「悟空、どうしてここに?」
「おう、実はさっきアゲハの奴がオラんとこに来て教えてくれたんだけどな。残ってんのって、オラ達と百代達の2チームだけらしいんだ。さっきまではこいつらのチームも居たけどこいつの仲間の一人のナっちゃんはオラが倒しちまったし、他の二人はおめえが倒しちまった。だから、残りはオラ達だけだ」
悟空の口から飛び出した言葉。本来中立である揚羽が選手である悟空に情報を与えたのは、これ以上被害を拡大させないためであった。なんせ、先程の悟空や百代と人造人間との戦いで流石の九鬼もちょっと冷や汗を流す位の自然破壊がでてしまったのである。
「ちょっと待て悟空。この大会は4人1チームだろ。一人足りないんじゃないのか?」
大和が人造人間6号の方を見て疑問を投げかける。
人造人間5号、6号、7号、倒されたのが3人である以上数が合わない。その疑問に悟空が頷き答える。
「ああ、そいつもオラが倒したぞ。つーても、そいつオラと会ったら直ぐ降参しちまったんだけどな。ブルマやブルマの父ちゃんみてえに『かがくしゃ』って奴でこいつらが壊れたりした時に直すために参加したって言ってたぞ」
「なるほどな。だが悟空、一子の奴が釈迦堂さんと戦っていた筈だが、そっちはどうしたんだ? お前が倒したのか? それにキャップ達のチームはどうなった?」
今度は百代が疑問を投げかける。
「ああ、オラも戦いたかったんだけどよう。一子の奴にやられて片腕怪我したみたいで、それじゃあオラとは戦えないって棄権しちまったんだ。キャップのとこは、まゆっちは無事だったみてえだけど、他の3人がやられちまって棄権しちまったらしい」
「あー、まゆまゆの性格ならそうだろうな。しかし、まさか初日で2チームにまで減るとは予想外な展開という奴か。まあ、いい。残っているのが私達だけな以上、ぶつかりあうのみだ。早速やるか?」
疑問が全て解消され、納得した百代は好戦的な表情を浮かべ、戦闘態勢を取る。それに応じ悟空も構えを取りかけて、しかしそれを直ぐに崩してみせた。
そして彼は自分の腹を抑えると、へたり込みそうな情けない表情になる。
「へへっ、そうこなくっちゃな。……って、言いてえとこだけど、オラ腹へっちまってよお。それに、オラと百代の戦いはアゲハや鉄心のじっちゃんが居るとこでやって欲しいって言われてんだ。わりぃんだけど、先に飯食ってからにしてくんねえか?」
そこでタイミングよく悟空の腹から鳴り響く盛大な音。それを聞いて溜息をつくと百代の方も構えを崩し、彼の提案に承諾することとした。
「仕方ないな。なら、勝負は明日にするか。私も戦ったばかりで少し疲れているしな。お互いゆっくり休んで万全な状態で戦うことにしよう」
「サンキュー。じゃ、オラ、戻るからな。明日な。楽しみにしてっぞ」
百代の提案に頷き、一子達の下へ戻る悟空。こうしてKOS1日目は終了した。
翌日、山中の広く開けた場所に悟空と百代は向き合って立っていた。その二人を囲むように周りには両チームの仲間達、それに加え、揚羽、鉄心、リーと言ったこの世界最強の強者たちの姿も見られる。
「悟空と川神百代、勝った方が、両チームの代表の一騎撃ちでKOSの優勝チームを決める。この取り決めに異論ないな」
「ああ、どの道、姉さんや悟空相手に正面からぶつかるなんて無理な話だしな」
英雄の言葉に大和が頷く。それは試合前に両チームが合意して決めたことだった。両チームのエースの実力があまりに飛びぬけていることに加え、前日の戦いで一子とクッキーが負傷しているため、無理をさせないようにと考え、このように取り決めたのであった。
「それでは、試合の前に結界をはっておく。リー、北斗、それに揚羽殿、手伝い頼むぞ」
周りに被害が及ばぬよう、川神院師範である鉄心と師範代二人、加えて武道四天王である揚羽が四方を取り囲み、協力して結界を張る。その強度を感じ取り、鉄心は満足気に頷く。
「うむ、この結界の強度なら例え水爆を搭載した核ミサイルが直撃しようと問題ないじゃろう。二人とも思う存分戦うがよいぞ。さてと二人とも準備はよいか?」
「ああ、オラ、いつでもいいぞ」
「こっちもだ。ジジイ、合図を頼むぞ」
力強く答える二人、闘志に満ち溢れているのが傍目からも感じられた。それを確認し、鉄心は再び頷く。
「うむ。それでは……はじめええええ!!」
「やああああああ!!!!」
「うおおおおおお!!!!」
合図と共に気合いの声を上げながら飛び出す悟空と百代。お互いが立っていたちょうど中間点で両者の腕が激交差し、激突する。
「ぐぐっ、悟空、相変わらずの馬鹿力だな」
「おめえこそ初めて会った時よか、随分力、強くなってんじゃねえか?」
両者腕を押し合う。両者の力はほぼ互角、しかし僅かな差で徐々に悟空の方が押し込み始める。
「ちっ」
そこで自分の不利を悟った百代は、わざと力を抜いて腕をひく。急になくなった手ごたえに悟空は態勢を崩してしまい、前のめりにつんのめる。
「はあ!!」
そのチャンスを逃さず、左フックを悟空の顔面に叩き込む百代。更に脇腹に右ジャブ3連発浴びせ、そこから大技に繋ぐ。
「川神流、炙り肉!」
「うわちちっ」
気を炎に変換し、拳にまとった一撃を受け、熱がる悟空。しかし、攻撃はまだ終わらない。
「川神流、雪達磨!」
「つ、つめてえ」
今度は冷気、急激な温度差は物質に対し、与えるダメージを増大させる。
そしてそこで放たれる止めの一撃。
「川神流……」
「や、やべえ」
流石にこのコンビネーションを食らうのはまずいと焦る悟空。しかし、冷気により悟空の身体は一部凍りつき、その動きは鈍くなっている。
「無双正拳突き!!」
「はあああ!!!」
俊敏な動きの取れない悟空に放たれる必殺の一撃。しかしその攻撃を予想外の機転を持って対処して見せる。何と履いていた靴を貫き、足から地面に向けてかめはめ波を撃ったのだ。当然、地面は爆発し崩れ、急に足場を失った百代の技は威力と速度を無くす。その衝撃で悟空の身体に付着していた氷も割れ、チャンスとピンチが逆転する。
「しまっ!!」
「たああああああ!!!!:
百代の胸部目がけて掌底を放つ悟空。その一撃をまともに受けた百代は弾き飛ばされて結界に叩きつけられる。しかしそこで瞬間回復を発動させ、地面に着地して見せた。
「決まったと思ったが、まさかこんな方法で防がれるとはな。アラレや6号との戦いも面白かったが、悟空、やはりお前と戦うのが一番楽しいぞ」
「へへっ、そう言われると照れっな」
共に興奮した笑みを浮かべ戦いを楽しむ二人。すぐさま戦いを再開する。
しばらくの間、拳の応酬を繰り返すが、カウンター気味に入った強烈な一撃に今度は悟空の方が吹っ飛び、結界に叩きつけられる。更に飛び込んで追撃の一撃。悟空は何とか、それをかわし逃げる。
「凄い、お姉様、前よりももっと強くなってる」
「うむ。何があったのかは知らんが、モモの奴、更に一皮剥けてしまったようじゃの」
百代の戦いぶりを見て驚く一子と鉄心。悟空相手に優勢に戦う百代は以前よりも明らかに強くなっていた。それどころか、前日と比べてさえ明らかに強くなっていたのである。それは精神的なことが要因となっていた。『強くなればなるほど戦える相手がいなくなる』そういう状況に居た百代は無意識の内に強くなることに対し、心理的なブレーキをかけてしまっており、それが彼女の成長と力を抑制していたのである。しかし、今の彼女に強くなることに対し迷いがない。故に今、彼女はその潜在能力を最大限に解放していた。
「このままいけばモモの勝ちか」
「そうだね。油断はできないけどモモヨの方が有利だ」
揚羽やルーも百代の方が優勢と判断する。だが、その判断に異論を持つものが一人、それは意外にも当事者である百代本人だった。彼女は若干不満そうな表情を浮かべ、悟空に向かって言葉を発する。
「悟空、いい加減にその破れた靴と服やリストバンド、外したらどうだ? 最後位、思いっきり戦わなければつまらないだろうが」
「うえっ!? お、おめえ気付いてたんか!?」
突百代の口から飛び出した言葉にその場に居た者達は困惑を浮かべる。
しかし言われた当人である悟空は心当たりがあるのが、悪戯のばれた子供のように罰の悪そうな表情になって慌てた様子を見せた。
「一子も同じようなものを普段から身に着けているからな。意識して動きを見ていれば僅かな不自然差にも気付くさ。言っておくが、今の私はそんなものを付けたまま勝てる程、甘くはないぞ」
「ははっ、わりい。おめえのこと、舐めてた訳じゃねえんだけど、修行中の間は風呂入る時以外は外すなって神様に言われててよ。けど、確かにこのままじゃオラが勝つのは難しそうだ」
不機嫌そうな百代の表情に罰の悪そうな表情を続けていた悟空だったが、真剣な表情になると、リストバンドを外し、それを地面に落とした。その時、響いた音、そして普通のリストバンドではありえない高速の落下を見て、観戦していた者たちは百代の言った言葉の意味に気付く。すなわち、悟空の身に着けているのは重いのだということを。
次々と重量物を外していく悟空。それを眺めながら、百代が尋ねる。
「ちなみに、身に着けた者の重さは合計か何キロなんだ?」
「んっ、合わせたもんの重さか?」
言われて指折り数えながら計算を始める。その答えにその場に居た全員が自然耳を傾け、少し時間をかけて悟空は答えを出したようだった。
「んと、……130キロかな?」
「「「「「なっ!??」」」」」
彼の口から飛び出した答えは何と、成人男性二人分程の重さ。それだけの重量物を装着しながら高速で動き回っていたという事実に、重量物の存在自体には気づいていた百代も驚きの表情を浮かべた。
「っと、待たせたな。へへっ、かりぃかりい」
そうこうしている間に、重量装備を全て外し終わる悟空。子供のように跳ねる悟空を見て百代は脅威と興奮を感じながら構えを取る。
「それじゃあ、再開するか。いつでも来い」
「ああ、そんじゃあ……」
百代の言葉に悟空が答えたその次の瞬間、何が起こったのかその場に居るほとんどの者達には理解できなかった。気が付いた時には悟空の立ち位置が代わり、百代が結界に叩きつけられていたのである。
「アゲハさん、今のゴクウが何をしたか見えましたか?」
「いや、我にも一切見えなかった。まさか、ここまで底しれん力を持つものがいたとはな」
ルーの問いかけに揚羽が首を振る。壁を超えた実力者である二人にすら、この状態を引き起こしたと予測される悟空の動きが全く捉えられなかったのだ。
「これほどとはのう。全盛期の儂でも勝てんかもしれん」
辛うじてそれを捉えられたのは鉄心が驚嘆の声を漏らす。
そして、この場にいる中でもう一人悟空の動きが見えた人物が笑う。
「はははっ。全く、お前はどこまでも私を驚かせてくれるな」
「へへっ。その様子だと、おめえにもまだ何か手があるんだろ?」
動きが見えたとて、反応できなかったことには変わりない。しかし、まだ百代の表情からは失われていなかった。故に何か対抗策があるのだと予測する。
「ああ、勿論……だ!!」
「!!」
自信あり気に百代が宣言した次の瞬間、起こったことは先程の真逆であった。一瞬の間に、百代が位置を移動し、悟空が結界に叩きつけられたのだ。
「超加速。この技があればお前のスピードにも対応できるさ」
「へへっ、オラ、ワクワクしてきたぞ」
攻撃を受けたにも関わらず、悟空の表情に浮かぶのは興奮と歓喜。そしてそれは百代も同じ。二人の胸の内にある感情は一般人は勿論、武術家達の大半にも理解しがたい、彼等のようなバトルマニア達だけがわかる喜びだった。
「さあ、行くぞ!!」
そして今度は二人同時に消える。同時にその場に大きな音が響き渡る。
「一体、なにが、起こっていやがるんだ!?」
「た、多分、悟空君とお姉さまがぶつかり合ってる……んだと思う」
常識を遥か超えた戦闘に思わず疑問を漏らす忠勝と、その疑問に自信なさ気ながらも答える一子。
時々、瞬間的に姿を見える以外は、戦う者の姿がほぼ消えた状態で激突音が響き渡るという異常な戦闘を二人は繰り広げる。その状態が数十秒程続いた後、消えていた内の一人の姿が現れる。それは上空に蹴り飛ばされた悟空の方だった。
「川神流、流星脚!!」
そして、その悟空よりも高く飛び上がった百代の蹴りが炸裂。地面に向かって斜め方向に叩きつけられる。
「いちち。すげぇな、オラ速度には結構自信あったのに、まさかオラよりも速く動けるなんてな。けど、もうやられねえぞ。おめえの技の弱点、見抜いちゃったもんね」
猛スピードで叩きつけらたにも関わらず、割と平気そうに蹴られた頬を抑えながら立ち上がって見せる悟空。
そして彼はにやりとした得意気な笑みを浮かべて見せた。
「ほう、ならばその弱点とやら見せてもらおうじゃないか!!」
挑発的な態度に対し、超加速で接近する百代。悟空はそれを飛び上がってかわす。それを追いかけ百代も飛び上がる。しかしそこで悟空は身体の向きを反転させた。
「ひっかかったな。か~め~は~め~波!!」
空に向かってかめはめ波を撃つことで、ロケットのように飛んでくる悟空の身体。空中では自由に動くすべの無い百代はその体当たりをまともに受ける。それはまるで空中での交通事故。凄まじい衝撃が彼女の身体を走る。
「ぐっ、瞬間回復!!」
そのダメージを直ぐ様、回復する百代。しかし、それこそが悟空の狙いだった。
「技を解除したなぁぁ!!」
「しまっ!!」
素で高速で動いている悟空と違い、百代は技を使うことによって高速を得ている。大ダメージを受け、更に別の高度な技を使おうとすれば意識の集中が乱れ、技が途切れてしまうのだ。ただでさえ未だ落下中で身動きの取れない状態。今から、再度超加速を使っても対応が間に合わない。
「てりゃあ!!!」
迫る悟空の攻撃、しかし百代にはまだ見せていない技、奥の手が存在した。
「川神流、人間爆弾!!」
「うわっ!!」
自身を中心に爆発を起こす自爆技。瞬間回復を持つ百代だからこそ気軽に使えるその技で悟空の身体を弾き飛ばしたのだ。
予定通り瞬間回復を使い着地する百代。悟空の方も空中で態勢を立て直し着地する。
「ふふーん、技の弱点を見破ったと言ったがどうやら私の方が一枚上手だったようだな」
先程弱点を見つけたと言って見せた悟空に対し、得意気な表情で言い返す百代。しかし、悟空も負けてはいなかった。
「へへ、そうだな。けど、弱点もう一つ見つけちまったぞ。おめえの技、かなりリキを使うんじゃねえか? 大分、疲れてんのがわかるぞ」
超加速、瞬間回復、いずれも気を多量に消費する技である。瞬間回復は肉体的なダメージや疲労を回復するが、気の消費だけは避けられない。膨大な量の気を持つ百代であったが、技の連発に限界が迫っているのは事実であった。
しかし限界が近いのは百代だけではなかった。これまで何度も攻撃を受けたため、肉体的な損傷が蓄積しているのである。つまり、戦いの終わりは直ぐそこまで近づいていた。
「ああ、だから次で決める!!」
「よーし、受けてたってやる!!」
残る力の全てを賭けて百代が選んだ手段は小細工無し、全身に気を纏い、限界速度にまであげた超加速での突撃。
「たあああああ!!!」
「てえやああああ!!!!」
そして悟空はそれを真正面から受け止める。二人の巨大な気を持った者同士ぶつかり合い。その衝撃に水爆にも余裕で耐える筈の結界が軋み、そして破裂するのだった。
悟空が元の世界に返って2年後
直江大和は嘗ての夢を目指し、大学の政治学部に進学。政治家目指して勉強中。最近になって、椎名京と付き合い始めたようである。
椎名京は大和と同じ大学。熱烈な交際をしながら彼に依存しすぎないよう、自分一人の道を模索中。
クリスティアーネ・フリードリッヒはドイツ軍に入団。軍で活躍しながらも、風間ファミリーとの縁は途切れず、現在も交流を続けている。
黛由紀江は実家に戻り、史上最年少で流派を継承。クリス同様、風間ファミリーとの付き合いは途切れず。
風間翔一は冒険家なり、父親と共に現在文明の技術を超えた超古代文明の遺産を発掘。一躍、時の人となる。
弾金重工は当初、人造人間5号~7号に使われた技術を使い、工業部門を業界2位にまで躍進する。また、人造人間6号はロボット初のアイドルとしてデビューしクッキーを悔しがらせる。
川神一子は念願の川神院師範代試験に合格。夢を一つ適えた彼女は川神百代のライバルというもう一つの夢を目指して今も修行中である。
九鬼英雄は川神学院卒業後、九鬼財閥の社会人チームに入団。会社経営と野球という二足の草鞋を履き、そのことで内外から批判を受けながら実績を持ってそれを跳ね除け、ノンプロ初のWBC日本代表に選ばれる。
源忠勝はKOSの賞金を使い、養父である宇佐見巨人と共に大規模な孤児の擁護施設の設立を進めている。
そして、川神百代は……
「久しぶりだな、悟空。しかし2年ぶりに会ってみればお前が結婚していて、もう直ぐ子供まで産まれるとはな。流石に驚いたぞ」
「はは、なんか、そうなっちまった。それにしてもおめえ、よくこの世界に来れたな」
「キャップが異世界への転移装置を発見してくれて、それを九鬼が解析してくれたんだ。まあ、使われている未知のエネルギーの関係で行き来できる回数には制限があるんだがな」
2年ぶりの再会にも関わらず、全く気負った所の無いやり取りをかわしながら、二人は同時に構えを取った。
「さて、2年前の続きをしようじゃないか。まさか、訛っていたりはしないだろうな?」
「心配すんな。おめえと別れた後も、色んな世界を回って色んな奴らと戦ったりしてよ。リュウだろ、豪鬼だろ、ドモンにカズマ、幽助に戸愚呂、萃香に勇儀、みんなすげえ強くて、ばっちり修行した。勿論、今も毎日、しっかり稽古してっぞ」
「結婚しておいて、それはそれで問題な気もするがな。まあ、お前の奥さんには悪いが、私にとっては嬉しい限りだ。後、お前が異世界で戦ったと言う強者達にもものすごく興味がわくが今はいい。さあ……」
色々と言いたいことが浮かぶものの今、大事なことは一つである。
故に百代はその想いを込めて叫ぶ。
「真剣で私と戦いなさい!!」
真剣で悟空と戦いなさい!!――完
(後書き)
完結したああああああ。
ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。