お客様からの斬新な(?)注文により、苦戦を強いられる「ダイアトニック♪」の社員たち。。。
「少し悲しいものを・・・」という内容に対して、四苦八苦しながら新体制を整えたのは良いものの、
その新体制「マイナースケール」で出来上がるものは、「少し」どころか「かなり~思いっきり悲しいもの・・・」
「このままではお客様からクレームが来るかもしれない」
「この新体制には、どこかに重大な欠点・欠陥があるのかもしれない。。。
それか、誰かの役割か、みんなの仕事の割り振りや力の配分を間違えているのか・・・」
・・・「誰か」の力配分・・・???
特に力配分で重要なポジションを占めているのは、やはり重役の3人・・・ですよね・・・
。。。。。。もう一度、以前の「楽しいもの」などを作っていた時の彼らの力量を、
「メジャースケール」の体制と、今回の新体制「マイナースケール」での
両者の力関係や役割配分を見直すことになりました。
「Ⅰ社長(トニック社長):以前 M →今回 mM or m」
「Ⅳ専務(サブドミナント専務):以前 M → 今回 m」
「Ⅴ本部長(ドミナント本部長):以前 7th →今回 m7」
・・・段々と問題点が見えてきたような気がしました。。。
Ⅰ社長とⅣ専務は確かに「m」が付きましたが、それにしても以前の力量を未だに確保しています。
Ⅰ社長なんて、もうすでに新体制の感覚を掴んだのか、以前よりも技が1つ増えて力量を増しています。
Ⅰ社長
メジャー Ⅰ ⅠM7 Ⅰ6 →マイナー Ⅰm Ⅰm7 ⅠmM7 Ⅰm6
Ⅳ専務
メジャー Ⅳ ⅣM7 Ⅳ6 →マイナー Ⅳm Ⅳm7 Ⅳm6
Ⅳ専務のマイナー技もなかなかのものです。
「いつかマイナースケールだからm、、、じゃなく、メジャースケールでもこのmを使っていけるかな?」
とⅣ専務もまんざらじゃなく自身有り気www・・・それをさらに煽るように応援する周りの社員たち。。。
いつかメジャースケールで正式デビュー出来れば良いですね「Ⅳm(サブドミナント・マイナー)」
そうなってくると問題は「Ⅴ本部長」です。
「数少ないミスを除けば、常に7th一本勝負」という本部長だけが使っていた力技が、
いつの間にか「m7」という平社員レベルの力量にまで落ちています。
確かにⅣ専務も「m7」になっていますが、他の技もキチンと持ち合わせており、
何よりも性質や使える力量が元々「代理でもないのにⅠ社長に似ている」というⅣ専務ならではの持ち味を
最大限に活かすことによって、仕事の中では特に欠点という欠点は見当たらないのです。
(Ⅰ社長が不在の時には、代理のⅢさんやⅥさんだけではなく、
彼が「会社の副代表」として仕事をスタートさせることも出来るのです。
ⅢさんやⅥさんが代理を務める時よりも自然に・・・・・その辺りは「さすが専務!!!」という感じです)
しかしⅤ本部長の仕事上での技や力量は、彼独特の立ち位置や絶妙な力配分の上でのみ可能な技で、
社員の間でも「Ⅴ本部長の7thからⅠ社長のM7 or トライアドへの力強くストレートで簡潔な流れ」を
【ドミナント・モーション】と銘打って、社員が尊敬と憧れの眼差しで彼の仕事を見つめていました。
「いつか、自分たちもⅤ本部長のような、立派な社員になりたい!」と。。。。。。
しかし【そのドミナント・モーションが、マイナースケールでは成り立っていない】のです。
ここで、この問題の原因がハッキリとしました。
周りの社員も「確かに以前のⅤ本部長の勢いがない」とみんなで頷いていました。
「やっぱりⅤ本部長には今まで通りの【7th一本】で頑張ってもらわないといけないのかも・・・」
改めてⅤ本部長の力量が「他には変えられないものだ」と、
社長以下社員全員が認め、彼が全力で仕事を出来る環境を整えることが、
今回の要望を答える新体制の形成に繋がるかもしれない。。。と、再び一致団結を心に決めました。
それにしても、それ以上に「Ⅰ社長」と「Ⅳ専務」は、他の社員とはまるで別格なのだと分かりましたね。
Ⅴ本部長ですら揺らいでしまうような仕事なのに、この2人は、まるでそれすら楽しんでいるようでした。
また、仕事場ではⅤ本部長よりも立場が低いⅣ専務ですが、キャリアが断然違います。
Ⅴ本部長は社員と同じ力量である「m7」になれば、すぐに「力不足・役不足」になってしまうのに、
Ⅳ専務は「m7」に力をセーブしても、キャリアと経験と人徳で乗り切ってしまうのです。
だからⅣさんが専務になったのでしょうね。。。深~い話です。