━━━━━ フェイト・アーウェルンクス ━━━━━
最初から最後までしてやられた。
関西呪術協会の本山を壊滅させたとはいえ、結局はネギ君に最後で全て引っ繰り返された。
今回の目的は全て果たしたし、偶然だけどネギ君が危険だということがよくわかったのはいい。
ネギ君は麻帆良で教師をしている。ネギ君は明らかに彼の復活に対する障害になりうる。
…………いや、なりうるじゃなくて確実になる。絶対になる。
今の時点で気づけてよかったのが不幸中の幸いだ。
しかし、目的を果したというのに全然気が晴れない。
むしろあそこまで良いようにやられてしまって悔し…………悔しい。そうか、これが“悔しい”という気持ちか。
「…………月詠さん。悪いけど、ここで少し待っていてくれ」
返事も出来ない、凍らされたままの月詠さんに声をかける。
今までの僕ならこんな無駄なことはしなかっただろうね。
…………気づかなかったけど、月詠さんを封印している氷に矢が結構突き刺さっている。月詠さんを背負って逃げたのは不味かったかな?
まあ、そんなことはどうでもいい。
しかし、このまま尻尾を巻いて逃げるなんてのは、いくら僕でも我慢できそうにもないんだよ。
小太郎君には逃がしてくれた借りがあるからね。せめてネギ君に一撃だけでもいれさせてもらおう。
人間を殺しちゃいけないことになっているけど、あのネギ君なら話は別だ。
確実に障害になる彼は、排除出来るならココで排除しておいた方がいい。少なくとも死んでも構わない攻撃をさせてもらおう。
水の転移魔法を使い、祭壇近くに移動する。
隠れて様子を伺ってみると、どうやらもう終わっているようだ。
小太郎君は…………いた。ネギ君に襟首つかまれてズルズルと引き摺られている。
反応がないことから気絶しているみたいだね。
召喚されていた鬼達も徐々に消えていっているし、どうやらネギ君は終わったと判断したようだ。
…………今ならいけるか?
彼らは完全に油断している。今さら僕が戻ってくるなんて考えてもいないだろう。
転移魔法でネギ君に接近して『障壁突破 石の槍』で攻撃後、攻撃の成否に関わらずに直ちに転移魔法で撤退。これでいく。
小太郎君は…………諦めるしかないね。ネギ君は複数の目的を持ったまま戦える相手じゃない。
仕掛けるなら今しかない。
術者の集団の中に入られたら、撤退出来るものも出来なくなる。
認めよう。君は僕が本気で殺意を抱くに値する。
…………ズ…………
転移完了。位置はネギ君の真後ろ。
しかしネギ君は左手を後ろ手にして、小太郎君の襟首を掴んで引き摺っている。そのためネギ君の左半身への攻撃は小太郎君に当たる可能性がある。
だから狙うは右半身中央部、肝臓付近!
しかし気づかれたのか、ネギ君が足を止めて反応している。まさかこの転移だけで気づかれるとは…………。
「『障壁突破……」
しかしもう遅い。
首だけで振り返ってこちらを見るけど、いくら何でもこれは避わせない。
「……石の槍』っ!?」
なっ!? 僕の方にバックステップで踏み込んできた!? 『石の槍』を避わそうともせずに!?
橋板から生み出された『石の槍』はネギ君に向かって猛然と突き刺さろうと伸びた。
しかしネギ君は、左手に持っていた小太郎君を湖に投げ捨てると同時に、そのまま右から振り返りながらも僕の方に踏み込んできた。
相打ち覚悟か!?
ドスッッッ!!! っとネギ君の右腹を『石の槍』が大きく抉るが、それでもネギ君は止まらない。
そのまま振り返ったネギ君の左拳で魔力と気が急速に高まる。
転移が間に合わないっ!
「『閃華裂光拳』!!!」
迫り来るネギ君の左拳を咄嗟に両腕で防御するが突破され、僕の鳩尾にネギ君の拳が突き刺さり、メキメキメキィッ! と骨が折れる音がした。
そして僕の身体が向こう岸まで吹っ飛ばされる。
咄嗟のパンチでこの威力!? 障壁も力任せに突き破って!?
「クゥッ!!!」
…………吹っ飛ばされたけど、何とか木にぶつかりながらも止まれた。
両腕? 駄目だ、折れてる。 アバラ? わからない。グチャグチャになっていて感覚がない。
駄目だ、もう戦えない。やはり撤退するしかない。月詠さんを回収して早く撤退しよう。
でもこれで一矢報いた。
小太郎君、君の望み通りにネギ君へ一発いれてあげたよ。
…………まるで人間みたいな感想を抱くんだな、僕は。
━━━━━ 神楽坂明日菜 ━━━━━
ドスッッッ!!!
そんな音がしてネギのお腹に大きな穴が開いたのが、消えていく鬼達の隙間から見えてしまった。
…………ウソ?
何で? もう終わったんじゃなかったの?
何で? どうしてネギのお腹に大きな穴が開いているの?
何で? どうしてガトウさんみたいにネギのお腹からたくさん血が出ているの?
…………やだよ。ナギやガトーさんもいなくなったのに…………ネギまでいなくなっちゃうなんてやだよ。
…………ナギ? ガトーさん?
え? ナギってネギのお父さんよね?
ネギの持ってる雑誌で顔は見たことある。見たことはあるけど…………何でその人が私の頭を撫でているの?
ガトーさん? 誰この人? 高畑先生みたいなスーツを着て、高畑先生みたいに煙草を吸っているおじさん。
でも今着てるスーツは血で赤く染まって、今より若い高畑先生が煙草に火をつけている。私はこんな人と麻帆良で会ったことないのに。
何なのこの光景?
何でこんなことを思い出してるの?
…………思い出してる?
思い出すってことは、この光景は実際に今までにあったこと。私が実際に体験してきたこと。
でも私にはその記憶なんかない。
…………頭が痛い。
目の前がチラつく。
頭を振るとチリンと鈴の音がする。
タカミチがくれたプレゼントの髪飾り。
…………タカミチ?
そうだ。私は高畑先生のことを小さいときは「タカミチ」と呼んでいたんだ。
小さいときにタカミチと一緒に麻帆良に来た。それでいいんちょと会って、木乃香と会って、クラスの皆と会って、ネギと会った。
だったら麻帆良に来る前は?
麻帆良に来る前は…………雪が降っていた。雪が降っていて、タカミチと一緒に歩いていた。
それでタカミチにこれからどうするのか聞いたら「日本へ行く」って言われた。
日本に行ってどうするの?と聞いたら、タカミチはこう言ったんだ。
「幸せに暮らすのです、お姫様。
全てを忘れて…………ね」
って。
…………私は何を忘れたの?
思い出せ。私は何を忘れた? そしてさっきは何を思い出した?
さっき思い出したのはナギのこと。
ナギは私を助けてくれて、しばらくの間一緒に旅をしていた。
けれどもいつの間にかいなくなってしまった。
そしてガトーさんのこと。ガトーさんは私を守ってくれて…………守ってくれて?
守ってくれて、その後ガトーさんはどうなった?
思い出せ。思い出すな。
今なら思い出せる。今なら思い出してしまう。
「………………ケホッ!」
「ネギ君っ!?」「ネギッ!?」
…………そうだ、今はそんなことをしている暇はないのよ。ネギを助けなきゃ。ネギはお腹からたくさん血が出ていて、口からたくさん血を吐いている。
ガトーさんみたいに血だらけになっているネギを助けなきゃ。ネギもナギやガトーさんみたいにいなくなっちゃったら………………いなくなった?
『幸せになりな、嬢ちゃん。
あんたにはその権利がある』
…………。
……………………。
………………………………思い、出した。
全部…………全部思い出した。
全部思い出したけど、何でこんなときに思い出したの?
ガトーさんのときと同じだから?
ガトーさんみたくネギもいなくなっちゃうから?
やだ、ダメ。そんなのやだ。そんなのダメ。
せっかく思い出したのに。せっかくわかったのに。
「…………ダメッ、ネギ!
いなくなっちゃやだっっっ!!!」
「ん? ああ、大丈夫ですよ、明日菜さん。腹に穴が開いたぐらいじゃ僕は死にませんから。
…………ケホッ、ペッ! 血の味がするな。相変わらずこの味は慣れないや」
「「「「「……………………え?」」」」」
…………え? 何で平気そうな顔して返事するの?
どう見たってガトーさんのときより重症だし、血も吐いて…………あれ? 最初は血がたくさんお腹から出ていて。血をたくさん口から吐いていたんだけど………………もう血が止まってる?
「…………って、あれ? そういえば何で明日菜さん達がまだここにいるんですか?
本山に連れて行ってくださるようお願いしたじゃないですか、エヴァさん」
「ぅえっ!? …………あ、ああ、スマン。
いや、あまりにも早く終わったので転移させる暇がなくてな」
「暇がなかったって…………あ、明日菜さん達が僕の方を見たら駄目ですよ。女子中学生は見てはいけない状態になっていますから」
…………心底無事そうね。
あれ? もしかして私の今の叫びは無意味?
「ネ、ネギ君、大丈夫なんですか?」
「大丈夫といえば大丈夫です。
僕は戦闘のときは常に微弱な『咸卦治癒』を発動させていますからね。さすがにこのぐらいの怪我になると現状維持が精一杯ですが、それでも死んだりしませんよ。
それに怪我を完治させるためには、改めて全力全開の『咸卦治癒』を発動しないと駄目ですけどね」
「………………そう、なんですか」
「というわけで、僕は大丈夫ですので皆さん結界の中に入っていてください。魔力と気を全開にしますので、ちょっと余波で周りが騒がしくなります。
申しわけありませんが、出来れば関西呪術協会の人達は僕と明日菜さん達の間に入って、僕の姿が見えないようにしてください。あまり女子中学生に見せるものじゃありませんから。
さて、それでは…………
ラス・テル・マ・スキル・マギステル
汝がためにユピテル王の恩寵あれ、『治癒(クーラ)』! 術式固定!
右手に“気”、左手に“魔法”! “気”と“魔法”の合一、『闇の咸卦法』!
術式兵装『咸卦治癒』全開!!!」
ネギの全身が光って唸り、突風が辺りに吹き荒れる。私達は結界内にいるから平気だけど。
…………あ、結界の外にいた犬上って子が突風で飛ばされた。凍った湖の上をカーリングみたいに滑ってく。あーあー………………え? 止まんないの?
ちょ、あ! ああ!? あああっっっ!?
ヒィッッッ!?
………………私は何も見てないし、聞いてもいないもんね。
え、えと…………ネギが無事で良かったわ。ウン。
記憶が戻ったことは………………どうしよう? 何か言いだせる雰囲気じゃないわよね。
本山に戻って落ち着いたら話しましょうか。
バキィッ! ピシピシピシピシィッ!!!
え? 何の音?
私達の後ろにある大岩の方から聞こえてきたような? …………って、大岩に何かヒビらしきものがっ!?
「お、長っ! リョウメンスクナノカミの封印がっ!?」
「何ですってっ!?
まさかネギ君が発している魔力と気の余波だけで封印が解けるとでも言うんですか!?」
え? 今度はホントに何なのよ!?
それに結界の外がどんどん台風みたくなっていくんだけど!?
というか、私達の結界にもヒビがっ!?
「ネ、ネギ君! ちょっと待って…………いや、ここで止めたらネギ君の身体が………………と、とりあえず術者全員で結界を強化します!
刹那君は木乃香とお嬢様方をもっと奥へ!」
「ば、馬鹿な!? 何だこの馬鹿げた魔力と気の量は!?
まさか『闇の魔法』…………いや、『闇の咸卦法』の暴走か!?」
「皆さん、下がってください!」
「ま、待って、せっちゃん! ネギ君が…………」
ネ、ネギは大丈夫なの? 『闇の咸卦法』の暴走って?
確か前にエヴァちゃんが、暴走させてしまったら人外の闇の眷属になってしまう可能性もあるって言ってたような…………。
あっ!? 刹那さんが私達を危ないからって祭壇の奥に追いやろうとする。
ど、どいてよ。ネギが…………。
「オオオォォーーーッッッ!!!」ボッッッッッ!!!!!
…………え? ネ、ネギの雄叫びと共に、赤いナニカが一瞬で立ち上ったんだけど…………?
何アレ? 術者の人達が壁になって赤いナニカの下は見えない。
「…………お兄様?」
「…………ネ、ネギ先生の髪の毛、かなぁ?」
「…………“怒髪天を衝く”……というものでしょうか?」
「ネ、ネギ先生は大丈夫なのか? …………いや、ネギ先生のことだから終わったらどうせケロッとしているんだろうけど。
というかこれが『闇の咸卦法』の暴走? 髪の毛が伸びるのが? …………どういうこっちゃ?」
え、やっぱり髪の毛…………なの?
確かにネギの髪の色と同じだけどさ。
それより3人とも冷静ね。
エヘヘヘヘヘ、と笑っている本屋ちゃん。
フフフフフフ、と笑っている夕映ちゃん。
心配と諦観と疑問が3分割になってる千雨ちゃん。
………………いや、違うか。真っ白になってるもんね。アルちゃんも“ワケがわからないよ”みたいな顔してるし。
「ヌゥウゥンッッッ!!!」ビリビリビリビリィッ!!!
って今度は何っ!? 何なの今の音っ!?
何かが破けるような音がしたんだけど!?
「ネ、ネギ君っ!? 膨れ上がった筋肉で服が!?」
「ちょっと待てぇい!? 何だその筋肉馬鹿以上の筋肉はっ!?」
「マスター! マスターも後ろへ!」
「スゲェナ、ガキ。ソノ筋肉ヲ切リ刻ミテェ」
筋肉馬鹿以上の筋肉っ!? 筋肉馬鹿ってラカンのことよね!?
詠春もエヴァちゃんも何を見てるのよっ!? 本気で何が起きてるのよぉっ!?
…………あ、何だかネギの髪がどんどん高くなっていく。
でも髪の毛が伸びてるんじゃなくて、根っこからどんどん高くなっていっているような?
「ガアアアァァッッ!!!」バキィッッッッッ!!! ドンッッッッッ!!!!!
一瞬、術者さん達の頭の上にネギの頭が見えそうになったけど、木の板が破れる音がしたと思ったら急にガクッと低くなって見えなくなった。
そしてそれと同時に祭壇全体が揺れた。
…………何、地震? 本当に何が起こってるのよ。
「…………きっと足が橋板を突き破って、湖の上に立ったから低くなったんでござろうなぁ」
「…………凍ってる湖に亀裂が入ったアルよ」
「…………クッ、駄目だ。見えてしまう巨大な魔力が暴れすぎてて、魔眼が痛くなってきた」
「大丈夫か、龍宮? お嬢様、皆さん。もっと近寄ってください。この結界の内側に更に結界を張ります!
『四天結界独鈷錬殻』!!!」
「…………ネ、ネギ君は大丈夫なんか?」
多分私達の方が大丈夫じゃないと思うわよ、木乃香。
…………いろんな意味でね。
「け、結界が!? だ、駄目です。全員伏せなさい!!!」
「ハアアアァァッッッーーー!!!」
結界の外に嵐が吹き荒れ…………遂に結界が壊れた!? って詠春達が吹っ飛んだーーー!?
私達は刹那さんの結界がまだあるから大丈夫だけど。
…………あ、いつの間にかコッチに来てたエヴァちゃんが、更に結界を重ね張りして私達を守ってくれてる。
「ウワァアアアァァーーー!?」
「お父様ーーーっ!?」「長ぁーーーっ!?」
「「「「「キャアアアァァーーー!」」」」」
「馬鹿刹那っ! 嘆くより結界を強化しろ! 死んだものに囚われるな!!!」
「いや、吹っ飛ばされただけだから、まだ死んでねーだろ…………多分」
「…………あ、風が収まってきたです」
あ、本当だ。ようやく終わったのね。
っ!? そうだ、ネギは!? ネギはどうなった…………え? ネギ?
「フウウゥゥーーー…………無事に治すことが出来ました。
…………あれ? 詠春さん達は? というか、明日菜さん達の背が低くなってませんか?」
そこにいたのはネギだった。確かにそこにいたのはネギのはずよ。
…………何か違うけど。
違っているのはまず身長。
私達は祭壇の一段高くなっているところに立っている。
でもネギは足が橋板を突き破った状態で立っていることから、おそらく湖の上に立っている。
その状態でネギの顔が、私達の顔と同じぐらいの高さにある。
えと…………私の身長が160cmぐらいで、湖からこの祭壇の高さまできっと1mぐらいはあるだろうから、ネギの身長は…………最低でも250cm?
………………おっきくなれて良かったわね、ネギ。
早くもっと大きくなりたいです、って言ってたもんね。
あと髪の毛。
もうスッカリ長くなっちゃって、何mも空に向かって箒みたく真っ直ぐ伸びている。
あとで切ってあげなきゃ駄目ね。
そして身体。身体というか筋肉。
エヴァちゃんが言っていたように、マッチョのラカン以上の筋肉になってる。
両手足が丸太のように太くなっているおかげで、上着の袖やズボンの裾が筋肉の増量に耐えられなくてビリビリと破けてしまっている。
そのせいで半袖短パン状態だわ。
服の右のお腹のところに大きな穴が開いている。これはフェイトによって空けられたからしょうがない。…………いや、しょうがなくはないけど。
でもネギのお腹も傷一つなく見えているから、ちゃんと怪我は治せたようね。それは良かったわ。
…………でも筋肉で服がパッツンパッツンになってるけどね。
しかも背が伸びた分、穴の開いた部分が右のお腹辺りじゃなくて胸の辺りまで上がってるけどね。っていうか、腹筋スゴ。
………………ムキムキになれて良かったわね、ネギ。
毎日ちゃんと筋トレとか柔軟体操してたもんね。
いやぁ、ネギが無事で本当に良かったわ。
…………。
……………………。
………………………………どうしてこうなったっっっ!?
━━━━━ 後書き ━━━━━
この作品で一番自信があるネタ。…………もちろん“これは酷い”的な意味で。
ゴンさ……じゃなかった。ネギさん爆誕。
多分こんなネタ使ったの自分が初めてだったと思うんですよねー。多分こんなネタ予想していた人もいなかったと思うんですよねー。
でもホラ、2人って似てるところあるじゃないですか。
父親探してたり、髪の毛伸びたり、周りから危ういと思われていたり、天才だったり、天然だったりとかいろいろと。
だから、このネタもよく考えたら別に変というわけじゃないと思うんデスヨ。
これでネギは“悪魔”から“魔人”にランクアップしました。
「オレ魔人ネギさん。今後トモヨロシク」
あ、ちゃんと元に戻れますよ。
これからずっとネギさんモードでいるってわけじゃないですよ。
…………ソッチの方が面白そうですけどねっ!!!
とはいえ、さすがに少し自重します。
そして明日菜がアスナになりました。
重傷のネギを見て、ガトウの最後をフラッシュバックしたようです。
…………本人以外は気づいていませんけどね。幸いというか何というか、記憶復活に伴う鬱モードは回避できたようです。
まぁ、ネギのインパクト強すぎたから、他の事なんかどうでも良くなりますよね。
【ネギの被害者リスト】
メルディアナ学校長:燃やされた
カモ:去勢された+『仮契約』儀式の手伝い
鳴滝姉妹:悪戯し掛けて返り討ち
エヴァンジェリン:紅茶吹かされた
バカレンジャー:勉強地獄
学園長:ストレスによる急性胃潰瘍にて吐血
さよ:知らないうちに成仏させられるところだった
魔法先生一同:「この子ホントにどうしよう?」という絶望
愛衣:幼児退行させられた
高音:露出狂の嫌疑かけられた
刀子:露出狂の嫌疑かけられた
バレーボール:破裂させられた
タカミチ:コーヒー吹かされた+担任クビ+マダオ就任
刹那:勉強地獄+バカホワイト就任
明日菜:失恋
関西呪術協会:変態集団疑惑
天ヶ崎千草:勝っても負けても“死”?+心を連れていかれた
“完全なる世界”:“ょぅι゛ょ誘拐犯”
ルビガンテ:名前忘れられた
月詠:メガネ壊された
フェイト:○○化? ← new!