━━━━━ 瀬流彦 ━━━━━
昨日の夜にいきなり学園長から連絡が来て、今日の朝から急な仕事があるということで学園長室に来たんだけど…………。
「…………現在の状況はこんなところじゃ。
スマンが今日一日この部屋に詰めてもらうぞい。もちろん休日手当てはちゃんと出すからの」
「わ、私は今日、彼との約束が…………」
「フォッフォッフォ、すまないのぉ。やはり西に関することなら葛葉先生は外せないのじゃ。
それに君が剣の稽古をつけた刹那君も京都に行っているのじゃぞ。心配じゃないのかね?」
「…………うぅ…………」
「ぼ、僕もせっかく春休みなんで、娘と出かける約束がありまして…………」
「フォッフォッフォ、明石教授の娘さんというと、ネギ君のクラスの明石裕奈君じゃったの。
ネギ君に何かあったら娘さんも悲しむじゃろうなぁ…………」
「…………“ネギ君に何かあったら”じゃなくて、絶対に“ネギ君が何かしたら”ですよねぇ」
…………まーたネギ先生が何か仕出かしたのか。
いや、別にネギ先生から仕出かしたわけじゃないらしいんだけどね。でも一度お払い受けた方がいいんじゃないかな、あの子?
麻帆良に来てからまだ2ヶ月ちょっとのはずなのに、何でこうまで騒動に巻き込まれるのかな?
わかってるよ。別にネギ先生が悪いことしてるわけじゃないんだよ。
ネギ先生に秘密にしておくはずの魔法関係者のことがバレたときだって、あれはエヴァンジェリンがおんぶされてるうちに寝ちゃったせいで、ネギ先生が彼女を集合場所に送り届けに来たからバレちゃったんだ。
今一緒に京都に行っている生徒達への魔法バレだって、エヴァンジェリンが転移魔法で転移したところを目撃されて、記憶を消そうとして消せなかったからバレちゃったんだ。
…………アレ? 両方ともエヴァンジェリンのせい?
ま……まあ、今回の京都旅行でも最初は関西呪術協会のお家騒動に巻き込まれたのかと思ったら、実は魔法世界の指名手配犯が関わっているということだからね。
別にネギ先生から積極的に騒動を起こしてるわけじゃないし、ネギ先生自体は真面目な良い子なんだよ。
特に個性的な子が多い2-Aでちゃんと先生もやっていけてるし、万年学年最下位だった2-Aを学年トップにするという偉業まで達成しているぐらいなんだ。
真面目で良い子なだけでなく、大人顔負けの能力持っているんだ。
…………それでもあんまり関わりたくないなぁ。
学園長みたく胃潰瘍で入院することになりかねないし、そもそもネギ先生なら1人でも大丈夫じゃない?
「というわけで、学園長。
僕も彼女との約束があ「瀬流彦君、彼女いないじゃろ」……………………そうですよ、その通りですよ」
やっぱり無理だよね、ハハハ…………。
ま、冗談だけど。ネギ先生は大丈夫かもしれないけど、一緒にいる生徒達は大丈夫とは限らないからね。さすがにここで帰るわけにはいかないさ。
遠く離れた麻帆良から出来ることはそんなにないだろうけど、それでも出来ることがあるならやらなきゃ…………。
「大丈夫じゃ。ネギ君ならシッカリやってくれるだろうて。ワシらはもしものときに備えておくだけじゃ。
それに…………ちゃんと胃薬はたくさん用意してある。持ち帰りもOKじゃ」
「「「………………………………」」」
…………やっぱり帰ったら駄目かな?
くそ、高畑先生さえ出張中じゃなければ…………。
━━━━━ 宮崎のどか ━━━━━
身体が軽い。
こんな幸せな気持ちで目覚めるなんて初めて。
もう何も怖くない。
「…………のどか。いくらネギ先生と手を繋いで寝れたからといって、妙なフラグを立てるのはやめるです」
「フラグ? 何のこと?」
「あれ? …………すいませんです。何か時空を超えて電波が届いたというか…………?」
変なゆえ?
どうかしたのかな?
それと身体が軽いのは本当だよ。ネギ先生がせっかくだからということで、『咸卦治癒』を発動した状態で手を繋いで寝てくれたから、本当に体の調子が良いの。
こんなにスッキリとして目が覚めたのは久しぶり。長谷川さんや桜咲さんが凄いって言ってたのがよくわかった。
でも残念だったのは、ネギ先生の手が心地良くてあっという間に寝ちゃったこと。
布団に入ってネギ先生と手を繋げたときは、もう心臓がバクバク鳴って落ち着かなくなっちゃって、こんなんじゃ絶対眠れないと思ってたんだけど…………。
ネギ先生の手から伝わってきた温もりで落ち着いて、いつの間にか寝ちゃってたの。
もう少しネギ先生の手を繋いでいたかったなぁ。
スッキリして目が覚めたら、ネギ先生は朝の運動しにいったらしくて布団にはいなかったし…………。
でも、まだこの手にはネギ先生の手の感触が残っている。
木乃香さんやアスナさんが“弾力があるけど固くなくて感触がシッカリとわかる身体”、って言ってたのがわかる手の感触。
私がネギ先生の手をギュッと握り締めたら、ネギ先生も私の手を握り返してくれた…………。
エヘヘ、ネギ先生…………。
ネギ先生と手を繋ぐなんて初めて。
初めて会った日にお姫様抱っこされたけど、あれは緊急事態だったし。
…………いいなぁ、木乃香さんやアスナさん。毎日あんなことしてるなんて。
しかもアスナさんは手を繋ぐだけじゃなくて、ネギ先生を抱きしめながら寝ているらしいし…………。
ネ、ネギ先生を抱きしめて…………。
ううぅ…………うらやましいけど、私には無理だよぉ。手を繋いで寝るだけでもいっぱいいっぱいだったのに、ネギ先生を抱きしめて寝るなんて、考えただけで恥ずかしくて死んじゃいそう。
「…………のどか、もうすぐ朝食です。
いつまでも“頬に手を当ててイヤンイヤン”としていないで、お風呂に入りに行きましょう」
「え!? う、うん、そうだね」
や、やだ、私ったら…………そうだね、朝食の前にお風呂に入って身支度を整えなきゃ。
髪の毛を触ってみるとちょっと寝癖がついてるし、ネギ先生に会う前に何とかしなきゃ。
…………あれ? よくよく考えると、私が起きる前にネギ先生が起きてたんだから、私の寝顔とかもネギ先生に見られちゃってたってこと?
私、変な顔して寝たりしてないよね?
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「それではエヴァさん、いってらっしゃい。何かあったら連絡してくださいよ。
…………それと昨夜お願いしたこと、よろしくお願いします」
「…………あのぐらいなら構わないがな。魔法が使える今の状態なら、大して手間ではないし。
でも正直、そこまで準備する必要はないと思うぞ」
「あくまで“念のため”ですよ。無駄になったら無駄になったで、それは平和だったということなんですからいいんです」
「そういう慎重すぎる性格を褒めればいいのか、それとも大袈裟すぎると怒ればいいのか…………。
…………まあ、今回の旅行ではネギの予想が尽く当たってたからな。最後までネギの直感を信じるのも良いだろう。
じゃあ、行ってくる。行くぞ、茶々丸」
「はい、マスター。夕食は食べてから戻ることになると思いますので、マスターの分の夕食は結構です」
エヴァさんが京都観光に行った。
私達と違って、襲われたとしても対抗することが出来るらしいから大丈夫だとは思うんだけど、それでも心配だな…………。
だってあの襲ってきた人って、過去に小さい女の子を誘拐した人なんだよね。それでこの私たちが住んでいる現実世界とは違うところの、魔法世界ってところで指名手配されている。
エヴァさん本人の前で言ったら怒られるけど、エヴァさんはまるで絵本に出てくるようなお姫様みたいに小さくて可愛いから、あの誘拐犯さん達が狙うには絶好のターゲットなんじゃ…………。
ネギ先生やくーふぇの話では、エヴァさんも凄く強いらしいんだけど、それでも心配なものは心配だなぁ。
「それでは僕はちょっと詠春さんと今後について話をしてきます。
10時から予定通りに、関西呪術協会から見た裏の世界についての説明がありますので忘れないでくださいね」
…………やっぱりネギ先生も、エヴァさんみたいに可愛らしい人が好きなのかな?
アルちゃんが見せてくれた、ネギ先生からの好感度ランキングでもエヴァさんが一番“恋愛”が高かったし、エヴァさんの家でよくお話しているし。
何よりネギ先生のファーストキスがエヴァさんに奪われちゃったし。
私だって、ネギ先生の右頬にキスしたけど、さすがに唇になんか出来なかったよぉ…………。
ネギ先生の好みのタイプって誰なんだろう?
あ、そうだ!
「…………ね、ねぇ、アルちゃん?
ネギ先生が私達のことどう思っているかの好感度ランキング、見せてもらってもいいかな?」
「え? 宮崎様、いきなり何ですか?」
「いいわね、それ。昨日のキスで、ネギが私達のことをどう思ったのか知りたいわ」
「あー、面白そうやなぁ。バレンタインのときに1回見たっきりやったから、この1ヶ月でどんな風にウチらへの想いが変わったか見てみたいわ」
「…………エヴァンジェリンさんがいないのですが、いいのでしょうか?」
「むしろ好都合なのです。不意打ちでネギ先生の唇を奪うような人は脅威なのです」
「お前ら、少しは自重しろ。
(…………くそ、何で私は昨日寝ちゃったんだよ。ネギ先生も可哀想に。年上の女の子に囲まれた状態で無理矢理唇を奪われたりして…………)」
ごめんなさい、長谷川さん。
こんな方法でネギ先生の気持ちを知るなんて、本当は悪いことだってわかってます。
けど、それでもネギ先生の気持ちが知りたいんです!
「3月の初めに私が確認したときは、以前のものとそう違いはありませんでしたし…………まあ、問題ないですかね。昨日の皆さんからのキスのせいで、ネギお兄様が心の中では実は悩んでたりしてるかもしれませんし。
ここにはいませんけど、エヴァンジェリン様の分もお出ししますか。えーっと……………はい、出ました。皆さんどうぞ」
うぅ…………ネ、ネギ先生の気持ちは誰に向いてるんだろう?
友 親 恋 愛 色 計
明日菜 5 8 2 9 0 24
木乃香 4 9 2 8 0 23
エヴァ . 7 5 2 8 0 22
刹那 7 5 3 7 0 22
茶々丸 6 7 2 6 0 21
のどか. 5 6 2 7 0 20
千雨 5 6 3 6 0 20
古菲 6 3 1 5 0 15
楓. 6 5 0 4 0 15
夕映 4 4 1 5 0 14
マナ.. 5 4 1 4 0 14
…………。
……………………。
………………………………え?
「あれ? 私への“色欲”が0点になってる?」
「ああ、刹那様への“色欲”なら、3月の初めに見たときには0点になってましたよ。
もう慣れてしまわれたんじゃないでしょうか?」
「それは喜んでいいのかな? 女としての魅力がないと言われているも同然では?
…………いや、ネギ先生は10歳なのだからしょうがないのか?」
「そうですよ、ネギお兄様は10歳ですからね。
でも、私が3月の初めに確認したときより大分変わってますね…………っていうか、あら?」
うん、刹那さんの“色欲”が0点。これはいいの。
…………これはいいんだけど。
「…………ちょっ!? ちょっとこれはど「落ち着け! ここは麻帆良じゃないから騒ぐな! 素数でも数えて心を落ち着かせろっ!!!」…………ごめんなさい。
1、2、3、5、7…………」
「うん、ごめんな。千雨ちゃん。ウチもアスナみたいに叫びそうになったわ…………」
「…………いや、私も大声出して悪かった。とりあえず順番に考えていくぞ。
宮崎、フリーズすんな。再起動しろ…………それと神楽坂、“1”は素数じゃないぞ」
「…………ハッ!?」
ア、アレ? いけない、何してたんだっけ?
…………そうそう、ネギ先生からの好感度ランキングを見てたんだよね。
「まずは一番簡単な“色欲”からだな。見事に全員が0点」
「それはそれで問題なんやけど、ネギ君が10歳ということ考えたらしょうがないなぁ」
「うん、それはいいのよ。ネギはそういうことがわからないだけなんだから、前のときに刹那さんに1点でもあった方がおかしいのよ」
「ネギ先生は“恥ずかしがられる”ということに慣れていなかったみたいですからね。
故郷の従姉のお姉さんはもちろん、アスナさんや木乃香さんはネギ先生に対して恥ずかしがられていなかったようですし」
「慣れてしまたらこんなものアルか」
「アーニャお姉様は恥ずかしがられてましたけど、それは最初からでしたからね。
ネギお兄様にとって、あのアーニャお姉様がデフォルトでしたし…………」
うん。刹那さんだけを女の子として見てるわけじゃないことがわかった。
むしろ全員がそういう風に女の子として見られていない、というのはショックだけど、ネギ先生は10歳だからしょうがないよね。
それにキスのせいで、エヴァさんに対しての“色欲”が増えるなんてことはないみたい。
それは良かったんだけど…………。
「あー…………次は“友愛”、“親愛”、“愛情”か? 全員増えてるといえば増えてるな」
「ふむ、見たかぎり“友愛”は拙者達、修行仲間が増えているでござるな」
「“親愛”、“愛情”は全員そこそこ増えているな。まあ、元から関係者だった私や刹那、エヴァンジェリン以外の全員と、隠し事しないで付き合えるというのが良かったのかな?
いくら大人びているとはいえ、やはりネギ先生はまだ子供だ。秘密にしているということで、知らないうちにストレスが溜まってたんじゃないか?」
「そういえばネギが最近は伸び伸びとしてる感じがするわ。
麻帆良に慣れてきたからだと思ってたけど、そういうこともあるのもしれないわね」
「確かに学校でのネギ先生と魔法関係でのネギ先生は違う感じがしますね。学校でのネギ先生はどこか“教師”という役柄を演じているような気がしますし…………」
「……だな。いくら修行とはいえ、考えてみりゃ10歳の子供には大変すぎだろ。
私達に魔法バレしなくてもしばらく大丈夫だったかもしれないけど、数ヵ月後にはネギ先生が参ってたかもしれないな。そう考えたら私達に魔法バレしたのは、ネギ先生にとっては良かったんじゃないかな。
…………それで“恋愛”…………なんだが…………」
そうなの。何で“恋愛”が減ってるの?
前のときは確かに私への“恋愛”が4点あったはずなのに、今は2点しかない。
…………アスナさんや木乃香さん、エヴァさんも2点だし。
「な、何でなの!? 何で前のときより下がってるのよ!? 私は前のときは6点あったはずよ!!!」
「ウチは確か5点で、エヴァちゃんが一番高くて7点やったはずや。そんでのどかは4点。その“恋愛”の点数が高かったウチら4人が何で2点まで下がっとるん?
…………それに何でせっちゃんと千雨ちゃんが3点って一番高いん?」
「ご、誤解です、木乃香お嬢様! 私はネギ先生と何もしておりません!!!」
「あー…………あれじゃないか? 昨日のキスが原因なんじゃないか?
それと私と桜咲は“何もしてない”から、点数の下がり方が少なかったんじゃないのか?」
え? 昨日のキスが原因?
どういうこと? キスしたおかげで“恋愛”が上がるっていうのならわかるけど、下がるってどういうこと?
「いや、ネギ先生が「キスは従姉に頬とか額にされたことならある」ようなこと言ってただろ。そしてお前らが昨日キスした場所はその額と頬だったんだよな?
お前らにキスされても従姉のお姉さんと同じように想われて、“恋愛”が上がらずにむしろ下がったんじゃねーのか?」
「…………ああ、それはありえるかもな。刹那への“色欲”がなくなったことからも言われていたように、ネギ先生はソッチ方面がまだ理解出来ていない。だったらキスされたとしても、“恋愛”ではなく“親愛”の方が上がるかもしれん。
そもそも欧米人にとって、キスや抱擁は挨拶の一種でもあるからな。
…………しかし、キスを唇にしたエヴァンジェリンも同様なのか?」
「な、何よそれ? キスは逆効果だったの? …………だ、だったら一緒にお風呂に入るぐらいしないと…………」
「アスナさん、それこそ駄目なのでは? きっと従姉のお姉さんとお風呂に入ったことを思い出されますよ」
「うわ、何やそれ? つまりスキンシップしたら“恋愛”がどんどん減ってくってことなんか?
ううぅぅ…………“恋愛”が減るのは嫌やけど、スキンシップ出来ないっていうのはもっと嫌やなぁ」
「こ。こうなったら、のどか! ハルナが描いていた漫画に載っていた、し、しししし、しし舌を絡ませるキ「落ち着けぇっ!」あぶっ!?」
スパーーーーーンッ! と良い音がしてゆえが千雨さんに叩かれた。
っていうか、もしかして舌を絡ませるってディープでフレンチなキ、キキキ、キスのこと!?
そんなこと出来るわけないよぉっ!!!
「そこまですりゃ確かに効果はあるかもしれないが、10歳児にそんなことしようとすんな。これでわかっただろう。ネギ先生はまだ子供なんだ。
お前らの基準で進めようとしても、逆効果になることだってあるんだ。だからこれからはもう少し深く考えてから行動しろ」
「…………わかったわよ」
「そうやなぁ。ウチもそうやけど、特にアスナは最近ネギ君に依存してたからなぁ…………。
やっぱりネギ君のこともちゃんと考えんとアカンわ」
「エヴァにゃんがいなくて良かったアルね。いたら絶対もっと凄い騒ぎになってたアル」
「確かにそうですね。エヴァンジェリンさんもネギ先生のことを露骨に狙っているですし、あの結果見てたらネギ先生に問い詰めに行きかねなかったです」
ううぅ…………ネギ先生にまだ好きな人が出来ていないってことがわかったのはいいんだけど、これだと自信なくしちゃうなぁ。
…………元から自信あるわけじゃないんだけど。
で、でも大丈夫! まだ時間はあるんだし、この旅行を通してもっとネギ先生と仲良くなればいいんだから!!!
「しかし、千雨。アスナやコノカ達以外の面々も“恋愛”の点数が下がってるのはどういうことアルかね?」
「うーん、そうだなぁ…………“恋愛”が下がっただけと考えず、“友愛”、“親愛”、“愛情”に置き換わったと考えれば良いんじゃないか?
総合点で見ると極端に下がったりしてないだろ」
「ああ、なるほど。そういう考えもあるですね」
「“恋愛”が別の想いへと変わったんか。
女の子というよりも、家族や友達として強く想ってもらっとるということかな? それだったら悪い気はせぇへんけど」
「(木乃香お嬢様の道のりは険しそうだなぁ…………というか、木乃香お嬢様はネギ先生の事は本気なのだろうか?)」
「というか、拙者への“恋愛”が0点ってどういうことでござるか? 拙者は完璧に“恋愛”対象外ということでござるか?
…………何で皆目を逸らすのでござる? 別に参戦する気はござらんが、ここまで意識されていないというのは癪でござるな」
…………えーっと……ネギ先生は10歳なんだからしょうがないんじゃないかな?
それか“仲間”として強く想われるようになった…………とか?
━━━━━ 後書き ━━━━━
別にのどかがマミったりする予定はありませんのでご安心を。ただのネタです。…………ホントにネタですよ。いや、ホントホント。
そしてネギは仙人への道を順調に歩んでいるようです。
せっちゃんとの同衾、惚れ薬、はじめてのチュウなど、麻帆良に来てから心が乱れることがたくさんありましたが、それらさえも乗り越えてしまったのがまずかったみたいです。
“色欲”も“恋愛”も昇華されて、“愛”へと到達しそうです。
それとのどかが原作の修学旅行時期に比べて、大分積極的というかハッチャケてる感じがします。
原作のどかの影響を受けちゃったのか…………というか原作ののどかって最初と最後で変わりすぎですよねw
明日菜はいくらバカレンジャーを卒業したとはいえ、まだまだ勉強が足りません。
期末テストは範囲が決まっていたので大躍進出来ましたが、さすがに1ヶ月ぐらいで平均的な中学生レベルまで学力を戻すのは無理です。
…………本当にマミったりしませんからね。
大事なことなので3回言いました。