みんな、みんな酷いんだ!!
寄ってたかって僕のことをいじめるんだ!
僕に優しい世界へと飛び立ってやる!
第5話 雨逃げ出したあと
ブリッジを飛び出し格納庫へ向かうべく、一生懸命走ります!どこまでも!!
「おいブリッジ!! 戦うのか逃げるのかどっちかにしてくれ!!」
格納庫に着いたらそんな声が聞こえてきたけどそんなの僕には知ったこっちゃないもんね。
ここで、自由になるための翼を手に入れるんだ!!!
シンジさんが出ていった後、プロスさんがちょっと怖かったけど、今は木星トカゲに集中するべくお小言は無かったようです。
「おいブリッジ!! 戦うのか逃げるのかどっちかにしてくれ!!」
セイヤさんからの通信が入りました。
そりゃそーですね。現状のナデシコでは全力で逃げても敵に追いつかれてしまうかもしれないほどエンジン周りが不調ですから。
「しかし艦長。逃げるにしても、こう敵に囲まれていては・・・。」
「ユリカ、後方が比較的手薄だ。転回して血路を開こう!」
「ん~・・・・」
等など、艦長達はこの状況をどうにかすべく協議? しています。
「まったく、ブリッジの連中はエンジンが不調だということが分かってるのか」
「ほんとそーっすね。動いてはいるとは言っても、かなりぎりぎりで動かしてますからね~」
「って、班長? 予備のエステが動いてますけど…」
「なにー!? パイロットは全員で払っているはずだが…。おい!! 誰が乗ってる!?」
相変わらず、敵に包囲されて続けているのににっちもさっちもいかない協議をしている御偉いさん。
こりゃ、この船もここで御終いかもね。
「ブリッジ!! 予備のエステが動いてる、誰が乗ってるんだ!? あー、マニュアル発進しやがった!!」
早速調べてみたら…。
「パイロットはシンジさんのようです」
皆が唖然とする中、エステは敵主力。チューリップ5機がが密集す空域にまっすぐに飛んでいきました。
無謀です。
ふふふ。この翼を手に入れた僕には怖いものなんて無いのさ!!
まっすぐ、どこまでも伸びてゆくマイウェイにそってガンガン進んでゆく~のさ~。
「邪魔なものは排除しないとね♪」
「敵戦艦撃沈。後続の巡洋艦郡も被害多数のようです。」
「……………」
皆さん、言葉がない様です。
「シンジ君ってすごいのね~。」
「チューリップ3機撃ち……!?」
「「「!!」」」
皆が見守る中、エステはチューリップに吸い込まれてしまった…。
続く、かも知れない
****あとがき****
適当に書いたものです。
一応、完結目指してます。
けど、書き始めてからはや1年以上経ってる気がします。
もう少し書き溜めてはありますが、今日はここまで。