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No.32480の一覧
[0] (習作)宇宙戦艦ヤマト オリジナルジェネレーション(多クロス)[虹姫琴魅](2012/03/27 13:12)
[1] 第2話 織姫優[虹姫琴魅](2012/03/28 21:29)
[2] 第3話 英雄の丘[虹姫琴魅](2012/06/18 12:15)
[3] 第4話 えっ!? サプライズ!!?[虹姫琴魅](2012/03/27 16:58)
[4] 第5話 サプライズ!![虹姫琴魅](2012/03/27 23:56)
[5] 第6話 フレイヤ発進!![虹姫琴魅](2012/03/28 21:51)
[6] 第7話 旅立ち[虹姫琴魅](2012/03/29 04:23)
[7] 第8話 訓練開始[虹姫琴魅](2012/03/30 06:55)
[8] 第9話 異世界よりの来訪者[虹姫琴魅](2012/03/30 06:57)
[9] 第10話 アムロ…未知との遭遇[虹姫琴魅](2012/04/01 23:19)
[10] 第11話 会談その1…隕石落としの男[虹姫琴魅](2012/04/15 03:05)
[11] 第12話 伝説の宇宙戦艦[虹姫琴魅](2012/05/21 00:35)
[12] 第13話 戦闘開始[虹姫琴魅](2012/06/18 12:14)
[13] 第14話  ニュータイプ[虹姫琴魅](2012/08/03 00:40)
[14] 第15話 ブービートラップ[虹姫琴魅](2012/10/16 06:02)
[15] 第16話 忍び寄る恐怖[虹姫琴魅](2014/03/06 18:25)
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[32480] 第4話 えっ!? サプライズ!!?
Name: 虹姫琴魅◆64c63f8d ID:2b243900 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/03/27 16:58
英雄の丘での宴の翌日、優は、メトロポリス地球防衛軍第7ドックに向かっていた。

初の星間旅行を楽しみにしていた優だったが、突然の予定変更と昨日の愛香から聞いたサプライズと言う言葉がいまだ分からず多少の不安もあった。だが優が、外宇宙に出るのを一番勧めてくれたのも古代なのだ。だから、いまさら宇宙に出るのを中止にするはずもないし…
優は、古代の真意を測るが・・答えなど出るはずもなかった。

エレベーターの到着音に優は、「フゥ…」一息つくと悩むのをやめた。考えても答えは出ないし…行けば分かる事だしね。優は、そう思うと待ち合わせ場所に向った。

「優、こっちだ」

父親の自分を呼ぶ声を聞き優は、そちらに走っていく。そこには、古代、雪、南部、優の父親である。織姫 学がいた。

「よく来たな、優」

古代が、優に笑いかけた。

「おじさん、何で急に集合場所変更っていうか…星間旅行の予定を全部キャンセルしたの? 誰に聞いても教えてくれないし」

優は、少し頬を膨らませて詰め寄るが、古代も父親も笑うだけで答えようとしない。


まだ、サプライズを取っておく気かしら。優は、昨日、愛香に言われたサプライズと言う言葉を思い出した。

優は、古代達の後について長く薄暗い通路を無言で歩いていた。
長い通路を抜けると広い空間に出た。幾つもの照明が、輝いており…今まで薄暗い通路を歩いてきた優は、その眩しさに目が霞んでしまう。手で光を遮り明るさに目が慣れてくると優は、改めて顔を上げた。


優の目に飛び込んできたのは、3隻の船だった。駆逐艦に小型空母?・・・優がそう思ったのも無理はないだろう。

「360m級、三胴高速駆逐艦だ」

古代が、目を丸くしている優に眼前の船を紹介した。

三胴艦…と言うことは、三隻だと思ったあれは、一隻と言うことなのね。
優は、古代の指差した船を改めて良く見る。形としては、ヤマトの最後の出撃時に同行した駆逐艦の両サイドに白色彗星の中型空母がくっ付いている感じと言うのがしっくりくるだろう。中央の駆逐艦部は、360mと大きくなったために艦上部の艦橋より前部に2連装ショックカノンの砲塔が2基、4×3のランチャータイプのレーザー砲塔が1基、後部には2連装ショックカノンが2基と武装が強化されている。
そして艦底部に艦上部と同等の武装が付いている。その両サイドに白色彗星の中型空母が(330m)ついている感じである。接合部など多少の形は変わっているが駆逐艦としては、規格外の設計なのは確かだろう。



「優、お前の船だ」


古代が、事もなげに言った為、優は、最初は意味が分からず「ふ~ん」と古代の言葉を聞き流してしまった。
後学の為、地球防衛軍の新鋭艦を見せる為に此処に呼んだのかと思ったからだ。しかし、古代の言葉を頭の中で繰り返す内に…


「ええ~~!!?」


優は、悲鳴に似た叫びの後は訳が分からず言葉も続かないのだろう・・・船と古代を交互に見ながら口をパクパクさせる。

「だから、お前の船だと言っているだろう」

古代は、何を当たり前のことを聞くんだと言った様子で答える。

「今まで色々教えてきたことを実践して、真田さんのところまで自分で行くんだよ」

と古代は事もなげに説明を続けた。

「えっ…でも、私は、宇宙戦士訓練学校にもまだ行ってないんだよ? 民間の宇宙飛行士学校だって行ってないし」

「何を言っているんだ…物心つく前から俺たちから色々教わっているし、地球軌道付近までなら何度も言っているじゃないか」

慌てて言う優に古代が答える。

「でも、地球防衛軍の軍艦をいきなり私の船だなんて」

「あー、この船は、地球防衛軍所属じゃないです。南部重工名義で個人用に作らせた船だから」

と南部が話に加わってくる。

「ふぇ?」優は、訳が分からず聞き返すしかなかった。

「だから、この船の所属は、コスモアドベンチャー・・つまりは、冒険者の持ち船と言う事になんだよ」

南部が、その冒険者は、君だよとでも言う様に優を指さしながら言う。

「えっ、えっ」

もはや、優は、パニック状態だった。何かを言うと思っても言葉が出ない。
行き成り一隻の船を任されたのだから当たり前の反応だろう。

「でも、14歳の子供の船って、乗組員が納得しないでしょう」

「乗組員なんていませんよ」

南部が船を指さしながら説明を続けた。

「雪風型、自律AIを搭載している、半自動無人駆逐艦だからね」

雪風とは、まだ、ワープ技術のない頃の地球防衛軍の古代守の乗艦、突撃駆逐艦[雪風]を大山トチローが改装した、自律AI搭載の無人駆逐艦の事である。

ガミラスとの戦いで撃破されスクラップ同然の姿で打ち捨てられていた雪風を修理改修したこの船は、白色彗星帝国に身を寄せていたデスラー率いるガミラス艦隊は、ヤマトとの戦闘後に残存艦隊を集めて新たな母星を探す旅に出ることになる。

その旅に出る前に一目母なる星を見ようとガミラス星に寄るのだが、そこでデスラーが見たものは謎の艦隊が母星で大々的に発掘作業を行っている姿だった。
母なるガミラス星を傷つけられ怒りに燃えるデスラーは、謎の艦隊…黒色帝国との戦闘になる。
その戦闘でデスラーは、母星たるガミラス星を失いうことになる。ガミラス星の消滅の為に双子星として引き合っていた引力を失い軌道を外れ暴走したイスカンダル…その知らせをデスラーから受けスターシャと古代進の兄、守を救うべく発進したヤマトと共に戦った船の中の一隻である。

雪風改は、その後、黒色帝国が地球を占領した時も黒色帝国母星へ向かうヤマトともに最後まで戦い抜いた英雄艦でもあった。
大山トチローの作った自律AIは、地球防衛軍のコントーロールセンターで制御する無人艦とは違い、コントールーセンターを攻撃されたり、不意打ち等の突発的な状況にも対応できる優秀なものであった。(PS2ゲーム宇宙戦艦ヤマト3部作参照)


この三胴駆逐艦にもその自律AIの発展型が搭載されているのだった。

「だから、優ちゃん一人でもこの船は、動かすことは可能だから大丈夫」と南部

「一人でって何!? 一人でって」

優は、顔を真っ赤して怒鳴るが・・古代も南部も何処吹く風といった感じで話を続ける。

「優、防衛軍所属でないお前の船に防衛軍兵が乗り込むわけにもいかないだろう、だからこれから宇宙に出てお前のクルーを自分で探すんだ」

「はい?・・・これから宇宙で・・・・???」

この人は、何を言っているんだろう…14歳の女の子が、指揮する船のクルーになりたがる船乗りが居ると思っているのだろうか、そもそも星間航行はおろか地球軌道の先・・・月にすら言ったことがないのに。

「いくらなんでも1人は、無理だわ、メカニックや医療的な問題はどうするのよ」

優の言う通りで優は、ちょっとした整備や応急処置程度の事なら出来るが、本格的なオーバーホールや医療は、専門外である。例えば、機関の故障などが起こった場合、配線程度なら何とでもできるがばらして根本から直さないといけない様な故障の場合はお手上げなのだ…

「なら、早くお前のクルーを自分で見つけるしかないな…優艦長」

「優なら出来るさ、自分を信じなさい、お前は、地球防衛軍の参謀長に勝ったことがあるしお父さんは、出来る限り知識をスキルを伝えたつもりだぞ」

古代と父親の言葉を聞き、優は、小さくため息をついた。こうなったら、何を言っても無駄なのだろう。古代おじさんは、頑固だし…お父さんも、宇宙に関して言えばスパルタだ…一度決めたらよほどの事がない限り変更はないはずだ。

頭では納得しても感情の方はそうはいかない、優は、2人の言葉にだんだん腹が立ってきていた。
宇宙を旅するという事は、命がけの事だ、宇宙船の装甲の外は、真空と無数の宇宙線が飛び交う死の世界と言っても過言ではない。宇宙に憧れていたとは言え、何の準備も覚悟も無く行き成り一人で宇宙に飛び立てと言われたのだ、事前に相談も無くに…

優が、古代達の思惑に気づくにはあまりにも若かった。そして若さは時としてその感情を抑えきれない時がある。今の優は、まさにその状態だった。

「おじさま…わかったわ」

優は、呟くようにうなずいた。

「そうか…」

古代が、頷いた優にと近づき言葉を続けようとした瞬間、左頬に激しい衝撃が走った。パーンと言う乾いた音がドック内に木霊する。

「でもやり方が気に入らないわ…本人を蚊帳の外に全部勝手に決めちゃうなんて…それも命が関わる事を」

古代は、自分の頬をはった優を一瞬怒鳴りそうになるが、涙目で訴える優の姿とその言葉にその怒声を飲み込んだ。

「ごめんなさいね。14歳とはいえ自分のことは自分で決めなくてはならないし、優だって決めたかったはずだものね。しかもこんな大切な事を何も話さないで勝手に決めたことは謝るわ」

雪が、優の手を取り頭を下げる。

「でもね、進さんは、何も考えがなくてこんな事をしたのではないのよ…あの人は、口下手で不器用で誤解されがちがけど誰よりその人ことを思って考えているわ」

雪は、優に微笑みかけながら古代に向きなおった。

「優、すまなかったな…どうも軍艦乗りだった頃の性分が抜けなくてな・・・ちゃんと前もって説明しておくべきだったよ」

古代は、頭を掻きながら苦笑いを浮かべる。

「俺が、優をコスモアドベンチャーとして登録したのは、優が、地球防衛軍の入隊年齢に達していないのもあるが…本当の目的は、今の複合大銀河の実態を、自分の目で実際に見て自分の将来を決めて欲しかったからだ」

古代は優の両肩を掴むと話を続けた。

「今、この複合大銀河には、無数の星間国家や自治領があり、一国の軍隊に入隊すると思う様に身動きがとれなくなる。一冒険者ならどこにでも行ける…もちろん、その過程で起こった障害を自力で乗り越え、行動の結果により起こることの全てを自分で責任を負わなければならないがな。
だからこそ、自分の手で信頼できる仲間を集めてほしいんだよ。そしてこの世界を見てきて欲しい、その結果、お前がどんな道を選ぼうともそれは優、お前自身が決めることだ」

古代の真摯な瞳を見て優は、言葉に詰まった。この人は、こんなにも自分を信じ期待してくれているのだと…そして、私に自分の将来を決める上でその世界の事を知る機会を与えてくれることをまだ中学生の私にそれを許してくれているのだと…

「おじさま・・・」そう呟き古代を見つめる優の瞳には涙が浮かんでいた。嬉しかったのだ。父や祖父から聞いていた古代達、旧ヤマトクルーの英雄譚を幼少のころから聞きその英雄たちから幼少の頃より直に会い教えを受けてきた。それは、憧れであり尊敬であり目標でもあった。また偉大なる師でもあるその人にこうまで思われていたのだから…

「さっきは、叩いてしまってごめんなさい…私、あまりに行き成りすぎて、訳分からなくて」

「いや、俺の方こそ悪かったよ。人には言葉があって、お互いに意思の疎通が出来るのに、昔から何度もそう思ってきたはずなのにな」

古代は、そう言うと苦笑いを浮かべた。

「確かに、自分も14歳の時に行き成りこの船を与えられて一人で宇宙に行けなんて言われたら、ふざけるなって切れてたかもしれないですね」

南部もバツが悪そうに頬を掻きながら言う

「そうだな、優…今さらだが、この船で真田さんのところまで行くか?」

古代が優に向きなおって聞く。

「うん、行ってみる。真田おじさんの所までいった後もしばらく旅をしてみるわ」

「そうか、ならこの船の艦長としての最初の仕事だ、この船の名前を付けてやってくれ」

古代は、優の背中を押すと改めて船の全景が見える位置に移動した。
優は、眼下の船を見ながらしばらく考え込むように幾つかの名前をブツブツと呟いていく。

「フレイヤ…うん、フレイヤにする」

優は、自分の好きな女神の名前をこの船に付けることにした。

「フレイヤか」古代は、優を見ながら呟く。

「いい名前じゃないか」

そう言うと古代は、優を乗船タラップの前まで誘導する。

「コスモアドベンチャー、3胴高速駆逐艦[フレイヤ]艦長、織姫優…この世界を思いっきり見てこい」

古代が、そう言いながら右手を差し出した。

優は、その手を握り返しながら頷きながら「うん」と答えると乗船タラップに足をかけた。


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