人には個人の意思がある。
それは魔人にも言えることである。
それはこの世に存在する生物にいえる事である。
だからこそ、その意思、思想が邪魔なのだ。
集団という組織の中に個人の考えはいらない。
集団を維持するには、時には荒療治も必要なのだろう。
それが軍という集団であるなら更に厳しいものとなる。
軍とは戦うためのもの。
其処には狂気やらいろいろなものが渦巻いている。
だからこそ、集団を維持するよりも厄介なのだ。
軍という集団よりも面倒なものは無いだろう。
そもそも軍を維持するというのは不可能に近い。
一度戦闘が始まったとしよう。
それが明らかに負けであるとき、そこには恐怖が生まれる。
そこから敗走や降伏をしだすものが現れる。
それは生きる為でもある。
生きる為に逃げる、その先は知らないのだろう。
まったく愚かで馬鹿な考えだろう。
軍の集団維持は戦闘が始まれば脆い、脆すぎる。
士気が下がればそれだけで戦闘に負ける可能性が高くなる。
集団に個人の考えはいらない。
だが、軍だけは違うのだ。
それが分かっていても、命の危機がある以上生きようとする。
それは率いるものも従うものも生きたいと心の底で思っているからである。
深層意識は個人では気づかないが全員一致の考えだろう。
そんな面倒な軍集団の維持を成功させた組織があった。
正確にはその中の一部。
だが、間違いなく最強。
それこそまさに、魔王の軍と呼ぶのに相応しかった。
魔王と魔人に従う魔物はまさにBETAのような多さであった。
種類や強さで言うなら、人より強い上程度の雑兵がほとんであった。
それでだけで十分かもしれない。
だが、トロスの考えは違った。
人より強くとも、数人に囲まれれば終わり。
強い人間相手ならば何体掛かっていった所で無様に殺されるだけ。
それではダメなのだ。
魔軍とは魔王の軍。
それが人に倒されてはならない。
倒されるにしても、その程度のレベルでは話にならない。
それでは返って人が希望を持つだけだ。
「魔物なんて弱い」
こういう思考を与えてはいけない。
わざわざ魔人が戦うことを減らさなければいけない。
だから、作るのだ。
他とは違う軍という個人を。
その意思、思考、すべて一つのものになるように。
決して敵前逃亡などしない。
志気が低下することもない。
ただ命令をこなし、恐れを与える存在。
それこそトロスが考え、作りだす魔軍だった。
「おいウジ虫ども、何回同じミスをすれば気が済むんだ、あ?」
そんな事を言うのはアンデルセン。
トロスの前では大人しくても他ではそういうわけではない。
現在は軍を訓練しているところであった。
正確には調教しているようなものだった。
この軍団を維持するためにアンデルセンは簡単な体罰を実施していた。
たった一つでもミスをすれば其処に銃剣が飛んでくるのだ。
それは魔人の力なので威力もおかしい。
となるとそのミスをした一体だけでなく一帯にも被害がでる。
そうやって死んでいった魔物の死体は数知れず。
この魔人は決して止まらなかった。
「モ、モウシワケアリマセン、デスガ――――――」
その軍での魔物将軍がアンデルセンに異議を申し出ようとした。
しかし、その口から続きの言葉が出る事は無かった。
その首は宙を舞い、軍団の中に墜ちて行った。
「私は私語も口答えも許さないと行ったはずだ、
たとえそれが、誰であろうと例外ではない」
全員は声を出さずに固まっていた。
本来魔軍の中において魔物将軍とはかなり重要な存在であった。
リーダーの才能を持ち、一人で100体の魔物隊長を指揮できる。
だが、この中ではその地位など無意味。
この軍団の中での指揮はたった一つ。
それをするのも一人だけ。
故に、あまりいらない存在なのだ。
だれが死んだところで驚いてはいけない。
そんなことで動いたら死んでしまうのだ。
恐怖、絶対的な死の形が指揮する軍に、感情など存在しなかった。
これこそトロスが望んだ軍であった。
強さ自体には諦めるしかないだろう。
強さなど元から決まっているようなもの。
鍛えたところで行きつく先は目に見えている。
今は、今は諦める。
いつか理想の軍をつくるまで、耐えるのだ。
こうしてアンデルセンが指揮する軍。
もはやその数も少ないものだったがすぐに補充されていく。
数だけは余るほど有るのだ。
その訓練という名の調教を見せられた魔物達が補充されていく。
全員が急いで持ち場に着く。
新兵など関係なく、遅ければそれでだけで銃剣が飛んでくるのだ。
それを、毎日続ける。
本能に刻みつけるまで、永遠と続くるのだ。
これを行うアンデルセンはトロスの言葉を思い出していた。
「魔物は馬鹿だ、だからすぐに忘れてしまう。
自分達がどういうものなのか、かつてどんな事をされたのか、
故に、忘れさせるな。繰り返し刻みこんでやらなければいけない。
その身に、魂に、恐怖と魔軍としての意思を刻みつけろ」
その言葉に従い、アンデルセンは続ける。
その言葉の通りに続ける。
それは間違いなく正解。
このアンデルセン率いるトロスの軍隊。
魔軍というものは誕生する。
そして、もう一つ。
魔軍というなら魔王がいる。
誰も忘れる事が出来ない魔王。
それが今、重い扉を開け、辺り一帯に響くよう叫んだ。
「我の準備は完成せり!!
トロスよ、刻限が来た。今こそ我と共にこの世を歩む時がきたぞ!!」
おまけ「終末」
注意
・この作品は会話分でのみ構成されています。
・元作品が分からない方にはお勧めできません。
・中身はひどい言わざるをえません。
以上、読まれないのなら一気に下まで移動して、
あとがきを読むことを推薦します。
「創造主様がいきなりこの世界を破壊する宣言してから、
制限時間が残り3時間となりました。
この時間からは予定を変更して、素敵な魔王、魔人を迎えて会議を行いたいと思います。
司会は勿論この私、カミーラ様の使徒七星でお送りします」
「世界滅亡3時間前となって、世界中ダイパニックなっています。
現在魔人のガルティア様がパニックとなって魔王城を食べ始めていますが
皆さん最後までヤケにならずに行きましょう」
「それでは、豪華なゲストを紹介します。
まずは、自称魔人最強のケイブリス様ですってアアアアーーーっと、
全裸です!!!
魔人内の大御所、ケイブリス様が全裸です!!!!
流石世界最後の日、初っ端から大ハプニングです!」
「真っ裸―ミラさん」
「なんか言っています!」
「服ってなんかイライラする」
「ええええええ、ケイブリス様服嫌いなんですか!
そりゃあ元はリスだけど、リスだけど・・・」
「うんこがついたへんでろぱの次に嫌いだ」
「嫌いの度合いが分かりませんよ!」
「すっぽんぽんぽこぽんぽこりん☆」
「何を歌っているんですか!」
「え~、ケイブリス様が良くないハッスルをしてしまいしたが、
他にも素敵なゲストに来ていただいております。
我が主であるカミーラ様でってアアアーーーー
なんだが眼が死んでいます、しかも手元にはトロス様とメガラス様っぽい人形が、
まるで家に居る時のようなカミーラ様です!」
「七星、ピーピーうるさい」
「も、申し訳ありません、
しかし、いくらカミーラ様でも今の状況ではカリスマがブレイクしています」
「いいんだよ、実は私はあんまりカリスマとかないんだから」
「わかってましたけど、これはひどい!!
っあ、ケイブリス様がショックを受けています、ファンだったんでしょうか?」
「それでも好きです!!」
「ファンだったようです」
「あ、それと私魔人になった当初、○○○と付き合ってました」
「アーーーー、またしても大胆カミングアウト!!
って吐いたーーーー、ケイブリス様吐いたーー」
「休みの日は専ら家で鼻くそほじってます」
「これもっきっついです。
ケイブリス様、むちゃくちゃ毛が抜けたーー!!」
「もう三日も服変えてません」
「もうやめてーー!!
って、あ~ケイブリス様これはむしろ嬉しいようです」
「尚、この後カミーラ様には『邪気眼☆』を歌ってもらいます」
「誰が歌うかそんなだっせー歌、ふざけんなゴミムシが!!」
「そんな~歌ってくださいよ~、あとピーーください」
「ケイブリス様またなんか言ってます」
「………」
「無視だー、カミーラ様会話を無視して目線すら会わせません」
ここでちょっとカット。
流石にゲップはさせません。
「え~、次のゲストは時間軸を無視して登場です。
前魔王、賢者と言われたスラル様です。
あれ?スラル様、愛用の本が下に落ちていますが?」
「いや、なんか臭かったんで捨てているんです」
「捨てたんですか!?
大事な本じゃなかったんですか? 本は相棒じゃなかったんですか?」
「何言ってるんですか?
私の相棒は、○○○だけですよ」
「なんかある意味凄い魔王様でした~!!」
「あの~この後スラル様には他の魔人達に知識の披露をしてもらう予定なんですが」
「ええ~、やりませんよ。
そんなメンドクサイこと、大体話して理解できる脳もってないでしょう?」
「そんな事言ってないでお願いしますよ」
「じゃあ、ちょっとだけですよ。
あ、でもどうしようかな~」
「ど、どうしたんですかスラル様?
いきなり本のページなんか破りまくって・・・」
「へい、へ~い」
「なんか乗ってきています!
次々とゲストの本性があらわになり、なんだが面白くなってきました。
次の方はどんな正体を見せてくださるのでしょうか。
魔人内にて間違いなく最強、トロス様です」
「…私は今日、告白したいことがあって此処へきました」
「アーーっと、やっぱりなにかあるようです!!」
「実は、これまで私がやってきた戦闘は、
全部超神が勝ってにやっていた事なんです」
「えーーーー!?」
「戦闘では何もしなくても全部超神が超能力で倒してただけなんです。
これまで全部神頼みだったです」
「本当に超神ってのがいるなら、なにか見せてくださいよ」
「いつまで本破ってるんですか!?」
「じゃあ、思い切って超神に頼んで創造主をどこかへ飛ばしてみましょうか」
「えーーーー、マジですか?」
「え?まさかほんとにできませんよね?」
「まさかとは思うが、本気でやらなくていいぞ」
「そうそう、この世界は滅ぶ運命なんだよ、きっと」
「なんか3人が焦ってます!!」
「じゃあ、やりますよ。
……――――――――――――――――――!!」
「掛け声かっこ悪!!」
「あ、できました」
「「「「嘘――!?」」」」
「いや、良かったですね。
命とはとても尊いものです。いいですか皆さん――」
「なんかスラル様いきなり話しだしたーー」
「ふん、私をこんな茶番に巻きんでタダですむと思っているのか!」
「カミーラ様カリスマ出そうとしてるんですか!?
その手の人形は隠せてないから半減しています!!」
「これからも魔人一筋精進いたします!!!」
「ケイブリス様はもう何を言っても引き返せない!!」
ここからはカミーラのカリスマが無くなるのでカット。
そしてまともである七星まで変化してくるので強制終了。
これはひどすぎて言葉がでません。
最後まで付き合ってくださった方には謝罪をさせていただきます。
この先は、個人で妄想していただいたら思います。
あとがき
おまけはネタなので批判はしないでください。
というのは冗談です。、もう書き込んでくださって結構です。
ここから先の話しが書けなくて困ってます。
魔人になる順番は設定無視でやります。
レキシントンでしたっけ? あの鬼の魔人。
あいつなんですが、予定より早く死ぬかもしれません。
予定では、もうナイチサの時代で死んでもらいたい。
これに反対なら感想板に書いてください。
一応賛成の方も書いてください。
賛成、反対の量でこの先の事が変わってます。
数日考えても答えが出せなかったので、読者様を頼りました。
感想の方宜しくお願いします。
感想が無いようなら、レキシントンには早めの退場をして貰います。