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No.21002の一覧
[0] 【ネタ】エロ本は何処に?(オリ・コメディ)[ギャラン](2010/08/09 15:41)
[1] 二話[ギャラン](2010/08/23 17:41)
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[21002] 【ネタ】エロ本は何処に?(オリ・コメディ)
Name: ギャラン◆246d0262 ID:8eb15d65 次を表示する
Date: 2010/08/09 15:41
エロスが満ちていた。
リビドーが溢れていたのだ。

「ぬーん」

ベッドの上で悩ましげに体をくねらせているこの少年の名前は、飛騨隆。
ずばり俺だ。

Q.何故くねらせているのか?
A.性欲をもてあましているからです。

俺は若い。
高校二年。
若々しい。
性欲も人並みにある。
二週間もアレをしていない俺の性欲はエライ事になってしまっている。

じゃあ抜けば?
そう簡単に言わないで下さいな。
オカズがいるでしょうに。
妄想だけでスタートからゴールまで駆け抜けることが出来た中学生の頃じゃないのだ。
オカズが無きゃスタート地点にも立てない。

Q.じゃあさっさとオカズ出して抜けよ。
A.そうですね。

……。
あったらしてるっちゅーねん!
無いから困ってるんだよ!

二週間前のことである。
俺は部屋の至る所に隠していた、お宝本やお宝DVDを取り出し、部屋に並べていた。
虫干しもあるが、そうやって集めたグッズを眺めるのは至福の時だ。
そんな時である。

『お兄ちゃん、ゲームしよ――』

携帯ゲームを片手に、今年で中学二年生になる妹がノーノックで入ってきた。
普段ならいい。
ようこそ愛妹よ!そうやって歓迎しただろう。
ただ、その時のタイミングは最悪だ。

俺のグッズを見た妹の目が潤んだ。
妹は性的なものに対してかなり潔癖なのだ。
次の瞬間には、妹は飛び上がり俺にソバットをお見舞いしていたのだ!
マジ見えなかった。

そして俺は昏倒。
目が覚めるとグッズは消失していた。
そして庭から煙。
慌てて庭へ。

そこで俺が見たもの。

――燃やされるエロスグッズ。
――火の前で笑う妹。

鬼か!
悪魔だよこの妹!
頭おかしいんじゃないの!?
俺は妹の恐るべき行為に戦慄しつつ、燃やされるグッズの前で慟哭するしか無かった。

そして今日に至る。
俺の部屋の中にエロスグッズは一つも無い。
今日まで俺の欲望は一度たりとも発射されていない。
妄想のみで何とかしようとしてみたが、ピクリともしなかった。
随分と下が肥えたものだ。

「ぬーん、ぬぬーん、ぬぬぬー……ん?」

ふと気づいた。
何故今まで気づかなかったんだろう。
確かにこの部屋にエロ本やエロDVDは無い。
全てバーニングされたからだ。
なら簡単だ。

――エロ本が無ければ買いに行けばいいじゃない。

今まで集めたグッズは山で拾ったり、師匠から譲り受けたりしたものだ。
購入した物は無い。
なら、いい機会だ。
俺もエロ本デビューへと洒落込もう。

「よっし!」

思い立ったらすぐ行動。
財布を引っつかみ、ズボンとパンツを履いて部屋から飛び出た。

「きゃっ」
「うおっ!?」

そしてぶつかった。
相手は妹だ。
小柄な妹とぶつかれば、当然妹を突き飛ばす形になるだろう。
しかしそうはならなかった。
妹の体に接触した俺は、次の瞬間床に叩き付けられていたからだ。

「あ、ご、ごめんなさいっ。急に飛び出してきたから、びっくりして投げちゃった。い、痛かった?」

俺を見下ろす妹。
最近妹はどこぞの道場に通い始め、メキメキと実力を増している。

「いや、全く痛くなかったぞ。妹に投げられて痛がる兄なんていないからな、ははっ」
「そ、そっか。よかったぁ」

本当は、とても、痛い。
背中が、とても、痛い。

でも、俺は兄だから妹の前で弱味を見せないのだ。
……まあ、二週間前にグッズ燃やされてガン泣きしたのだが。

俺は連続エネルギー弾を喰らった後のセルの様に悠然と立ち上がった。
本当は背中から尻にかけて割れそうなほど痛かったが。

「どこ行くの? 一緒に行っていい?」

こう、可愛らしく小首を傾げて言う分には、愛らしい妹なんだが……。
もし仮にここで俺が、

『エッチな本を買いに行く』

とでも言ったら、次の瞬間に俺は燃やされてしまうだろう。
ああ、やばい……。
あの時のことを思い出して体が震えてきた……!

「ど、どうしたの? 寒いの?」

心配してくれる妹には悪いが、ここは何とかして誤魔化そう。

「いや、ちょっと……アレで」
「あれ? あれって何?」
「アレはまあソレで……つまりそういう事なんだ」
「分かんないよ」

俺誤魔化すの異様に下手だな。
自分でも驚いたわ。
ここはアレだ。
この前テレビで見た、不倫の言い訳を参考にして……

「ちょ、ちょっと学校に行くんだ」
「学校? 今日は日曜日だよ」
「いや、うんちょっと……部活の集まりがあって」
「お兄ちゃん帰宅部だよね?」
「帰宅部に集まりがあってもいいだろ!? もうすぐ試合があるからその話し合いがあるんだよ! あー! 部長は大変だぜ!」
「お、お兄ちゃん帰宅部の部長だったんだ……」
「お前が俺の給料についてグチグチ言うから、早く昇進するように努力したんだ!」
「い、意味分かんないよ」

俺も分からない。

「いや、もう本当にな。休みだから家にいたいんだけどな。まあこれも部長の務めってことでな。だからな。だから……行って来る!」

俺は一気にアクセルを吹かし、最高速で妹の脇を駆け抜けた。

「う、うん。行ってらっしゃい」

妹の言葉を背に俺は家を出た。


■■■


「やれやれ……危なかった」

妹にもし企みがバレていたらと考えると……おお怖い怖い。
さて、じゃあ早速行くか。

「……」

……。
……。

「……どこで売ってるんだ?」

まずエロ本の販売場所から探す必要があった。
  


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