皆様、此処まで当小説を読んでくださってありがとうございます。
作者のアルパカ度数38%です。
ルナティック幻想入り完結と言う事で、少し長めのあとがきを書こうと思います。
作中は避けていた愚痴とかも入っているので、苦手な方はプラウザバックをお願いします。
まず、実を言うと、ルナティック幻想入りは作者にとって長編初完結となる作品です。
何時もエタって削除ばかりしていた作者が4年ぶりに書いて、何故かここまでこれたと言う不思議作品でした。
しかもかなり鋭角変化球的な、いわゆる一部の人にだけウケる邪道を狙って書いた作品です。
当初は完結までに感想300ぐらい行けばいいかな、とか思っていたのですが、その4~5倍近い感想をもらえました。
兆候は永遠亭~太陽の畑の辺りからあったのですが、ここまで来るとは完全に予想外でした。
感想をくださった皆様、本当にありがとうございます。
それにしても非常に長い作品でした。
私はEcoNoteIIIと言うソフトを使ってルナティック幻想入りを書いてきたのですが、そのマクロを使って計算すると、実に669370文字と言う長編になりました。
400字詰めに改行を無視して突っ込むと、1637枚になります。
一方文庫本一冊の枚数の参考に電撃大賞を見てみると、400字詰めで250~370枚と書いてあります。
つまり、改行の分少なく見積もっても、文庫本5冊~7冊ぐらいとなる訳です。
これを書いているのが10/5ですので、大体13ヶ月で書いた事になる訳で。
これがどれほど早いのかはわかりませんが、自分としてはちょっとした自慢になるぐらいの速さだったんじゃないかな、と思っています。
コンセプトはサイコホラー+不幸。
ハードモードと言いつつ然程ハードではないとかに辟易としていたので、むしろ全部挫折するぐらいの勢いで不幸になってもらいました。
ヤンデレは趣味と、サイコっぽい展開で東方キャラを可愛く書くならこれかな、と思ったからです。
東方キャラが不幸なのは決して嫌いだからとかそういう訳ではなく、その方がキャラを魅力的に書けるかな、と思ったからです。
ほのぼの系なら既にいくらでもありますし。
後、裏テーマとしてはすれ違いを描いていく、と言うのもありました。
二次創作でよくある鈍感ハーレム展開って、実は誰とも全く心が通じ合っておらず、これって凄い寂しい恋愛なんじゃないかと思ったのが切欠です。
当作品でも、結局権兵衛と女性陣では精神の交流がありつつも、すれ違ったまま権兵衛は幻想郷と一体化しました。
唯一正面から告白した霊夢の言葉も、みんなで不幸になる程度の能力の所為だと思ったまま。
女性たちは幸せかもしれませんが、周りから見ていると寂しい恋愛を書いていったつもりです。
後はなるべくダイナミックな展開を、と言うのを心がけていました。
とりあえず中盤までは充分に書けていたと思いますが、後半一部息切れして停滞的な雰囲気になってしまったのが心残りです。
つまりまぁ地霊殿編の事なんですが。
あそこは三人称でキャラ重視で書くか、権兵衛視点で能力が不確定なままクライマックス→やっぱり不幸になりましたーと書くか、どっちにするか迷いました。
結局後者は博麗神社4とかぶると考え前者にしましたが、ちょっとマンネリ気味な展開になってしまいました。
それがちょっと心残りです。
時系列。
権兵衛が幻想入り 2009/02頃
(春先:東方星蓮船)
(夏:東方非想天則)
人里1 2009/09/05(満月
白玉楼1 2009/09/21~
白玉楼2 ~2009/09/24
永遠亭1 2009/09/24~
永遠亭2
永遠亭3 2009/10/04(満月
太陽の畑 2009/10/05~08
博麗神社1 2009/10/08~2009/10/16
博麗神社2 2009/10/16~17
博麗神社3 2009/10/18(新月
(秋のこの辺:ダブルスポイラー)
宴会1 2009/11/01~02
宴会2 2009/11/02~03
宴会3 2009/11/03(満月
取材協力 2009/11/08~15
魔法の森 2009/11/11~11/18~11/25
閑話2 2009/11/30
守矢神社 2009/12/02~12/03(2が満月
人里2 2009/12/03
命連寺1 2009/12/03
命連寺2 2009/12/03~12/04
命連寺3 2009/12/04~12/05
閑話 2009/12/06
地底 2009/12/05
地霊殿1 2009/12/06~12/08
地霊殿2 2009/12/09~12/10
地霊殿3 2009/12/10~12/11
博麗神社4 2009/12/12~12/16
幻想郷 2009/12/16(新月)
時系列はノリで作ってる部分もあるので、矛盾があるかもしれませんが、これでお願いします。
多分月の満ち欠けもあってる筈。
実は権兵衛の能力は、霊夢と対になるように作ってました。
月の魔法を使う程度の能力:霊気を操る程度の能力(戦闘能力)
重力を操る程度の能力:空を飛ぶ程度の能力(他者との関係)
名前が亡い程度の能力:博麗の巫女としての能力(神との関係、役割や種族としての能力)
みんなで不幸になる程度の能力:勘が良い(能力?)(主人公としての能力)
最後だけ能力かは微妙ですが、こんな風に意識して作っていました。
天界とかは? と言う声が聞こえてくると思うので、答えます。
私自身ちょっと書き始めた事を後悔する事もあるぐらい長い小説になってしまったので、削れる所は削りました。
例えば風神録で一番好きなキャラは雛なのですが、結局未登場だったり。
これでもちょっとボリューム過剰だと感じますが、これ以上何処を削ればいいのか分からないので、こんな感じになりました。
取材・魔法の森は削れる場所ではありましたが、中だるみが一回必要だと思ったので、必要だったと自分では思っています。
非常にどうでもいい事だと思いますが、文章力が上がったり下がったりしました。
三人称の文章力は間違いなく上がったと思うのですが、一人称の文章力はむしろ下がったような気が。
まぁプロットの構成力は間違いなくあがったと思います、流石に。
更にどうでもいいことですが、作者の東方の腕は、妖永風地Lunaクリアのままです。
新作はルナティック幻想入り完結後までプレイしないと縛っているので、これからのプレイになります。
感想レスへの反応やあとがきなどは、抑えめにしてきました。
というのは、作者の私が不適当な発言をして、感想板が荒れると言うのが怖かったからです。
それに普段一読者としてネット小説を読んでいて、作者の近況が長々と書かれていると辟易してしまうから、と言うのがありました。
結果的に殆ど荒れる事なく完結できましたので、これで良かったんだなぁ、と思います。
何にせよ、感想をくださった方は本当にありがとうございます。
これがなければきっとルナティック幻想入り完結はありませんでした。
重ねてお礼を言わせてもらいます。
此処まで読了ありがとうございました。
ではまたいずれ何らかの作品を書いた時に会いましょう。
あとがき完