【御注意警告】
・このテキストはジョークです
・fateとニンジャスレイヤー=サンという魅力的な世界観をクロスさせようと試みました。
・あるいはファンのミナサンはこの試みに不快感を示し、「セプクすべし」と思われるかもしれません。
・注意深く読んでください。お大事に。
~あらあすじ~
謎の槍使い・サーヴァントの猛攻に、逃走を選択したエミヤ=サン。
手近な防空壕に飛び込んだ彼の前に、1人の男が現れた。
赤黒いニンジャ装束、「忍」「殺」のメンポ。
そう、彼こそがニンジャスレイヤー=サンである!ワッショイ!
「ドーモ。ハジメマシテ、ニンジャスレイヤーです」
その男は礼儀正しくオジギした。
エミヤ=サンは茫然としていたが、彼の中に眠る日本人のスピリットは礼儀正しい反射を可能とした。
「ド、ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン。エミヤです」
「エミヤ=サン。お前が俺を呼んだのか?」
「ア、アイエエエ……」
エミヤ=サンは咄嗟に答えられない。状況が把握できないのだ。
そして、エミヤ=サンがウンスンを答えるよりはやく、防空壕の天井が粉々に吹き飛んだ。
「どうやら召喚を果たしたようだな、エミヤ=サン」
悲鳴をあげるエミヤ=サンの前に現れたのは、槍を持った男であった。
槍の優れた使い手である彼にとっては、防空壕の天井を破壊することはチャメシ・インシデントである。タツジン!
「ランサー=サン……」
エミヤ=サンは恐怖に身がすくんだ。この槍の男は残忍だ。殺されてしまう!
だが、彼を守るように進み出、オジギをした男がいる。
ニンジャスレイヤー=サンである。
「ドーモ。ハジメマシテ、ニンジャスレイヤーです」
「お前がサーヴァントか? アサシン……?」
ニンジャスレイヤー=サンの自己紹介にオジギを返さない。なんというシツレイ!
しかしランサー=サンは油断なく槍を構え、ニンジャスレイヤー=サンとの間合いを計算していた。
このとき彼は気づいていない。
ニンジャスレイヤー=サンが、目の前の男を滅すべきニンジャだと認識したことに。
「イヤーッ」
ニンジャスレイヤー=サンの腕が眼にもとまらぬ速さで動き、一度に2発のスリケンが飛来する。
なんというスピード!スゴイ!しかしランサー=サンはそれを落ちついて迎撃する。
「ワッショイ!」
エキゾチックな掛け声とともにニンジャスレイヤー=サンが跳躍する。
ジュー・ジツの極みともいえる、ボンオドリの舞うような美しいフォーム。
一瞬みとれたが、ランサー=サンは彼の姿を槍の穂先でぴたりととらえる。
(相手がだれであれ、俺のゲイボルグ・ジツは無敵だ!)
そう、ランサー=サンには己のジツに絶対の自信があった。
そして必殺のゲイボルグ・ジツを繰り出すべく、槍を突き出そうとするが――
「タケヤリ!?」
ランサー=サンは寸前で気づいた。己の手の中の槍が、バンブー製のものとすり替えられていることを。
ニンジャスレイヤー=サンの恐るべきニンジャ器用さは、スリケンで作った一瞬の隙に、ゲイボルグ・ジツをすり替えていたのだ!
「ザッケンナコラー!」
ランサー=サンは竹槍を捨てようとした。
しかし時すでに遅し。ニンジャスレイヤーは無防備の相手にも容赦しない!サツバツ!
「ワッショイ!」
ニンジャスレイヤー=サンはランサー=サンの首を掴むと、一撃のもとに粉砕した。
「アバーッ!」
悲鳴をあげたランサー=サンのムネグラに、さらにカラテパンチを連続でつきこむ!
「イヤーッ!」
「アバーッ!」
「イヤーッ!」
「アバーッ!」
「イヤーッ!」
「アバーッ!」
ナムアミダブツ!ランサー=サンの全身から血が噴き出す!
インガオホー!
「ニンジャ殺すべし」
振りかえったニンジャスレイヤー=サンの顔を見上げ、エミヤ=サンはかろうじて失禁するのを堪えた。
このネオサイタマに、恐るべきサーヴァントがあらわれたのだ……
(ジェネレーター係のスシが切れたので、ツキジに買い出しに行ってきます)