まどマギをベースに、ウロブチ作品の色々な要素(モン)を混ぜ、隠しきれない隠し味にブラックラグーンを少々……あ、見滝原が『鬼哭街』になっちゃった(汗笑 裏テーマとしては『因果応報』。『家族』。 そして『偽りの救済に断罪を』。『悪人正機』。 『何かをしたら自分に返る』。そんな感じの馬鹿話でございます。 事の起こりは、ふと気付いた事実。『佐倉杏子の願いや行動って……ある意味で『暁美ほむらより洒落にならないんじゃね?』 信者洗脳、使い魔養殖してグリーフシード集め、窃盗、無断宿泊etc…… うん、どー考えても動機は兎も角、『行動の結果』泣き見てる無関係な一般人(モブキャラ)の数が、主要キャラの中でマジで桁違いだと思うのです。 更にそんな奴が、『好きな人がいるなら、手足折っちゃって~』だの『弱い奴が~』だの。そんなの『実際の被害者の前で堂々と言い放ったら』? そういう意味で、この話で一番描きたかったのは……『御剣颯太VS佐倉杏子』の戦闘シーンです。『お前とお前の親父がやらかした事、ある意味、ほむほむより洒落にならんぞオイ!?』と。 まどマギに年甲斐も無く嵌って、繰り返して見ながら考えている内に。 なーんとなく、そう思ってしまったのが、運のつきでした。 更に、ほむほむの独壇場。 11話の例のワルプルギスの夜戦をネタに『これ、自衛隊や米軍関係者の首が飛びまくるぞ』『そもそもドコからパクっとるんじゃー!』という、ありきたりな話を前に……『でも、ほむほむがガチになるのも当たり前で、そこからまどか神様に繋がるワケだよな? だったら、何とか『少しだけでも』救ってやりたいなー』と。 あと『マミさんって『孤独』という要素さえ解消出来たら、実は最強キャラなんじゃなかろーか?』という思い。 ついでに『仲間が居るだけであれだけ闘えるのならば『共に闘える恋人』が居たら、どれだけ強くなれる?』という発想。 あと、『さやかは助けたい。哀れ過ぎる』という、まあ、ごくフツーの感想。 そして、『まどか神様万歳』。 さらに『QB死ね』という思い。 なーんとかソイツを『全部イッパツで』解決出来ねぇモンか? そーんな都合のいいキャラを考えておりまして……ふと、見かけた、某小説の後書き。『ザ・ワンとして覚醒した用務員さんが、ボ○太君を薙ぎ散らす様は~』 ……あ、そうだ。 要は、存在として『まどかとほむほむの中間点』のキャラにしちまえばいいんだ、と。 『誰も時を繰り返す事無く、でも時空を超えた因果を一点に集中させた存在』。『別の方法で、もう一人、鹿目まどかを作っちまえばいいんだ』と。 結果、『並行世界という時を繰り返す魔法少女』の前に現れる、文字通りの『ザ・ワン』『一度きり』の存在。 『己も含めた、全ての破滅を前提とした救世主』。 同じリセットスイッチでも、まどか神様が唱えたのが『神の怒り』だったら、ハヤたんが唱えようとしたのは『ジョークルホープス』もしくは『黙示録』です。 扱いづらいです、ええ、ええ。 そして鹿目まどかが、『魔法少女を肯定する女神』だとするならば、それの真逆。戒めとして『魔法少女を否定する神』を作ろう。 だとするなら、まどか神様が仏教的に言うなら『大乗』で、ならそれよりも『小さな神様』、『小乗』の英雄だよな、と。 立場的に言うなら、『本社勤務のエリート大学出の若造』と『現場のアルバイトから叩き上げのベテラン支店長』。あるいは『士官学校出たての新米少尉』と『一兵卒から叩き上げのベテラン曹長』。 で、動機面として都合が良いのは、やっぱ佐倉杏子。 動機は兎も角、行動も願いも、家族含めて、色んな意味で超絶問題ありまくりです。 ぶっちゃけ、現実から目をそらしたガキがグレとるだけだろ? ……いや、グレるのは自由だけど、それで周囲に迷惑振り撒き過ぎかと。 で、『普通の人間の立場として』ぶちかませる立場や能力を持ったキャラって、絶対必要だと思ったのです。 ……というわけで、能力的には『最速』。それと『幻覚殺し』装備。 設定から何から何まで。 『対佐倉杏子キラー』として、御剣颯太の『能力や出自』は『設計』されました。 防御とか生命力とか、そーいった部分は限界まで落としつつ……あ、これなら死にやすいから、あっというまにザ・ワンになれる。 そう思って書き連ねていたのですが……書いてる内に、『魔法少年の作り方』あたりの段階で、当初考えてたプロットだと『あ、これは無理だ。終幕でも杏子、絶対颯太に殺されちゃう』と判明しまして。 そう。あの無駄に長い終幕、ホントはもっと短かったんです。とっとと終わらせるつもりだったんです。 面倒だし。荒らしがウザいし。 もっと早くチカが死んで、杏子ぶん殴って終わりにするハズだったんです。(それ以前に、書き始めた当初、チカは全く予定にありませんでした)。 でも書いている内にキャラクターの内面が見えてきた結果……『ああ、これ絶対に颯太、タダじゃ許したりしねぇな』、と。 で、考えた末に『魔法少年の作り方』書いてる段階で、颯太、チカ、杏子の構図が頭に浮かびまして。 結果、『御剣家の乱』が勃発し、それに関連していく形で決着がつきました。 恐らくは……人によってはバットエンドですが、ギリギリハッピーエンドだと思います。 原作キャラは、全員生きてますし。これが限度というか、限界です。 俺はやりたい放題、やるだけやった。後は知りません。 以下、キャラクターの解釈、もしくは言い訳に関してです。>御剣颯太(主人公) 言わずと知れた、ベタでありサイテーな、『どこにでも居る普通の主人公』。 コンセプトは『佐倉杏子キラー』であり、仮定と過程のこの話において作られた『プロトタイプ鹿目まどか』。 『何も出来なくて悩む』鹿目まどかに対して、『何でもできるけど自分の望みが分からない』『対比でしか成り立たない、空っぽの英雄』。 そして『佐倉杏子被害者の会』でも、トップランクに酷い目見てる人。 サーヴァント的に言うなら、セイバー(剣士)から始まり、アーチャー(ガンマン)になり、アサシン(暗殺者)になったあと、ほむほむとの出会いによってアヴェンジャー(復讐者)になってアヴェンジャーを振りまわし、完全なバーサーカー(狂戦士)になった後、セイヴァー(救世主)になった末に、まどか神様の御力で、またセイバーに戻り、時々親父としてバーサーカーになりつつも、ライダー(バイク乗り)として己の本当の夢をかなえた末にランサー(銃剣使い)になっちゃって、最終的にまたセイヴァー(救世主)になった……でも『絶対にキャスター(魔法使い)には該当しない』。 あるいは……最初、浜面さんで、そのうち上条さんになり、後編では一方通行になっちゃった……そんな『ごく普通の主人公』です。 だから武器も衣装も、実際結構コロコロ変わってます。 アヴェンジャーとして召喚されたら、きっと雲水姿の装甲悪鬼村正ならぬ、復讐悪鬼虎徹と化して召喚されるでしょう。 元々の発想は名前にもある通り、『QBに対抗できるマスコットはおらぬのかっ!?』と考えた結果……『パヤたん! QBに対抗できるマスコットは、パヤたん!! うぬしかおらぬわっ!!』という、至極フツーの発想。 そこから、キャラクターの設定から動機や肉付けを描いている内に……途中で『あ、こいつの『正義』って『任侠道』だ』と、理解出来てしまい。 そういう意味で、ちゃーんと『鹿目まどかから派生したキャラ』になってると、一安心(『誰かの役に立てる人になりたい』というのは、正に任侠の心だと思います。もっとも、彼の場合は『家族を護りつつ』『無関係な誰かに迷惑はかけたくない』ですけど)。 そういう意味で、『己が正義』だった『武侠』の佐倉杏子とは、ちゃーんとキッチリ対比になってるなと一安心。そこから更に『斜太チカ』という『中間点』の存在が、派生して行くワケでして。 で、元々、御剣颯太というキャラは、前も説明したとおり『アンチ佐倉杏子』あるいは『佐倉杏子キラー』として設計されました。 が……『相手を否定をするという事は、相手の上を行かねばならない』ワケで。 まどか神:俺が人外相手に闘ってきた事そのものを『無かった事にしろ』言うんか? フザケンナ!→終幕という名の後編へ(真実、上を行って結果を出したが故に、認める)。 ほむほむ:理想の結末を求めたい→人生安易にやり直せたら苦労は無いわボケェ! 結果受け止めて進歩して人間ナンボじゃい!! さやか(ゆま):恋人(誰か)を助けたい→テメェのケツちゃんと拭けて、初めて人間は誰か助けられるんだぞ? そこンとこ分かっとんのか?(共感度、中) マミさん:死にたくない→……俺だって、本当は死にたくねぇよ。(共感度:大。で、あるが故に惹かれ、己を無意識の内の嘘で偽る) 杏子:誰かに話を聞いて欲しい→なんの信用も無い奴の『机上の空論』なんぞ、聞いてもらえるワケネェだろうが。働け! 行動で示せ! 人生は行動と結果の積み重ねじゃい!! ついでに。 おりこ様:私の未来はどうなっちゃうの?→『どうなるか?』じゃなくて、『どーにかすんだ』よ、ボケェ!! キリカ:自分の性格を変えたい→好きこのんでこんな性格になったンとちゃうわ!! 大体やる事やってりゃ人間嫌でも根性太くなるわい!! 更に。 御剣冴子:お金が欲しい→ま、そりゃ欲しいけどさ……だからって、なぁ(あまり否定はしないが、全肯定は出来ない) 御剣沙紀:誰かの気持ちを分かってあげたい→アカの他人の事など知るかボケ(兄妹二人とも人格のバランス取りに必須) 斜太チカ:自分も含めた家族をマトモにして→魔法少女そのものが一番マトモじゃないわい!(全否定)→(後編)……いや、俺が一番マトモじゃなかったか(共感度:大)。 ……あ、ありのまま、今、分かった事を話すぜ。 俺は『佐倉杏子とQBを否定したかったダケ』なのに、気がつくと『ほぼ全ての魔法少女を否定してしまっていた』。 な、何を言ってるのか分からねぇと思うが、俺も何を書いてるのか分からなかった。 頭がどうにかなりそうだった。 催眠術だとか神降臨だとか、そんなチャチなモンじゃ断じてねぇ……もっと恐ろしいウロブチの片鱗を味わったZE。 と、まあ……ポルナレフ顔な私が居るのは兎も角。 御剣颯太は、基本『言葉は武器でしかない』という『自覚的な口先の魔術師』です。必要ならば幾らでも業務用トークを回せますが、それ以外は喋る事が無い。 特に戦闘の場で喋る言葉は、ほぼ全て『闘い』であり、現実を利用して心理的動揺を引き出す手段だと割り切ってます。(佐倉杏子との対決シーンでトークから入るのは正にソレが狙い。正面から馬鹿正直にやっても勝てないと思ってるので。喋ってる言葉は本気(ガチ)ですが)。 本当にあまり女性相手にサービストークを回さない人で、魔法少女同士の華のあるコミュニケーション的なトークは、協力者である巴マミ、妹の御剣沙紀に、ほぼ丸投げで自分はキッチンに籠りっきり。改編後の世界でも、一応、交渉や事務的なやり取りはするのですが、それ以外は素っ気なく。 それでいて行動そのものが『雄弁過ぎる』ため、それが魅力的に見えてしまう。 が……男同士だと直球ストレートで打てば響くやり取りが出来る部分が、女性となると気持ちを察する事が破滅的に苦手な、典型的なフラグブレイカーな上に『自分がどんなに狂乱しようが、他人の狂乱には絶対に巻き込まれない男』。どこぞの戦争ボケの軍曹殿の最初の頃と一緒です。 『だって女って何考えてるかゼーンゼン分かんないし、かといってホントの事言うと勝手に怒りだすじゃーん。ワケが分からないよ(本人談)』 主夫属性の持ち主なのは、対シャルロット、対佐倉杏子キラーとしての設計上。 プラスチック爆弾をお菓子に偽装して食わせて爆殺というのは、実は改変前では十八番。 冒頭で吹っ飛ばされた魔法少女は、正にソレで、沙紀を虐待した魔法少女のグループ全員も、その手法で爆殺しています。 『食』という『人間の基本を握られると言う事が、いかに恐ろしいか』という、好例。 そういった意味で、幻想殺し(イマジンブレイカ―)な切継さんになっちゃいました……どうしてこうなった? キャラクターのコンセプトとしては『和』。日本人。日本男児。……銀さんになっちゃったのは、も、ショーガナイと諦めて、途中で居直りました。 名字の『御剣』は、美樹さやかの師になるソードマスターとしての側面から。 『見滝原のサルガッソー』、『バミューダトライアングル』(日本的に言うなら、ドラゴントライアングルか?)の異名は、暗喩的に美樹さやか、斜太チカに絡んできます。 >御剣沙紀 この話の『もう一人の主人公』。コンセプト的には『妹属性の鹿目まどか』。 御剣家の魔法少女の中で、『直接的な佐倉杏子の被害者じゃない』唯一の存在 御剣颯太との対比軸は、そのまんま『兄妹』であり『親子』。あるいは『理解』と『否定』。 個人的に、まどか神様は、外面は兎も角、『姉属性』の持ち主だと思うのです。弟いるし。 嘘も言わず素直で真っ直ぐで。だけど力が足りず、臆病になる場面はあれど、魔法少女となった時に見せる勇気は、正に『姉』そのもの。そのへんは、御剣冴子と一緒です。 対して、ツンでワガママで甘えん坊で嘘も偽装もあるけれど、自分のために上に立つ人間の辛さを分かって、自分の甘えの部分と小ささと弱さを自覚していながら、好きな人のために自分にできる事を考えて必死に動く『御剣詐欺』の使い手。 自分の先駆者たち(特に御剣颯太、巴マミ、御剣冴子)の背中を、誰よりも見続けているからこそ、その背中を自分なりに苦悩しながら追おうとする存在。 御剣颯太が『奇跡と魔法の否定者』であり、鹿目まどかが『奇跡と魔法の肯定者』ならば、その中間点、『奇跡と魔法の理解者』。 能力的には、ほぼそのまんま。 魔法少女版『無限の剣製』あるいは『禁書目録』(『千歳ゆま』言われてた時は屁でもありませんでしたが、ゴールドアーム様の添田ちえみを知って、物凄く焦りました)。 さらにそこから一歩先に進めた『願望混成』こそが、真の切り札にしよう。『イメージするのは、常に最強の自分』っつって、どっかの赤い弓兵も言ってたし。 ついでに、御剣颯太戦で見せていた、『能力二つの同時使用』は、FF的に言うなら『れんぞくま』。『願望混成』が『能力の掛け算』ならば、『能力の足し算』。颯太が『打ち消してた』のは『片方だけ』だったという事です。 白魔法も黒魔法も使えるけど、どっちも極められない器用貧乏な赤魔導師らしい技……そいや、あの弓兵も『赤』だったな。 『理解したい』という性質がある故に、その『誰か』に引きずられやすい性質があり、それを引き留める軸心が、御剣颯太という、歪みねぇ上に半端ネェ兄貴であり父である存在。 それを軸に、自分自身を成長させて行く者。 能力的にも、この与太話の裏テーマ『因果応報』を、完全に体現してるキャラとも言えます。 実際、彼女の行動と能力が『最後の切り札』になる、『ワルプルギスの夜戦』、『御剣颯太戦』。共に最強キャラを倒しています。 しかも『最強の一撃で倒す』のではなく、『相手の力を利用して、自分の力を加えて返す』という形で。 そういう意味で、同じ合気道の使い手でも、御剣颯太が『全てを薙ぎ払うケイシー・ライバック(セガール)』だとするならば、まさに和合の道を往く『植芝盛平』って感じでしょうか? 実際、『成長度』という意味では、かなりのトップランカーで、それに釣られて周囲のレベルを引き上げて行きます。もっとも、後篇では千歳ゆまにパーティの回復役のポジションを取られた事が、万能サポート型へ転向する成長のキッカケですが。 『イメージするのは、常に最強の自分』→『その幻想をぶち殺す』な兄貴とは、能力の相性的にとことん悪いのですが、現実(それ)を踏まえた上でなお、『最強』を必死で模索し、自分を鍛え上げ……その成長の末に、御剣颯太戦では、御剣颯太の弱点キャラコンボ(暁美ほむら→斜太チカ→鹿目まどか→自分自身)の能力を行使。 更に『鶴翼三連』ならぬ『弓兵三連(アーチャー(コスプレ)→まどか神→ボップ)』で、実の兄をメドローア(まどマギ的に言うなら、カズミの双樹あやせ(るか)のピッチ・ジェネラーティ)でそげぶするという、見事な『親殺し』を成し遂げます。 大貧民的に言うならば、この二人をジョーカーとするならば、彼女はスペードの3でしょうか? シンボルカラーの『緑』は、佐倉杏子の赤との『対立色』という意味で、即、確定。 ネーミングに関しては、『先』であり『詐欺』であり、未来の不確定さを表す意味で、沙紀に。>斜太チカ 後編部分の主人公。 『もう一人の御剣颯太』≒『4人目の鹿目まどか』……に、したら、ゴトゥーザ様、もといまどかママになっちゃった(汗 きっと教会で『水で割るのもメンドクセー』とか言いながら、ウィスキーを開けてそうだ。 御剣颯太とのキーワードは、前篇では『挫折した御剣颯太』。本来は『同類』、『親友』。恐怖の『仁王タッグ』。 まどか神様による、救済からの『悪人正機』という後編のテーマを体現した人。プチ鹿目まどか。 ちなみに、佐倉杏子戦で彼女が救った黒猫は、もちろん、最初のころのまどか神様が救った、黒猫エイミー。本人が死んだ後も、教会で杏子その他、魔法少女たちに可愛がられて、子孫をぽろぽろ作ってます。 元々、この話を書き始めたプロットの段階では存在しなかったキャラだったのですが、書き進めてる内に、彼女が不在だと後編でも確実に佐倉杏子を颯太が殺してしまう事が判明したため、急きょ投入。 と、同時に、結果的に、一番まどか神様に救われたキャラであり、斜太興業さんの救済フラグ。 何しろ 原作:『ほむほむに銃器をかっぱらわれて、若衆が小指詰めさせられる』 前篇:『組長の娘が魔法少女になった末にブッ殺される&触れちゃならん人の怒りに触れた挙句、組ごと師弟コンビに潰された末、組員全員、死ぬか未来の無い生き地獄を味わう』 まどか神救済後:『娘は死んでしまったが、全員カタギの生活を送れる』。 斜太興業にとって、文字通りのカンダタの蜘蛛の糸。 魔法少女としての姿は、元々巴マミの恋のライバルという立場から、紅茶→イギリス→海賊という定石的発想。 そこからアン・ボニー(佐倉杏子)と共に未来へと漕ぎだし、人魚姫(美樹さやか)を王子様(上条恭介)の元へと届ける役割でありながら、黄金郷(ジパング)を求めてサルガッソー(御剣颯太)へと挑む冒険者。 あるいは、前篇では自由海賊(パイレーツ)であり、後編では私掠海賊(コルセア)。 鎖は、己を繋ぎ止める象徴であり、戒めの意味。 御剣颯太同様、『強烈な分、毒にも薬にもなる』という典型例。酒はその象徴。 最終奥義は、固有結界『無敵艦隊(アルマダ・リーダー)』。黄金の鹿じゃないのは、『英国(巴マミ)との敗北』をイメージ。 格闘戦の技は、KOFのラルフが元。武器ありならばFM4のバビロフ(鎖で動きを止めて、不器用ながらパワフルな二刀流で『殴打』)。 ネーミングはそのまんま。斜太興業+ブラックラグーンのチャカ=斜太チカ。 ソウルジェムの琥珀色のシンボルカラーはギルティギアのメイから拝借。>御剣冴子 御剣颯太の姉であり、『佐倉杏子被害者の会』でも、かなりのトップランクの被害者。 御剣沙紀同様、いわゆる『偉大なる無能者』。そんで貧乳。 御剣颯太とのキーワードは、当然『姉弟』。生前、彼が唯一絶対頭が上がらなかった存在。 しっかりしなきゃと思いつつも、生来のドジっ子属性が災いして、シッカリ者過ぎる弟に頼りっきりな自分を嫌悪しながらも、何とか自分にできる事をこなさねばと思う、おっとりお姉さん。 改変前では、弟に色々とおんぶに抱っこだったため、弟の女性とのコミュニケーション能力の破綻を見抜けなかった人。 イメージ的な元キャラは、モンスターコレクションの、カッシェ・アルデバル。 シンボルカラーは美樹さやかと一緒のスカイブルー。>西方慶二郎 御剣颯太の師匠にして、彼が人生を誤らせる原因になった諸悪の根源の一人。いわゆる『物語の本筋に出て来ない、師匠キャラ』。 何だかんだと面白がりながら、颯太の才能を見出して相撲部屋的な意味で『可愛がった人』。 あるいは、御剣颯太が本当の意味で『救った』最初の人。 彼が抱いた魔法少女は、魔女の釜を使って代々一族から魔法少女を輩出して日本を裏から支えていたけど、彼の弟子に伝承させる事が分かり(限定的ながら未来予知持ち)、祈りの内容が少々変質したため、自らの破滅と不要を悟って消え去ったという裏設定。 初期段階では、同じ魔女の釜を持つ御剣兄妹との対面シーンの構想もありましたが、あえなくお蔵入り。 ビジュアル的なイメージ元は、薬師丸法山というか、碧鱗の王というか、宮本武蔵というか、まあそんな感じ。 ネーミングは、リアルバウト・ハイスクールより、東方流玄(京極慶景)+南雲慶一郎を捩ったモノ。>鹿目まどか 原作の主人公にして、一番、干渉しにくいポジションの人。 何しろ、この話の主人公である御剣颯太は、ほぼ全て、性別から何から何まで『鹿目まどかの逆を行く事』で成り立ってます。 まあ……主人公ポジを食っちゃった結果、仕方ないと諦めて下さい。 御剣颯太とのキーワードは『慈悲』と『救済』に対しての『憤怒』と『断罪』。女と男の『質の違う正義』の対比。 あるいは『神様タッグ』。 結果的に彼女は御剣颯太という『もう一人の神』を救う事によって、彼女の存在が2次方程式的な方法で、御剣颯太がいた時間軸で存在が証明されます。 そういう意味で、改編後の佐倉杏子は優秀なシスターになれるんじゃないでしょーか。 魔法少女の葬式や結婚式を取り仕切り、円環の理へと送り届け、魔法少女たちの結婚に希望と祝福を授ける役割としては、ピッタリな気がします。 個人的に、御剣颯太は『プロトタイプ鹿目まどか』だと意識して、設計しました。 ゆえに、御剣家の乱での『究極(アルティメット)』に対して、『原点(ルーツ)』を見せてやるというのは、彼の意地であり本音です。 また、佐倉杏子と鹿目まどか。 この二人の『願いの質や方向性が似てる事』が御剣颯太に『待った』をかけられる原因であり、それを『叶える過程で』御剣颯太と衝突した事が、『神々の会話』であり後篇の発端です。>暁美ほむら 唯一、原作から立ち位置があまり変わらないキャラ。 御剣颯太とのキーワードは『相棒』。『時空の特異点(イレギュラー)タッグ』。 あるいは、『ホマンドー(メイトリックス大佐)』と『リアルセガール(ケイシー・ライバック)』が手を組んだ『第三次世界大戦タッグ』。 ……そりゃワルプルギスの夜も倒せるワ。 御剣颯太が、ワルプルギスの夜戦の経験者という事を知り、更に頭脳、戦闘面での『キレ』と、自分と同等ながら、違う視点、視野の持ち主だと認め、利害を一致させていく。 能力的には御剣颯太の天敵だが、人格的にQBや彼女のような『理性だけで動こうとするタイプ』は、御剣颯太みたいなタイプが色々と天敵なため、色々と翻弄されちゃうカワイソウな人。 繰り返しの中で、彼の正体に気付ける唯一の存在。 後編でも、ポイントポイントで重要な立ち回りを果たして行く。 因みに。 計算を出した人によってマチマチですが、ほむほむ11話の大暴れシーンの『兵器の総額』は、高くても、おおよそ200億円だそーです。 1000億あれば多分足りるだろうと思ってたんですが、ばっちり御剣家の家計の予算内! あまつさえ資産運用を色々やって、颯太の奴は金稼ぎまくってます。だから予算的には大丈夫っ! 更に、プロデューサーが居た事にすれば、ほら。ほむほむは『追いつめられて唆されただけ』という言いワケが立ちます♪ ……え? 損害賠償? ワルプルギスの夜が暴れまわったらどーせ全部ぶっ壊されるんだし、そんな細かい事は知りません(バッサリ>巴マミ 原作ではマミったりマミったりマミったりと散々だけど、この話では『孤独』というキーワードが最強に近い形(甘え上手な妹キャラ&頼れる男に頼られる)で埋められているため、スーパーマミさんとして降臨。 御剣颯太とのキーワードは、勿論『恋人』。『スーパーベテランタッグ』 精神的な不安定さを解消したため、ベテランの経験を活かした正に八面六臂の大活躍。 ついでに、「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしか無いじゃない!」という彼女の叫びを、御剣颯太は文字通り体現してしまったのは『計画通り(にやり』。 後編では、あまり描写されてませんが、見滝原を中心に魔法少女たちの元締め的存在へと成長していきます。 一方で、チカと颯太との関係に嫉妬する場面も。 個人的に、『一番幸せになるべきじゃないかなー』と思ってるキャラだったりするので、あんなエンディングになりました。 ……ま、『食べられちゃう』落ちに変わりは無いんですが。>美樹さやか 原作では薄幸ぶりが目立ちましたが、この話においては頼れる先達が二人も生きてるために、己の信念を貫ける一人前の魔法少女として成長。 『安定のさやか』ならぬ『意外性のさやか』として、大活躍。 御剣颯太とのキーワードは『師弟』。文字通りの『師弟タッグ』として、ワルプルギスの夜戦では活躍。 色々な意味で『間違ってしまった正義の味方』である御剣颯太を救う、優秀な生徒。 まどかママの『間違ってあげればいいんだよ』というセリフの通り、『間違った人』としての御剣颯太の教えを、自分なりに活かして自分の正義を貫き通す人になったのは『計画通り(にやり』。 後編でも、結局は師弟に。 結果、『見滝原のサルガッソー』に育まれ、『逞しすぎる人魚姫』に育ちましたとさ。>上条恭介 原作では、特に細かいキャラ描写がされてなかったのですが、『世間知らずの御曹司でありながらも、誰より自分に厳しく己の道を往く男』として、個人的に何と無くこーんなキャラじゃねぇかなと思い。 御剣颯太とのキーワードは、精神的な意味での『兄貴』。シモンとカミナとか、ペッシとプロシュートとか、そんな感じ。 御剣颯太とは、年下でありながら一つの道を極めんとする男と男の会話が成り立つ、唯一の存在。 ついでに、鈍感ぶりも大体共通(笑)。この二人の逃亡シーンは、必然の成り行きかと。>佐倉杏子 この作品の要。 由来はあれど、基本なんの変哲もない平凡な家である御剣家滅亡の引き金を引いた、張本人。 当然ながら、唯一『御剣颯太とタッグを組めない』魔法少女。 キーワードは『武侠』と『任侠』。あるいは『一神教』と『多神教』。もしくは『信仰』と『金』。『幻想』と『真実』。 宗教関係のネタを、ちょろっと調べていくと、彼女の願った事や佐倉神父のやった事が、トンデモネー事だってのがよーく分かります。 ……そりゃあ、颯太に『悪徳宗教家』呼ばわりされますって。 もう、なんというか……色々な意味で、ツッコミを入れやすかったというか。 挙句、使い魔を魔女に育ててグリーフシードの養殖までやって、窃盗で生活をするなどという、フリーダム絶頂な真似していれば、『まともな暮らし』を望んでいた颯太がキレるのは当たり前かと。 御剣兄妹が存在している事そのものがトラウマなため(彼女にしてみりゃ、首吊った家族が目の前に現れたよーなモンでしょ?)、それを強烈に抉られて、生来の精神的な強さや割り切りが出来なくなり、完全にパワーダウン。 前半では、かなりの勢いで押し込まれた末に、土壇場で往時の幻覚魔法を取り戻すモノの、文字通り相手が悪かったとしか言いようが無い結末に。 後編では、チカとの『不良タッグ』で精神的再建を果たして行くパターンに。 さらに、ゆまやその他の面子も加わって行くものの、御剣兄妹への後ろめたさは、ぶんなぐられてコトを解決するまで消えず。 エンディング後は、何だかんだとシスターとして教会を取り仕切って、魔法少女の結婚式や葬式、身寄りのない魔法少女や子供を引き取って育てる等、経験を活かした大人になります。>佐倉パパ この物語の諸悪の根源。究極の中二病患者。 きっと、ものすごく真面目な人で、遊びとか全然しなかったんじゃないかなー、と。 精神的にいろいろと純粋培養されちゃった人が道を誤る典型例。……まずは『政教分離』って言葉の意味から学んだほーがいい気がする。 そういう意味で、西方慶次郎と一緒。 もっとも彼の場合は実際に行動し、実行して血を流しながら言葉の意味を理解します。 その結果、自身は破滅したモノの、最後には御剣颯太という優秀すぎる弟子に救われました。 『真の狂気とは、理性を失った時ではなく、本能を失った時である』って何かでありましたが。そういう意味で理想や理論、あるいは幻想『だけ』で飯を食おうとする人間への、警告と警鐘だと思います。 ……だって、人間の問題を究極的に『理性だけで』最終解決しようとするなら、ソイレント・グリーン、もしくはQBになっちゃうし『実際にそう考えてるとしか思えない』思考回路で行動してる人も、マジで沢山居ます。 何となく、最近、オウム(アレフ)に入信する若者が、また増えているという話を聞いて、あーいう宗教団体に嵌っちゃう人って、基本優秀でも己の人生を己で拓く力とか、支えてくれる仲間とか家族とかの概念が欠けてるんじゃないかなーと思い。(サリン事件の時、『このまま失敗したら嘘になっちゃう』とか実行犯が言ってたのは、正に竹中さんだと思われ)。 きっと、そーいう所じゃねぇと親友とか作れなかったんじゃねぇのかな? しかも恐ろしいことに、その『中二じみた新しい信仰』から、結果的に本当に『世界が良くなる神様』を作り上げてしまう人。 そういう意味でも『計画通り(にやり』。 カルトの本質は、究極的に『一発逆転』です。 既存の価値観をぶっ壊し、それに成功すれば、一躍英雄、この世の支配者です。 そういう意味で、佐倉杏子の祈りは、相当に相性がいいモノです。 ですが、連綿と積み上げてきた価値観……伝統、あるいは金、国家というのは、それそのものは幻想ではあっても、多くの人間、数多の人間が、それを拠り所にしています。 そして何かを『壊す』のは簡単ですが。 その壊した何かの代わりを『創り出し』、かつそれを『維持し続ける』のは相当に困難です。 そしてそれを否定するならば、その上を行けるモノを実行し、示さねばならないのは、責任であり義務です。 そして価値観と価値観の衝突を起こした場合、どちらが道を譲り、どちらを優先するか、妥協するか。それは深淵な人類の永遠のテーマです。最悪、戦争になる。 そういう意味で『全てを救う絶対的な教え』、あるいは『方法』なんて有り得ません。 が、現代の日本人が、同じ生活を古代ローマで送ろうとした場合、単純計算で一人頭300人ほどの奴隷というマンパワーが必須になるそうです。 なんだかんだと、テクノロジーの進歩というのは素晴らしいモノだと思われるのです。……俺は、ね。 佐倉神父は失敗しました。 でも佐倉杏子をこの世に残し、さらに御剣颯太を創り出すキッカケを作りました。 そういう意味で、彼が後世に残したのは、盛大な『呪い』ですが……なんとかかんとか、彼らはそれを飲み下せました。 『祈り』と『呪い』は、本質的に表裏です。誰かの正義は別のだれかには悪です。 だからといって、ゼロサムゲームを繰り返していては、前編の颯太のように破滅あるのみです。 誰かに勝つよりも、『みんなが得をする事を考える』のが、本来の人間の知恵だと思います。 そういう意味で、鹿目まどかも、御剣颯太も、一種の破綻者と言えます。 何しろ、『自分は一切得をしようと思っていない』のですから。 ですが、そういう人たちを支えるために、人と人がつながりあう意味が、あるのではないでしょうか? 俺個人はそう思えて仕方ありません。>キュゥべえ 言わずと知れた、全ての黒幕。 そして前編では御剣颯太の真の敵対者。 そして俺個人が思ったのは『こいつは子供だ』と。あるいは『今時の大人』と言えるかもしれません。 何しろ、鹿目まどかを使って地球をぶっ壊しておきながら『ぼくは願いをかなえただけ』『あとは人類の問題』の一言で、一切責任を取ろうとしないスタンスは、正に、昨今のTV局やそれに出てくるインチキ御用評論家そのもの。 あるいは、全てを秘書のせいにする政治家とか、その政治家に全ての責任をおっかぶせて、自分たちが陰で好き勝手しようとしか思ってない官僚集団とか。 究極的に自己中心的で、何かあったとしても我関せず、自分自身の問題が解決すれば他人がどうなろうがお構いなし。 『自分のしたことの責任をとる』事が大人の条件ならば、QBは間違いなく子供です。 大体、人類が裸で洞穴で生活しようが何だろうが、はっきり言えば関係ないし、余計なお世話です。 だから、究極の決断……御剣颯太の願いを突き付けられた瞬間、彼はバグります。 今まで『死』という概念からも解き放たれた上に『宇宙を維持する』という『誰も否定できない正義』に酔ってた彼に、いきなり『別の角度からの正義』が『リアルな自己保存の危機』と共に突き付けられて、彼はパニックになります。 実際、佐倉杏子のような願いを叶えた結果、御剣家のような家が沢山発生するのは、こいつは知っているはずです。 まどマギの世界観だったら、彼女のような『ヒトラーが生まれる事が可能な祈り』をすれば、それから派生して生まれていく悲劇を何とかしようという契約相手が、沢山増えるわけで。 そういう意味で御剣冴子は、キュゥべえのイイカモであり、お得意さんであり、狙い通りだったんじゃないでしょーか? 実際、ヒトラーは当初、第一次大戦後の経済的に傾き倒したドイツを救っています。 その後どうなっていったかは、みんなも知る通りですが……案外、『アドルフさんの話を聞いてほしい』って願っちゃった魔法少女とか、いたんじゃねぇかと確信してます。 だとするなら、そのマッチポンプの結果、アンネ・フランク以外にも、相当数こいつは契約を稼いだんじゃないでしょうか? ともあれ、結果、QBの目論見は、『いつも通りほぼ成功する』ワケですが……そこをひっくり返す『怪獣』御剣颯太が居た、と。 で、理性だけで何とかなると思いあがった『傲慢』の結果、火遊びが過ぎた末に彼は破滅します。(実際、彼(ら)は御剣颯太を恐れています。それが認められず、だからこそ人間の手で処分させようと立ち回って、彼にあまり近づこうとしません) ちなみに、QBと御剣颯太との戦いは、最終的に宇宙規模の戦争にまで発展。 何だかんだと地球から叩き出された(従順な契約者数の絶対的不足)QBは、この段階で既にダダッ子のよーな有様になってて『御剣颯太は宇宙のために抹殺しなきゃいけないんだ』という妄念にとらわれた末に、『僕を認めない知的生命体なんて宇宙にいらない』と『地球丸ごと御剣颯太をぶっ殺そうと』します。 そして、QBにそそのかされて宇宙艦隊を率いてやってきた他星の魔法少女たち。 迎え撃つは両腕組んでガイナ立ちした御剣颯太が掌握して、彼自身の指揮官としての才能+魔女の窯+魔法少女支援効果の結果、文字通り、全員一騎当千、NT(ナノハ・タカマチ)級の、総勢300人のMS(マホウショウジョ)軍団。 『敵の数はたかだか3倍!!』などと言い切りながら、それらを指揮して、正にレオニダス張りの奮戦の末に撃退した後、拿捕した宇宙船を使って、幾つもの星で魔女の窯や真相を利用して魔法少女たちを懐柔、決起させて『我々は奴隷ではない!!』と、宇宙規模で魔法少女の大反乱祭りに発展。 その責任やら何やらを、全部QBに押し付ける、ちゃっかり者の、他の星の覇権種族の皆さんたち。 そして、恐怖のNT(ナノハ・タカマチ)なMS(マホウショウジョ)軍団を率いる御剣颯太を納得させるために、宇宙人たち全員そろって必死に別口の宇宙を維持する手段を開発。 何しろ、いくら正当化しよーが詭弁を弄そうが『じゃ、君たちも宇宙を維持するために生贄に何人か魔法少女になる人、QBに差し出してね。嫌? 出来ない? じゃ、滅ぼうか?』なんてニッコリ迫られては、たまりません。 何しろ、反乱鎮圧のために送り込まれた覇権種族の連合軍を撃砕してるんですから。 そんな恐怖の棍棒外交の結果、宇宙の勢力図が書き変わった末に、QBは用無し扱いに。 スパルタクスの反乱、あるいは猿の惑星が、宇宙規模で起こったよーなモンです。 一方のQBは、文字通り『わけがわからないよ』状態で、極々一部の魔法少女(奇跡や魔法に頼り過ぎて種族丸ごと魔法少女になっちゃった人たち)と共に、御剣颯太を殺るためのテロリストとして活動。 もはや、宇宙がどーとかでは無く、完全に私怨。『他人の感情を分からない奴が、一番自分の感情に囚われた』その末に……盛大な罠に嵌めたつもりが、御剣颯太の暴走を引き起こす事に。 結果……あーなっちゃいました。 後編では、人間の感情の研究を進めた結果、雌雄同体から、雌が生まれる事に。 男女の差異と闘争こそが、感情の元であると判断し、そこから僅かながら、感情というモノの体験と研究を進めつつあります。>魔女の釜について ぶっちゃけた話。 イメージとしては『個人用の原子炉』です。 呪を利用して、希望を生み出す魔法のシステム。でも、それがぶっ壊れてあふれたら……見滝原がエラい騒ぎになるでしょう。 颯太自身も言ってますが、『赤の他人を幾らでも食い物に出来る、おぞましいシステム』ですが、同時にそれは使い方を間違えなければ、希望にすら成り得る。 希望と絶望の不可分さを表すモノとして、作りました。 ……ま、発想の大本は、特異点の視野のとおり『魔法少女用の罠』だったんですがw>兗州虎徹について 元々は、リアルで居合やってる知人に『金属バット、日本刀で斬れる?』と聞いて『絶対無理』と答えられたのがキッカケでした。 いわゆる『日本刀最強伝説』というのは巷間に流布していますが、やはり独り歩きしている部分があったんだろうなと。薄々気づいてはいたのですが。 ですが、そこから調べていっている内に、本当に『実践を戦った日本刀が強い』のは、間違いないというのが分かり。 さらに、昭和刀という、リアルに戦争を戦い抜いた実戦刀があり、そこから兗州虎徹の存在を知った瞬間『これだ』と思いました。 元々、ガラクタ山の中から何かを見出して作り出すという話や行為が大好きな人間だったりするので、ド直球。 そういう意味で、イメージとしては、Fateのアーチャーに通じる部分があります。(ちなみに、彼が両親から買ってもらった玩具の夫婦剣を沙希が隠し持ってたのは、完全に狙ったネタです)。 他にも、太平洋戦争中は、軍刀に拵えを作りかえられた家伝の名刀、宝刀が実戦で役に立たず(すぐ折れる、メンテナンスが大変等々)、兗州虎徹のような実戦刀が各所で求められた事を知ったのが切っ掛け(逆を言えば、それだけ重火器や小火器が貧弱だったとも言えますが)。 昭和刀にも、色々と魅力的な逸話や伝説があったりして、イイネタに出来るんじゃねーかなーと思ったりしています。>この話を描いた動機について。 現場仕事をしていると、時々「俺を誰だと思ってやがる」なんて偉そうな事を言ってつっかけてくる無関係な人が居ます。 そして、はっきり言うならば、現場仕事をしていて、こういう態度でワガママこいてトラブルを起こして喚き散らすのは、体験上8割以上が50や60代等のいわゆるイイトシこいた『老人』です。 だって、『俺を誰だと思ってやがる』なんて、フツー、リアルで赤の他人に言えませんよ? その言ってる相手が自分の会社の社長の息子だったらとか、その息子の友人だったらとか。どんな相手かも分からないのに、一方的に被害者面で偉そうに叫ぶ。 想像力が欠如して、変な夢見てるとしか思えません。ぶっちゃけスゲーカッコ悪いです。 仕事上、列整理をしていたときに、いかにもイキがったチンピラ風のおっさんが『ワシはヤクザやぞ』と凄んだのですが、こちとら人と接する仕事をしてる人間です。そーいうハッタリは一発で見抜けます。 挙句の果てに、大人しく列に並んでた家族連れの『本職』が現れて、その人を裏手に引っ張っていったのは、内心、腹の底から大笑いしました。 そして、思ったのです。 『いつからこの国は、大人が夢を見て、子供が現実見る国になっちゃったのかな?』と。 俺が体験した子供の社会は、いまどきの大人が考えるよりも、遥かにリアルで生々しかったです。暴力もありますし、侮られればカツ上げ食らいます。 ぶっちゃけ『子供の人権』なんて生温い単語は子供同士じゃタテマエでしかありません。『生まれたままに純粋』だということは『獣同然』だという事を、身をもって知りました。 実際、特に大した理由もなく、集団暴行や、武術武道の経験者に殴られて、死にかけた事、殺されかけた事、殺しかけた事……相手はどう思ったか知りませんが、『これは命のやり取りだ』と覚悟した事が、私個人は何度もあります。 夢みたいな理想論ばっか唱える人が横行した結果、今の老人たちは『何か』おっ欠いてるんじゃないか? 現場仕事の場に立ち続けた俺には、そう思えてなりません。 3.11の大震災の時。 私の十年来の親友は、福島の原発に勤める人です。 私自身は鹿児島なため、被害も何もありませんでしたが、ガチで真っ青になりました。 なんとか連絡が取れたモノの、彼自身、事故後の対応でテンテコマイです。 そんな中、メールで一言。『もう会社やめたい』 彼は原子力の専門家です。その彼が今、仕事をやめたら、どうなるか?『がんばってみろよ? 俺、原発なんか分かんネェんだから。代わってやれる奴、多分そんな簡単に見つからねぇぞ?』『ん、分かった、頑張る』 結果、彼は現場に残る事を選びました。 そして数日後……その現場の惨状、そしてそこで働く人たちの悲惨な実態がTVの映像やネットに写されて、俺は心底後悔しました。 なぜ、俺はあの時、安易に『がんばれ』なんて言ってしまったのか!! 逃げていい、むしろ今からでも会社辞めて逃げてくれ。そう言おうとして……出来ませんでした。 しかも。『TV局が最悪でさー、アポもとらないのに休憩室の俺の寝顔とか写していったんだよねー』 ……この瞬間、初めて俺はTV局というモノに。そして評論家面した連中や、一方的な被害者面した連中に。 そして『自分自身に』本気で憎悪に近い怒りを覚えました。 原子力のシステムを必死に維持管理して守っていたのは誰でしょうか? その恩恵を受けていたのは誰でしょうか? 原子力そのものは、ぶっちゃけ悪です。 でも、その恩恵を当たり前ヅラして受けておきながら、いざ誰も予想だにしなかったトラブルに遭った時に、だれが悪い彼が悪いと責任のなすりあい。 究極的には『電気を使ってるみんなが悪い』んです。みんなが悪いならば『国が具体的な救済策』を取らねばならない。 だというのに、『責任は東京電力が』云々とか、一方的に上から目線で偉そうに言ってる連中は、いったい全体何様なんでしょーか? お前ら電気を使わん生活しとったんかい! そういう意味で、事故直後、原発に行きたくないと言って逃げ出した自衛官さんを、俺は責められません。 当たり前です。誰だって行きたくないんです。緑の肌の巨人になんぞ、なりたくありません。 今、あの事故があって、初めて別なエネルギーの方向が模索されていますが……実際問題、かなり難しいでしょう。 コストパフォーマンス的に原子力以上のエネルギー源を確保するのは難しいのが現状です。 それも考えた上で、原子力は少しずつ削っていくのが正しいでしょうが……いきなり『全部廃止しろ、研究も中止しろ』というのは、気持ちはわかるけど狂ってるとしか俺には思えません。 家電の消耗電力が新技術で減るといったって、人間が増えて使う人が増えれば一緒です。 太陽光で発電して、余った電力を売ればいいという人は、『その電力会社に売ったバカ高い電気を、『誰が最終的に買って使うのでしょうか?』。 あるいは、化石燃料でバカスカCO2や色んな有害物質吐き出しながら、値段の高い火力発電に戻れと? 豊かな社会というのは、自然だけじゃありません。都市インフラなんかも含んだモノです。そこには当然電力なんかも含まれます。 みんなが金持ってる事が豊かな社会んじゃありません。 作中でも書きましたが、金なんて一種の『信用』という名の『幻想』であり『信仰』の一種です。 そのうえで、お金という『人間の信用でモノが買える社会が成り立っている事』が、人間としての豊かさにつながるワケです。 『お金が人を支配するのではなく、人がお金を使う社会』。これこそが経世済民の基本の心じゃないでしょーか? そーいう意味で、資本主義国家において、お金の概念だの何だのは、学校の授業で簿記と一緒に一般教養に含めるべき、基本なんじゃないかなと個人的に思います。 何故なら、今、日本に限らず、世界は高度に専門化された技術を持った人たちが軸となって支える社会になっています。 御剣颯太は『俺はヒーローじゃない』と言いながら、結局、最終的にヒーローとしての義務を背負わされて、それを果たします。 何故なら、彼しかいない、文字通りの『ザ・ワン』だからです。 他にも、オンリーワンの技術や才能や諸々で、世の中を支えて稼いでいる人たち。 そういった技術や技能、理論は、はっきり言えば専門分野でありエキスパートのモノで、門外漢に全部理解しろというのも難しいモノがあります。 実際、友人に原子力の細かい説明されてもサーッパリです、俺には。ただ、それに向かって現場の人たちが必死に向き合って、今現在も戦い続けているのは事実です。 そこを信用という目に見えないモノを『見える形で繋ぐのは』、残念ながら『お金』しか現在の所、ありえません。 そして、確信しました。 この不景気が続いてる昨今で、弱肉強食だの自由競争だのを唄う連中というのは、大概が『そういった競争にさらされる立場に絶対に無い連中』、もしくは『自分は100%勝てるから大丈夫だと思い込んでる』脳天気なQB並みの大バカモノなのだと。 実際、大手といわれる新聞社は『どこも株式上場していません』。中には、フツーだったら倒産しててもおかしくない経理状況の新聞社だってあります。マジで。 そして、それを唄い続けたら、最後の最後に残ってるのは、冗談抜きに、金ではなく暴力の世界になってしまいます。 マジで世紀末救世主ワールドの到来です。モヒカン革べストでヒャッハーな人たちが横行する世界です。 しかも、そんな世界になったとしても、胸に七つの傷がある救世主が現れる保障なんてドコにもありませんし、仮にそんな救世主が現れたとしても、『あなたを救ってくれるなどという保証はどこにもありません』。 よく『中産階級の消滅』などと言います。 いわゆる鹿目まどかが生まれた『ふつーの家庭』というやつが、どんどん無くなって行って、二極化と言われています。 その結果、何が起こるか考えると……やはり、大規模なカタストロフとしか思えません。 『外国を参考に~』などと言う人たちは、その外国が『中産階級(普通の家庭)が消滅している普通じゃない状況』に陥ってる事実を、どう捕えているのかと思います。 そして、オッサンになるまでに俺が体験してはっきり言える事は。 『他人を嫉んだり羨んだり蔑んだりするのは自由だが、それで他人を引きずり下ろしたとしても、自分は絶対豊かにはなれない』という真実です。 実際、公務員の給料が下がったからって、税金が下がりましたか? 電力会社のお役所体質だ何だとか言いながら、結局、電気料金は下がりましたか? 公務員の給料を下げれば、それを民間の会社の経営者は参考にして給料を下げる事を検討します。そして、民間の給料が下がります。 そして、誰もお金を使わなくなります。 世に言うデフレとか不景気というのは、こうやって『煽られた嫉妬から、負の連鎖が続いてる』んじゃねぇかなと、漠然と思っています。 ……ま、財務官僚という『日本で一番、大金を動かせる立場の人間』が、組織維持の自己保身(デフレにする=金の価値が上がる=『一番金を動かせる』自分たちの組織の力になる)に走りまくってるのが諸悪の根源な気がしますけど。 大体、誰かを『羨ましい』と思うのなら、自分がそう在るように努力すべきなのです。大金もらってる人間が羨ましいと思うなら、大金を稼げばよろしい。公務員が羨ましいなら公務員になればよろしい。もっとも、散々バブルの頃には、みんなが公務員を馬鹿にしてましたが。 ただ『その金を手にして、あなたは何をしたいですか?』というのは、明確にしておいたほうがいいです。 お金ってタダの手段ですから。 だから俺は、全然、大金持ちを羨ましいとは思いません。 日々暮らしてそこそこに自由を謳歌できて家庭を維持するお金さえあれば、それでいいとすら思ってます。だってタダの小市民だもん。 御剣颯太を見れば分かると思いますが、大金を貰って生活するということは、トンデモネェ義務や責務を背負うのが普通です。子供が誘拐されたりとか、その金を狙った何者かが現れたりとか、そんな事までリアルに心配しなくちゃいけない。 御剣家は有り余る大金を手にしましたが、果たしてそれだけで幸せになれましたか? あなたは『意味も無く』御剣颯太になりたいですか? あるいは鹿目まどかになりたいですか? と聞かれたら……おそらく『子供か馬鹿じゃなければ』9割がノーと答えるでしょう。 ですが『必要があってその覚悟はありますか?』と問われたら……多分、みんなイエスと答えるんじゃないかと思います。……とりあえず口先だけは。 『あなたは夢や希望を叶えるんじゃない。誰かの希望になるのよ』とは、エンディングの言葉ですが。 本来、『子供にとっての大人』って、そーいう存在じゃないですかね? 今、俺も含めて、大人とか老人って……『子供が憧れるかっこいい大人』って、すげー少ないです。 そういう意味で。 鹿目まどかが、まどマギの中で、一番の『大人』だったんじゃないかな、と(除く、まどかママ)。 そう思えてなりません。 さて、ここまで書いておけば、俺がこんな話を書く動機を理解してもらえると思います。 ぶっちゃけた話、二次創作が生まれて初めてなトーシローの俺が、マトモなモンになるわけねーんです。 でも、個人的なシンクロが様々に重なりに重なった結果、暗黒筆神、虚淵様の御作の二次創作に手を出してしまいました。 荒れるのは当たり前なんですよ。 佐倉杏子自身が人気キャラだし、そこに真っ向真正面からぶった切るキャラを、投入してんですから。『己の器(技量)を超えた正義に手を出せば、頭がイカレるのは当たり前の話』なんです。 ほんとーはド素人の俺は、テキトーにまどか神様万歳してりゃー良かったんです。テキトーに無難に話を合わせてりゃ良かったんです。 でもやっぱり、俺には『QBも佐倉杏子も間違ってるとしか思えなかった』。それだけなんです……いや、ほんとに。 だから最初、『無意味な概念』の段階で、話をぶった切って勝ち逃げで終わりにするつもりだったんです。Fate/Zeroみたいに。 『夢と希望の物語は虚淵様に任せた、俺はガッツリと佐倉杏子を断罪して、『現実』と『絶望』を描いてやったぜ、ウケケケケケ』と。 何しろ、筆神様自身が同じ事やってんだし? 出来が悪いのは認めますし幾らでも怒られますが、『そこに挑んだ事だけは』筆神様にだって文句言わせません(悪笑)。 ですが……あれだけ生き地獄を見た御剣颯太が、そうそう簡単に鹿目まどかを認めるでしょーか? そう考えたとき、どーしても鹿目まどかの行動にも疑問が出てきました。 『理想を信じて、希望を信じて』と無責任に全肯定する『神として新人の彼女』に対して、全く正反対の立場である歴戦の古参兵である彼が、こう言うのです。『若ぇの、リアルに生きてる人間、舐めんなよ』……と。 全肯定も、全否定も、立場が違うだけで、どっちも同じ『無責任』に変わりはありません。 そう思ってしまうと。 やっぱり『無責任』ってのは『QBと一緒』で……それは凄く嫌だな、と。 ハッピーエンドに繋げるための『プロトタイプ』。過程と仮定の話ではあったとしても。 『御剣颯太は救われてません』。『斜太チカも救われてません』。Fateの場合は、助からないのは言峰だけで、ワカメですら救われるルートがあるというのに。 だから、終幕という名の後篇を、書く決意をしたのです。 俺なりに『無責任は嫌だな』と。 『涜神も、礼賛も、等しく信仰である』とは、青髭の御言葉ですが。 俺はあえて、『正反対のものをぶつける事』で、俺なりに、まどマギ万歳と言いたかった。 アンチ魔法少女、アンチQB、そして、そのスタンスの中で、絶対に許せないモノは? そー考えた時に……やっぱり、佐倉杏子の願いや行動は、『一番、人間を馬鹿にした理不尽だ』と。そう結論づけざるを得ませんでした。 なんというか……『こんだけボケてるんだから、突っ込み入れてやらなきゃ失礼にあたるだろう』って感じで。 もう一度言いますが。 全肯定も全否定も、『その内容を深く考えない』という意味では『無責任』という罪に成り得ます。 他人の話を唯唯諾諾と聞いてるだけで、その意味や裏を考えないと、俺俺詐欺みたいなのに簡単に引っ掛かります。 そう言う時は数字を見れば、と言いますが、それですら絶対ではありません。何しろ『数字は嘘をつきませんが、嘘に数字はつきもの』なのですから。 そして、『信じる』という事は、『裏切られる』という事と表裏です。コインの裏表です。 裏切られるのが嫌ならば、まずは『疑う』べきなのです。疑って、考えて、そのうえで何を信じるか、信じないか。 そして、それでも裏切られたのなら……ケースバイケースではあったとしても、『信じた自分がいた事』だけは、絶対に自覚して反省しなくてはいけません。 親兄弟であっても他人です。 それを無条件で信じるって事は、裏切られる事を想定してないと同然です。 それで私は人生の中でものすごく痛い目を見ました。そういう意味で、誰一人、裏切られた経験のない人間なんて、いません。 斜太チカ、あるいは御剣颯太のよーに、ある程度世間ズレしている人間は、QBの胡散臭い部分を本能的に見抜きます(だから、それが『恋』という要素で狂うまで、チカは魔法少女になりませんでした)。 それは何故かと言うと『あまりにもウマ過ぎる話だ』と思ったからです。 対面する相手の外面に惑わされない、本質の部分を見抜いていく感性は、人と人とで接して行かないと、絶対に磨けない類のモノです。 そういう意味で、美樹さやかと御剣颯太(斜太チカ)は、本質が直観タイプなため、ごく近しいとも言えます。 そして……思いっきり噴き出したのが、感想の内容です。 『これは二次創作の名を借りたオリジナルだから価値がない』という人もいれば『オリジナリティなんて欠片も無ぇパクリばっかで価値が無い』なんていう人も。 『価値がないと否定したいんだったら、理由を矛盾させないで意見の統一くらいしろよ。お前らどっちだよ? はっきりしろよ?』と笑い転げてました。 そして、それはほぼ『狙い通り』です。 俺がこの話でやっていた事は、『世に出回ってる既存パーツの順序数列組み合わせ』。 ほんとーにただそれだけです。トレカのデッキ作りと一緒です。 誰かのプロの作家様やいろんな人が物語として撒いた種や、俺自身が身に染みた体験が、俺の中にあって、それを組み合わせて叩きつけた。 ただそれだけです。 ぶっちゃけ、台詞をもじったり展開の上っ面誤魔化して、オリジナル気取る事なんて、結構容易いんですよ。 でも俺はそれをやりたくなかった。したくなかった。それは俺個人にとって、一番卑怯な『嘘』ですから。 だからあえて分かりやすい、台詞や展開のマルパクやパロディに突っ走ったんです。 少なくとも、オリジナルじゃない『ここの部分はこの作品から教わった事だ』というのだけは、堂々と分かりやすくしたかった。 だからこーやって後書きでネタばらしまでカッチリとやっているのです。 そういう意味じゃ、これは堂々と『パロディ』であり『二次創作です』と断言しますとも。 所詮、習作ですし。 俺、金もらってるプロじゃない『アマチュアなんで』(ここ、重要)。 少なくとも『二次創作だと前置きしている』ので『ルール違反はしていない』とだけは、断言します。 何しろ、こんな色んな人を敵に回す内容の作品書いたって、一文の得だってありません♪ ただ、やりたいからやった。そんだけです。 当たり障りのイイ事ばっかしか言えない、書けない連中と違って。『自分が傷つきたくない』なんて自己保身、ハナッから捨ててかかってんですから。 荒らしの標的になるのだって、ある程度覚悟してましたとも。 だから、荒らしの反応含めて、俺は楽しめましたよ? 消えようかなと折れそうになった事もありましたが……考えてみりゃ、何ら『ルール違反を俺はしてないんですもん』。 ……ルールの想定外の事は、色々やらかしましたけどね。 だからこそ、あえてもう一度、言わせてもらいます。 『他人にぐだぐだ言うなら、まず自分で書いてみろ! やってみろ! オリジナルに拘るな!! 無様でも中二でも何でもいいから、自分が感動したモノを信じてみろ! 下手にカッコつけんな! 幻想や妄想なんて笑われて上等だ!』 それだけは……色々と人生失敗したオッサンから、伝えたいなと。 あと、何人かの方が、御剣颯太の『逆を行こうとするキャラを描こうとして』大失敗してましたが、俺から言わせれば、そりゃトーゼンなんです。 何しろ、御剣颯太自身が、『鹿目まどかの逆を行く事で成り立ってる』キャラなんですから。 俺の視点での『鹿目まどか』の裏面であり、そのつもりで書いてきましたから。 裏の裏は表にしか成り得ません。 つまり、御剣颯太の逆を描いたうえで超えたければ、まずは『鹿目まどかを超えたキャラを描くしかないという事です』。 だからまぁ、正直……『無謀な事してるなー』とは思ってましたが、止める気はサラサラありませんでした。だって、むしろ出来るのなら、やってみせてほしかったし(笑) 反骨や反発が理由でも、それを糧に前に進める人間がいるのなら、幾らでも見せてほしかった。 何しろ、俺自身がソコから始まってるんですから。 ……ま、結局、完結も出来ねぇ連中ばっかでしたが。 プロだとかアマチュアだとか『それ以前』だよね、物書きとして。なんというか、こう……突っ張るなら突っ張り通せよ、みたいな。 さて、エンディングにかけては、かなり駆け足……というか、色々手抜きをかましてしまいましたが。 正直、それは荒らしの方々がウザかったからです。 意見なら聞きますけど、感情だけで喚き散らすような人たちの集まりで、モノ書くのに疲れたというのが、本音です。 『斜太チカのラストバトル』、『西方慶二郎の正体』、『暁美ほむら視点でのこの世界の話(特異点の視野 その4)』、『執事、御剣颯太の一日』 ……ネタはあるんですよ。ネタは。 でも、疲れたので、このへんで筆を置かせて貰います。 お付き合いして下さった方々、本当にありがとうございました。