一日ほど妄想した結果です。
前も言われたことでした。
アンデルセン時の魔法、無いなら作ればいいというのを忘れていました。
そもそも私の作品はオリキャラやオリ設定だすんだから何しようがおkです。
私の視野を広げればあまりにも簡単なことだったんです。
視野が狭くなっていて見えなかった。
まさしく、愛がなければ見えない!!
愛さえあればどんなキャラでも使えます。
設定だけしかないキャラなんて認めない!!
だからこそ、彼を登場させなきゃ話が始まりません。
本来なら登場予定がなかった彼、ケスチナさんの登場です。
少し、昔話をしよう。
ある所に、二人の兄弟がいた。
その二人はとても仲が良く、喧嘩などする筈もなかった。
二人はお互いに成長していった。
この世界において二人は穏やかな日々を送っていたといえる。
特にけがをするわけでもなく成長していった。
兄は科学を好きになり勉強した。全ては弟や周りの人の助けとなるように。
弟は体を鍛え剣を振るった。全ては兄や周りの人を助けられるように。
そうして、時が過ぎていった。
ある日弟は女性に恋をした。
それを兄は祝福し、是非関係を持つべきだと言った。
そんな兄の言葉を信じ、弟は勇気を振り絞り女性に声をかけた。
その日から一年も満たないうちに二人は結婚した。
兄はそんな二人を祝福しながら弟が育っていく姿を見つめていた。
まさに兄も弟も幸せの真っ只中に居た。
兄にとって弟の幸せは自分の幸せ。
弟にとって兄の幸せは自分の幸せ。
それは生まれてきてずっと一緒だった兄弟の絆だった。
此処からは、まだ彼が幸せの中に居た話をしよう。
ある日、弟夫婦の間に子供が生まれた。
それを兄は弟夫婦と共に祝った。
生まれた子供はすくすくと育っていった。
生まれた女の子は言葉を話せるようになり、歩くようになる。
女の子の名前は兄から少し取り、エレーナとなった。
正直兄の名前など全然関係がなかったが弟は関係あると言い張った。
エレーナは伯父となる兄によくなついていた。
伯父の家に行き、研究の手伝いをしながら毎日を過ごすような日々だった。
エレーナはそれに楽しみを感じていた。
伯父である兄もそれに嬉しさを感じていた。
今までまともに兄の研究を理解でした者はいない。
それでもエレーナが必死な様子に兄は嬉しかった。
そうしてエレーナは育ち、大人になっていった。
エレーナに弟や妹は存在しなかった。
弟と妻と娘、そしてその兄。
仲がいい関係は崩れる事はなく、日々が過ぎていく。
だが、やはり世界は残酷であった。
これまでの幸せを奪うように、悲しみや恐怖憎悪がやってきた。
此処から、彼の人生は始まった。
誰かが違うといっても私は思う、彼は今まで生きてきた。
だが、必死に生きたことはなく、また全てを賭ける事態にもなったことがなかった。
これから、彼の命を賭けた物語が始まるのだ。
全てを賭けて、自身の夢を叶える人生。今こそ初めて彼は人生を知ることになる。
その日はいつも変わることなく時が過ぎていった。
弟は警備の仕事で家を離れ、妻と娘は伯父の家に遊びに来ていた。
いつも通り、いつも通りの毎日。
だが厄災とは突然やってくるもの。
日常が非日常に変わる時は、いつも突然だ。
叫ぶ、死ぬ、泣く、命乞いをする、逃げる、闘う、諦める。
全てが無駄。意味が無い。
彼らの現実において、このような幻想意味が無い。
全てを蹂躙する。
壊し、奪い、殺し、喰らい、犯し、無に帰す。
それこそ彼らだ。魔人と魔物軍勢は何処に現れるかなんて分からない。
だから彼らは厄災、災害といってもいい。
なんせ、彼らが来たら諦めることしかできないのだから。
さて、兄と弟夫婦はどうなっただろうか。
答えは簡単、生きている。
兄の家には地下があった。
地下といっても研究様に作ったものだったが、十分に広い空間だった。
そこに彼らは隠れていた。
魔人や魔物に見つかることなく、彼らは助かった。
だが、其処から出ていき彼らが見た景色。
妻は泣き崩れ、娘はそれを支えた。
兄は、ただ茫然としながら、弟が死んだと悟った。
此処からが、彼の人生の幕開けだった。
その中に渦巻く感情は怒り、憎悪、殺意。
その日、彼は兄でなくなり、伯父でもなくなった。
人を寄せ付けず、彼は研究を開始する。
全ては弟のため、死んでいった人のため、自身のため。
そのために、彼はなんでもする。
その日、彼は兄でなくなり、伯父でもなくなった。
彼は自身を進化させ、アヴェンジャーとなったのだ。
彼の人生は始まった。
彼の一世一代の復讐劇が始まった。
主役は彼と彼の作品。
演じる役者の彼の名は、ケスチナ。
エリック・ケスチナという名であった。
それは失敗の毎日だった。
壊しては作りなおし壊してはそれを廃棄せず次の材料として使用していった。
既に彼は人との繋がりを断つような暮らしをしていた。
弟の妻は義兄とは関わらないようにしていた。
だが、娘だけは違った。エレーナだけはエリックから離れようとしなかった。
エレーナは生活面を援助し、彼を助けていた。
エリックはそんなエレーナに感謝し心の中で誓った。
(弟の死を無駄にしない。そして、この子のためにも私は作ってみせる。
創造しよう、魔人を討つための存在を創造する。絶対に完成させる!!)
だが時は残酷なものだった。
時はエリックから時間を奪い、若さを奪い、そしてエレーナでさえも奪っていった。
正確にはエレーナを奪ったというのは少し違う。
ただエレーナがエリックの元に来ることがほとんどなくなってしまった。
それは飽きたからでもなく疲れたわけでもない。
エレーナは女性であるが故に恋をしたのだ。
エレーナはある男性と結婚し、子供を産もうとしていた。
その体で離れたエリックの家に行くこと自体が難しかった。
それは仕方ないことであり、自然と繋がりが切れる事も仕方なかった。
エリック自身もそんな事には悲しむこともなかった。
ただ心意気が変わった。
エリックはエレーナが結婚したことをしっていた。
だからこそ、昔を思い出すのだ。
あの時の何もできなかった自分。屈辱。
だからかもしれない、エリックが壊れていったのは……
エリックの研究は行き詰っていた。
魔法に重点をおいた研究。
何かが足りなかった。
その何かが分からない。
そこでエリックはあるモノを用意することにした。
「そうだ、まだ人を使った事が無かった」
自然と呟いたソレは、エリックが壊れていると分からせてくれる。
だがしかしエリックの信念は消えていない。
魔人を殺す、あの悲しみを繰り返さない。
そう思っておきながらエリックは自身を復讐に駆り立てた殺人をすることになるのだから。
それはなんて矛盾だろう。
それほどまでにエリックは追い込まれていた。
寿命という壁が、今エリックは押しつぶそうとしていた。
それは子供の死体。
まだ殺して時間がたっていないからか血が赤い。
エリックは機械的に動き、まず子供達の眼を繰り抜き、ビーカーの中に保存した。
その後子供達の体を裸にし、とても大きい鍋のようなモノに入れ溶かしていく。
それには既に人以外の、これまで失敗したモノが溶かされていた。
そうして溶かしたものにエリックは眼を入れていく。
最後に眼をいれるのは形を保たせるためだ。
最終的な形としてエリックは眼の形をしたモノを欲した。
それは自分が作るものより、その眼が出来る事に特化したであろう形。
そもそもエリックは何ができるかはわかっていない。
だが確信しているのだ、成功すると、これには何かしらの奇跡が起きると。
そうやって子供殺し、眼を入れるという作業を繰り返す。
ここで説明する必要があるのでしておこう。
まずどうやって子供を仕入れてきたか。
それは簡単なこと、ただ家族の家に惜しいり子供以外を殺せばいい。
だがそれだけでは数が揃わない。
だから彼はこの時代、まだ価値がでていない魔法使いに目をつけた。
その辺りには魔法使いの子の孤児が多く存在したので誘拐するには困らなかった。
そうして、彼は子供を生贄にしていった。
ここで、嬉しい誤算があった。
それはエリックすら気づいていない。
ちょっとした偶然だが奇跡でもある真実。
エリックが生贄にした子供達は全員、魔法に対して何らかの技能や才能を持っていたのだ。
それこそ嬉しい誤算。
それが結果的に、あの宝石を産むことになる。
そう言えば、老いたエリックがどうやって家族から子供を奪ったのを説明しよう。
これも簡単、ただ殺しただけなのだ。
なにもエリックが創造したもの全てが失敗したわけではない。
ただ威力があっても魔人には効かないと分かるものしかできなかったので失敗と言っただけ。
ある時は火炎放射機のようなもので焼き殺したこともあった。
その鍋の中は混沌していた。
入れたものだけではなく、恨みや呪いが蓄積された鍋。
25の子供と50の瞳。
そして、彼が創造せし失敗作。
その全てを使い、彼は成功させる。
試作品から失敗策へ、そして遂に成功作となる日が来た。
今、彼の手の中にあるのは多くの宝石。
彼の考えでは宝石にこそ魔法が多くたまると考えていた。
故に用意した宝石の数は100。
大きさもバラバラだったが彼に用意できる最大の数だった。
その宝石を、溶かさぬよう鍋の中にいれる。
さあ、今こそ生命が生まれる瞬間。
それは、エリックの操作と共に鍋から生まれた。
一瞬で鍋の中は丸状に固まり小さくなった。
宝石と瞳を組み合わせたような形。
それは紅色の宝石。
此処に、彼の希代の傑作が生まれた。
多くの血と涙。多くの呪いと憎悪をこめられ彼は生まれた。
『ん~、ウマく喋レテマスか?
ッテおット、忘れテマシた。問いまショウ、ユーがミーのマスターデおk?』
彼の宝石の名は見た目通りの名となった。
レッドアイ、彼こそ宝石をもって創造されたエリック・ケスチナの最高傑作。
完成といえる時は存在しないかのように彼は強くなれる無限の可能性を持っている。
寄生という能力を持った彼が今、この世に生まれた。
あとがき
レッドアイってどうやって作った?
そもそも意思がある上に形が宝石って何それ?おいしいの?
設定だけあっても意味が無い、どうやったか説明してくれ!!
と、私は心の中で叫びました。
番外編期待の方すみません。
レッドアイ編はまだ続きます。
3部構成か2部構成のどちらかになる予定なので長いです。
レッドアイ、口調メンドイ!!
そもそも分かるかあんなキャラ!!
好きだからっていっても限界があるんだよ!!
↑
これはリアルに画面前で叫びました。
だって本当にコッチが頭がパーになるお。
まあ、もう少しだけレッドアイとケスチナにお付き合いください。