第二部原作時間軸編第一章終了です。ここまで読んでくださってありがとうございます。一応、原作第一巻に相当する分はここで終わりです(宝物庫破壊、VS巨大ゴーレム、デルフリンガー邂逅)。微熱の誘惑とか、城下町トリスタニア来訪イベントとか残っていますが、それは今後消化できたら消化します。もはやゼロの使い魔ってなんだっけレベルになってますが、そんな明後日に向かって爆走するSSを読んでくださってありがとうございました。そして出来れば、今後も何卒よろしくお願いいたします。以下で、各話の神性、クリーチャー、クトゥルフ神話の魔術、あとはキャラクター改変の理由なんぞをつらつら書いていこうと思います。特に読まなくても、今後の展開に支障はないのでスルーして下さってOKです。■物語の大まかな方針 ・もし邪神たちがハルケギニアに実在したら ・もし邪教系転生者が千年前に好き勝手やったら(詳しくは当SSの第一部を御覧ください) ・もし、ルイズとジョゼフの虚無覚醒が早かったら という以上の三点を軸に第二部は進んでいきます。■第一話 召喚というより拉致だがそれを気にする者は居ない ・フレイムが両棲類:サラマンダーと言えば両棲類です。ええ、両棲類です。火の精霊の元となったファイアサラマンダー(ヨーロッパの陸生有尾類)が両棲類なので。何で色んなファンタジーで火蜥蜴になってんだよ、サラマンダー。そんな作者の鬱憤が炸裂しました。 ・ルイズが実技でも優等生:第一部の転生者由来のマジックアイテムによる補助のおかげです。彼女自身の力のみでは系統魔法は使えません。クルデンホルフ大公国のミスカトニック学院に留学していた間にマジックカードを手に入れてます。 ・サイトがミスカトニック大学生:邪神たちと対峙させるに当たって、良く訓練されたサイト(well-trained SAITO)でないと苦難を乗り越えられないと判断したためです。ミスカトニック大学なのは、邪神関連の経験を積ませるならここしかないと思って。 ・ベアトリスがルイズに対してスール化:原作のティファニアの位置にルイズが収まる形です。クルデンホルフ大公国ではルイズの同級生でした。ベアトリスも優等生でした。 ・ここでルイズはサイトに『カーの分配』という魔術を施しています。同時に眼球交換による粘液接触で、『コントラクト・サーヴァント』成立です。■第二話 使い魔は須く主人の支配下にあるべし ・タイトル=使い魔は是非とも主人の支配下にあるべきである。バシリスクとか野放しにするなよー。 ・サイトにハルケペディア、インストール。実際は『カーの分配』によるルイズの知識の注入。 ・毒娘キュルケ:毒薬と淫蕩の魔女キルケー(オデュッセイアより)と同一化。使い魔のフレイムが毒サンショウウオなので、毒娘に。あと、ヨーロッパの伝承では毒は火炎に対して耐性があるので、火のトライアングルのキュルケに相応しいかなと思って。あ、当然ですが生娘です。 ・ベアトリスの二つ名『天網』:原作には何も出てなかったので捏造。由来はそのうち作中で説明します。 ・ベアトリスの使い魔の大蜘蛛:第一部のシャンリット家の流れを汲むので、使い魔は蜘蛛です。ただの蜘蛛かどうかは、不明。 ・レンの蜘蛛:ドリームランドのレン高原に住む蜘蛛。知能は高く、大きなものは屋敷ほどの大きさにもなる。大部分はアトラクナクアを崇拝している。 ・バシリスク:ドリームランドの毒生物。鶏と蛇のキメラみたいな格好。超危険。睨まれると運が悪ければ即死。荒野に住んでいるというか、住む場所が自動的に不毛の荒野になる、迷惑生物。ハルケギニアの野生には居ないけれど、召喚されることはある。召喚されるのは、大体、毒性が弱い幼生体(幼生体が弱毒というのは当SSの設定)。■第三話 魔法の力は人智を越える ・赤土、赤つ地、赤槌のシュヴルーズ先生:毎回初授業で気絶させられる彼女が不憫だったので魔改造。元軍人というのは、原作12巻でオスマンに当身を食らわせているところから発想。 ・ロングビルが赤髪:中身はプロローグで登場したインテリジェンス・メイス169号。外伝7-7参照。マチルダさんはアルビオンとかレコンキスタ関連のイベントがかなり改変されているので、トリステインに来てません。 ・20年前の聖戦:ロマリアはちょっと国内が不安定になったりとか、国内世論が過激派に傾くとすぐにクルデンホルフに出兵する。でもやられる。 ・いつも食われるラッキーも、生存させたかった。無事生存。 ・赤槌の魔法:ネタ魔法『座標固定(ポイントロック)』、まさかの再登場。 ・ギーシュの香水小瓶フラグはへし折る。とりあえずテンプレから外してみる。 ・ハルケギニア語への自動翻訳機能に対する疑問提示。勝手に翻訳されるって、それが間違ってたら怖くね?■第四話 嫉妬の心は父心、押せば命の泉湧く ・しっとマスク:バレンタインに向けて動き出した街中に対して。あと燃える双眸→燃える三眼への伏線。嫉妬心を持っていそうなキャラとして、レイナールを選んだのは、マリコルヌだとありきたり過ぎ、というか「あの作品のキャラがルイズに召喚されましたスレ」の小ネタとネタが被るため。 ・原作イベントの宝物庫の破壊と、ゴーレムとの戦闘をこなすために、レイナールは土メイジという設定に。 ・レイナールの過去:完全に捏造。でも原作でも自分に鞭打ちしてたし、こういう過去があってもおかしくないと思っている。 ・冷静なコルベール:20年前の事件を経て今の性格に。少々のことでは動じない。ダングルテールの虐殺は行われたのか、果たして……? ・ギーシュを成敗!:結局二股はバレました。せっかく香水小瓶フラグが折れたのに。 ・サイトの布槍:Gガンダムの東方不敗師匠みたいな活躍を想定してたけれど、筆力が足りずに断念……。■第五話 跳梁者は闇に吠える ・ゴーレムとの戦闘。ワンダと巨像みたいな感じで。 ・輝くトラペゾヘドロン:ニャルラトホテプの化身『闇の跳梁者(闇をさまようもの、蝙蝠の王)』を呼び出すことのできる秘宝。他にも全次元全時間を覗き見る窓になるとか、いろんな使い方があるらしい。基本的には危険物、だけど上手く使えば有用。 ・闇の跳梁者(闇をさまようもの、蝙蝠の王):燃える三眼が特徴的で、闇色の霧がコウモリのような形を取る。光に対して超脆弱。ロウソク程度の明かりでもダメージが入る。脳みそジュルジュルするのが好き。 ・ナイトゴーント、夜鬼:角があって羽があって尻尾がある、黒っぽい悪魔みたいな外見。ニャルラトホテプじゃなくてノーデンスの配下として活動することが多いのだが、色んな邪神とか探索者にも便利に使われる存在。ドリームランドではよく(?)探索者たちの移動手段として使役される。外見がかっこいいので採用したが、今回のはしっとマスクベースなので角無しバージョン。本当に夜鬼が召喚されたわけではない。■第六話 本分――使い魔の場合と魔法使いの場合―― ・ドリームランド:夢の世界。精神力次第でなんでも思いのままに出来たりする。過去には、夢の世界に自分の想像力(=創造力)のみで一つの王国を作った者もいる。 ・浅き眠りの七十段の階段:炎の神殿に繋がる階段。誰でも自分の夢の中で、その階段を見つけることができる。それはどこにでもどのような形でも現れうる。 ・炎の神殿:ナシュトとカマン=ターという神官が詰めている神殿。夢見る人は、そこで彼らからドリームランドについて聞けるかもしれないし、ドリームランドに入る資格がないと追い返されるかも知れない。 ・ナシュトとカマン=ター:絶大な力を持った神官。 ・深き眠りの七百階段:正しくは「深き眠りの門への七百段の階段」。炎の神殿からドリームランドのあやかしの森(魔法の森)に開いている「深き眠りの門」へと繋がる階段。 ・ズーグ:ドリームランドのあやかしの森に棲む生物。齧歯類。体長は40センチくらい。知能が高く、彼ら独自の言語がある。肉食なので、夜に森に入るときは特に注意すること。 ・カーの分配:臓器を生かしたまま取り出して保存する魔術。移植手術と組み合わせれば、他人を操ることができる。カーとは霊体のようなものだと思ってもらえれば大体合っている。 ・生体装甲、プレゼンテッド・バイ・ユゴス:ミ=ゴが着ている甲殻類的な鎧と、ネバネバした粘菌状の装甲をハルケギニアで再現した物。ユゴスとは冥王星のこと。ミ=ゴというのは、ユゴスに生息する知性ある菌類。 ・支配(DOMINATE):相手に自分の言うことをきかせる呪文。ただし相手の基本的な性格に反するようなものであったりすると、呪文は破られるかもしれない。■第七話 狂宴の後始末 ・サイトが大学病院の常連:正気度の回復には専門の医療施設で適切に治療をうけるのが有効です。 ・ギーシュ登場。ギーシュと知り合う機会が作れなかったのでここでフォロー。あとレイナール救済措置のために、男前な性格に。オリ主に憑依されてはいないはず。父上がよく言っていた、は口癖。 ・レイナール:なんとか生存。狂気についてはルイズの虚無魔法『忘却』でフォロー。『忘却』は狂気の効果を取り除くだけなので、正気度は回復していない。 ・トラペゾヘドロン・レプリカ:サイトの奇運効果で、消滅せずにルイズの手元に残りました。 ・ルイズが夢路をたどって夢の王国へ:ドリームランドにおいて彼女はかなりの力を持っているようです。ひとつの王国を想像(創造)できるくらいに。■今後の展開 学院日常編を挟んだりしつつ、第二章のアルビオン編に向かいます。 レコンキスタとかガリア組とかの改変模様はそちらで明らかにしてきます。2011.01.23 初投稿第二部第二章、日常&王都探訪編終了です。ここまで読んでくださってありがとうございます。第二章では、原作一巻で取りこぼした「王都訪問」、「武器屋訪問」を拾い上げ、原作二巻の「ワルド登場」、「姫様登場」をクリアしました。以下、キャラクター改変の理由とか、クリーチャーとかについてつらつら書いていきます。いわゆる後書きですね。特に読まなくても、今後の展開に支障はないのでスルーして下さってOKです。■キャラクターイメージやコンセプトについてルイズ「女帝」「乱世の奸雄」「人間至上主義」「ジャイアニズム」サイト「トリックスター」「トラブル誘引体質」「奇運」シエスタ「苦労人」「癒し系」ギーシュ「女好き」「男前」「カッコつけたがり」レイナール「真面目」「筋肉」「キレルと怖い」ベアトリス「お姉さま至上主義」ササガネ「無防備系博多っ娘」「ばいーん」ヴィルカン(触手竜)「熱血」「ご老体」ルネ「騎士」「忠誠」「名誉」オスマン「エロの権化」「昼行灯」ロングビル(インテリジェンスアイテム・169号)「ツッコミ役」「でも時々暴走」「基本的には観察者」アンリエッタ姫「お転婆おひめさま」「恋は盲目(猪突猛進)」ワルド「修行僧」「有能な男」■第八話 夢のなかの夢のまた夢のなかで見る夢・サイトの頭の中がエキセントリック:過去の数々の正気度減少体験によって、内面世界は実はボロボロです。不憫。夢世界の外観については、特に元ネタはないかも。緑の太陽とかはシャッガイからの連想ですが。彼の数奇な体験については纏まれば外伝で語るかもしれません。・ルーンの妖精:ヘルシングの「ハルコンネンの精」とか「ジャッカルの精」みたいなノリで。外見がサーシャ(初代ガンダールヴ)なのは他に適当な人物が思いつかなかったので。本来はガンダールヴのルーンについて解説してくれるはずだった。・一ツ目翼蛇:ルイズの分霊。翼が風(母カリーヌ)、蛇が水(父ピエール)から受け継いだ力を象徴している。サイトの魂があまりにも美味しくて虜になってしまった。本体ルイズの制御を離れて暴走。・サイトがルネと一緒に寝起き:ルイズと同じ部屋で寝起きさせる理由が見当たらなかったし、ルフト・フゥラー・リッターが駐留してるなら、そこで寝起きするだろうということで。・ルネ・フォンク:竜騎士で最初に思い浮かんだ原作キャラが彼。所属はトリステインからクルデンホルフに変更。またキャラクターが増えすぎると収集がつかないので、ベアトリスの護衛は彼だけに。・触手竜ヴィルカン:名前は原作のルネの乗騎から。熱血おじいちゃん。年齢は千歳以上。デルフリンガーとお互いの相棒をいかにプロデュースするかで、鎬を削る日々。・ルイズの夢の玉座:ドリームランドにおいて、彼女は一国の主。本来だと、彼女の宮殿までサイトを連れてきて、サイトの魂をじっくりと調教する予定だった。■第九話 ホント訓練は地獄だぜ! フゥーハハハー・冒頭の訓練風景:ハートマン軍曹なシュヴルーズ。映画「フルメタル・ジャケット」を参考に。シュヴルーズは男前。このシーン書いてるときのBGMはアニメ「大魔法峠」キャラソンの「ぼくパヤたん」第一章&第二章。・ロバ・アル・カリイエについて:ハルケギニアにおける東方、最極の空虚、無名都市のそれぞれの意味がある。無名都市はハルケギニアに存在し、ルイズはそこを探索したことがある模様。・サイトのラッキーエロは健在。・虚無魔法「忘却」の効果:独自解釈。魂を操作できる魔法だと定義。虚無の魔法は、バランスブレイカー。・ルイズさんが倒せない■第十話 ようこそ王都(トリスタニア)へ!・シルフィードが怯える:クトーニアンベースの触手竜に対して、韻竜は怯えます。召喚されてみたら天敵の目の前だったよ! マジかわいそう。あと出番的な意味でも、触手竜ヴィルカンが居ると、シルフィの役目が減る。・トリスタニアの構造について:貴族街、平民街、貧民街については独自設定。地下水路についても独自設定。外観はアニメの資料集を参考にした。・ピエモンの秘薬屋:ピエモン=「Piedmont」だと解釈。内装などについては独自設定。・武器屋:シャンリットの物騒な武器を密売しているという設定。ついでにアトラナート商会直轄に。さらについでに、店主のオヤジもインテリジェンスアイテムに。中身はインテリジェンスアイテム・1号。・学院から王都までの地下通路:ウードが昔に作ったもの。列車が走っている。■第十一話 トリスタニアの地下水路迷宮(ラビリンス)・ワンプ:ドリームランドの死体漁り。豚蜘蛛。赤足の腐肉喰らい。死体の頭蓋骨から自然発生する。サモンサーヴァントでバシリスクが呼び出されたときに、一瞬ハルケギニアとドリームランドは地続きになり、そのせいでワンプが生まれる素となる瘴気がトリスタニアに流れ込んだ。・地下水路:トリスタニアは暗渠とか下水道が入り組んでそうという妄想設定。あと昔の住居とかの上にどんどん埋立てて街を発展させたイメージ。・アラクネー:半人半蜘蛛の幻獣(亜人)。第四話「嫉妬」でしっとマスクが言っていた「ササガネフラグ」は、彼女がアラクネーだったため。彼女はワンプを追い掛け回して遊んでいるうちにサイトのところに辿り着いた。■第十二話 アラクネーの狩りと翼蛇の食事・サイトの夢:食ったり食われたり。戦ううちに友情が芽生えるのは王道ですよねー?・『月光(MoonLight)』:光り輝く球を発生させるドリームランドの魔術。・『治癒(Healing)』:傷を癒す魔術。・『恐怖の注入(Implant Fear)』:恐ろしい幻影を見せる魔術。強制的に現在正気度を減少させる。・『吸魂(Steal Life)』:犠牲者の生命エナジーを吸収して若返る魔術(若返り効果は満月限定)。ただし今回は若返りではなくて、純粋に魂のエネルギーを吸収しただけ。・実体を持った『偏在』:オリジナル魔法。即席クローン作成術。ワルドしか使えない。自分のクローンを殺すのは、かなり正気を削る作業だと思うが、ワルドは日常的に行なっている模様。そこはかとなく狂気が見える。・アニエスがグリフォン隊で風メイジ:ヒトの血の匂いに敏感だったり、魔風のオーラを持ってたり。風メイジとは言うが、果たしてそれは系統魔法なのか?■今後の展開アルビオン編(壮大な兄弟喧嘩編)に向かって邁進です。そろそろガリアの青髭さんを出したいところ。2011.02.11 初投稿