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No.21162の一覧
[0] 【習作】ゼロの両手オリ♀(ゼロの使い魔+FEZ)[改行さん](2010/08/15 05:10)
[1] 第一話 ルイズの日記[改行さん](2010/08/15 05:19)
[2] 第二話 ルイズの日記2[改行さん](2010/08/15 20:18)
[3] 第三話 アンリエッタの日々[改行さん](2010/08/17 06:32)
[4] 第四話 アンリエッタの日々2[改行さん](2010/08/17 19:54)
[5] 第五話 アンリエッタの日々3[改行さん](2010/08/21 10:54)
[6] 第六話 アンリエッタの日々4[改行さん](2010/08/26 04:23)
[7] 第七話 アンリエッタの日々5[改行さん](2010/08/20 19:50)
[8] 最終話 アンリエッタの日々6[改行さん](2010/08/21 10:26)
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[21162] 第一話 ルイズの日記
Name: 改行さん◆3c437658 ID:a748bead 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/08/15 05:19
二年生に進級したので、新しく日記を付けることにした。

明日は大切な「使い魔召喚の儀式」の日、絶対に成功しないといけない。
名門ヴァリエール家の三女として、失敗して落第するなんて決してあってはいけない事なのだから。

私にふさわしく、強く美しい使い魔をかならず召喚するわ!

※※※

使い魔召喚の儀式は成功した。
「彼女」は今、私の書いている日記を興味深そうに眺めている。

私が召喚したのは、平民の女の子だった。
いや正しくは兵士だったか。私より小さい身体で、巨大な斧を担いだ姿は、一瞬パワー系の魔物かと思った。

これってもしかして誘拐になるのかしらと、コルベール先生も私も慌てたけど、
女の子に、これってイベント? と聞かれて、儀式だしそんなものなのかな……と恐る恐る頷くと、そーなのかーと納得していた。
使い魔の契約もオーケーしてもらった。

名前を聞くと、ナナだと教えられた。
七顔だからナナだよー、と言っていたが意味は分からなかった。

※※※

朝、斧を担いだナナに起こされて、びっくりしてベッドの反対側に転げ落ちた。

寝床代わりに用意していた藁が乱れてなかったので聞くと、ひっとぽいんと減ってないから平気と答えられた。
ナナがいたという別の大陸では、毎日眠る習慣はないのかしら。

斧を担いで部屋を出ようとするのを必死で止めて、やけにいやらしい鎧も私の制服と着替えさせた。
金髪のツインテールで顔も整ったナナは、学院の制服を着ると貴族の子女でも通りそうだった。
でもいまいちどこを見てるか分からない大きな目は、少し怖いと思う。

授業で爆発を起こして自虐していたら、ナナに怒られた。
あんなに真剣な顔は反則だと思う。
ごめんねもうしないわ、と答えると、ものすごくいい笑顔で抱きつかれた。ありがとうナナ。

でも、チートイクナイってどういう意味なのかしら?

※※※

中庭で見上げるほどに巨大な水晶の柱を見つけた。
同じように眺めていたナナに尋ねると、クリスタルだと言う。うんそれは分かってるわよ。

座ると掘れるよー、との事で座ったけど何にも起こらない。
でも戦争中じゃないと無理だけどね、って、先に言いなさいよ!

通りがかったメイドが、今朝いきなり生えてたんですよ、と教えてくれた。
なかなか気が付くメイドなので、ナナへ罰の代わりに仕事を手伝うように命令しておいた。
制服を着たナナの事を、貴族だと勘違いしたので、いい機会とばかりにメイド服に着替えるようにも言っておく。
不満を言ってくるかと思ったけど、よろしくねシエスター、と歩いていった。いつのまに知り合ったのかしら。

夕方にまた通りかかると、コルベール先生が水晶の前で、これは興味深い! と叫んでいた。
これはクリスタルと呼ぶらしいです、と親切に教えてさしあげたら、
ミス・ヴァリエールは物知りですねと、なごんだ笑顔で頭を撫でられた。難しい言葉を知っているのを自慢したと思われたんだろうか。死にたい。

※※※

今日私は一人の生命を救った。

夕食のデザートを楽しんでいると、ツェルプストーからナナとギーシュが決闘すると教えられた。
慌てて広場に駆けつけると、完全武装――下着同然の白い服に申し訳程度に装甲をつけた鎧と、
薔薇の模様の入った両刃の斧――のナナと、ギーシュのゴーレムが数メイル離れて対峙していた。

止めようと口を開いた瞬間、ナナが斧を振り上げて振り下ろした。そこまでは私にも分かった。
耳元で風が鳴るような甲高い音が響き、気が付くとゴーレムが倒れていて、ギーシュがへたり込んでいた。

ツェルプストーの解説によると、ナナの風の槍<エア・スピアー>の魔法が、
ゴーレムを貫いて、さらにギーシュ顔のすぐ横の壁に突き刺さったとの事だった。

ギーシュがそれでも決闘を続けようとしているので、いやな予感のした私は、
ゴーレムをもう一体作らせて、それに「一番弱い攻撃」を加えるようにナナに言った。
ナナは頷いてゴーレムにえいっと斧を振り下ろした。
あなたこうなりたいの? と聞くと、ギーシュは青い顔で首を横に振って、負けを認めた。

ナナの言うところの基本攻撃は、ゴーレムの頭部を粉砕して胴体にめり込んでいた。

後で聞くと、あれは風魔法だけど、ナナはメイジではないとの事だった。
皿<Plate>でもないよと言われたけど、多分ナナの地元だけで通じるジョークの一種なんだと思う。

※※※

このところナナの評価が急上昇しているらしい。

貴族に勝ったという事で、使用人の間では「我らの鉄槌」と呼ばれているとか。
風の魔法使ってたけどいいのかしらと思ったら、なんとナナの故郷では、修行すれば誰でも使える中級技との事。
ちょっと惹かれてしまった自分がうらめしい。

その負けた貴族であるギーシュも、何かとナナに寄って来る。
一撃で壊されたゴーレムを改良したいそうだけど、そもそも青銅なのが駄目なんじゃないかと思う。
なにやらナナと話していたけど、土メイジでもないナナに聞いてどうするのだろう。
ランダムなんとかがどうとか言ってたけど。

あとツェルプストーとよく一緒に居る、小さい子とも話していたっけ。

ナナは分かってるんだろうか。あなたは私の使い魔なのよ?
少し不安になったけど、メイジが使い魔に媚びる訳にもいかないし、

ここまで書き上げて散歩していたら、メイドのシエスタが、
身長の何倍もジャンプして、枝に引っかかった洗濯物を回収していた。

なんとナナに習った技で、コツさえわかれば誰にでもできるのだと言う。

このままではどんどんナナの心が私から離れてしまう。もう威厳がどうとか言ってる場合ではないのかもしれない。
早急にナナの心を掴む必要がある。
たとえば今度の虚無の曜日に、トリスタニアで何か買ってあげるとか?

※※※

虚無の曜日。
色々あったけど、腕が疲れてぷるぷるしてるので短めに。

ナナとトリスタニアに行って、うるさいインテリジェンスソードを買ってあげた。
本当は目立たない短剣とかを与えるつもりだったのだけど、
羽がないから持てないと言われた。ナナの故郷では短剣は羽に装備するらしい。

そう言えばナナが店主から、盗賊フーケの噂を聞いていたけど、タンスカとは何のことだろう。

ちなみにインテリジェンスソードは、「おれを買ってくれ」と連呼するから仕方なく選んだらしいけど、ナナは両手剣は使わないとのこと。
私に使えたらなぁとこぼすと、装備できるなら使えると言われた。
試しに持ってみたけど、馬鹿みたいに重くて持ち上がらない。
刃先を地面に引きずりながら歩いてると、持ち方も様になってるねと褒められた。

頑張ればナナとほぼ同じ技が使えるらしい。嬉しくて引きずりながら歩き回った。

いま腕が重くて後悔してる私の隣で、インテリジェンスソードが私に買われた事を後悔していると漏らした。

※※※

うで、いたい

※※※

練習を始めて今日で十日目。やっとデルフリンガーを持ち上げて、振る事が出来るようになった。

あとはひたすら実戦を積んでいけば、思い通りの技<skill>を覚えられるらしい。
決闘でナナが使ったような風の魔法をまず覚えたいと言うと、
ナナもうんうんと同意してくれた。

実戦形式の訓練という事で、ギーシュのゴーレムと戦った。

いざ戦闘が始まって、ゴーレムがやけにふらふら歩いてるなと思ったけど、
攻撃しようとしたところでその理由が分かった。
動きが全く読めないのだ。

近寄ってきたかと思うとまた下がる、右に歩いては急に左に切り返す。
操っているギーシュを見ると、バラを持ってにやにやと笑っていた。

いらいらして大雑把にデルフリンガーを振ると、くるりとかわされて、がら空きになった顔を殴られた。
ゴーレムは拳の代わりに、布を丸めたものを付けてある。
でも潰されたカエルみたいな声を上げて、尻餅をつかされるくらいなら、青銅で殴られた方がましだったかもしれない。

何度も転がされているうちに、私は先に攻撃する事の不利さを学んだ。
日が暮れる頃には、お互いが隙を伺いあって、うろうろする時間の方が長くなっていた位だ。

ナナはタバサという青い髪の子と模擬戦をしていた。
メイド服を着たナナは、斧の替わりにモップを握っていたけど、
タバサの氷の槍<ジャベリン>をかわして滑るように詰め寄り、すくい上げる一撃でタバサの杖を弾き飛ばした。

いやに簡単に杖を奪われたので、あとからタバサに尋ねると、
詰め寄られた時に肩を打たれていて、ひるんで次の攻撃をかわせなかったのだと教えられた。

あらためてナナはすごいと思った。

練習の後にシエスタがタオルを持ってきてくれた。
そういえば腰におたまを二本差していたけど、料理の途中だったのかしら。

※※※

アルビオンでは内乱による戦火が広がっているらしい。
死人が蘇ったなんていう噂まで聞いたし、あの浮遊大陸で一体何が起こっているのだろう。

授業中、ミスタ・ギトーに挑発されたツェルプストーが、火球<ファイヤー・ボール>を撃つ事になった。
私達の練習を見ているくせに、<先出し不利>の法則にまだ気が付いてないのだろうか。
案の定、風の魔法でかき消されて、本人も吹き飛ばされていた。

私が受け止めてあげなかったら、打ち身くらいはしてたでしょうね。

それにしてもツェルプストーったら、身体の色んな部分が膨れてるくせに、
あんなに体重が軽いなんて思わなかったわ。
私でも簡単に抱き上げられるなんて、恐るべしツェルプストーってところかしら。

そういえば最近、デルフリンガーが私を<相棒>と呼ぶようになった。

※※※

ついに風魔法が使えるようになったわ!

本来なら記念すべき日になった筈。
だけど他にもっと重大な事件が起こってしまった。

中庭で皆と練習していると、盗賊フーケのゴーレムが現れたのだ。

見上げるほどに巨大なゴーレムで、皆の攻撃も効果が薄かった。
私の風魔法<Sonic Boom>も表面を削るのが精一杯だったわ。くやしい。

そんな私達をせせら笑うように、フーケはゴーレムの肩から悠々と宝物庫に侵入した。

けれども再び姿を現したフーケの目前に、メイド服のナナが降り立った時は、目を疑ったわ。

塔の最上階にも頭が届きそうなゴーレムの、肩の上にどうやって乗ったのか。
なんと塔の屋根から飛び降りたとの事。

「奇襲はオリの基本」とナナは言うけれど、そもそもどうやって登ったのかしら。
そう言えばナナは、よくとんでもない場所に登ろうとしてるわね。

ナナは足が着くと同時に、その場で軽く身体を浮かせてモップを下に叩きつけた。
モップを中心に広がる襲撃波を、フーケはまともに受けてよろめく。
そこに下方から、すくいあげるナナのモップが迫る。

「これで決めます!」

あんなにはっきりとしたナナの掛け声は、初めて聞いた。
ああこれで決まっちゃうんだろうな、と、心の中でフーケの冥福を祈ったものだ。

モップを振り切ったナナの真後ろで、ゴーレムの頭部が爆発するまでは。
フーケはよろめきすらしなかった。モップの先は確かに当たっていた筈なのに。

結局、フーケには逃げられてしまった。
ゴーレムから飛び降りたナナは、吸われたとかアム怖いとか呟いていた。

明日の朝は、オールド・オスマンの元に状況説明に行かなければ。
私達のせいじゃないとはいえ、気が重い。

そう、私達のせいなんかじゃないわよね。
私の風魔法が宝物庫の辺りに命中してたからって、この事件には何の関係もないもの。

※※※

昨日は本当に大変な日だった。
そう書いて終われればよかったのだけど、残念ながら今日は、さらに輪をかけて忙しい一日だったわ。

何から書けばいいのか。とりあえず今、私のベッドにキュルケが寝ている。
夜になってワイン瓶を片手にやって来たのだ。
何をしにやって来たのかが分からないほど、私は鈍くはない。お礼なのだろう、これは彼女なりの。

フーケの討伐に名乗りを上げた私達は、森の隠れ家でゴーレムと戦った。
時間をかけてなんとか倒したのだけど、その隙を突かれて、キュルケがフーケに人質にされてしまったのだ。
勿論、キュルケを責めるつもりなんてない。学院秘書のミス・ロングビルがフーケだなんて、誰も思いもしなかったのだから。

フーケは私達に武器を捨てるよう命令し、キュルケは捨てちゃ駄目と叫んだ。

あの時のキュルケの顔ときたら。
ああ始祖ブリミル様、誓って言います、私には同性愛の趣味なんて無いと。
ただキュルケの、気丈に振舞っていても心細さが隠せない顔が、あまりにも可愛かったから、
ついあのような事を口走ってしまっただけなのです!

ここまで書いた所で、ナナに笑われた。
顔が面白かったとか、失礼にも程があるわ。

ともあれ武器を捨てた私達を助けたのは、メイドのシエスタだった。

何もない場所から突然姿を現したシエスタが、奇妙なポーズでフーケを突いたのだ。
両手に持ったおたまで。

一体何が起こったのか。後からナナが説明してくれたけど、ほとんど理解できなかった。
私に分かったのは、シエスタにおたまで突かれる度に、フーケがひどい状態になっていくことだけだった。
最終的には、杖を落として足を引きずったフーケが、自分から木にぶつかって倒れていた。

シエスタが言うには、祖父から教わった禁断の技だとか。
どのあたりが禁断なのか聞くと、かつては使用者というだけで足蹴に<kick>されたと教えられた。
フーケの哀れな姿を思うと、なんとなく納得できるかも。

その後、学院に

るいずはあたしにだいじょうぶよかわいいおひめさまっていってくれましたー

なに横から書いてんのよまったく、これだから酔っ払いは!
ああもうくっつかないで、うっとうしいわね。二度とキュルケとなんか飲まないんだから。


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