少年が水の中で眠っている。心臓の弱い人が見たら、思わず気絶してしまうような光景である。
しかし、その光景を見ることが出来るのはほんの一握りの者だけだ。なぜなら、少年は強大な力を、眠りを妨げられないように
普段よりもふんだんに、辺りに漂わせながら眠っているのだ。まともな生物ならば、恐ろしいモノに自分から近づこうとはしない。
彼に近づく者は、偶然近づいてしまった者か、少年のことを知っている者だけである。
そうして、本日で千年目の少年の昼寝は終わりを告げる。
少年が目を覚ます。彼は妖怪であり、妖怪の中では最強の部類に入るであろう存在、ハジだ。
目を覚ましたハジは背筋をピンと伸ばし、ポキリ、ポキリと景気のいい音を出している。そして大きな欠伸を一つ。
その後は陸地に上がり、空を見上げ眠る前のことを思い出す。何をしようとしていたか、何か約束事はなかったか、など。
約束事があった場合、千年間も放置された側はたまったものではないだろうが。
しかし、そこは暇だったからという理由で千年間寝ていた彼である。もはや、時間にルーズというレベルではない。
むしろ、彼にしてみれば『ほんの』千年である。実際の年齢にして数万、肉体年齢ならば数十万歳であるハジにとっては、
無意識のうちに千年という時は大した時間ではない、ということになっているのである。
といっても、この時代の妖怪は皆のんびりした性格。それなりの時を生きたのであれば、千年程度ならば別にいいか、という考えの者が大半であった。
そんな彼が眠る前のことを思い出した。そういえば、暇だったから各地を巡りに旅に出ようとしていた、と。
他にも、アマツにも頼みごとをしていたり、一応諏訪子達にも顔を出さなければならないか、などなど。
とりあえず、ハジはアマツへの頼みごとから済ませることにし、湖から飛びたった。
そこに残ったモノは、千年間ハジの霊力を吸い、力を持ち始めた湖の住人たちだけであった。
この世はきっかけさえあれば、新たな命は種族として増えてゆく。
ハジはアマツの住む山へと向かう。アマツ達鳥妖怪の住む山は奥理たち狼の住む山とは違い、非常に高く、また、広い。
狼の山も決して小さくはないのだが、空を飛びまわる鳥妖怪達にとってはその程度なければ狭いのだ。
ついでに言えば、ハジに決まった住処はない。そのため、彼を見つけるのには少し苦労するが、
水場や木の上で眠っている姿を見かけることは多い。案外、よく目撃はされているのである。
そうしてハジはアマツの住処へとたどり着き、アマツと出会う。彼は突然の来訪に驚いていたが、快く歓迎をする。
最近見なかったね、何処行ってたの、なに気にするな、等々。世間話もそこそこに以前頼んでいたことを話すハジ。
アマツは忘れてはいなかったようで、実際に見せて説明するから、と言い、ハジを連れて山へと繰り出すのであった。
アマツ。千年前から木の実の知識や、その他食料になる物の知識をふんだんに身に着けていた。
実は、アマツも人間以外の物を食べたことがある。
それはツキも奥理たちも同じであり、人間から得られるモノが少なくなっていた時代、飢えを凌ぐために木の実や獣を狩り、食べていたのだ。
ハジもそれについては知っていたが、飢えて死んでいくよりは、と思い、神を襲う覚悟を決める要因の一つとして利用していたのだが。
結局、時の流れと共に時代も存在も変わっていく。変わらない存在など、有り得なかったのだ。
いろんな木を見て回り、ハジはアマツから木の実の知識を教わる。
派手な色をした木の実には気を付ける。これは美味い。これは不味い。これは硬くて食べられない、など。
一通りを教わり日も暮れてきた頃、ハジ達の下へ複数の鳥妖怪達がやってきた。彼らはアマツを呼びに来たらしい。
どうやらこれから人を襲いに行くようで、ハジはそのままアマツ達と別れ、山を後にした。
その後ハジは一人で木の実を見て回っていた。興味津津といった様子で何が楽しいのか、一つの木にいくつ実が付いているか、などと数えたりもしていた。
狼の山へ行き、木の実を見つける。そのまま数を数えて別の木へ。もはや当初の目的を忘れたハジは数日間それを続けていた。
それを見た奥理やツキ、そしてアマツも首を傾げざるを得なかったのは言うまでもない。
それほどまでに、何故かハジは木の実の数を数え続けていたのであった。特に意味はなかった。
やがて飽きたのか、ピタリと数えるのを止めて諏訪子たちの居る社へ移動を開始。
諏訪子たちにも旅に出ることを伝えるためだ。これからの連絡は五千年ごとでいいだろうか?などと考えつつ社へと到着したのであった。
諏訪子たちの住む社へと到着。人里から歩いてきたが、力を抑えていたので私が妖怪であることに気がつく者はいないだろう。
それでも、此方を見て眉をひそめる者が居たので不快だったが、無視を決め込み此処までやってきた。
気が付かれている訳ではないだろう。妖怪だと思われたら、そこで神が呼ばれ戦いになっているはずだから。
そんなことを考えつつ社へ入ろうとすると、人間に止められてしまった。何故だ。
「おや、君。ここは関係者以外入っちゃいけないんだ。君みたいな子供が、入ってはいけない所なんだ。わかったね?」
「なんだと」
この私を止めるとは、身の程知らずな奴め。だが、私は人間を襲わない約束中なのだ。
ここで、この人間を殺す訳にはいかない。さてどうするか。
「どうしても、入ってはいけないのか」
「そう。どうしてもだよ。
八坂様へ願い事を伝えたかったら、あっちの方で参拝をするんだ。参拝はわかるよね?」
「子供扱いをするな。その程度ならば分かる。ようするに、向こうで祈れ、と。そういうことなのであろう」
「そう。その通りさ。じゃ、分かったらあっちへお行き」
言われてしまったので仕方なく参拝をすることにする。思えば無駄に力を使うのも馬鹿らしい。
とりあえず参拝をして、それでも諏訪子や八坂神奈子に会えなかったなら、また数千年後に来ればいい。
そう思い、他の人間の行動を真似て社の正面へと来た。何やらいろいろ置いてある。
人間達の食料と思わしき物、何やら匂いの強い水。アマツに教えてもらった木の実もいくつかある。
そういえば、たまに人間は社の正面で何やらしゃがんでいたが、これを置いていたのか。
全ての人間が置いているわけではなかったが、持っているのなら置いて行った方がいいかもしれない。
その方が諏訪子たちに会える確率が上がる気がする。とりあえず、先ほど採れたものすごく硬い黄色い木の実を置くことにする。
そして、祈る。
(諏訪子、お前に会いたい。私はその為だけに此処に来た)
とりあえずこんな物だろう。会えないのならばそれまでである。
後ろにも人間がおり、あまり長居は出来ないようである。ならば、即刻立ち去ることにしよう。
会おうと思えばいつかは会えるのだ。『今』会わなければならない必要はない。ならば、行くとするか。
(おーい。ハジかい?
いやあ、なつかしいねー。長いこと来ないからどうしたのかと思ったよ)
「ん?……どこだ、諏訪子か?」
(ああ、その場でなら考えてくれるだけでいいよ。
それと、私はそこには居ないからね。こっそり裏まで回っておくれよ。入れてあげるから)
「そうか」
なにやら諏訪子が話しかけてきた。どうやら会えるらしい。しかし、この頭に響く感じは何なのだろうか。
あとで聞いてみるか。とりあえず今は裏へと回りこむことにする。
なにやら草木が生えていて通りにくいが、私の行く手を阻むほどではない。問題なく裏へついたが、どうすればいいのだろうか。
「おい、諏訪子。裏へ着いたぞ。どうするのだ。会えぬのなら帰るが」
無音。先ほどのような返事はない。もしかしたら、私はからかわれたのかもしれない。ならば、とっとと旅に出るか。
「おまたせ。
……ってちょっと待った。何帰ろうとしてるのさ。此処まで来たのにいきなり帰るとかビックリだよ!」
「お前に会えないのなら、意味はない。私は、お前に会いに来たのだからな」
「うーん。さっきの台詞も別の場面ならカッコイイんだけどねえ。女としてはちょっと嬉しいけど、きみに言われても、ね。」
「何を言っている?」
「まあ、とにかく上がりなよ。神奈子には会えないと思うけど。一応神奈子は表の神だから忙しいのさ。私は暇だけど」
「そうか。ならば勝手に上がらせてもらう」
とりあえず諏訪子に会えたのならそれでいい。正直、どちらに会おうが関係はない。私が旅に出ることを伝えればそれでいいのだ。
一応、敵対の行動ではないことを伝えておかねばならないだろう。
他にも、私の存在は神々への牽制だ。自由に動かれても諏訪子たちも混乱するかもしれない。どうなろうと知ったことではないが。
仲間へ被害が出なければ、それでいい。私は単純な妖怪なのだ。
諏訪子に着いて行き、何やら居心地の悪そうな場所へと通される。
木と藁の壁に囲まれた空間。壁には物を置く道具が置いてあり、この空間の中心には窪みがある。
そこには、小さな木が置かれており、どうやら焚火となっているようだ。
なんとも人間くさい住処である。神はこんなところに住んでいるのか。
森や山、湖や洞窟の方が住みやすいと思うが、違うのだろうか。こうも囲まれては眠るときに空を見ることもできなさそうだ。
「ようこそ、我が住居へ。一応、ここが私の部屋さ。どうだい、広いだろう?」
「なんとも居心地の悪い所だな。囲まれている」
えーなどと叫んでる諏訪子を無視し、改めて諏訪子の住処を見やる。
うむ。暮らしづらそうだ。よく人間はこのような場所に暮らせるな。神も、だが。
やはり、種族が違えば暮らしも違うのだろう。さすがの私だって魚のように水の中で暮らそうとは思わない。
魚も、水の外では暮らせないのだから、それと同じようなものなのだろう。なまじ、同じような姿をしているだけに違和感が大きい。
「なんとも住みづらそうな所だ。よく住めるな?」
「なんか納得いかない。私は、洞窟とかよりも住みやすいと思うんだけどね。
ハジくんはどんな所に住んでいるんだい?妖怪なら、山や洞窟かな」
「そうだな。私は特に住処は決まっていないが、主に湖や森で眠っている。
先日までは、湖で眠ってたな。千年ほど」
「千年!?まさか、今まで来なかったのって寝ていただけなのかい!?」
「そうだが」
なにやら諏訪子が驚いている。確かに普段よりは多く寝たが、それほど驚くほどの物だろうか。
今までだって、十年や百年程度寝ていることはあったのだ。今更驚くものでもないだろう。
まあ、神と妖怪ではいろいろと違うのだろう。人間なんて、百年も生きていられないような存在だ。
時間のとらえ方は種族それぞれなのだろう。ならば、一応顔を出す間隔は聞いておいた方がいいのか?
「千年かあ。千年間もよく邪魔されずに眠れたね。」
「まあ、そんなことはどうでもいいだろう。お前たちにとって、千年は長いのか?」
「なんだい突然。千年は……そこまで長くは、ないかな。決して短いとも言えないけど」
「そうか。なら、これからは千年ごとに来るとしよう。お前たちに顔を合わせるのはその程度でいいだろう?」
「悪くはないけどね。欲を言えば、もっと来て欲しいさ。どうも、最近は暇でね。
何か面白いことがあればいいんだけど。なかなかねえ」
「ほう、お前も暇なのか」
どうやら諏訪子も暇らしい。神は暇なのか。
代わりに八坂神奈子は忙しいと言っていたが、こいつは何をしているのだろうか。いや、別に知る必要はないから、いいか。
こいつは暇だと言っていた。ならば、面白い話の一つでもしてやろうか。戦うのもいいかもしれない。
「暇ならば、少し話でもするか。私としては、お前に旅に出ることを伝えることが出来ればそれでよかったのだが」
「旅に出る?なんでまた」
「お前と同じく、暇になってしまったからな。おかげで楽しみが増えた。
いろいろなことへ興味が沸いてな」
「へえ。なんか面白そうな話だね。少し聞かせておくれよ」
「ああ」
こいつの暇つぶしに付き合う程度には、話をしてやってもいいだろう。
この暇そうな神に私の充実した生活を語ってやることにする。
まずは各地を巡ること、海の向こうが気になる、などを言ってやった。諏訪子も海の向こうは気になっていたらしい。
他には、木の実のことについて言ってやるか。
「諏訪子は木の実を食べたことはあるか?」
「ん?そりゃあるよ。人間も御供えしてくれるからね」
「む、そうか。私は食べたことがなくてな。昨日まで木の実を眺めていたのだ。
食べようと思って持ってきたが、その木の実は社の前に置いてきてしまった」
「あー、御供えしてくれたんだ。本当は妖怪がやることじゃないけど、ありがたく貰っておくさ。
んー、何か困ってることはないかな。お供え物貰ったからには、返さないとね」
別に困っていることはない。私は強いから。
それにしても、そうか。お供えと言う物は見返りを求めてするものだったのか。
それで祈りを捧げるわけか。なるほど、うまく出来ている。
「困ったことは別にない。見返りを求めた訳でもないからな」
「見返りのためにお供えをする訳じゃないんだけど。ハジくんは妖怪だし、祈りとも言えないような祈りだったしね。
貰ったら返したくなるのさ。あっ、服……って言うのかな。まあ、それが破れてるね。ちょっと汚れもあるし、綺麗にしようか?」
「なに?」
なんだと。私が綺麗ではないだと?
服を見てみる。いつも通りに見えるが、確かにほつれ、汚れているかもしれない。
千年間水の中に居たら服は駄目になってしまうのだろうか。三万の時は私と過ごしていたが、汚れたとは思わなかった。
だが、私が汚れているのならば人間どもが私を見て眉を顰めていたのは道理。私だってそうする。
「汚い……のか? それならば、綺麗にはなりたいが」
「汚いってよりも、破れている、かね」
「ともかく、直せるのなら直した方がいいだろう」
「はいよ。そんな服ならすぐに直せて綺麗に出来るさ。
ハジくんなら体格も同じくらいだし、私の服も着れるでしょ。これを着て待ってて。すぐに直すからね」
そう言って諏訪子に服を手渡され、諏訪子は私の服を剥いで出ていった。
まあ服といっても、布を巻きつけているだけなのだが。
最近の人間の服は肩、胸、腹、腰、足までもが覆ってある。今思えば胸と腰元しか隠していない私の服装は目立っていたのかもしれない。
当然、人間と同じような服を諏訪子も着ている。巻きつけるような服ではない。
しかし……これはどうやって身につけるのだ。
四苦八苦しながらも服を身につけることに成功した。いつもよりも拘束感を感じる。どうも落ち着かないのでうろうろすることにする。
そんな感じで過ごしていると諏訪子が戻ってきた。やっと来たか。やはり、いつもの方がいい。
「戻ったか。しかし、これは着づらいな。拘束感が多い。この住処にしろ、服にしろ、人間にはついていけん」
「おおう。戻った一言目がそれとは、ちょっと驚いたよ。
まあ、妖怪と人間は違うからね。人間寄りの私達には分からないけど、ハジくんには慣れてもらうしかないね。これから長い付き合いになるだろうし」
「そういうものか」
「そういうものさ。
はい、これ。ちょっと継ぎ接ぎして形を整えたよ。下の方は腰巻にしてみたよ」
「よくわからんが。まあ、使い易ければいい」
諏訪子から私の服を受け取る。心なしかいつもよりも輝いて見える。錯覚だろうが。
今着ている服を脱ぎ、いつものように服を着る。脱ぐときは手間取ってしまったが、諏訪子に手伝ってもらった。
腰巻の紐は結び方が分からなかったので、諏訪子に頼むことにする。
腰巻の方は、今までよりも着心地が良いかもしれない。これは素直に礼をするべきだろう。
「なかなかいい感じだ。礼を言う」
「いいっていいって。これくらいお安いご用さ。
それにしても、その布は何の素材なんだい?」
「さあ。私も生まれたときから着ていたからな。それは分からん」
「そっか。ハジくんが生まれた頃っていうと……二、三万年以上は前か。
不思議なものだね。その時代に布があるなんて」
布があることが不思議なのだろうか。確かに人間は身につけていなかったが、天上の神々は身に着けていた気がする。
あまり興味は沸かなかったので、覚えていないが。
諏訪子はまだ生まれていなかったから、そう感じるのだろう。
「正確には三万と二千百十二年だな。天上の神々はお前と似たような物を着ていた気がする。あまり覚えていないが」
「そっか。もしかしたら、布は天上の神々から伝わった技術なのかもね」
「そうなのか?」
「それは分からないよ」
その後も諏訪子と雑談をし、話すことも無くなったので旅に出ることにする。
諏訪子はもっと話をしたかったようだが、私には話すべきことはもうない。
次会う時には面白い話でも持って来てやることにしよう。
結局、八坂神奈子には会えなかったようだ。次を期待するか。
「じゃあな。千年後にまた来る」
「うん、またね。千年後じゃなくても、すぐにまた着てもいいんだよ?」
「それは面倒だ」
「そっか。じゃあ、神奈子にもそう伝えておくさ」
「頼んだ。では次は戦えることを期待している」
「それは期待しないでね」
社の裏の方から諏訪子に見送られ、私は社から飛びたった。
次此処に来た時は裏から入ればいいだろうか。覚えていたら、そうすることにしよう。
次の目的地は、広い所が良い。
子を成すための練習でもしておこう。それがいい。
「え?子供がいるかって?そりゃいないけど。
へえ、ハジくんが子供を、ねぇ。意外だなあ。相手は?好きな子は誰だい?」
「え゙っ全員!……って私も!?」
「あ゙ー……そういうオチか」
「うん。皆が好きなんて素敵なことだ。
でも子供ってのは、男と女が愛し合って出来るものさ。ハジくんには、やっぱり早いんじゃないかな?」
「まあ、子を育てるときは、親はしっかりとしないと駄目だよ」
「(心配だなぁ……。
まともな子が生まれますように、と。神様が祈ってどうするんだろ……神奈子にでも祈るか)」
「えー、帰るの?もっと話そうよー。お互い暇なんだしさ」
「そうか。それもいいかもしれないな。お互い暇だし」
「そうそう。まだまだ時間はあるさ。どうせなら、神奈子が戻るまで」
「だが断る」
「!?」
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あとがき
なんというか日常編みたいなのって難しいですね。 会話がー、辛い。無駄に長くなってしまう。
ストーリー的に行けば目指す場所への通り道ってなら何となく分かるんですけど。
そんなこんなでゆかりんフラグ立てておきます。原作と変化つけないといかんのかな。
いまいち殺す、存在消滅以外に思い浮かばないです。したくはないんですけど。
まえがきもそろそろ変えようかと。
夏の名残は残しておきたいですけど。