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No.2299の一覧
[0] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫~[Shinji](2007/01/23 23:38)
[1] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫 其の2~[Shinji](2007/01/26 13:21)
[2] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫 其の3~[Shinji](2007/02/04 16:34)
[3] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫 其の4~[Shinji](2007/02/09 17:32)
[4] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫 其の5~[Shinji](2007/02/15 00:19)
[5] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫 其の6~[Shinji](2007/02/25 00:59)
[6] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫 其の7~[Shinji](2007/03/03 10:29)
[7] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫 其の8~[Shinji](2008/07/31 07:28)
[8] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫 其の9~[Shinji](2008/08/03 06:37)
[9] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫 其の10~[Shinji](2008/08/07 11:07)
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[2299] ランスⅦ ~魔人の娘 黒姫 其の8~
Name: Shinji◆9fccc648 ID:37b9b89a 前を表示する / 次を表示する
Date: 2008/07/31 07:28
              ラ ン ス Ⅶ 
            ~魔人の娘 黒姫~




――――天志教。


"なにわ"の地を支配する、この巨大な一宗教組織が、
実は"魔人を再び封印する為に存在する団体"である事は以前述べた通りだが……

現在は、むしろ表向きである"宗教組織として"の活動に忙しく、
今日もなにわの総本山には、参拝しに来る多くの信者や"僧"がやってくる。

そんな天志教の最高権力者であり、大僧正の地位を持つ"性眼"と言う男。

見た目は30歳前後ながら、既にこの地位について50年以上が経過している。


「……以上が、全国の今月の収支です。」

「うむ。」

「続いて、各 寺院の状況ですが――――」

「…………」


……場所は、総本山 本堂の入り口。

性眼は多数の天志教の使者達の前で、様々な報告を受けていた。

その情報量は多大にも拘らず、全て頭に入っている様子。

これも"大僧正"の成せる業なのか、現代日本の聖徳太子を思わせる。


「最後に、瓢箪についてなのですが……」

「どうした?」

「上杉・武田・北条に存在する瓢箪の無事は確認されました。
 ですが、残り5つの瓢箪の確認が取れていないようです。」

「何故だ?」

「恐らく戦(いくさ)の所為でしょう。 織田・足利は互いに。
 伊賀は原と。 そして、毛利・明石も戦の為、確認が遅れている模様です。」

「直ぐに確認を急がせろ。」

「はっ!」

「だが各 国主には、極力 刺激を与えぬよう接触しろ。」

「はっ、そのように。」

「ご苦労だった、下がれ。」

「ははっ!」


瓢箪の報告により、全ての伝達が終了すると、使者達は礼をして立ち去って行った。

実は瓢箪に置いては一年に一度とは言え、このように戦等があると"全て"の確認が遅れる事が多い。

その為、使者達は"毎年の事だ"と特に危機感を感じている事は無かったが、
性眼だけは"使命"を最も重く背負っている事から、それだけでも危機感を募らせる。

今は第四次戦国時代。 瓢箪の確認の時期と同時に多くの国が戦をするのも仕方無い事だが――――


「(復活する事など有ってはならん……絶対にだ。)」


だからと言って、"魔人"に対する警戒を微塵たりとも緩めるわけにはいかない。

性眼は"この様な年"には何時も浮かんで来てしまう嫌な予感を、
只の思い過ごしであればと思いながら、手に持つ鎌を静かに握り締めた。

魔人ザビエル……三度目の封印が施されて、はや510年あまり。

彼は天志教に置いて唯一 魔人に対抗できる存在であり、死ぬまでそれに対する使命を背負う者。




……




…………




宣戦布告してきた足利家に続き、原家の突然の攻撃をも凌いだ織田家。

この2つの勢力において、原家は伊賀に滅ぼされ脅威は無くなったが……

足利は今だ7000以上の兵力を抱えており、決して無視できない存在。

よって本日行われている評定においては、雰囲気が若干重いようだ。

さておき、今現在の評定には援軍に来てくれた上杉謙信・直江愛の2名……そして、
2人直属の部下である、数名の女武将も参加している。

特に、謙信と愛は上座の信長の前の最前列で跪いている勝家・乱丸の横におり、
同じ国主と言う立場でありながら、かなり礼儀を弁えている。

実は謙信の我侭で大量の団子を信長に作って貰った事で、愛が"こうした方が良い"と言ったのだ。


『以上、内政においては。』

『これで終わりじゃな?』

『では信長様。』

『此処からが本題ですぞッ?』×3

「兄上。」

「……そうだね。」

『足利をどうにかせねば、なりますまい?』×3

「うん、今回ばかりは攻められて"ハイそうですか"ってワケにはいかないよねぇ。
 ……っと、その前に……上杉の人達には、織田の評定なんて退屈じゃなかったかな?」


ふと信長は軍事評定に入る前に、謙信と愛の方を見て言った。

何も考えていないように見える彼だが、客将を労う事は忘れない。

対して謙信はその辺には疎いので若干首を傾げるが、愛は直ぐ様 言葉を返した。


「いえ、とんでもありません。 良い機会を頂け、有り難い限りです。」

「そう? それなら良かった。 じゃあ、話を戻そうか。」

「信長様! 今度はこちらから討って出ましょうッ!」

「落ち着け勝家、今の戦力ではどうにもならんぞ。」

「上杉軍の力を貸して頂ければ、勝機が見えてくるところなのですが……」

「あぁ、光秀。 そういえば言って無かったね。」

「……信長様?」

「皆さん。 この度の戦いは、軍神・上杉謙信さんが力を貸してくれるそうなのですよ?」

『おオォォォーーーーっ……』


光秀に対し、信長の変わりに香姫が言った言葉に、勝家を含む多くの武将が驚きの声を上げる。

……普通に考えると、2国をも挟んだ場所に位置する上杉家が、
圧倒的に不利と思われる織田家に加勢するメリットなど何一つないハズだ。

だが、こうして1000もの精鋭を率いて援軍に来てくれたダケでなく、
原家よりも一層激しくなると思われる、足利との戦いにも力を貸してくれるとの事。

故に皆 驚いているのだが、"謙信として"は当然の事をしているだけだ。

一国にも満たない多くの国を武力で支配する足利は"悪"であり、偽善では無し、
根っからの"正義"である謙信にとっては、絶対に叩いておかねばならない存在なのである。

かと言って、上杉本領からは浅井朝倉を挟んでいるので決して手は出せなかったが、
軍を駐屯させてもらえる事によって、直接 足利を討つ事ができるのだ。

その協力する国が平和を願う織田であれば文句は無く、謙信はそれなりに"やる気"なっていた。

実のところ信長の"団子"の効果も大きく、彼女は面を上げると言う。


「足利を倒す……目的は一致しております。 我等の力が必要であれば、何なりと。」

「あいにく、期間は限られていますけどね。」


当然 愛の言う様に、何時までも謙信が織田に居れる訳ではないのだが。

"彼女達"が協力してくれれば、織田の兵数はハチスカ・滝川隊を入れれば約3000名となる。

足利は7000名以上だが、彼らの兵は殆どが"見掛け通り"で大した練度では無い。

対して織田の兵の質は言わずともながら、軍神に加え上杉の精鋭などに至っては、
女性ながら武田との厳しい戦いを何度も経験しており、かなりのポテンシャルを持っている。

作戦に置いてもリーザスのどこぞの侍女のように、上杉家をたった一人で影で支える"直江愛"の存在。

それら故に足利に対抗するだけでなく、"叩ける"と言う道が段々と見えてきた。

……しかしながら、"足りないもの"も多々あり、それは先ず出てくるのが"財力"。

3000もの兵を戦の為に動かすには、即席に幾らかの"金"が必要となる。

一方 足利は金ダケは多く持っており、それが足利の勢力を伸ばせている事にも繋がっている。

だが会議の進む中、上杉も金山を有しており、直江愛の計らいで資金の援助をも若干受けられる事となった。

となると、今の織田に"足りないもの"でもう一つ上がってくるのが――――


「忍者、かぁ……」


溜息を漏らしながら言う信長。

現在の織田には、斥候の為の忍者の数が明らかに不足していた。

それは犬飼の独立の為であり、残った忍者は信長や香姫を守る数十名のみだ。

その数十名は前途の通り"絶対に居なくてはならない"忍者であり、斥候に行かせるワケにはいかないのだ。

滝川の忍者を斥候に回すのも良いが、それでは兵数は3000を下回ってしまう。

要は、2600名程度で斥候有りか、3000名以上で斥候が殆ど無しなのかの問題なのだが、
極力可能であれば、3000以上で斥候の情報を元に作戦を立てる方が犠牲者が少なくて済む。

3000全てが織田の兵ならともかく、3分の1近くは上杉の兵であり、無茶な戦いはさせたくない。

謙信は其処まで気遣って欲しくは思っていないだろうが、信長にとって彼女達は大切な客将だ。

故に、彼は"う~ん"と何やら長く考えると、自分に注目する全ての者に対して向き直る。


「……兄上?」

「今、俺なりに"織田の事"を思って考えてみたんだけど、聞いてくれるかい?」

「…………」(全員)

「え~っと、いきなりだと思うけど、これから――――」




……




…………




ところ変わってランス一行。

彼らは明石領を東に抜け、天志教が支配する"なにわ"を進んでいた。

しかし、何時までも当ても無く歩くワケにもいかないので、
7人のメンバーは、なにわ領内に入ってから初めて泊まる宿で今後の予定を話し合う。


「さて、次は3個目の瓢箪か。」

「近いところは、足利の"京"か伊賀の"大和"になりますね。」

「ランスさん、どちらにされますか?」

「それだったら、次は伊賀が良いと思うでござるよ?」

「そういや~お前の国だったんだよな。 持って来れるか?」

「それは"盗み出す"って事でござるか?」

「さっさと手に入れられるなら、それはそれで良いんだけどな。」

「む~……正直、厳しいでござる。 頑張ればできるかもしれないでござるが、
 成功しても鈴女だとバレてしまうでござる。 となると、抜け忍 確定でござるよ。」

「そりゃあ頂けねぇよなあ~。」

「……右に同じだ。」

「ちぬもー☆」

「明石みてぇにゃいかねぇだろうしな、そうなると"魔人"について話す事になるのか。」

「多分、そうなるでござるね。 犬飼様を誤魔化す事は難しそうでござる。」

「そんなら、足利にしとくかぁ? アソコならあたしでも瓢箪盗める自身あるぜ?」

「そうなのか、きくちゃん?」

「うむ……きく ならば可能だろう。 足利など、今や殆どが雑兵の集まりに過ぎぬ……」

「そういえばー、昔は将軍家だったみたいなんだけどねー。」

「……だが、一部の武将に限っては有能な者も居よう。 100%確実とは言い切れんがな。」

「それにランス様、此処最近 足利は織田と戦争を始めたみたいです。
 足利に行っても、あまりゆっくりできそうにはありませんね。」

「う~む……なら、どうするかなぁ……」

「犬飼様なら、多分 協力してくれると思うでござるよ?」

「なんか"多分"ってのが引っ掛かるぞ。」

「ぶっちゃけ、何考えてるか判らない人でもあるのでござる。」

「…………」


ゆくべき場所は、いまのところ伊賀か足利の2択。

普通に考えて、鈴女がやってきた伊賀の方がメリットが多い気がしたランスだったが、
織田を裏切って独立した野心家である犬飼を、男と言う理由も有って、彼は余り信用して無かった。

その為か、伊賀で足止めを食らう可能性等を考えてしまい、若干 足利にも傾いてしまった。

つまり渋っているようで、何となく黒姫の方を見てみると、彼女は黙って成り行きを見ている。

よってランスは再び考えた結果……どっちにしろ伊賀の瓢箪も入手する必要があるし、
何より鈴女が"良い女"で信用できる人間なので、結局 彼は無難な方を選ぶ事にした。


「まぁいいか。 次に目指すのは伊賀の大和だ、判ったな? シィル!」

「はいっ。」

「……あっ!」

「むっ? どうなされた、黒殿。」←てる

「黒姫ちゃん?」

「すいません、いきなりですが……天志教の"大僧正"に相談してみる手もありますね。」

「大僧正~?」

「はい、本来"天志教"とは魔人を封印する為の組織ですから……力を貸してくれるかもしれません。」

「ほほぅ。」

「ですけど……天志教の切り札は"封印"すれど、倒す為のモノではありません。
 それに、"今"の天志教については、私は判りませんから、どう転ぶかは……」

「手っ取り早く"魔人"を封印したければ、天志教も選択肢のひとつかもしれないでござるね。」

「ほう……」

「結局ど~すんだよ?」

「ちぬは何処でもいいよー?」


天志教と魔剣カオスを持つランス一行。

これはある意味、対ザビエルにおける必勝の組み合わせとも言える。

それなのに黒姫を除く6人のメンバーは、迂闊にもその重要性に気付いていない。

黒姫も黒姫で、天志教は勇者の力を借りようとも封印"しか"できないと言う認識がある。

封印当時は自分を救ってくれた救世主のような存在であったが、
500年以上 客将として暮らしてきた中、島津には瓢箪が無く天志教の者との関わりは皆無であり、
長い年月で重要性が薄れ、今や魔人を"倒せる"ランスを頼りにし過ぎてしまっていた。

既に何度も抱かれている事もあり、大きな自覚は無しに彼に全てを委ね様としてしまっている。

今 彼女が天志教の重要性をもっとアピールしていれば違っただろうが、ランスの考えは変わらなかった。


「ふん、宗教団体など信用できんわ。 このまま伊賀路線でいくぞッ。」

「そうそう、伊賀にしておくのが一番でござるよ~。」

「どうやら余計な事を言ってしまったようですね。」

「そうだな。 この国にゃ坊主ばっかだったし、さっさと通過したいと思っていたのだ。」

『それは儂も同意ー。 ……と言うか、魔人はやっぱ殺すべき。 絶対、何がなんでも。』

「ふっ……封印が目的では、まともに死合う事はできそうも無かろうしな。」

「まぁ、瓢箪集めの方が面白そうだよな~。」

「あはは☆ ちぬは何でもいいやー。」

「だったらちぬ、これから俺様と一発どうだ?」

「いいけどー。 ランスたま、絶対に一回じゃ終わらない気がするのー。」

「がははは、良く判ってるではないかっ。」

「お、お前等……そういう話は日が暮れてからやれよ……」


……こうして、真面目とも言い難い話し合いは終了した。

そして各々は明日の出発まで自分の時間を過ごすと、一行は"なにわ"を抜け"大和"へと入る。

あくまで自分達の力で魔人を倒すべく、瓢箪集めを続けるのである。




……




…………




「中止~? どう言う事だよそりゃ!」

「落ち着けよバカ、今説明するからよ。」


陸を疾走するの、陸。

土地を作るという意味で、拓。

その二つの文字から生まれた流刑地・死国の新勢力――――タクガ。

新勢力……と言っても、1000名にも満たない兵力ではあるが、
絶えず鬼が出現し、資源も何も無い地獄のような場所で生き延びている猛者たちだ。

そんなタクガのリーダーとなった少女(?)の坂本龍馬は、
親友であり喧嘩仲間である、左目に眼帯をつけた"川之江譲"と何やら話している最中だった。


「"死国門"の門番が明石に変わったぁ!?」

「バッ……声でけぇぞ! 仲間に聞こえたら士気に関わるだろうがッ。」

「わ、悪ぃ。 ……って、何で士気に関わるんだ?」

「判んねぇのかよ、バカ。」

「!? バカバカうっせぇんだよ、このダボっ!」

「龍馬、譲! いい加減にしなっ、話が進まないじゃないの。」

「美禰。」

「ありゃ、何時の間に。」

「で、龍馬……明石に変わったから何だって言うのかしら~?」

「ん? あぁ……毛利の奴らと比べたら結構見張りの人数も多くなっててさ、リスクが高そうなんだ。」

「けどよ、毛利だろうが明石だろうがヤらなきゃしょうがねぇだろ?
 俺達の国を作るんじゃなかったのかよ? 折角此処まで辿り着いたってのによ。」

「そーそー、目指せ! 鬼の居ない国! ……じゃなかったのぉ?」

「そうなんだけどさ……」

「女子供が心配なの? 大丈夫よ~、あたしたちが守ってあげりゃ良いじゃない。」

「他に何かダメな理由でもあんのかよ?」


龍馬達が死国を脱出するには、外側から死国門を開かせるしかない。

その為 積んだ枯れ草を燃やして火事を装い、毛利の連中が慌てて門を開いた瞬間、
全員で門を潜って中っ国を一気に"自分達の国"にしようと考えていた。

……だが、直前のタイミングで何故か死国門の兵隊が明石の者達へと変わってしまった。

当然、毛利の兵のようにサボるような真似はせず、数もかなりの人数であった。

まさか自分達の動きが"毛利てる"の独断による斥候で察せられていると思っていないタクガは、
毛利と明石が停戦し、明石が中っ国を譲り受けたなどとは夢にも思っていない。

また それ以外にも龍馬が躊躇う理由があり、怪訝そうな表情の譲と、
何時の間にか現れた彼の姉である、左腕の無い"川之江美禰"に対して言う。


「……耳の良いヤツの話だとさ、なんだか見張りは子供や老人ばっかみたいなんだよ。」

「な、なんですってぇ~?」

「マジか? なんで?」

「聞いた話によると、よくわかんねーけど、明石が毛利に負けたから……らしい。」

「えっ? ちょっと待てよ、負けたのに何で中っ国で死国門の見張りしてんだッ?」

「毛利の属国にでもなったからなのかしら?」

「正直 判んねぇ……こっちが聞きてぇよ。」

「それで、中止なのか?」

「あぁ……流石に"子供"はさ……」

「それも毛利の策略なんじゃねぇのか?」

「だとしたらタチ悪いわね。」

「いや、それはありえねぇらしい。 一応 今も聞き取らせてる最中。」

「なら、ど~すんだよ、これから。」

「とりあえず、後ろから追っかけて来てる鬼どもが居るらしいからブっ殺す。
 んで、後の事はブっ殺してから決めるって感じ。」

「しゃ~ねぇなあ。」

「ま、良いんじゃない? まだダメって決まったワケじゃないしさ。」

「……ごめんな。」


毛利を敵に回す覚悟をし、本州への一歩を踏み出そうとしたタクガであったが、
明石の出現と言う思わぬ展開により、ひとまず今回の計画は見送る事となってしまった。

とは言え、彼らはまだまだ諦めてはおらず、ひとまず後方から迫る鬼の退治に集中する事にした。

……だが、この後思わぬ形で、タクガは死国門を潜る事ができるのであった。




●補足●
ランスLv47/無限 シィルLv37/80
黒 姫Lv35/99 鈴 女Lv41/49
毛利てるLv37/47 吉川きくLv36/42 小早川ちぬLv35/50


島津 15000名
毛利 19500名
明石 2000名
タクガ 1000名
織田 2000名(+600)*1
足利 7200名
原  滅亡
伊賀 2000名
上杉 4900名*2

*1 滝川一益・ハチスカ棟梁の加入比。
*2 内900名は織田家に存在。


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