※このお話にはアイドル本人たちではなくぷちドルとプロデューサーぐらいしかでません。
アイドルが超絶的人気をえている現代。
様々なアイドルが世に送り出され、消えるか輝くかと言われている世界で…。
今日も765プロはあくせく働いていた!
だがしかし、このお話はそれとは違った『ぷちどる』たちと一人のプロデューサーの話である。
765ぷりょ・事務所内
「おーい、皆いるかー?」
俺はここ765プロ…じゃなくて、ぷりょでぷちドルたちをプロデュースしているプロデューサーだ。
え?職でんでんの話?ナンデスカ、ソレ?
「はにぃー!」
「うぉ、あふぅか。突然飛びついたらあぶないだろ」
「はに~」
俺の右腕に飛びついてきたのはこの事務所で一番の食いしん坊の『あふぅ』。
どこかの世界じゃ「美希じゃね?」って言われてるみたいだが、そんなの知らん。
あふぅは夏限定の茶色の髪を振り乱しながら頬を擦りつけ、俺の腕をガッチリホールドして離さない。
この時期はよく親しい男性だとかに懐いてくるので、現場に行くときは引っ付かれた人物(俺が大半だが)がそこに行かなくてはならない。
俺もそれで他のぷちドルたちの打ち合わせとかも延期せざるをえないのである。
…まぁ、ほとんどまともにしゃべらんがな。
「はにぃ!」
「分かった分かった。それじゃこんど遊園地につれてってやるか、大人しく腕から離れなさい」
そういうとあふぅはうれしそうにはにかみながら
「あふぅ…」
ソファで寝始めた。
「…ま、寝顔が可愛いからいいか」
俺は小さな毛布をあふぅにかぶせてから書類整理に取り掛かった。
俺が書類整理を終え、事務所の隅の花瓶に植えているはるかさんに炭酸水をかけて2匹に増やしていたところ
「めっ」
「ん?どうしたちっちゃん」
デスクの上で俺を呼んでいるのに気が付いたので近づくと、何やら困っているようすの『ちっちゃん』がいた。
「めっ…」
「ふむ、『今月の活動スケジュールの紙がない』と?」
俺が数少ない言葉を話すちっちゃんに翻訳して聞かせると、ちゃちゃんはこくりと首をうなずいた。
「あれ?確かこのあたりに置いといたはずなんだが…」
俺が首を傾げながらデスクの周りを探していると
「う?」
「…やよ。お前その手にもってるのなんだ」
デスクの一番下の引き出しを探したとき、スケジュールの紙をヤギのように食らっている『やよ』がいた。
「うぅ~!」
「いや『これおいしいですよ!』じゃなくてだな。…そんなにお腹減ってたんなら言えばよかったのに」
「もー!」
そのあとはちっちゃんがやよを何分か説教し、俺はそれをなだめるハメになった。
ちなみにスケジュールの紙は予備を何枚か印刷して俺の家などに置いておいたので、なんとか無事だった。
あるとき、俺が仕事帰りに街中を歩いていると
『らぁめん』
紙にそう書いて掲げている『たかにゃ』が身じろぎもせずに立っていた。
「たかにゃ、どうしたんだ?そんなの掲げて」
俺がそう聞くと、たかにゃは別の紙を用意してペンですらすらと文字を書いていく。
『空腹』
そう書いて俺に見せ付けてくると、小さく腹の虫を鳴かせていたので、とりあえず近くのラーメン屋で食事をすることにした。
「お、ここのラーメンうまいな!」
『この麺のコシと鶏がらスープ…職人はバケモノか!?』
たかにゃがラーメンを食べながら紙に書いて掲げるあたり、相当おいしかったのだろう。
今度暇が出来たらここで昼食を取るのもいいかなと思う俺であった。
(QQ)あとがき
どうも、昨日アイドルマスターSP(パーフェクトサン)を買った愛ドルです。
今回は少し本編のネタに困り、その代用として番外編として考えていたぷちます編を書いてみました。
とりあえず話を進めるごとに876とか961のぷちドルたちも出そうかなと思案しております。
後ぷちますの漫画は作者の辺りの店にはまだ置いてあるのを見たことがありません。
店ェ…。
とにかく今回も和んで弾けておっぺけペーになってもらえればと思います。