織莉子の策略によってワルプルギスの夜は見滝原に現れなかった。なのはとフェイト、二人の力によってワルプルギスの夜は閃光の中へと消えた。その結果、世界は滅びの運命を一時的に回避した。だが世界は何も変わらない。依然として滅びの未来を抱えたまま、世界は穏やかに流れていく。ゆっくりと、でも、確実に……。――見てみてキョーコ~、わたしもようやく飛べるようになったんだよ~。――こんな大人数に食事を振舞うのは初めてだから、少し緊張しちゃうわね。――ウェヒヒ、よろしくね、はやてちゃん。――昴かずみです。不慣れなことも多いと思いますが、よろしくお願いします。少女たちは束の間の平和を満喫する。いつまでもこんな日々が続けばいい。誰もがそう思っていた。――魔法少女狩り?――初めまして、暁美ほむら。……いえここは久しぶりと言うべきかしら?――なんだよこいつら? この世界にはこんな奴らがたくさんいるってのかよ!?――名乗られたからには名乗り変えさねぇとな。あたしの名前は佐倉杏子、どこにでもいる普通の魔法少女だ。だが仮初の平和は脆く儚く崩れ去る。そうして少女たちは否応なく戦いの渦へと巻き込まれていく。――半年前の戦いで確かにワルプルギスの夜は倒された。だけど本当にそれで鹿目まどかは救われたと言えるのかしら?――さやか、キミの力では彼女の足は治せない。あれは病気でも怪我でもない。言わば呪いのようなものだからね。――なっ!? てめぇはあの時、死んだはずじゃ……。――魔力、蒐集。そうして告げられた事実。それを受け取り、少女たちはなにを思うのか?――こんなのってないよ! あんまりだよ!――なんだよ、これ? なんだよこれぇぇぇぇええええええええ!!?――すずか? どうして……?――真実なんて、得てして不幸の塊みたいなものよ。それはあなたが一番よくわかっているはずよ。幾多の苦難に見舞われ、少女たちはその命を散らしていく。――あれが、破滅の魔女? 世界を滅びに導く存在?――独りぼっちじゃ、寂しいもんな。――アルフ、ごめんね。わたし、もう帰れそうにないや。――いこう、レイジングハート。この戦いを終わらせに……。――キュゥべえ、いえインキュベーター。貴方にはこの星、いえこの世界から出ていってもらうわ。その果てに待ち受ける未来、そこに何があるのか?そして彼女たちは世界を、そして未来を守ることができるのか?第二部「もしも八神はやてが見滝原在住だったら?」Coming Soon...※なお、この次回予告は第一部終了時点でのものであり、実際の第二部とは異なってくる部分が出てくると思います。 ご了承ください。