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No.28792の一覧
[0] 【完結】リリカルマジック ~素敵な魔法~ (リリちゃ箱→Force)[GDI](2011/08/04 07:56)
[1] その2  気苦労多き八神司令[GDI](2011/07/14 16:44)
[2] その3  優しい時間[GDI](2011/07/17 11:24)
[3] その4  たいせつなもの[GDI](2011/07/22 14:06)
[4] その5  魔法の言葉はリリカルマジカル[GDI](2011/07/22 14:06)
[5] その6  決意、新たに[GDI](2011/07/24 13:57)
[6] その7  ただいま[GDI](2011/07/27 01:26)
[7] 番外編 高町一尉の異世界生活[GDI](2011/07/31 13:11)
[8] 番外編 花咲く頃に会いましょう[GDI](2011/08/04 08:02)
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[28792] その7  ただいま
Name: GDI◆9ddb8c33 ID:97ddd526 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/07/27 01:26
 その7 ただいま 


第一世界ミッドチルダ、特務六課 司令室


 ヴェロッサに回復魔法をかけてもらい、疲れきった身体を多少回復させた八神はやては、改めて真剣な話に戻っていた。

 「それで、フッケバインの処分の方はどうなっとるか知っとる?」

 ここ数日の忙しさもあり、司法の方に引き渡したフッケバインの連中のその後については、はやてもまだ良くは知らない。

 「クロノ君から聞いたけど、まだまだ時間はかかりそうだね。ただ、やっぱり極刑の声は多いみたいだよ」

 基本教育刑である管理局の刑法には、死刑というものはない。そこにはさまざまな理由があるが、とりあえず管理局において極刑とはすなわち、無人世界における数千年に渡る封印処置である。こうなったものは死ぬこともなく、ただ虚無の空間を漂うだけの存在になるのだ。

 「そっか…… 彼らにも、人を殺さなければいけない理由があったからなぁ、ウイルスさえなければ、あそこまでのことはせえへんかったやろうけど……」

 「けれど、彼らには人を殺しながら生きるよりは、自分ひとりが死ぬ、という選択もあったはずだよ」

 「せやかて、そんなこと思える人なんて、まずおらんよ。自分が苦しいときは、周りに配慮なんてできんのが当たり前や」

 「そうかな? 少なくても僕は1人知ってるよ。9歳という幼い身でありながら、そしてその手段が命を奪うほどのものではないと知っていながらも、”他所様に迷惑はかけられない”といって自分ひとりが死ぬほどの苦しみを味わうことを選んだ少女のことを」

 そう悪戯っぽく言うヴェロッサの言葉に、はやては一瞬何のことか分からずキョトンとしていたが、ヴェロッサの視線がジッと自分を見ていることで、ようやく自身のことを言われていたことに気づき、慌てて答える。

 「あ、あのときは魔法のこととかよう知らんかったし、そんな言われることやないよ」

 「まあ、そういうことにしておこうか。ただそうだね、やはり今回の件は更生施設送りというわけにはいかないだろうな。守護騎士やナンバーズの娘たちのときとは状況が違う。彼らは無辜の民を殺しすぎた」

 16年前の闇の書事件のときは、守護騎士たちは不殺の誓いを抱いており、負傷者は管理局の武装隊のみ、唯一の民間人である高町なのはもまた、彼らのことを起訴していない。そのさらに11年前の事件の死者の遺族であるハラオウン母子も同じく。

 さらに言及すれば、守護騎士たちは16年前の事件以前では、その人格すら確認されていない、ただのプログラムでしかなく、主が変わるごとに記録のほとんどがリセットされる使い捨ての道具でしかなかった。

 16年前の事件において彼らが自己の意思を持てたのは、主であるはやてが一度も闇の書を用いた魔術的な”命令”をしなかったからだ。彼女がしたのは全てお願いであり、命令は無かった。それ以前の主は、一度も彼等を人扱いはしなかったため、彼らもまた道具しかなかったのだ。

 故に、彼らを”人間”として罪を問うならば、該当するのは最後の闇の書事件のみ、それ以前の事件の責任は”道具”を使った主にある。そしてその最後の事件においては死者は出ていない。

 J・S事件においては、ナンバーズの少女達による死者は0。民間人はもちろん、武装局員にすら出ていない。それ以前における抗争では局員の死者出たが、その際は最高評議会の思惑だったとも言われている。

 また、彼女達はDrスカリエッティによって生み出された、人工生命体であることも、酌量のおおきな要因となっている。彼女達は、スカリエッティのラボ以外の世界を知らなかったからだ。

 だが、今回のフッケバインたちは少々今までとは趣が異なる。彼らはしっかりと自分のやっていることを”悪行”であることを理解しており、他者及ぼす影響を知りながら、それを行っていた。

 そして、”人を殺さなければならない”という事柄において、彼らは戦争中の世界へ行き、傭兵として参加する、などということはしなかった。戦争のさなかであれば、立場は対等、彼等の異能は敵を殺し、敵の質量兵器は彼らを殺す。

 だが、彼らは戦う力を持たない、一般の人間を殺していた、そこに言い訳の余地は存在しない。

 「そやね、最近では開拓団の人たちや、教会のシスターが殺されとったし……」

 「ただ、彼らにはもう再犯の可能性は少ないから、”極刑”ではなく、凍結処理になるかもしれない」

 凍結処理は、”極刑”である永久封印と同じ措置をした後、50年~100年後の解凍し、その後社会奉仕に従事させる処分を指す。永久封印は強力な力と更生の余地がない精神の両方を持ったものに適用されるが。凍結処理は、その罪人自身には強力な個体能力がない場合にとられる措置だ。

 ちなみに、Drスカリエッティの場合は、その永久封印をするかしないかでかなり揉めた。彼の娘であるナンバーズの胎内には新たな”彼”の種が仕込まれてるとのことなので、もし彼を封印した場合、新たな彼が生まれるのではないか、もしそうなったら、その赤子まで封印するのか、ということが争点となったのだ。

 それ以前に、”そうした装置”が世界のどこかに無いとどうして言える。ヴェロッサも彼の頭脳を走査してみたが、その中身は混沌としておりいまいち確信がもてなかった。というか、本当に彼が”人間”であるかどうかすら分からない。S+ランクの渾身の攻撃を生身で受けて、血の一滴も流れない男なのだから。

 そうした経緯があり”わざわざ藪を突付いて蛇を出すこともない”という、少々情けない理由で、スカリエッティの処分は現在のようなものになっている。

 「やっぱり、刑務所への収監、ということにはならへんか」

 「難しいね、もしなったとしても終身刑は確定だ。というか、今彼らを外に出せない、出したら多分殺される」

 その言葉に、はやての表情がより険しくなる。そのことは、彼女もある程度予想はしていた。

 「やっぱり、暗殺者がでたん?」

 「ここ数日でなんと3人、みんな狙いは首領のお嬢さんだった、人気者だね。やはり、彼等に生きていてもらっては、いいや少し違うな、”生きた彼らが管理局に捕まっている”という状況を好ましく思わない方々がいらっしゃるようだ」

 フッケバインは、次元世界を渡り歩き、さまざまな”依頼”を受けていた。そしてその”依頼主”がその世界における権力機構の一員であったことも多かった事が、暗殺者の存在で証明されたようなものだ。

 「親兄弟を殺された復讐ではなく、たんに自分に火の粉が飛ぶことを恐れての暗殺指示。世の中はシビアなもんだね」

 「とりあえず、今彼らを殺されるわけには絶対いかへん。変な話やけど、ここはしっかりフッケの連中を守らんと」

 「ああ、警備強化はしてるって言ってたよ。それで話を戻すけど、彼らのうち何人かは凍結処分になりそうな気配もあったよ。たしかステラという子がそうだったはず」

 今のところ凍結処理に決まる可能性が高いメンバーは2人。

 「その子は”自分がしてきたことは分かってるつもり”といって言たし、ドゥビルという男性は”今更じたばたはしない、甘んじて刑を受ける”と言ってから、その線でいくんじゃないかな」

 ただ、”俺を生かしても、テメエらにいいことなんざひとっつもねーぞ。殺れるうちに殺っときな、じゃないと、後悔するぜ”と言っていたヴェイロンは、どうあっても永久封印確定だろう。同様の思考のサイファー然り。

 「じゃあ、”極刑”か凍結処理かのどっちかになりそうって感じなんやな」

 「ああ、ただ、凍結処理というのもかなり厳しい罰だと思うよ。自分を知る者が誰もいない世界で、囚人として生きることになるのだから」

 はやてはそうなった自分を想像してみた、家族も友人もいない世界で、罪人として社会奉仕する自分……… これは確かに辛い。その上、そうした日々の中で、かつてした自分の罪を振り返ることになるのだから。

 そして重い沈黙が2人の間に流れたが、しばらくしたあと、さらに重い内容をヴェロッサが口にする。


 「それと、彼等の背後関係というか、協力者の存在が分かってきたよ」

 そういうヴェロッサの表情と様子が、常の彼らしくないものだったため、はやては心の中に鎧を着込んだ、これからヴェロッサが言う言葉には、心構えが必要そうだ。

 「ええよ、聞きたい」

 「彼ら、フッケバインに情報と資金を提供していたの存在は、個人、組織、両方あるが、その中で最も多くそれらを融通していたのは、CW社だ」

 それを聞いたはやての心に受けた衝撃は大きなものだったが、準備は出来ていたので、表情を動かすことは無かった。そして、ヴェロッサの様子からある程度予想は出来ていたのだ。

 「CW社は管理局という膨大なシェアを持つ市場への食い込みを図っていたのは聞いとったけど」

 「そのあたりで特に聞くのは通信技術関係だけど、本当の狙いは”武器”関係だよ。人間というのは強大な武器を持ちたがるものだからね、そこを上手く突いてきたんだろう」

 「CW社の製品の特許技術で、最たるものは”強度の魔力遮断状況でも使用可能”やったな」

 「ああ、しかし、そんな状況には滅多にならないから、あくまでそれらは”緊急用に備えておけば便利”というものでしかない、それでは既に大手が出揃っているデバイス関連市場に食い込むには弱い」

 「そこで目をつけたのが、フッケバイン……」

 「彼等が使うディバイダーは、その”強力な魔力遮断状況”を作り出す、故に、彼らがもっともっと暴れて、管理局が危機感を抱く脅威にまで成長してくれれば、CW社の製品が注目されるようになる」

 「そうして有用性を発揮させていくうちに、CW社の製品をメインになっていく、か。なんともまた、分かりやすいっちゃ分かりやすい話やな」

 「現実問題、CW社の思惑は成功していた。多分、そうして”脅威”に成長させたフッケバインを対処しきれる自信があったのだろうね、実際はどうなったのかは分からないけど、小火を起こすつもりが、大火事になっていたかもしれない」

 「あの首領は、それを知っとったんやろうか、知っててなお、行動するほど世界が憎かったんやろうかな……」

 「どうかな、どちらにしても哀れなことさ」

 再び重い沈黙、今度その沈黙を破ったのははやてだった。

 「なんや、世知辛い話やなぁ」

 「奇跡で解決した事件の底をさらってみれば、出てきたのは現実の非情さだった、か」

 「ああ、でもそうじゃなきゃわたしたちがいる意味あらへんもん、なんでもかんでも女神さまに頼ったらあかんて」

 「女神様は、お疲れのようだしね」

 その言葉の意味することは、女神こと高町なのはの魔力がなくなっている事実を指している。

 あの後、意識を取り戻したなのはには、以前あった膨大な魔力が、一切合財全く無くなっていた。ちょうど、幼き日にヒドゥンを退けたあの時のように。

 まるで、もう彼女の奇跡は必要なくなった、というように、今の彼女は本当に普通の女性になっていたのだ。

 「驚いたで、なんせあの馬鹿魔力が、影も形もなくなっとるんやから。でも、これで良かったというか、こういうもんなや、と思ったよ。やっぱり、ティアナも言うてたけど、奇跡には代償が必要なんやね」

 「そうだね、何度も起こせないから奇跡というんだろう。そして、奇跡が正体不明の病気を無くしてくれたなら、社会に蔓延る影を祓うのは、僕らの役目だ」

 そうして拳をぶつけ合ってて、ニヤっと笑う2人。辛気臭い表情していても始まらない、心機一転張り切っていかねば、と言わんばかりに。

 「そういえば、その女神様今どうしてるのかな?」

 「一応”高町なのは一等空尉”は長年のリンカーコア酷使と、以前の古傷が痛み出したので、現在リンカーコア障害おこしたことになっとる。そんで療養のため、長期休暇とった形やな。実際魔力出えへんから、疑われはしなかったよ」

 「そうか、それは何より。それで今回の件はなんて報告したんだい?」

 「そのままやよ。なぜか世界からエクリプスウイルスが消えて、事件解決。なんせあのとき艦内の機能落ちてたから、記録映像もないし、本部の方の魔力観測機は針振りきれてて、出所なんかわからへんかったしで」

 「まあ、女神様の力がなくなっている以上、再現なんかできないしね」

 「一応調査はするみたいやけど、ロッサ信じるか? 『1人の女性が世界中のエクリプスウイルスを一瞬で無くしました』っていわれて」

 「ちょっと冗談にしては、あまり面白くないね、と注意するレベルかな。その女性の魔力が0なら尚更」

 「そやろ」

 そこで、2人は一息つき、長い話をひとまず止める。これからも色々仕事のことで話す事があるが、今は一旦休憩だ。

 「今頃、女神様は何してるんだろうかね」

 「そやなぁ…… 多分エプロンつけてお菓子つくりでもしてるんちゃうかな」









 第一世界ミッドチルダ 高町なのはの自宅
 

 「それでは、今日は和食の基本にして奥義、玉子焼きに挑戦してみましょう」

 八神はやての予測どおり、エプロンをつけていたが、少々異なる所は作っているのがお菓子ではなく和食であるというところか。

 なのはの、高町一尉とフェイト執務官の自宅に暮らすことになったなのはは、毎日ここで専業主婦をする傍ら、得意のシュークリームをはじめとした洋菓子を、スバルやはやて、ヴィータの職場に届けていた。基本的に働き者の女性である。

 そして、この家の娘である所のヴィヴィオとは、すぐに仲良くなった。なのははヴィヴィオを一目見るなり気に入り、ヴィヴィオに「なのはさん」と呼ばれると、「私のこともママっていってほしいなー」と冗談なのか本気なのか分からないことを言ったりしている。

 ヴィヴィオも当初は戸惑っていたが、基本的に彼女が知るなのはママと同じであった(今いるなのはの方が、2倍くらい子供好きのような気もしたが)ため、すぐに打ち解けた。

 ただ、少し困ることは「ヴィヴィオちゃん、私の娘にならない? 娘も欲しかったんだ~」とやはり冗談だか本気だか分からないことを言う所か。

 ちなみに、ヴィヴィオの見るところ、なのはさんはなのはママと比べて料理が上手(流石はプロ)だが、なのはママに比べて格段にどんくさい。彼女の覚えている限りでは、何もないところでこける”高町なのは”を見たのはここ数日の間だけだ。ついでにこのまえ公園で散歩したとき、歩く早さが自分よりずっと遅かった。

 なので、細部は結構ちがうなー、というのがヴィヴィオの印象。なのはママのカッコイイ所を、すべて可愛らしいところに変換したような、そんな感じ。

 そして現在ヴィヴィオの友人3名、コロナ、リオ、アインハルトと一緒に料理教室の真っ最中。先日は中華をやったので、今日は和食。

 4人の生徒達は上機嫌の先生のお手本を、その手際の良さに感心しながら眺める。


 「まず卵液を作り、フライパンを温めます。卵液のついたお箸でフライパンを擦ってみてください、フライパンに付いた卵がしゅわっと固まったらOKです。それから卵液を数回に分けて流しいれます、ふつふつと膨らんできますので、菜ばしで割りましょう。固まってきたら奥から手前に巻いていき、巻き終わったら奥に移動させて、そこへ手前に新しい卵液を流します。コレを繰り返して……」

 目の前でささっと見る見る間においしそうな玉子焼きが出来上がるのを、キラキラした様子で見るリオ、その手順を良く見て忘れないようにしているコロナ、ただただ圧倒されるアインハルト、と反応は3者3様。

 「完成♪」

 おおー、と歓声をあげるヴィヴィオを含めた4人。既にここ数日で朝昼晩と見てきたヴィヴィオも、やはりその早さや上手さに感心する。


 なのはママもフェイトママも料理もお菓子作りも上手だけど、なのはさんはその上をいく。もちろんお店をやってるプロなんだから、当たり前だとも思うけど、やはり女の子として”料理が上手な人”というのは尊敬の眼差しを送ってしまう。


 「卵焼きというのは奥の深いものだったのですね……」

 「深いんだよ」

 ヴィヴィオが知る限り、ココまでの腕前は、なのはママのそのまたママである、桃子さんだけだった。感心しきりのアインハルトに微笑む様子はやはり桃子さんそっくり。

 皆一口ずつ完成した玉子焼きを食べて、おいしー! とか、すごいなぁ、とか ………(無言で感心)などの反応を示した後、それぞれの調理を開始した。

 なのはの教え方は、手取り足取り丁寧に教えていくやり方だ。包丁の持ち方、フライパンの振り方、調味料の計り方、全て隣もしくは後ろに立って、手を合わせてやり方を教える(その際、アインハルトは顔を真っ赤にしている)

 そういうところもなのはママとは違うんだよなーとヴィヴィオは思う。なのはママのやり方は、一度全部自分でやらせてから、その結果次第で自分の悪い所を見つけさせるやり方だ。

 逆にフェイトママは、常にピッタリと側にいて、一挙一動をハラハラしながら見守り、すぐに手伝ってしまって、最終的に自分が作ったんだかフェイトママが作ったんだか分からなくなる事が多い。

 なのはさんは、ややフェイトママよりな感じだが、その中間。手取り足取り教えるが、肝腎なところは自分でやらせる。そんなやり方。

 ちなみに、ヴィヴィオ個人としては、やはりなのはママのやり方が一番あってたりする。

 そして、今のアインハルトさんには、そのやり方でやったらダメだろうなー、とフライパンをひっくり返してしまった年上の友人を眺めながら思うのだった。



 なのはの見立てでは、4人の中で一番慣れてるのはヴィヴィオ、次にコロナ、やや離れてリオ。そして……アインハルト。昨日おとといの洋食と中華でも大体同じ結果だった、分かりやすく示すと

 ヴィヴィオ :上の中
 コロナ   :中の上
 リオ    :中の下
 アインハルト:かなり気の毒

 こんな感じ。

 まあ、部屋にサンドバックとトレーニング機器しかない格闘少女に、嫁入りスキルを求めるのが酷というものだろうか。

 そして、なんとかなのはの手ほどきを受けながらアインハルトも完成。それぞれが今回の反省点を教わった後、デザートになのはが作ったマロンケーキを食べて、今日はお開きとなった。

 帰りの途中、「次は負けません」と決意を胸に秘めたアインハルトを見ながら、「多分明日も同じこという気がする」とひっそりとコロナに耳打ちし、窘められるリオの姿があった。


 友人3人を見送るヴィヴィオの元気な姿を眺めながら、なのははとても幸せな気分に浸っていた。いいなあ、やっぱり女の子もほしいなぁ、と思い、うん、クロノ君におねだりしよう、と心に誓う。

 また、こっちの”自分”がしっかりと母親をしていたことに、安堵と満足感を覚えていた。”自分”がちゃんと女性らしい、家庭的なところがあるのは、ヴィヴィオを見ていれば分かる。

 スバルたちからはカッコ良さが強調された”武勇伝”ばかり聞かされていたので、少々不安になっていたのだ。

 でも、こうして生活感のある家で、元気に友人達と遊ぶ娘を見ていると、それが杞憂だったということが分かる。それと同時に、こんな可愛い娘がいるんだから、あまり危ない仕事はしないでほしいよ、なのはさん、と自分に語り掛ける彼女だった。

 そうして、玄関から戻ってきたヴィヴィオと、今の3人についての話や、学校での話などをしながら、なのはは楽しく時間を過ごす。とそこへチャイムが鳴り、誰かの来訪を知らせてきた。


わたしが出るよ、といって軽い足どりで玄関へ向かッたヴィヴィオが出会った人物は、なんとクロノ・ハラオウン提督だった。

 「く、クロノさん! どうしたんですか? 平日のこんな時間に、っていうかいらっしゃませ、どうぞなかへ」

 「ありがとう、驚かせてしまってすまない。あまり緊急というわけじゃないが、大事な用があってね、なのはは、高町なのはさんは、今いるかな?」

 高町なのはさん、と言い直したことで、ヴィヴィオはクロノが、なにかなのはさんに大切な用が、おそらく仕事関係の用があるということを察し、「なのはさんにお客さんです」と知らせ、クロノをリビングへ通した後は、わたし、部屋に戻ってます、といって去っていった。

 よく出来た娘だな、と感心しながらヴィヴォオを見送った後リビングに入ったクロノは、彼が良く知る姿でありながら、彼が良く知る人物ではない女性と対面した。

 「クロノ、君?」

 入ってきた男性の姿になのはの声が若干掠れる。その姿は愛する夫によく似ていたから。

 「はじめまして、高町なのはさん。時空管理局本局提督、クロノ・ハラオウンです」

 そして、真面目な表情で挨拶するクロノを見て、厳密には声を聞いて、彼女は一瞬の忘我から立ち返った。

 「こ、こちらこそはじめまして、高町なのはです」

 そして挨拶しあった後、目が合ったのでそのまま見つめあう2人、なんともいえない空気が流れる。もしかしたらヴィヴィオにいてくれたほうが良かったかもしれないと、クロノは思いはじめていた。

 だが、いつまでも見つめ合ってるわけにもいかないので、コホンと咳払いしたあと、クロノは言葉を続ける。

 「今回は、こちらの勝手な要望で、民間人であり要保護者の貴女を、乗艦させてしまったことを、改めて謝罪します」

 いきなり謝られたので、なのはもまだ気分を落ち着かせてなかった所為もあり、あわてて返答する。

 「いいえ、こちらこそ勝手なことをしてしまって。本当に御免なさい…」

 「貴女が謝られることではありません、こちらは大変感謝しています。また、この件で貴女に何らかの不利益が生じないよう、こちらとしても対処していますからご安心を」

 背筋を伸ばして、凛とした佇まいで、きびきびと話すクロノを見て、私のクロノ君とは結構違うなぁ、と思いながらもクロノに着席を促がし、コーヒーを淹れて対面に座る。

 彼女のクロノはいつも砂糖を一杯だけ入れていたが、なんとなくこの人はブラック派だと思ったので、砂糖は入れずに添えておいた。

 「あの、フェイトさんから聞いたんですけど、クロノく、クロノさんは私より年上なんですよね…?」

 「ああ。今年でもう30になります。若者とは呼べない年代に入ってしまいましたよ」

 なんとなく、彼からは最愛の夫より兄である恭也に近い雰囲気を感じていたのは、だからだろうかと納得した。声といい、雰囲気といい、目つきといい、彼女のクロノとは大きく違う。

 「そうですか、あの、それで敬語は別にいいですよ?」

 「そうか、今回は非公式の訪問だし、そうさせてもらうかな。僕としても、友人と同じ存在の女性に敬語を使われるのは、少々慣れていない。……まあ、フェイトから聞いたが、君にとっては夫と同じ顔の男になるのだろうが」

 「あ、いえ、クロノさんは、私のクロノ君と結構雰囲気が違いますから、あまり同じ人っていう感じがしないので、大丈夫です」

 「そうか、僕としてもそうしてリラックスしてくれたほうが助かるかな」

 そうして、いくつかの雑談、今の暮らしのこと、フェイトのこと、ヴィヴォオのことなどを語り合った後、クロノは今日ここに来た用件を切り出した。

 「それで、今日ここに来たのは、君に教えておく事があるからだが、いいかな?」

 「はい、どうぞ」

 なのはもなんとなく予想は付いている。提督という偉い地位にクロノがいることはフェイトから聞いたときに既に驚いていたが、彼がここに来たこともやはり驚いた。そしてその理由を彼女なりに考えた所、ひとつ心当たりがあった。

 「彼ら、フッケバインの処分についてだ。正式な決定はまだまだ先だが、大まかな筋は固まったのでね」

 「………」

 なのはは黙ってクロノの言葉を聞いていく。

 「精神的に更生の余地が見られるものは凍結処理、見られないものは永久封印、ということになった」

 両方とも聞きなれない言葉だったので、なのはは内心首を傾げたが、それを見越していたのか、クロノは説明を続ける。

 「永久封印は文字通り、内も無い封印空間に永遠に封じる罰、コレは最も重い罰だ。凍結処理は、50年から100年の間封印したあと解放して、社会奉仕に従事させる罰だ。君が話した少女は後者のほうになるかな」

 その言葉になのはが抱いたのは、憐憫だろうか、安堵だろうか、それは彼女自身にも分からなかった。

 「社会奉仕、ということは、どういうことを?」

 「最近50年前の囚人が解凍されて、開拓団や農場などで働いているかな。この罰は、刑の執行直後に外に出すと問題があるから、事件のことを誰も覚えていない時期になったときに解凍される」

 それをなのはは想像してみた、事件のことを覚えているものがいない、ということは、誰もその人を覚えていないということ、世界にひとりぼっちになるということなのか。

 「重い、罰ですね」
 
 それを想像して悲しそうな表情になったなのはを見て、ああ、この女(ひと)はこっちのなのは以上に感受性が強いな、と感じ、事実を率直に話す彼には珍しくフォローをいれる。

 「たしかにそうだが、彼らはそれだけのことをした、その償いはどうしても必要なことだ。ただ、ある意味では、全く新しい自分の生き方を見つけられる、という側面もある、そう悲観することばかりじゃないさ」

 らしくないな、こんな気休めにもならないうことを言うとは、と自嘲しながら、クロノはコーヒーを啜る。その苦味が、今の彼の心境にはちょうど良かった。

 そしてそんなクロノの不器用な気遣いに気づかないなのはではないので、ふわっというような擬音が当て嵌るような笑顔で礼を言う。

 クロノは不覚にも心拍数を上げてしまった。そのなのはの儚げでありながらも柔らかい微笑みは、常に平常心を保つことを信条としている歴戦の提督にとっても不意打ちだったのだ。

 特に、なのはの顔でそうした表情をされた事が何より大きかった。彼が知る彼女の笑顔は、味方に勇気を与えるエールのような、そんな活力に満ちたものだが、こうした表情は初めてである。

 なるほど、異なる世界の自分は、この笑顔にやられたのかも知れないな、と思うクロノだったが、実は2人の恋の始まりは、なのはがクロノの笑顔にやられた事がきっかけだったりする。

 「しかし、はやてから聞いていたが、彼等の処分をどうして知ろうと思ったんだ?」

 「自分で、したことですから、それがあの子達にどういう結果をもたらしたのかだけは、ちゃんと知っておきたかったんです」

 なるほど、こういうところは”高町なのは”らしいな、としみじみとなのはを眺めるクロノだった。 

 

 その後、いくつかの雑談を交えた後、クロノはそろそろお暇する、お邪魔した、と席を立つ。なのははもうすぐ夕飯だから良かったら、と誘ったが、実はまだ仕事が残ってるんだ、と丁重に断った。

 「それに、いくら妹の家であるとはいえ、独身の女性の家で夕飯を頂く、というのは妻子持ちの身としては、ね」

 なのはは今のクロノの状況を自分に置き換えて考えてみて納得する。

 「確かにそうですね、でも、その場合はやっぱり浮気になるんでしょうか?」

 「いや、君の世界の僕は君と結婚していても、僕は結婚していないからな」

 その返事にフフフっと笑い、クロノを見送ろうと立ち上がるなのは。



 異常はそこで起こった、クロノが突然念話(らしきもの)を受信したのだ。

 (もしもし、聞こえますか、僕の声が聞こえたら、返事をお願いします)

 クロノの記憶の棚にある人物の声の名簿の、どのページにも載っていない声だった。近い声で言えばユーノだが、彼の声とも少し違う、ただ、男性にしては高い声だ。

 【聞こえる。君は何者だ?】

 (クロノ・H・高町といいます。あなたの名前もクロノであっているでしょうか?)

 何? という思考がクロノに疾る、となるとこの声の主は、異なる世界の自分か、しかしだとすると随分声が違う……

 【ああ、そうだ、とすると君は”なのはの夫”の僕、クロノなのか?】

 (ご存知でしたか、良かった。重ねて質問ですが、現在のなのはの状況などは分かりますか?)

 自分に敬語を使われると変な気持ちになるな、と思うクロノ。どうやら向こうでは夫妻そろって礼儀正しいらしい。

 【というか、今側にいる。話があるならば直接がいいだろう、君の声を伝える方法はあるか?】

 (そうですね、貴方の身体になのはが触れれば、聞こえるかもしれない……)

 【わかった「なのは、ちょっといいか」

 突然黙り込んだクロノの様子を、傍らで黙って見守っていた(念話のことは教わっていたので、不思議には思わない)なのは対して、クロノは手招きし、自分の肩に触れるような促がす。

 少し戸惑い気味のなのはだったが、言われたとおりに肩に触れると、ここ数日彼女が最も聞きたかった声が聞こえてきた。

 (なのは、聞こえる?)

 「クロノ君!?」

 間違いなく、自分の夫の、愛する男性の声だった。目の前にいるクロノではなく、彼女のクロノの声だ。

 (よかった、無事かい? 怪我とかはしてない?)

 「私は大丈夫、とっても元気だよ、でも、どうやって話せているの、これ?」

 (なのはが入れ替わったあと、あの鏡を調べてみて、なんとかその機能を少しだけ使えるように、手を加えてみたんだ)

 天才開発技師の名は伊達ではない。愛する妻が行方不明なったというのに、なにも出来ないでいる男ではなかった。

 「そっか…… やっぱり頼りになるなぁ、私の旦那さまは」

 (まだ戻れる方法は言ってないよ、褒めるにはまだ早いと思うな)

 「ううん、私はクロノ君を信じてるもの」

 (ありがとう、君に信じられていると思えばこそ、僕は頑張れたんだ)

 「うん」

 (それで戻る方法は、こっちの鏡をもう一度起動させるだけだけど、その際、座標や位置の確認はこっちでしっかり行うから、失敗はしないよ。一応万全を期して、次の満月までは待つことになる、どうやらこの鏡が機能を発揮させれるのは、あと1回が限界みたいだから)

 「そうなんだ、わかった」

 (だから、あと3週間くらい待たせてしまう事になるけど、大丈夫かい?)

 「うんこっちの人たちは皆良い人たちばかりだから、とてもよくしてもらってるの」

 (それを聞いて安心したよ)

 「そっちの私はどうしてるかな?」

 (毎日、翠屋でウェイトレスやってるけど、初日の頃は緊張してたのか、ちょっと失敗続きだったな、けど、今はバリバリ働いてる、桃子さんなんか、『なのはよりずーっとフットワークが軽いわ』って感心してるくらい)

 「もー、お母さんたら、私なんかこっちでは、事あるごとに”どんくさい”って言われてけっこうショックなのに……」

 (フフッ でもいろいろ話を聞いて驚いたよ、まさかなのはが恭也さんや美由希さんみたいなことをしてるなんて)
 
 「あ! そうだ、あのねクロノ君、そっちの”私”に子供がいること聞いた?」

 (うん、聞いたよ。それにこっちにいるなのはも、凄く士郎の面倒を良く見てくれてる、やっぱりこのへんは同じだなって思ったよ)

 「そっか、良かった、っとそれでね、その子がヴィヴィオっていう女の子なんだけど、すっごく可愛いの! もう連れて帰りたいくらいに」

 (こっちのなのはも、同じようなこと言ってるよ、士郎を連れて帰りたいって)

 「それでね、クロノ君、私、女の子も欲しくなっちゃった……」

 (女の子か、そうだね、僕も欲しい。なのはに似た可愛い子になるといいな)

 「だから、帰ったらよろしくね……?」

 (……了解、っとそろそろ時間切れだ、あまり長くは話せないんだ、この鏡の力も限られてるから。でも心配しないで、君は必ず帰れるから)

 「はい、お任せします、頑張ってね頼れる旦那さま」

 (ああ、それじゃあ、何かあったら連絡はこの世界の僕へするから、そのときは彼から聞いて)

 「うん、それじゃあね、クロノ君、愛してる」

 (僕も、愛してる)
 



 通信はそこで切れた。

 そして通信の中継器として、強制的に新婚夫婦のようなストロベリートークを聞かされていたクロノ提督も、キレそうになった。


 


 その後顔を真っ赤にして何度も謝るなのはに、気にしていないといいながら、もう一杯のブッラクコーヒーをお願いするクロノ。なんだかなのはが、自分と異世界の自分を同一視できない理由が良く分かった気がする。自分はエイミイにたいしてああいうことは言えない、とげんなりした表情で思った。

 そしてコーヒーを飲み干して幾分気を取り直したクロノ提督は、改めて別れの挨拶をして去っていった。

 なお、この際2階にいたヴィヴィオは、帰って行くクロノがやけに疲れた様子であることに、疑問符を浮かべながらその姿を見送ったという。





 そして、なのはが帰るまでの3週間は、嵐のように過ぎていった。

 ナカジマ家へ招待された時は、フードファイトのコックさんをやったり、ギンガやディエチと乙女な会話に花を咲かせたり、スバルやノーヴェに晶のことを話したり、ウェンディの冗談話で笑ったり、チンクを可愛がったりしていた。

 ハラオウン家へ招待された時は、リンディとお茶を飲みながら(なのはは笑顔で飲み干した)違う自分のことを話したり、「クロノ君の嫁同士、朝まで飲むよー」というエイミィに付き合ったり、ハラオウン家の子供達を可愛がったりしていた。

 八神家へ招待された時はシャマルに料理を教えたり、シグナムの稽古の様子に兄と姉の姿を重ねたり、リィンとアギトを可愛がったり、ミウラを可愛がったり、ザフィーラがやってるストライクアーツ八神道場の子供達を可愛がったりしていた。

 家ではヴィヴィオを可愛が(以下略)

 そうした楽しい時間が過ぎ、終になのはが帰る日がやってきた。その前日にクロノに通信が入り、時刻を知らせてきたのだ。

 集まっているのは関わった人全員ではない、ミッドではまだ6時過ぎということもあり、まだ仕事中の者もいる、それらの人は、あらかじめメッセージで伝えおいた。

 そして指定された時刻の5分前になると、なのはの周囲を淡い光が包み始めた。

 「それじゃあ皆さん、本当にお世話になりました。この1月のことは、一生忘れません」

 涙を目に湛えながら大きくお辞儀をするなのはに、皆がそれそれに別れの言葉を告げる。

 「あたしも、貴女に、なのはさんにあえてたこと、忘れません」とスバル。

 「いつまでもお元気でいてください」とエリオ。
 
 「教えてもらったお菓子の作り方、ずっと忘れずに、貴女に会えた証として、覚えていきます」とキャロ。

 「貴女のように素敵な旦那さまを捕まえられるよう、あたしも頑張ります」とティアナ

 「ほんまにありがとう、奇跡の女神さま。次は別に女神さまでなくてもいいから、また会えたらええな」とはやて

 この1月の間を同じ家で過ごしたフェイトは、ただ優しい抱擁を交わしたあと「元気でね」とだけ告げた。

 
 そして最後にヴィヴィオは、自分のリボンを解き、なのはに手渡した。なのはもまた、同じようにリボンを解き、ヴィヴィオに渡す。

 交換を終えた2人は、きつく抱き合ったが、なのはを包む光が強くなったので、名残惜しむように離れ、そして互いに笑顔でさようなら、と別れを告げた。

 
 光が一面を覆うほど強くなり、誰もが目を開けなくなったほどに輝いた後、そこには彼らが良く知る”高町なのは”が立っていた。

 「なのはママ!」

 一番先に抱きついたのはやはりヴィヴィオ、そして周囲の人々もまた、なのはの周りに集まっていく。

 そんな周囲の人たちに向け、彼女は皆が好きな、皆の元気が出るような、輝く笑顔で告げた。


 「ただいま、皆」

 
 




 
   
 

 海鳴市 藤見町 高町家


 あたりの民家が寝静まった深夜0時。高町家では、1人の女性がひび割れた鏡台の前に立っていた。

 その鏡をなぞるように触り、ちゅっとキスして、あなたのおかげで素敵な体験が出来ました、と礼を言う。

 そして、当然のことながら、彼女はすぐ側にいる誰かの気配を感じ取っていた。むろん、それが誰であるかなど、語るまでも無い。

 その人物はそっと彼女を抱き寄せ、万感の思いを込めてささやいた。

 「お帰り、なのは……」

 その言葉になのはもまた、万感の思いを込めて答える。どんなに居心地のいい世界に行っても、自分の居場所は、帰る場所は、ここしかないのだということを伝えるために。
 
 「ただいま、あなたのなのはが、帰ってきました」

 そして抱き合う2人を、真円を描く月だけが見守っていた。



 あとがき

 これにて本編終了。やはり中編になってしまいました。
 かなりのご都合主義と、捏造設定満載でお届けしましたが、読んで楽しんでもらえれば、ありがたいです。
 基本自分が話を作るときは『現実はどこまでも厳しいんだから、お話の中では甘い話があってもいいじゃないか』というのがあるのでこういう話しか作れませんでした。

 あとはおまけとして、リリカルのなのはInとらハですが、これはあまり構想が練れないので、本当におまけ話みたいな感じになります、期待されてた方がもしいらっしゃれば、ご期待のものにはなれないかもしれませんが、いちおう頑張ります。

 ただ、今週、というか明日から仕事が凄く忙しくなるので、いつになるかは分かりません。なるべく早く書きたいですが、今週中は絶対無理、来週でもできるかどうか、という感じです。気長にお待ちください。

それと、じつはこの話のメインタイトルの「リリカルマジック~素敵な魔法~」ですが、これは元祖魔法少女リリカルなのはのムービーで流れている曲の名前をそのまま拝借しました。その5のなのちゃんが魔法を使うときも、歌詞の一部を流用してたりします。

 それでは、お付き合いくださり、まことにありがとうございました。


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