ここまで読んで頂いた皆さん、ありがとうございました。読者の皆さんのおかげで、第一部を書き切ることが出来ました。少しでも楽しんで頂けていれば幸いです。このSSのコンセプトは?→コンセプトは二つあります。①自重せずに系統魔法で無双すること(私なりに)。②邪神が跳梁跋扈するハルケギニアを描くこと。 ①はゴブリン魔改造、大地に張り巡らされる惑星コンピュータ的なインテリジェンスアイテムが代表的な例です。私の中ではハルケギニアの世界で“あり得る”チートな話にしているつもりなのですが……。説得力が足りないのは私の未熟ゆえです。精進します。こっそり改訂が入っていても生温く見守っていただけると幸いです。 ②はクトーニアンとかアトラク=ナクアとかですね。ファンタジー世界の中にコズミックホラーな輩が居ても良いじゃ無いか。誰得? 俺得です、スイマセン。第二部はルイズたちが頑張って宇宙的恐怖に立ち向かう話になる予定。聖地? アザトース様の一部が封印されたシャッガイからの神殿の一部でも埋まっているんじゃないですかね?当初はバーガンディ伯爵魔改造モノでプロット組んでたはずだったのですが何を間違ったのか、邪教崇拝系になりました。多分ニャル様のせい。主人公の名前を1000年代あたりのブルゴーニュ(バーガンディ)公の名前から取っているのが、その名残ですね。ウードって名前の人が居たらしいです。このSSを書き始めた切っ掛けは、原作18巻の風石の自然増大を見て「エネルギーチート原作公認キタコレ」と思ったからです。以下ネタバレ注意。◆設定矮人:改造ゴブリン、ゴブリンメイジ、樹木の民など色々な呼び方をされる。系統魔法を使えるように品種改良済みのゴブリン。樹の実(バロメッツ)から生まれて殖える。死体から記憶を搾取する人面樹とバロメッツ母樹のキメラ化で、知識経験を引き継ぐことが可能になっている。バロメッツ:樹の実から動物が生まれる。普通は羊が生まれるが、水魔法によって遺伝子を弄ることで様々な動物を樹の実から誕生させることが可能になっている。人面樹:死者を幹の虚に投げ込むことでそれを栄養分にする。食べた獲物の知識や経験を収奪することが出来る。使い魔として契約することで収奪した知識を再利用可能になる。〈黒糸〉:カーボンナノチューブ製の魔法の杖。単分子なのでどれだけ大きく広げても魔法の杖として使える。体内に張り巡らせたり、領地に張り巡らせたり。物語後半では惑星規模に広がったネットワークごとインテリジェンスアイテム化される(動力源は地下の風石)。インテリジェンスアイテム:エルフ式とゴブリン式がある。デルフリンガーなど、物理的実体に依拠しないインテリジェンスアイテムはエルフ式。本SS内で主人公が量産しているのは物理的なハードに依拠するタイプである。エルフ式が霊的なものであるのに対して、ゴブリン式はハードに依拠する。現実世界の人工知能に近い感じか。エルフ式→アストラルな存在が先にありき。ゴブリン式→物理的ハードが先にありき。『活性』:チート魔法。ハルケギニア版花咲か爺さん。水系統。ゴブリンの成長を早めたりとか色々。『集光(ソーラーレイ)』:空気中の水分を操って太陽光を歪曲し標的に集中させる魔法。対軍規模の戦略級魔法。水系統。アトラナート商会:蜘蛛の神様の名前を戴く、主人公ウードが作った商会。トリステイン国内ではコンビニ並みにどこにでも出店している。他国の主要都市にも進出。独自紙幣を持っていたり、強力な私兵を抱えていたり。超チート。ゴブリンメイジとガーゴイルが主要な従業員。〈偽・ユグドラシル〉:1000メイル級の巨大樹木型太陽光発電施設。ハルケギニア星から月や宇宙、火星などなどまで様々な所に建造されている。発電した電力を用いて風石や水精霊の涙を生産可能。魔力暴走ウイルス脳炎:平民をメイジ化するための脳炎ウイルス。とにかくあらゆる動物に感染する。蚊やダニが媒介する。実験段階の不完全なものなので致死率が高い。魔力を暴走させて死ぬ場合、その死体は凄惨なことになる。魔力・精神力・精霊力の違い:厳密には区別してません。当SSでは魔力は精神力と精霊力を含む概念です。あるいは魔法として発動する直前の状態とでも言うのか。それに対して精神力はヒトやゴブリンメイジの脳内(あるいは体内)で発生するモノ。精霊力は周囲の自然物に宿ってるモノや、それが結晶した風石など。◆人物ウード・ド・シャンリット:主人公。何の因果か現代日本?からハルケギニアに転生。きっと前世の生前に蜘蛛を助けたことがあるに違いない。トリステイン貴族の長男。一族ごと、転生させてくれた神様によって呪われている。狂人。蜘蛛神の神官。物語後半では呪いによって人外化。最終的に触手を生やした生首と大蜘蛛の胴体に分離する。フィリップ・ド・シャンリット:主人公の父親。トリステインの東部を治める伯爵。土のトラインアングル。水晶の扱いが得意。エリーゼ・ド・シャンリット:主人公の母親。水のトライアングル。実は公爵家のお嬢様だった。メイリーン・ド・シャンリット:主人公の妹。マッドアルケミスト。ロベール・ド・シャンリット:主人公の弟。スピード狂。ジャン=マルク・ドラクロワ:ウードの同級生。魔法学院卒業後は魔法衛士隊に入隊。火のスクウェア。蜘蛛恐怖症(アラクノフォビア)。サーノ:ウードのクローン。ウイルス感染の人体実験素体。サモン・サーヴァントによってロマリアに召喚される。ヴィンダールヴ。グレゴリオ・セレヴァレ:ロマリアの虚無の担い手。得物はハルバード。美少年。サーノの主人。第一次聖戦の旗頭。ウード処刑後、虚無の血統を残すために聖戦に赴く前に種馬のごとく頑張らされたという設定があったりする。原作のロマリア教皇ヴィットーリオの遠いご先祖と想定。(グレゴリオを男装美少女ということにしようかと一瞬思ったが最終的にその設定は採用していない。理由はこの項の前述の種馬設定のため)◆クトゥルフ関連用語(適当なので気になった人はご自分で調べて確認したほうが確実です)アイホート:迷路の神。ハルケギニアではアルビオンのセヴァーン渓谷に棲んでいる。迷い込んだ者に雛を植えつける。雛を植えつけられた者は悪夢を見続け、やがて内側から食い破られて死ぬ。アザトース:沸騰する混沌の核。痴愚神。とにかく凄い。けど何も考えてない。シャッガイの昆虫たちが崇拝している。アトラク=ナクア:蜘蛛の神様。アトラック=ナチャ、アトラナートとも呼ばれる。地下に広がる時空の裂け目に橋を架け続けるワーカーホリック。生贄の着ている鎧を脱がす時間を惜しむくらい仕事中毒。橋を架けるのを邪魔しなければそれほど危険はないはず。当SSでは主人公と主人公が作ったゴブリン種族が崇拝している。アブホース:アトラク=ナクアの架ける橋を渡った先に居る灰色の超巨大な水たまり状の神。そこから色んな不気味な生物が生まれては、またアブホース自身に食べられたりするのを繰り返している。当SSの地底都市にあるアトラク=ナクアの祭壇にある時空の裂け目から、アトラク=ナクアの橋を渡ってきたアブホースの落とし子たちが出てくることもある。イースの偉大なる種族:イスの偉大なる種族、イシアン、イーシアンとも。精神生命体で非常に高度な技術力を持っている。純粋に技術のみで時間を越える事に成功した時を翔ける種族。でかい円錐の生物として描かれることが多い。時空超越技術を他の種族に漏洩させることを嫌う。古のもの:五方放射相称の樽型生物。はるか昔に地上を支配していた。双月のうち蒼い方に、彼らの残したマジックポイント貯蔵アイテム生産設備が残っていた。火星に生き残りが居たらしい。クトーニアン:水が苦手な地中種族。主人公の使い魔でもある。バロワーズ・ビニーズとも言う。グロス:妖星グロス、グロウス、グロース、ネメシスとも。星々を破滅的な星辰に導き、星系を破滅させる。巨大な彗星のようにも見えるが、地表の裂け目から眼が見えたりする。ザイクロトラン:ザイクロトル星の動く肉食植物。シャッガイからの昆虫に使役される。力はあるが知能は低い。シャッガイからの昆虫:シャンとも言う。シャッガイという星に棲んでいたが、妖星グロスの襲来によって滅んだので、別の惑星に転移してきた。アルビオンのセヴァーン渓谷に不時着。拷問愛好者。技術力は高い。羽で光合成する。半物質的存在であり、人間の脳に棲み着いて精神や記憶を操ったりする。シュド=メル:クトーニアンの中で最も巨大で卓越した個体。超でかい。ショゴス:古のものの奴隷として造られた。けれど反乱を起こして古のものを駆逐。てけり・り! スライムを凶悪にしたみたいなもの。ティンダロスの猟犬:角度に棲む生物。臭い。膿まみれ。死なない。ヨグ=ソトース:虹色シャボン玉。触れるとただれて死ぬ。でかい。すべての時空に隣接。時空を生み出した存在。抜け漏れに気づいたら随時追加します。2010.11.14 初投稿2010.11.16 修正