第百三十話 小さいけど、その分弾力は負けてません のどかは真剣だった。 多少、その場の勢いに飲まれた部分もがるが、偽らざる本心である。 以前は一度クラスメイトの前で那波に対して宣言した、それと変わらない。 好きな人の秘密を知ってなお、秘密を知ったからこそ。 その上で一番になりたい、そう願いこれから親友である夕映と二人三脚で頑張り続ける。「いや、待てのどか。いくらなんでもそれは……初めてなんだし、俺も色々と。千雨に頼んでウェディングドレス着て初夜とか。そういうの、好きだろ?」「でもそれは、先生が感じた守ってあげたいか弱い私が喜ぶイメージです。確かに、今でも少し憧れますけど。私はもっと強い私になりたい」「あっ、そういう理由ならアレ貸すのなしな。乙女の夢の為なら純白ドレスが破瓜の血に染まっても惜しくはなかったけど、今や先生のオナニーだか、ぷっ」「だから、お前は何時まで神楽坂のネタで笑うんだよ」 千雨に頭を下げて夏休みにひと悶着を起こした彼女作のウェディングドレス。 あれで初夜をしてあげるつもりがご破算である。 むしろ何かをしてあげるという上から目線な時点で、むつきも間違っていたのか。「分かった、分かったが。明石と佐々木、それから釘宮と長瀬もか? お前らに刺激は強いから上がって良いぞ。のどかの歓迎パーティのつもりが、過激なパーティになりそうだ」「拙者は残るでござるよ。一人の乙女が大人足らんとする様。望まれたからには見届けるでござる」「普段の乱交は願い下げだけど。本屋ちゃんがね、アレだけ見て欲しいって言われたら。流石に断り辛い。ただし、色々と感染しそうだから湯船からは出るけど」「私はちょーっとだけ興味があるから近くで観戦かにゃあ」 長瀬も釘宮も明石も、理由はそれぞれだが今回ばかりは見ていくらしい。 それはフラグでしかない気もしたが、選んだ未来に何が待つかは不明である。 明石まで見るとなれば特に理由もなかった佐々木が観戦に傾くのに時間はかからなかった。 皆が皆、望んで望まれてのどかの初夜をこの場で見届けるつもりだ。 もはや躊躇しているのはおかしな話だが、ありがたく処女を頂くむつきだけ。「覚悟を決めろ、むつき。王とて時には、望まぬ選択を迫られるものだ。だがそれを顔に出すな。悠然と構え、全て思惑通りという顔をしろ。でないと、今回の場合は宮崎のどかが哀れだ」 アタナシアに小さく自分だけに聞こえるようにささやかれて、はっと気づく。 一人の女の子が意を決して抱いてくれと男に申し込んだのだ。 あれこれ理由をつけてそれを断れば、そののどかに恥をかかす行為に他ならない。 ただでさえ宣戦布告だと恋敵に力強く宣言したばかりで、後には引けない状態である。 つきそうになったため息は肺に送り返した。「分かった、のどか来い」 両隣の美砂と桜子に少し離れていろと視線を飛ばし、湯船から立ち上がる。 アタナシアがいた岩場に軽く腰を預け、同じく立っていたのどかへと両腕を広げた。 ざぶざぶと歩きにくそうに近づいて来たのどかをその場でくるりと回転させ背中から受け止める。 何のために、これは彼女の皆に対する宣戦布告。 視線は常に挑戦的に、布告対象へと向けていなければならないからだ。「お前ら、ちょっと血とか出るけど目は背けるな。ああ、亜子だけはマジで気を付けろ。血を見て沈まないようアキラたちで支えてやってくれ」「うん、大丈夫。亜子、念の為に私の足の間に来て」「気を失ったらごめんな、本屋ちゃん」「いえ、こちらこそ。なんというか、恥ずかしい姿で」 申し訳ないという言葉を夕映が人差し指をのどかの唇にそえて止めさせた。 一番を狙うのなら今までののどかのように簡単に謝ったり、卑屈な言動は駄目と早速サポートする。「先生はまず、のどかを可愛がってあげてください。挿入の準備は私が」「ゆえゆえ、ありがとう」「んー、惜しい。謝罪ではなく感謝の言葉は素晴らしいですが、そのゆえゆえも止めるですよ。我々は足りないモノを補い合い一番を奪取する協力者。ゆるいあだ名ではなくちゃんと対等に夕映、のどかと呼び合うです」「うん、夕映。一緒に頑張ろう、先生の一番になろう」 二人が確認して微笑み合うと、皆が見守る中でのどかの初夜が始まる。 既に陽は随分と落ちて傾き、空には赤焼けが広がり始めていた。 厳密な意味で夜ではないがそんなことは小さいことだ。 一人の少女が肉体的にも精神的にも一皮むけて夜明けを迎えようとするなら今は夜。「のどか、こっちを向いて」「先生……私のセカンドキス、んぅ」 のどかが岩場に軽く腰掛けたむつきにもたれ掛かる立ちバックに似た体位である。 キスは難しいがのどかの頬に手を添え振り向かせ、むつきがその唇をそっと奪い取った。 いや体勢的に難しいからこそ、観客からはその様がありありと分かってしまう。 気を抜けば離れてしまう唇、その隙間から伸ばし合った舌が相手を求め蠢く姿までだ。 互いの唾液が下の間で伸ばす銀の橋さえも夕日に照らされ見えたことだろう。「凄い、本屋ちゃん……凄くエッチ。ねえ、アキラも亜子もあんなことするの?」 精神的には一番お子様な佐々木の疑問が、温泉の岩場に良く反響して聞こえていた。 両腕を掴まれては持ち上げられ、身動きがし辛そうなのどかをむつきがすする。 流石に経験が違ってされるがまま。 大きくなり始めたむつきの一物を股の間で挟んですまたをしてあげる余裕などない。 だからこそのサポート、共に一番を目指そうといった夕映の出番でもあった。「のどか、お尻で先生のおちんちんの熱さを感じてるですね? ならばそれが立ち切らないうちに腰を上げて跨ぐです。そう、ああ……ちょっと触るですよ」「んふぅ、ぁぅ……んっ」 まだむつきがどうなっているのか想像力が足らず、夕映の指示に従いのどかが腰を振る。 実際はお尻を上げたつもりが、中々上手くいかなかったのだろう。 お尻の割れ目を割くようにむつきの一物がどんどん膨らんでいく。 このままではすまたにならないと、ちょっと失礼と手慣れた夕映が手を出した。 観客に良く見えるようにとしっかり配慮し、彼女のまたぐらからぼろんとむつきの一物を取り出す。 のどかの薄い陰毛、その奥の割れ目を隠す様にさらに卑猥なそれが半立ちでたちあがる。 その一物にそっと手を添えた夕映が、出番ですよとばかりに優しく握っては刺激を与え始めた。「皆さん、見えてますでしょうか?」「ああ、マイハニーの黒いマグナムがしっかりとな。しかし綾瀬、真顔で手こきされるとちょっとした笑いがこみ上げるのだが」「興奮するのを必死に我慢した結果です。親友が愛しい人のアレに跨り、良いように貪られているのですよ?」 むつきに唇を奪われ、少し息苦しそうだが必死にもがきながらものどかは喜んでいた。 好きな人に求められる悦び、貪るほどに求められ嬉しくないはずがない。 そんな彼女を見上げる夕映も、不思議な喜びに心が満たされるとわずかに微笑んでいた。「あー、それはわかるえ。うちも、せっちゃんが先生に貪られてるのを見ると興奮するえ」「私も少しだけ……分かる気がします」「アキラが泣いちゃうぐらい攻められてるのを見ると、確かに興奮するなあ。親友が大事な人に侵されてるって感じで。な、アキラ」「う、そうかな? 良く分からないかな」 なっと同意を求められた刹那は、恥ずかしげに手を低くあげていた。 またわかるわかると頷いたのは亜子だが、アキラには同意を得られなかったようだ。「ぷはぁ、のどか息苦しくないか?」「へ、平気です。先生、お胸も可愛がってください。皆さん、これから先生には私の胸を可愛がってもらいます。小さいけど、その分弾力は負けてません」 今までなら小さいでシュンとしたであろうのどかが、でも弾力がと胸を張る。 多少の欠点があってもそれでもと、誇れるものがあると前向きに。 確かにそんな事を誇られれば、むつきも試したくなる。 小さくも可愛らしいのどかの胸の誇らしい弾力とはどの程度のものかと。 そっと支えるように下から手のひらを伸ばし、のどかの乳房を手で転がす。 ぷるぷると震え、ちょっと強めにとーんと弾いてみればぷるんと震えて乳首がキュッと立つ。「うーん、確かにあの弾力は我々にはないでござるな」「眼、眼から鱗です。そう、あなた様には弾力で楽しんで頂ければ良かったのですね」「なるほど、プリンではなくこんにゃくゼリー」「見た目、弾力、それらの総合力が断トツで高いのが我々美乳派ネ。私は何一つ恥じ入ったことはないヨ。だが自分の美点を知ったのなら、親愛的に楽しんでもらえる方法は無限大ネ」 長瀬が自分の胸を軽く揉んで弄んでは、納得する。 彼女たちぐらい大きいと手で弾いてもゆさっと大きく揺れるだけで、弾ませようとするとむしろ痛い。 巨乳、その二文字は女の子の憧れだろうが、必ずしもそれが至高とは限らない。 乳房は母性の象徴であり、豊かなそれはまさに聖母とも言えよう。 なれば小さな乳房は聖母ではないのか。 人によってはないのかもしれない、小さな乳房は未成熟の証。 だからこそ聖母となる前の反抗期を迎え、常にツンツンした乳房とも言える。「そうか、弾力か。柔らかくてぷるぷる、ほらほら。凄いよ、のどか。乳首をピンってするだけで弾む、弾む。俺、大きいおっぱいも小さいおっぱいも同じように揉んでた。あっはっは、そりゃ大きさが違えば楽しみ方も違うような」「先生って、実はかなりアホ?」 ただ少しむつきがはしゃぎ過ぎて、釘宮辺りにはあきれられたが。 自分の半分近い歳の女の子の胸で遊びはしゃいでいればそれも仕方なかろう。 むつきは気のすむまでのどかの弾む胸で、彼女の自尊心を満たすまで遊びきった。 下乳側から手のひらで転がしたり、乳首を弾いて震わせたり、ツンツンした乳首を埋めたり。 おっぱいの奥深さをまた一つ知っては、体よりも心がまず満たされていく。「んっ、んっ。ちょい取り乱した。のどか、好きだ」「はい、私もです。とっても大好きです」 やや脱線は下が強引にむつきが路線を戻し、のどかを後ろからきゅっと抱きしめた。 その囁いた耳元に唇を寄せ、かぷりと甘噛みして耳を愛撫するように舐め上げる。 技と唾液で音を立て、ぴちゃぴちゃと耳から犯す。 くすぐったいと逃げようとのどかがもがいても、ガッチリ抱きしめられそれは叶わない。 蜘蛛の巣に掛かった蝶のように、のどかのような可愛い女の子をむつきは捕えて離さなかった。 哀れな蝶ことのどかは、食べられるのを待つばかり。 とはいえ、食べられたいのどかは笑顔で喜び、むつきも頬を突いてイチャついているだけだ。「えっ、なにこれ。イラッとさせるのが目的なら、私上がりたいけど」「まあまあ、釘宮さん。そこは私が間を持たせるですよ。先生ものどかも、回れ右です」 のどかの決心はさておき、特に独り身の釘宮には他人のイチャつく姿など面白くもないだろう。 普段、美砂と桜子の二人に両脇から延々とのろけられている身としてはなおさら。 それを察した夕映が、むつきとのどかを岩場から離れさせ湯の中に立たせた。 反対に夕映は湯船の中で中腰となり、大きく口を開けて舌を伸ばす。 チロリと舐めたのは、のどかの股の間から伸びるむつきの一物の先端であった。 観客だった皆に見えやすいよう、むつきとのどかを彼女らからすれば横向きに立たせたのだ。「夕映ちゃん、そこ先生がおしっこするところだよね。汚くないの?」「好きな人のモノですから。それに慣れると見た目はグロイですが、可愛いのですよ」 うえっとまるで自分が舐めたかのように舌を出した佐々木の言葉に、夕映は笑って返した。 だが可愛いという言葉に偽りはない。 目は口ほどに物を言うと言うが、男の下半身は瞳以上にものを言う。 改めて裏筋をチロチロ舐めると、それに呼応するようにビクンっと震える。「先生、気持ち良いのですね。もっとしてあげるです」「ああ、夕映の舌がざらざらしてて気持ち良いぞ。夕映、咥えてくれ」「のどかへの愛撫は忘れては嫌ですよ。あーむ」 上目使いに注意してから大きく口を開けた夕映が、むつきの亀頭部分をぱくりと食べた。 カリ首辺りまで口に含み、溢れる唾液で濡らし蒸らし、舌で撫でるように鈴口を舐る。 夕映は元々小柄で口も小さいのでフェラは苦手なのだ。 だからこそ、身に着けた技だとも言えた。 咥えるのは亀頭だけ、敏感な部分を集中的にしゃぶり、空いた両手で竿を扱き玉袋を揉みあげる。「相変わらず、犯罪的な光景」 そう呟いた和美が小学生にも見える夕映にフェラをさせるむつきを写真に収める。 だが今日はその二人の間に、のどかが挟み込まれていた。 夕映がしゃぶる一物の竿の上に跨り、むつきの愛撫で息を荒げるのどか。 題して親友をたてに奉仕を強要される友達、とでも言おうか。「うほぉ、んぅんぅぁ」「こ、こう?」 全く言葉になっていない夕映の声を聞いて、のどかが腰を前後に動かし始めた。 一物をしゃぶりながらの言葉を理解して実行する辺り、強要とは言えない。 夕映が咥えているのは亀頭部分、竿の部分にはのどかがまたがっているのだ。 先程から夕映が手で扱いてはいたが、何もしないのは勿体ないと促したのである。 のどかがつたない動きで腰をふり、むつきの竿の上に自分の割れ目を滑らせた。 亀頭の先からは夕映の溢れた唾液が滴り、擦り付けられたのどかの愛液と混ざる。「んぅっ、んっぁぅ」「恥ずかしいけど、先生が気持ち良くなってくれるなら。先生、先生ぇ」 正面からでは、二人の頑張りはわかり辛かったことだろう。 夕映がフェラをしてもその姿は彼女自身の後頭部で隠れ、のどかの腰の動きも同じだ。 しかし夕映が予め、観客の視線に対して垂直になる様にむつきとのどかを立たせていた。 だから、しっかりとそれらが見えていた。 のどか自身を軽く持ち上げるぐらいに膨張して辛くなった一物、その先端を咥え込んだ夕映。 懸命に舌を動かすことで彼女自身の頬の肉がうごめき、唾液を飲み込むと喉が動く。 またむつきに気持ち良くなって欲しいと背伸びをした形で、腰を前後に一生懸命振るのどか。 まだ多少怖々とした動きではあったが、彼女の腰が通過する度に竿が愛液で黒光りしていた。「やば、イキそう……」 二人の同時攻撃に、のどかの胸で遊んでいたむつきがぼそっと呟いた。 幾人かがざばっと温泉の湯を肩から落としながら、中腰となった。「一回出すぞ。のどかですまたしながら、夕映の口に」「ぁぅ、んぅ。んぅっ、んぁ」「夕映、私も頑張るから。イッて、先生私のおまたでもイッてください」「出すぞ、のどかのおまんこで。夕映の口の中に、くそ。ぐぁっ!」 唸るような悲鳴を上げてむつきがのどかを抱きしめ、ことさら腰を突き出した。 のどかの体が間にあり、夕映が亀頭しか咥えこんで居なかった為に反動で唇から離れてしまった。 亀頭の先からびゅっと吐き出された白濁液が、夕映のおでこに吐き出された。 後から後から吐き出されるそれが、夕映の可愛らしい顔へとおでこから広がり滴っていく。 お湯に落ちると慌てて夕映が亀頭を加えな押し、第二射、三射はその口の中に流し込まれた。 おでこからまぶたに流れ落ちる精液を軽く指で拭いながら、喉の奥のそれはこくりと小分けに飲み下す。「ゆ、夕映……」「ん、んく。んぅ……大丈夫です、私は平気です。幸い、髪には。あう、眼が開け辛いです」「夕映ちゃん、こっち。私が拭いてあげる」「すみませんです、柿崎さん」 むつきの欲望をありったけ顔面キャッチした夕映は美砂に手をひかれ観客席へ。 お湯を絞ったタオルで丁寧に受け止めてしまった精液を拭われる、おでこを重点的に。 きゅっきゅと音が鳴るぐらいで、テカっている気がしてならない。「柿崎さん、なぜ執拗に私のおでこを。のどかについたこと、怒ってますか?」「正妻はそんなに心が狭くありませーん。というか、もうサポートは要らないでしょ?」 そう美砂の言う通り、既にサポートは不要となっていた。 夕映の顔をアレだけ穢しながらも、なおむつきの一物はのどかの股からでさえ天に向かっている。 また背伸びしなければ立っていられないのどかも、愛液が太ももを通り湯船に落ちていた。 ごくりと喉を鳴らして鍔を飲み込んだのは誰か。 まだまだ初心でクラスメイトの性行を見たことがない佐々木か、明石か。 もしくは当事者であり純潔を奪われるのどかか、奪う側のむつきか。「のどか、良いんだな?」「はい。夕映、ありがとう。皆さんも、見ていてください。私、女になります」 のどかの決意の言葉と共に、むつきは改めて彼女の背を胸に受けて岩場にお尻を置いた。 屈みこんで彼女の太ももから膝の裏に手を添え、その全体重を抱え上げる。 初めてだろうとこれはのどかが望んだことでもあった。 恥ずかしいであろうがこれが一番見えやすいと、のどかの両足を開かせた。 愛液を流す未通の割れ目をクラスメイトでも恋敵でもある女の子たちに見せつけるように。 乱れ牡丹、四十八手のうちの一つである体位でもあった。 もはや誰も言葉一つ、それこそ唾を飲み込む音さえ立てない、立てられない。「行くぞ」「はい」 むつきとのどかの短い言葉の掛け合い。 高く抱え上げられていたのどかの体がゆっくりと降下を始め、そっとあてがわれる。 のどかの未通の割れ目へと、雄々しく天を貫くむつきの一物が。 ぐぐっと愛液を潤滑油に沈む。「ぅっ」 割れ目に亀頭が半分ぐらいうずもれた時、小さくはあったが苦しげな声をのどかが上げた。 亀頭のさらに先端がのどかの膣口を押し広げたのだ。 乙女の証である処女膜が、また同時に悲鳴も上げていた。 だがむつきは抱え上げたのどかの体を降ろし、自らの一物で貫くことを止めたりはしない。 さらに一物がのどかにうずもれ、痛みに伏せ気味だったかおをのどかがあげた。「痛っ」 今度ははっきりと痛みを訴える声だった。 ギュッと歯を食いしばり、女だけが一方的に味合わされる痛みに耐えている。 頑張れ、最初にそう呟いたのは誰だったか。「のどか、頑張るですよ!」 はっきりとそう言葉にしたのはやはり、親友の夕映であった。「うん。先生、私は大丈夫ですから」「分かった。焦らすともっと辛いだろ。一瞬で終わらせる」 そうむつきが言い終わるか、終わらないかの絶妙なタイミングであった。 もう少しタメがあれば、のどかはいつか来るであろう痛みの為に体を強張らせたことだろう。 また逆に早ければ喋った後の一呼吸もないままに貫かれていたはずだ。 恥ずかしいお願いの言葉のあとの半呼吸、それが終わった時に貫かれていた。 乙女の証は粗野な一物に食い散らかされ、鮮血が流れ落ちる。 むつきの一物が半ばまでのどかの割れ目に食い込み、赤い血が膣から竿へと滴り落ちた。「いぐっ、痛ぃ。痛いよぉ、痛ぁ。ふぁ、あぐぅ」 直前のエッチなお願いの言葉を後悔するぐらいに激しい痛みだった。 ぽろぽろと涙がこぼれ、思わず抜いてと体が暴れ逆に痛みで痙攣してしまう。 その体の震えは血を見た亜子が血液恐怖症から体を震わせ意識を遠くする非ではない。 メリメリと引き裂かれる音が自分の股の間から聞こえてくるのだ。「大丈夫か、のどか。やっぱり抜くか?!」「ぁぅ、ぁ」 痛くて答えられない、涙目で声の主であるむつきに振り返ったのどかは見た。 不安げに痛みに涙を流す自分を案じているむつきを。 違う、そんな顔をして欲しいわけじゃない。 のどかの中は凄く気持ち良い、気を抜けば出ちゃいそうだぐらい言って欲しかった。 いや、そう言わせていないのは自分かと、のどかは半ばパニックを起こしながら歯を食いしばる。 ぎこちない笑顔であることはわかっているが、それでも懸命に笑顔を作って微笑んだ。「先生の太いおちんちんで私を苛めてください。それで私の子宮を先生の精液で一杯にしてください」「馬鹿、早乙女の同人誌を手伝い過ぎだ。馬鹿、俺がそんな言葉で……」「あの、先生。あまり私の中でピクピクされると、その。かなり痛いです」 そんな事を無理して言わなくても良いと抱きしめたのだが、色々と台無しだった。 本当に男の下半身というものは正直なもので、あの馬鹿の同人誌レベルの内容を喜んでしまったのだ。 情けないやら、悲しいやら。 言い訳をさせて貰えるのなら、かつての亜子と同レベルの清純派であるのどかに卑猥なセリフを言われたのだ。 これで喜ぶなという方が無茶な話なのである、あくまで男視点から言えば。「ごめんなさい」「いえ、むしろちょっと嬉しいです。不安げに案じられるより、よっぽど。でもやっぱりちょっと、かなり痛いので出来るだけ早く出して貰えるとうれしい、かな」「じゃあ、少しだけ我慢してくれ。頑張ってみるから」 半ばまで貫いた一物を腰を下げて、のどかの中から引きずり出した。 ぬらりと愛液に加え血まで混じり、ことさらグロテスクに光るむつきの一物。 それを再び、ぐっと力ずくで押し込み、のどかの膣を抉り犯す。 直接顔は見えないがややうつむき、ぐっとのどかが歯を食いしばるのが変わる。 ごめんねとその頬にキスをしながら、再度のストロークを行う。 ぬちゃぬちゃと生々しい音を立てながら、処女を失ったばかりののどかを犯す。 ゆっくりと痛みを与えることを申し訳なく思いつつ、その痛みが何かを思い興奮もした。 可愛くも献身的なのどかの処女を自分の凶悪な一物で奪い散らしたのだ。 体も心も少女のままの彼女を一人の雄として身体だけでも女にしたてあげた。 男が持つ征服欲、のどかを愛おしく思いながらも、彼女の純潔を奪った事実がより興奮させる。「のどか、凄く気持ち良いよ」「は、んくぅ。はい」 彼女の親友の夕映の顔にあれだけ出しても、直ぐに次が充填されるぐらい興奮している。 もっと、もっとのどかの初めてを貰いたい。 キスは貰った、処女は貰った、次はそのさらに奥にある子宮の中、初中出しだ。 興奮しながらも最低限に気遣いは残し、緩やかに穏やかに貫く。 だがそれも、今この時までだった。「んぐっ」 破瓜の痛みで痙攣するのどかの膣が締め付けてくる。 自分を犯す雄を逆に締め付け、射精を促して速く終わらせる為だろうか。 まだまだ狭いのどかの膣内は、子宮口に至るまで貫くにはまだ遠かった。 その導きに誘われるままに、精液が生成される玉袋が過剰に働き膨らんでいく。 射精の道を確保する為に竿すらもさらに太く、のどかの膣壁を圧迫しはじめていた。「ぁぅ、んっ。先生ぇ」「もう少し、もう少しだから。のどか」「はい」「のどか」 むつきが名を呼ぶたびに、律儀にのどかは答える。 血が流れ痛む秘部を何度も犯されてはいたが、痛みは薄れ始めているような感じだった。 痛いことは痛いのだが、何度も貫かれて痺れが広がり、下半身がふわふわしていた。 頭もぼうっとし、感じるのは抱えられ触れ合ったむつきの身体の熱さ。 耳元で聞こえる興奮したその息遣い、ふわふわした下半身の奥で熱を帯びた棒状のナニか。 セックスされているんだと何処か他人事のように思いさえしていたその時であった。「のどか、出る!」 何一つ前置きも前振りもなく、むつきがのどかの中に熱い精液を解き放った。 挿入が浅い為に子宮には届かなかったが、膣の中にジワリと広がっていく。 熱いどろどろの精液は一度子宮と言う名の小部屋を目指すが、辿り着けずに逆流し始める。 上の部屋には行けず、されど降りようにも膣には太い線があった。 結果、膣壁と一物の僅かな隙間を押し出され、ぷしっとのどかの割れ目から精液が溢れだす。 その僅かでさえも溢れるなと、今少しむつきはのどかに挿入して、妊娠を促す様に奥に欲望を吐き出していく。「ぁ、ぁっ……出てる、暖かいのが出てる」「のどか、のどかぁ!」「先生の、精液……」「あぅ、ふん。もう少し、もう少し!」 絶頂に至ることはなかったが、体力的な限界でもあったのだろう。 睡眠導入剤でも飲んだかのように、体の奥から温められたのどかの意識が遠くなっていく。 執拗に至急まで届けと挿入できる範囲で射精を繰り返すむつきに揺さぶられながら。「先生、大好き」「のどか?」 その言葉を最後にぐったりと力を失ったのどかが、くてりと身体の全ての力を失った。 好きな男に抱かれた幸福に包まれたまま、破瓜の痛みだけは器用に忘れたまま。 そんなのどかの中からずるりと一物を引き抜いたむつきが、抱え直して正面からのどかを抱きしめた。 お疲れさまと新たなお嫁さんの頑張りを称えるように。 最後にチュッと額にキスをして、おさんどんをしていた絡繰を視線でこちらに呼び寄せる。「絡繰、体を拭いてあげて俺の部屋の布団に。あとで俺が添い寝するから」「了解しました」「あっ、私もつきそうです」 力持ちな絡繰にのどかを預け、その後ろを慌てて湯から上がった夕映が追いかける。 むつきはのどかの破瓜の血と精液で汚れた股間をタオルで一先ず綺麗に拭き取った。 まだまだ硬い一物を夜風でぶんぶん振りながら、一先ず安堵のため息である。 軽く肩を回したりして体を慣らし、瞳を開く。 今日はもう日曜なので、次は誰だ私かと期待に胸を膨らませる嫁たちを長居はさせられない。「ふう……釘宮たちは悪かったな。俺ののどかの我がままで、卑猥な光景を見せちまって」「やばい、セックスだけならぶっちゃけネットでちょっと見たことあるけど。クラスメイトの初夜ってのがまた生々しかった。夢に出てきそう、しばらく頭から離れないわ」「血、血が出てた。本屋ちゃんのお股に先生のおちんちんが入ってた……入ってた」「まき絵、なんで二回言ったの。お父さんもお母さんとあんなことして、私が生まれたんだ」 頭が痛そうに額を抑える釘宮に、呆然自失気味にぶつぶつつぶやいている佐々木。 ただし感慨深そうにうんうんと頷いていた明石は例外中の例外だろうか。 当人は感動さえ覚えている様子だが、周りは考えたくないと目を閉じ、耳を押さえていた。「ほら、お前たち。寮の門限が迫っているぞ。お子様は、帰った帰った。ここからは、大人の時間だ」「いや、俺はもう今日はセックスしないぞ。のどかに添い寝してあげないと」 いつの間にか岩場の上から湯船に入って来て抱き付いて来たアタナシアを遠ざける。「何を言っている。あんないじらしいセックスを見せつけておいて、今日はしないだと。納得できるか。私ははやく、お前の子供が欲しいんだぞ」「おっ、おっ……」「先生、私も先生の赤ちゃん欲しい!」「私も!」 子宮の上辺りのお腹を撫で、珍しく上目づかいでおねだりされ凄くぐらついた。 だが美砂に続き、桜子にまでおねだりされてさすがにハッと我に返った。 それは特に私もと声をあげた桜子に対してである。「桜子、お前は冗談でも欲しがるな。お前の豪運で、マジで妊娠するから」「えー……」「えー、じゃないの。本当に止めて、お前らもちゃんとピル飲んでくれよ。責任はちゃんととるけど、心構えもなく闇雲に妊娠するなよ。頼むよ、本当に!」「はいはい、ご馳走様、ご馳走様。まき絵に裕奈、先に寮に帰ろう。本当に今日はもう、お腹一杯」 ほんの少し泣きが入ったむつきの言葉に、心底呆れた釘宮が誰よりもはやくお風呂を上がった。 温泉の湯ではない別の滑った液体を溢れださせる股座をさりげなくタオルで隠しながら。 -後書き-ども、えなりんです。一先ずのどか編は一段落。この先、もう少し濃厚なのができるまでやりたいところですが。次は那波編ですね。方向性定まっておらず、まだ書けてませんが。それでは次回は来週の土曜日です。