それは幻想のお話。
それは未来のお話。
それはいずれ訪れるかもしれないお話。
《if とある大戦の最強の盾》
突き抜けるような青空が広がっていた。
気持ちいい、心地いい、そう呼んでもおかしくない程綺麗な空に-――響き渡る爆発と煙、そして魔力弾。
大戦。
魔法を使った人間同士、機械人間同士の戦い、国と国と闘うもはや世界全てが敵と呼んでもおかしくない異常な戦争だった。
魔法使いが空を飛ぶ。
それぞれに手に握るデバイスが重力操作によって体重を消し、更に雷光や氷、炎などの魔力を最小限によって空気を調節、その身体を矢のような速度で空を走らせる。
連邦の魔法使いは矢のようにかけながら、その両手に七つの魔力弾を精製、敵へと放つ。
使い手の意思によって自在に動く《術者干渉型操作魔力砲弾》が空を飛ぶ、《病気》に侵され、人外と化した魔法使いに突き刺さり、爆発。
衝撃波が青空に響き渡る。