※基本的にメインストーリーとはほとんど関係ありません。強いて言えば、○りやとかべ○やとかべり○とかの導入。幼女といえば、○りやじゃないかと。みなさん、こんにちは。こちらはWTN特派員アンドリューです。今日、私達WTNのクルーは連邦の大祖国戦争記念日に合わせてモスコーにて開かれるセレモニーの取材を行っております。ご覧になれるでしょうか?あの戦争に従軍した老兵士たちによるパレードです。彼らが戦った東部戦線。それは、ラインに並ぶ大戦の最激戦地でした。おそらくあの大戦において最大の死者を産んだのは東部なのです。・・・先の大戦における、彼らの献身に敬意を。さて、あの大戦において連邦と帝国の関係は開戦まで極めて微妙なものがありました。連合王国の情報機関は、連邦が帝国に対して好意的中立を保つものと推測。共和国のド・ルーゴ将軍に至っては、義勇軍程度は連邦から帝国軍に貸し出されるという前提で考えていた程です。事実、この大戦が始まって以来連邦が行ったことは連邦外務省が大戦を非難する声明を出していた程度でした。一方で、連邦と帝国は短期間ながらもほとんど同盟寸前まで緊密な軍事関係を構築した時期すらあったのです。今日では公開されている“ラッーパロ条約”。対立していると思われた両国が、実は秘密裏に軍事交流と不戦協定を結んでいたのでした。このような状況下において、あの戦争に連邦が参加した日の事を振り返ってみようと思います。南方大陸にて、自由共和国軍と連合王国軍が苦戦していたあの年。突如として両国は耳を疑うような吉報に驚かされる事となりました。第一報を受け取った連合王国外務省の反応は今日でも語り草となるほどです。『連邦が参戦』と聞いた瞬間に、連邦が帝国側に立って宣戦布告してきたと早とちりしたとまで言われています。対外戦略局のハーバーグラム少将(当時)に至っては、三度も報告者を追い返したという伝説まであるほど。ちなみに、自由共和国のド・ルーゴ将軍は二度で信じたとか。・・・まあ我らがジョンブル魂は、いついかなる時も希望的観測に傾かずに油断がないという証明でしょう。当然、帝国の反応は対象的でした。鬼謀を持って同盟諸国を恐怖に突き落とすゼートゥーア将軍をして愕然とするものだったといいます。副官の記録によれば、第一声は『ばかな?』参戦の理由を理解できずに、ほとんど呆然自失寸前だったと記録されています。同時に、ほとんどの連邦軍将校にとっても参戦は唐突でありました。開戦のわずか一カ月前。そこで中枢のわずかな人間によって計画が立案されたというのが定説です。彼らは、定例となっていた大演習の予定に修正を施しました。わずかに、帝国寄りの地点を集結地とし実弾演習を大量に想定させたのです。・・・当時、大戦の真っ只中であったために各国はこの動員目的に敏感にならざるを得ませんでした。特に、隣国の帝国はその筆頭でしょう。彼らの勤勉な情報機関は、連邦に不穏な情勢ありとの報を掴んでいました。ですが、総力を挙げ情報収集にいそしんだ結論は誤りでした。帝国側は示威的行動の域を出ないと結論したのです。そのため、帝国軍側は防衛線をある程度警戒させるに留まっていました。連邦軍側ですら、集結の目的は演習であると大半の指揮官すら信じ込んでいたとの証言が多数あります。真の意図は徹底的に隠匿されていました。その証拠に当時の国防委員会ですら集結の目的が帝国との戦争であると説明されたのは開戦の24時間前だったとされています。ほとんど、誰もが訝しがった開戦への経緯。この点について、近年飛躍的な学術的な研究の進歩がありました。本日は、当時の連邦中枢部が御専門のロンディニウム大学政治学科のシャーロック教授にお越しいただきました。シャーロック教授、本日はどうぞよろしくお願いします。『こちらこそ、よろしくお願いします。それで、クレムノロジーの最新の結果ですな?』ええ、そうです。教授の御専門は、クレムノロジーと呼ばれる連邦首脳陣を対象とした分析と伺っていますが。『ええ、その通りです。どうしても情報が限られているために推理小説じみた分析になっていましたが。』確かに、連邦の秘密体質は筋金入りですからね。我々も取材のためにビザを申請するだけで、信じられないほど時間と労力を割かれました。信じられますか?連邦外務省から記念日に合わせての入国ビザが発券されたにもかかわらず、まだ別の書類が必要だったのです!国境警備隊にはまた別の許可証を申請する他に、公衆衛生局の規定書を申請する必要までありました!ほとんどうんざりして仕上げたと思ったら、国家宣伝省から取材許可証がないのでカメラを没収すると宣告されかけたんですよ。『はっはっはっ、良くあることでしょうね。私達も、資料面での進歩は連邦以外によるところが大きいですからな。』なるほど、秘密主義故に推測が多いということですね。しかし、さきほど教授が仰った資料面での改善とはどのようなことを仰っておられるのでしょうか?つまり連邦以外で機密文書等が公開された、ということになるのでしょうか?『その通り。ようやく、当事者の片方である帝国側の資料が発見され始めているのです!』ああ、そういう事なのですね。皆さま、お聞きになられましたか?そうです、我々も調べている今次大戦の謎を解くカギ!『帝国軍の機密文書』に関連する記述がいくつかあったというのです。それで、教授。いったい連邦首脳陣が開戦を決断した理由とは一体何だったのでしょうか?『集団パラノイアでしょうな。』はっ?済みませんが、もう一度お願いします。『ええ、構いませんよ、集団パラノイアです。』・・・すみません。心理学について疎いので、ご説明願えないでしょうか?集団パラノイアの定義くらいは理解しているつもりなのですが・・・。どうにも私には理解しかねるお話です。あまり、できの良い学生で無かったのかもしません。っと、これは私事ですね。では、教授お願いします。『そうですね。実は、いろいろな分析の結果20年ほど前にはすでに連邦首脳陣の精神状態に注目が集まっていました。』なるほど。何故彼らが、そのような決断をしたかという背景の分析ですね。しかし、ずいぶんと昔のことですね。『仕方ありません。共産主義国家において指導層の健康・心理状態は最高機密なのです。』その点は、わが国の政治家とも同じですな。王室の方々に倣って、うちの政治家たちも解放するべきだと思うほどです。まあゴシップ誌の強引な取材を許容するべきとも言えないのですけどね。さてさて、話がそれてしまいますね。それで、指導層に関して連合王国なみに連邦の機密保持が頑強だったという事でしょうか。それによって、分析が難しことになってしまっていたと?『いやいや、比が違いますよ。ともあれ、資料が乏しかったのが実態なのは間違いないのですが。』我が国の政治家もガードは其れなり以上に固いのですけどね。私達の取材チームはいつも歓迎されません。ともあれ、それ以上という事であればよほど資料が入手しづらかったというのも納得です。では、その状況に変化が起きた、と?ご説明願えるでしょうか。『その通り。情報部は、ジュガシヴィリ人民委員会議長は神懸り。ロリヤ内務人民委員部長官は偏執狂と結論付けていました。』ええと、それはまた随分と極端な結論でありますね。いったいどうして彼らはそのような結論に至ったのでしょうか?交戦国の資料という事を考えれば、よほど好意的に解釈してもほとんどこじつけに近いようにも思うのですが。『ごもっともな疑問。ですが、資料はかなり真面目かつ中立の観点から分析された専門家の仕事でした。』つまり、信頼できるということですか。たとえば、それはバイアスがかかっていないとしても正確ですか?もし、信頼できるとすればそれはどの程度の確度なのでしょうか?『少なくとも、連邦の公式見解よりは間違いなく信頼できるでしょう。』真理省通達『大戦に至る我が国の経緯』:未修正 速やかに修正を要する。心優しいヨセフおじさんは悩んでいました。彼の双肩にはヨセフおじさんを信じる人々の期待がかかっているのです。おじさんとしては、人々の幸せを願いひたすら国内の開発に勤しむべき時期だと考えていたようです。ところが。ヨセフおじさんの優しさに甘える国民は堕落する一方であったのです。なんということでしょう!大いに嘆き悲しんだヨセフおじさん。そこで、信頼できる同志のロリヤ同志に解決を求めることにしました。仕事のできる有能なロリヤ同志はただちに行動を開始。まず、仕事の重要さを人民に理解してもらうために率先して見回りを始めたのです。もちろんロリヤ同志はヨセフおじさんの指令を誤解することなく良く理解していたのはいうまでもないでしょう。決して高圧的になることなく、人々にこんこんと説き続けることを始めました。そんなにお仕事がきついのであれば、もう少し楽な仕事に移ってみませんか?と。ヨセフおじさんの優しい心を理解していたロリヤ同志の行動は、人々に合わせた仕事のあり方を一緒に考えるというもの。当然、難しい仕事や厳しい仕事に挑戦しようという人民は積極的に応援してあげることにします。一人でさびしい思いをしないですむように、お手伝いのスタッフまでロリヤ同志のところから派遣してあげました。そして、厳しい仕事や難しい作業が合わない人民には難しくない仕事を探してあげることにしたのです。実のところ、これがロリヤ同志にとって最大の難問でした。なぜならばロリヤ同志の前任者、エージョフ同志が失敗したのはここだからです。人民すべてから尊敬されるヨセフおじさんから信頼されるという名誉を裏切るわけにはいきません。ロリヤ同志は、国内をほとんどくまなく調べさせることにしました。革命的な積極行動を好むロリヤ同志は、自分のスタッフ達に農村の麦わらの中まで調査させたという逸話をもつほど。涙を流す農民たちと共に、収穫物を運ぶお手伝いまでやりながら仕事探しが続きます。そして、東の果てでようやく数字を数えられる程度の学力があれば誰にでもできる簡単な仕事が見つかりました。ロリヤ同志は喜んで、そのことを発見した部下に問いかけます。それは、いったい何人の雇用を創出することができるのだろうか、と。これに対する答えは、正に理想的なものでした。なんと、すべての国民が従事してもなおまだ余力がありうるというのです!驚いたロリヤ同志は再び問いかけます。いったい、それはどんな仕事なのでしょうか?答え。それは、シルドベリアで木を数えるという環境に優しい仕事でした。人々の日常で疲れた心を自然で癒しつつ、環境保護を行えるに違いない仕事です。ロリヤ同志は嬉々としてこのことをヨセフおじさんへ報告する事にしました。もちろん、報告を聞いたヨセフおじさんは飛びあらんばかりに喜びます。自慢のグルジョアワインをロリヤ同志に振舞いながら、信頼に応えてくれたことにお礼をいうことにします。目と目を見つめあって、真摯な雰囲気でヨセフおじさんはロリヤ同志の献身に深く感謝しました。そして、賞賛したのです。ロリヤ同志のようなすばらしい同志をもてたことは、国にとっての喜びでもあると。もちろん、ロリヤ同志が喜び勇んだことはいうまでもありません。これまで以上に、ヨセフおじさんのために働くことを約束します。そして、ロリヤ同志は約束を忠実に実行したのです。人民の間では、ロリヤ同志の働きぶりが語られない日はないほどでした。そんな毎日が続くかと思っていたある日の事。ロリヤ同志は、ふと天啓をえたような夢を見ました。気がつけば、まるで其れが現実の予知夢なのです。もちろん、合理主義的共産主義者であるロリヤ同志はそのように非科学的な要素には惑わされません。粛々と自らの職務を忠実に履行する毎日が続いていきます。ですが、ほとんど毎晩のように夢にうなされる日々が続くことになってしまいました。さすがのロリヤ同志も、自分が働き過ぎで疲れているのかもしれないと考え始めます。そこで、信頼し尊敬しているヨセフおじさんに相談してみることにしました。すると、なんという事でしょう。ヨセフおじさんも同じような夢を見ていたというではありませんか!これは、いったいどうしたことでしょう?すこし考えたヨセフおじさんは、二人とも同じ心配があるに違いないという合理的な分析を行いました。なにしろ、国の未来が双肩にかかる重さは程度の差があれども2人とも自覚しているのです。ひょっとすると、何か心配事があるから夢に見るのではないだろうか?つまり、自分達はなにかを行うべきではないのだろうか?そんなことをおじさんたちは真剣に考えてみたのです。ですが、国内でおじさんたちは特に誤りを犯してはいません。それどころか、経済の成長は順調であるとの報告や人々が幸福になっていくとの報告ばかりが入ってきます。その勢いは留まるところを知りません。なんと過ちを犯した人間ですら、率先して国家の運河建設プロジェクトに先を争うように参加するほど。おじさんの優しさに甘えていた人民達もようやく勤労精神を身に付け始めています。一体、なにを心配する事があるのだろう?そんな疑念がヨセフおじさんの頭をよぎります。答えは、知的好奇心の強く勉強熱心でもあったヨセフおじさんが外国の新聞を読んでいた時に明らかになりました。なんと、世界は悲惨なことに大きな戦争の戦火に包まれていたのです。平和な国にいたために、ヨセフおじさんは戦争の当事者ではもちろんありません。ですが、何かをしなくてはならないということ。そして、苦しんでいるであろう世界人民のための最終的解決が必要であるという事は考えるまでもないことでした。ヨセフおじさんは、素晴らしい慈愛の心で何ができるかを考えることにします。きっと、どこかでおじさんの助けを必要としているに違いない人民がいるのです。人民の指導者として、親愛なるヨセフおじさんが躊躇する事はできませんでした。躊躇する他の修正主義者たちをロリヤ同志が根気よく説得し、遂に何を為すべきかヨセフおじさんの決意が固まります。連合王国・共和国人民のため、そして帝国当局によって弾圧されている人民のためにヨセフおじさんは行動を開始。こうして、ヨセフおじさんと同志ロリヤの戦いは始まりました。もちろん平和を愛するヨセフおじさんの軍隊は、戦争のために血に飢えたような帝国軍と戦うにはあまりにも経験不足です。不幸にも、ヨセフおじさんの軍隊からはシルドベリアで木を数えに行ってしまう人民も少なくなかったのです。人民の仕事を強制的に振り替えさせるのは、もちろんヨセフおじさんの本意とするとことではありませんでした。選択肢は常に提示されていましたが、それでもおじさんの優しさに応じるべく多くの人民が自発的に軍に加わることになります。こうして、連邦は世界人民のために戦うことになったのです。※真理省統括官より各部へ通達。 1953年通達同志ロリヤに関する記述の変更要求。反動的反革命修正主義者であるロリヤの条項を適切に修正せよ。党の最新の発表に基づき、該当する部分の修正を施すべし。なお、親愛なる人民代表にして偉大なる指導者である同志ヨセフについて訂正するべき個所は見当たらず。ただし、万歳、栄光あれ、忠誠といった言葉を加味することを真理省は推奨する。また、反動的帝国主義者でもあるロリヤがシルドベリア開発に貢献したかのような記述は誤り。私的に革命を蚕食したロリヤによって我が国のシルドベリア国土は著しく荒廃する寸前となった。このことを修正し、現在の発展をもたらしたのは同志フルフルチョフである。偉大なる同志の功績を混同するという過誤は速やかに修正されねばならない。当該項目を記述した担当官は、愛情省に赴くこと。なお、愛情省担当官は速やかに当該項目作成の事実を検証するべし。同時に、愛情省担当官ならびに真理省担当官は修正作業の円滑かつ革命的な進捗に貢献するように強く求められる。※※真理省統括官より各部への通達。 1956年通達革命の簒奪者であるヨセフを賛美する反革命的行為を即座に修正すべし。革命的指導者フルフルチョフ同志の功績を直ちに記載すべし。党の最新の発表に基づき、該当する部分の条項を適切に修正せよ。なお、親愛なる人民代表にして偉大なる指導者である同志フルフルチョフの偉大な貢献に関する記述は修正無用。同時に、近年の類稀なる同志の献身に関しても適切な条項による案内で人民を啓発するべし。共産主義世界の防衛に貢献した赤軍のハンガリア動乱における活躍と英雄的献身を指導されたのもフルフルチョフ同志である。類まれなき指導力の記述を加味することで、同志の祖国への貢献を正しく評価する事。また、ヨセフに関する記述においてワインというブルジョワ的飲料の愛飲の事実が確認された。真理省担当官としては、ただちにワインという毒物を製造する反革命的富農を愛情省担当官が対処されるように要望す。同時に党の最新の情報と併記することによって、反革命的簒奪がヨセフによって行われた項目への追加項目を加味すべし。※※※真理省統括官より各部への通達 1964年通達コッスイギン同志、ポドゴルーヌル同志、ブルネルジルフスキー同志によって、祖国は指導されている。この観点から真理を直ちに確立するべし。党の最新の発表に基づき、該当する部分の状況を適切に修正せよ。人民の簒奪者らによる統治にもかかわらず、祖国が発展を迎えているのは三人の同志が現場で英雄的活躍をしたところによる。この観点から、誤解と偏見に満ちており読解に耐えない部分を削除することを真理省は命ずる。愛情省には、この観点からの指導を強く要請。人民に対して、このように反革命的情報を意図的に流布した担当官は愛情省によって再教育される必要性があると思われる。※※※※真理省統括官より各部への通達 1977年通達近年の革命的世界に関する最新の調査によれば、かかる発展の起因となったのはブルネルジルフスキー同志によるものである。いくばくかの補佐があったという事実を過大評価するべきではないと真理省は科学的合理性による修正を要請する。党の最新の発表に基づき、該当する部分の条項を直ちに修正するべし。なお、当該項目については誤記が多く論考に値しない記述も多数含まれる。これらは、真理省担当官の反革命的叛乱分子による破壊工作であると結論付けられる。以上により、真理省統括官は当該項目を修正改善し『同志ブルネルジルフスキー同志による英雄的大祖国戦争伝』による項目へ修正することを勧告す。以後は、当該項目を参照するべし。旧版については、真理省が責任をもって廃棄。愛情省は速やかに人民に対する愛情的措置を敢行する事。おまけつじーん:作戦の神様Too genius(略してgen) Too genn!!: なんて、天才的な!!と覚えると良いと思います。たとえば、あの将軍はつじーんだよねとか。つ無茶口将軍閣下は“つじーん”じゃね?とか。あとがき・・・んんんんんn?なんか、気が付いたらこんなのを書いてしまっていましたorzフィクションですが、現実の方がフィクションよりも('∀';)※真理省は誤字を修正いたしました。※※真理省はさらに誤字を修正いたしました。ZAPしました。ZAP