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No.19836の一覧
[0] 【異世界トリップ・建国】黄金の帝国【完結】[行](2020/12/25 19:28)
[72] 第一話「奴隷から始めよう」[行](2013/04/11 21:37)
[73] 第二話「異世界のでの生活」[行](2013/04/11 21:40)
[74] 幕間0・ラズワルドの日記[行](2013/03/01 21:07)
[75] 第三話「山賊退治」[行](2013/03/01 21:10)
[76] 第四話「カリシロ城の花嫁」[行](2013/03/08 21:33)
[77] 第五話「都会を目指して」[行](2013/03/24 19:55)
[78] 第六話「バール人の少女」[行](2013/03/24 19:56)
[79] 第七話「牙犬族の少女」[行](2013/03/29 21:05)
[80] 第八話「冒険家ルワータ」[行](2013/04/11 21:51)
[81] 第九話「日常の終わり」[行](2013/04/12 21:11)
[82] 第一〇話「エレブ潜入」[行](2013/04/19 21:07)
[83] 第一一話「エルルの月の嵐・前」[行](2013/04/26 21:02)
[84] 第一二話「エルルの月の嵐・後」[行](2013/05/06 19:37)
[85] 第一三話「ガフサ鉱山暴動」[行](2013/05/15 20:41)
[86] 第一四話「エジオン=ゲベルの少女」[行](2013/05/17 21:10)
[87] 第一五話「スキラ会議」[行](2013/05/24 21:05)
[88] 第一六話「メン=ネフェルの王女」[行](2013/05/31 21:03)
[89] 第一七話「エレブの少女」[行](2013/06/07 21:03)
[90] 第一八話「ルサディルの惨劇」[行](2013/06/14 21:02)
[91] 幕間1 ~とある枢機卿の回想・前[行](2013/06/21 21:05)
[92] 幕間2 ~とある枢機卿の回想・後[行](2013/06/28 21:03)
[93] 幕間3 ~とある王弟の回想・前[行](2013/07/05 21:39)
[94] 幕間4 ~とある王弟の回想・後[行](2013/07/12 21:03)
[95] 幕間5 ~とある牙犬族剣士の回想[行](2013/07/26 21:25)
[96] 第一九話「ソロモンの盟約」[行](2013/07/19 21:03)
[97] 第二〇話「クロイの船」[行](2013/10/05 20:59)
[98] 第二一話「キャベツと乙女と・前」[行](2013/10/08 21:01)
[99] 第二二話「キャベツと乙女と・後」[行](2013/10/10 21:05)
[100] 第二三話「地獄はここに」[行](2013/10/12 21:05)
[101] 第二四話「サフィナ=クロイの暴動・前」[行](2013/10/15 21:03)
[102] 第二五話「サフィナ=クロイの暴動・後」[行](2013/10/17 21:02)
[103] 第二六話「皇帝クロイ」[行](2013/10/19 22:01)
[104] 第二七話「眼鏡と乙女と」[行](2013/10/22 21:04)
[105] 第二八話「黒竜の旗」[行](2013/10/24 21:04)
[106] 第二九話「皇帝の御座船」[行](2013/10/27 00:44)
[107] 第三〇話「トルケマダとの戦い」[行](2013/10/29 21:03)
[108] 第三一話「ディアとの契約」[行](2013/11/02 00:00)
[109] 第三二話「女の闘い」[行](2013/11/02 21:10)
[110] 第三三話「水面下の戦い・前」[行](2013/11/05 21:03)
[111] 第三四話「水面下の戦い・後」[行](2013/11/07 21:02)
[112] 第三五話「エルルの月の戦い」[行](2013/11/09 21:05)
[113] 第三六話「ザウガ島の戦い」[行](2013/11/12 21:03)
[114] 第三七話「トズルの戦い」[行](2013/11/14 21:03)
[115] 第三八話「長雨の戦い」[行](2013/11/16 21:02)
[116] 第三九話「第三の敵」[行](2013/11/19 21:03)
[117] 第四〇話「敵の味方は敵」[行](2014/03/21 13:39)
[118] 第四一話「敵の敵は味方・前」[行](2014/03/18 21:03)
[119] 第四二話「敵の敵は味方・後」[行](2014/03/21 18:22)
[120] 第四三話「聖槌軍対聖槌軍」[行](2014/03/25 21:02)
[121] 第四四話「モーゼの堰」[行](2014/03/25 21:02)
[122] 第四五話「寝間着で宴会」[行](2014/03/27 21:02)
[123] 第四六話「アナヴァー事件」[行](2014/03/29 21:02)
[124] 第四七話「瓦解」[行](2014/04/03 21:01)
[125] 第四八話「死の谷」[行](2014/04/03 21:01)
[126] 第四九話「勅令第一号」[行](2014/04/05 21:02)
[127] 第五〇話「宴の後」[行](2014/05/01 20:58)
[128] 第五一話「ケムト遠征」[行](2014/05/02 21:01)
[129] 第五二話「ギーラの帝国・前」[行](2014/05/03 21:02)
[130] 第五三話「ギーラの帝国・後」[行](2014/05/04 21:02)
[131] 第五四話「カデシの戦い」[行](2014/05/05 21:01)
[132] 第五五話「テルジエステの戦い」[行](2014/05/06 21:02)
[133] 第五六話「家族の肖像」[行](2014/05/07 21:01)
[134] 第五七話(最終話)「黄金の時代」[行](2014/05/08 21:02)
[135] 番外篇「とある白兎族女官の回想」[行](2014/10/04 21:04)
[136] 人名・地名・用語一覧[行](2014/05/01 20:58)
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[19836] 幕間0・ラズワルドの日記
Name: 行◆7809557e ID:aef4ce8b 前を表示する / 次を表示する
Date: 2013/03/01 21:07





幕間0・ラズワルドの日記





タシュリツの月・二六日

 やっとルサディルに戻ってきた。
 奴隷商人に誘拐されたけど、髑髏船団が助けに来てくれた。アニードが頼んだらしいのでお礼を言わなきゃいけなかったのが忌々しい。
 タツヤをここにおいてもらえるようになったのはよかった。




タシュリツの月・二七日

 ばあやに心配かけたのは申し訳なかったと思う。ばあやはわたしのことを可愛がってくれる数少ない人だ。半分くらい惚けてるからだけど。




タシュリツの月・三〇日

 タツヤに使用人の仕事をしてもらう。
 でも火の使い方も知らなかったし、他の仕事も大してできない。掃除とか薪割りとか本当に簡単な仕事だけやってもらう。
 早く言葉も覚えてもらわないといけない。




アルカサムの月・七日

 タツヤがばあやの仕事を手伝っていた。ばあやの指示でタツヤが料理を作った。
 タツヤにばあやの仕事を取らないよう注意する。タツヤは不満みたいだったけど、ばあやの仕事がなくなってここをクビになったら他にどこも雇ってくれない、と説明したら判ってくれた。




アルカサムの月・一〇日

 タツヤがやることがなくてつらいみたい。暇なよりは、雑用でも何でも働いている方がいいというのはいまいち理解できない。
 今は早く言葉を覚えるべき。




アルカサムの月・二〇日

 アニードの仕事の手伝い。アニードの嫌われっぷりがちょっと楽しい。
 心が汚れたのでタツヤに癒してもらう。




アルカサムの月・二九日

 タツヤがリモンとかいう本邸のメイドとしゃべっていた。あのメイドは確かばあやの孫娘。
 まだ片言しかしゃべれないくせに随分と楽しそう。わたしが顔を見せたらメイドは慌てて逃げていった。いい気味。




キスリムの月・九日

 タツヤを連れて町に出掛ける。一緒に串焼きを食べた。
 町の人のわたしへの態度がますます悪くなっている。それはわりとどうでもいいけど、タツヤに気遣わせる方がつらかった。早々に戻ってくる。




キスリムの月・一七日

 タツヤがまたリモンとしゃべっていた。お互いただの知り合いくらいにしか見ていないので、隠れて監視するだけで我慢する。




キスリムの月・二八日

 腰を痛めたばあやをタツヤが家まで送っていって、リモンに夕ご飯を食べさせてもらっていた。嫌な予感。




ティベツの月・一日

 ばあやが戻ってくる。「お礼」と称してタツヤを家に招待していたが、止めさせる。
 残念そうなばあやにはちょっと心が痛んだが、仕方がない。




ティベツの月・一一日

 タツヤが文字を習いたいと言ってきたので教材を用意する。
 正直、わたしも文字を読むのは得意じゃなくて言葉のときほどには上手く教えられない。一緒に勉強する。




ティベツの月・二一日

 アニードの仕事の手伝い。
 戻ってきたら、泥棒猫がタツヤとしゃべっていた。弱みを探ろうとしたら逃げ出していった。
 タツヤは泥棒猫から文字を習おうとしているけど、他に習う人はいないのか。




ティベツの月・二七日

 庭を散歩していたら、泥棒猫が他のメイドとしゃべっているのを見つける。わたしには気付かずタツヤのことをしゃべっていた。
 他のメイドがタツヤのことを馬鹿にしていて、泥棒猫がタツヤのことを「いいところもある」とかばっていた。
 しばらく泥棒猫と呼ぶのは止めておこう。




シャバツの月・二日

 やっぱり泥棒猫で充分だあの女。
 タツヤを誘って外に遊びに行こうとしているのを見つける。
 竜也が外出することをことわりに来たので、先手を打ってわたしの外出に付き添うようにお願いした。
 久々に一緒の外出。タツヤの服を買う。




シャバツの月・一五日

 タツヤがまた泥棒猫としゃべっているのを見つける。気付かれないよう近寄って何の話をしているのか聞かせてもらうことにした。
 タツヤはまだ片言なので、泥棒猫が一方的にしゃべっている。お金が貯まったらメイドを辞めて、何でもいいのでお店屋さんがやりたいそうだ。今すぐ辞めればいいのに。
 タツヤは今が精一杯で、先のことはあまり考えていないみたい。
 わたしは将来、どうしたいのだろう。少なくてもこのままここにいたいとは決して思わないけど。






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