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No.18074の一覧
[0] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第一話「7人の同志たち」 [鬼ノ目発進号](2010/04/13 19:23)
[1] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第二話「ⅡさんとⅤ本部長の連係プレイ」 [鬼ノ目発進号](2010/04/13 19:24)
[2] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第三話「突然舞い込んできた不慣れな業務」 [鬼ノ目発進号](2010/04/13 19:27)
[3] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第四話「やはりⅤ本部長は最重要人物(?)」 [鬼ノ目発進号](2010/04/13 20:40)
[4] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第五話「熱戦♪新体制作り」[鬼ノ目発進号](2010/04/13 21:00)
[5] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第六話「互いの役割と調性の基本」 [鬼ノ目発進号](2010/04/14 00:22)
[6] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第七話「上司の真似事をする社員たち」 [鬼ノ目発進号](2010/04/14 18:20)
[7] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第八話「構成を打ち破る規格外の発生」 [鬼ノ目発進号](2010/04/15 20:11)
[8] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 番外編「全てが1つになるように・・・」 [鬼ノ目発進号](2010/04/16 18:20)
[9] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第9話「連続的ドミナントモーション炸裂!」 [鬼ノ目発進号](2010/04/19 08:33)
[10] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第10話「マンネリ化する強進行ベースパターンと打開策【転回】」 其の壱 [鬼ノ目発進号](2010/04/22 09:29)
[11] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第10話「マンネリ化する強進行ベースパターンと打開策【転回】」 其の弐 [鬼ノ目発進号](2010/04/22 18:30)
[12] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 番外編「Ⅶ君の存在意義と役割」 [鬼ノ目発進号](2010/04/24 10:24)
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[18074] 人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第五話「熱戦♪新体制作り」
Name: 鬼ノ目発進号◆117aa725 ID:873f1f28 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/04/13 21:00
Ⅴ本部長(ドミナント本部長)が思い通りに働くことが出来ない環境を作ってしまったのが、
「今回の失敗の原因だ」と気付いた社長並びに社員たち。。。

更なる新しい体制を立て直すために、今までの自分たちの位置関係を洗い直すことにしました。
今まで自由に感覚だけで仕事をしていた彼らですが、どうやら【業界のルール】の大切さに
やっと気付き始めた瞬間なのかもしれません。

実は彼ら・・・もとい、同じ業界の中なら誰でも、仕事の中で「一時的なパートナー」と一緒に仕事をしています。
別に1人で動いているわけではありません。常に「もう1人~4人」と一緒に行動して働いています。

例えばⅠ社長(トニック社長)が仕事する時には、その付き添いでⅢさんとⅤ本部長とⅦ君も
一緒に加担しています。だから、○○さんが・・・と言っても、彼らが単独で行動しているわけではありません。
ほとんどの場合、一人で動くことなどないのです。

この「ダイアトニック♪」の社内のみならず、同業の会社での社員の動きというものは
「常に他の誰かと一緒にいるのが当たり前」なわけですが、
そこには幾つもの「業界のルール」が設けられています。

【自分を『1番』と数えて「何番目の人までが手伝ってくれているたのか?」を、キチンと報告しなさい!
 ※但し、手伝ってくれているメンバーが、自分も含めて3人以内なら報告しなくても結構ですが、
   非普遍的な協力の仕方をした場合は、それもキチンと報告してください!】

という、社会ルールとしては当たり前のものです。

「決して、手柄を独り占めしてはいけない」と考えた業界の総帥が同業社内での協力体制を強化するために、
『手伝ってくれた仲間を自己申告するように』と命じたのです。

ただ、いつでも誰かが協力してくれている姿が、この業界の社内では当たり前なので、
一々協力者全員の名前を毎回挙げられても記録する方も困ります。。。
ですので【例外的な組み合わせじゃない限り、2人までの協力の場合は報告しなくても良い】としたようです。

この「ダイアトニック♪」の社内には、社長も含めて7人いるわけですが、グループ編成の順番はこうです。

Ⅰ社長・Ⅱさん・Ⅲさん・Ⅳ専務(サブドミナント専務)・Ⅴ本部長・Ⅵさん・Ⅶ君→
Ⅰ社長・Ⅱさん・Ⅲさん・Ⅳ専務・Ⅴ本部長・Ⅵさん・Ⅶ君・・・・・・2周しました。。。

見ての通り「それぞれのポジションがその名前の通りの順として決まっており、
【動く中心人物】に対して3番目・5番目・7番目と【奇数の人】が基本的にペアやトリオを組んで動きます。

報告しなくても良い【普遍的な合計3人までの協力】のことが【トライアド】と名付けられています。
3番目の人が抜けて、変わりに4番目の人が手伝ってくれた場合は【sus4】と呼ばれます。
当人+3番目+5番目+7番目=計4人の場合は【M7】か【m7】か【7】か・・・。。。。。。

・・・あれ?同じ「7」でも色々と種類があるのですね。。。
【その違いは・・・?】と言うと、

自分から数えて3番目の人の位置が「半ば3つくらい」の時は「m」を付けて呼ばれています。
「M」は7番目の人の位置が「半ば11くらい」の時は「M」と付けて呼ばれています。
「M」が付かない場合は「7番目の人との距離が、半ば10くらいの時」ってことになっています。

「m」は3番目の人の位置が自分から数えて、普通よりも短い場合(通常は半ば4つ)
「M」は7番目の人の位置が普通よりも行き過ぎている場合を指して、そう呼んでいるわけです。

ああ、だから「Ⅱさん・Ⅲさん・Ⅵさん・Ⅶさん」も【m】が付いているのは、
自分から数えて【3番目の人がそういう位置だから】なんですね。

同じように「3番目の人が半ば3」で、5番目の人と6番目の人も協力してくれている場合、
「○m6」という報告になり、3番目の人が「半ば4の正常な距離」の場合、「○6」という報告になります。
滅多にありませんが、5番目の人が抜ける時も稀にあります。

また渡す人・渡される人が同じで、流れだけが逆の場合、【それぞれの位置関係は逆転します】
「Ⅲ→Ⅵ」さんと「Ⅵ←Ⅲさん」は、同じ「ⅢさんからⅥさんへ」でも、位置は正反対の意味になります。

つまり社員同士の距離感が一番大切なんですね。
これらの【報告】も「自分の名前+手伝ってくれた人との距離」を報告することになっていて、
これを「コードネーム(ボイシング)」ということに業界内で決まっています。

しかも、ややこしいことに、たま~に社員の立ち位置自体が少しズレてしまう時があり、
奥に半ばズレる時は「#(シャープ)」(逆周りの場合は手前)
手前に半ばズレる時は「♭(フラット)」(逆周りの場合は奥)」と自分で宣言することになっています。

そして「Ⅰ社長~Ⅶ君までの、それぞれの位置を全体から見たもの」を【スケール】と呼び、
スケールの基準となる物差し「Cメジャー」で各社員の距離を計測するわけですが、
どのような形式のスケールを使っていても、これの結果にばかり頼っている同企業を「C調」と言います。

一見「Cメジャー」と同じ意味を持っている言葉のように聞こえますが、
これは「Cメジャー計測の通りにしか仕事を出来ない無能な企業」という嫌味や叱責も含まれています。
ですから、簡単に同業者には口に出してはいけない言葉でもあります。注意しましょう。

(G調・D調という言葉もあるようで・・・つまり、#や♭の宣言をしている社員が3人・4人・5人などになったら、
その会社内の位置関係や力の配分を全然把握できないという、そんな企業・経営者に対しての嫌味です。
どの業界にでもあるものですよね、こういうネガキャンな言葉・・・)

この業界では、誰がⅠ社長を勤めるのか?ということを「key=○○」と呼ぶことになっています。
ですから「key」=「代表取締役(Ⅰ社長)」ですね。

また、この業界ではⅠ社長~Ⅶ君までの役割や力配分の形式(スケール)は誰が社長になっても同じなので、
仕事の要領と位置関係さえ覚えておけば、例えⅦ君が社長になっても良いって事でしょう。

(Ⅶ君が社長=【key=B】(この例では「メジャースケール表記」です。
Bmは短調表記の場合の言葉。長調なのに「Am・Dm・Em」で表記をするのも同じく誤り。
 ※並行短調・短調表記と、長調表記、、、そしてコードネーム表記は、それぞれ全くの別々の解釈です。

 トニックに対して3人目がマイナーの立場であっても、長調の調性表記上で「m」を付けるのは全て誤りです。
 「m」は「コード表記」であって「キー表記(調性表記)」ではないので、別物扱いされます。混同はいけません。
 長調の場合は「名称(+♯ or +♭)」、短調の場合だけ「○m(+♭)」の表記であり、
 長調の調性表記の中で「m」を付けることを許されているのは「コードネーム表記・ボイシング表記」のみです)

さて、、、ここまで【業界のルールや規則】を初めて徹底分析して、
「今回の失敗」の理由もようやく見えてきた社員たち。。。

そして「Ⅴ本部長の力量の正体」も・・・・・・
業界のルールを見直して、その意味と奥深さを理解しつつある「ダイアトニック♪」の彼ら・・・

ここから、彼らの「本当のチームワーク」が発揮されていくことになります。



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