第百二十二話 唾つけずに放っておいたらどうなるか これは一体どういう状況なのか、ちょっと理解に苦しんだ。 いや理解には至ってはいない。 美砂たちに連れられてやってきたのは、二階にある亜子の部屋であった。 恐らくはひかげ荘にある部屋のなかで一番普通の女子中学生らしい女の子をした部屋だ。 内装は明るいピンクを多用し、さすがに寮ではないので家具は少なめだが。 窓際のベッドに部屋の中央にある四角く小さなこたつテーブル、周りには座布団が数個。 最近増えたのか運び込んだのか、ベッドの反対側の壁にはテレビがあった。 配線を繋げたゲーム機がランプを点灯させており、伸びたコントローラーを握るのは四人。 美砂と千雨、亜子に桜子、むつきの分はない。 彼女たち自身は割と大人しくしているが、画面上では大乱闘必死のスマッシュ合戦だ。 今、一匹のゴリラが天の授かりものであるハンマーを手に取った。 途端に逃げ出す赤い配管工の人と、黄色い雷帝、だが逆に立ち向かったのは緑のでっていう。 カウンターパンチが綺麗に入り、ほぼ無敵状態だったはずのゴリラが天に消えた。「やった、ハンマーゲットってええ。なんでやのん?!」「私ぐらいになれば、ハンマーで殴りかかられてから反撃余裕だっての」「ちょっ、なにそれ初耳。ハンマーの意義は、長谷川強すぎでしょ!」「にゃはは、ハンマー取り損ねたと思ったら、そういうわけか」 皆でわいわいと特別に奇をてらうこともなく、一様に麻帆良女子中等部の制服姿である。 心持ち、スカートを短く織り込んでいるかもしれないが、気になるほどでもない。 ただ女子中学生が四人集まって、彼氏をほったらかしてゲームで盛り上がっていた。「で、この状況でどう桜子とエッチしろと?」 やっぱり理解できんとむつきは降参するしかなかった。 ベッドに腰掛けたむつきの股の間に桜子こそいるが、美砂は直ぐそばの足元。 千雨と亜子はもう少し遠く、こたつテーブルを挟んだ両側の座布団の上に座っている。 桜子にはいろいろと悪戯できるが、美砂はかろうじて、千雨と亜子には手すら届かない。「あー、別に好きな時にすれば? ほら、そこにベッドもあるし」「ちゃんと新しいシーツやから、綺麗やよ。私結構、アキラの部屋で寝てること大いし」「いやいや、そういうことじゃなくて。制服プレイは良いとして、この状況がわからん。なんでゲーム? 桜子が楽しみ過ぎてて、邪魔するの悪い気がする」 手伝ってやると豪語した千雨の言葉はなんだったのか。 一先ず桜子を後ろからキュッと抱きしめ、例の不思議な髪型の髪に後ろから鼻先を突っ込み匂いを堪能する。 甘い女の子の匂いに興奮せずにはいられないのだが、なんとも続きをし辛い、画面が気になる。「先生、首筋がくすぐったい。にゃははは、千雨ちゃんストップ、ストップ」「甘えよ、椎名。そんな隙を逃す私だと思うか? 」「私も全部は理解してないんだけど、そろそろ先生疲れてるんじゃないかって長谷川がさ」「くーちゃんを弄んでるところは、元気一杯にしか見えへんかったけどなあ」 むつきを含む四人の視線を集めた千雨は、口でいうのもなと頭をかきつつこう言った。「EDが治った直後でさ、色々不安だったんだろうけど。露天風呂や脱衣所、大人セックスに古のはなんだ、獣セックス? 一晩なら良いけど連続で趣向を凝らし過ぎて疲れてねえ?」「毎回頭吹っ切れてるからな。自覚はあんまりねえな」「あ、そう。違っても別に良いけど。なにをどう頑張っても私らは中学生って事実は動かないわけで。普通に普通の中学生として抱いて貰うのが一番良いんだよ。スパイスも効きすぎるとキツイだけだろ」「まあな、なんていうか。見慣れた制服が、逆に新鮮に感じるから。合ってる部分もあるかもな」 大人セックスと言っても、結局は背伸びした中学生の大人セックスだったわけだ。 今までも皆がメイド服を来たり、凝ったプレイもあったが、あくまでそれはスパイス。 惚れて惚れられ好きだからセックスするわけで。 千雨の言う通り、むつきに焦りがあったにしても普通に愛し合うのが一番だ。 だからひかげ荘でもいつも通り、遊びたい奴は遊んで、むつきとセックスしたい子はする。 そういうわけだろうか、とりあえずむつきは腕の中の桜子から美砂、千雨、亜子と視線を巡らせた。 今思い返してみるといつEDが再発するかという不安から、今しなければという脅迫観念があった。 だからといって大事な初夜に手を抜いたつもりはないが、真実は闇の中である。「んー、やりきったって言えないのがもう。桜子、コントローラー貸してみ。俺が仇とってやるよ」「じゃあ、仇とってくれたらチュウしてあげるね先生」「うーっし、言ったな。ボコボコ完封にして半泣きにしてやんよ」 桜子からコントローラーを受け取ると、頬に触れてはいないが投げキスで先払いされる。 そんなラブラブなむつきと桜子の様子に嫉妬もせず、逆に楽しそうに千雨が腕をまくる仕草を見せた。「あはは、なんやうちら彼氏との二人きりを邪魔しに来たお邪魔虫みたい」「エッチな漫画でありそう。ヒートアップして、王様ゲームみたいに一位になったら命令できるとか」 亜子と美砂がお互いに指さしながらあるあると大笑いしている。 シチュエーション的には、ラブコメそれもハーレム系だろうか。 実際このひかげ荘でハーレムを築いている手前、ちょっと笑えないが。 千雨が指をパチンと鳴らしてそれ採用とばかりにこう言った。「おっ、それ面白いな。それじゃあ、先生よりも順位が後になったら一ついうことを聞くってのはどうだ?」「千雨ちゃん、私は?」「先生が一位だったら、逆に椎名が先生に何か強請れよ」「えー、それちょっとずるくない?」 桜子の講義の声は多数決、三対一という非情の采配によって跳ね除けられてしまった。 この場合、当然のごとくむつきの票は最初からなく、あっても意味がない。 わーんっと嘘泣きで胸に飛び込んできた桜子を撫でつけ、勝負の開始である。 これはこれでご褒美ですと、にやにやしている桜子には気づかないふりという大人の対応をしながら。 そして第一回の勝負、むつきにとっては敵討ちも兼ねていたのだが。「ちょっ、ちょ待て。待てって、おい。あっ、バリア割れ。おい!」「超弱え、笑える。ピヨッたドーン!」 開始早々、千雨の超テクにより速攻を受けて防御バリアが破壊、ピヨったところで場外だ。「えげつないわ、長谷川。そういう私も、亜子手伝って」「あはは、先生。ご愁傷様」「だから待てって!」 再度ステージに乱入するも無敵時間が解けた直後に、美砂と亜子のキャラに挟み撃ち。 何もできないまま残機を全て失い、手の中からぽろりとコントローラーが零れ落ちた。「先生……弱っ」 仇を討ったらキスとテンションを上げていた桜子に、ぼそりと呟かれた。「ば、ばか違う。今のは俺らのシマじゃ、ノーカンだから。お前ら、特に千雨。お前、ちょっとは接待しろよ。ここは彼氏が格好良く仇討って彼女が恰好良いって抱き付いてキスする場面じゃね?!」「はーい、一位のネットアイドルちうちゃんが命ずる。最下位の野郎は脱げ、潔く脱げ。おら、D・V・D。D・V・D!」「大胸筋サポーターなんてしてねえよ!」 ネタの分からない美砂や亜子からも、千雨に焚きつけられDVDとの連呼である。 特に千雨は甘いセックス中より楽しそうにしやがってと思わずにはいられない。「大体、俺は浴衣一枚だぞ。あっ、はいはい。帯取りました!」 桜子を膝の上に乗せたまま、苦し紛れに、半ばやけくそに帯を解いて千雨に投げつけた。「はーい、二位は私。先生の可愛い雌奴隷。浴衣脱いでや」「なんでだよ!」「先生の順位未満の子、全員に命令できるんだから。逆もありだろ」「お前の正論は本当にもう!」 清純派な顔して笑顔で雌奴隷と言った亜子からも何故か命令が飛んできた。 一応の抵抗を試みるもぐうの音もでない正論に、ぐぬぬと言わざるを得ない。 だがどうせここで粘っても、またDVDと拍子をとられるのは分かりきっていた。 仕方がない、仕方がないので一度、桜子に膝の上からどいて貰って立ち上がった。 怒り心頭のまま帯を失くして襟元がふわふわしている浴衣に手をかけて、ある事に気づいた。 当たり前だが、ここは風呂場ではなく亜子の部屋だ。 女の子らしいピンクを多用した、ひかげ荘ではあっても女子中学生の亜子のプライベートルーム。 そしてその亜子たちは学校の制服姿。 女子中学生の部屋で、その部屋の主や友達がいる場所で全裸になろうとしていた。「や、やっぱり止めにしない? もっと健全に、バトルドームとか」「安心して、先生。三位の正妻たる私の命令は、桜子にパンツ脱いで貰うことだから」「にゃわ?!」 なんだかよく分からないが、理不尽な命令が桜子に飛び火していた。「なに驚いてんだよ。椎名は先生とチームなんだから、連帯責任に決まってるだろ」 しれっと後から後からルールを追加する千雨に、所詮でいきなり場外乱闘船戦をしそうだ。 だがこんな可愛くない嫁でも、むつきにとっては可愛い嫁なのである。 ぐっと拳を握るこむことで我慢し、ガバガバになるまでハメ倒すと心で誓っておさめた。「先生……」「すまん、直ぐに仇はとってやるから。今は我慢してくれ」 嫁の部屋とはいえ、女子中学生のピンクな部屋でまさか全裸になる日がこようとは。 襟元に手をかけて男は度胸と、むしろこんな変態を見ろとばかりに全開であった。 きゃっと可愛い悲鳴をあげて本気で見ない様に顔を両手で覆ったのは、桜子一人。 美砂や千雨、亜子といった三人の反応は、悲鳴もあげず前のめりで視姦してきていた。 せめて両手で顔を隠して指の隙間から覗くぐらいして欲しいものである。「これで満足か、畜生ども」 いっそ開き直って大股開きのまま、亜子のベッドの上にどっかり座り込んでやった。 もちろん、この特殊な状況や嫁による視姦によって、股間は膨らみ始めている。「桜子、はやくパンツ脱いで」「じょ、冗談だよね美砂。美砂、可愛い。先生の正妻、巨乳に美脚……えーっと、可愛い?」「二回目の可愛いが疑問形なのが気になるけど、まあ当然!」「諦めた方が良いよ、桜子。それに、桜子がさっさと脱いで先生の上に座った方が恥ずかしくなくて良いと思うよ? スカートで隠してあげれば」 桜子のおだてにも、髪をふぁさっと手で跳ねてどや顔され、亜子の言う通りである。 それでもさすがに迷いを見せた桜子を前に、千雨がその場に立ち上がって指さしていった。「椎名、こいつは曲がりなりにも賭けだ。お前、賭け好きだよな。その好きな賭けに嘘をつくのか?」「が、がーん……そうだった。うん、千雨ちゃん。私は賭けに嘘はつかない」「本当にろくでもないことだけには口が回るな」「ぬ、脱いだどー!」 千雨の言葉に感銘を受けたというより、受けた振りをしたようにも見えたが。 スカートの中に両手をいれた桜子が、えいっと勢い良く擦り下した。 足首辺りでシュシュのように丸くなったそれは、名はパンツを表す様に桜色だった。 さすがにむつきの視線に気づき、手早く足を抜いて拾うとスカートのポケットにしまい込んだ。 そして脱いだ時の勢いのまま、むつきのところに帰って来て膝の上に座って来た。「あっ」「なにも言うな」 だがお尻に、言うなればもっと深い場所に触れたナニかに、熱が伝わった様に頬を染めた。 どうやら自分が脱ぐということに気をとられ、桜子は少し忘れていたようだ。 彼女がむつきの膝の上に座った時に、既に半立ちにまでなっていたのである。 つまり桜子のスカートで隠れてはいるが、お互いの性器がつんつん触れ合っていた。 付き合いたての初心な恋人が、握ろうにも握れない手で一時接触を繰り返す様に。 そしてにやにやしている美砂たちはまず間違いなくそれに気づいていた。 初々しい初々しいとばかりに赤面してうつむいている桜子を見て、ひそひそ楽しんでいる。「おい、次。次やるぞ、今度は俺も最初からマジだかんな」「先生、あんまり動かないで。大事なところが……ぁぅ、先生」「ばか、あんまり可愛い声出すな、しおらしくなるな。余計……」 元気一杯、有り余ってチア部にまで所属する桜子に、もじもじされるととても興奮するのである。 勃起した一物がまるで落下防止柵であるかのように、桜子の股座でグイッと持ち上がった。「じゃあ、次行くぜ。気を抜くなよ、柿崎。和泉もな」「愛ゆえに、正妻は戦うのだ!」「ごめんな先生。うち、勝負ごと結構好きなんよ」「酷い八百長を見た」 目の前で堂々と手を結ぶ千雨たちを前に、せめてもの抵抗でそう呟いたが効果は薄い。 そして始まる第二戦、これは初戦よりもさらに苦戦を強いられた。 もちろん、画面外でのことである。 徐々に硬さを増して元気になる一物が桜子を攻め上げ、彼女が気恥ずかしさからもじもじするのだ。 割れ目を押し上げ桜子の太もも辺りに亀頭が挟まれ、すまたのごとくすりすりされている。 予想外の妨害というべきか、歯を食いしばってそれに耐えながらむつきはなんとか抵抗を試みた。 一斉に襲い掛かって来た赤い配管工と普通のゴリラ、そして緑のでっていう。 対するむつきのキャプテン隼は、奇跡的にも三体の悪魔の囲みを脱出。 元からゲームに強いとも言えない美砂と亜子は、圧倒的優位が崩れた時点で思考が停止した。 あわあわと慌てふためくだけで戦力外どころか、組んだ千雨の緑を叩くことも。 最後には鬱陶しいと緑のでっていうに排除され、むつきの奮闘もそこまでで脱落させられた。「ちょっと、長谷川なにすんの。同盟はどこ行ったのよ!」「邪魔、お前らが邪魔しなきゃ先生を普通に完封できたんだよ。お前こそふざけんな、罰としてお前がパンツ脱げ! ……あっ」「よーし、言ったな千雨。一位の命令は美砂が、脱ぐだな。桜子も聞いたよな、今」「しっかり聞いてた。美砂、D・V・D、D・V……ぁぅ、D」 迂闊にも怒りに任せ命令権を行使してしまった千雨だが、もちろんむつきや桜子は逃さない。 これでこちらに命令が回ってこないのなら、正妻といえど切り捨てるのである。「もう、長谷川の。長谷川の、せいで」「はん、敗者に語る権利はねえ。はよ、脱げ。おら、D・V・D」「こうなったら、せめて……」 立ち上がった美砂は、今さら恥ずかしがる間柄でもないのになぜかむつきに背を向けた。 スカートの裾を軽くたくし上げて両手を中に入れ、前かがみになりながらパンツを下ろしていく。 レースの入った黒、これはまた冒険した下着だが前かがみになり過ぎだ。 美砂の腕の動きでひらひらするスカートが大きくまくれ、チラリと可愛い割れ目が見えた。 何度見ても見飽きないたまご肌の割れ目に、可憐な美少女ゆえに不釣合いな陰毛が淫靡である。 当然ながら俺の出番かと、発破を受けた一物がぐいっと桜子の体ごと持ち上げた。「ひぅっ!」「あ、悪い桜子。美砂、今わざと見せただろ!」「えー、先生が私とエッチしたいだけじゃ?」 なぜせめてという一矢がこちらへ向くのか、他に鬱憤を晴らす方法がないからだろうが。「で、二位は先生やけど。柿崎と私はなにしたらええん?」「おお、それは私も興味あるな。私と柿崎の同盟は決裂したが、和泉とは継続中だぜ?」「亜子にもパンツ脱げって言っても、あまり意味がねえよな」 桜子はむつきの上に座っているから辱めになるわけで、単純にパンツを脱がせても亜子や美砂はまだスカートで隠せる。 脱がせた上でもう一度勝てば、下半身すっぽんぽんというアドバンテージは得られるが。 果たしてそのもう一度が先ほどの様に幸運に恵まれ勝てるだろうか。 なにかこの一回の命令で特に亜子を陥落させられる何か、特別な何かが必要だ。「先生、そんな見つめられると。さすがのうちでもちょい照れる」 じっと見つめていたようで珍しく正当な理由で照れた亜子が焦った様に笑っている。 本当にそうしていれば清純派なんだけどなと思ったところで気づいた。 初戦が終わった後で、二位となった亜子は自分のことをなんと言ったか。「よし、俺に負けて三位の亜子はピンクローターを尻穴に入れろ」「へ?」 とぼけた声を上げたのは名指しされた亜子だが、あまりの命令に他の三人は目が点である。「お祭りの時に小鈴に貰ったピンクローターだよ、あるんだろ? 俺の命令が聞けないのか?」「は、はい……」 むつきに強い口調で命令された亜子は、何故か頬をぽっと紅潮させながらふらりと動き出す。「って、何をふらふら歩きだしてんだ。流石に拒否れよ!」「千雨ちゃん、先生も桜子も恥ずかしいの我慢してるんだよ。私だけそんな卑怯なことできひんやんね」 今更ながら常識をとでも言い出した千雨に止められるも、逆に亜子に正論で返されていた。 しかし、その瞳は熱にでも浮かされたように正常でないことは明白だった。 むつきに命令だと強く言われた時、亜子は明らかに服従の喜びの震えを起こしていた。 瞳の黒目がハートマークになりそうなぐらい、亜子は悦んでしまっていたのだ。 自身を雌奴隷と名乗った通り、ご主人様であるむつきの命令を喜んで実行しはじめる。 むつきと桜子がいるベッドの枕元、正しく枕の下に隠してあったピンクローターを手に取った。 ローター部分を顔の上に垂らし、舌を伸ばしてぺろぺろ舐め、やがて口に含んで濡らす。「わっ、わっ、亜子えっちぃ」「亜子、それ普段からお尻にいれてないよね?」「説明書、ちゃんと読んだから。清潔にしてる、お尻は初めてだけど」 むつきも美砂と同じく清潔さを気にしてはいたが、小鈴製に抜かりはないようだ。 亜子はそのまま命令されたわけでもないのに自分でパンツを擦り下した。 こんなものいらないと足元のそれを蹴り飛ばし、片足だけベッドに上げてむつきに向けてお尻を突き出す。 見られて一番恥ずかしいはずのお尻の穴を愛するむつきに見せつけ、ローターをあてがう。「はぁっ、先生見て。私の恥ずかしい穴にローターが入ってふぁっ、行くの。先生のものより小さいけど。大きい、皆に見られながらうち。お尻に、興奮する。イッちゃうかも、はっ……入ってくるぅ」 むつきどころか桜子や美砂、千雨に見られながらでより興奮し、亜子はお尻でローターを飲み込んでいく。 むつきの勃起した一物を軽々飲み込むのだから、ローターぐらいは本当に朝飯前なのだろう。「やられた。絶対これ、和泉は役立たずだ!」「先生、スイッチ。いきなり最大でもええよ?」「ご褒美は多い方が良いだろ?」「焦らさんといて、先生。ぁっ、お尻。お尻の中がぷるぷるする」 スイッチはもちろん最弱、そんなに簡単にご褒美をあげては亜子の為ではない。 その後でちゃんとパンツを履かせ、元の座布団の上に戻らせたが夢見心地である。「んじゃ、忘れてたけど。美砂は、こたつテーブルの上でうつ伏せになってスカートをまくれ」「なんかてきとう?!」「そうでもないぞ、俺と桜子にちゃんと見えるようにな」 ぐうっと唸りながら美砂はこたつテーブルに四つん這いで乗り込んだ。 何度か変態とむつきを罵りつつ、お尻を突き上げた格好でスカートをまくり上げた。 女の子の大事な部分を隠すパンツは既になく、むつきが愛した秘部が陽の光にさらされている。 親友とはいえ桜子でさえも、美砂のそんな部分は見たことがなかったことだろう。 何しろお尻の穴さえはっきりと見え、二人の視線を感じたのか割れ目から愛液がぷっくり溢れだす。「長谷川、後で覚えてなさい」「私かよ、命令したの先生だろ!」「パンツ脱がしたの誰でしたっけ。こんな屈辱、あーん。なんか今、桜子が正妻っぽい。悔しい!」「まあ、どう見ても。俺に守られてるお姫様は今、桜子だよな」 ちくしょうと叫ぶ美砂はまた今度、可愛がってやるとしてだ。 ニヤリと凶悪な笑みを浮かべてむつきは、千雨へとそれはもうにこやかに笑いかけた。「待たせたな、千雨」「はっ、残念だけど無駄な苦労だったな先生。別にその二人の力を借りなくても、私の方が実力は上だ」「平常心のお前ならな。動揺してる今のお前なら、俺にも勝機がある」「先生、頑張って。千雨ちゃん一人ずるい、辱めろー」 お姫様の言う通りにと、第三回戦の開始であった。 ゲーム開始と同時に速攻をかけたのは赤い配管工こと美砂であり、相手はもちろん千雨の緑の出っていうだ。「長谷川、大人しく負けなさい。アンタは、こたつの上で公開オナニーの刑だっての!」「ざけんな、こうなったら勝ち逃げ。一位の権限でハメてろって命令して」「あー、てがすべったー。あっかーん、おしりがきもちよくて、またてがすべったー」「説明台詞乙、てか。なに自殺してんだよ、和泉!」 亜子がむつきに命令されたくて普通のゴリラを自ら場外へと落下死させた、しかも残機分全て。 美砂の造反は分かりきっていたことだが、流石の千雨も亜子の自機を自殺させる方法は予想外だった。 律儀に突っ込んだおかげで格下の美砂のやけくそ攻撃をもろに喰らってしまった。 策士策に溺れるというか、最初から一人だった方が足元は盤石だったことだろう。 千雨コンピューターも焦りの二文字には勝てなかったらしい。 むつきが少し乱入すれば美砂の赤い配管工と共に緑のでっていうがステージから落下していった。 一位むつき、二位は僅差で美砂、三位千雨で問題外の亜子という順番である。「があっ、ありえねえ。私が負けるなんて……やったろうじゃねえか、公開オナニーでも先生のレイプでも!」「いや、できるならこの状態の撤回を一番したいんだけどね。先生ならまだしも、今の私は親友にお尻の穴まで見られてるから。死にたい……」「んぅ、はぁぅん。柿崎、お尻気持ち良いよ。背徳感? 癖になりゅぅ」 この子が一番駄目な子だと、清純派がしてはいけない顔になり出した亜子を見て皆が少し沈黙する。「兎に角、椎名よ。私らは当に、こうして世間様に顔向けできないレベルだ。相手は先生一人だけど、こうしてセックスを遊びの一つに取り入れるぐらい。正直、ちょっと壊れてる」「最初はそうじゃなかったけれど、最近クラスの子が新しく先生のお嫁さんになると嬉しいもんね。正直なところ、私はくぎみーにもなって欲しい。ずっと一緒にいたいし」「むう、急に千雨ちゃんが真面目になるから冷めちゃった。んっ、ふぅ……要は千雨ちゃんは、戻るなら今だぞって言ってるけど、今更やんね?」「うん、亜子の言う通り。私は先生が好きだから。少しは苗字が欲しいってのもあるけど。アタナシアさんにも誓ったし、私は先生のお嫁さんになりたい。あと、非常識さで言ったら私、クラス一だよ」 桜子の反則的な豪運は、あらゆる意味で彼女を幸運へと導いてしまう。 その結果、彼女自身が幸せと今みたいに、にこにこ笑っていられるかは別にして。 A組のバイタリティ溢れる面々でサバイバルしても、武道四天王さえ差し置いて生き残ることだろう。 そう言う意味では桜子のクラス一という言葉も間違いではなく、千雨も違いないと笑っていた。 そしてもはや何も言うまいと、肩を竦めた千雨が美砂と亜子を視線で促した。 ゲームの電源を切って、ぞろぞろと部屋の入り口へと向かう。「あー、もしかして一位の命令は強制的に桜子と二人きりにしろってか?」「察しろ、二時間ぐらいで良いか? 正妻と雌奴隷も可愛がってやんねえと刺されるぞ」「長谷川、代弁ありがたいけど。あの仕打ちは忘れてないから、二位の命令は先生とアナルセックスね。二時間後までに亜子に浣腸して貰って綺麗にすること」「やだよ、浣腸とか。わざわざ自ら下痢になる理由がわかんね!」「千雨ちゃんもお尻体験しようよ。気持ちええよ、内臓引き出されるような感じが」 黙れ淫乱雌豚女と暴言を吐きつつ、きゃっきゃと姦しく美砂たちは去っていってしまう。 残されたのは全裸のむつきと、パンツを脱がされてはいるが制服姿の桜子だ。 ちゃんと桜子に覚悟がある以上、これ以上関知しないということだろう。 とはいえ、あれだけ騒がしかったのに急に静かになると、なんとも行動し辛い。 こういう時は男から、と何か言おうとしたら桜子が振り返りながら見上げて来た。「先生、あの……一位のキス、あげてないから」「ああ、そういえばそんなのもあったな」 どちらかというと千雨を懲らしめることに頭がいって、忘れてしまっていた。「先生、仇討ってくれてありがと」 上半身だけ振り返った桜子が、その言葉と共にちゅっと唇に唇で触れて来た。 なんとも甘酸っぱい、初心な女の子のキスであった。 ただれた恋愛ばかりしているむつきには、気恥ずかしくてまぶしいキスである。 だが気恥ずかしいのは桜子も同じらしく、真っ赤な両頬に手を当ててにへっと笑っていた。 自分のスカートをくいっと持ち上げているむつきの一物を見るまでは。「先生、ムードなーい」「男はこうなの、好きな子にキスされたらこうなるの」「そっか、私とエッチなことしたいんだ」「したいんだけど、こら。くすぐったいから、スカートごしに撫でるな」 股座を通してそそり立つ一物を、何を思ったのか桜子がよしよしと手で撫でて来た。 すべすべのスカートの裏生地に包まれ亀頭を扱かれ、くすぐったいどころではない。 桜子にその気があるかは別にして、もはやそれは愛撫の域でもあった。 いや、桜子にはその気があったらしい。 一頻りくすぐったいと笑った後も、にこにこしながら桜子はスカートごしに撫でるのを止めない。 手の動きはぎこちないが、背中越しにむつきの敏感な動きを感じて撫で方を変えている。「気持ち良いよ、桜子。」「頑張る、熱い。スカートごしでもわかるぐらい」「桜子、俺もしてあげたい。上、脱がすぞ」「うん……」 祭りの後のように、妙に部屋が静かに思えた。 聞こえるのは夏の残照であるセミの声と、二人の囁くような会話の声だけ。 そんな中でプチりと聞こえたのは、桜子の後ろから手を伸ばしシャツのボタンを外した音だった。 衣替えがまだなので、今の桜子は麻帆良女子中等部の夏服。 チェックのスカートは夏冬兼用だが、上は半そでの白シャツ。 クーラーがキツイ日にはベストを着ることもあるが、今日の桜子は半そでの白シャツのみ。 むつきへの愛撫の手が止まり、桜子は一つ、また一つと外されていくボタンを見つめていた。「あのね、前は美砂より大きかったけど。美砂より小さいから」「美砂は美砂、桜子は桜子。大きさが大事なんじゃない、好きな子の胸ってのが大事」 ついにすべてのボタンが外され、少しの風でふわりとシャツが飛んでいきそうな程に頼りない。 半開きとなったシャツの前からは、ピンク色のブラジャーと白い桜子の肌が見えている。 今にも前を閉じようとさまよわせる桜子の手を取り、大丈夫とささやきながらむつきは脱がしていった。 瑞々しい果実の皮を剥くように、青い果実である桜子のシャツを脱がす。 片腕ずつ丁寧に袖から抜いて、綺麗に向けた桜子の皮である白シャツはベッドの上に置く。 何処を隠して良いか分からない桜子は、両腕で自分を抱きしめ肩まで隠そうと手のひらで撫でる様にしていた。「綺麗な背中」「あひゃっ、ぁっ」 真っ白で産毛一つない背中にキスをすると、ビクンと背筋を伸ばして桜子が悲鳴をあげた。 良い声だと笑いながら、その間にむつきは剥き残しであるピンクのブラジャーのホックをはずす。 肩紐こそあれ緩んだブラジャーから、桜子の可愛い胸がぷるんと零れ落ちる。 慌ててホックをし直そうとするが、それをむつきが許すわけもなかった。 片手で緩んだブラジャーを押さえつつ、後ろ手にホックを止めようとする前に肩紐を外してしまう。 むつきは背後を取った上に両手が使え、桜子は背後をとられ片腕のみと勝負になるはずがない。「こら、あんまり困らせるな。桜子、俺におっぱい見せて」「そんなに、見たいの?」「見たいに決まってるだろ。それに風呂で何回か見せてくれてるだろ?」「お風呂とお部屋じゃ違うの。なんかさっきから先生の手がいやらしいし、脱がそう脱がそうってしてくるから。脱がないってなっちゃう」 そうかそうかと理解を示しつつ、するりと喋りながらブラジャーを脱がした。「あれ?」 何故どうしてと、桜子が不思議がるぐらいに鮮やかにである。 これで桜子の身に着けているのは、スカートと白いソックスのみ。 上半身はすっぽんぽんで、なんというか全裸よりもちょっとエッチな格好であった。「はにゃ?!」「凄くエロイぞ、桜子。ちょいとお手を拝借」「や、やだ。おっぱい見えちゃう!」 必死に胸を隠していた桜子の手をとり、無理やり掴ませたのは彼女のスカートである。 単純に胸を見るだけなら、もっと他にもやり方はあった。 逆にこんなスマートではない方法を選んだのは、知って欲しかったのだ。 今のむつきがどれだけ桜子を求めているのかを。 答えは桜子のスカートの奥、彼女の股座からにょきりと顔を出しているむつきの一物だ。 膝の上に桜子を座らせているおかげで、まるで彼女の股間から生えているようにも見える。 桜子の割れ目や太ももに挟まれ、ビクビクとまるで別の生き物のように震えていた。「スカートごしじゃなく、手で触れてごらん」「う、うん……熱っ、火傷しちゃう。こんなの、赤黒くて。先生、辛いの?」 熱したやかんを触る様に指先で触れた桜子は、言葉通りに思ったように直ぐに手を離していた。 突く様に何度も指先で触れ、熱さに慣れたようにそっと両手で触れ始める。 赤黒い色や帯びた熱、時折ビクンと震える様子からそう尋ねたのだろう。「それもあるが、逆。桜子の太ももが気持ち良くて、桜子が可愛くてこうなってるの」「そっか、責任。とらないといけないよね。私のせいで、そうなってるんだし」 頑張れ私と呟き、桜子はむつきの膝の上から立ち上がった。 そのままむつきに背を向けたまま大きく深呼吸をして、えいっと振り返った。 胸を隠さないよう必死に気を付けをしたまま、振り返った勢いでぷるんと胸が弾む。 言われてみれば確かに美砂よりも心持ち小さいが、亜子などと比べれば一回り大きい。 しかしそんな事実よりも、恥ずかしいのを我慢し過ぎて涙が目じりに滲んでいるのが可愛い。 顔も真っ赤にして天井を見上げ、そんなに恥ずかしいのに見せてくれる桜子が。 抱きしめずにはいられなかった。「可愛い、俺の桜子。胸、柔らか。良い匂い」「あっ、あわぅあうあう。せ、先生も可愛いよ!」 立っていた桜子に対し、むつきがベッドに座っていた為、抱きしめたら自然と胸に顔が埋もれた。 恥ずかしさの頂点に達した桜子は、回りまわって逆にむつきの顔を抱きしめることになった。 恥ずかしい乙女の柔肌に顔を埋められるのが、いつの間にか乳首が立っているのがばれないかひやひやする。「乳首立ってる、頂きます」 しかもバレたどころか、むつきにぱくりと食べられころころと舌で転がされた。 胸を見せるだけでも羞恥心から顔が爆発しそうなのに、勃起した乳首を舐められたのだ。 舌先で弾かれた次の瞬間には、ちゅぱちゅぱと音を立てて舐められている。「ひゃっ、だめ。くすぐったい、音たてちゃ」 しかし当然のことながら、むつきがそんな弱々しいお願いで止めるはずもない。 むしろ余計に口の中に唾液をためては、桜子の乳房にすいついた。 乳房の丸い肌の上を唾液が流れおちるぐらい。 あえてそうして、ゆっくりと滑り落ちていく滴を舌で拾いあげては舌の腹で広げる。 ペンキを塗る刷毛のように舌を使い、桜子の乳房を味わいながら自分の匂いを塗り込んでいく。「せ、先生……もう、だめ。立てないよぉ」「そうか」 右の胸も左の胸も平等に、余すところなくむつきの唾液にまみれた頃には桜子の足は役立たずになっていた。 膝ががくがくと笑っており、むつきの肩に両手をついていなければ崩れ落ちていたことだろう。 だが彼女の言葉通り限界は近く、むつきは首を竦め背を曲げなければ乳房を吸うこともままならない。 そのまま桜子の顔にキスした方が楽なぐらい、彼女の体は力が抜けて崩れ落ちて来ていた。 むつきはごく自然に、流れる様に桜子の背中と膝裏に手を添え、抱え上げる。 一瞬だけ遊園地のコーヒーカップに乗った気分だろうか。 悲鳴を上げた瞬間には、桜子は亜子のベッドの上にそっと仰向けに寝かされてしまっていた。「あっ、あり……にゅぅ?!」「桜子、膝を閉じないで」 お礼を言う間もなく、むつきに馬乗りにされ再び胸を吸われてしまった。 それだけならまだしも、いつの間にか降りていたむつきの片手が桜子のスカートをたくし上げ中に入って来ていた。 その下には何も履いていないのは、普段よりこんもりしたスカートのポケットが物語っている。 一足早く、むつきの性器とあいさつはすましていたが、お互いに不可抗力でもあった。 しかし今度はむつきの意志で、そういうことをするぞと触れて来たのである。 了解がいる、桜子がしても良いよと心の中の決心を打ち明ける必要があった。「いいよ、先生だから。好きだから……」 言葉ではそう言っても、寸でのところで太ももで挟んだむつきの手を離せないでいる。 ちゃんと決心したはずでも、いざとなると言葉とは違う行動をしてしまう。 何故と自分に問うよりも、桜子は怖いと思った。 自分は今、大好きなはずのむつきを本心では拒否していると行動で示してしまったからだ。「ちが、違う。嘘じゃない。好きだもん、好き、ぁっ」「大丈夫、疑ってない。ほら、しばらくこうしてやるから」 大人の余裕というものだろう、少なくとも処女である桜子よりはむつきは大人だった。 処女の気持ちは分からなくても、こうだろうという想像ぐらい、相手の立場に立てるぐらいには。 だから無理に桜子に膝の力を抜かせず、彼女を包み込む様に抱きしめ例の特徴的な髪型の髪を撫でつけた。「怖くて当たり前だって。本当はこういう時に名前出しちゃいけないんだけど。他の子の初エッチ、見たか?」「うん……ザジちゃんも、エヴァちゃんも。四葉さんと葉加瀬は見てないけど、あとくーふぇ。皆、凄く余裕で、だから私もそうしなきゃって」「葉加瀬以外、肝が据わった奴ばっかだから。葉加瀬もあれで、事前に俺から色々エッチなことされてて、ある程度慣れてはいるんだよ」 そうなのと、むつきの腕の中で身じろいだ桜子が見上げて来た。 その桜子のピンク色の唇にキスを落として、もう一度キュッと抱きしめる。「本当は、もっと桜子ともゆっくり分かり合うのが一番なんだけど。悪い、不安なんだ。本当にもう二度とエッチできなくて、子ども作れないかもって。焦ってた、今でも焦ってる」「先生、私……言われた通りに、ピル飲んでるよ。でないと、一発でできるだろうし」「ああ、分かってる。なんていうか、桜子……お前、無茶苦茶可愛いだろ?」「はえ?!」 何故そこで驚くと、桜子の驚愕とでも言うべきか驚きの声にむつきの方が目を丸くしてしまう。「あのな、可愛いと思ってなきゃここで桜子とこうしてない。桜子は成績はもう少し頑張りましょうだけど、チア部とラクロス部掛け持ちしても元気が有り余ってて」「う、うぬ?」「なんだよ、その中途半端なのは」「なんか、にゃー。嬉しいけど、照れる。まだ美砂みたいに当然とかどや顔できないもん!」 ほぼ裸の状態で抱き合っておきながら、可愛いと言われるぐらいで何故そこまで喜ぶのか。 以前、桜子から告白された時の様に、暴れ子猫になって胸に顔をぐりぐり擦り付けられた。 もしかすると、猫を飼っている内に覚えた、彼女なりのマーキングなのかもしれない。 はいはいここがお前の場所ですよと、そうしやすいように後頭部に手を添え胸元に抱え込む。「そのままで良いから、聞け。心配なんだよ。こんな可愛い女の子、唾つけずに放っておいたらどうなるか。はやい子は彼氏がいて、キスだって。もうね、桜子に彼氏ができてキスしたら、俺はどうなるかわからん」「私は先生だけだよ」「それでも心配なんだ。麻帆良が中等部から男女別れてて良かった。もし共学だったらと思うと……」 もしも麻帆良女子中等部が麻帆良中等部だったら、彼女たちの同い年の男がいて、休み時間の間は普通におしゃべりをしていることだろう。 むつきは教師だから、通りすがりの会話はできても、立ち止まって同じように同じ時間を共有できない。 今度は逆に、何故むつきがそこまで不安に思うのか、桜子には理解できない。 桜子にとって当初からむつきを独り占めにするという発想がなかった。 好きになった時は違うが、即座にひかげ荘を見つけた時には、既にむつきは皆の彼氏だったのだ。 他の子がむつきの傍にいて嫉妬を知るより先に、共有の彼氏だと知り、それに同意してしまっていた。 だから、今度は少しだけ桜子がむつきの側に立って考える、少しだけ大人になる番だった。「うん、まだ怖いかもしれないけど。頑張る。私の処女を先生にあげるね。それで先生が不安にならないなら。女の子としての全部、先生にものになる」「おう、桜子の全部貰う。処女もその後の人生も、お前の豪運もなんとかする。時にはまた、小鈴とか他の人の手を借りるかもしれんが。俺も頑張る」「先生、私ね」「うん?」 少女の殻を物理的に破る前に、一足先に心の殻が破れる。「運の良さで幸せになりたくない。私はちゃんと自分で努力して幸せになりたい。部活はもちろん、勉強も少しは。運が良いからじゃなく、私が頑張ったから幸せになりたい」「そっか、一緒に頑張ろう。この先、何十年と。一生、一緒にいるから」「椎名桜子は、今日から、今から頑張る。んっ、頑張る」 怖れ閉じていた両足を、未だふるふる震わせながらではあったが開いていく。 スカートの下はなにも履かず、乙女の秘部があるにもかかわらず。 いいよと次に視線を見上げる様にした時、桜子にはご褒美の様に優しいキスが待っていた。 ちゅっと幸せな音が聞こえ、それを祝福するかのように心臓の音がとくとくと聞こえて来た。「桜子」「先生」 小鳥のさえずりのようにキスを繰り返し、唇、首、乳房と降りるにつれ桜子のさえずりも変化する。 くすぐったそうに幸せに浸るさえずりから、下半身から来る痺れに侵された女のさえずりに。 その声に導かれるように、開いた足の付け根から、とろりと愛液が染みだしたのに気付いたのはどちらが先か。 キスに心を奪われていた桜子は、そこに触れられて初めてむつきの手の存在に気が付いた。 僅かな若草に守られた縦筋、つっとなぞる様にむつきの指先が撫でつける。「ぁぅ」 ベッドの一部が隆起したかのように腰が跳ねる。 同時に再び足を閉じようとピクリと動いたが、歯を食いしばって桜子はそれに耐えた。 多少意味は違うが、怖いのはお互い様。 でもこれぐらいならと胸元にあるむつきの顔を抱きしめ、すがる様にむつきの腰に足を絡ませた。 とんとんと、頭を撫でるような気安さで、恥ずかしい場所を指で突かれ体がキュッと縮んだ。「濡れてる。下のお口も、一緒に頑張ろうって言ってくれてる」「嘘、じゃないけど。頑張る、頑張るから!」 止めてとは言えず、その先は続けられなかった。 むつきの指先が石清水のように溢れる愛液を、縦筋全体に広げる様に指先でさすっても。 二本の指でぬちゃりと筋を花開かされてもだ。「んぅ」 その中にあった小さな花弁すら指先でぴらぴら弄ばれ、流石に我慢の限界であった。「見ちゃだめ、なにしてもいいけど。見るのだけはだめ!」「分かった、見ないから。もう少し体の力を抜け」 最大限の譲歩のつもりが、なにか今凄いことを口走ってしまった気がした。 だが直ぐにそれどころではなくなってしまった。 ガチガチに緊張した桜子の腕で身じろぎしたむつきが、耐える様にキュッと瞳を閉じた彼女を見下ろす。 気配でそれを察した桜子は、キスで緊張をほぐして貰えるのかと少し安堵した。 それならなんとかと唇を向けた瞬間、ふっと耳元にむつきの吐息が吹きかけられたではないか。「にゃっ、ぁっ。にゃぁ……」 確かにある意味力が抜けたその時、何かが桜子の中に入って来た。 知っている、多少太さは違うがそれが男の、むつきの指先だということはわかった。 自分の細い指とは違う、太くてざらざらしていて無骨な男を感じさせる指だ。 それが女の子にしかない穴から中に入って来て、また抜けていく。 膣の入り口をぬぷぬぷと、穴の大きさを確かめられるように何度もだ。「ぁぅ、にゃ。にゃぅぁっ」「猫みたい、可愛いな桜子」 未知ならぬ未知への興奮、または混乱から上げた猫撫で声の感想を耳元でささやかれた。 恥ずかしいどころではない、今の声を猫みたいと言われ桜子は思い出してしまった。 今のように部屋のペットの猫が鳴く時は、盛りがついた時しかない。「あれ、急に締まった……桜子、今何を考えた?」「違う、にゅぁ。苛めないで、先生。違うの、私は猫じゃない。ぁっ、盛ってない!」 嘘はいけないと、むつきの指先が第一関節辺りから処女膜を擦り上げながら奥まで突き込まれた。「ぁっ、うあ」 胸の先端をしゃぶられた時よりも、もっとずっと卑猥な音が桜子を耳から犯してくる。 スカートの奥に隠れたむつきの手により、股座から聞こえてくるじゅぶじゅぶという水音。 リズミカルに時に乱れるそれによって、盛りのついた声が止められない。 さすがにそんな奥にまで指を入れた事のない場所まで、肉壁を擦られながら弄ばれる。「盛りのついた桜子がもっとみたい、猫さんになろうか」「やっ、音が。エッチな音……にゃ、にゃぁ。なお、にゃーおぅっ!」「良い子だ、もう直ぐ桜子の欲しいものをあげるから。もう少しほぐれたら、赤ちゃんの種をやるからな。お腹に一杯、ミルク欲しいか?」「にゃぁん、にゃあっ!!」 既にむつきの中指は根本まで桜子の中に埋没していた。 むつきがそうしていることもあるが、盛りのついた桜子が飲み込んでも来ているのだ。 特にお腹一杯ミルクをと冗談めかした時が一番、貪欲にも指先からでもそれを欲するように。 スカートのおかげで見ることは叶わないが、きっとスカートは月曜日には履いていけないはずである。 手がふやけるほどの愛液に浸され、中の指先は語るまでもない。 最初は勢いが良かった桜子の盛り声も、女の色気を帯びた気だるげな声に変わりつつあった。 なら本当に女に、むつきの嫁になるかと名残惜しいが桜子の中からつぷりと指を抜いた。「にっ……なんで?」「ミルクの時間だ、桜子」 止めないで、そう言いたげにとろりとした瞳で見上げて来た桜子にささやいた。 今まで目の前の快楽から逃げる様にしがみついていた腕が、ふっと良い意味で力が抜ける。 良い子だとむつきは愛液にまみれていない方の手で桜子を撫でつけ準備に入った。 あくまで要望通り、スカートはそのまま両足を抱えて手と亀頭の先端でその場所を探る。 愛撫に緩急をつけたように、緩やかにまさぐられ桜子が弱々しくもにゃあと鳴いていた。 その声が途切れたのは、むつきが膣口を探し当てて亀頭の先端を咥えさせた時であった。「いくぞ?」「うん、先生来て」 ぐっと腰をいれた瞬間、亀頭の先端にかかる圧力は挿入を阻もうとする処女膜であった。 同時に桜子自身も過敏な反応で再び体が緊張したが、むつきはキスでそれを押さえこんだ。 声でなく唇から直接大丈夫と伝えながら、強引に桜子の処女膜を押し破る。 唇、抱き付かれた手、触れ合う肌、結合部からブチリとそれが破れる感触が伝わって来た。「んぐっ」「一気に行くぞ」 苦しげな呻きも終わらぬまま、むつきは一気に桜子を貫いていった。 完全に処女膜が破壊され、桜子の大事な部分を大きなむつきの一物で征服していく。 スカートの奥でお互いの肌がふれあいぱんっと鳴ったのが、その証拠である。「いぐ、た。にゃあ」「頑張ったな、桜子。にゃあはもう良いぞ。そんなことしなくても、十分可愛い」「痛い、先生。痛いけど、ちょっと幸せ。今の私、頑張ってるよね。先生に気持ち良くなって貰えるよう頑張ってる。頑張って幸せになろうとしてる」「俺にも頑張らせてくれ、俺も桜子を幸せにしてあげたい。動いても平気か?」 正直なところ、まだ痛かったが頑張りたいと言われて断れなかった。 同じ気持ちだから、桜子もむつきの為にこの痛みを我慢して良くしてあげたいと思っていたから。 心が通じ合ったかのように同じことを言われ、もう少し待ってとは言えない。 言えばむつきは待ってくれただろうが、頑張りたかった。 欲を言うならば、一緒にむつきと頑張りたかった、それは後から全て終わってから気づいたことだが。 桜子は頷いて、自分の中で震える雄の証に少しでも慣れようと大きく息を吸った。「うん、大丈夫。ぁっ、ああ」 むつきの一物は根本まで突っ込まれており、頑張る為には一度抜かなければならなかった。 ずるりと引き抜かれる最中、亀頭がカリ首が桜子の膣壁をひっかいていく。 猫が壁を引っ掻く様に、流石にそこまで荒々しくはないが賢明さはきっと同じだろう。 内臓も一緒に持って行かれると思うぐらい、愛液は実際に掻きだされあふれ出す。 下半身は殆ど痺れと痛みで知覚は難しかったが、溢れた愛液がお尻にまで流れるのだけはわかった。 一瞬思い出したのは亜子の痴態、いつかこっちも頂かれてしまうのか。 そんな妄想は次の瞬間には綺麗さっぱり破壊されていた。 ズンっと破瓜の瞬間よりも雄の生命力にあふれた突き上げが、桜子の中を駆け抜けたのだ。「はにゃぁっ!」 もちろん、むつきが破瓜を迎えたばかりの桜子を全力で責めるわけがない。 優しくゆっくりと挿入したつもりだが、やはりギャップというものはあった。 桜子からすればなんで過激で荒々しい責めかと、驚いてしまっていた。「もう少しゆっくりするか?」「んにゃ、大丈夫。先生のお嫁さんは、頑張りやさん!」 ならもう一度と、さり気にスピードを落としながらむつきは桜子の中から引き抜いていく。 余計な刺激を与えぬよう、膣のちょうど真ん中を通る様に。 一物が大きすぎてそれでも桜子の膣壁を擦り上げるのだけは避けられなかったが。 これが俺のだからと教え込む様に、ゆっくりと再び桜子の中を犯していく。「はっ、入って。大きっ、ふにゃぁ……」「桜子、可愛いよ。桜子」「名前、呼んで。先生のお嫁さんの名前」「桜子、俺の嫁さん!」 苦しげに膣内が痙攣しているのにも関わらず、名を呼ぶたびにキュッと締まった。 たどたどしいフェラチオのように、むつきの一物から精を貰おうと懸命に頑張ってくれていた。 なんて健気で可愛い子なのか、お願いされずともその名を呼ばずにはいられない。 いや名前を呼ぶだけでは飽き足らない。 名を呼び彼女の膣穴を犯しては、キスをしては犯す。 その度に可愛い女の子だったり、盛りのついた猫だったりと桜子が様々な顔を見せてくれた。「にゃっ、ぁぅ。んぁっ、あぁ」 だが盛りはついても人間で言えば、まだまだ子猫の部類。 手まんされていた頃よりも、盛りのついた声もトーンが下がって来てはいた。 頑張り過ぎ、少し気合を入れ過ぎたせいだろうか。 今日のところはこちらが折れておこうと、むつきから言い出した。「桜子、もうイキそう」「にゃぁ……ぁぅ、いいよ。ちょうだい、先生」 少々気だるげな声と仕草で、桜子は最後の力を振り絞る様に抱き付いて来た。 それに答える様にむつきも抱き返し、ほんの少しだけ腰のペースを上げる。 桜子の盛り声を聴きながら、彼女が感じる場所をさぐりながら。 涎と破瓜の血で一杯の彼女の女の子をグロテスクな分身で犯す。 パンパンと桜子をベッドの上でつきあげ、むつきの涎が半渇きのお山がぷるんぷるん震える。 可愛い子猫、盛りがついた猫である桜子の声を餌に、むつきは最後の一押しをした。 コツンと優しいキス、もちろん精を貰おうと降りて来た子宮にだ。「にゃ?」 初めてそこを突かれた桜子は、優しいキスだからこそ気づけなかった。 だが次の瞬間、身体に強制的に教えられた。「出すぞ、桜子。出る!」 優しいキスからちょっと乱暴なキスに変貌する。 ディープキスをするように亀頭で入り口を強引に開けられ、唾液のように流し込まれた。 それすら生易しい表現か、あふれ出したむつきの精液が桜子の子宮に迸った。 ミルクと表現するには粘りが強すぎるそれが、子宮の壁に叩きつけれられては染みついていく。 桜子のマーキングとは真逆体の表面ではなく、中から匂いを染みつかせるように。「な、なに。中に熱い、にゃぁん。熱いの、出てる。にゃぁっ!」「こら、暴れるなって。種付けできないだろ、大人しくしろっての」「んぐぅ!」 気だるげだったのが一転、子宮を犯され桜子がその激しい衝撃に暴れ始めた。 背中は引っ掻かれ、腰が跳ねて子宮口から亀頭が離れそうになって強引に押し付ける。 種付けは終わってないと、上から伸し掛かり桜子の唇も塞がせた。 それでも暴れた桜子であったが、子宮を射精された精液で満たされる程に大人しくなっていく。 力強い雄に屈服するように、その雄の生命力あふれる精液をお腹で受け止め始める。 むしろ、もっとと欲しがるようにむつきの腰をガッチリ足で抱え込んでさえいた。「ふにゃぁっ、もっと。先生、出して。私のお腹一杯に、ミルク欲しいにゃあ!」「ああ、いいぞ。好きなだけ飲め。ミルクの前に、おちんぽってつけてみな」「欲しい、先生のおちんぽミルク。お腹一杯飲みたいにゃ!」「そうか、おら。もっと飲め、子猫一杯孕むために。腹いっぱいだ!」 さり気にいやらしいセリフを言わせながら、むつきは満足感に浸りながら桜子の子宮を満たしていく。 これでこの子は俺のものだと、征服感といっても良いかもしれない。 もうお腹一杯とくてりと桜子が脱力するまで、むつきは桜子を手放しはしなかった。 彼女が脱力した後も、挿入したままで隣で眠る徹底ぶりである。 そこまでして、相手にもさせてようやく胸の奥のつかえが取れていく。 もう大丈夫、桜子も他の子も自分のものだと、誰にもとられない。 今後も一緒に子作りを頑張っていける、もう男として大丈夫なんだと久しぶりにむつきは熟睡することになった。 -後書き-ども、お久しぶりです。完全復活というわけではないですが。最後の桜子がまだでしたので。あと、何故むつきが性急に食い散らかしたのか謎のままでしたので。単純に心の傷が治りきってなかったのと、不安だったから。一人でも寝取られたらむつきは病んじゃいそうです。あと無闇に長いのは、上手くまとめられなかったからです。それでは次回は何時か、不明です。