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No.18738の一覧
[0] 相良軍曹が雛見沢に派遣されたようです[ランスカンダル](2010/08/27 00:38)
[1] 第一話   転入[ランスカンダル](2010/05/17 18:01)
[2] 第二話   必殺・富竹フラッシュ!![ランスカンダル](2010/05/18 00:27)
[3] 第三話   運命を破壊する男[ランスカンダル](2010/05/17 01:09)
[4] 第四話   エンジェル[ランスカンダル](2010/05/20 18:45)
[5] 第五話   やりすぎのウォークライ!?[ランスカンダル](2010/05/24 02:40)
[6] 第六話   北条悟史[ランスカンダル](2010/05/25 19:27)
[7] 第七話   雛見沢村連続怪死事件[ランスカンダル](2010/05/25 19:24)
[8] 第八話   三年B組軍曹先生!![ランスカンダル](2010/06/03 20:14)
[9] 第九話   叔父の帰還[ランスカンダル](2010/08/25 00:51)
[10] 第十話   一億火の玉特攻野郎[ランスカンダル](2010/08/27 00:38)
[11] 第十一話  名探偵テッサと園崎少佐[ランスカンダル](2010/09/01 02:09)
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[18738] 第十話   一億火の玉特攻野郎
Name: ランスカンダル◆1e65424f ID:33d69884 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/08/27 00:38
「kぁじgfけあwじkwjふぃおwかj」
訳《何故貴女は私の邪魔をするのですか?》

「駄目!にーにーの部屋だけは、駄目なんですの!」

「ぎklsjfsじゃfじゃjfけwじゃfj」
《貴女の兄である悟史はもういません》

「違いますわ!にーにーは帰ってくる!
だからにーにーが帰ってくる時のために、この部屋だけは…」

「kl世話意kjfぎあjfjねさをいじょあfklじゃ」
《誰が貴女の世話をしていると思っているのですか?》

鉄平は自分の足にしがみ付く沙都子の頬を叩く。
幾ら部活や日常では強がっていても所詮は子供。
大人であり喧嘩慣れしている鉄平を阻むなど不可能なのだ。
当然、吹っ飛ばされる。

「sjmfsj」
《貴女は馬鹿です》

沙都子を忌々しそうに見ると、鉄平は悟史の部屋の扉を……

「……駄目、ですの………
にーにーの部屋だけ、は」

「kjfげsかjfがj」
《いい加減にして下さい》

「亜khfぐぇあjsふぃおかじょfじゃhjfがkhfがおlfがおlんhふぁ」
《私はこの部屋を掃除するだけです。だから貴女が邪魔をする必要はありません》

別に鉄平もこの家に戻りたくて戻ったわけじゃない。
手を組んでいたリナが、園崎の上納金に手を出すなんて馬鹿な真似をして、それで自分にまでとばっちりが来たから、一時的に身を潜める為に仕方なく雛見沢に戻ってきたのだ。
元妻がこの家のどこかに隠した通帳さえ見つけられれば、今直ぐにでもこんな家からお去らばするつもりだ。



「―――――――――――――――――」

(体が、動きませんわ……)

沙都子は再び鉄平を止めようとするが、体が動かない。
その間にも鉄平は悟史の部屋へ踏み入ろうとする。


「―――――――負け犬の、人生」


気付いたら声が出ていた。
何故だろうか、その言葉を聞いたら、何故か知らない筈の奇妙な思い出が蘇る。

夢のように曖昧で、詳しい内容は分らない。
だが一つだけ鮮明に思い出せる言葉があった。


「でもな、そんな物は全部俺達がブチ壊してやった!!」


宗介とは種類の違う頼もしさを持つ誰か…。
無論、そんな人間を沙都子は知らない。
だが脳味噌ではないナニかが、その存在を刻んでいた。

「助けを求めないのは、五流のすること……。
そうですわね、勝つ為にはどんな手段でも使うのが真の部活メンバーでしたわ…」

沙都子は漸く気付いた。
自分は一年前に比べれば少しは成長しただろう。
だが、それではまだ悟史には並べない。
あの背中に追いつくには、耐えるのではなく、戦わなければならない。

「誰か……私を助けてッ!」

――――――――瞬間、爆発音が響いた。





雛見沢村北条邸付近の森


「たっく、本当に今年の犠牲者は北条鉄平なんですかねぇ~」

「二年目の犠牲者は北条夫妻、四年目の犠牲者は北条夫妻の息子と、その叔母。
可能性は高いだろう、って大石さんは言ってたよ」

熊谷はそう言って少しだけ愚痴る。
何と言ったって本当なら自分は今頃、休みを満喫している筈だったのだ。
それが、先輩刑事であり尊敬している大石からの頼み。
相手が大石でなければ、丁重にお断りさせてもらうところだ。

「はぁ~、そんじゃ俺はちょっと煙草吸って来るから。
少し頼むわ」

「あぁ、分りました。
まぁ急にどうこうって訳じゃないでしょうしね」

後輩の相沢に少しの間、任せて自分は、一本だけ煙草を吸う。
大きく息を吸い込むと、少しだけ疲れが消えたような気がする。

「はぁ~」

何度目かになるか分らない溜息をついた。
雛見沢の六月は暑い。
こんな炎天下に森の中でずっと家を見張るというのは、かなり辛かった。

「帰ったら奢ってくれるって言ったけど……」

どうせ大石の事だ。
奢った後に麻雀にでも自分を連れ込んで、奢った分はきっちり取り返すだろう。
そんな時だった。

「くっ、熊谷先輩!
大変っス!」

「なにィ!?」

相沢の素っ頓狂な声があがった。
慌てて煙草の火を消して相沢の下へ走る。

「どうした一体!?」

「それが……」

「それが?」







「ボン太くんです!ボン太くんが北条邸に突入しました!」


「アホか―――――ッ!







時間は少し遡る。
北条邸から少し離れた場所にある家、そこに宗介は………

「ふもっふ」

訂正、ボン太くんはいた。
ちなみに、この家の住人には要人救出の為に借用する、と言って追い出し済みである。

「あの、宗ちゃん。本当に大丈夫なんですか?」

詩音が聞く。
どうやらボン太くんだけじゃなく、詩音と部活メンバー達も一緒に来ているようだ。

「ふもっふ。ふもっふふもふもふもーふふもふもっふふもーふッ!」

「問題ない。この程度の監視ならば証拠を残さず任務を完遂できる。
と言ってるのです」

「はう~、どうして梨花ちゃんはボン太くんと話せるのかな、かな?」

「それはボクがオヤシロさまの巫女だからなのですよ、にぱ~」

「そてにしても宗ちゃん。こんな数の監視カメラいつ付けたの?」

そう、彼等が見ているのは監視カメラの映像。
北条邸の至る所に設置されたカメラは、中の様子を余す事無く伝えている。

「ふもふもふもっふ!」

「つい一時間前だ。だそうなのです」

「「「一時間前!?」」」

ここまで来ると驚きを通り越して呆れてしまう。

「あっ、沙都子!」

画面の中では沙都子が鉄平ひ、ひっぱ叩かれていた。

「宗ちゃん!これだけ証拠があるなら直ぐに行きましょう!
そうしないと沙都子が…」

「ふもっふ」

「駄目だ」

「ふもふもふもっふ。ふもっふふもっふーーーー。ふもふもっふ」

「沙都子はまだ助けを求めていない。仮に今突入したとしても沙都子は虐待を否定し、最悪再び叔父と生活を続ける可能性がある。沙都子が自分の意思で助けを求めるまで待て、と言ってますです」

「だから!この映像があれば沙都子の言い分なんて無視して、鉄平の野郎を豚箱に突っ込めるでしょう!」

「ふもふもふもっふ、ふもっふもっふ」

「これは監視カメラの映像だ。この国の警察に渡すことは出来ない」

「だけ「ふもっふ!」―――――!」

「ふもふも、ふもっふ!」

「戦友を信じろ!と言ってるのです」

そう力強く?断言するとボン太くんは立ち上がる。
そして奥の部屋から何かを持ってきた。

「ふもっふ、ふもふもふもっふ!」

そう言った後に包みから出てきたのは………。

「こ、これは……」

「まさか…」

「ふもっふ、ふもふもふもっふ」

「俺が新たに発明した新装備だ。これは試作品で近々とある男に販売を頼もうとしたのだが、丁度いい。
実験も兼ねて君達も今日はこれを使ってくれ………ってなにそれ!!」

通訳の任務を忘れて、思わず突っ込んでしまった。
何故ならそこには、三体の○○○○○が……。

「ふもっふ!ふもふもっふ!」

ボン太くんが指?刺すとカメラの映像で沙都子が再び吹っ飛ばされたのが見えた。
そして―――――――

「誰か……私を助けてッ!」

その時、ボン太くんの瞳が輝いた気がした。




爆発音に気付いた鉄平が慌てて玄関に向かう。
立ち込める煙、そしてそれが止むと……
一人、いや四人のボン太くんが現れた。

「じゃskjふぃいあkwjうぇjf」
《貴方達は一体何者ですか?どうして私の家に無断で入ってきているのですか?》

「ふもっふふもっふもふもっふ」
《大人しくしろ北条鉄平。こちらの戦力は貴様を圧倒している。抵抗は無意味だ》

「いおえswhごあkjふぁgkjn」
《何を意味の分らない事を言っているのですか?馬鹿ですか、死にますか?》

「ふもっふふもふもっふもっふ!」
《武器を捨て抵抗しろ。さもなけば………射殺する!》

「skjぁfkがjkfがjjがhgヵんh」
《もう我慢が出来ません。貴方を痛い目にあわせましょう》

そう言うと猛烈な勢いで殴りかかってくる鉄平。
しかしそれは、宗介……もといボン太くんにとっては、子供の動きと同様だった。



※余りにも残酷なシーンなので、ここからはセリフだけをお楽しみ下さい。
ちなみに誰がどのセリフを言っているかはご想像にお任せします。




「嫌だ!助け………」

「ふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふも!!」
《死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!》

「そこ、変な方向に曲がっ―――――」

「HUMOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!」
《URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!》

「ぎょっててえぇふしゅッ!!」

「ふもふもふも、ふもっふゥゥゥゥゥゥ!!」
《嘘だ嘘だ嘘だ、嘘だ――――――――――――――ッ!!》

「た、助けておまわりさん――――――ッ!」

「ふもっふ♪」
《チンカス♪》

「いやあああぁあぁぁあぁああああぁぁぁぁぁ!!!」

「ふもっふ!ふもっふ!ふもっふ!」
《降伏すると言え!》

「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」

「ふもぉふもっふ!ふもっふ!」
《超級覇王電影弾!》

「IYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」

「ふもっふ!」
《爆発!》








そして一時間の時が流れた。



「ふ~もふもふもふもっふもー!」

「ふ~もふもふもふもっふもー!」

ボン太くんの肩に沙都子と梨花がいる。
特に沙都子は、学校での姿が信じられないほど晴れやかな笑顔を浮かべていた。

「ですけど、白馬に乗った王子様じゃなくてボン太くんが助けに来て下さるとは夢にも思いませんでしたわ」

「ボクは王子様よりボン太くんの方がいいと思うのですよ、にぱ~」

「ですがレディーの家に監視カメラを設置するだなんて、宗介さんも人が悪いですわ!」

「みー!それだけ沙都子が心配だったということなのですよ」

「そ、それはまぁ……嬉しいですけど…」

「沙都子の顔がトマトのように赤いのですーー」

「り、梨花ーーー!なんで抱きつくんですのーーー!」

雛見沢村をボン太くんが走る。
そう夕日に向かって…。

「ふーもふもふもふもっふも」

「ふーもふもふもふもっふも」





後書き

今回は早く更新できました。
そして今まで以上にカオスです。
このペースがいつまで続くか分りませんが、これからも宜しくお願いします。


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