━━━━━ 犬上小太郎 ━━━━━
…………やっと今日の勉強のノルマが終わった。
あのネギ達との事件からもう2ヶ月ぐらい経つ。
それからというもの座敷牢での勉強地獄に落ちている。ネギが余計なことを言ったせいで…………。
駄目だ。もう疲れた。顔洗って歯磨いてさっさと寝『犬上小太郎君』…………? あれ、今フェイトっぽい声が?
『ここだよ、犬上小太郎君』
あ? 洗面器に張った水にフェイトの顔が映っている?
水を媒介にした通信魔法か。
…………でも何か変だな。水に映ったフェイトの顔が以前と違って線が細い感じがするし、フェイトの声も少し高いような感じがする。
まあ、水もゆれてるし、通信魔法に不具合でもあるのかしれないな。…………いや、今はそんなことはどうでもいい。
「やあ、久しぶりだな、フェイト。
何でもネギに両腕とアバラを数本折られたということだったけど大丈夫かい?」
『…………誰だよキミは?』
ハハハハハ、何を言っているんだフェイト。どこからどう見ても俺は犬上小太郎じゃないか。
そもそも君の方から連絡してきたんだろうに。
『それはそうだけど…………明らかに性格違っているだろう』
「ニンゲン変われば変わるもんさ。
それよりどうしたんだ? 俺に何か用か?」
『洗脳でもされたのか…………?
まあいい。君に頼みがあってね。君だっていつまでも座敷牢にいるのはゴメンだろう。脱走を手伝うから仕事を手伝って欲しいんだ』
そりゃあなぁ…………。
ようやく偏差値が50近くになったところだから、このままのペースでいくとネギが言った偏差値60以上までは1年以上はかかる気がする。
1年以上この勉強地獄にいるぐらいなら、多少の危険は覚悟して脱走した方が良いかもしれないなぁ…………。
うん、そうしよう。
『ちょっと麻帆良まで行ってきて欲しいんだよ』
「待てやコラ! お前は俺に死ねっちゅーんかっ!?
麻帆良ったらアレやろ!? ネギがおるところやないかいっ!?」
あ、やべ。話し方戻っちまった。
苦労して標準語に直させられたっちゅーのに、話し方っちゅーもんはなかなか直らんもんやな。
って、そんなことはどーでもええ! 何が悲しゅうてまたネギと戦わなあかんのや!
アレやぞ。俺はネギとの一件で怪我も無いはずなのに一週間寝込んだんやぞ。フェイトだって両腕とアバラを折られたみたいやのに、何でそんな自殺志願みたいなことするんや!?
『いや、別に小太郎君はネギ君と戦わなくてもいいんだよ。それは他がやる。
頼みたいのは麻帆良の調査なんだけどね。君は鼻も利くし、隠密行動も出来るだろうから向いているんじゃないかと思うんだけど…………』
「…………でもアレやん。麻帆良ったらネギの庭みたいなもん何やろ?
進入した途端にネギが湧いて出てきても俺は驚かんで。アイツ転移魔法も得意らしいからな」
『…………君もやっぱりそう思うのか?
僕も動けるようになったし、ネギ君が脅威になることがわかったから、麻帆良とネギ君のことについて詳しく調査しようと思っているんだよ。京都でヘマしたからグチグチ言われてるし』
「やめとけやめとけ。ネギとやり合って五体満足の精神的に無事だった俺らは儲けモンやで。千草姉ちゃんなんか魔法や術見るとトラウマ蘇るらしくて、術者としては完璧に再起不能になったらしいんやから。
…………あ、そういえば月詠はどうしたんや? 無事か?」
『…………千草さんも可哀想にね。
月詠さんは無事だよ。何だか今は視力回復トレーニングというものをやってるね。ネギ君に眼鏡を壊されたのが結構応えたらしい。
コンタクトにすればいいじゃないかとも言ったんだが、どうやら目に物をを入れることなんか怖くて出来ないみたいだね』
「そうか。無事ならええんや」
月詠も可哀想になぁ。
アレはさすがに酷かった。まさか眼鏡取り上げて戦えなくするなんて、ネギはホンマに外道やで。
…………でも斬り合いは平気でコンタクトが怖いってズレとらんか?
『仕方がない。諦めるよ。麻帆良のことは僕で何とかする。
それじゃあ小太郎君。もう会うことがないかもしれないけど元気でね』
「えっ!? ちょい待てやっ!
いくらお前でもネギは絶対に手ぇ出したらアカンぞ…………って、切りやがった」
おいおいおいおい。マジか? フェイトのヤツ、自殺志願の気でもあるんか?
って、こうしちゃおられん。俺も麻帆良に行かんと…………。
いくら何でもフェイトを見殺しになんか出来るかい! 何とかしてフェイトを止めて、ネギから逃げ出さんとアカンな。
座敷牢の中でも訓練を欠かさずに行なっておいて良かったわ。
…………まあ、あまり本格的な訓練は出来んかったし、出来てたとしてもネギに勝てるわけないと思うけどな。
でも、フェイトと力を合わせれば、ネギ相手でも逃げることなら多分出来る! ………………はずだと思う。
あー…………やっぱ行くの止めようかな? 前のときは助かったけど、次ネギにチョッカイかけたら容赦ナシで殺されそうな予感が…………。
ええいっ! そんなこと女々しいこと言ってられるかい! 後のことは後で考える! 少なくともフェイトを見殺しになんか出来ないのは確定なんやから!!!
━━━━━ 宮崎のどか ━━━━━
「はーい、怪我治すえ~」
「よろしくお願いします、木乃香お嬢様」
「今日もハードでござったな…………」
「早くシャワー浴びたいわね」
「夕映~、本屋~。私にも回復魔法お願いアル」
はいはい、今かけるよ、くーふぇ。
京都旅行から帰ってきてからの本格的な修行を始めてもう2ヶ月になった。まだまだ未熟だし、私にはあまり魔法の才能がないらしく、魔法の修行は順調とは言い難い。
むしろネギ先生との『仮契約』で手に入れた私のアーティファクトを使いこなすことを、そして私一人で戦うんじゃなくて皆と一緒に戦うことを前提とした修行を重点的に行なっている。
ネギ先生からもバランスは悪くないと言ってもらえたし、皆でなら高畑先生にも負けないと太鼓判を貰えちゃった。
…………7対1なんだし、元々刹那さんだけでもかなり良いところまで食い込めるらしいんだけどね。
私達のパーティーは全員で7人。アスナさん、木乃香さん、刹那さん、楓さん、くーふぇ、ユエ、それに私。ネギ先生は実力に差がありすぎるので別扱い。
その7人で更に前衛、遊撃、後衛の3つに分かれている。
前衛はアスナさんとくーふぇ。
くーふぇは中国拳法とアーティファクト“神珍鉄自在棍”を使って、アスナさんは『完全魔法無効化能力』と『咸卦法』で相手を攻撃して、そして私達後衛を守ってくれる。
特にアスナさんの『完全魔法無効化能力』は凄いよねぇ。壁役のいない後衛と前衛の一対一ということもあるけど、ユエだったらアスナさんに絶対勝てないもん。
遊撃は刹那さんと楓さん。
2人は足も速いし、接近戦の方が得意とはいえ、遠近両方に対応出来るオールラウンダー。状況に応じて私達の護衛や相手への攻撃をしてくれる。この2人は元々強かったし、ネギ先生との修行で更に強くなれたみたい。
特に刹那さんはネギ先生から教わった『弐の太刀』で障壁をすり抜けて攻撃出来るし、刹那さんが皆の中じゃ一番強いんじゃないかな?
後衛は木乃香さんとユエと私の3人。
木乃香さんは回復魔法重視の後衛魔法使いだけど、それでも私よりも攻撃魔法は得意。
ユエは攻撃・回復・サポート魔法をバランス良く使える。そして何かあったらユエのアーティファクト“世界図絵”で情報収集に務めてくれる。
ユエのアーティファクトは凄い。敵がしてきたことをリアルタイムで検索して、その全容から対応策までもわかるんだもの。まるで教科書見ながらテストを受けるみたいだよね。
そして私はこう言ってはなんだけど…………皆の司令塔。
アーティファクト“いどの絵日記”と、ネギ先生がプレゼントしてくれた魔法具“鬼神の童謡”と“読み上げ耳”で相手の名前を暴いて考えを読み、それを皆に伝える。
魔法の方は身体強化と念話、それと念話妨害があったときのためにネギ先生が風魔法をアレンジして作った声量強化を特に重点的に修行している。あと回復魔法も少しは出来るよ。
あと翻訳魔法。コレが一番大事。
私達の基本的な戦い方は、まず私が相手の思考やら攻撃方法を読んで、ユエがその対応策を“世界図絵”で検索。その間は前衛が私達を守って、遊撃が牽制と逃走防止のために攻撃。
そして対応策が出来たら、それを皆で実行してフルボッコ………………なんだけど、この戦い方を考えたのはネギ先生だよっ! 私じゃないよっ!
…………模擬戦で戦った魔法先生に「エグイ」って言われちゃった。
一度嵌ったらもうワンサイドゲームになるんだよねぇ、この戦い方…………。
それでもネギ先生には勝てないんだよね。しかもネギ先生は魔法禁止・咸卦法禁止の条件でも…………。
もちろん『闇の咸卦法』は使えないし、魔力か気での身体強化のみなのに、私達7人を合わせたより強いの。
さすがネギ先生だと思うけど、刹那さんやくーふぇ達は悔しいみたい。
…………ネギ先生って、私のアーティファクトが効かないんだよね。
“読み上げ耳”で考えていることを聞こうとしても、思考速度が速すぎて何考えているのかわからない。早回しのテープを聴いているみたいで私が把握出来ない。
それに“考えていること”と“実際の行動”を別々にも出来るみたい。“右に避ける”と考えながら、実際には“左に避ける”みたいなことも出来るし、それで逆に罠にかけられてしまうこともあった。
極めつけは、ネギ先生は一度に何個も別々なことを考えることが出来る、つまり並列思考が出来るということ。
「頭の中に仕切りを作って、それぞれの中で別々に考えればいいんですよ。
暇つぶしにチェスなんか自分1人で出来るから面白いですよ」
と言ってたけど、そんなこと簡単に出来るのはネギ先生ぐらいだと思います。
そしてその中でも特に問題なのは、並列思考それぞれに名前があるということ。要するに“ネギ①”、“ネギ②”、“ネギ③”…………って感じで。
考えを読むにはその並列思考の名前をまず見破らなきゃいけないんだけど名前は日替わりで、最悪の場合は戦闘中に変わっちゃうんだよね。“ネギ①”→“ネギA”みたいに。
そしたら考えが読めなくなって、また名前を見破るところから始めないといけなくなる。
私のアーティファクトでは、本人が間違って覚えてることや思い込んでることを相手にすると弱い。それと相手と言葉が通じなかったりしても駄目。
ネギ先生が自分に暗示をかけて日本語を一時的に理解出来ないようにしたことがあったけど、そしたら私の質問の意味がわからなくなったから質問してもその質問の答えを考えてくれなくなっちゃった。
それと同じで暗示を使えば“ネギ①”→“ネギA”みたいに、自分の名前を変えることも簡単に出来るみたい………………ネギ先生に限っての話だろうけど。
マスターピースと称されるぐらい強力な私の“いどの絵日記”だけど、やっぱり弱点はあるみたいだね。
あと戦闘中にホラー小説を頭の中で朗読するのはやめてください。他にもパニック小説とかスリラー小説とかもやめてください。
地味にあれは辛いんです。
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「お疲れ様でした、皆さん。
いつも通り茶々丸さんが軽食を用意してくれましたので一緒に食べましょう。紅茶でいいですよね?」
あんなに辛い修行だったけどネギ先生はまだまだ平気みたい。
むしろ私達が休んでいるときでも一人で修行していることがあるみたいだし、今の私達ではネギ先生の足を引っ張ることしか出来ていない。
ネギ先生はそんなこと全然気にしてないみたいだけど、私達としてはもっとネギ先生のお役に立ちたいです。
それに私達が本格的に魔法に関わることになってから、ネギ先生の事情も更に詳しく話してくれた。ネギ先生のお父さんの“千の呪文の男”のこととかいろいろ。
ネギ先生はそのことで私達が危険なことに巻き込まれないか心配して、嫌になったらいつでも辞めてくれていいって言われたけど、私はそんなつもりありません。
確かに魔法に関わっていると危ないことがあるかもしれないということは、この修行をしていて良くわかった。
ネギ先生が召喚した鬼さん達と戦ったり、ネギ先生が自分の腕を切り落としてそれを使って回復魔法の練習をしたり、ネギ先生の幻術でゴキブリの集団に襲われたりとか、いろいろあったから。
…………本当に辛かったです。
何で西洋魔術師のはずのネギ先生が東洋の鬼を召喚出来るんだろ?
京都旅行の際に関西呪術協会の術者が使ってたのを見て、それから自己流で練習していたらしいけど、刹那さんとかはもうイロイロと諦めちゃってた。
ネギ先生の豊富な魔力量で呼び出される鬼さん達相手に戦うのは大変です。そのおかげで個人戦から集団戦まで練習することが出来たのは良かったけど…………。
あと回復魔法の練習にネギ先生が自分の腕を切り落とすのはやめてください。最初見たとき気絶しちゃいました。
酷い怪我を見てもパニックにならないようにする訓練も兼ねているから仕方がないんだけどね。自分の指を傷付けるなりしてやればいいと思ったけど、気絶しちゃった私や木乃香さんには確かに必要なことだった。
おかげで今なら多少の怪我や血を見ても平気で回復魔法をかけられるようになった………………でもホラー小説とかはまだ苦手なんだけどね。
ゴキブリに集られる幻術は本当に怖かった。…………イヤ、それよりも大人数の学園長がわらわらと湧いて襲ってくる幻術の方が怖かったな。
幻術だからアスナさんの『無極而太極斬』で消せるんだけど、それでも消しても消しても全方位から沸いて出てきて襲ってくる学園長。
当然アスナさんだけじゃ間に合わず、私達も身を守るのに必死になった。おかげで戦いが終わった頃には全員ヘトヘトになったけど、それでも魔法の怖さが更によくわかった修行だった。
絶対に魔法を私欲のために使ったりしません。ですからあんな修行はもうやめてください。本当にお願いします。特に最後の。
他の魔法生徒のグッドマンさん達とも話す機会が何度もあったけど、修行の内容を話したら本気で同情されちゃった。
でもいいんだもん! ネギ先生が私達のことを思ってあんなに厳しい修行をしてくれるんだから、私達はネギ先生の期待に応えるだけだよ!
それに学園長達には
「お願いっ! 君達がネギ君のストッパーになってくれいっ!」
って泣きながら頼まれちゃってるしね。
…………最近、学園長の少ない髪の毛が更に少なくなってきた気がする。高畑先生のタバコの本数も増えてるみたいだし。
「あら? 気づかなかったけど、いつの間にか雨が降ってたみたいね」
「あ、本当や。ネギ君の結界で雨を通さんからわからんかったわ」
「ああ、さっき寮に戻って皆さんの分の傘を持ってきたので大丈夫ですよ。
一休みしたら寮に戻りましょうか」
ちなみに最近の修行はエヴァさんの別荘じゃなくて、屋外のネギ先生が張った結界内で行なっている。
魔法の感覚を掴むまでは魔力に満ちているエヴァさんの別荘内での修行の方が良かったけど、実際に何かあるとしたら別荘じゃなくてこういう外なので、あまり魔力の満ちている別荘に慣れすぎないためみたい。
それに別荘は便利だけど、他の人より早く年をとっちゃうからね。だから別荘を使うのは周りに影響を及ぼすような激しい修行をするときぐらいになった。
皆の成績が上がったので別荘での勉強会も頻度が少なくなって、今では放課後の教室や寮での勉強会に変わってきたし。
確かに他のクラスの皆や魔法生徒は別荘を使えるわけじゃないから、私達だけ別荘を使ってたら不公平だもんね。
「それにしても皆さん上達してきましたね。
そろそろ僕も『闇の魔法』ぐらい使って相手しようかなぁ…………」
「ゴメン、本気でヤメテ」
「ネギ先生。さすがに私達ではそれはまだ無理です。以前ので懲りました。
エヴァンジェリンさんがいるならともかく、せめてあと龍宮と茶々丸さんがいないと…………」
「エヴァちゃん相手でも無理なのに、ネギ君相手なんて無理やよ」
そうそう、エヴァさんの『登校地獄』の呪いは正常化することが出来ました。
ちゃんと学校に通ってさえいれば魔力が封印されることもなくなったし、放課後でも好きに外に遊びに行けます。この前は皆で原宿に遊びに行きました。途中で釘宮さん達にバッタリ会ったけどね。
おかげでエヴァさんも全力を出せるようにはなった…………んだけど、それでもやっぱりネギ先生の方がエヴァさんより強いみたい。
「…………ん?」
「どうしました、ネギ先生?」
「いえ、どうやらネズミが入り込もうと企んでいるようです」
…………ネズミ?
この結界内に…………じゃないですよね。もしかして麻帆良に“ょぅι゛ょ誘拐犯”が?
━━━━━ ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン ━━━━━
ここが麻帆良……か。
本当にこの呪符でちゃんと気づかれずに入り込めるのかね?
この呪符のおかげでこの大結界の中でも、私達が十全に力が発揮出来るというのありがたいことだが…………。
やれやれ、助っ人は来ないことになったみたいだし、それでは私とあめ子達で何とかするとしようじゃないか。
「ヘルマンのおっさん。まずは何から始めるんダ?」
「フム、クライアントの依頼は“学園の調査”と“ネギ・スプリングフィールドが今後どの程度の脅威となるかの調査”なのだがね、先に“学園の調査”を終わらせるように言われている。
そしてその報告をしてからネギ君とやらの調査をしろとのことだ。まあ、ネギ君の調査は戦闘も含まれているから、もしかしたら私が情報を持ち帰れないかもしれないということを考えているのだろうよ」
「そうデスカー。確か生死問わずでいいんデスヨネ?」
「うむ、むしろ殺せるなら殺してもいいとすら言われているよ。
しかし依頼内容からすると、そう簡単にはいかないのだろうな」
「相手は10歳の子供なんデスガ…………」
クライアントの目は本気だったんだよ、ぷりん。
要するに“お前じゃ勝てないから最低でも情報だけは送れ。殺せるもんなら殺してもいいけど”と言われているようなものだからな。
やれやれ、妙な依頼なことだ。
それにしても“ネギ・スプリングフィール”か…………。あの“千の呪文の男”の息子ということだから、これは期待出来るだろうね。
さて、それでは学園の調査を始めるとするか。
まずは世界樹の魔力溜まりでも調査してみるとするかね。
━━━━━ 後書き ━━━━━
生贄…………じゃなかった、悪魔が襲来しました。
小太郎も再登場ですが、正直言って原作より出番はないです。
ネギパーティーの強さは、刹那がネギと早いうちから修行を積んでいた分、原作より若干強くなっています。『弐の太刀』も使えますし。
他の子は原作の魔法世界編の始め、エヴァの修行が終わったぐらいの強さです。
まぁ、その前にネギが敵を蹴散らしたほうが早いぐらいの強さですがね。
そして“いどの絵日記”対策はこのようにしました。
知られて不味いものはネギ本体が考える別のところで圧縮・格納しています。パソコンのハードディスクをパーテンション分けして、ドライブ数を増やしてると思っていただければ良いです。
必要になった場合はダウンロード・解凍すればOKです。
ま、元々のどかが勝手に人の考えを読むようなことはしないと信頼してますので大丈夫ですがね。
ちなみに隠しドライブ名は“くぁwせdrftgyふじこlp”です。
…………誰もわからんっちゅーねん。
というか「“くぁwせdrftgyふじこlp”さん、あなたの考えを教えてください!」なんて発音出来ないっちゅーねん。
そして「『我 汝の真名を問う』」と“鬼神の童謡”を使われても、ドライブ数が常時100個以上…………そのうち9割以上は名前だけのダミードライブがあるので平気です。
“鬼神の童謡”は「『我 汝の真名を問う』」と聞いた後、“鬼神の童謡”をつけた指で相手の真名を中空に書くという動作をしないといけないようですので、100個の名前を書いているうちにドライブ名を新たに書き換えます。