さて、皆さんこんにちは。ようやく休暇にありつけた北条透です。
何だか要塞がどんどん洗練されて、今では半端では無い事になっていますよ。
今なら旧ソ連軍戦車部隊の猛攻にも耐えられそうな気がしますね。
俺は今、実に五日ぶりくらいの休暇を楽しんでいます。
カール・ヴィンソンの艦尾から釣り糸を垂らしています。
でも、俺が休暇を取っていると碌な事にならないんですよね。
ウゥゥゥーーーーウゥゥゥーーーー
もうジンクスになってますね。俺ってば休んでいる暇ないんですけど。過労死させる気ですかね。だとしたら、何て有効な作戦。
航空指揮所
「超音速の飛行物体?」
「はい」
「…魔物って超音速で飛べるの?」
「今までそんな話は聞いたことが無いわね。そもそも、空を飛べるのからしてそう多くは無いんだから」
「OH-1、接敵します」
「映像、出ました。っ!? OH-1、通信途絶!」
接敵から一瞬で撃墜されたが、しっかり映像は録画されていた。
「…ウソだろ?」
「トオル、知ってるの?」
「…俺が召喚できる戦闘機なんて足元にも及ばない機体だよ。こん畜生。ここまで何分掛かる? 急がないと。俺はサンドトウ飛行場に移る。総員をミズーリの艦中央に退避させろ」
そう言いながらもう歩き出す。スーパークルーズなら一秒間に400mは進んでるんだ。時間を無駄に出来ない。
「ミズーリって、何で、どうして?」
「今の戦闘機の装備なら戦艦のバイタルパート(重要防御区画)は破れない! アイオワ、全人員を乗せたら浅瀬に移動。各坐しろ。対空戦闘用意!」
「待って! 対空戦闘なら私達も銃座に…」
「駄目だ! 重機関銃程度じゃ何も出来ない!」
「でも!」
「避難しろ! 死ぬぞ!」
「くっ、了解…」
そう言いながらも周囲に81式短距離地対空誘導弾、03式中距離地対空誘導弾、93式近距離地対空誘導弾を召喚する。
それは要塞滑走路に到着するまで続き、そこそこの数を召喚することが出来た。
元から居る87式自走高射機関砲は36台。これで何とかなって欲しいが。
今回の敵は物理法則や運用制限を極力簡略化させたシミュレーションゲーム、エー○コンバットシリーズの最強機体の一つ、X-49 ナイトレーベン。B-2を縮めて複葉機にしたような機体で、最高速はマッハ4。高出力のレーザーと各種兵装を持つ厄介な機体だ。しかし、これはAC 3世界の都市部で多用されている特殊粒子が無ければ並の機体と同等の性能しか発揮出来ないはずなんだが、その辺、どうなってるんだ?
2機目はAC 3のラスボスが使っていたUI-4054 オーロラ。こいつも最高速がマッハ3以上出る最強クラスの戦闘機だ。俺は最初、こいつ倒すのにミサイルが切れて機銃で倒した記憶があるぞ。
3機目は特殊な可変翼を持つX-02 ワイバーン。アホみたいに高い機動性を持つ。その翼は格闘戦時にはWの形。高速時にはΔっぽい形になる。格闘戦も強ければステルスでもある滅茶苦茶厄介な機体である。特殊形状の前進翼にカナード翼、推力偏向ノズルと高機動の条件を備えている。
4機目はADF-01 ファルケン。前進翼、カナード翼、推力偏向ノズル。挙句の果てには高出力レーザーと絶対に相手にしたくない機体である。5とZERO、Xでは最強機体として登場する。俺、5でこの機体を四機揃えるのにどれだけ苦労したか。それが敵なんて何つう悪夢じゃ。
5機目はFFR-31MR/D スーパーシルフ。…戦闘妖精じゃんか。アニメでは第一話で墜ちたけど、こいつも手強いぞ。でも、低速域の格闘戦なら勝ち目はある? でも、元が高速偵察機なんだから格闘戦に持ち込めるか?
6機目はFFR-41 メイヴ。スーパーシルフの高速性と格闘戦能力を併せ持つ機体。勝ち目ねーぞ、オイ。小説版じゃ、クルビットどころか逆向きに飛行できる事になってるんだからな。スーパーシルフでも出来るが、あっちでやるとエンジン止まるし。アニメじゃVTOLでも無いのにホバリングする非常識な機体だ。
サンドトウ飛行場に到着すると既に戦闘機隊は発進を始めていた。F-15EとJAS-39、F/A-18E。空対空戦が強い機体じゃ無いが、全部合わせれば500機近い戦闘機じゃ。6機で抜けるものなら抜いてみい!
でも、心配なんでF-22とSu-37、MiG-35を召喚しときます。メビウス・1はF-22で大戦果を挙げたんだ。頑張れよー! …こっちはミサイル十発前後しか積んでませんけど。
ピカッ!
接敵前に空が光った。
『ユウシャ、撃タレタ、撃タレタ』
くそっ! レーザーか。
「散開しろ。以後、戦闘はエレメント(2機編隊)を崩すな」
荒野上空。たった6機のスペシャル機と既に接敵した200機を超す戦闘機がドックファイトする様は異様ですらある。そもそも、これで勝負が成り立ってるんだからおかしな話だ。後続も発進を続けている。
オカシイ、オカシスギル。俺ハ、自分ノ目ヲ疑ッテイル。何デ200機近イ戦闘機ト、僅カニ6機ノ機体ガ互角ナンダ? コチラハ増援モ続々ト発進中ナンダゾ?
F-15EがF-15系列の優れた格闘性能を活かしてメイヴの後ろに回り込む。
しかし、メイヴはコブラでそれを回避した後に一瞬の射撃でF-15Eを蜂の巣にした。
そこに墜とされたF-15Eとエレメント(2機編隊)を組んでいたF-15Eが機銃を乱射しながら突撃する。
本来は僚機が墜とされる前に援護しなくてはならなかったのだが、F-15Eとメイヴでは機動性が違いすぎる。
横から発砲してきたF-15Eを明らかに物理法則を無視した横滑りの動きで回避し、次の瞬間には機銃の射界に捕えて発砲。
あっと言う間の出来事だった。
こちらの戦闘機を操る精霊達の技量は低くない。
超音速で密集編隊を組める実力があるのだ。操縦は巧い。
しかし、戦闘は微妙だ。例えるならガ○ダム種の最初期のキ○君みたいな? 彼は操縦は巧くても戦闘は下手だからね。
ナイトレーベンはメイヴより戦闘の速度域が速い。
メイヴは亜音速から音速での空戦が異常に強い。
だが、ナイトレーベンは超音速、それも極超音速付近での機動性が異常に高い。明らかに10G以上の機動を平然とやってのける。
速度域が速すぎて、最重量クラスのF-15やSu-37も全く付いて行けない。
しかも、レーザー砲は光の速度だ。一瞬射界に捕えられればそれでアウト。しかも、射程も長い。
スーパーシルフも同様だ。高速域での強引な旋回。
低速域の格闘戦ならJAS-39の方が強いだろう。だが、スーパーシルフは全く速度を落とさない。
性能的にはF-15を全体的に二回りほど強力にした感じだろうか。
オーロラの機動性は高い。元々、ナイトレーベンと編隊を組んで活動できるスペックを誇っているのだ。
周囲の機体が必死に後ろを取ろうと群がるか、平然と避けられる。
味方の動きを妨げないためには最大でも小隊~中隊規模での戦闘が限界となる。
しかし、その限界の機数の攻撃を平然と避けてくれるのがスペシャル機だ。
X-02 ワイバーンもSDF-01 ファルケンも機動性は異常だ。
更にファルケンは隙を見てはレーザーを撃って来る。
ファルケンなんて機体は阿呆みたいに大きい。あの図体で高機動とか絶対詐欺だ。
だが、こちらも対地戦闘に優れたマルチロール機から対空戦闘に優れたF-22やSu-37、MiG-35に代わって来ている。
それでも状況は好転しない。あの六機半端ねえ。
それにしても、SFだよな? あの機体SFだよな?
何でファンタジーの側に居やがりますか、こん畜生。
それはね、あのキルレシオは既にファンタジーの域に入っているからなんだよ。
ナレーションウゼー! そうかい、そうかい。確かに俺も一回の任務で20や30機くらい墜とすなんて珍しくなかったな! でも、400機超えてるんだぞ!?
累計撃墜数は?
…999。
カウント出来ないんだよね? そういったやり込んだパイロットの因果が流れてるんだよ。
…戦略級パイロットで悪うございました。あ、1機墜とした。
スーパーシルフは被撃墜経験機だからね。
って、ちょっと待て! 何か急に残りの動きが良くなったんですけど!?
ああ、AC5の因果流入だね。味方が墜とされると急に動きが良くなるの。
何だと? あのスーパーシルフ、乗ってるのダヴェンポ○ト大尉かよ!? ミッションJOURNEY HOMEかよ!?
この状態の敵機は手強いよ、頑張ってね。
黙らっしゃい! こっちにはF-22以上の機体なんて居ないんだぞ!…ん? あれは、前に俺がネタで呼び出した片羽の赤いF-15C? 何故に滑走してるのかな?
北の海から来る悪魔仕様のF-14Aも出たみたいだよ?
え?え?え? 確かに使えるけど、何で発進しとるん?
最初に発進したF-15EやF/A-18Eはほぼ全滅と言っても過言ではない。
身軽さに物を言わせたJAS-39と後に出たF-22、Su-37、MiG-35といった機動性に優れた機体が何とか生き残っている。
でも! あいつらミサイル何発積んでるんだよ! スーパーシルフとメイヴはとっくに機銃による戦闘に移行してるのに。
あ、またF-22が墜とされた。なんか、キルレシオが半端じゃ無いんですが。
もう残ってるのが全部合わせても50機残ってない。
500機近い機体がスクランブルして、しかも続々とF-22やSu-37やMiG-35やら最強クラスの機体を送り出したっていうのに。
今回空中管制機E-767が管制を行っており、俺もその情報を見てるんだが、…苦戦も苦戦、大苦戦。
あ、片羽の赤いF-15Cと北の海から来る悪魔仕様のF-14Aが接敵する。
…で、何でF-22が一方的に敗退する相手に、一世代古いF-14とF-15が互角に渡り合うのかな、かな。
それはね、ピクシー、ラーズグリーズ仕様になってるからだね。
……機体塗装で勝てるんなら苦労せんわい。
でも、実際に互角に戦ってるね。
納得いかねー。何でF-22が負ける相手にF-15が互角に戦えるんじゃ? 更に言うなら大遠距離でのミサイル戦を想定したF-14Aがドッグファイトとか無いよねー。まぁ、性能的に弱くは無いらしいけど第四世代機の標準くらいだろ?
機体の性能の差が戦力の決定的な差ではないとは言うが、これはありえん。推力偏向ノズルというのはそれだけで大きな差だ。特に低速域じゃ勝負にならない。ナイトレーベンに至っては……あれ、どうやって機動してるんだ? 空力?
周囲のF-15Eが次々とアタックする。あ、一機、ナイトレーベンの翼の間に挟まりやがった。
『ハハハ、挟マッチマッタ。全ク俺ラシイナ。オイ、聞コエテルカ……相棒! 俺ヲ狙エ! 今ナラ、コノ化物ニろっくおん出来ル筈ダ! 早クシヤガレ!』
精霊がネタに走った!? キ○スか? キー○なのか? あ、他の機体、割と遠慮無く撃った!
『……ソレジャ、相棒。…マタナ』
最後までネタに走りやがった!? でも、ナイトレーベンはこれで墜とした。あと四機!
あ、F-14Aも一機やられた。
『イケネ!』
『大丈夫デスカ? 被弾シマシタヨ?』
『マァ、大シタ事ハ無イ。中ノ人ハ無事ダシ、モウ暫クハ飛ベル』
『ユウシャ、機体ハ消耗品ダッタヨネ?』
まぁ、確かに討伐軍(ウチ)じゃ特にその方向性が顕著だがよ。
『良イゾ、ユウシャ。ユウシャラシイ科白ダゼ』
……勇者らしいって何?……ここはあれか? 諦めるな、チョッパー。頑張るんだ、チョッパーとか言った方が良いのか?
『ヘヘ、良イ声ダゼ』
『『『チョッパーーーー!!』』』
……お前等、ノリ良いな。
『『『ウォォォーー』』』
って? 残ったF-14Aの動きが急に良くなった!?
因果流入はどちらにも当て嵌まるんだよ?
そら、北の海から来る悪魔仕様のF-14Aを使うこっちが本場だけどよ。
……何つうか、現代兵器を扱う者として、喜んでいいものか、悲しんでいいものか。
こうゆう時は笑えば良いと思うよ?
……ナレーション、もう黙れ。
これで残ったのはメイヴ、ワイバーン、ファルケン、オーロラ。
メイヴは搭載量が常識の範疇なのでミサイルは弾切れだ。
戦闘力を有しているのはワイバーン、ファルケン、オーロラの三機。あ、でも、メイヴ腹に何か抱えてるな。
もうF/A-18Eは全滅。F-15Eも残存が三十を割った。その代わりF-22とSu-37、MiG-35は増え続けてるんだけど。
…戦域が段々と要塞に近付いている。あ、メイヴとオーロラが抜けやがった。
『ユウシャ、速イ、速イ。追イ切レナイ!』
そら、ミサイル並の速度が出せる奴に本気で逃げられたら、追い切れんわな! 対空誘導弾、射程に入り次第発射! ミズーリ、各坐は!?
『終ワッテル。終ワッテル』
人員を間違っても装甲内から出すなよ! 荒野上空の奴はワイバーンとファルケンの相手をしろ! くそ、要塞に急行できるのはF-22一個中隊が限界か。…保ってくれよ!
荒野制空戦ではF-14Aが修羅モードに入っている事もあって互角以上に戦っている。問題は抜けたメイヴとオーロラだ。
腹の下に何を抱えてるんだ? 爆弾? ミサイル? 何れにせよ到達させると碌な事にならない。
高度5万フィート以上の高高度をマッハ3を上回る速度で飛行できるメイヴとオーロラ。現実で最高レベルの高高度性能を持つMiG-25でもそこまでは及ばない。
F-22が下から一斉にミサイルを発射するが、回避らしい回避もしないのに当たらなかった。
「要塞陣地。対空ミサイル発射」
03式中距離地対空ミサイルが続々と発射される。
くそっ、こんなことならイージス艦でも召喚しておけば良かった!
高高度目指して一気に突き進むSAMだが、本来はECM(電波妨害)やチャフ(欺瞞体)をフル活用して回避するミサイルを平然と機動だけで回避するメイヴ。
近接信管で爆発する破片の有効範囲にすら居ない。
81式短距離地対空誘導弾や91式携帯地対空誘導弾を車載にした93式短距離地対空誘導弾、87式自走高射機関砲、20mmCIWSが次々と攻撃を行うのだが……何で戦闘機が機銃だけで地対空火器に勝てるんだ? いや、それ以前に何でこちらの攻撃が当たらない?
メイヴは地上火器を殲滅し、オーロラは増援のF-22を撃墜する。…本当にエースの戦闘力が半端じゃないな、こん畜生!
うん? メイヴが何か落とした? 何だあれは?
ドゴォォーーーーン!!!
んなっ!? あれは、核!? いや、違う。直前に何か拡散した。気化爆弾か! ファンタジーのクセに科学の兵器を使うとはふざけやがって!
「ジャスティン! 無事か!?」
『ザザ……ザザザ……トオル、一体何が?……』
「奴等、気化爆弾…デイジーカッターと似た爆弾を使いやがった。無事なのか!?」
『…ザザ……ええ、水密扉は言われた通りに閉めといたから……』
ふぅー、良かった。気化爆弾は爆風や高熱の他に酸欠にも気を付けないといけないからな。
これが切り札だったのか、その後、メイヴとオーロラはさしたる戦闘も出来ず撃墜された。
一方、荒野上空では…
『護リタイ世界ガアルンダー!』
『私ハ、モウ二度ト、私ノ一番機ヲ失ワナイ。何処マデモ援護スル』
『基地ニ帰ッタラ彼女ニぷろぽーずシヨウカト。花束モ買ッテアッタリシテ』
『俺ガとむきゃっとダ!』
『ヨウ、相棒。マダ生キテルカ? アリガトウ戦友。マタナ』
『飛バナイ精霊ハ、タダノ精霊ダ』
『ヨク見ロ、まけどにあ人。コレガ戦争ダ』
『まけどにあ空軍ノ皆サン、私ニハ戦争ノ事ハヨク解リマセン。ダケド、聞イテモラワナクチャイケナイ事ガアルンデス!』
……誰だ? コイツ等にネタ仕込んだの? しかも、微妙に判り難いものも多いし。
お、ワイバーンが火を吹いた。Su-37が止めを刺すのか。
『止メハ、ヤラセテクレ! レナ、借リヲ今返ス!』
また古いネタを。それやるんならせめてオーロラにやりなさいよ。Su-37は合ってるけど、ワイバーン相手じゃ作品違うでしょ。
あと、ナイトレーベンに借りは無い!
『勇者モ魔王モ、まけどにあモ、皆、無クナッタナ。サァテ、コレカラドウシヨウ?』
とりあえず、ファルケンと戦いなさい。勝手にエンディングに入ろうとしてるんじゃありません!
あ、ファルケンの上からくるくる回りながら一個小隊がダイブしてきた。
『我等ノ涙ト意地、トクト御覧アレ!』
相対したファルケンのレーザーで三機が墜とされて、一機が煙を吹いたが、そのまま突っ込んだ。
…それにしても、最近、精霊がよく解らなくなってきた。
後にエリア荒野上空制空戦と呼ばれる大空戦はこうして幕を閉じた。
討伐軍砦は気化爆弾の爆発で監視塔が倒壊。宿舎も大損害を被る。
ミズーリとカール・ヴィンソンは各坐していたところに爆風を受けて傾斜し、新しい艦と交換されることとなる。隊員の私物の撤去等、諸作業は三日間掛かった。
スクランブルした機体の生存機
F-15E 11機
F-14A 3機
F-15C 1機
JAS-39 21機
これにより、サンドトウ飛行場は更なる戦力増加に突き進む事となる。
僅か6機の戦闘機に防空網を破られた事は透の心に大きな影を落とした。
これにより、魔王城偵察は打ち切りとなり、討伐軍は透の勇者補正を前面に押し出して大戦力による短期決着を目指すこととなる。
NEW! 魔物図鑑に新たな固体が加わりました!
X-49 ナイトレーベン
音速の4倍の最高速と強力なレーザー砲、80発を超えるミサイルを有し、高い機動性を有する全翼で複翼な戦闘機。本来は高機動を得るには特殊粒子が一定濃度必要なのだが、何故か必要としていなかった。粒子を必要としない以上、弱点らしい弱点は無い。そのレーザー砲は海上移動都市を一撃で沈めてしまうほど。
UI-4054 オーロラ
マッハ3という最高速と高い機動性、80発以上のミサイルという攻撃力を有する。ナイトレーベンに追従できる機動性を持っている。高速域ではその機動性に大した差は無い。強いて言うなら低速域での機動性に難がある。
X-02 ワイバーン
WとΔという形状を持つ可変翼機。推力偏向ノズルを持ち、世界トップクラスの機動性を有する。低速でも高速でも死角の存在しない戦闘機。強いて欠点を上げるなら、最高速は通常の戦闘機の範疇を出ない。しかし、それでも音速の2倍は出るので充分速い。
ADF-01 ファルケン
メガワット級のレーザーを搭載する前進翼機。既存の機体より二周りは大きい機体にも関わらずワイバーンに匹敵する高い機動性を誇る。この機体の弱点を筆者は思いつかない。強いて言うなら最高速か? 常識で言えば弱点足り得ない速度だが。
FFR-31MR/D スーパーシルフ
本来は戦術偵察機。あらゆる敵を振り切る最高速と、自衛の為だけの高い戦闘力を誇る。所有する電子機器の出力はAWACSレベル。弱点は亜音速以下の低速域での格闘戦に弱い。機首180°反転もできるが、小説版ではエンジンが停止した。アニメでは第一話で墜落したが、小説だと主人公は全体の1/3~1/2はスーパーシルフに乗っている。空中空母バンシー暴走や地球でのエンジンテストなど、アニメではメイヴで行った幾つかのイベントも原作ではスーパーシルフで行っている。本機を運用するFAF特殊戦ではB-03雪風が墜落するまでは未帰還機を出していなかった。対空フル装備で長中短合わせて14発のミサイルを搭載できる。ミサイルの組合わせ次第ではもっと多数の搭載も可能。OVAで擬人化。CV大原さやか
原作:全長19.8m、全幅13.5m、全高6.2m、自重11.8t、偵察任務時24.5t、最大離陸重量38.0t
アニメ:全長22.0m、全幅13.2m、全高6.25m、自重12.2t、偵察任務時25.5t、最大離陸重量37.9t、最大速度マッハ3.2(地球大気内・高度16,000m)、巡航速度マッハ1.7(地球大気内・高度16,000m)
FFR-41 メイヴ
墜落したスーパーシルフ(B-03)の代替として配備された。元は無人機で、有人機は原作だとB-01、アニメだとB-03しか存在しない。飛行中に機首を180°反転させてそのまま飛行を継続出来る、ふざけた機体。アニメだとエンジン出力を調整して垂直にホバリングしやがった。実は機動だけで搭乗している人を殺している。無人運用時に16G旋回をやってのけた。複座なのに随分と長い間一人で運用され続けた。これは特殊戦が優秀なはみ出し者で構成されるからである。優秀な者もはみ出し者もそこそこ居るが、それを両立する者は中々居ない。しかも、雪風は搭乗員殺しで、スーパーシルフ時代から合計すると作者が覚えているだけでも三人死んでおり、一人は文字通り雪風が殺している(その人はパイロットだったが)。OVAで擬人化。CV水樹奈々
アニメ:全長18.0m、全幅14.5m、全高6.3m、自重12.2t、最大離陸重量37.5t、最大速度マッハ3.3(地球大気内・高度17,700m)、巡航速度マッハ1.75(地球大気内・高度17,700m)
実際のところ、この面子だと現代機、何機まで相手に出来るんでしょうね? そろそろネタが無くなって来たし、要塞強化もしようが無くなって来たので物語は加速します。……次の更新、何時になるか分かりませんけど。今の世代でエー○コンバット3のネタが解る人が居るか少し不安な作者でした。