第九十八話 やっとこの日が、もうお預けはなしヨ 桜子たちのひかげ荘バレを知ってから数日、むつきは殆どの時間を麻帆良女子中の職員室で過ごしていた。 彼女たちが残り少ない中二の夏を謳歌する最中、社会人は過ぎ去りし日々を胸に働くのみだ。 改めて社会人と学生との壁に泣きたくもなったが、そうは言ってはいられなかった。 特にむつきは長期旅行や水泳部の合宿等、周囲に負担をかけたので挽回せねばならない。 よって、皆が遊び疲れて寝ている早朝にひかげ荘を出て、夜遅くに帰る生活である。 夜も疲れて性活もできず、唯一の楽しみと言えば代わる代わるお嫁さんたちが作ってくれるお弁当だ。 さよや木乃香の和から、小鈴や古の中華、あやかの洋とタイプは様々で飽きることもない。 もちろん四葉のようなオールマイティもいれば、ちょっと卵焼きが焦げていたこともある。 それらを活力にしんどい日々を潜り抜け、今日は八月二十八日であった。 二十八日かと体をほぐす為に伸びをしながら思っていると、コトンとデスクにコーヒーが置かれた。「はい、どうぞ。今日ぐらい、早く帰ったらどうです? 私はもう、お先に失礼しますね」「すんません。お疲れーっす。ほどほどに切り上げますよ」 淹れてくれたのは二ノ宮であり、彼女のデスクは綺麗に片づけられていた。 現在時刻は夏場なのでまだ明るいが夜の十九時であった。 お疲れと手を振り見送る相手はこれでおしまい、校内に残っているのはむつきだけ。 周囲を見渡しても広い職員室内にむつき一人、戸締りは別の先生がしてくれたので職員室だけだ。「んー、あと一時間だけ。帰ったら八時半過ぎで、風呂と飯。もろもろで十時、そんなところだろ」 時計を見上げながら指折り数えて、大よその予定を頭に思い浮かべる。 改めてカレンダーを見ればやっぱり二十八日で、今日は小鈴のセックス本番解禁日だ。 体調面も絡繰や葉加瀬のお墨付きで、栄養管理は四葉が担当していた。 ここ二、三日は研究所にこもることもなく日の出と共に起き、陽が沈むと共に寝るぐらい健康的な生活をしていると聞いている。 他にも新たにお嫁さんになった古と武術で体を動かしたり、頭が下がるぐらいだ。「なら、その努力に応える為にも頑張りますか。ん?」 コーヒーに手を伸ばし、一口飲んで再度仕事に手を伸ばしたところであることに気づいた。 どこからともなく漂ってくる良い匂い、これは肉まんのようだ。 嗅ぎ慣れた匂いなので恐らくは、超包子の肉まんに違いないが何故今この場に漂ってくるのか。 「頑張っている親愛的に、お夜食持ってきたネ」「しゃ、超……なんでわざわざ、しかも制服を着てまで」 ガラリと開けられた職員室の扉から、湯気が漂う蒸籠を片手に制服姿の小鈴が入って来た。 思わず愛称で呼びかけたが、いかんいかんと言い直す。「親愛的、さっき帰宅した二ノ宮先生が最後。この校舎は、私と親愛的の二人きりネ」「そういや、そうだったな。忘れものとか言って、二ノ宮先生戻ってこないだろうな」「悪いことしなければ、問題ないネ。たとえば、デスクの下で私が親愛的のアレをおしゃぶりしてたりとか」「馬鹿野郎。職員室は俺の、男の仕事場だ。んなことできるか、にゃろめえ」 普通の仕事場よりもむしろ女性の比率は多いぐらいなのはさておき。 思い切り動揺したむつきは、その光景を想像してしまった。 忘れ物しちゃったと戻って来た二ノ宮と十分程度の軽いおしゃべりをする間、股座でおしゃぶりをする小鈴。 何も知らない二ノ宮の前で小鈴の口に射精とか、とまで明確に想像してから頭を振って邪念を追い出す。「ふふ、想像した顔ネ。いけない親愛的ネ」「からかうなよ。もうちょい待ってろ。折角だから一緒に帰るぞ」「コーヒーも良いけど、肉まんにはウーロン茶ネ。はい、これはバイバイヨ」 二ノ宮先生が淹れてくれたと知ってのことか、飲みかけのコーヒーはさらわれていってしまった。 まあ、確かに冬ならまだしも夏の肉まんとコーヒーは合わない気がする。 左手で肉まんを頬張りながら、ウーロン茶を目の前に置いて仕事の再開であった。 あと三日で長いようで短い夏休みも終わって、二学期が始まってしまう。 現在むつきが行っているのは、夏休み明けの実力テストの問題用紙の作成である。 この場に小鈴はいるが、どうせどんな問題だろうと満点を取られるので問題なかろう。「皆はどうしてる?」「今はこの日の為に作った人数制限なしの桃鉄をやってるね。貧乏神の数も、プレイ人数割る四人でてくるけどネ。昼間はいろいろネ、部活だったりショッピングだったり」「それ全部擦り付けられたら、死にたくなるだろ」「そこは、現存するボンビーを全て集めれば大逆転のキング福の神に生まれ変わるチャンスネ。特別ルールで大逆転の目が出てくるヨ。先生のお嫁さん同士、リアルファイトは厳禁ネ」 隣の瀬流彦のデスクの椅子を引っ張り出し、小鈴はにっこり笑いながらむつきの隣に座り込んだ。 そしてこれぐらいならと、ちょっとだけむつきに体を傾け頭を肩に預けた。「最終日、最後の思い出に花火大会したいって鳴滝姉妹が言いだしたネ。親愛的も参加するヨロシ」「ああ、夜からなら問題ないぞ。さすがに最終日は早引けの予定だし。小鈴、肉まんお代わり。あとお茶も」「はいネ。でも肉まんは二個しかないから、これでおしまいネ。違う味のはまだ二個あるけど」 小鈴がアピールするように両手で胸を寄せてあげると、ブラウスに張り付いたブラジャーが薄ら見えた。 朱色を基調に黒でふちどりされ金の刺繍と、恰好は制服だが見えないところがチャイナ仕様である。 手渡された肉まんよりよっぽど食べたいが、今は仕事中だ。 あとで貪るほど食べてやると誓ったところで、なんとなく小鈴の狙いがわかった気がする。 人数制限のない桃鉄を皆に渡して足を止め、むつきが一人になったのを見計らいやって来た。 きっと夜の学校で二人きり、誰にも邪魔されずセックスに集中する為に準備してきたのだ。 凝り性でいじらしい小鈴らしい、凝った初夜で一生の思い出にしたかったのだろう。「もうちょっとだけ、もうちょっとだけ待ってろ」「親愛的の働いてる姿を見てるネ。セクシーで魅力的、飽きないネ」 ああ、もう可愛いなと悶えそうだが、我慢我慢の連続でなんとか切りのよいところまで進めた。 そして続きは明日、もう待てないと乱暴に引き出しにしまいこんだ。 戸締り確認は職員室だけなので、窓を一通り確認して最終退室者のボードを記入する。 それから帰り支度として鞄を背負い、最後の最後に電気を消すわけだが。「小鈴、学校でしたいって意思表示だと思ったけど。合ってるか?」「合ってるネ。ここは電気を消して、教室に行くネ。玄関口は既に施錠済みヨ」 手際のよろしいことでと、職員室の電気を消すと同時に小鈴に手を差し出した。 時刻が二十時ともなれば、夏場とはいえもう外はすっかり暗くなっている。 戸締り施錠後なので廊下の明かりは、あって非常口用の緑色の光ぐらい。 ただし、校庭内外の外灯などはついており、完全な暗闇ではなくなんとか歩いてはいけそうだ。 平日の昼間の騒がしさが嘘のように静かな廊下を、手を繋ぎながら歩いた。 周囲は静か、静かなのだが、互いの心音が聞こえそうで自分の心音は煩いぐらいであった。「親愛的」「ん?」 静寂と騒音の狭間を楽しむ様に、コツコツと足音を立てて歩いていると小鈴が顔を向けて来た。 以前はそのニコニコ顔が胡散臭いとも感じたものだが、赤丸ほっぺも相まってなんと愛らしいことか。 このほっぺた大好きなんだよなと、尋ね返すと同時に手を繋いでいない方の手で頬を突く。「むに、今日は親愛的に私を。超鈴音を、むさぼりつくして欲しいネ」「おいおい、処女がなに言ってんだ。ちょっと環境特殊だけど、素敵な夜にしてやるから」 皆と同じように、一生の思い出になる夜をと言ったのだが。 ふいに立ち止まった小鈴の、火照った顔と潤んだ瞳に一気に意識を奪われた。「違うヨ、親愛的。親愛的に骨の髄までしゃぶられたい。穴という穴で親愛的の精液におぼれたい。強引に力ずくで、ねえ親愛的」 私を見てとばかりに、小鈴が自分の体を胸を中心にまさぐり始める。 教室まで残り数メートルだというのに、それさえ待てないとでもいうように。 乱暴に胸を揉みしだくたびに制服のブラウスは着崩れ、一部ボタンは外れてしまう。 その隙間から朱色のブラジャーが覗き見え、小鈴の肉まんがぷるぷると形を変えている。 今や心音以上に、発情した獣のような小鈴の息遣いの方が、静寂の廊下に響き渡っていた。「小鈴、もしかして。学校でシタかったというより、待ちきれなかった?」「やっとネ。やっとこの日が、もうお預けはなしヨ」 きっと職員室でのデスクの下でというのも、彼女の願望そのものだったのだろう。 小鈴は策略を巡らせるタイプだが、何故かむつきに束縛されたい子である。 運命がむつきにSになれと囁いているかのようだが、実際小鈴は喜びそうだ。 汗がにじむ手のひらをギュッと握りしめ、むつきは思い切って小鈴の肩をやや乱暴に押した。 ふらついた小鈴は廊下と教室を隔てる壁とガラス窓に軽く背を打ち、期待した瞳で見上げてくる。 対応は間違っていなかったかと、安堵しつつ俺は変態鬼畜教師と自己暗示を始めた。 そして小鈴の顔のすぐ横に片手を突き、覆いかぶさるように上から見下ろして言った。「小鈴、ここでやらせろよ」 粗暴さをにじませるように、小鈴のブラウスのボタンが外れた部分に手を差し込んだ。 ぶちぶちっとボタンが千切れ飛ぶぐらい引っ張りたいが、流石に躊躇してしまった。 強引なプレイも良いが、着替えがなければ割と大ピンチである。「親愛的、着替えはあるネ。だから、もっと乱暴に破っても構わないネ」 そんなむつきの心配を察したように、はやくはやくと小鈴がささやいた。 期待に胸が膨らみ過ぎたか頬は上気し息遣いも荒く、足元は内また気味に太ももを擦り合わせている。 もはやなにも言うまいと、むしろ小鈴にとっての素敵を慣行しようと手に力を込めた。 本当にボタンが千切れ飛ぶぐらい乱暴にブラウスの前を開き、ブラジャーのフロントホックをはずす。「可愛らしい胸だな。ちょっと小さいか?」「あ、ぅっ」 その分、美乳だと知ってはいるのだが、敢えてそう呟きふるんと揺れる乳首を右手の指で弾いた。 弾かれた乳首は跳ね上がるも張りのある肌に引き寄せられ、即座に元の位置に戻ってくる。 意味もなく生意気な乳首だと、指で弾いては摘み上げてこりこりと弄ぶ。 外の外灯の光だけを頼りにその弾力や桃色の色合いを目で楽しみ、逆側の乳房にしゃぶりついた。 若干の塩気は汗をかいていた空だろうか、それも甘い小鈴の体臭で本当にわずかしか感じられないが。 きっと最初は、ひかげ荘で大人しく待っていたのだろうが、いてもたってもいられなかったのだろう。 それで汗をかくのも構わず、急ぎむつきの下にやって来てのは良いが、直接的なお誘いはできず。 本当意地らしくて可愛い嫁さんだことと、口に含んだ乳首を指で円を描く様に弄んだ。「んぅっ、ぁぅ」「小さい分、感度は十分だな。小粒でもピリリとって奴か?」「ぁっ、くぁ……小さい、小さい言わないで欲しいネ」「そんな嬉しそうに涎たらしながら言われても、説得力がねえよ」 唇の端からこぼれる涎を舐め上げ、そのまま小鈴の赤丸ほっぺまでベロりと犬の様に舐める。 決して唇にキスはせず、むしろ小鈴がキスをせがむ様に顔を傾けても避けるほどに。 どうしてと愛欲に濡れる瞳が訪ねてきていたが、あえて教えるほどむつきは優しくはない。 むしろ、意地悪だと言った方が正しいか。 結構なお点前でしたと、しゃぶり弄りまくった乳首を離れ、小鈴のおでこにキスをする。「一人だけ楽しんでんじゃねえぞ。ほら、可愛がってほしけりゃしゃぶれよ」「うぅ、しゃぶるネ。いやらしく、しゃぶるから」 キスをして、あそこに触れてと言葉は形になってはいなかったが充分に伝わってくる。 壁をずり落ちるようにしゃがみ込んだ小鈴が、禁断症状に震えるような手でむつきのベルトを外しだす。 ズボンとトランクスを下げたら、むつきの一物が外気に触れる間もなかった。 半立ちだったむつきの竿を、手を触れず唇だけで小鈴が咥えこんだのだ。 一日中仕事をしてシャワーを浴びていないので匂いもきついだろうに。 首を前後に振って唾液を竿に絡ませ一心不乱に、文字通り小鈴がしゃぶりついて来た。「んぶぅ、ふぅ。んぁ」「よーし、良い子だ」 上目使いにした瞳で気持ち良いかと聞いて来た小鈴に、頭を撫でながら答えた。 夜になって気温は下がり始めたがまだまだ蒸し暑く、小鈴の口内はそれ以上に蒸している。 瞬く間にふやけてしまいそうなぬるぬる感の中で、きゅっきゅと頬がすぼめられた感触がたまらない。 下のお口で出来ない分、いつも上のお口だったもんなと見下ろした小鈴に優しい気持ちが沸いてしまう。 だがしかし、今日の俺は鬼畜と心を鬼にして、小鈴の頭を両手でつかんで固定した。「まどろっこしいな。ほら、しっかり舌を使えよ」 夫婦の営みとは違う、立場に違いのある男女のように一方的に命令した。 しっかり掴んだ小鈴の顔へと容赦なく腰を打ち付けるように、文字通り口でセックスをしてやる。 相手を殆ど思いやらない強引なイラマチオに、小鈴は必死に鼻で息をしようとしていた。 そんな呼吸も満足にできないのに、喉の奥を亀頭で突かれても、けなげな舌使いは止む様子はない。「良いぞ、気持ち良い。腰が震える、はは。こんな場所で」 小鈴の健気な献身もそうだが、ここは麻帆良女子中の二-Aの教室のすぐそばの廊下だ。 健康的な美少女たちが花の香りを振りまいて笑い、健やかに女へと成長していく場所。 そんな場所でその中の一人である小鈴の口を犯している。 胸に抱いた背徳感は、息苦しさから小鈴が瞳から零れ落ちさせた涙の粒で一気にせりあがった。「うくっ、出る。出すぞ、小鈴」 口なのは惜しいがそれでもと、小さく頷いた小鈴を前にむつきが笑う。 出すとは言った、言ったがその可愛い唇を持つ口でとは誰も言っていないと。 笑いながら腰を使って小鈴の口を酷使し、喉で頬肉でざらつく舌でむつきだけが快楽をむさぼる。「イクぞ!」 そう叫んだ瞬間、むつきは強引に一物を小鈴の口から抜いていく。 最後にその可憐な唇で流れるようなキスをするように竿を擦りつけ、亀頭までもが離れていった。 唾液と先走り汁が入り混じった液体が小鈴の唇とむつきの一物の亀頭とで糸を引く。 ぶるんと縦に揺れた竿は銀の糸を引きちぎり、むつきは自分の手でそれを握り絞めた。 それは最後の刺激を得るためではなく、竿の角度を決めるためにであった。 何故という瞳を剥ける小鈴へと向けて、白いほとばしりを一気に振りかける。 殆ど彼女たちお嫁さんの体内にしか放ったことのない精液を、小鈴に振りかけるように放ったのだ。 ぼたぼたと彼女の綺麗な黒髪にさえ付着させるように、制服姿の小鈴を白く怪我していく。「ぁっ、親愛的の。なんで、どうしてネ?!」 中に欲しかった、何故と遅れて小鈴が両手を広げるもすでにその空中に精液はない。 髪に頬に、制服から零れ落ちたものは廊下へと落ち切ってしまっていた。「どうして……」「小鈴、そこの壁に手をついて尻を上げろ」 我慢できない中に欲しいと泣きそうな顔でむつきを見上げてきていた小鈴に告げた。 途端にやっと入れて貰えると思ったのか、涙を拭いた小鈴が立ち上がってはむつきに背を向ける。 先ほどまで背中を付けていた教室内が見える窓枠に手を掛け、お尻を上げた。 他にはむつきしかいないからと、スカートが待って中のパンツが見えるのも構わず。 はやく、この処女を力ずくで奪って欲しいと、ふりふりおねだりを始める。「親愛的、もう。もう待てないネ。犯して、犯して欲しいヨ」「分かった、分かったから」 もう少しだけ落ちて貰おうかと、見えないように怪しく笑ったむつきはしゃがみ込んだ。 下から小鈴のスカートの中を覗き込み、愛液が染みついたパンツにそっと手をかける。「親愛的」 そう小鈴が呟くたびに期待で愛液が増し、擦り下したパンツにとろりと愛液が流れ落ちる。 むわりと発情した雌の匂いが広がり、これが冬であればその湯気さえ見えたかもしれない。 むせ返るぐらい濃い匂いの向こう側には、真っ白な小鈴のお尻と愛液が染みだす割れ目が見えた。 暗がりでもしっかりわかる白い肌、割れ目はぴったりと閉じている。「さすがに、見えないか」 だらだらと愛液という名の涎を垂らす割れ目を両手で開き、さらに膣穴を広げ覗き込む。 外の外灯と月や星明りでは到底明かりが足りず、膣の深い穴が見えるばかり。 それだけはちょっと残念だったので、せめてと小鈴の膣穴に舌を潜り込ませた。 小さな穴を舌先で拡張させ、溢れる愛液の中を泳ぎあるであろう処女膜に舌先でなんとか触れる。「ふぅん、ぁっ。親愛、欲しいヨ。親愛的のが!」「れう……はいはい、ほら尻下がってるぞ」 もう少し処女膜を舌で弄びたかったが、小鈴がお尻を振って振り払われてしまう。 はしたないぞという意味も込めてぴしゃりと丸く可愛いお尻を叩き、上げさせる。「これ以上は、本当に気が狂うネ。焦らさないで欲しいネ」「そう言われると、意地悪したくなってくるのが男ってもんだ」「親愛的、ぁぅ!」 再度お尻をピシャンと、廊下の向こうまで響くぐらいに平手でたたく。 そして怯んだ様に下がったお尻を上げさせるように、むつきは腰を小鈴のお尻にぶつけた。 ズンッと衝撃に小鈴の体が押し上げられ震えるが、それとは別の意味で小鈴は震えている。 むつきの一物は、小鈴の秘所の割れ目を抉り撫でるように突いて来ただけ。 ここに来てさえまだ執拗に小鈴を焦らすよう、すまたで小鈴を攻めたて始めた。「ひぅぁ……いや、もういやネ。んぅ、きゅ。腰がしびれて子宮が疼いて、欲しい。親愛的が欲しいのにぃ!」「ほら、しっかり立って太もも締めろ。これで十分気持ち良いし、あと一回出したら帰ろうか」「お願い、これ以上。うぅんぁ、本当に苛めないでヨ。小鈴のおまんこに、親愛的のこの太いのぉ!」 立っていられないとお尻を下げればスパンキングされ、よろよろ上げれば遅いと突き上げられる。 これがまだ、挿入済みならまだ結合部を起点にお尻だけはなんとかなったかもしれない。 けれど、むつきは小鈴の秘所を一物で撫でるように擦るだけで、それ以上はなにもしなかった。 それこそ小鈴の心が折れるまで焦らそうとするかのように。 小鈴とてそんなむつきの魂胆は分かり切ってはいても、頭に体がついてこない。 今日という日の為に体を癒し体調を整え、今朝からずっと体は出来上がり続けていたのだ。「ひぃっ、死ぬ。親愛的に殺される。いっそ殺してヨ」「そんなことを言うと、本当に殺しちゃうぞ」 何度も平手を打ち付けられ赤くなったお尻を、一転して優しくいたわるように撫でつける。 変わらず割れ目ですまたをしつつも、別の手では夜の空気にさらされた乳房を揉みあげてもいた。 焦らしによる鋭敏となった小鈴の体は、全身が性感帯になったようにむつきの一挙一動に反応する。 仮に二人で抱き合い、むつきの心音がとくんと響いただけでイケるかもしれない程に。「も、もう……本当に、だあぅっんめぇっ!」 ついに小鈴の足の膝が折れ、その全体重がむつきにのしかかってきた。 慌てて抱き留めた体は痙攣するように震えており、抱き留めた瞬間にもイキ続けているようだ。 さすがに体勢が悪く受け止めきれないと危ないので、そっと小鈴を廊下に寝かせていく。 ぐったりと横たわる小鈴の瞳は、理性の光が半分あるかどうかも怪しいぐらいである。 ブラウスはボタンが全て外れ一部は千切れ、ブラジャーも殆ど意味をなしていない。 脱がされたパンツは膝まで降りており、めくれ上がったスカートの奥には愛液に光る秘所が見えた。 もし仮にこの場面を誰かにみつかれば、小鈴を待ち伏せたむつきが襲ったようにしか見えないことだろう。「ちょっと、やり過ぎたかな?」 この車ブレーキついてなかったんですと言いたいぐらいの参上である。 しかし、ついてはいものは仕方ないといっそアクセルを踏んでしまいたい。「ここを、こうして……」 膝に引っかかっていたパンツは片足だけ残し、ブラウスを脱がし両手を縛り上げる。 肌を床に直接はかわいそうなので、むつきはワイシャツの下に来ていた肌着を敷いてあげた。 ワイシャツを敷かなかったのは、肌着だけなのは間抜けっぽいのと自分の着替えがないからだ。 小鈴なら用意しておいてくれるかもしれないが、確定してない以上そうするしかない。 そんな葛藤を交えつつ、出来上がったのは先ほどより一層レイプ被害者っぽい小鈴だった。 大変満足と、小鈴に覆いかぶさりながら、その頬を叩いて意識をこちらに向けさせた。「おーい、小鈴。起きないと、気絶したまま処女喪失になっちゃうぞ」「ぁぅ……親愛的、親愛的?」 頬を叩きながら、一物の亀頭で膣口辺りをくちゅくちゅしていると小鈴が我に返った。 むつきの顔を見るなりぶるっと震えたのは、焦らし過ぎた結果か。 でも今更止めるつもりもないと、亀頭の先端をぬるりと膣口を広げるようにセットする。「なんで、私は縛られうぁ。待って、親愛的待って。イッたばかりで、体が。焦らされ過ぎて」「ごめん、実は俺も結構限界なんだ。入れて直ぐイッたらごめんな?」「ぁっ、入って。私の中に、嬉しいはずなのに。太っ、いや。はぁんっ!」 むつきを止めようにも言葉は無意味で、両手は既に縛られてしまっている。 普段の小鈴ならそれでもむつき一人なんとでもなったろうが、現在進行形で体が弛緩中だ。 小鈴にできるのは、むつきの一物をその身に受け入れることだけであった。 むつきの舌か指ぐらいしか受け入れたことのない膣口を、亀頭で無理やりこじ開けられていく。 時間をかけず次には処女膜が待っており、それもまためりめりと力ずくで広げられてしまう。 痛みは付随していたが、小鈴にとってはそれこそ小事でしかなかった。「親愛敵。今の私にさわら、ひぅっ!」 挿入の角度を決める為に、むつきがお尻をあげさせようと太ももに触れただけで感じてしまう。 むつきという存在に触れられただけで、感じるように体をつくりかえられたように。 焦らされ過ぎて体が鋭敏化して、本気で全身が性感帯のようになっている。 今ならむつきの吐息一つで、それこそ唾液の一滴が落ちただけでもいけるかもしれない。 それぐらい敏感な肌の上を、無遠慮と言って良いぐらいに容赦なくむつきが触れてきていた。「小鈴、いくぞ。念願の処女喪失だ」「ちが、違うネ。私が思ってた処女喪失と。ある意味あってたけど、こんなに凄いとは思ってなかっ」 その言葉が終わらないうちに、むつきは小鈴の太ももを抱え込み腰を進ませていた。 徐々に処女膜を破るようゆっくりとではなく、焦らしの時間は終わりだと一気にだ。 小鈴の体にむつきという杭を打ち込む様に、ずぶりと処女膜を破り子宮口まで突き上げ切った。「いぎっ、あああぁっ!」「あっ、ごめん小鈴。我慢できなかった。んぐっ」「やっ」 廊下の天井を見上げ痛みを快楽をそらすようにしていたのに、残酷な一言を送られた。「出て、親愛的の。熱い、お腹が火傷するネ。折角治った体、また壊れてしまうネ!」「くっ、小鈴!」「んふぅ、うんぃっ!」 我慢できなかったものは仕方ないと、ずりずりと這いずるように暴れる小鈴に覆いかぶさった。 全身が性感帯となった彼女に密着し、肌と肌を擦り合わせ、かつ唇を塞ぎ合う。 もちろん、ほとんど身動きのできない小鈴にその意志はなく、全てむつきの独断だ。 子宮に精液を注がれるたびに腰が跳ね上がる彼女を組み伏せ、ひたすらにその存在をむさぼる。 むつきが上にいるのに唇で唾液を吸い上げ、口内で自分のと混ぜては送り返す。 はたまた、浮いた背中に手を差し込み指先で背筋をなぞったり、こりこりに立った乳首をこねたりと。 跳梁、蹂躙という言葉が似合う程に、むつきは小鈴の体を己が思うままにしゃぶり上げた。「んぅ、ぁう。親愛的……」 一度我に返った小鈴もこれにはたまらず、また半分以上意識が飛んでしまう。 ただし今回は欲しかったものを、過剰に与えられ一部満たされてもいる。 だからか、満足に動けず両腕を縛られながらもその腕を持ち上げ、輪を填めるようにむつきの頭を抱いた。「小鈴、小鈴。俺だって、ずっと小鈴が欲しかったんだぞ。やっと、やっとだ」「私の方が、親愛的。熱いのが、これが親愛的の精の力」 むつきの射精が終わっても、まだしばらくは抱き合って口づけあい、もちろん互いに絞り出そうと腰をのろのろと動かしてはいた。「ふう……貯めに貯めてたから。むしろ、良く俺は焦らしプレイなんて悠長なことできたな。小鈴、どこか痛いところとかあるか?」「痛くはないが、焦らされ過ぎておかしなところだらけネ。でも、これで終わりではないネ?」 大量に精液を吐き出したせいか、血の気が一気に失せてむつきも少しは我に返ったらしい。 普段の彼に戻っては、彼らしくなによりもそれが大事と小鈴の体の状態を聞いた。 暗がりで見えないがきっと秘所は血だらけで、痛々しい様子なのだろう。 そう案じたのだが当の本人は、そんなことよりもと言った感じだ。 即座に次を求める程度には、小鈴も余裕ができてきたらしい。「そうだな、もうちょい楽しもうか」 ごそごそとむつきはワイシャツを残して全て脱ぎ、小鈴もスカートを残して全て脱がしてやった。 やや腰に負担はかかったが、挿入はそのままで小鈴を持ち上げ立ち上がる。 勢いをつけた時に溢れた精液が小鈴の秘所から飛び散ったが、掃除なんてあとですれば良いだろう。 むしろ床なら汚れていて当然だし、目立たなければそのままというのも良いかもしれない。「んっ、ちょっとぴりぴりするネ。でも、親愛的が凄すぎてあっという間だったネ」「これでもう、小鈴は俺から逃げられないな。俺でしか満足できない。魂まで俺のもんだ」「ふふん、甘いネ親愛的。小鈴は元から、親愛的だけヨ」 駅弁スタイルのまま惚気合い、ついばむようにキスをしながら向かったのは二-Aの教室だ。 乙女の花園である女子中のそれも勉学に勤しむ教室内を、繋がった状態で時折精液や愛液で床を汚しながら歩く。 向かった先は、小鈴の席のつもりだったのだが。「うぃー、ようやくたどり着いた」「んくっ、親愛的どすんって座わっ……ここ明日菜さんの席ヨ?」「やべ、一席間違えた?!」 小鈴が普段見ている光景の中で、彼女が授業中にも思い出すようにと座ったつもりなのだが。 暗がりで良く見てておらず、席を一つ間違えたらしい。 指摘されて目を凝らして数えてみれば、前後で一席確かに間違えてしまっていた。「ふふ、親愛的。悪い男ネ。私の大事な初夜に、本音が漏れたカ? 最近は、随分と明日菜さんに優しいネ?」「可愛い生徒だからな。生徒だぞ、ときめいたりしたことねえからな?」「親愛的のアレは正直ネ。私の中で今、ピクッて反のんぅっ」 馬鹿なことを言うんじゃありませんと、半ばごまかすようにむつきは小鈴を下から突き上げた。 席を間違えてしまったのは仕方がない。 心の中でスマンと神楽坂にあやまりつつ、もうこのまま小鈴を攻め上げはじめる。 可愛い胸をぷるぷる震わせながら、むつきの上で可愛く腰を振ってくれる小鈴を眺めつつ。「興奮してるネ、親愛的。夏休み明けから、明日菜さんは私と親愛的の愛が染みついた机で勉強することになるネ。彼女がちゃんと授業を受けるかは別として」「おい、むしろ笑っちまったじゃねえか。二学期はバカレンジャー壊滅の危機の巻きだからな。神楽坂も佐々木も、まあ絡繰は自動的に……」 今何か大事なことを忘れているような気がしたが、小鈴の中で一物が溶けそうで何も思い出せない。 まあ良いかと、早々に諦めて今はこの腕の中にいる小鈴のみに集中する。 つい先ほどまで処女だったとは思えない彼女の腰使いに、負けるかと突き上げた。「はぁ、ぅ。イキそうネ。明日菜さんの机の次はどこで、教卓でするカ? 親愛的がいつでも私を思い出せるように」「営業妨害か。そんなことをいう奴はこうだ」 小鈴の足をとってむつき自身を跨がせ、対面座位から背面座位へ。 お腹が捻じれると小鈴が苦しみながら感じているが、お仕置きだと中腰になって前に押し倒す。 自然と小鈴は机の上に腹ばいになり、腰を突き上げる度に机がガタガタと前へ動いていく。「あっ、あぅん。激しっ、私明日菜さんの机の上で。はぁん、犯されて」「最終日、花火大会にどんな顔で会うよ。貴方の机の上でセックスしてましたって言うか?」「悪い子ネ、私。むしろ、正直に打ち明けて明日菜さんをひかげ荘に」「ああ、悪い子だっ!」 今日は一体何度小鈴のお尻を叩いたことか、たぶん打ち明ける云々はわざとだろう。 小鈴のお尻を叩いては子宮口に亀頭をぐりぐりおしつけ、カリで膣壁を抉っては尻を叩く。「親愛的、もっと。手形がとれなくなるぐらいもっとネ!」「お前みたいな悪い子にこそ、体に乙姫むつきの奴隷ですって刻まなきゃいけないな」「ひゃぁっ、んぅ!」 お尻を叩くより、膣壁を刺激するよりその言葉の方がよっぽど小鈴の膣がキュッとしまった。「何処に刻まれたい、お尻か。お腹か、それとも誰にでもわかるように頬か!」「駄目、想像したらお腹がキュンキュン。もう、ぁぅ」「まだだ、まだイクな。もう少し」 ガタガタと揺られ続けた机は、ついに一つ前の小鈴の机に近づこうとしていた。 これで夏休み明け、本当に二人はどんな顔で授業をして、また受けるのか。 はあはあと獣のようなうめき声をあげながら下半身をぶつけあい、性獣の匂いで教室はいっぱいだ。「イク、もう我慢できないネ。イグゥっ!」「良いぞ、いけ。神楽坂の机の上で、孕め小鈴!」「ぁっ」 ようやくのお許しを出したむつきは、小鈴の背中から覆いかぶさり机と体で潰れていた胸を掴んだ。 体全体を重ね合わせるように、このまま溶け合ってしまいたい気持ちを前面に押し出し。 ガタンっと一層、神楽坂の机が大きく音を立ててその位置をずらした。 揺らしたのは小鈴のお尻に力一杯叩きつけられ、密着したむつきのお尻であった。 最後の一突きの後、決して小鈴のお尻から離れずぶるぶると震えている。 一滴も無駄にしまいと、より深く子宮口をこじ開けその中へと射精していく。「また、もうお腹一杯なのに。新しい、親愛的の精液が。熱い、今度こそ火傷してしまうネ!」「まだ夜は始まったばっかりだ。何度でも、朝まで。全員の机で、一回ずつ孕ませるぞ!」「はぅぁ、んっ。熱っ、まだ出てるネ。子宮が破れてしまうネ!」 それからしばらく、神楽坂の机で折り重なりぐったりしていた二人だが。 のろのろと立ち上がり、今度こそ小鈴の席に座り直して再び交わり始める。 全員の机でという言葉を実行するかのように、それが成ったかは二人ともう一人。「全く、今夜は私が校舎の見回り担当と知っているからと。大声で良くもまあ。魔眼でなく、子宮が疼いたのは初めてだよ。本当に、焼け木杭に火が付きそうだ」 校舎近くの見張り台から双眼鏡で二人を覗いていたのは、エアガンのライフルを手にする龍宮だ。 そわそれと、落ち着かないように周囲を見渡し、チラッと持っていたライフルの銃口を見た。「これはさすがに破れてしまうな。愛銃といえど、私の処女をささげるにはちょっと」 火照る体を持て余し、首にかけたチェーンの先のロケットを開く。 中にはとある男性が写った一枚の写真が収められているのだが、彼は一人でカメラに向かい微笑んでいるのみ。 その写真を見ていると心が落ち着く。 というか、人間の綺麗な部分と醜い部分を同時に思い出させられたように心が冷たく凍り付いていく。「そういえば……」 ふいに思い出したように携帯電話を取り出して、先日行われたひかげ荘での撮影会の写真を表示した。 ウェディングドレスを着た自分と、間に合わせのスーツ姿のむつきが並び立った写真だ。 しかし当初龍宮は丁重に遠慮したのだが、周りに無理やり着させられ、写真を撮られた。 その結果写真は二人きりでなく、長瀬や古、刹那にまで周囲から押さえつけられ、結婚式の集合写真のようだ。 数年前から写真の中で時を止めた彼と、写真は一時のことで現在進行形で生きている彼とその隣にいたいと願う少女たち。 凍り付いた心が溶けだすような陽光を感じ、今度こそと思わずにはいられない。「私一人、何時までも彼と同じように時を止めているわけにもいかないか」 そんなことを思い、しかも言葉にしてまで呟いたのは初めてのことであった。 -後書き-ども、えなりんです。もう何人目か数えるのが面倒ですが。超の処女喪失回でした。なんとか夏休み中という宣言通りにできました。これで第二部中でのエッチ回は終わりです。なんか龍宮はお話のラストで意味深にすることが多い。割に、進展が全然ない。憧れの人が死んでるシチュはきついもんがありますなあ。それでは次回は来週の土曜日です。