なのはの目が覚めたら、そこはすずかの家のベットだった。
「あれ・・・?わたし・・・」
「気が付いた?あんたも無茶するわね。木に登って降りられなくなった猫を助けるなんて。」
すずかちゃんも心配そうな顔でこっちを見ている。事態がよく呑み込めないが、ていとくんがごまかしておいてくれたらしい。
「うん、心配してくれてありがとう。」
「全くよ!!!今度からは誰かを呼ぶなりしなさいよ!!!」
「まぁまぁ。アリサちゃん、なのはちゃんも無事だったんだし。」
興奮するアリサちゃんをすずかちゃんが、なだめている。それを見ながら私はある事をかんがえていた。あの少女は誰なんだろう?訳も話さずにいきなりジュエルシードを狙ってきたけど私は、そんなに悪い子じゃ無いと思ってる。だってあの子とても寂しそうな目をしていたんだもん。私はもっとあの子のことを知りたいと思った。
金髪の魔法少女[フェイト]の使い魔である、猛犬のアルフは途方に暮れていた。(現在は変身魔法で女性の姿をしている。)
今日、最初のジュエルシードを集めようとしたら、先客がいた。その子も見る限り少女であまり魔法に慣れている感じでは無かった。だから自分は使い魔と思しきフェレットをとことん足止めしていたのだ。アルフの予測通り、案外時間は掛かったがほぼ無傷でその少女を撃墜した。そう、そこまでは良かったのだが、
いきなり翼を生やした冷蔵庫が襲いかかってきた。
な… 何を言っているのか わからねーと思うが(以下略
その冷蔵庫の強いこと、強いこと。
こちらの攻撃は全て防がれ、攻撃は防御を[素通り]してくるし。おかげでフェイトは今、部屋の片隅で「冷蔵庫怖い、冷蔵庫怖い、冷蔵庫怖い・・・」って呟き続けてるし。もうあの子電気屋に行けないよ。このままジュエルシードを集めてたら、またあの冷蔵庫とぶつかるだろうしねぇ・・・
「・・・どうしよう。」