時は2070年春、東京に謎の巨大飛行物体出現。全ての機能が麻痺する、そこへ現われたのは巨大なヒーロー。
翌日、政府の広報官の発表。
「えー、宇宙人は、実はいました」
「ぶはっ」
「うわ、牛乳吹き出さないでよ!」
神奈川県天綱市にある沖田家、そのニュースを聞いた僕は牛乳を吹き出した。妹が煩く注意してくるが無視、テレビを凝視する。
画面には、SFな世界が映っていた。巨大飛行物体に巨大ヒーロー、見覚えありまくり。
「学園戦記……か、無理だな」
幼なじみの少女が先祖から伝わる秘宝を持ち出して、いずれ来る宇宙人を倒そうと目論むがはっきり言おう。そう言うのは、無量と始と那由多に任せておけばいい。
大体、何で近藤家にアレがある。絶対におかしい、幾ら名字が新選組関係だからって出来すぎだろう。この世界には、花丘イサミじゃない月影イサミの孫がちゃんといる。本来なら、そっちに継がれるべきものなのに。
人の精神力をエネルギーに変える鉱石ルミノタイト、それを武器にした龍神の剣(龍の剣)は。
……あいつの性格からして新選組を作るんだろう、止められない。そもそも、ムリョウやシングウの力とは段違い。その力を自覚したら、少しはおとなしくなる。そう信じよう、御統中学に行く準備をして家を出た。
「おはよう、総太!いよいよ、私たちの出番よ!!」
「イズナ、やっぱり止め……」
「幾千の時を越え、今ここに蘇る新選組!燃えるわ!」
さすが中学二年生、妄想が逞しい。やっぱり、ムリョウ達の力を間近に見せて諦めさせよう。僕は空を見上げる、青空だった。
2年C組、イズナとは別のクラス。学級委員長であり親友の眼鏡を掛けた少年、村田始に挨拶して席に着いた、確か今日のはず。転校生として無量が来る日、地球の未来は君たちに任せるよ。始と無量の名コンビに期待。そう、思ってたんだ。
そして、運命の扉は開かれた。
“セーラー服を着た美少女”、統原無量。
「統原無量です、よろしくお願いします」
「ちょっと、待てぇっ!」
何故か少年じゃなく少女になった無量!始と名コンビになれるのか?
イズナ本領発揮、付き合わせられる僕。誠の羽織を着て……
「龍の印は正義の印、この世に悪がある限り、天に代わって悪を断つ!新選組参上!!」
まんまイサミの台詞パクリ、教えるんじゃなかった。
新選組(偽)が、学園戦記に介入する!
その戦記は続かない。