※引き続きやりたい放題書かせていただきます。
プロローグ「交わる物語(ストーリー)」
闇の書事件から四カ月経った頃、第98管理外世界、通称“フューチャーセンチュリー”と呼ばれる世界、その世界にあるギアナ高地と呼ばれるジャングルに、顔に大きな傷を持った13歳ぐらいの少年が、白い髪を三つ編みにした中年の男と漫画みたいな拳のぶつけ合いをしていた。
「そらそらそらそら!! どうしたドモン! そのような打ち込みではワシに一発も当てることはできんぞおおおおお!!」
「はい! ししょおおおおおおお!!!!」
目にも止まらぬ速さでぶつけ合う二人。しかし少年……ドモンと呼ばれた彼はスタミナが切れたのか一瞬拳の切れが鈍った。
「! 隙ありいいいいい!!!」
―――ドッゴオオオン!!!
「ブホアアアア!!!?」
師匠と呼ばれた男はその隙を見逃さず、ドモンの顎に強烈なアッパーカットを喰らわせ、彼を天高く打ち上げた。
「ふむ、まだまだ修行が足りんぞ、ドモンよ」
「は、はひ……」
それから一時間後、吹き飛ばされて近くの川に落下した後戻ってきたドモンは、師匠と共に今日の修業の反省会を行っていた。
「む! そう言えばもうこんな時間か! 夕食の支度をせねば!」
「では俺は川で魚を取ってきます!」
「じゃワシは火を起こす! 暗くなる前に済ますのだぞ!」
「はい師匠!」
数分後、ドモンは先ほど自分が落下した川にやってきた。
「うん! 今日も沢山泳いでいるな! では……」
そう言ってドモンはおもむろに服を脱ぎだし、パンツ一丁の姿で準備運動を済ませる。そして……
「せやせやせやせやー!」
川に入るや否や泳いでいた魚を次々と素手で捕まえて陸にポイポイと放っていく。
「よし! 今日はこのぐらいでいいか!」
漁を終えて川から上がり服を着るドモン。
「ん?」
ふと、彼は周辺から異様な気配を感じ取り、反射的に身構えた。
(なんだこの気配は……獣のような、そうじゃないような……)
そしてドモンは近くの草むらで何かが動いているのを発見する。
「だ、誰かいるのか……!?」
その草むらの音は少しずつ大きくなっていき、ドモンは緊張で息を飲んだ。
「く、来るなら来い! 俺は逃げも隠れもしないぞ!」
すると草むらの物音はぴたりと止んだ。
「……? 逃げた……?」
ドモンは恐る恐る物音がした方に近づいていく、次の瞬間。
「ウオオオオオオオン!!!」
突如草むらから何か獣のようなものが飛び出し、ドモンに覆いかぶさるように襲いかかってきた。
「わああああああ!!!?」
ギアナ高地に、襲われたドモンの悲鳴が木霊した……。
そして数分後、ドモンの師匠である東方不敗は彼の帰りを今か今かと待ち続けていた。
「遅いのうドモン……もしや野生動物に後れをとったのか? 仕方ない……助けに行くか」
そう言って立ち上がろうとした時だった。
「し、師匠~!」
草むらからドモンが地面を這いつくばりながらやってきた。そしてその背中には……
「ウルルルル……!」
胸と腰にボロキレを巻いただけの姿の金髪の少女がドモンの頭に齧りついていた。
「ドモンよ……なんじゃその娘は?」
「わかりません! 魚を取っていたら急に襲いかかってきて……!」
「ウウウウウ……!」
少女は獣の如く目を赤く光らせながら東方不敗を威嚇していた。
(ほほう、こやつ生意気にワシを威嚇するか……!)
少女からの殺気を受けて身構える東方不敗、その時……
グゥゥゥ~
突如少女の方から腹の虫のような音が鳴った。
「ん? なんじゃ?」
「う……」
すると少女はドモンから離れ、地面にうつ伏せになって倒れた。
「お腹へった……でも母さんを探さないと……」
「た、助かった……」
「うむ、どうやら腹が減っているらしいのう」
「どうするんですか師匠?」
「うむむ……」
さてみなさん、ドモンと東方不敗マスターアジアが遭遇したこの不思議な少女、一体何者なのでしょうか? いずれにしろ武術に秀でたドモンに後れを取らな所をみると只者ではないことは確かです。
はたしてこの少女はどこから来たのか、そもそも“この世界”の人間なのか……おっと、これ以上は言わないでおきましょう。私が言わなくても、知っている方は知っているでしょうし、知らない方はこれから知ることになるのですから。
はたしてドモン達に待ち受ける新たな出会いとは? それにより訪れる新たな運命とは? そして……彼らが目にする世界の真実とは!?
それではいつもの参りましょう。
参りますよ?
いいですね?
ホントに行きますよ?
それでは!!! ガンダムファイトッ!! レディィィィッッッ……!!! ゴォォォォォォォッ!!!!
LG another episode
超級! 魔法武闘伝!
プロローグは以上です、ストーカーの語りの雰囲気は出ていたでしょうか?
まずストーリーは暴走師弟とアリシアを中心に進ませていきます。