2012年6月6日19時50分
「はー、さっぱりした」
「うおっ、何だその格好は。さっさと服を着ろ」
「あら、ときめいた?」
「そんな歳でもあるまいし……。体を冷やすなって言ってるんだよ」
「ふふっ、すぐ着替えるわよ。……あ、冷蔵庫に高そうなプリンが。頂いちゃおうかしら」
「やらんぞ」
「ケチくさいんだから……。じゃあジャンケンで勝った方がこのプリンを食べる権利を手に入れられるってのはどう?」
「どう? じゃない。元から権利は俺にあるっての」
「それはひとまず置いといて」
「置くな! そこ重要だぞ!?」
「ねー、いいでしょー。プーリーンーたーべーたーいーのー」
「ああもう、子供かよ」
「あたしはこの美味しそうなスイーツの為なら、幼児に退行する覚悟もあるわ」
「そんな覚悟捨ててしまえ!」
「うるさいなぁ、男でしょ? いいからやるの!」
「……やれやれ。しょうがないな、お前は」
「よし、言っとくけどあたしはジャンケン強いよ?」
「そうだったか? なら、久々に本気を出そうか。ここで負けると俺に食される事を待っているアイツにも申し訳が立たないからな」
「よくぞ言ったわ。それでこそあたしの愛する人ね!」
「愛とか言うなよ、照れるだろ」
「もう、可愛いんだから。……それじゃあ行くわよ。さっいしょっはグーっ!」
「ジャンケンポン!」
《GAME START》
残り 70億5452万2989人