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No.28821の一覧
[0] 【チラ裏から】アイドルマスター THE TOP [愛ドル](2011/07/20 20:33)
[1] 第1話『765プロ』[愛ドル](2011/07/15 17:49)
[2] 第2話『アイドル・その1』[愛ドル](2011/07/16 16:44)
[3] 第3話『アイドル・その2』[愛ドル](2011/07/17 00:34)
[4] 第4話『アイドル・その3』[愛ドル](2011/07/22 10:34)
[5] 第5話『仕事』[愛ドル](2011/07/22 10:42)
[6] 第6話『美希と響とナンパ男』[愛ドル](2011/07/23 20:06)
[7] 超外伝・ぷちます・1ぷち『ちっちゃいアイドル「ぷちドル」』[愛ドル](2011/07/27 17:32)
[8] 第7話『大切な相棒(もの)』[愛ドル](2011/07/22 12:12)
[9] 第8話『Diamond  Star』[愛ドル](2011/07/25 11:42)
[10] 第9話『プレゼント』[愛ドル](2011/07/27 16:54)
[11] ぷちます・2ぷち『876ぷりょのぷちドル』[愛ドル](2011/07/27 17:31)
[12] 独り言【見なくても大丈夫です】[愛ドル](2011/08/05 10:11)
[13] 第10話『歌の交換』[愛ドル](2011/08/05 23:52)
[14] 裏・1話『ある日の日常』[愛ドル](2011/08/10 23:48)
[15] 第11話『亜美と真美とヤキニクマン』[愛ドル](2011/08/12 11:48)
[16] 第12話『過去と今~蒼い鳥~』[愛ドル](2011/08/16 21:55)
[17] お試し版『Y@NDERE M@STER』【キャラ崩壊少アリ】[愛ドル](2011/08/17 15:50)
[18] 第13話『見て驚け!聞いて驚け!589プロ!』[愛ドル](2011/08/17 16:55)
[19] 第14話『子の心親分からず』[愛ドル](2011/08/20 22:40)
[20] (約二名)御好評に付き『Y@NDERE M@STER』[愛ドル](2011/08/22 15:56)
[21] 589プロの設定[愛ドル](2011/08/31 23:11)
[22] 第15話『夏が終わるよ、秋が来る』[愛ドル](2011/09/16 19:30)
[23] 一人ごとし[愛ドル](2011/09/21 14:15)
[24] 16話『新プロデューサー誕生!』[愛ドル](2011/09/22 23:47)
[25] 色々疲れたあげく『Y@NDERE M@STER』[愛ドル](2011/10/22 00:44)
[26] 17話『月は太陽の光、拒む』[愛ドル](2011/12/03 22:44)
[27] 18話『太陽は沈み、月は闇に呑まれる』[愛ドル](2011/12/10 00:29)
[28] 【ゆっくり】詩を書いてみたよ【スルーしてね!】[愛ドル](2011/12/10 00:39)
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[28821] 第7話『大切な相棒(もの)』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/07/22 12:12
「あ、すいませーん!この機材そっちに動かしてくださーい!」

「照明!もう少し光弱めろー!」




様々なスタッフが大声で指示を出し合い、準備を進めていく。

今回は765プロもそれなりに知名度が上がってきたので、ついに念願のミニライブをすることが決定したのだ。

「プロデューサーさーん!こっち手伝ってもらえますかー!?」

「あ、はーい!」

もちろん機材の準備を手伝ったり、ライブの流れなどを決めたりするのもプロデューサーの仕事である。

俺は道具係の人に呼ばれて駆け寄って手伝いをする。

「うぉ!?お、おもぃぃ…」

「だ、大丈夫ですか…?」

俺は道具を持とうとふんばったが、中々あがらず、先ほど俺を呼んだ女性の道具係の人に心配そうに見つめられた。

…女性なのにこんな重いもの持てるとかすごすぎる。と俺は何とか荷物を持ち上げながら思った。


















「ふぅ~~~」

俺が手伝いをし終えて少し休んでいると

「プロデューサー、おつかれさまです。水どうぞ」

「ん?あぁ、律子か。ありがと」

俺の前に二本のミネラルウォーターのボトルを持った律子が現れ、それを受け取った。

「んくっ…。ふぃー!生き返る…」

「あはは、そんなに辛かったですか?」

俺が水を飲んでそう呟くと、律子が苦笑いしながら聞いてきたので

「あぁ。まさか小さなライブ一つでもこんなに体力がいるなんてな」

「そうですよね~。でもプロデューサー、あれだけ動いておいてよく倒れませんね」

「まぁダテに職を転々としてなかった。てことだろ」

俺の言葉に律子は「そうかも」といい、俺たち2人は小さく笑いあった。


「すいませーん!チェックお願いできますかー?」

「はーい!…それじゃプロデューサー。私チェックしに行くんで、ゆっくり休んでおいてくださいね」

「あぁ、すまんな」

律子はそういうとタッタッタという足音を鳴らしながらステージの最終チェックに行った。



一人になった俺は少し暇が出来たのでボーッとしていると、ふと楽屋で待機しているアイドルたちのことが浮かんできた。

(…てゆーか、あいつら今何してんだろう)

俺は水を全部飲み干して近くのスタッフ用のゴミ箱に捨てて、楽屋に向けて足を進めた。

















楽屋

「おーい、お前ら。準備は出来てるかー?」

楽屋の扉をノックしたあと、俺はドアを開いて中を見ると

「…うぅ」

「だ、大丈夫だよ伊織ちゃん」

「そ、そうだよ。きっと行きの車の中とかにあるって」

半泣きになっている伊織を中心に、やよいや真がそれぞれ慰めのような言葉をかけていた。

「あ!ぷ、プロデューサーさん」

俺の存在にいち早く気が付いた春香は俺のほうを見て気まずそうにしていた。

「よう春香。一体どうしたんだ?」

さすがに変だと思った俺は春香にどういう状況か説明してもらおうと思い近づいて話しかける。

「じ、実は…」






「しゃ、るる…がいなく、なった…」

「え!?」

俺はかすれた声で言葉を発した伊織のほうに顔を向け、状況を把握するため思考を働かす。

「シャルル、って確かお前がいつも持ち歩いてるウサギの人形?」

「ん…」

俺の質問に伊織は小さく頷き、俺はどうしたものかと頭を掻く。

「えっと、伊織。お前はシャルルがいつ、どの辺りで無くなったか分かるか?」

「さっき、しゃるるを出そうとして…カバンの中を見たら、なくて…」

(ようはさっきシャルルが無くなったのに気づいたのか…)

これは難関にぶつかった。と俺は実感した。

さきほどシャルルが無い事に気づいたということは

『カバンの中を確認するまでシャルルがどこに落ちたか分からないため捜索範囲が広すぎる』のである。

「これはヤバイな…」

「それに、もうそろそろライブが始まる時間ですし」

「そんなことになったらお客さんも入ってくるし、見つけるのが余計困難になるよなぁ」

俺がそういうと、伊織の表情は先ほどよりも暗くなり、体もぶるぶると震えていた。

「しゃ、るぅ……っ!」

伊織はもう完全に泣きに入ってしまった。

涙がとめどなく目から零れ落ち、楽屋の白い床に小さな水溜りが何個も出来ていた。




















「よし!伊織、俺に任せろ!」

『え?』

俺が大声で言うと、皆は俺に目線を向けて意外そうな顔と声をハもらせていた。

「…お前ら、もう少し俺を信用してくれ」

「い、いやそーいうんじゃないんです!まさかプロデューサーが…」

「さがしてくれるの?」

俺がショックで涙を流して春香になだめられていると、伊織が不安と期待に満ちた目で俺を見つめていた。

「あぁ、探すぞ。俺はお前ら全員のプロデューサーだ。アイドルの悩みは俺の悩みだ」

「ぷ、プロデューサーさん」

「さすがですプロデューサー!ボク見直しちゃいました!」

そんなに俺の言葉を少し度を越えた感じで受け止められた感じでプレッシャーがかかるんだが…。

ってか真。お前からすごい尊敬のまなざしが…。

だが、俺はすぐさま踵を返し、楽屋を出て行く際、伊織に

「絶対見つけてやるよ。お前の大切な相棒」

俺は楽屋をダッシュで出て行き、シャルルの捜索を始めた。











「シャルル…」

私は心配だった。

もしシャルルが誰かの手に渡って二度と帰ってこなかったら

その所為調子を悪くし、もしライブを失敗させてしまったら

そう考えるだけで頭が痛かった。

皆に迷惑をかけてしまう、そんなのは嫌だ。

皆は優しく「大丈夫」とか「見つかるよ」と言ってくれて嬉しかったが、やはり不安は消えなかった。



あの男の言葉を聞くまでは

『絶対見つけてやるよ。お前の大切な相棒』


なぜかこの言葉を聞いて私は少し希望を持った。

普通の人なら『また新しいの買えばいい』だの『そんなことでウジウジするな』というけど、アイツは…


プロデューサーは違う。

ただ純粋にアイドルの悩みを解決させるため、どんな可能性の低いことでも全力で
取り掛かろうとしている。

わがままばかりの私の、いつも高飛車な態度をとっている私の

本人にとっては大きく、他人にとっては小さな悩みもプロデューサーは苦もいわず解決させようとしている。

「それじゃ最初の方、お願いします」


「それじゃ自分、行ってくるぞ。…伊織」

「へっ?な、なに」

私が考えにふけっていると、出番が来たらしい響が私に近寄って

「はい、ハム蔵」

「ちゅちゅー!」

「え?」

ペットのハム蔵を私に渡してきた。

私は訳が分からずハム蔵と響を交互に見ていると

「自分、ハム蔵たちが怒って逃げ出したときさ、いっつも不安になるんだ」

「…」

私は響の言う事が分かる。だって、私もシャルルが壊れたときは必死で縫い付けたりしていたから。

「もし事故とかにあってたら…って思うと、すっご~く!怖くて

でも、プロデューサーが『俺も探すよ』って手伝ってくれると何か気持ちが楽になって、『絶対見つかる』って気がして来るんだ。

だから、信じてたら絶対シャルルも見つかるよ。」

「ちゅ~!」

響が手をぐっと握り締めて言い終わると、私の右肩にいつの間にかいたハム蔵も小さな手を握っていた。







(私、プロデューサーを…信じてもいいのかな…。)

私は目を閉じて、そう思った。

















(OHO)あとがき

ちょっとシリアス方面に目覚めてきた愛ドルです。

今回はライブ直前になんと伊織の相棒シャルルが紛失!?

プロデューサーはシャルルを見つけられるのか、そして伊織はライブをこなせるのか、次回を乞うご期待!…はあまりしないでくださいww

ちなみにライブ会場はゲームでも出てくるあの薄暗い感じのやつですかね。

楽屋は明るい使用です。

今日の迷文・涼ちん、声がカワユスギ。(//・・//)


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