※この本編での持ち歌は複数あることになるものとおもいます。
後、もしかしたら持ち歌が違う場合もございますので、
そのあたりは感想板で報告してもらえれば幸いです。
まじ @ヮ@ のの @ヮ@ ヮ
9時ごろ・765プロ事務所内
「皆、歌を交換して歌ってみないか」←サムズアップ
・ ・ ・ ・ ・
「ぷ、プロデューサーさん?」
「い、いきなりどうしたんですか?」
「道に落ちてた物でも拾って食べたんじゃない?」
俺のいきなりの提案に皆それぞれ戸惑いを隠せないようで、事務所内はざわざわとし始めた。
あと伊織、俺は道に落ちてるものを食うほど飢えてはいない。
「いや、ちょっと説明不足だったかな。俺が言いたいのはだな…」
俺は小さく咳払いをしたあと、少し間を置いて
「皆はもっと色んなジャンルの曲に触れたほうがいいかなぁ、と思って」
「なるほど。皆の持ち歌はバラード系からヒップホップ系とか、幅は広いほうですからね」
俺の説明に律子が顎に手を当てながらフムフムと頷く。
さすが俺の先輩兼アイドルだ。中々鋭い。
「そう、皆歌の幅は広いのにどちらかと言うと『自分の持ち歌』に固執しがちだろう?」
「でも、それだと自分のイメージが壊れるから、ファンの皆さんは戸惑うんじゃないでしょうか?」
雪歩は小さい声だがめずらしく自分の意見を主張してくる。
雪歩も俺が見ない間に生長してるのだろうか…。
俺はうれしい反面何かもの悲しい気もしてきた。
が、ソレは今関係ないので、ドブにでも捨てておこう。
「確かに、ファンのイメージも大切だ。でも無茶振りの多い番組で突然
『この曲って歌えますか?』
って自分とは真逆のイメージの歌を言われることもあるだろうからな」
「それの予行演習も兼ねてってことだな!それなら自分、なんでも歌えるから安心だぞー!」
響は自信がかなりあるようで、ふんぞり返って胸を張っていた。(なぜかハム蔵も)
「そうか。だったら最初は響に試してもらおう。…で、誰の曲に」
俺が周りを見渡して誰の持ち歌を歌ってもらおうか考えていた矢先
落ち着きのない響とは真逆の性格の人物を見つけた。
「そうだな…。よし、ここはあずささんの『隣に…』で行こう。」
「あらあら、私の歌でいいんですかぁ?」
あずささんは少し不思議そうに首をかしげたが
「はいさーい!了解したぞー!」
響は異議はないようなので、『隣に…』の音と歌詞を少しだけ聞かせて、時間を少し縮めたものを歌ってもらうことにした。
仕事?…ホワイトとでも言って置こうか。
♪この~坂~道を のーぼーる~たーびにー
響が歌を歌い終わったあと、皆は大きく拍手をした。
「すっごーい!響さんってこーゆーのも上手に歌えるんですね!」
「いつもは明るい歌を主に歌ってたからねぇ…意外な発見ですよ、プロデューサー!」
「あぁ、響とはイメージがまったく違う曲なのに違和感がほとんどなかったな」
皆も響の歌唱力に驚いていたが、提案した俺自信もまさかここまで違和感なく歌われると驚かざるをえなかった。
「へへっ、自分、何をやっても完璧だから当たり前さー!」
「コラコラ、上手くできたからって調子に乗りすぎるなよ~?」
響は鼻を擦りながら天狗になっている響に念を押して言ってやったが、満面笑顔満開でいるあたりおそらく聞いてはいなかった思う。
「さぁて…次は誰に歌ってもらうかな…」
俺は再び周りを見渡して歌ってもらう人物を探していると
「ねぇねぇ兄ちゃん!真美も歌いたーい!」
「だったら亜美もー!」
「うぉっ!?お前ら、いきなり下から現れるなよ!」
俺の両側からはさむように出現した亜美・真美の2人に俺は驚いて少しこけそうになったが、体制をたて直し
「歌うのはいいが…誰の持ち歌を歌うんだ?」
俺がそう聞くと二人は顔を見合わせた後、にっこりしながら
「「まこちんの『エージェント夜を往く』!」」
…いや、あれは黒歴史に近いだろう。
俺は一度2人がこの曲を事務所内で歌っているのを聞いた事があるが、
『溶かしつくして』という歌詞をこの2人は『とかちつくちて』と歌っていた。
…十勝(とかち)!?
とか最初は思ったが、よく考えるとあれにそんな歌詞はないので二人の活舌の問題だったのだろうが…。
え?中の人の問題?…知らんなぁ。
「うーむ…」
「「ね~え~、いいっしょ~?」」
2人は目をウルウルさせながら俺にせまってくるので、ここまでくるとNOとはいえなかったので、歌わせることにした。
まぁ、今日は歌わせるのが目的だし、活舌は別に大丈夫だろ。
♪もっと たーかめて果てなく こーころーのおーくまーでー
2人が歌い終えたので、
「あはは、やっぱり自分の歌を歌われるのって照れますね…」
「ミステリアス系に亜美・真美の元気系がプラスっていうのも悪くはないのかもしれませんね」
(皆なぜ『とかちつくちて』はスルーなんだな…)
おそらくあれは俺にだけ聞こえる魔法の単語なんだろうな。そのうちポポポポーンってなるんだろうな。
真は頬を少し赤く染めて照れくさそうにしており、それを見た亜美・真美コンビがいじっていた。
「さて、次は…」
俺は周りを見渡す前にこの企画(?)にもっとも乗らせてみたい人物を思いついた。
「…千早」
「はい、何ですかプロデューサー?」
俺は千早の肩を軽く叩いて呼ぶと、千早は首をかしげて振りむいた。
そして俺は少し間を置いて
「…『おはよう!!朝ごはん』」
「む り で す」
「何ぃ!?」
俺の案をコンマ1秒で斬った千早に俺は説得を持ちかける。
「なんで断るんだよ?これも歌の練習にはもってこいだろ?」
「む、無理ですよ!?あの歌は高槻さんが歌うからいいんじゃないですか!」
千早は明るい系の歌をどうしても歌いたくないようで、必死に抵抗をしてくる。
もちろん俺はめげずに説得をする。
「まぁまぁ、軽く歌うだけでいいんだ。」
「でも…」
「頼む!」
俺の執念の説得に千早も少したじろぎ、少し考え込んでいた。
「す、少しだけなら…」
「ほんとか!」
俺は嬉しさのあまり千早の手を掴んで、崇めるようにしていた。
え?結局どうなったって?
…『おはよう!!メカご飯』になったといっておこう。
あと、千早はそれから数週間俺とまともに話をしてはくれなかった。
さすがに悪い事をしたなと思ったので、がんばって千早に歌関連の番組を入れようと思ったが、中々入らなかったので、余計話をしないどころか、顔すら見てくれないようになった。
「……」
「千早ぁああああ!ごめんんんんんん!!」
(´O`)あとがき
どうもメカご飯は食えねえなと思う、愛ドルです。
今回は本当は亜美・真美も回にしようと思っていたのですが、(ある意味)路線を変えてこっちを書くことにしました。
伊織は今回もデレませんでした。
とりあえず歌わせた曲とアイドルを書いておく(意味はないが)
亜美・真美『エージェント夜を往く』(とかち(ry
春香『9:02pm』(なぜ最後にヴァイといった
真『ポジティブ!』(途中でキャラ崩壊
あずさ『GO MY WAY!』(途中で歌詞を間違えたが可愛いから許す!
雪歩『I Want』(「そこに跪いて」の部分で皆で跪いてみた
響『隣に…』(あれ?意外といけるかも…
やよい『蒼い鳥』(この後公開!?
美希(熟睡のため断念
貴音『魔法をかけて!』(タカネサマーー!!(゜p゜)じゅるり
伊織『First Stage』(最後に恥ずかしそうに「べ、別にあんたのために歌ったんじゃないんだからね!?今回はそういう目的でしょ!」
律子『relations』(本気を出してくれました
千早『おはよう!!朝ごはん』(通称『メカご飯』
やよい『蒼い鳥』
「♪あおいーとりー もしーしあわーせー」
『どうしてあの暗い曲がこんなに明るく聞こえるのだろうか…』
(爆睡中の美希以外)全員一致の不思議な(やよいの)話でした。