てきとーに書きつづった人物&用語紹介と筆者の中書きです。
読まなくても本編を楽しむにあたって支障は一切ありません。
デルフリンガーとマリコルヌを追加(4/08)
第二章終了時の中書き
これにて第二部「始祖ブリミルに祝福を」の第二章Deathauraは終わりです。お疲れ様でした。
本章は原作の三巻と四巻にあたる内容をミックスしてお送りしました。
次章は原作五巻相当の場面が出てきます。スカロンやらリッシュモンはじめ、前作「トリスタニア納涼祭」のヒロインであるジェシカさんも出てきます。
例によって絶望的で、なおかつ次章はニャル様の手が入るから超絶エグいです。鬱展開と言っていいでしょう。ニャル様の原典であるラヴクラフト御大の「ナイアルラトホテップ」を読めば内容がうっすら想像できるかと。
三つほどエンディングを考えていますが、トゥルーエンドになれば次章の展開が物語の中で一番底にあたるでしょう。バッドともう一つはまだまだ底が見えません。
章ごとに更新するというのは、整合性をあわせやすかったり、まあ一挙に更新した方が感想つきやすいかなという思い込みだったり、深い意味はありません。感想は、いただければ超喜びます。
そういえばここの才人くんは重大なときに気絶してたり死んでたりが多すぎですね。主人公もっとがんばれよとツッコむ方も多いかもしれません。
でも彼も大変なので応援してあげてください。特に次章は大変なので。
名無しの彼も復活したので同時に応援してあげてください。
主要な登場人物
・メアリー・スー・コンスタンス・ド・ロシュフォール
本作の主人公、だったはず。それは今も変わらないと思う。
全身真っ白、肌も白けりゃ髪も白い。肩より少し長い程度のストレートロングヘアー。目だけ赤い、本気を出すと右目が青くなる。
『風』のスクウェアメイジでもある。性格は事なかれ主義、同じバカなら踊らにゃ損と言われても踊るバカを見ていたいタイプ。
その正体は転生したと思われる男の子でもある。前世は高校生だったとか。
原作知識持ってるしのんびり内政しちゃうぜ! と調子に乗っていたらクロムウェルが持っていた「輝くトラペゾヘドロン」でニャル様降臨の憑代にされちゃった可哀そうな子。
しかも前世もニャル様にぶっ殺されている。
名前の由来はご存知、メアリー・スー大尉と三銃士のロシュフォール伯爵とコンスタンス・ボナシューを組み合わせて。
現在の能力
・物理攻撃無効
・系統魔法反射
・変身
・風石吸収能力
・影を移動、何か黒い鞭みたいなのをつかえる
・微笑みで発狂、触れても発狂
・『風』系統の魔法とそれに付随する物理現象
メタ的に言えばニコポナデポ持ちの超人です、理性ないけど。
出現予測がまったくつかないのでもし次にウチに出たら、と大軍編成を躊躇させるという厄介さん。行動原理は現在不明。
・ジョン・フェルトン・コンスタンス・ド・ロシュフォール
主人公の父親、ミレディーという名の妻を持つ。
元は金髪碧眼、中々威厳のある姿であったものの、メアリーの一件から心労+呪いで見る見る歳をとっていく。まだ四十にもなっていなかった。
元はアルビオン貴族ジョン・フェルトンというフェルトン伯爵家の次男であったが、園遊会で出会った妻に一目ぼれしてすったもんだの末ロシュフォール伯爵となる。
『風』のラインメイジでお世辞にも優秀とは言えないが、空軍に所属していた頃は中々の兵であったとか。
ニャル様の憑代となったメアリーの父という立場から、アンリエッタに家の存続を代償に死ねと言われ、承諾する。
ギリギリの線で正気を保ちながらも教団のトップに収まり、最大限ハルケギニアが有利になるよう色々とりはからい、タルブ平原で散った。
本作でも屈指の漢ぶりを見せた渋いお人、必殺技に「アルビオン落とし」をもつ。
名前の由来はバッキンガム公を暗殺した兵。本作でもニャル様に一矢報いることができたか。
・平賀才人
おなじみゼロの使い魔の主人公であり、本作のメイン主人公でもある。
黒髪黒目の短髪気味男の子、青白パーカーとジーンズが正装だが、傷つけるとアレなので本作では水兵服や魔法学院の制服を着ている。
地球は秋葉原からルイズに呼び出され、ガンダールヴとして戦いの場に身を投じる羽目に。
性格はお気楽エロ犬でかつ熱血漢だったが、ハードな世界に適応せざるを得ない立場なのでどんどん歪んでいっている
ワリと重大な場面で倒れたり気絶したりしている。
また、ティファニアと契約してリーヴスラシルの能力ももっている。
ガンダールヴのルーンは原作通り+本人と周囲の狂気緩和(弱)。
リーヴスラシルのルーンは、今わかっているのは周囲五リーグの狂気緩和(弱~強)+血液が狂気緩和薬(強)、デルフリンガーの言葉によれば他にも存在しそう。
現在の肩書は「虚無の使い魔」「アルビオンの英雄」「ハルケギニア決戦兵器」。
筆者が原作で一番好きなキャラなのですごい勢いで試練がやってくる。がんばれ。
・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
おなじみゼロの使い魔のヒロインであり、本作のヒロインでもある。
ピンクブロンドの、少しふわっとした長髪をもち、顔立ちは控えめに言っても美少女だとか。
原作ではツンツンデレなお方であったが、本作では何を思ったか素直で若干世間知らずかつ世話焼き。
性格のずれは幼いころ『虚無』が発覚していたのと、まだ他にも原因はあるようだ。
最近家族にゼロじゃないと報告できて嬉しい。才人のためにがんばっているけどイマイチすれ違っている様子。
タルブ編でようやくそのズレの原因に気づくことができたけれど……。
これからヒロイン力がめきめき上がっていく予定。
・ウェールズ・テューダー
ゼロの使い魔では退場したが本作では活躍中の、アルビオン王国の皇太子。王位継承はまだしないらしい。
金髪碧眼のイケメン、才人が一枚目なら文字通りの二枚目である。
『風』のトライアングルメイジであり、その腕前はなかなかのものらしい。しかし現在はもっぱら指揮官かつ王族として行動するのでその技を披露する機会はないだろう。
才人がメイン主人公というなら、彼は王族側の主人公である。
性格は謀略ひしめく王族に生まれたというにも関わらず実直。バリー老の教えが良かったからか人を信じるということを知る人物に育った。
アンアンことアンリエッタとは公表こそしていないものの恋仲であり、戦争中もうっかりアンと呼んじゃったり。
ヘクサゴン・スペルが本陣に来たとき、口にこそしなかったけどすんげー驚いていたり。
・ギーシュ・ド・グラモン
ゼロの使い魔でも才人の親友ポジであるグラモン家の四男坊。本作でもそのお気楽っぷりを存分に発揮してもらっている。
大体の貴族がそうであるよう金髪碧眼で、ちょっとくせっけ気味。本作における三枚目。
というか、才人がシリアス系統に走る以上、彼やマリコルヌを使って底上げしないとひたすら重くなるので彼を使ったシリアスはほとんどない!
『土』のドットメイジであり、七体の女性騎士型ゴーレム、ワルキューレの使役を得意とする。
まだ出てきていないが走る馬と同じ速度で土を掘るすごい使い魔、ヴェルダンディーを愛でていたり。
モンモランシーとは喧嘩して今は微妙な距離感を保っている。
筆者のお気に入りキャラでもあるので結構な幸運補正持ち。
・ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド
ゼロの使い魔では二巻で才人と激突し、三巻ではあしらわれ、最近ひょっこり現れた。本作とは全然違う。
灰色の長髪で髭持ち、メアリーには散々な言われようだったが本作では優秀なスパイだった。
彼が変わった理由はやはりニャル様。母の死因に邪神が関わっており、かつ国は腐敗なんかしてたらもう滅びているのでそんなこともなく、まっとうに忠誠を尽くす。
原作のコルベールと対を為すポジションについていたとも言える。
クロスファイトですら強いのは原作の十年修行発言と要人護衛は近接格闘もこなせないといかんだろという筆者の思い込みから。
邪神というかクロムウェルによって死体を利用され、タルブで才人を誘い出し、襲う。
才人に多大な影響を与え、ハルケギニアの往く末を託し、そして逝った。最後はアニエスの祝福の火によって火葬される。
・めありー
才人が不思議な草原で出会った少女。自身を「めありー」と呼ぶ。
その容姿は闇色に染まる前のメアリー・スーそっくり、唯一違うのは目の色だけ。
まだまだ謎が多い。
・オールド・オスマン
ゼロの使い魔ではあまり出てこないトリステイン魔法学院の学院長、本作ではハルケギニア最高のメイジとして名をはせている。
指輪物語のガンダルフとハリーポッターのダンブルドアを足して二で割ったような容姿をしている。
扱う魔法も超強力。『五大』という二つ名は四系統+虚無ではなく、“逃げ水”“活性”“不死鳥”“焔雪”“光”の五魔法を創造したため。
“不死鳥”もタルブ編でぶっ放してもらおうと思ったけれど尺の都合上断念。きっとメンヌヴィルかコルベールが使ってくれます。
現在睡眠中、果たして本編中に目覚めることはあるのか。
・オリヴァー・クロムウェル
ゼロの使い魔では結局小物で終わった司祭さん。本作では第一部で消えたと見せかけてまさかの復活、そしてまた消滅。
モーツァルトから凛々しさが抜けたような風貌をしている。
そのマッドっぷりは本作屈指のもの。
一度死んで復活したのを「神の祝福でなんとかなりました。日ごろの信仰心はやはり大切ですな」とさらっと済ませた。
流石にもう登場しない、と思う。
・デルフリンガー
ゼロの使い魔では才人の相棒、魔剣デルフリンガーとしてがんばっている。結構刀身が長い。本作ではべらんめぇ口調がなくなりとっても年寄りくさくなってる。まあ六千年も生きてるし。
一人称がそれがし、貴族っぽいおじいさんっぽいそんなキャラを目指して、というか六千年きっちり宮廷に保管されていたらさらに説教くらくなったりするはずだという帰結。
クトゥルフクロスだから特殊能力を付加させようかと思ったが、やっぱりゼロ魔はゼロ魔だよねと原作以外の能力をすっぱり切られた人。人?
口癖は「某の六千年の人生、あいや、剣生」とか、そんな感じ。
役に立ったり立たなかったり。間違いなく色恋沙汰にはうとい御仁。
・マリコルヌ・ド・グランドプレ
原作ではコミカルな役をつとめることが多いぽっちゃり貴族。本作でも大体原作どおり。これ以上書くこともないのでおわり。
男しかいねえ!
用語紹介
・ミドガルズオルム
本作ではエルフと普通に国交があるので当然共同研究も盛んに行われています。
原作のヨルムンガントなんて千年前に通過してしまい、そうなると次はどう改良していけばいいかと考えた末出てきた騎士人形。
高さ十メイル、重さはすごく重い。機動性は空飛ぶグリフォンくらい。防御力はタイガー戦車の主砲でなんとかなるくらい。
兵器として使うなら製作費用+燃費+汎用性の向上が課題かなあと思いこんな設定に。
名前の由来はヨルムンガンドの別名。
・“焔雪”
オスマンが創造した四つ目の魔法。燃える雪。
四系統を足し合わせた魔法が筆者の知る限り原作では出てきていないので、どういうのなら四系統っぽいか考えた末に生まれた魔法。
核を生成し、それを水分で内包、風で巻き上げて広域に降り注ぐ結晶とし、最後に炎上する。
“カッタートルネード”やらヘクサゴン・スペルなんかと比べて威力は劣るものの、敵味方認識と効果範囲、持続時間が反則じみている。
習得するのに各系統に対する深い知識と経験が必要となるため、オスマン以外は使えない。
元ネタは燃える氷こと地球で言うメタンハイドレート。日本近海に埋蔵しているので掘削技術の発展が待たれる。
順次増えていきます。