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第十八話「甘き死よ、来たれ」
国民観戦型新世代総合スポーツ、インフィニット・ストラトス。
女性しか扱えない筈のその兵器を操る少年、織斑一夏の登場により世界は動き出す。
事あるごとにハプニングに巻き込まれるいっくんと、それに振り回される世界の運命や如何に!?
……私と世界征服、しませんか? ってちーちゃんいひゃい! ひっぱららいれ! いひゃいいひゃい!
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久々に命の危機を味わったキャノンボール・ファストから数日。遂に自律起動まで行ったか、と感慨を覚えつつ以前作った装備の再調整をしていると見知った顔が俺の城に乗り込んできた。
言わずもがなワンサマーガールズ、手料理から世界征服まで何でもござれの五人組である。
「源蔵さん、「源さん、「ドクター、「ドクトア、「ドクトル、新しい装備を作ってくれ!」お願いします!」頂けませんか!?」大至急で!」作ってください!」
うん、うっせぇ。
「お前ら、こないだの襲撃云々でタッグマッチやるとか言ってなかったっけ?」
「だから、それ用の装備よ! 一夏と簪をギャフンと言わせてやるんだから!」
そう言えば次にタッグ組む時は一夏と簪、とか言ってたっけ。んで反論したら千春と六花に正面から論破された、と。
「作るのは良いが箒のは無理だぞ? お前は新しい装備を使うより一分一秒でも長く練習して機体に慣れた方が早い」
「うっ……わ、解りました。失礼します」
箒は最低限の挨拶だけ言ってアリーナへと駆けていく。気持ちが良い感じに先走ってるな。使用申請したか?
「それでドクター、新しい装備は作って頂けますの!?」
「作るも何も結構前から用意だけはしてあるんだが」
「な、ならどうして言わないのよ!」
「だって聞かれてないしー」
六花は相変わらず所属があやふやだが、打鉄弐式の装備や改造の許可はちゃんと日本政府から貰ってたりする。
倉持の連中は苦虫を煎じて飲んだような顔してたけど、そんな顔するくらいなら最後まで責任もって作れよ。
「じゃあ今聞くから出しなさい! さあさあさあ!」
「はいコレ規格」
ピン、とそれぞれの眼前に投射ディスプレイを出してやる。今回のテーマは『W』だ。
「量子展開で長さが変わるクロー……衝撃砲のタイプを好きに選べるのが良いわね」
「近接重視の仕様か……中距離はシールド、近距離は鎌……ジャマー機能も使い方次第だな」
「ライフルをカードリッジ式にしてエネルギーの消費を防ぎ、その分は機動力に……」
「追加装甲の中にミサイル……それに四門のガトリング……」
自分の中で更にセッティングを考えているらしい鈴、与えられた装備で如何に戦うかを考えるラウラ、BT兵器との同調は可能かを確かめるセシリア、恍惚とした表情のシャルロット。
うん、最後おかしいね。別に良いけど。
「源さん、この装備でお願い」
「私もお願いしますわ」
「私もこれで」
「僕も!」
「んじゃそっちに置いてあるから勝手に使え」
何か妙にテンション振り切ってるシャルロットを先頭に四人が走り去っていく。後は簪にヒートショーテルと防塵マントでも渡しておこうか。
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簪が一夏を名前で呼ぶようになったとかどうでもいいイベントも終わり、遂にIS学園開校以来最大の被害を生むであろうイベントが始まる。
……筈なのだが、何故か俺は開会式の前に楯無に呼び止められていた。
「ハァ? 箒のIS適正?」
「ええ。この短期間でCからSへ……異常な上昇率です」
「紅椿に何か仕込んであんじゃねーの? IS操縦者養成ギプス、みたいな感じで」
「……大丈夫なんでしょうか?」
そーいやそんな話もあったな。ぶっちゃけ時間の無駄って言うかめんどくさいから解析とかやりたくないし。
ふと『実力はSクラスだが面倒なので(ry』と似た状況だな、と思ったがよく考えたら俺は転生チートオリ主様である。なら仕方ないな。
「知るか。適正Sの人間が急死したって話は聞かんし、打つ手が無い以上は放っておくしか無いだろ」
「……解りました」
「っつーかあんだけチートガンガン使ってんだ、適性の一つも変わるさ」
「……たまにはシリアスに纏めて下さい」
やだ。
「さてと……まず間違いなく六花も狙われるよなぁ……」
『私が如何致しましたか? ドクター』
「ん、ああ。千春か」
「返事したのは六花だけどね。どしたの?」
楯無が挨拶をあっさりと終わらせ、ゾロゾロと生徒達が目当てのアリーナに移動する片隅で空を見上げていると千春が近付いてきた。
「まあその内解るさ。で、お前試合は?」
「特に準備する事もないし、すぐそこだから大丈夫」
「確かお前の相手って上級生コンビだったよな? そんな装備で大丈夫か?」
『72通りの方法で惨殺されたいようですね、ドクター』
やめれ。でもホント、あいつら地味に強いぞ? 強さが地味過ぎて伝わらないけどマジで地味に強いぞ?
「そもそもタッグなのに私一人とかね……オッズも一番下だし」
「何、虚像実影を使いこなせば良い話だ。一体だけ出せば五分は動く筈だぞ?」
「それができないから悩んでるんじゃない……全部出したら容量オーバーで反則負けだし」
『申し訳ありません、マスター。理論上は可能な筈なのですが……』
専用機持ちが奇数なせいで千春はタッグを組めず、虚像実影もあるし一人で良いんじゃね? と上層部(主に俺)が言ったので本当に一人で戦う羽目になってしまっていた。
そして何故俺が言ったのかと言えば、虚像実影はこういう時に使うべき能力だからだ。ただどうしてか『一体だけ出す』という微調整ができていないらしい。何でだ?
「まあ、いざとなったら魔法の言葉だ」
「ぽぽぽぽ~ん?」
「違うわ! ……昔の偉い人は言いました、『ぶっつけ本番』だと」
『死んで下さ―――レーダーに感!』
ああ、やっぱり来やがったか。えーっと避難要綱避難要綱っと。
「これは……」
「クラス対抗戦とソックリだな。ただひーふーみー……五体か、多いな」
「チッ! 源ちゃん、機能制限解放お願い!」
『待って下さい! 上空に新たな機影……七!』
「はぁ!?」
六花の声に俺と千春は空を見上げる。
―――そこにあったのは、絶望。
「ゴーレムシリーズ……完成していたのか……?」
「ぼ、ボケてる場合じゃないわよ……これ……」
『七機中六機が同型機と確認されました。中心の機体が指揮官機と推測されます』
ああ、そりゃそうだろうな。真ん中の奴を中心にぐるぐる回ってるのはゴーレムⅢ。他の五か所に居るのも全部こいつらだろう。
っつーか、状況がどう見てもあの白鰻にしか見えないんですが。束のヤロー、六花使ってサードインパクトでも起こすつもりか?
『佐倉先生、聞こえますか!? 緊急事態です!』
「ああ、バッチリ見えてるよ……複数確認されてるタイプをゴーレムⅢ、一体のみ確認されてるタイプをゴーレムⅡと呼称する」
『え、一体のみ……って佐倉先生! そっちに七機も!』
「だから見えてるっつったろ。とりあえず頑張って逃げるから、なるべく早く迎え頼むわ」
『りょ、了解!』
あっはははは、ヤベー。声引き攣ってきた。折角やまやが通信してきたのにロクにボケも挟めなかった。ヤベーヤベー超ヤベー。
何がヤベーってヤベー以外の思考が出てこないこの状況がヤベー。慌ててもロクな状況にならないってのにヤベーマジヤベー。さて今俺何回ヤベーっつった?
頬が引き攣るのを自覚していると、七機が俺達の周りに降り立つ。そのうち六機は判を押したかのように同一の形状だった。
まあそれは良い。予想よりも遥かに多いが六花にもぶつけてくると思ってたから。問題は残り一機だ。
「……束さん?」
「タバネ対メカタバネ……ってか? 冗談キツいぜオイ」
ゴーレムⅢの円の中で俺達と相対するように降り立った七体目、以下ゴーレムⅡはパッと見ではゴーレムⅢと大差が無かった。だが、こうして至近距離で見ると良く解る。
まるでメカ束だ。
顔はその殆どがゴーグルアイ、つまりのっぺらぼうだ。イメージとしては小説版挿絵のゴーレムⅠ、と言えば解りやすいか。
両手はⅠのようにゴツいタイプであり、手首から近接用のブレードが伸びている。格闘戦に限れば3種類の中では最もリーチが長いだろう。
周囲のゴーレムⅢは腰からスカートアーマーが生えているが、コイツは肩からフィン状のパーツが伸びている。如何にも過渡期って感じだ。
そして何故か胸部アーマーは女性的な丸みを帯びており、いつぞや堪能した束のワガママボディのようにツンと上向きにその存在を自己主張している。
頭部パーツはゴーレムⅢのように髪の毛状のパーツが生えているが、やはりと言うかもみあげに当たる部分が三つ編みになっていた。
それとゴーレムⅢでは巻き角状になっているパーツがピンと立ったウサミミになっており、左右に三つずつゴーレムⅠの顔にあったセンサー穴が開いている。
うん、もう一度言おう。まるでメカ束だ。
「多分、アイツは俺を狙ってくる。お前は何とかして残りから生き延びろ」
「ちょっ!? なにその酷い指示! もうちょっと何かあるでしょ!?」
「そう言われてもなぁ……どーせ狙いはお前と箒だろうし、戦力差が圧倒的すぎてどうにもならん」
「う、うぐぅ……」
はいはいタイヤキタイヤキ。
「それと六花、やっこさんからフィールドか何かは検知できたか?」
『肯定。サイレント・ゼフィルスの銃剣と同様の反応です。これにより、格闘戦を行った場合はシールドバリアーが無効化されると予想されます』
「やっぱりなぁ……んじゃ、気をつけろよ。虚像実影使えば何とかなるだろ」
「ちょっ、え、ええっ!?」
悪いな千春、俺はまだ死にたくないんだ。まあ、どーせ浚われるだけだろうが、俺抜きで『アレ』を作るのはちとキツい。
何とか逃げないと手心加えたなーとか理不尽な言い掛かりで千冬にぶっ殺されそうだし。
「ったく、簡単に言ってくれるわね……それでも一体につき一分しかないじゃない。六花!」
『形成(笑)ですか?』
「悪いけど今回はボケてる暇は無いわ! 起動と同時に虚像実影、二体バージョンでね!」
『全く、機械使いの荒いお方ですね……了解。第一コア稼働率71%、第二コア稼働率36%。行けます』
ヘシン! とどこかから聞こえ、千春が六花を身に纏う。何だかんだでネタぶち込んでんじゃん。
そして現れるスタンダードを装備した『もう一体』の六花。ぶっつけ本番に強いのは姉弟一緒だよな。
「パーフェクトよ六花……それじゃあ、始めましょうか」
『感謝の極み……屠殺を、開始します』
「がーんばーれよー」
わざと強い言葉を使うのは自信の表れか、それとも震える自身に喝を入れているのか。圧倒的なまでの戦力差でも千春と六花は前に進む。
風を撒き散らして二体の六花がゴーレムⅢの一体を撥ね飛ばし、包囲を無理矢理突き抜ける。ゴーレムⅢはそれを追い、残ったのは俺とゴーレムⅡだけになっていた。
「さぁて、と……どーしますかね」
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「行くわよナタク!」
出オチ全開で鈴が甲龍を駆る。ゴーレムⅢの上に身を翻しつつ、左右で種類の違う衝撃砲を連射した。
しかし、ゴーレムⅢには自身の周囲を漂う防御装置があり、衝撃砲はそれに全て阻まれてしまう。
「プラネサイトディフェンサーって事? 全く、面倒ね!」
「ターゲットロック、排除開始ですわ!」
普段とは違う色の粒子砲を撃ちながらセシリアは機体を横に流す。あのシステムこそ積まれていないが、高威力粒子砲の二丁撃ちと言う高火力はかなりの破壊力を持っていた。
しかし、それでもゴーレムⅢの防御を貫くには弱い。元々現在の装備は対多数を念頭に作られており、固い防御を貫く事を目的にしている訳では無いのだ。
「私達は、あと何度攻撃すれば良いんですの……!?」
「知らないわよそんなの! 勝った奴が正義よ!」
それにしてもこの代表候補生、ノリノリである。
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「死ぬぞ……私の左目を見た者は皆死んでしまうぞ……!」
そしてノリノリな代表候補生がまた一人。いや、二人。攻防速全てが高水準にあるラウラが前衛を務め、後ろからシャルロットが一気に制圧する組み合わせであった。
ただし、会話は殆ど成立していなかったが。
「そう言えば名前、フランス語だよね」
「死神様のお通りだぁっ!」
全身の追加装甲に仕込まれたミサイルと両腕にある四門のガトリングが火を噴き、ラウラが鎌で傷つけた箇所を徐々に崩していく。
ゴーレムⅢが反撃をしようにも全砲門を使った攻撃は無視できず、その隙を突いたヒットアンドアウェイで更に傷が増えていく。
「曲芸かぁ……ちょっと試してみようかな」
「凄いよこのレーゲン! 流石ツヴァイクのお姉さん!」
この戦いの趨勢は既に見えていた。それとラウラ、それはキャラを間違えている。
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「私の愛馬は凶暴ッスよぉっ!」
「な、ど、どうしたんだいきなり」
空中に寝そべった状態でいきなりフォルテ・サファイアが叫ぶ。同じように空中に胡坐をかいていたダリル・ケイシーはあまりの唐突さに割とマジでビビっていた。
そして作品が違っていた。
「いえ、とりあえず言っとかないといけない気がしただけッス。っつーかノリ悪いッスよ、先輩」
「え、えーと……IS、売るよ! で良いのか?」
「そんな事したら国に怒られるッスよ?」
「お、ま、え、なぁっ!」
キャッキャッと見方によっては百合の花が咲いているようにも見える会話を前にゴーレムⅢは膝を抱えてしゃがみ、地面にのの字を描いている。
「それじゃ先輩、来週も?」
「さ、サービスサービスゥ(はぁと)」
「キモ……」
「うがーっ!」
仲間割れが始まった時、君は機械の涙を見る。
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「はぁっ、はぁっ、はぁ……っ、糞! ちったぁ手加減しろバッキャロウが!」
『………。』
俺はギリギリ避けられる頻度で加えられる何度目かの攻撃を避け、さっきから一言も喋らないゴーレムⅡことメカタバネに中指を突き立てる。
おっかしぃなぁ、アイツの事だから何か仕込んでると思ったんだが……。
「………。」
『………。』
俺はメカタバネに悟られないように手元に目を落とす。そこには掌サイズの投射ディスプレイが表示されており、全ての準備が整った事を示していた。
「よし、と……わっとと! ホント嫌なタイミングで仕掛けてきやがる!」
『………。』
ゴロンゴロンと無様に地面を転がり、俺は手の中の最終確認ボタンを押す。さあ、反撃の時間だ!
『!』
「今更気付いても遅ぇよ! プログラム『左腕の王』、起動!」
俺が指を一つ鳴らすと、周囲の物陰に隠れていた『左腕』が姿を現す。それも十や二十、いや百や二百でもまだ全く足りない。
総数十万飛んで八千六百十一本の義手が空を埋め尽くし、その全てが俺目掛けて空を切り裂いていく。
『!?!?!?』
「ハッハァ! 空が三分に腕が七分の光景はどうだ!? ぶっちゃけキモいわボケェ!」
装着していた汎用腕を外し、接続用の腕に変更する。それをまた接続用に繋ぎ、繋ぎ、繋ぎ、繋ぎ、まだまだ繋ぐ。
そうこうしている内に事の重大性に気付いたのか、メカタバネは慌てて俺に銃口を向けてきた。だがもう遅い。
『ッ!?』
「塵も積もればフッジッサーン! 防御用の腕も幾つあると思ってんだバァーカ!」
赤くて羽根の生えた妙に生き物っぽいブースター腕に支えられた防御腕が砲撃を防ぎ、そしてその間にも俺の腕は肥大化を続ける。既に俺の身長の二倍近くの大きさになっていた。
そして攻撃と防御を数度繰り返し、『左腕の王』はその真の姿を現す。千春か六花が言えばこう言っていただろう、「何だこのデカい腕は!?」と。神谷ボイスで。
『―――ッ』
「行くぜメカタバネ! 俺からのとっておきだ!」
各所に配されたブースター腕が全力噴射し、俺と『俺自身の十倍以上のサイズの左腕』を宙へと浮かせる。それで何をするつもりか察したのかメカタバネは逃げようとするが、相変わらず行動が一歩遅い。
当然のように自らを拘束する拘束腕の群れに気付き、全力でそれを振り解こうとメカタバネは出鱈目に動く。だがもう遅い、遅すぎるぜ束ちゃんよぉぉぉぉっ!
「巨人の鉄槌<ゴライアス・ハンマー>ァァァァァァァァァッ!」
『!?!?!?!?!?!?』
全重量がトン単位になる鉄拳の一撃。更にブースターを全力で吹かし、その破壊力を増していく。だから言ってるだろ? 体重×握力×スピード=、
「破ぁ壊りょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉくっ!」
『―――――ッ!』
メキリ、と装甲が歪む。ビキリ、とフレームが折れる。バキリ、と関節が砕ける。まだ止まらない、まだ終わらない。地面を窪ませ、地下区画を圧迫し、遂にその一部が崩落する。
「さぁ! フィナーレだ!」
『……、ッ……!』
俺の声に合わせて巨人の鉄槌が姿を変える。それは砲。口径を数えるのが馬鹿らしくなるほど巨大な龍の顎。
「龍の咆哮<ドラゴン・ブレス>ッ!」
大気が揺れる。地面が揺れる。膨大な熱量を用意する電源が唸り、周囲の電子機器が異常を示す。舗装された地面が溶ける、植えられた木々が自然発火する、緊急用のスプリンクラーは既に燃え尽きている。
破壊をこれでもかと撒き散らしながらまだ終わらない。既に銃口付近は溶岩のように焼け爛れ、近くにあった池は蒸発してカラカラだ。しかし出力は上がり続け、遂に半径数メートル付近には『何も無くなった』。
「往生せいやぁぁぁぁぁぁぁっ!」
『―――ッ!』
最後の一撃、と言わんばかりに出力を一気に倍に引き上げ、一瞬で危険域に達した龍の咆哮自身がブレーカーを作動させる。
しかしその一撃は凄まじく、学園裏名物の地下区画の一部を完全に昇華させていた。下はどこまで続いているのか見当もつかない。
「ぅっ……しゃあああああああああああああああっ!」
余力を残していたブースター腕に支えられて少し遠くへ降り立った俺は、勝利の雄叫びと共にその意識をあっさりと手放した。
ハッハァ! おやすみぃっ!
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生身(若干語弊有り)でISを倒したゲンゾー。しかし、その裏では恐るべき事態が発生していた。
某弐号機状態になった千春と六花。極限まで追い詰められた時、真の力が目を覚ます。
しかし、それは本来有り得ない筈の力。それを手にした一人と一機の運命や如何に!?
次回、第十九話「虚無」。それは、ヒトが到ってはいけない領域。
『それじゃ先輩、来週も?』『さ、サービスサービスゥ(はぁと)』
……所でダリル先輩はツッコミキャラだと思うんだけどどーでしょ?
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