━━━━━ 桜咲刹那 ━━━━━
結界などの準備が終わり、遂に模擬戦が始まる。
思えばエヴァンジェリンさんが戦うところを見るのは初めてだ。
麻帆良に入学する際に学園長から“お嬢様の事を考えるなら絶対にエヴァンジェリンさんには手出ししないように”と言いつけられていたので、エヴァンジェリンさんとは同じクラスでもあまり接点はなかった。
“闇の福音”と呼ばれた彼女とネギ先生はどう戦うのか?
「学園長。結界の準備が終わりました」
「ウム、それではお互い準備はいいかの?」
「構わんぞ」
「よろしくお願いします。ネギ先生」
「あ、いえいえ。こちらこそよろしくお願いします」
…………ネギ先生と茶々丸さんはいつでも変わりないな。いつでも自然体というか緊張感がないというか。
ロボットである茶々丸さんはわかるが、その茶々丸さんと同じなネギ先生っていったい…………。
張られた結界は半径50mぐらいのドーム状。ネギ先生とエヴァンジェリンさん達は10mほど間合いをおいて対峙している。
さて、ネギ先生の実力はどんなものなのだろうか?
「観客の皆は自己責任で怪我のないようにの。もし、怪我が怖いなら結界の外に出るとよかろう。遠くからこの模擬戦を見ることになってしまうが。
…………よし、皆準備できたようじゃの。それでは…………始めいっ!!!」
「行きます! エヴァさん!」
「来い! ぼーや!」
模擬戦が始まった。
しかし、ネギ先生は「行きます!」の言葉とは裏腹に、後退して距離をとりつつ右手のバズーカを3発発射。
縮地法とまではいかないが、後退するスピードは速い。
あのバーニアによる移動は便利そうだな。直線的な動きしか出来ない瞬動とは違い、バーニアの向きを調整することによって細かな動きを出来るようだ。
対するエヴァンジェリンさんはバズーカを『魔法の射手』で迎撃。3本の氷の矢が砲弾3発を正確に射抜いた。
やはり彼女の魔法の技量は凄いな。あんな高速で迫る砲弾を3発とも簡単に迎撃できるなんて。
…………ム? 射抜かれた砲弾が爆発すると思ったら、どうやら3発とも爆発物ではなくて粉末のようなものが中に入っていたらしい。
赤、青、緑の3色の粉煙が周りに撒き散らされた。
何だアレは? 煙幕のようにも見えるが粉が細かく、色も薄いので視界はあまり悪くならない。
「…………魔力探知の妨害作用をするものだな。あの粉が撒き散らされたら、魔眼にノイズが見えるようになった。
きっと念話の妨害もするんじゃないかな?」
「へえ、まずはエヴァンジェリンさんと茶々丸さんの連携を断つのか。
10歳の子供らしくない戦い方だな。魔法使いより龍宮の戦い方に近いのか?」
「かもしれんな」
冷静な戦い方だ。
力押しだけではなく、搦め手も使って戦えるのか。
その方がお嬢さまのためにも安心といえば安心だが。
「花粉症の人やニンニクの匂いが嫌いな人は結界の外に出ていてくださいねー」
「ちょっ!? ぼ、ぼーやっ!?」
…………は? ニ、ニンニク?
「逃げるぞ刹那っ!!!」
え!? …………ま、待ってくれ、龍宮!!!
━━━━━ 近衛木乃香 ━━━━━
「…………ハァ、やっと終わったぁ~~~」
「あ、今日のノルマ終わったん? じゃ、ご飯にしよか」
「お願い木乃香~。今は動きたくないの~」
ネギ君来てからアスナは勉強頑張るよーなった。
やっぱり10歳の外国人の子供のネギ君に英語を教わるならともかく、国語すら教わるのはマズイと思たんやろな。
ネギ君ってやっぱり頭ええんやなぁ~。担当の英語だけでなくて5教科全部出来るって。
「今日ネギは先生方の集まりに出るんだっけ?」
「そうやよ。だから夕飯はいらないらしいわ」
「いいなぁ~。高畑先生もいるんだろうなぁ~。私も高畑先生と食事したいなぁ~」
「しかし、周り大人ばっかで大丈夫やろか? お酒とかも出るやろうし、酔っ払いに絡まれないといいけど…………」
「そこら辺は大丈夫でしょ。ネギはシッカリしているし」
そうやな。ネギ君はシッカリしてるもんなぁ。
アスナに勉強頑張らせたのも良い例や。
アスナの成績や新聞配達のアルバイトのことを知ったネギ君は、笑顔で一言こう言った。
「高校には留年というものがありますよ」
聞いたアスナは石になってたわ。
確かになぁ。エスカレータ式で高校には上がれるとはいえ、高校でで留年したらどうしようもないわ。
留年したら学費や生活費が余計にかかってまうしな。
他にも日本の中学卒業、高校卒業、大学卒業で就職した場合のそれぞれ生涯賃金なんか挙げていって、このままではアカンということをアスナに教えていった。
「日本には“急がば回れ”という言葉があります。
目先のことに囚われず、将来のことを見据えて考えてください」
そないなことを言われたアスナは珍しく一晩中考え込んでたわ。
結局、新聞配達のアルバイトは続けるけど、次の期末テストで最低でも500位以内に入らなかったら、アルバイトは考え直すということになってもうた。
あのアスナの様子やったら、多分アルバイト辞めることにするんやろな。
ネギ君は他のバカレンジャーの皆にも話をしたみたいやな。
まきちゃんは高校では赤点とったら部活の大会に出れんこと知ったら愕然としてたわ。新体操頑張ってるからなぁ。
ゆえは図書館探検部、くーへも中国武術研究会って部活してるから他人事やないしな。赤点で部活出席停止にされたら困るやろうし。
楓はさんぽ部だから堪えてなかったみたいやけど、「保護者に連絡行くかも?」とネギ君がボソリと言うたら焦ってたわ。
「修行のために麻帆良に来ているので、そんなこと知られたら困るでござる」
「じゃあ、修行頑張ってください」
で撃沈されたけど。
ま、皆が勉強頑張ってくれるならえーけどな。
高校に入ったはいいけど、留年して違う学年になるのはさすがに嫌やわ。
…………ネギ君はせっちゃんも問題あるようなことも言うてたなぁ。せっちゃん大丈夫なんやろか?
剣道部とかで忙しいんやろうけど、せっちゃんが留年して後輩になったらもっと会えなくなってまう。ウチになんか出来ることないんやろか?
それにしても、ネギ君は10歳とは思えんわ。
あんな風に年上相手にも真正面から向かい合って、自分の意見を言えるなんて凄いなぁ。
ネギ君のおかげでアスナも勉強頑張るようになったし、ウチもネギ君を見習って真正面からせっちゃんに立ち向かってみよかなぁ。
━━━━━ 高畑・T・タカミチ ━━━━━
ネギ君は相変わらず卑怯だなぁ。
…………卑怯というか手段を選ばないというか。
「エヴァンジェリンの負けですね」
「そうだね。龍宮君と刹那君もコッチに逃げてきたのかい」
「さすがにニンニク臭くなるのはちょっと…………というか、ネギ先生のあの動きは何なんですか?」
どうやらあの3発の砲弾はそれぞれ魔力探知・念話妨害煙幕、ニンニク粉末、花粉の3つだったらしい。
おかげでエヴァはニンニクの匂いと再発した花粉症に悩まされた上、絡繰君への指示を口で叫んでしなければならないために、ネギ君に先手を取られ続けている。
絡繰君は逃げるネギ君を追って接近戦に持ち込もうとしているが、まったくネギ君を捕まえられない。
エヴァはたまに絡繰君の援護射撃を試みているが、花粉とニンニク粉末でそれどころではないようだ。
ネギ君は絡繰君を軽くあしらいながら、左手の銃でエヴァの魔法障壁を何度も撃ち抜いている。
エヴァの魔法障壁をあんなに簡単に撃ち抜くなんて…………。
魔法障壁を撃ち抜かれる度に、エヴァは花粉とニンニク粉末の被害を受ける。
『氷盾』ならネギ君の銃を防げるんだろうけど、『氷盾』を唱える暇をネギ君は与えない。
確かに真正面からエヴァと戦っても勝機は薄いからしょうがないんだろうけど、ここまでくるとエヴァが可哀想だ。
「くそっ! ぼーやっ! いつの間にこんなモノを用意したっ!?」
「この魔法を開発したときにですっ! ちなみにこれは本物じゃなくて、こういう匂いがする物質化した魔素です。あとには残らないから大丈夫ですよ!
他にもワサビや唐辛子等の用意もしてますけど!?」
「ゲホッ、ゴホッ、いらんわっ! さっさと捕まえろ! 茶々丸!!!」
「は、はい! マスター!!!」
…………絡繰君では無理だろう。2人には機動力に差がありすぎる。
絡繰君は背中と足裏のスラスターでネギ君を追っているが、ネギ君は背中や脛、肩などの全身についているスラスターで逃げ回っている。
傍から見ていると、ネギ君は物理法則をまるで無視したような動きをしているな。
「…………あんな動き、普通出来るわけないですよ。
目に見えるということは縮地法よりは遅いんでしょうが、それ以上に動きが自由すぎます」
「ああ。というか、よくネギ先生はあんな動きをして平気だな。
自由機動というより変態機動の域に達しているぞ。あんな機動をしては身体が持たないだろうに」
「多分、『咸卦治癒』の効果だろうね。
『咸卦治癒』を発動していると、儀式魔法に匹敵するほどの回復魔法を常にかけられている状態になるらしいんだ。多少手荒な動きをしても大丈夫らしい」
ダメージを受けても、片っ端からどんどん自動で治していくみたいだからねぇ。
…………お? エヴァが虎の子の魔法薬を取り出した。
大技で勝負に出るつもりか? 確かにこのままではジリ貧なんだけど…………。
「マズイぞ、エヴァンジェリン。それは誘いだ」
「? どういうことだ?」
「ああ、さっきからネギ君は絡繰君をあしらっているだけで、彼女には攻撃していない。おそらく怪我をさせないように手加減しているな。
エヴァは花粉やニンニクのせいで冷静になれていない」
「…………いや、あんなことされたら誰だって冷静になれないと思いますよ」
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック! 来たれ氷精 闇の精! 闇を従え 吹雪け 常夜の氷雪!」
『闇の吹雪』か!
今のエヴァの状態なら、ありったけの魔法薬を使ってあの魔法一発が精一杯だな。
エヴァの詠唱に気づいたネギ君が、バズーカをエヴァに向かって連射するが間に合わない。
「『闇の吹雪』ッ!!!」
エヴァの魔法が放たれた。ネギ君が撃ったバズーカの弾を飲み込んで、真っ直ぐネギ君に迫る。
飲み込まれた弾は爆発し、煙を撒き散らして視界を悪くする。
今度こそ煙幕かっ!?
そして直進した『闇の吹雪』を食らったネギ君は爆発した………………って、えええぇぇっ!?
「ちょ!? ネギ先生ぇっ!?」
「大丈夫だ2人とも。あの爆発はネギ先生のものじゃない。腰の裏に付いていた白い円柱を切り離して、先に『闇の吹雪』にぶつけて爆発させたんだ。
おそらく魔力タンクじゃないかな?」
さすがは龍宮君。狙撃手だけあって目がいいな。少し焦っちゃったよ。
こうなっては戦況はわからない。バズーカの煙幕とその魔力タンクらしきものの爆発で視界が悪い。
聞こえてくる音も絡繰君のスラスター音のみだ。
…………あ、それが狙いか!?
「茶々丸っ! 下だっ!!!」
エヴァの叫びと同時に、絡繰君が身体の中心を撃ち抜かれた…………と思ったら、あれは『魔法の射手』の『戒めの風矢』か。
絡繰君が捕まったな。
煙の中から出てきたネギ君は既にバズーカを捨てていて、腰につけていた銃を持っていた。
あれで『戒めの風矢』を撃ったのか?
そのまま落ちてくる絡繰君を受け止め、もう一度零距離で射撃したけど空砲だったみたいだ。
弾丸が撃発されたけど、何も起こらなかった。
「ハイ、これで茶々丸さん撃破です」
「…………くうぅっ!」
「も、申し訳ありません。マスター」
「あと4分ありますけど、茶々丸さんはこれで退場でいいですね。
結界の外に運びますので、ちょっと待っててください」
「さっさとしろっ! …………コイツラは父子揃ってニンニクを……っ!」
絡繰君がコッチに運ばれてくる。
怪我はないようで何よりだ。
「大丈夫ですか、茶々丸さん? タカミチ、茶々丸さんのことお願いしますね」
「ああ、わかったよ。ネギ君」
「ありがとうございます。ネギ先生。
お、重くないでしょうか、私…………」
「? 大丈夫ですけど?」
絡繰君がやけに動揺しているな。こんな絡繰君は初めて見た。
ネギ君にお姫様抱っこされているからかな?
「それじゃ、いってきますね」
「い、いってらっしゃいませ」
「頑張るんだよ、もう少しだ」
「頑張ってください。ネギ先生」
「いやあ、凄いね。ネギ先生」
でも、あんまり頑張り過ぎないようにね。
あとが大変だから。
「………………あ?」
「どうした、龍宮?」
「…………いや、エヴァンジェリンの背後から…………サングラスとガスマスクして手榴弾を持ったオコジョが接近している」
「「…………君(お前)は何を言っているんだ!?」」
「ほ、本当だっ!!!」
って、よく見ると本当だったっ!?
エヴァー、後ろ後ろーーー!!!
━━━━━ エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル ━━━━━
…………油断した。あのぼーやを相手にするのだから油断するつもりはなかったが、それでもまだあのぼーやを甘く見てた。
ええいっ! 父子揃ってニンニクを使ってくるとはっ!
花粉症で悩まされていることは昨日、『咸卦治癒』の治療中にウッカリ言った覚えがあるが、ニンニクのことは一言も喋ってないぞ。
やっぱり、あのぼーやはナギの息子だ。発想が同じじゃないかっ!
クソッ! あの『登校地獄』をかけられたときの思い出がフラッシュバックしたせいで冷静になれず、茶々丸を撃破されてしまった。
今の私が使える最大威力の『闇の吹雪』が防がれた以上、魔法はもう通じん。
となると、人形使いの技法である糸を使って何とかするしかあるまい。ぼーやがもう少し近づいてきて、隙が出来れば…………。
「お待たせしました、エヴァさん」
「なに、大丈夫だ。今来たところだよ」
「そうですか。お待たせしたようで申し訳ありません。
デートの続きといきましょうか。美術館と遊園地のどちらがお好きですか?」
「さてな? 麻帆良内にある美術館には行ったことがあるが、遊園地には行ったことはないのでな」
「奇遇ですね。僕も遊園地に行ったことないです。一度ジェットコースターとやらに乗ってみたいものですね」
ジェットコースターよりもお前のあの動きの方が面白いだろうよ。
何なんだ!? あの変態機動は!?
今のぼーやは慎重に少しずつ近寄ってきているが、『魔法の射手』で仕掛けてもアッサリと避けるだろう。
それに魔法薬の残りが少ないからそんな牽制程度に使うわけにはいかん。
だから“糸”で罠を張った。罠といってもただぼーやを拘束するためだけのものだがな。
せめてそれで一矢報いるしかない。今日ほど魔力を封印されていることを悔やむ日はそうそうないな。
「…………あれ? そういえば僕って美術館にも行ったことないぞ。
というか、イギリス出身なのに大英博物館にすら行ったことない……」
それは勿体無い。って、そうじゃないっ!
駄目だ、あのぼーやはやっぱり天然だ……。
「そうか。それなら私に勝てたら、私がぼーやに美術館へエスコートされてやろう」
「あ、是非お願いします」
「フン、正直驚いたぞ。私の封印があるとはいえ、まさか2対1でここまでやられるとは。
ぼーやを甘く見ていたつもりはなかったが、それでも警戒が足りなかったらしいな」
…………あと、2m。
ぼーやは気づいていないのか? フルフェイスだから表情もわからないし、声も普段と何の変わりもない。
「いえいえ。僕が不利なわけじゃないですよ。
主人と従者がセットなのが当然なら、もちろん主人と使い魔だってセットですから」
…………何? 使い魔? 確かぼーやには使い魔が…………。
ピンッ! と、安全ピンを抜くような音が背後から聞こえた。
しかしそれと同時にぼーやが突っ込んできたから、振り向こうにも振り向けないっ!
魔力探知妨害煙幕で気づけなかった。ぼーやの使い魔のオコジョ妖精か!?
そして自分の背後から頭の上を通り越して投げられた、手榴弾らしきものが落ちてくる。
マズイっ!!! と思った瞬間には目の前が真っ白になった。
これは閃光弾かっ!?
「クッ! 『氷盾』!!!」
目を閉じながら張っていた糸の罠を発動させ、同時に『氷盾』を目の前に発現させる。
しかし、糸の罠にぼーやが引っかかった感触はない。
視力の戻った私の目に見えたのは、真っ二つに切り裂かれた『氷盾』と、私の腹に銃口を押し付けているぼーやだった。
次の瞬間、腹に魔法が当たる感触があり、『戒めの風矢』で私は捕縛されてしまった。
くそっ、やられた。
ハハッ、やっぱり、このぼーやはお前の息子だよ。
なあ、ナギ…………。
━━━━━ 後書き ━━━━━
これが初バトルでした。擬音とか苦手なのであまり臨場感はない感じですね。相変わらずバトルというものは難しいです。
なるべく戦闘状況がわかるように書いたつもりだったのですが……。
もう少しバトルが続いていきますので、もう少しお付き合いください。
…………え? 相変わらず、ここのネギは腹黒い?
ハハハ、何を仰るウサギさん。
ここのネギはアルちゃん用にちゃんとガスマスクとサングラスを用意しておくような、使い魔想いの主人でございますことよ?
モビルスーツ紹介(Wikiから抜粋+個人的感想)
『シナンジュ』
パイロットの脳波に反応する特殊構造材「サイコフレーム」を採用したニュータイプ専用機。
ただし、ファンネルなどのサイコミュ兵器は搭載しておらず、それを代価にパイロットの操縦イメージをMSへダイレクトに反映出来る様、MS単体としての基本性能、機体制動を極限にまで突き詰めて設計されている。
背面と脹脛側面の推力偏向スラスターの他、全身に多数のスラスターを装備し、いかなる姿勢においても高い機動性を発揮する。
作者的にサザビーよりシナンジュのほうが好きです。
特殊能力無しで機体性能に特化させるとかに燃えます。
今回の戦闘は、ガンダムUC第二話の影響というかアイデアを頂いたところがあります。ガンダムUCを見たことがある人は簡単に分かるでしょうw
気になった人は、レンタルビデオ屋にGO!!!