第百二十話 私に、親愛的の跡継ぎを 聡美と五月が恥ずかしい思いをした朝食は終わったが。 卑猥なガールズトークはまだまだこれからという感じであった。 なにしろ昨日の放課後から今日の早朝までに処女を喪失したのが総勢六名。 和美とエヴァはそうでもなかったが、ザジや真名、聡美と五月は心なしかがに股気味。 まだ挟まってる感じっと各方面から砲撃を受け、私の時はっと盛り上がり始める。 そんな場所にむつきがいられるはずもなく、早々に退散することにした。 脱衣所の片付けがまだであったことを思いだし、そちらへ足を向けたのだが。「し、親愛的」「小……古か、そういや同郷だっけ」 追いかけて来たのは古であり、むつきの独り言に小首をかしげていた。 その呼び方は長らく小鈴だけの特別なものであり、彼女に呼ばれたかと思っただけなのだが。 なんでもないと言って、ガールズトークを抜け出してきた古に向き直り見下ろした。 分かってはいたことだが、今日の彼女は白のチャイナ服とちゃっかりおめかししている。 活動的な古だけにスリットが結構きわどい所まで入っていた。 褐色というよりは小麦色の日焼けしたような肌の足が、健康美という言葉を思い出させる。 わざわざ聞かずとも、火照った頬やぎこちない笑顔から何を望んできたのか聞くのも無粋だ。「あれ、小鈴は一緒じゃないのか?」「先に五月と葉加瀬が思いがけず、先に経験したアルから。気を利かせてくれたアル」「ああ、そういう」 つんつんと一指し指同士を突きながら言葉足らずであったが、理解はできた。 あれで小鈴も親友想いで、二人きりで初体験して来いと発破をかけたのだろう。「ほら、管理人室は直ぐそこだけど。手でも繋ぐか?」「はい、アル」 そのアルはいるのかとも突っ込みたかったが、くしゃりと古菲の頭を撫で連れて行く。 かなり緊張しているらしく古に握り返された手がかなり痛かった。 ただこれからもっと痛い思いをするかもと思うと、指摘するのもかわいそうである。 どうせ数分も掛からないし、役得の前の小事であるとそこは諦めておいた。 うつむいて黙りこくった古と無言で歩き、管理人室ではまずその辺の座布団に座らせた。「ちょっと待ってろ。今、準備するから」 準備とは昨晩にザジが使っていた布団のシーツを変える事である。 最近はさよや絡繰に任せていたので何処だったかなと押し入れの襖をあげて眺め見た。「い、いや別にそのままでも。わざわざ新しいモノに変えなくても構わないアル!」「んー、でもな。昨日はザジが寝てたし、その前はさよとか。他の女の子の匂いがする布団で抱かれても平気かって、聞いてもわからんわな。でも複雑なのはわかるだろ?」「親愛的に、大勢の愛人がいるのは承知の上アル。でも、今は私だけを……」 か細く消えていく最後の言葉は、なんとか聞き取ることができたが聞こえないふりをした。 新しいシーツを押し入れから引っ張り出し、綺麗に整えていく。 特に面白みもない作業だが、食い入る様に見ている古の前かがみの姿勢が面白い。 ますます頬に赤みがさしているが、ギラついた瞳でむつきと布団を見ている。 以前も社会科資料室でキスをした時に跡継ぎ云々と言っていたが、そういうプレッシャーもあるかもしれない。 最も、ひかげ荘に来る子は嫁かそうでないかに関わらず、万が一の為にピルは飲ませているが。「古、こっちに来いよ」「はい、アル」 その返事はさっきも聞いたなと忍び笑いしつつ、足と手が同時に出ている古の手を摑まえた。 条件反射というべきかむつきに触れられると古の体からふにゃりと力が抜けていく。 もしかすると古の頭や体には、乙姫むつきには負けたとインプットされているからか。 それが行き過ぎて勝ってはいけないとでも入力されている気がした。 そんな古を抱き留めたむつきは、軽く彼女を抱きしめて共に布団の上に横向きに倒れ込んだ。 さすがにキュッと体を小さくした古だが、同じくキュッと瞳を閉じて待っても何もされない。 どうしてとチラッと瞳を開けると、目の前には見つめるむつきの顔があるだけである。「しない、アルか?」「いや、可愛い顔だなって。見てた」「て、照れるところアルか? 照れ、あんっ」 反応に困り、視線をさまよわせた古の唇を不意打ち気味に塞いだ。 一瞬大きく瞳を開いて驚いていたが、むつきの浴衣にしがみつきながら瞳を閉じていく。 一分それ以上ただ唇を合わせつづけ、離した時にはどちらともなく熱い吐息が漏れた。 そして再びクールタイムは終わりだとでもいうように、口づける。「古」「親愛的」 より深く抱きしめあい、またより深く口づけあう。 主に相手の舌で口内を蹂躙されるのは古の方だが、小さく喘ぎながらもそれを受け入れる。 舌と舌を絡ませ頬肉も上あごも至る所を愛撫され、呼吸をする間も惜しむ様に。 実際は呼吸の仕方が良く分からず時折唇がずれたり、離れた一瞬で吸い上げ喘いでいた。 その一瞬を逃せば、冷酷にもむつきがさらに貪り苦しくなるだけだ。 ただ酸欠に陥れば陥るほど、古の頭はぼうっと呆け、されど返って愛撫を鮮明に感じられた。 むつきの舌の腹にあるざらついた感触の一つ一つ、細胞一つ一つで口内を犯されていると。「んぅ、はっ……あぅぅ」「古、古」「んんぅ!」 ぽたりぽたりと流れ落ちた涎が古の頬を伝い変えたばかりのシーツの上に落ちた。 なんだか恥ずかしくなって顔を少しだけ上に向けると、気づかれたのか。 古の口内に溜まった唾液をじゅるじゅると、スープでもすするように奪われ飲まれていった。 もう無理っと羞恥の限界を超えて突き飛ばしたくなったが、身体に力が入らない。 また、何もできないまま負けてしまうと、むつきの雄としての強さに古は屈服してしまう。「ふう……大丈夫か、古?」 だから怒涛のキスが終わった後も、気恥ずかしさに顔をそむけることすらできなかった。 瞳の天真爛漫さは消え、熱に浮かされたような瞳で目の前のむつきを見つめている。「親愛的……」「どうした?」「ここに、欲しいアル。親愛的の子種を、跡取りを」 すっと古が触れたのは、彼女自身のお腹、子宮があるであろう場所の上だった。 むつきのキスで雌としての本能が解放されたのように、ここにと撫でつけている。 古が雌ならむつきも雄だ。 古家の跡取り云々はさておき、子孫繁栄なら任せろビキビキと一物が痛い程にそそり立つ。 さすがに経験不足でも格闘少女は気配に敏感だ。 雄の本能がむき出しになったことに気づいたのか、チラリとむつきの下腹部を見ていた。 そしてお腹を撫でるのを止めて、ハイネックの襟元にある紐をすっと引いていった。 ぷちぷちと紐の結び目が止め穴を次々に通り、肌にピッタリとしたチャイナ服がふわりと緩む。「大きくはないが、親愛的が好きだと聞いているアル」 止め紐を失ったチャイナ服を、最後は古自身の手で開けた。 肌蹴られたチャイナ服の隙間からぷるんと飛び出したのは、古の小山の胸だった。 健康的に日焼けした手足よりは少し白い、ピンク色をした乳首を頂点に風もないのに揺れる。 その双丘の下に両腕を組みながら添えて持ち上げ、吸ってと促してきた。 今の古にできる最大のセックスアピール。 だが効果は絶大、むつきは横に寝転がりながら向かい合っている体位がもどかしく動き出す。 古の肩を掴んで仰向けに、押し出した勢いのまま自身も起き上がっては馬乗りに。 より強い雄として雌を押し倒し、しゃぶりつく。「んぅぁっ、ああっ!」「古、可愛い。可愛くて柔らかくて、乳首が立って」「し、親愛的!」 舌で舐め上げる動きに合わせ古の胸がたわみ、舌先で乳首を弾くとぷるんと揺れる。 しゃぶり吸い上げても乳はまだでない。 直ぐ出る様にしてやるからとそれでも吸い続け、逆側の乳房も絞り出す様に下から揉みあげる。「ふぁっ、ちょっと痛いアルけど。それはそれで!」「才能十分だ、ほらこういうのはどうだ?」 乳首に軽く歯をたて、反対側の胸も可愛い先端を虐める様に摘み上げる。「ひぅぁっ、良い。気持ち良いアル!」 幼い頃から修行を続けた弊害、または恩恵なのだろうか。 肉体的な辛さや苦しさに古はかなり耐性があるようだ。 いや修行という観点からはそれらを肯定的に受け止め、乗り越えて来た。 だから痛みを伴う責め苦を伴うセックスさえ、古は肯定的に快楽を持って受け入れる。 乳首に軽くむつきの歯形が突いても、そのまま乳首を引っ張られ体が弓なりになっても。 言ってしまえばM気質、強い雄と認めたむつきの責めは全て受け入れてくれた。「親愛的、もっともっとアル!」 ある意味で理想、男の要求を全て受け入れる理想の体、理想の思考。 それはモテるはずだと、むつきが思い出したのは毎朝行われていた古の争奪戦だ。 そしてその古を横からかっさらったのは自分だと、一物と共に自尊心も膨れ上がる。「古、お前は俺のものだ。この唇も」「ふぁっ、んふぅ。キスはさっき終わっ、んん」「この乳房も可愛い乳首も、この細い腰、しなやかで健康的な足」 今一度唇を奪い堪能し、改めて胸を乳首を虐め、鍛え上げた腹筋や足腰を撫でまわす。 上から下まで、何度でもまだ足りないと。 つるつるの脇も、引き締まった肉に守られたあばら、軽くひっくり返し背中も舌で味わう。 まだまだ足りない、うつぶせにさせた古の腰を引き寄せお尻を突き出させチャイナ服の裾をまくり上げた。 まだ小さきが女の子らしく丸いお尻を、地肌が見えるぐらいに薄いパンツが覆っている。 しかし強くなることを胸に志して生きて来た古にとって、なんと屈辱的な恰好だろうか。 腹這いになり、尻を突き出させられ、強くシーツを握りしめている。 だがひとたびむつきが、白い生地に包まれた小さい方の割れ目を指でそっと触れ埋もれさせれば。「ふんぅ」 枕か布団に顔を埋めたのか、古がくぐもった声をあげた。 可愛いお尻が悦びに震え、白いパンツにジワリと染みが広がっていく。 わざわざそうしなくても分かったが、顔を近づけすうっと深呼吸して匂いを嗅いだ。 もちろん、そうされた事が古にもわかる様に。 触れていない、ただじわじわと染みが広がる一点を見つめ、少し匂いを嗅いだだけだ。 広がる、今度は舌先で味を見てみればまた広がる。 胸にそうしたようにしゃぶりつく、薄く頼りない白いパンツごしに鼻先を突っ込み古を味わう。「んうっ、んん」「古、分かるか。濡れてる、パンツに味が愛液が染みて」「吸わないで、親愛的……ひぅ」 そう言いながら古の可愛いお尻は、もっとと求める様にむつきに媚びるように振られている。 外観は少女、それも小柄な。 しかし確かに女を持っている、天真爛漫さに普段は隠れた淫猥な女の部分。「ぁっ」 我慢できないとむつきがパンツを擦り下せば、古の恥部の全てが見えた。 胸のように手足の日焼け後よりも少しだけ白いお尻、その奥には黒ずんだすぼまり。 そこから視線をくだらせると、次の割れ目。 何処かで西洋の血が混じったことがあるのか金色に近い陰毛が愛液に触れてしんなりとしている。 手で触れ指先でじょりっと感触を味わい、軽く引っ張ればより潤った。 古がシーツを握りしめて隠そうとする両腕を必死に繋ぎ止めねばならない、秘中の秘。 ぴったりと寄り添う割れ目、大陰唇の奥からとろりと愛液が溢れ、待っていた。 未通の乙女を強引に、孕めとこじ開けるであろう強い男を。「古……」 その割れ目から溢れる愛液を舌先ですくうように、下から線に沿って名前上げる。 その名を呼びながら、尻をガッチリつかみ逃げられない様にしながら。「おねだり、できるな?」「はい、アル」 もはや昼間の天真爛漫な古は目の前にいない。 時刻は午前だが夜の女の顔を見せた古が、涙目で流し目を行いながら少しだけ振り返る。 ずっとシーツを握りしめていた手をはなし、隠す為ではなく、逆の行いの為にお尻に手を伸ばした。 たぶんここと少しばかり手をさまよわせたが、にちゃりと自身の花を開かせる。 ディープキスをした時の様に愛液が下の口の唇の間で銀色の糸を繋ぐ。「親愛的、跡継ぎをくださいアル。私に、親愛的の跡継ぎを」 そう古に言わしめ震えたのはむつきの方であった。 古は実家の跡継ぎではなく、むつきのと。 幾千年続いているのかは知らないがそんな実家よりも。 乙姫家の嫡流を離れ、ひかげ荘一つで一代目の乙姫家となるであろうむつきの跡継ぎ。 ここで応えなければ男として家など興せない、興す為にもその跡継ぎがとむつきは改めて古の可愛いお尻を両手で鷲掴みにした。 いや可愛いという表現はもはや失礼か、古の尻を、跡継ぎを産む尻を。「古、愛しているよ。俺の跡継ぎを産め、この尻で。この腹で孕んで」「問題ない、アル。だから子種を、それがないと……親愛的の跡継ぎ、孕めないアルよ」 だから頂戴と処女らしからぬ痴態で自ら掴まれた尻をさらに高く掲げて来る。 ならばくれてやるとむつきは中腰に、その勢いで古の十分に潤った秘部に一物を添えた。 一瞬の間、今更確認は不要とブチリっとむつきは古の処女を破りさらに奥まで貫いていった。 破瓜の血を真っ白なシーツに愛液まじりに飛び散らせ、そのまま子宮口まで一気にだ。 肌がぶつかるより先に子宮口を亀頭で叩いたが、まだ入ると強引に突き上げた。「あぐぅぁっ、あう!」「古、入ったぞ。動くぞ、孕ませるぞ!」「あうぁぅッ!」 言葉にならない唸るような古の返事は、きっともっとと求める声のはず。 最初は下から尻を突き上げるような挿入であった為、二度目は上から押しつぶすような挿入。 再び結合部からは強引な挿入に体液が飛び散ろうとし、遅れてやって来た肌の合わさりに潰される。 肌と肌が互いの体液で程よく湿って甲高い破裂音のようなものをパンっと立てていた。「ひぐぅ、ぁっ。もっと、もっと抉って親愛的!」「痛くないか、古。それが良いのか?!」「平気ぃ、アル。それ以上に、ああ。屈服させられる、今はただ。あぅぁ、親愛的の雄に屈服させられうのが、この痛みさえ!」「はは……普段そんな素振り見せないくせに、お前って奴は」 なんてエロイんだと、結合部付近だけの触れ合いでは満たされなくなった。 古を繰り返し犯しながら、前かがみになって押さえつける。 さすがに耐え切れず古菲が潰れたカエルの様に布団の上に倒れたが、構わず犯す。 彼女の背中の上を這いずり、代わりにむつきが尻を掲げて振り下ろす。 足を絡め、前に伸ばされた両腕を上から押さえつけ、まるでレイプのように。「どうだ、俺は強いか。負けを認めるか!」「ひぃ、参りました。参りましたアル。だから私より強い親愛的の子種!」「まだだ、負けたのに条件を付けるなんて生意気だぞ」「私の体を好きに、親愛的の好きなように。犯して良いアル、それで注いでぁ!」 なら好きにさせて貰うと、あえてむつきは古の中から引いた。 折角挿入した一物もいかないでと咥えこむ膣から引き抜き、とろりと滴る愛液を古の背中に滴らせる。 返って来てと引くつく膣口と同様に、何故と古が首だけで振り返っていた。 その古をひっくり返して仰向けに、また覆いかぶさりねじ込んだ。 助走をつけたような勢いある挿入に、ズンッと突き上げられた古がのけぞり悲鳴を上げた。「あああッんぐ!」「ん、やっぱりこっちの方が、唇も胸も尻も全部楽しめるこっちが好きだ」 悲鳴を無理やり口で抑え込み、上と下の口を同時に凌辱する。 また同時に胸を弄び、尻を言葉にする間もなかった健康美のある足も。 基本が奥義を生むと聞いたことがあるが、むつきも同意見であった。 四十八手、体位は数多いが特別な事をすれば、何かに届かないことや欠けることが出てくる。 先程の体位も雌を屈服させる雄の心を満たすことはできるが、挿入は甘く、胸も触れずキスも難しい。 だが今はキスができる、胸がもめる、尻も足も。「んぅ、ふぁ。親愛的」 そして、一方的なものではなく、古の方からも腕を足を絡めて触れ合ってくれる。 全身を擦り付け、言葉以上に子種が欲しいとアピールしてくれるのだ。 むくりと自分でも竿ではなく、玉袋の中から肥大化したように思えた。 じゅぶじゅぶと水音をたてて古の膣を抉りながら、溢れた愛液の分だけ注いでやると。「古、そろそろ出してやる。子種を、お前の中にまき散らしてやる!」「はやく、欲しいアル。種を、私を苗床に親愛的のタネを!」「出すぞ、お前の腹の中に。産まれるまで、格闘禁止だぞ。母親になるんだ!」「あっ、ああっ、なんか痺れ。変ある、今までの気持ち良さとは、もう一回。もう一回アル」「何度でも、これで。孕んで、母親になるんだ!」 ズンッと一際強く突き上げられる肉体的な快楽ではなく、古が感じたのは精神的な快楽。 家庭環境からか、古は婿も跡継ぎも自分の幸せとは一線を引いていた。 だが今むつきに母親と言われ、その一線が壊れていく。 溢れだす子宮の中に注がれ始めた、むつきの子種、精液。 勢いよく放たれたそれが自身の子宮内に叩きつけられ、擦り付けられこびりつく。 待ち望んだむつきの子種、その先にある跡継ぎ、いやその少し前にあるのは母親となる自分。 痺れないはずがない、古の頭からは少しばかり女としての幸せが欠けていたのだ。「お腹が熱い、親愛的の力強い種が。中から犯してくるアル!」「ああ、そのまま孕め。俺の子を、お前の中で育てるんだ」「チカチカ、目の前がチカチカ白く。まだ欲しいのに、飛んでしまうアル!」 古が力み過ぎて掴んでいたシーツが破れた、バタバタと壊れたように布団の上で暴れる。 撃ち込まれるたびに、子種を子宮の中にばら撒かれるたびに。 そしてむつきがさらに最後の一押しとして子宮を押し上げ、解き放った。「ひ、いぐぅぅッ!」 ブリッジでもするように極端に体を弓なりにして古が叫びあげた。 全身を痙攣させそのままむつきの一物から、貪欲にさらなる子種を求める様に絞り上げながら。 だが体は欲しても心が持たず、ふっと古の体から力が抜けていく。 とさりと布団の上に落ちては意識を失い、何か重いものに覆いかぶされ気が付いた。 恐らく気を失ったのは数秒もなかったのかもしれない。「親愛的、重いアルよ」「悪い、古」「でも構わないアル」 まだ終わったばかりだが、むつきの気持ちを察してか古の方から口づけて来た。 子宮の奥に熱さを感じながら、この人の種を貰ったのだと幸せに満たされて。「凄くいやらしかった。古は布団の上ではあれだな、すけべだな」「そ、そんなことはないアル。親愛的が、凄いだけ。あっ、ほらまた」 裏の顔が薄れ表の顔が出て来た古が、始める前のようにつんつんと指を突いて恥ずかしがる。 あれだけの痴態をむつきのせいにして恥じらい、可愛らしいことこの上ない。 一線終わった後でまた、古の中で大きくなっても仕方がないではないか。 だから仕返しというわけではないが、むつきは上半身を起こしては古の片足を広げさせた。 そのまま自分の肩にかけさせ、古はやや横向きに大股開きの格好である。「なんて恰好をさせるアルか!」 ザジ並みに激しいセックスで初めてを体験したとはいえ、まだまだ初心であった。 見てない、私は見ていないとばかりに両手で顔を覆った古がみたものは、二人の結合部である。 後ろから、組み伏せられながら、正常位と全く目に触れなかった生々しい場所。 まるで信じられない心持ちなのだろう。 古の割れ目がぱっくり口を開き、喉元と同じような膣口からむつきの一物を受け入れていた。 愛液で卑猥な光を浮かべ、白い精液も涎としてたらし、なによりも太い竿を咥え込んでいる。 それだけならまだしも、むつきがわざと見せつける様に挿入を繰り返す。 ずぶずぶと根元まで咥えこみ、引き抜かれる時にまただらりと愛液他の体液が亀頭のカリ首に書き出され溢れてくる。「古、ちゃんと見ろよ」「いやアル、そんなの恥ずかし過ぎるアル!」「見ないと、こうだ」 絶対に見るもんかと顔を堅守する古を、嗜虐的な笑みを浮かべむつきが強めに突き上げた。 子種を腹いっぱい受け入れ過敏な子宮をコツンと。 両手で顔を覆って伏せ気味にしても、体の奥からノックされては無理やり顔を上げさせられる。「あうぅ……」「古、見るまで続けるぞ」「止め、今はお腹がキュンキュンして。あぁっ!」「あ、やば。またちょっと止まりそうにない」 最初は虐めて楽しむだけだったが、あまりにも古の中が締まるのでむつきも盛り上がってしまった。 古が逆らう様に目を伏せ、声を上げまいとすると従わせたくなる。 愛しているからこそこうなるんじゃないかと、リズムを変えてはわざと結合部から卑猥な水音を立てた。 視界を閉じても無駄だといいたげに、古を責め立てる。 いつまでその強情が持つかなと、手を伸ばしてピンっと立っていた乳首を指で弾く。「んぅっ?!」「ぷるんぷるん、ほら。古の胸、弾力がすげえ」「だめ、あっ。また、し……親愛的!」 何度も執拗に上も下も責められ、古の強情も脆くも崩れ去る。 命令されたわけでもないのに顔を覆っていた両手はシーツを握りしめた。 見えない糸で操られるように震える顔で瞳を開き、むつきが何度も抉る股座に視線を投じる。 犯されている、何度も何度も。 子種は貰ったのに小鈴から貰った薬さえなければ、確実に小さな命が産まれていた程に。 なのに、なんの為に犯されている、跡継ぎの為でなく、なんの為にと古は軽く混乱する。「ああ、腰が。古、引き締まったお前の中が気持ち良い」「親愛的……ひんっ、そんなに良いアルか?」「当たり前だろう、最高だ。締め付けが、それに欲しくないか。二人目が」「ぁっ」 その言葉を聞き、陥落、いや無血開城である。 破瓜の血がまだ古の股座で溢れているのはさておき、古は次が欲しいと諦めた。 耐えるのではなくむつきの一物をさらに受け入れ、次の子種を。「欲しい、欲しいアル。次の子種、親愛的のぉ!」「おわ、締まっ。そんなに吸い付くな、出る。いや、まだ三回目このままいくぞ」「全部、全員育てるアル。幾らで、ぁっ。何人でも、子種来たアル!」 敏感になっていたのはお互い様、一度目に比べ多少量は減ったがまた古の中に迸った。 完全に許容両を超えて、開ききった割れ目から殆どがあふれ出るぐらいに。 そのまま抜かずの三回目、再び古を組み伏せお尻を突き出させてバックの格好で。 獣になったようにお互い声を叫びあげながら、セックスの虜になったように。 慣れがある分、むつきの方はさすがにのめり込み過ぎてはいないが古は違う。 だらしなく舌を出して涎を垂らし、言葉にならないうめき声を上げながらそれでもむつきを受け入れる。 半ば意識が飛んだ状態でも下半身だけは子種をとむつきを貪欲に絞り上げていた。 時間を忘れセックスの為にセックスをする二人を我に返したのは、ひかげ荘らしいアクシデントであった。「うわっ、馬鹿これ以上押すな」「お、重いです。襖がたわんで、ぁっ」「わあーッ!」 千雨と夕映、最後の悲鳴は重なり合って分からなかったが、ぱたんと管理人室の襖が内側に倒れ込んできた。 折り重なり合って襖を一部破りながら倒れ込んできたのはお察しの通りであった。 食堂でガールズトークや猥談をしているはずの、美砂たちむつきのお嫁さん全員だ。「なっ……な、なにをしているアルか!」「お、おほほほ。我々のことは気になさらずに、ささ。続きをなさって」「もう、くーちゃんってば。ザジちゃんよりも凄い声なんやもん。食堂までまる聞こえで、気になって気になってガールズトーク切り上げて来ちゃった」「来ちゃったじゃ、ぁっ。止め、親愛的。皆が見てるアル。見るな、アル!」 我に返ってもやっぱり経験はむつきの方が上だった。 別に浮気ではないし、嫁との行為を嫁に見られたからといって問題はあるまい。 そんなふてぶてしさと共に、むつきの腰はまだ古の中に挿入され続けていた。 それどころか、そんなに見たかったかと、古の両膝の裏に手を通して背面座位でみせつける。 これが俺の新しい可愛い、布団の上では積極的な古という嫁だと。「なにを恥ずかしがってんだ、皆俺の子を孕みたいって嫁さん達だぞ。お前ら良く見てろ、古がこれから孕むからな。聡美も五月ももっと来い。小鈴も、気を利かせて貰って悪いな」「親友が喜ぶ顔を見られれば、問題ないネ。こんなに涎と親愛的の精液を垂らして、羨ましいヨ」「超、見ないで。見な、あっ。駄目、また来る。イク、あ。あああっ!」「また孕むぞ五人目か、孕め古!」 声が大きいのもそれは今までの修行の為か。 打ち上げられたむつきの子種を無理やり飲み込まされ、古が天井を見上げて嬌声なのか悲鳴か分からない声をあげた。 これはまたすごいと、エヴァや龍宮といった一部は耳を塞いている。 一応に古の艶姿ににやにやしているのは変わらなかったが。「もう、駄目アル……」「お疲れさん、可愛かったぞ」 最後の最後でとんでもないセックスをされたと、ついに古が力尽きた。 親友やクラスメイトに痴態を見られた心労もあったかもしれないが、むつきの完全勝利である。 何時までも腹に突っ込まれたままでは圧迫感でおちおち気絶もできないだろうとむつきが引き抜く。 ずぽりとそれでも膣内はむつきをしゃぶっていたが、名残惜しんでいては子種が溢れるとキュッとしまった。 たらりと溢れた精液と愛液の量は少ないが、布団の上は二人の体液でぐちゃぐちゃである。「親愛的、古は私が預かるネ」「ああ、綺麗にしてやってくれ。もちろん、体の外側だけな」「古が頂いた子種を奪っては、復讐されかねないネ」 そんな馬鹿なと笑いながら小鈴に気絶した古を預けると、横抱きにして連れて行く。 後を追ったのは元々はチーム小包子としてのチームメイトの五月と聡美の二人だ。 残った面々は、突かれたと言いつつまだまだ元気なむつきの一物である。 まだ余裕あるよねと誰ともなくけん制するように見合ったが、まだ一人残っていた。 ひかげ荘に残った女の子の中でむつきに抱かれず処女のままの女の子が。「いよいよ、桜子の番だね、正妻の余裕でおおとりは譲ってあげる。早々に気絶したら、喜んで変わってあげるけど」「にゃはは、代わってあげないって言いたいけど……」「あんな凶悪なもん見せられて怯えるなってのが無理だ。仕方がないから千雨様が手伝ってやるよ」「というわけで、先生。もう少しだけ頑張ってな。チーム、普通の中学生。私らの出番やから」 さすがに怯え気味の桜子の背を美砂が押し、千雨と亜子が任せなさいと胸を叩く。 むつきも亜子に言われた通り、もう少し頑張りますかと全裸のまま立ち上がった。 すかさずさよが新しい浴衣を用意してくれ、軽く羽織って美砂たちについていった。 -後書き-新規のお話で一番気合が入った。A組の子は皆好きですが、やはり差はあるのだろうか。ひかげ荘で残った処女は桜子のみ。まだ書けていない、書けたらあげます。