怒りとは、心の内、遥か奥から沸きあがるもの。
怒りとは、心の中、器を満たすもの。
怒りとは、これすなわち、導火線に火がついた爆薬そのものである。
怒り、俺は今、その感情に支配されている。
これほどまでの激情を、いまだかつて感じたことがあろうか。
溜まりに溜まったこの憤怒、なにか切欠があれば噴出してしまいそうなほどに昂ぶっている。
起こされた撃鉄。
抜かれた剣。
振り上げられた拳。
その先にあるのは感情の爆発か。
俺はもう、我慢しない。
沸きあがる激情に身を任せよう。
この拳は、振り上げるだけじゃない。
振り下ろされるものなのだと、示してやろう。
やってやる。
あぁ、やってやるさ。
この怒り、ぶつけずにはいられない。
だから――!
と、ととと、遠坂に、も、もう勘弁してくださいって言って、や、やや、やるもんねー!
「それ振り下ろしたのは拳じゃなくてピコピコハンマーじゃね?」
あぁ、言ってやる。
俺は言ってやるぞ。
俺はNOと言える男なんだ。
さぁ、逝くぞ、いや行くぞ。
だめだって言ってやるんだ。
止めろって言ったやるんだ。
なに、簡単な仕事だ。心配するな。ちょっと田んぼを見に行くようなもんさ。
俺がやらなきゃ誰がやる。
俺が信じる俺を信じるんだ。
やりきったご褒美に、今日の晩飯はパインサラダにしよう。
あぁ、そうだ。遠坂に言ってやったら、俺、購買部で買い物をするんだ。
こんな気持ち初めてだ、もうなにも怖くない。
「圧倒的死亡フラグ乙。少年、まずは落ち着いてその震える膝をどうにかしようか」
膝がなんだって?
大丈夫、矢は膝に当たっていない。
だってそうだろう、俺の歩みは火妖精よりも速いのだから。
「それ以上はいけにゃい!ツインテに文句言うぐらいで、にゃにビビッてんのさー。大丈夫大丈夫」
そうは言うがな、相手はあの遠坂だぞ。
きっと笑顔で了承しておきながら、裏では俺の稼ぎを使いまくるに違いない。
嫌なんだ、もう残高が減っていく様を見るのは嫌なんだ――!
「おぉう、見事に新トラウマ取得。大丈夫にゃ、あたしにいい考えがある」
それは本当かネコ!
流石はサーヴァント、英霊の名を冠する者――!
「作戦名、ガンガン行こうぜ(!にゃに、骨は拾ってやんよ」
砕けたらだめだろ。
と、馬鹿話もここまでにして、流石に物申しをしなければまずいな。
生活費を俺が負担することに文句は無いが、こうも使い潰されると成り立たない。
俺のせいで彼女等に節制を求めるのは心苦しいことではある。
その原因は俺の稼ぎの少なさなのだから。
しかし、多少我慢してもらわなければ、食事すらままならなくなってしまう。
それは彼女等とて望まぬはずだ。
そのためにも、遠坂に言わなければな。
「そうだにゃー。ガンバレー」
見事に他人事だなネコ。
「だって、それは少年の甲斐性の問題だからにゃー。あたしの出る幕じゃにゃいぜ」
あぁ、そうだな。
正にそのとおりではある。
実際ネコにやる気はなく、俺にネコを巻き込む道理はない。
ネコは稼ぐための手段だが、稼がなければならない理由の原因は俺にある。
しかし、どうにかして一蓮托生にして壁役にしてやりたい。
だが、そのための理論武装がない。
――その時俺に天啓走る――
あぁ、なんで気付かなかったんだ。
こんなにも簡単なことだったのに。
俺には、道理も理論も吹き飛ばす最強の一手が、すでにこの手にあったのだ。
「にゃ?おもむろに右手を掲げてどうしたの?紋章光ってるぜ少年」
はっはっは。
――任せた。
「令呪を使って丸投げするきにゃ!?いつかの感動を返せこのやろー!」
さて、そんなこんなで保健室の前。
流石に最後の令呪を使うはずもなく、ただ自分の気合を高める。
ネコが傍に居ると縋ってしまいそうになるので、マイルームに戻っているよう頼んだ。
たかだか金の無心、というか節制の呼びかけをする程度なのに、何をこんなに悩んでいるのか。
おそらくは――後ろめたさだろう。
助けた結果に満足し、その責任をとると覚悟したのにこの様とは。
自分が情けなくて格好悪い。
だから、こんなにもためらっている。
でもやらなければならない。
これもまた、俺の責任なのだから。
と、覚悟完了しているのが、節約してねという頼みごとなのだから尚情けない。
――はぁ。
行こう。
保健室の扉に手をかけ、開ける――
「あ、来た来た」
「良いタイミングです、ナカオ(仮)」
扉を開けた瞬間、歓迎される。
機先を取られて言葉がでない。
遠坂に手招きされ中に入る。
「はい、これ」
そういって手渡された、赤い外套。
感じる存在感に、これがとてつもない代物だと自然に理解させられる。
これは――?
「それはアトラス院秘蔵の礼装です。本来は指定された術者にしか使用できないのですが、リンと2人で改竄を施しナカオ(仮)にも使えるようにしました」
「【赤原礼装】、地上に現存する神秘のなかでも間違いなく一級品よ、それ。流石に弄るのに時間がかかったわー。改竄のために使用する触媒もとんでもない数になっちゃったし。ごめんね、結構なお金使っちゃって。……って、どうしたの?顔を上に向けて」
いや、その、目頭が熱くなって。
あぁ、あの浪費は全て俺のためだったのだ。
彼女達の善意だったのだ。
それに文句を言おうなどと、なんて俺は情けないやつなのか。
いや、そんなことよりも、言うべきことがある。
――ありがとう、2人とも。
「ん、どういたしまして」
「喜んでいただけたようで、私も嬉しいです」
遠坂はそっぽを向いて、ラニは小さな微笑で応えてくれた。
ここに入るまでの情けない葛藤はもうない。
彼女等は俺を助けるために散財していたのであり、その結果はここにある。
ならもう問題はないはずだ。
多少、自分自身が恥ずかしいが、まぁ、わざわざ彼女等にそれを伝える必要は無い。
というか、末代まで秘密にしておきたい。
「さてと、渡す物渡したし、少し休もうかな。ラニが急かすから不眠不休なのよね」
「それは貴女も同じでしょう。この礼装を早く渡したいからと、危険がある無茶な改竄を率先して行っていたではないですか」
「ちょっ、それは秘密って言ったじゃない!」
「なんのことでしょう。そのような協定を結んだ記憶はありませんが」
「これだから天然娘は……暗黙の了解ってあるでしょっ」
「はて?」
遠坂とラニは友誼を結べたようだ。
ついこの間まで敵対していたとは微塵も感じられない。
さて、問題も解決したし、もうひと働きして稼いでこよう。
2人の努力に報いるため、それにラニとの約束もあるし、今日の晩餐を豪華にするためにも、もう一度アリーナへ行こう。
「――ナカオさん」
保健室を出ようとしたとき、背に呼び声がかかる。
振り向けば桜が傍にいた。
「あの、これを」
そう言って、何かを渡される。
手渡された小さな――刀、だろうか。
ナイフというには大きく、脇差と呼ぶには小さすぎるそれ。
懐刀と言ったところか。
その懐刀に視線をやり、解析を行う。
頭の中に浮かび上がったのは、この礼装の名と効力。
礼装【守り刀】。
ダメージと共に相手のスキルを阻害する効力。
非常に有効かつ重宝するであろう機能だ。
――ありがとう、桜。いつもすまないな、おまえさん。
「いえいえ。それは言わない約束ですよ、あなた――なんて。ふふっ」
何時ものように感謝と、ちょっとした小芝居をしてみる。
桜もそれに乗ってくれた。
あなたと呼ばれてすこし恥ずかしかったのは秘密だ。
さて、色んな物を貰ったし、その行為に報いよう――
「って、ちょっと待ったー!」
今度こそ出ようとしたら、またも呼び声が飛んできた。
――遠坂、どうした?
「いやいやいや、何しれっと礼装貰ってるのよ」
何って、言われても。
くれるから貰うだけで。
「はい?もしかして、今回だけじゃないの?」
今回どころか――俺の礼装はすべて桜に貰ったものだぞ。
というか、これは支給品だろ?
なにを驚いているんだ。
「はぁ!?支給品って、そんなわけないでしょ!桜がマスターに配る支給品は購買部で購入できる治療用アイテムがせいぜいよ!礼装を配るわけないでしょ!?」
そうなのか?
いや、俺は一回戦から礼装を貰っていたから、てっきり支給品かと。
「……どうやら、本当に知らないみたい。ごめん、ちょっとありえない事だったから混乱した」
遠坂は本当に混乱しているようで、目線が泳いでいる。
奥にいるラニも、小首を傾げては何かを考えている。
「よし、本人に聞くわ。桜、ナカオ君に礼装を渡しているのは何故?それは、どういうルールに従っているのかしら」
「私も、気になります。AIたる貴女が起こす行動は、全て聖杯戦争のルールから派生したものであるはず。私達を匿ってくれたことも、マスターであるナカオ(仮)をルールから逸脱させないためであるのでしょう。しかし、一個人に礼装を配るとは、聖杯戦争の公平性から外れているのでは?」
遠坂とラニが桜に詰め寄る。
礼装を俺に渡すという行為は、それほどまでにおかしいものなのだろうか。
それよりも、2人を匿ってくれたことのほうが、驚きなのだと思うのだが。
「それはラニも言ったけど、ナカオ君をルールから逸脱させないためよ。もし私達が貴方のマイルームに匿われたとして、それが不正と判断される可能性があるの。それはつまり、聖杯戦争が正常に行われないってことなのよ。だから、AIである桜は聖杯戦争を正常に行うために、私達を匿ったと解釈できるの」
なるほど、だから2人を匿うことはルールから派生したのだと言えるのか。
そうすると、確かに不思議だ。
てっきり、礼装はマスター全員に配られていた支給品だと思っていたが、それが俺個人だけならば聖杯戦争の謳う公平性からかけ離れている。
どういうことなのだろうか。
「あの、リンさんもラニさんも勘違いされていますよ」
「どういうこと?」
「今までお渡ししてきた礼装は全て……元々ナカオさんの物(ですよ」
「どういうことなのよ」
俺もわからない。だから俺を睨むのはやめてください遠坂さん。
「礼装の履歴を見ていただければわかるかと。礼装は取得した本人しか使えないようにセキュリティが課せられています。例えば、正規に譲渡したのであれば問題ありませんが、盗んだり奪ったりしてもその礼装は使えません。それは履歴にIDが刻まれているからです」
「そうね、だからこそ、礼装は貴重なのよ。購買部にあるものは性能よくないしね。手に入れるのは苦労するわ。たまにアリーナに落ちてるけど、それは対戦相手との奪い合いになるしね。で、履歴ってどういうこと?」
「はい。礼装……というか、全ての品に共通するのですが、初めてアイテムを手に入れた場合、履歴のトップに、取得者のIDが刻まれます。そして、譲渡等で別の人にアイテムが渡った場合、手にした人のIDは2番目にくるわけですね。それは、支給品も例外じゃありません。支給品の履歴のトップには私のIDが刻まれています」
「……なるほど。ナカオ君、ちょっとその礼装見せて」
あぁ、構わない。
守り刀を遠坂に手渡す。
解析をしているのだろう、遠坂の傍に半透明のウィンドウが現れ、文字の羅列が流れている。
ラニもその結果が気になるのか、遠坂の後ろから覗き込んでいる。
そして、守り刀を調べ終わったのか、2人は次に俺を凝視した。
「……履歴のトップにナカオ君のIDが刻まれている。ということは、この礼装は間違いなく、ナカオ君が最初に手にしたの物ね」
「桜のIDは刻まれていませんから、桜はこの礼装を単純に預かっていただけであり、所有権の移動はなかった、ということですか……桜、履歴に記録が無い白紙のアイテムを所持することは可能ですか?」
「不可能です。白紙のアイテムは、誰かが触れた時点でIDが刻まれます。盗難防止の意味がありますので。ですから、支給品も盗まれないように、私のIDが刻まれており、正規の譲渡という手順を踏んで支給されます。そうしないと、この保健室からいくらでもアイテムを盗めますからね」
そうするとやはり、この礼装は桜の言う通り、最初から俺のものだったということか?
「はい。もう一つ加えますと、IDとは、その人の魂の形(を文字に置き換えたものです。決して同じIDは有得ません。偽装等は不可能です」
ますます、俺の物だったという事実が固まった。
しかし、俺は礼装を手に入れた記憶が一切無い。
どういうことなのだろうか。
「あぁもう!余計に意味がわからない!AIは嘘をつけないから、この礼装はナカオ君の物で、桜はそれを手渡しただけというのは本当!確かにルール違反じゃないわ」
「しかし、そうすると……ナカオ(仮)。何故礼装を桜に預けていたのですか?」
いや、だから……俺はこの礼装を初めて見たんだが。
「でしょうね。ナカオ君の反応にも嘘はないわ。なにこれ、なんかうなじがぞわぞわする。気をつけなさい、ナカオ君。理由のない無料の品ってぜっっったい、何かあるわよ」
遠坂は無料にトラウマでもあるのか。
しかし、今まで桜に貰った礼装は、全て初めから俺の物だったのか。
「ねぇ、桜。桜はこの礼装をどこで手に入れたの?」
「さぁ……私の管理領域にナカオさんの礼装が転がっていましたので、見つけ次第順次お渡ししているだけですから……」
「うーん……出所も不明、か」
……いや、まさか。
しかし、ありえるかもしれない。
遠坂、ラニ、もしかしたらだが、一つ推測がある。
「あら、思い当たる節があるの?」
「聞かせてください」
あぁ、礼装を手に入れる方法は、購買部で買うかアリーナで拾うか、そして、まだ別の方法があるのだろう?
「そうね。ラニみたいに、このセラフにダイブする際に、地上の礼装を霊子化して持ち込むことも可能よ」
そう、持込だ。
だが、俺がそれをしたということは無いだろう。
俺がこの保健室で目覚めたとき、俺は何も所持していなかったからな。
仮に持ち込んでいたとしても、俺を介抱してくれた桜が気付かないはずがない。
「あとは、何時か私がヴォーパルの剣を造ったように、ここセラフで作成を行うことですね。礼装を手に入れるには、購入・拾得・持込・作成、この四つの方法があります」
それだ、ラニ。
なかった物があるということは、造ったということだ。
そして、俺に見覚えが無いということも、この理由ならば説明できる――!
「へぇ、どんな理由なのかしら?」
「興味深いです、ナカオ(仮)」
そう、俺の記憶にない、造られた礼装、それはつまり――
俺の隠された魔術の才能が、夜中に眠っている内に発露され、気付かないうちに無数の礼装を生み出していたんだ――!
「無いわよ、へっぽこ魔術師」
「無いですね、ナカオ(仮)は素人魔術師なので」
「あの、それは無いと思いますよ?ナカオさん、残念な魔術師ですし」
ジェットストリーム否定だと――!?
いや、ほら、俺にだってこう、隠された才能があるかもしれないだろ?
「はっ」
「……ふぅ」
「はい、あるといいですね」
鼻で笑われて、ため息つかれて、優しく微笑まれるだと――!?
何気に桜の言葉が一番心に痛いんですけどー!
チクショーお前ら!
いつか見返してやるからなーーー!
「あ、逃げた」
「逃げましたね」
「ナカオさーん、ご夕飯は18時ですよー」
逃げるんじゃない!これは明日への先駆けだ!
あ、今、金ないんでゴチになります桜さん!
背中に突き刺さる憐れみの視線を振りほどくように明日という輝きに向って走り出す――!
そんなこんなで屋上。
アリーナへ行こうかと思ったが、少女達に突きつけられた言葉の刃は、俺のやる気をごっそりと削っていた。
思わず屋上で一人、空を見上げてしまうのもしょうがない。
少年ハートはガラス細工なのだから。
しかし、何時までもこうしていては始まらない。
あと10分ほどで約束の18時になるのだし、そろそろ保健室に戻ろう。
なに、この出戻り感。
とても行きづらい。
しかし、行かなければ晩飯を食べられない。
今の俺は無一文なのだから……
とりあえず、マイルームへ行ってネコを呼んでこよう。
そして恥を忍んで保健室へ行こう。
そう決意しても足取りは重い。
だって少年ハートがボロボロだから。
階段を降り、校舎の三階に差し掛かる。
――そのときだった。
「――ちぃっ……!」
視聴覚室から廊下まで聞こえてきた舌打ち。
静かでありながら苦悶に満ちたその響き。
よほど悔しいことがあったのか、苛立ちまでもが伝わってくるような響きだった。
何事か、そう思い視聴覚室へと視線を向けると、黒で全身を包んだ青年が出てくる。
「……」
ちらりとこちらに視線を寄越し、無言のままに睨みつけてくる青年。
その視線を受けたときに感じたのは、恐怖。
まるで剣先を突きつけられたような圧迫感。
只者ではない。
視線だけでわかる、自身との隔絶した差。
魔術師としても、戦闘者としても圧倒的に格上だと見せ付けられた。
「……」
怯む俺に興味を失ったのか、青年は無言のままに去ってゆく。
視線から外れ、ようやく威圧から抜け出した。
そして、思い出したように深い呼吸を繰り返す。
あまりの重圧に知らず息を止めていたようだった。
これほどまでのプレッシャーをマスターに感じたのは二度目だ。
二回戦、ダン・ブラックモア。
歴戦の老兵にも重圧を受けた。
だが、老兵とはまるで感じた雰囲気が違う。
ダン・ブラックモアから感じだ重圧は、戦士の発する清廉な闘志。
先の青年に感じた重圧は、それとは真逆の禍々しい何かだった。
何者なのだろうか。
去ってゆく青年の背を呆然と眺める。
その背にあるのは――諦念と悔恨?
あれほどまでに上位者としての雰囲気を持つ青年が、あんなにも悔しそうに背を丸めているとは、いったい何があったのだろうか。
おそらく、その答えは視聴覚室にある。
青年が見えなくなってから、視聴覚室へと足を向ける。
今の俺にあるのは、好奇心か探究心か。
いや、おそらくは恐怖だ。
自身より遥か上位のマスターであろう青年が、あれほどまでに落ち込む原因を恐れているのだ。
もし、その原因が自分に降りかかってきたら、などと考えてしまうと身が震える。
だからこそ、未知の恐怖を知らなければならない。
姿の見えない恐怖ほど恐ろしいものはない。
その全容を確かめ、対策を考え、心構えを作ることで俺は恐怖を払拭しなければならない。
だから、視聴覚室へと歩み、扉に手をかけ、そっと静かに開ける――!
『にゃふ~ん。にゃは~ん』
被害者の会を作らざるを得ない。
<あとがき>
黒衣の暗殺者の軌跡
5回戦、ベストエイトともなれば、流石に暗殺は通用しなくなったな。
↓
仕方あるまい、正攻法でいくしかないか。
↓
購買部で次の戦いの準備をしておこう
↓
AV、だと……!?皆が利用する公共の場で何を考えているのだ。レオが買ったらどうするつもりだ。
↓
仕方あるまい、俺が買い占めて処分しよう
↓
そう、処分だ。まずは検分する必要がある。これは職務故、しかたのないこと。
↓
そうだ、視聴覚室ならば、俺のトラップで閉鎖されているはず。
↓
む、トラップに何者かが引っかかっているな。だがそれは些末事。今は職務を全うしなければ。
↓
アニマルビデオだった。
↓
激おこぷんぷん丸。
こんな流れ