第百二十話 どうやら私たちの負け、ですね エヴァのみならず、夕映やさよが精液まみれでぐったりする頃には、むつきも限界だったようだ。 ザジといたし始めたのが二十時過ぎ、それからとっかえひっかえの連続。 最後に時計を確認したのが三時過ぎで、もう無理ですと夕映が泣きを淹れたのが最後の記憶だった。 目を覚ましてみればそこはアキラの部屋だが、部屋主はおらずチームロリータの三人が思い思いの場所で寝息を立てていた。 やはりいくらなんでも、十人を超える嫁達を一度に満足させるのは無理だったか。 少しばかり頭痛がする頭を振り払い、ご苦労様と三人の嫁におはようのキスをしてからむつきは部屋を出た。 部屋を出る直前に確認した時計は午前六時、よりによって休みに早起きしてしまった。「腹減った」 出すばっかりで栄養が足りないと、向かった先は食堂であった。 こんな日でも心が何処か落ち着く懐かしさを覚える、包丁がまな板を叩く音が聞こえた。 出入り口の暖簾をかき分け覗き込むと、四葉と葉加瀬が朝食の準備中である。 何時も遅くまで研究を続けているはずの葉加瀬が手伝いをしている姿は少しめずらしいか。「おはようさん」 声をかけると、四葉と葉加瀬がそろって振り返っては挨拶を返してくれた。 四葉はある意味でいつも通りだが、葉加瀬はメガネをコンタクトにしておさげをおろしている。 もしかしなくても、昨晩はむつきが寝てしまった為に、待ちぼうけにさせてしまったか。 髪型のみならず、今はエプロン代わりに白衣を羽織っているが白いショートパンツにピンクのキャミソールと女の子をしている。「聡美、その恰好」「いえ、大丈夫です。元々、一晩中は持たないだろうと超さんが言っていましたから」「一応お夜食は用意していましたが。柿崎さんたちも、体力温存と早めに就寝されました」「なら良かったか。今冷静に考えればそうだよな。近衛たちが帰ったとはいえ、一晩で一気に全員は無理だ。腰が壊れて、子作りできなくなる覚悟なんてできねえし」 四葉から美砂たちのことも聞けて、これで本当に安心できた。 今にして思えば、無理に一晩で全員を抱かなくても、まだ今日と明日もあるのだ。 慌てて蔑ろに抱くよりも丁寧に抱いてあげる方が、嫁達も喜ぶはずである。「まだ少し皆を起こすには、早いよな」「もう準備はあらかた終えていますけれど、そうですね」 エプロンで手を拭きながら、四葉もむつきの呟きに律儀に返してくれた。 時計は六時を過ぎたところ。 体力温存の為にといっても普段の生活を考えると、美砂たちが起きるまでにまだ一時間以上ある。 そしてこの場にいるのは、四葉と葉加瀬というひかげ荘中期メンバーながらまだ処女の二人。 時間はある、むつきも短いとはいえ一眠りしてある程度は回復していた。「お前らさえよければ、朝風呂にでも行くか?」「そ、それは……そういうことを込みででしょうか?」「お前らが良ければだけどな」「お供させていただきましょう、葉加瀬さん。チーム超包子は、初めての子が多すぎますし」 さらに小分けにしてしまいましょうと、何時もの笑顔で四葉が葉加瀬の背中を押した。 さすがにまだむつきの前で服を脱ぐのは恥ずかしそうだったので、一足先に洗い場へとやって来た。 朝の湯煙をミストとして浴びて思ったが、昨晩は体も洗わず寝たので結構匂っている。 汗もそうだが、自分と抱いたお嫁さんたちの体液の匂いと、仮にこのまま出勤すれば即バレしそうなぐらいに。 このままでは他の娘の匂いをさせたまま初めてになってしまうかと、椅子に座った。 全ては体を綺麗にしてからと、熱いシャワーを頭からかぶりながらタオルやボディソープを泡立てる。 ちなみに備え付けのシャンプーの類は基本的にむつきのものであった。 美砂たちは自分の体質に合ったり流行りのものを使う為、むつきみたいに泡立てば良いみたいな感覚で使いはしないのだ。 あとはザジのように飛び込みでここに来た子なんかが、間に合わせて使ったりするぐらいか。「んー、俺ももう少しお洒落に気を使うべきか。歳の差的に、俺の方が早く老けてくし」「歳に見合った格好良さを見せて頂ければ、十分だと思います」「先生の体調他は超さんがサポートされていますので、先に相談した方が良いかと」「おっ、びっくりした」 シャワーの音で気づかなかったが、いつの間にか四葉と葉加瀬がやって来ていたようだ。 一日が始まる朝という爽やかな時間帯もあり気恥ずかしさが抜けないのか、胸と腰回りにタオルを巻いている。 ちょっと残念に思っていると、泡立てていたタオルをそっと四葉に取り上げられた。「背中を流しますね。葉加瀬さんは、先生の頭をお願いします」「わかりまし……あれ?」 失礼しますと、泡立てたタオルでごしごしと四葉がむつきの背中を流し始めた。 誰かに背中を流して貰うと、普段手が届かない部分にまで届くのでかなり気持ちが良い。 これはこれで幸せの瞬間とほっと息をついていると、そばで葉加瀬がおろおろしている。 俺の頭はここだぞとむつきは思ったが、やがて彼女がうろたえている理由がわかった。 四葉が背中側にしゃがみ込んでいるので、自然と葉加瀬は正面に回らなければならない。 しきりに胸や腰に巻いたタオルを直しているので、ズレ落ちないか心配なのだろう。「葉加瀬、どうした?」 だから分かっていて、あえて促す様にむつきは笑顔で問いかけた。「い、いえ……なんでもないです。シャンプーはこれで良いですか?」「なんでも良いよ」 慌ててむつきの目の前でしゃがみ、鏡台の前にあるシャンプーに葉加瀬が手を伸ばした。 こういうところが初心というか、ザジのように見られ方を知らないのだろう。 短いタオルがひらひらとして、葉加瀬の可愛いお尻が少し見えている。 凄く触りたいが驚かせると危ないので、なんとか我慢であった。 そして手にシャンプーを救った葉加瀬が、気恥ずかしげにしながら振り返って来た。「気を付けはしますが、目に入らないように気を付けてください」「あいよ」「先生、腕を上げて貰えますか?」「へーい」 葉加瀬には頭を、背中を洗い終えた四葉は、さらに腕をと洗って貰う。 性的なことは一切ないが、別種の天国、別種の気持ち良さである。 多少、目の前でひらひらする葉加瀬のタオルや、その奥の控えめな膨らみも見ていて楽しい。 昨晩、あやかたちは大人の癒しセックスと言ったが。 単純に癒しを目的とするなら、こういった献身的な好意の方が悪いが癒されてしまう。 無理に癒しとセックスを繋げる発想が、まだまだ背伸びをしたい子供なのだろう。「先生、かゆい所とかないですか?」「つむじの辺りを頼む、あー。葉加瀬の指が気持ち良い」「なんというか、照れてしまします」「先生、前を失礼しますね」 何気ない言葉で照れる葉加瀬も可愛いが、次の瞬間には意識を四葉に奪われた。 背中と腕の後はこのままでは難しいと、四葉は背中に抱き付くようにして胸に手を伸ばしたのだ。 一言振り向いてくださいと言ってくれれば良かったが、彼女もさすがに直視するのは恥ずかしいのか。 少し振り返ってみれば、少し顔を火照らせ、彼女なりの大冒険なのだろう。 クラスでも珍しい、豊満な四葉の肉々しい体の感触がとても気持ち良かった。「二重の意味で恥ずかしいので、なにも言わないでくださいね」「恥ずかしがることなんてないさ。前も言ったが、俺は四葉みたいな豊満な体系の子は好みだぞ」「え……説得力が、皆無なんですが」 当時、四葉にも言われたが、信じられないとでも言いたげに呟いたのは葉加瀬だった。 少し目が開けづらくなって来たので先に頭を流して貰ってから、それに答える。「偶々、俺の周りにそう言う子がっていうか。A組に集まってただけだよ」「ですが、先生は委員長さんが好きですよね。全体的に細いのに胸が大きな」「あやかは……ほら、お嬢様だから。なんていうか、アタナシアもそうだけど上流階級的な何かにちょっとだけ惹かれるだけだ」「本当ですか? 本心ではどちらが好きか、論文でも書いて証明しましょうか?」 アキラたちと同じようにあやかのことを持ち出した四葉は良いとして、葉加瀬は何故論文と言い出すのか。 その発想が少し周りの子と違い、葉加瀬らしいと言えば葉加瀬らしい。 ただ個人の趣味を何度も否定されるには、想うところがある。 今は諦めたとはいえ、むつきの初恋の相手はややふくよかな、今更隠すまでもないむつみだ。 これは未練ではない、男の胸にいつまでもひっそりと輝き続ける青春の淡い思い出。 だから論より証拠とばかりに、手始めにむつきは目の前の葉加瀬の胸元のタオルに指を引っ掛けた。「え?」 かぎ状にした指先でクッと引っ張れば、簡単に織り込んだタオルなど瞬く間に解けてしまう。 そうなれば葉加瀬の可愛い胸がぽろんと目の前に現れてこんにちはできた。「ひゃぁっ!」 突然のことで悲鳴を上げながら胸を隠した葉加瀬を転ばない様に軽く抱き寄せた。 くるりと小柄な体を回転させて背中から受け止め、今度は風呂の椅子の上でむつきがまわる。 割と珍しい四葉が驚いた顔を見つめ、彼女のタオルの胸元にも手をかけてはらりと落とす。 母の貫禄云々と言われようが、それでも彼女も年頃の女の子だった。 悲鳴こそなかったが乙女の柔肌を隠そうと、胸と最後の砦の腰回りのタオルに手を当てた。「先生、突然なにを?!」「ほら、葉加瀬も自分で立って。お前らの可愛い体を見せてくれ。俺が証明してやるよ。お前らの体を見て、俺がどうなるのか」「うかつでした、もとよりそのつもりだったとはいえ。先生のスイッチを入れてしまったようです。葉加瀬さん、諦めましょう」「私は四葉さん程に思い切りは良くないんです」 葉加瀬が渋っていた為、それならと四葉がむつきの目の前に立った。 胸元と腰回りのタオルにはまだ手をかけてはいたが、一度むつきを見下ろして小さく頷いた。 気恥ずかしそうに俯き加減のまま、そっと胸を隠していた腕を下ろしていく。 それがどういう意味がしっかりと理解しながら、ふよんと解き放たれた四葉の胸が弾む。 他の子より上より少し横に広い体型だけに、身長の割に四葉は巨乳である。 ふくよかな子は自然とそうなるかもしれないが、巨乳は巨乳だ。 羨ましいと葉加瀬が羨望の眼差しをあっけにとられながら送る程には。 これが私です、見てくださいとばかりに四葉はさらに、腰回りのタオルに手を伸ばした。 さすがに躊躇は産まれたが、女は度胸とばかりに解けたタオルが彼女の腰から落ちていった。「どう、ですか? だらしなく、ないですか?」「綺麗に決まってんだろ。凄く抱き心地がよさそう。抱きたい」 胸も豊満ならお腹からお尻まで女性らしい丸みを帯びた肢体であった。 趣味のおかげで自然とそういう体型になってはしまったが、短所より長所である。 ぽっちゃり系が好きな男は、その子を抱きしめた時のふくよかだからこそ得られる抱き心地が好きなのだ。 だからむつきも思ったままに抱きたいと呟き、四葉の魅力的な肢体に目を奪われていた。「むぅ」 そこで親しい友人相手とはいえ、面白くないと感じてしまったのは葉加瀬である。 この場にいる男はむつきだけ、だからこそ男の視線を全て四葉に奪われてしまったのだ。 先に胸を見られ、いやそもそもむつきにエッチな事をされた経験はと妙な対抗心が産まれた。 だから少し怒ったように頬を膨らませながら、四葉の隣に葉加瀬も立ち上がった。「先生」「おう」 いざその視線を受けると手足が震えるが、葉加瀬にも女の子としてのプライドがある。 以前はそんなものくだらないと断じていたろうが、教えてくれたのは目の前のむつきだ。「私も、見て。ください」 頑張れ私と心の中で叱咤し、恥ずかしさに消え入りたくなりながらも胸を隠していた腕を下ろしていく。 ぷるんと小さく揺れる胸、恥ずかしいと思う程に硬くしこっていく乳首。 こんな明るい場所でしかも露天風呂とはいえ外でと、体が熱くて仕方がない。 視線で犯される、それはこういう意味だったんだとむつきの視線を感じて腰のタオルに触れた。 もっと見られたい、視線で犯されたいとはらりとタオルが舞った。「葉加瀬、綺麗だ」「はい……」 他に言葉を返せず、火照った体でうつむく葉加瀬。 背丈とは裏腹に豊満な体を持つ四葉と、小柄な体らしく貧弱とも言えるあばらの見える葉加瀬。 タイプが全く異なる肢体だが、むつきに言わせれば結局は綺麗の二文字に集約される。 四葉の腰回りのだぶついたお肉をたぷたぷしたい、抱きしめながら犯して射精したい。 華奢な葉加瀬を後ろから押し倒し、可愛い胸を揉みしだきながら犯して射精したい。 孕ませたい、嫁にして毎晩、休みの日はそれこそ一日中。 手に入れたい、自分のモノだと主張する為に、彼女たちのお腹の奥に自分の分身を孕ませたい。 そんなむつきの欲望を言葉なく示す様に、胸から垂れたシャンプーの泡がついた一物がそそり立つ。「先生、私たちをそんな風に?」「魅力ありますか?」「当たり前だろう、論文なんていらねえ。俺がどうしたいと思っているか、二十文字以内で言ってみろ葉加瀬」 ギラついたように血管を浮かべてたぎるむつきの一物を前にしてさえ、彼女たちは自信なさげだ。 料理一筋、研究一筋でこれまで生きてきた事に対するコンプレックスかもしれない。 だがそんな物を抱く必要はないと、むつきは立ち上がって二人を向かい合わせてから抱きしめた。 ピッタリと肌を合わせた二人のお腹の隙間に、熱い一物を差し込み、強い口調で言った。「熱っ、わた……私と四葉さんと、セックスしたい」「ああ、お前らみたいな魅力的な子を抱きたいんだ。これ以上の証明方法があるか?」「ふふ、どうやら私たちの負け、ですね」 むつきに問われ、先に根負けしたのは四葉であった。 二人のお腹に挟まれ、ビクビクとむつきの一物が脈打っているのがわかる。 四葉も葉加瀬も少なからず、そういう状態のむつきが他の子とどうして来たのか知っていた。 肌と肌を重ね合い、絡み合い、愛の言葉と粘膜にまみれて一つになるのだ。 魅力的ではないと諦めかけていた自分たちで、むつきはそうなりたいと言葉と態度で示してきた。 ならば後はその想いや言葉を四葉や葉加瀬が受け入れるか、否かであった。「先生には色々と約束していただきましたから。何か一つでもお返ししたいです。葉加瀬さんはどうされますか?」「私も、意気地のない女ですみません。身体が疼いたら来いと言われながら、今日に至るまで一人で行く勇気がありませんでした。今を逃したら……抱いて、貰えますか?」「ああ、本当は一人ずつ落ち着いて抱いてやりたいが。前のこともあるし、ちょっと俺は焦ってる。二人一緒で構わないか?」 むしろその方がと、ひかげ荘で処女を守り続けたそう言う方面に疎い二人は喜んで頷いた。 なら早速とむつきは洗っている途中の体を、三人一緒に簡単に洗い流していった。 そのまま簡単に寝汗を流してさっぱりすると、むつきは二人を一度脱衣所へと連れて行く。 夜であればまだお湯を敷いた床で良いが、今はまだ残暑が厳しい季節だ。 暑い日差しの下で我を忘れて盛れば、熱中症になってしまうかもしれない。 それに今から何処かの部屋に行くと他の子にみつかっても面倒なのでタオルをたくさん敷いて布団代わりに。 体も濡れたまま、簡易の布団の上に手を繋いで四葉と葉加瀬を仰向けに寝かせた。「悪いな、こんな場所で。私もって参加されるとさ。大勢と一度にすると結構大変なんだ」「場所も大切ですが、一番は誰とするかですから。それにちょっと悪いことをしているようでドキドキもしています」「四葉さん、肝が据わり過ぎです。い、今から……ついに先生と」 覚悟を決めて頬こそ赤らめているが普段通りにも見える四葉をガチガチに緊張して評する葉加瀬だが。 むつきに言わせてみれば、二人の態度と実情は全く逆であった。 そっと手を伸ばし、その証拠となるモノにふれて指先ですくいあげる。「ふひゃぅ、先生?!」「これなんだ?」 身体をビクつかせたのは葉加瀬である。 その彼女に半ば跨りながら、むつきは葉加瀬の股座からすくいあげたそれを見せつけた。 一指し指と親指の腹の間でにちゃりと銀色の糸を引いて伸びた愛液。 自身の緊張とは裏腹に期待に胸を膨らませている葉加瀬の愛液である。「ちが、違います。これは女性はそういう体で」「珍しい、葉加瀬が支離滅裂な。ほら、ほら」「や、止めてください!」 真っ赤な顔を四葉と繋いでいない左腕で覆われ、ならばと彼女の耳元で愛液がねばつく音を聞かせる。 あまりの恥ずかしさに体を丸めながら、葉加瀬は四葉に助けを求める様に体を横向きに抱き付いた。 虐めてはいけませんよと四葉は葉加瀬を受け入れる様に頭を撫でる。 これはしょうがないと肩を竦めながら、むつきは改めて葉加瀬に覆いかぶさり頬にキスを落とす。 わざと音を立てチュとすると、ビクビクとまるで果てたように葉加瀬が体を震わせた。「先生、私にも。いえ、私のファーストキスを貰っていただけますか?」「ありがたく、頂戴するよ。五月……」「先生……」 恥ずかしがり屋な葉加瀬は一先ず置いて、四葉の求めに応じてむつきは柔らかな彼女の唇を奪う。 葉加瀬に覆いかぶさっているので少し遠いが、首を伸ばして何度も何度も奪った。 次第にぴちゃぴちゃと意外に大胆に五月が下を伸ばしてきた為、それもまた応える。 舌同士絡めていると、五月の舌は他の子よりも少し厚みがあった。 小さな部位なので気づきにくいが、長さ以外に厚みも変わるのかと新たな発見である。「五月、美味しいよ。お前の料理には負けるけど」「少し、複雑です」 飽きることなくキスを繰り返す二人を、羨ましそうに見ていたのは葉加瀬だ。 覆いかぶさられているのは自分なのに、むつきがキスを繰り返すのは五月である。「わ、私も。先生!」 だから飛び込めとばかりに、むつきの首に腕を回して葉加瀬が唇をぶつけた。 歯が当たってかなり痛かったが、直ぐにそれどころではなくなった。 あろうことかぶつけた歯を痛くなかったかとばかりに、むつきにぺろぺろ舐められたからだ。 咄嗟に逃げようにも唇に吸い付かれ、時には顔を先回りされて逃げきれない。「んぅ、先。そんな変な感じ」「こんな近くで飛びついて来るから。聡美、愛してるよ」「はぅぁっ」 息ができないと喘ぐ聡美をせめあげつつ、左手でむつきは五月を可愛がることも忘れない。 キスしたばかりの彼女の唇を指先でなぞり、軽くしゃぶらせそのまま顔をなぞる。 丸い顔を一頻り撫でたりして彼女のふくよかさを堪能し、当然のように胸に触れた。 手のひらに余りそうな大きなそれを指や手のひらを一杯に開いて抱き留める。 たぷたぷと重量感を楽しみ、五月はくすぐったそうに微笑んでいた。 その中学生らしからぬ余裕を崩す為にも、丸い胸の上の桜色のぽっちをキュッと摘まんだ。「ぁっ」 そこはと瞬く間に五月の余裕は失せ、おろおろとした仕草がなんとも可愛らしい。 今度はまたそんな五月に誘惑されたようにキスの相手を変える。 なんて贅沢なと、深くディープにキスをしながら、今度は右手で聡美の小ぶりな胸を弄ぶ。 手のひらにすっぽり収まるサイズで、手の腹で乳首を転がしついでに胸全体を掴む。 手頃という言葉がぴったりで、全てを手に入れたように聡美の体をも堪能する。 とはいえ、何時までもキスと胸への愛撫だけでは、朝食が昼食になりかねない。 セックスフレンドとしては先輩の聡美の方が先がよいだろうと、胸から指先を滑り降ろしていく。 聡美にもそれが分かったのか、さらに体を丸めむつきの腕に抱き付き足でその手を挟み込んだ。「先生、そこは……」「大丈夫、任せろ。五月も」「はい、お任せします」 何時までも聡美にだけ覆いかぶさっているとバランスが悪いので向かい合う二人の間に移動する。 既に聡美は割れ目の間から愛液がとろとろ流れており、足を閉じた為、若草がしっとり濡れていた。 対して五月の方はまだ愛撫すら初めてで、殆ど濡れてさえない。「んぅ、先生の指が。き、気持ち良いです。恥ずかしいけど、気持ち良いです」 緊張がほぐれ始めたか、下腹部からせりあがる快楽に負けたのか。 五月から離れる様に聡美はころんと転がって仰向けに天井を見上げる形となった。 可愛い胸もぷるんと天井を仰いで、桜色の乳首もぷっくり膨れてピンとしている。 届くかなと二人の股座に指を忍ばせつつ前にのめり込んで舌先で乳首に触れた。「ひゃうっ」 ビクンと震え、弄っていた聡美の膣口がキュウっと収縮した。 指先を軽くいれるとチュウチュウとむつきの指先に吸い付いて来る。 頃合いかと、むつきは五月に視線で断りをいれて、彼女の愛撫を一旦終えた。 聡美の脱力しかけている足の間に回り込み、女の子には恥ずかしいがに股気味に開かせる。 それだけでむつきが次に何をしようとしているかは明らかだ。 聡美もついにと愛液したたる自分の恥部を隠そうとした両手を引き留め、静かに布団代わりのタオルの上に置いた。 いや右手だけはそれでも怖いとばかりに、隣にいた四葉に握って貰っている。「四葉さん……」「はい、ずっと握っていますから。お先に大人に、私も後からして貰います」「少し痛いが、頑張れるな聡美」「はい、先生が私を魅力的に感じているのは十二分に教えて貰いましたから。私を召し上がってください」 聡美の視線は、目の前のむつきの下腹部、赤黒く膨張した一物にあった。 恥ずかしい反面そう仕向けたのは自分だという自尊心が心のどこかにある。 責任を取らなければ、なんて思ってしまう程に。「聡美、一生大事にする。ずっと俺の傍にいろ」「はい」 小さく頷いた聡美の決断に応え、むつきは彼女の愛液したたる割れ目に亀頭を添えた。 まだ男を知らぬぴったりと閉じた割れ目をぐいっと無理やり開かせる。 好いた相手でも怯えずにはいられない聡美を、隣で四葉が手を握って勇気づけていた。 だからむつきも余計な気遣いは捨て、聡美の膣口を探りさらに腰を推し進めていく。「はぁっ」 中から押し広げられる感触に咄嗟に聡美が息を吸った。 その呼吸に合わせさらにぐっとむつきは挿入し、処女膜に亀頭の先がふれた。 聡美の乙女の証、それがプチッと破れ破瓜の血が彼女の割れ目から愛液まじりにあふれ出す。「ふぐぅ」「聡美、一気に言くぞ」 確認ではなくそれは宣言であった。 聡美が頷き決意する間も与えず、処女膜を完全に破り捨てさらに膣内をむつきは貫いた。 一瞬、それがどれ程の痛みか一生むつきには理解できないのだろう。 だができるだけそれが和らぐように一瞬で済む様に。 聡美の腰を掴んでパンっと一瞬で彼女の子宮の口まで強引に貫いていった。「かっ、い……痛い、こんなの。先生、私の中で大きくならないでください!」「わ、悪い。自分じゃ制御できないんだ。お前の中が気持ち良いから」「んっ、返す言葉に……困り、ますよ」「おめでとうございます、葉加瀬さん。これで大人の、先生のお嫁さんですね?」 隣で手を握っていた五月の言葉に、えっと聡美が振り返った。 一体何を言われたのか、後から後から実感がわいて来たのかもしれない。 痛みばかりに気をとられていたが、少し首を浮かせて下腹部を見れば一目瞭然。 聡美の股座にむつきがいて、あの凶悪な一物の姿が見えず腰を擦り付け合わせている。 つまりはあんな大きなものが自分の中にと、セックスをしているんだと理解が及んだ。「セッ、私先生と。お嫁さんに、はぅぁ……そう思うと、なんだか痺れて」「意識が変わったか。あれだけ押し出そうとしていた中が、逆に飲み込み始めたぞ」「へんな言い方を。先生、動いても。いえ、動いてください。私で、私の中に」「ああ、ゆっくりな」 とはいえ、まだ少し痛そうなのであまり激しくは無理だろう。 むつきはゆっくりと浅めに腰を引いて、おだやかにぱんっと葉加瀬を突いた。 突き上げたではなく、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ突いた。「ふぅん」「聡美」「もっと、名前を。私の名前を」「聡美、聡美」 浅く短く、ぱんぱんと聡美の中を抉って突く。 小さな衝撃の連続に聡美の可愛い胸もぷるんぷるんと揺れている。 ああ、この子は可愛い。 売り言葉に買い言葉ではなく、むつきは本心から目の前で犯している少女をそう思った。 五月とつないだ手、声を上げまいと指を噛む仕草。 女としての本能か、いつの間にかむつきの腰に絡みついて来た両足も。 その全てが愛おしく、幸せに浸りながら彼女の中を味わい、緩やかにそれは来た。「ふわっ、はぅ。もうなにが、なにだか。ぁっ、声出てしまいます」「聡美ももっと声を聴かせてくれ」「そんな、恥ずか。ぁん、ぅ。あぁっ」「聡美、出る。中に、出すぞ」「はい!」 ほんの少し大きく助走をつける様にむつきは腰を引いて、甲高くぱんっと腰を打ち付けた。 ああっと喘いだ聡美の中に、破瓜の血に逆流するように射精して白濁の液を流し込んだ。 孕めここで孕めと、聡美のお腹を撫でながらその中へと。「これが、お腹が熱い。んふ、あっ。もっと、中に出してください。先生、先生!」「聡美、お前は俺のものだ。俺だけの聡美、孕め。孕め!」「出来ちゃいます、中学生なのに。子供が、先生との子供がぁ!」 そう聡美が叫んだ直後、糸が切れたようにくてりと脱力していった。 むつきの腰に絡みついた足もずるりと崩れ落ち、だらしなくがに股で投げ出される。 出し終えたむつきもそんな聡美の中から抜け出し、蓋を失った膣からとろりと流れ落ちた。 セックスの先にあるむつきの精液が、聡美の子宮に入りきれず流れ出て来たのだ。 はあはあと可愛い胸を上下させ、聡美は瞳をうつろにさせたままそっとそこに手を振れた。 流れ落ちるむつきの精液を指ですくい、目の前に掲げ微笑む。 少女という殻を抜け出し、女に孵化したように、幸せそうにだ。 そのまま幸せに包まれたまま、そっと瞳を閉じたのは単純な疲れからだろう。「少しだけお休み、聡美。凄く良かったぞ」 そんな聡美にお休みのキスをしたむつきは、まだあるタオルの一枚をかけてあげた。 満足げに眠りに落ちた聡美とは違い、むつきはもう一戦頑張らなければならない。 また別のタオルで聡美の破瓜の血や体液、自分の精液を拭い振り返る。 むつきがかけてあげたタオルの中に、握っていた聡美の手をいれてあげている五月へと。「五月、おいで」「はい……」 あぐらをかいていたむつきは、そのまま五月の手をひいて四つん這いで自分の下へ呼び寄せた。 愛撫が途中で終わってしまったが、軽く口づけて五月を膝の上で正面から抱きしめる。 多少重量感はあるが、それを表にはださずふくよかな抱き心地を楽しんだ。 五月は気にするかもしれないが、腰回りの余った肉までさわさわと。 チラリと五月の火照った顔を覗き込むと、意外と喜んでいるようだった。 体をまさぐられることにというよりは、その結果再びむつきが元気になったことで。 むつきの一物が直ぐに硬さを取戻し、対面座位の格好でさつきの割れ目をぐいぐい押していた。「元気、ですね。葉加瀬をあんなにさせた後でも」「まあ、時々元気すぎて困るけどな。五月はどうされたい?」「このまま、先生に私の抱き心地を味わいながら」「おう、それもお前の魅力だよ。結構、自信つくだろ」 むつきの手はせわしなく五月の体をまさぐり、飽きることなく味わっていた。 愛撫とはまた違い、抱き心地を楽しむ様に。 だから今ならお前の魅力と言われて、五月は素直にその言葉を受け入れられた。 自分にも女の子としての魅力があるのだと、さらにそれを確信する為にこのままと言ったのだ。「五月、入れるまで少しだけ」「分かっています」 あれだけ魅力的と言っておきながら情けないことだが、五月を腕だけで支えるのは少し辛い。 それがわかっていたのか、五月も怒ることなどせず素直に頷いてくれた。 五月がむつきの肩に手を置き、むつきが大きなお尻に手を添えてその体を持ち上げる。 彼女の秘部が愛撫をしていた時よりも、濡れているのは触れ合った性器同士で分かっていた。 まず間違いなく、隣で見せつけられたむつきと聡美の愛の営みのおかげだろう。 とろとろと愛液が染みだす五月の割れ目に、むつきが彼女の体を動かしそっとその上に下した。「いいか?」「はい」 短い確認の言葉の後に、五月の体が少し沈んだ。 くちゅりとむつきの一物の亀頭と五月の割れ目が触れ合い、キスの音がかすかに聞こえた。 少しずつ五月の体が沈むにつれて、性器同士のキスも深くなる。 分厚い唇をかき分けて男を待ち構え喘ぐ膣口の中に亀頭がもぐりこんでいく。 受け入れようとする意志とは裏腹にこれ以上はとせき止めるのは五月の処女膜だ。 純潔の証、数か月前までの彼女ならそれが破れる時があるのかさえ考えなかったことだろう。 だがこうしてむつきという男と出会い、数秒後にはその時が訪れようとしていた。「あっ」 ピリッと走った痛みに五月の腰が震え、一瞬の躊躇が芽生えた。 そんな彼女に大丈夫だとささやきながら、お尻ではなく腰に手を添え先を促す。 メリメリと処女膜が悲鳴を上げ、今日ほど自分の体重を呪ったことは五月にはなかったことだろう。 むつきの先導がなくても自分で支えきれずにどんどん一物がめり込んでくる。 もう駄目だとむつきの肩に置いた手が痺れ、ブチンっと何かがキレた。 電流でも流れたような痛みが五月の体に広がり、身もだえる間もなく体が落ちていった。 ズンッと尻もちをつく様にむつきの胡坐の上に落ち、お腹の奥をゴンっと突き上げられた。「んっ、これは痛いです。皆さんこの痛みを乗り越え、はぁ……女になったんですね」「ああ、そして。これで五月も女だ。俺の、乙姫むつきのって前置きがつくがな」「そうですね。でも、少しだけ。痛みが落ち着くまで」「待ってる間、また五月の抱き心地で楽しませて貰ってるよ」「先生は、本当に私の抱き心地が好きなんですね」「だから、前から何度も言ってるだろ。ひょろひょろより、五月ぐらいに豊満な子の方が好みだって」「信じます」 痛みから気を紛らわせるためか、五月にしてはかなり饒舌である。 表面上はそこまで痛そうではないが、彼女が元から我慢強そうなので安易な判断はできない。 だから気がまぎれるよう、自分の趣味も兼ねてむつきは彼女の体をまさぐった。 安産型っとお尻を撫でまわし、頬から首筋にキスを落とし、抱き寄せ全身でその柔らかさを堪能する。「五月、凄く良い。お前の体は最高だ。おっぱいも大きいし、んっ。乳首立ってる」「先生がそうさせているんです。そろそろ……大丈夫です」「そうか、無理はすんなよ。うり」「うっ、大丈夫。先生、少し寄りかからせてください」 五月にしがみつかれながら、むつきは彼女のお尻を両手で掴んでトンっと突き上げた。 聡美の時よりも小刻みに、軽快と言って良いリズムで五月の中を、子宮口をとんとんノックする。 あまり強い刺激ではないが、少しは感じるのか五月がより強くむつきに抱き付いて来た。 もっとその体を全身で味わいたいと、突き上げながらむつきは胸の谷間に顔を突っ込んだ。 彼女の肉体にうずもれその匂いを嗅ぎ、五月に聞こえる様に鼻を鳴らし深呼吸まで。「くぅ、恥ずかしい、ですよ。ぁぅ」「その為に、やってんだ。ほら、五月の中がキュってした」 嘘ですと、蚊の鳴くような声で否定されたが、むつきと五月は今一つになっているのである。 ある意味で彼女以上に、特に膣の動きについては詳しい状態だ。 ここが痺れたかとひだのある膣壁を亀頭でこすりあげ、またキュウっと締めさせた。「あまり、ふぁ。そのようなこと、をされると。んんぅ、顔を合わせ辛くなります」「この先、十年、二十年と何回でもするんだ。少しずつ、慣れてくれ」 結婚の二文字を連想させる台詞に、悦びからか五月の中がむつきの一物を絞り上げる。 ならばその証拠をくれとばかりに。 容易には離れられなくなる愛の結晶の元となる種を渡せとばかりに。 五月の中の女の欲が、膣を通してむつきに要求してくる。 もちろんそれを断る様なむつきではなく、ならもっと締め付けろと一物が大きくなった。「これが葉加瀬さんが言っていた、私の中で大きく」「魅力的だから、五月が。愛してるぞ、この先ずっと。俺に味噌汁作り続けてくれな」「あ、あぅ!」 古臭い殺し文句に、何故か今までで一番五月が反応していた。 自身の趣味に絡む台詞だったからだろうか。「だめ、何か。気持ち良かったですが、一気に何かが」「俺もそろそろ五月の中に出したい、孕ませたい」「はい、先生の好きなように。魅力的と言ってくださった私の中に」「五月、可愛いよ。お前の魅力は俺が知ってる、俺が一番知ってるからな!」 二人の結合部からは、とても五月が初めてとは思えないような卑猥な愛液の音が聞こえていた。 破瓜の血のおかげもあるがぐちゅぐちゅと、蕩け合う卑猥な音が。 そんな五月を抱えて持ち上げては、むつきが小刻みに突き上げ連れて行く。 欲しい欲しいと精液を強請る五月の膣内を一物で貫き、その先にある快楽の頂点へと。 むつきにしがみつく事しか今はできない五月を、性器で繋がるだけでなくキスをし、胸にまで唇を落としながら。「出すぞ、五月の中に!」「んぅっ、はっ。はい!」「五月!」 破瓜の瞬間より鮮烈な刺激が溢れ出し、五月は目の前が真っ白になるのを感じた。 彼女がそう感じた通り、刺激のもとである子宮の中にむつきの白い精液が迸る。 これが欲しかったのだろうといやらしく笑う様に、亀頭の先からこれでもかと投げつけられた。 子宮の壁にべっとり、こびりついて取れないぐらい。 それだけならまだしも、次から次へ油絵の絵の具を重ね塗りするようにしつこく。「熱ぃ、お腹が。知らないです、私はこんなの。初めてです!」「五月、まだ出るぞ。お腹一杯、そうだ。お前の下の口には一生俺が食わせてやるから!」「お願いします、お腹一杯。私は食べるのも趣味なんですぅ!」 ならもっと喰えと射精しながらなおもむつきは五月を突き上げた。 亀頭が子宮口を放れ、その中に流し込めなかった精液が、五月の割れ目から溢れだす程に。 彼女がお腹一杯ですと言うまで、もう食べられませんというまで。 半ば意識が飛んだ後も犯し続け、先に眠り込んだ聡美の隣に二人は倒れ込んだ。 早朝ということもあり、繋がったまま二人してもう一度、つまりは二度寝であった。「五月、聡美……」「ぁぅ、先生」「んぅ……」 三人一緒に寄り添う様に、大量のタオルを布団代わりに。 寝てしまったのは良いが、完全に忘れていた。 今が朝であり、時計が八時になろうというところでそろそろ他の子が起き始めることに。 九時を過ぎた辺りで慌てて食堂に向かい、にやにやと出迎えられたのは五月や聡美にとって良い思い出になるのか。 恥ずかしい思い出になることだけは、間違いなかった。 -後書き-葉加瀬もそうだが、四葉の話はやはり体型のことは外せない。自分に自信がない女の子という意味では、リアリティある子だなあ。宮崎はアレはまた自信とか以前の話ですし。