前回の「短調騒動」から数ヶ月・・・いつものように仕事をしている「ダイアトニック♪」のメンバー・・・
しかし少し様子が違います。。。・・・・・・明らかにⅤ本部長(ドミナント本部長)を始めとした、
上司に対する眼差しが。。。いつもと違うのです・・・・・・
結局、Ⅴ 本部長の力量1つが狂ってしまうだけで、社内の調和がほぼ取れなくなってしまうほどに
自分たちの役割とは歴然な差があることがハッキリとしたわけで、社員にとって見れば気が気じゃないでしょう。
目標になる人物は「Ⅰ社長(トニック社長)」・「Ⅳ専務(サブドミナント専務)」
そして「Ⅴ本部長」なのですが、これまた前者2名(Ⅰ社長・Ⅳ専務)なんて、
「Ⅴ 本部長が調子を崩してしまう様な場面でも、余裕で堂々としているくらいの器の大きさ」だということも分かり、
つまりⅤ本部長を超えるくらいじゃないと、この2人の足元にも及ばないということも分かったから尚更です。
「自分たちがこのまま毎日努力を続けたところで、こんな凄い人たちのようになれるのだろうか・・・?
寧ろ、中途半端な力しか持っていない自分たちなんて、逆に足を引っ張っているのでは・・・?」
目指すべき目標が余りに高すぎると、人は意気消沈し萎えてしまうものです。
「こんなこと、自分には出来ないだろう」と。。。
今の「ダイアトニック♪」の社員たちも、多分そんな気持ちで上司を見つめているのでしょう。
「越えられない壁」とは軽く言いますが、実際にそれが目の前に現れた時のショックというのは相当なものです。
そんな中でいつも通りに仕事をしているのはⅡさん・・・ええ、Ⅳ専務の直属の部下であり、
そしてⅤ本部長の親友でもある彼ですね。いつもⅤ本部長との連携技「トゥーファイブ」で活躍している。。。
・・・彼なら「少しでもⅤ本部長の実力に近づける術」を知っているかもしれません。
そう考えた他の社員は、業務終了後、みんなでⅡさんに詰め寄り問いかけました。
Ⅱ「う~ん・・・Ⅴ本部長の実力は何であんなに凄いのか分かるか?って、そんなの急に言われてもねぇ・・・」
いきなりの質問にⅡさんも戸惑い気味です(^^;
Ⅲ 「何か良い案はないものかなぁ・・・?
まぁ、あの人に追いつくような調子の良い案なんて、
そんな簡単にはあるはずないだろうけど・・・」
ため息を吐く社員一同・・・そんな時。。。
Ⅶ君「あの~~~」
いつも引っ込み思案のⅦ君が、珍しく意見をしてきました。
Ⅲ「ん?なにか良い考えでもあるのかい?Ⅶ君?」
Ⅶ君「ぇ~~~とですねぇ・・・・あの~~~
この前、私が一歩前に出たという、たったそれだけでⅤ本部長の足を引っ張ってしまったように、
やはり私たちの位置関係に、本部長との違いがあるのではないでしょうか・・・?
あ、、、余計なこと言ってしまっていたらゴメンナサイ(;;」
Ⅵ「位置関係ねぇ・・・・・・そう言えば、マイナー・スケールの時も、その方法で解決したよね。。。
一度洗い直してみましょうか。。。。。。」
平社員みんなで「Ⅴ本部長の技」を真似するための研究が始まりました。。。
Ⅴ本部長の持ち味と言えば「大体の社員からの報告は素で受け取れる」という器用さと、
そして「親友であるⅡさんとⅤ本部長との連係プレイである【トゥーファイブ】」
極め付けは「Ⅴ本部長→Ⅰ社長への報告の的確さ【ドミナント・モーション】」
の計3つの要素です。
まずは「器用さ」の面において・・・
これがマネできなければ、いくら距離だけを合わせても同じようにはいきません。
力量・力配分が大切であることなどは、以前からも何度も経験していることです。
社員たちは懸命に自らの力配分を、出来るだけⅤ本部長に近づけるように、
それから日々、研究と練習を繰り返し続け、、、、、
とうとう「Ⅴ本部長と同じ力配分」を身に付けることに成功しました。
Ⅱ7
Ⅲ7
Ⅵ7
Ⅶ7
Ⅲ「よし!!!これで、後は距離感さえ掴めば、Ⅴ本部長と同じような動きが出来るはずだよな?」
Ⅵ「それにしても、、、さすがⅡさんはウマイですねぇ・・・ただでさえ元々Ⅴ本部長と似ているのに、
さらに意図的にマネをしたら、キレが違いますねぇ(^^」
Ⅱ「そ、、、そうかな・・・・」
Ⅰ社長「ほう・・・面白いことをやっているね。それはⅤ本部長のマネかな?」
Ⅱ「あ、はい!」
Ⅳ専務「楽しそうですねwじゃあ、私たちもちょっとやってみましょうか」
社員一同「・・・え???」
Ⅰ7
Ⅳ7
Ⅰ社長「こんなものかな・・・?」
Ⅳ専務「まぁ、そんなものでしょうね」
社員一同「・・・・・・(私たちの苦労の日々って、一体。。。。。。;;)」
Ⅰ社長「それにしてもⅡさんは、本当に似ていますね」
Ⅳ専務「普段からⅤさんと同じような感じなのに、彼の役目まで出来るようになるなんて、
まるで彼が2人いるかのようですね」
Ⅱ「Ⅴ 本部長2人分って、、、そんな恐れ多いことです」
そんなやり取りの中から、Ⅴ本部長のマネをした動きを使った時の報告は
通常の「3番目・5番目の人などとの協力」とは全く別のものとしてカテゴリーが分けられ、
その時は「セカンダリー・ドミナント・コード」と報告するように決められました。
そして「Ⅴ本部長2人分(?)」と言われていたⅡさんは、他の社員とは異なる名称が付けられ
その談話の内容から「ダブル・ドミナント・コード(DD)」と報告するように決められました。
セカンダリー・ドミナント・コード
Ⅰ7
Ⅱ7(ダブル・ドミナント)
Ⅲ7
Ⅳ7
Ⅵ7
Ⅶ7
Ⅱ 「じゃあ、あとはⅤ本部長とⅠ社長との距離感・・・
それと私(Ⅱ)とⅤ本部長との連携の時の距離感を調べるだけですね」
Ⅲ「それが出来るようになったら、どんなコードだって好きなように繋いで協力できるようになるな!
今から楽しみだ!」
Ⅵ「まぁ、覚えるまで苦労するかもしれませんが、みんなでがんばりましょう。」
Ⅰ社長「そうですね。何事も、やっているうちに覚えてくるものです。気楽に行きましょう」
画して、彼らはⅤ本部長や、重要なモーションを正確に真似することが出来るのでしょうか?
そして、それらが可能になった時、どんな新しい世界が見えてくるのでしょう?
確かに楽しみなことですね。
しかし、、、Ⅴ本部長との力量の差は縮まりましたが、
Ⅰ社長とⅣ専務は更に遠い遠い存在になった・・・・・・というか、
この2人にはどうやっても勝てないと理解した瞬間でもありましたとさ(^^;;;