第二十四話 私達が先生を一杯気持ち良くしてあげる 好きな人の腕の中を独占、それはまさに至福の時であった。 いや既に昨晩自分の醜い心中さえ吐露した上で愛され、独り占めとかいう感情はない。 ただただこの逞しい腕の中にいる事だけで十分幸せで、眠りの中でありながら笑みが耐えずにいた。 もぞもぞと身じろぎし、互いに無意識ながらこいつめと腕に力が込められればなおさら。 その笑みが耐えたのは、無遠慮なゆさぶりで誰かに邪魔された事であった。「アキラ、アキラ起きて」 本人は邪魔をしているつもりもなく、声を潜めて呼びかけてきている。 むずがりながら逃げるように丸くなってもそれは止まらず、執拗に揺さぶられてしまう。 ついに根負けし、少し恨めしそうに半目を開けてそちらを見た。「んぅ、柿崎。今何時、起きる時間?」「まだ六時ぐらいだけど」 それならまだこの腕の中にいたいと熱烈に思ったが、はたと我に返る。「もっと寝た……柿崎?」「おはよ、ちょっと良い?」 揺さぶっていたのは美砂であった。 しかも既に身支度は済ませているらしく、無地のティーシャツにホットパンツ姿だ。 健康美という言葉を体言するその姿にて、美砂は玄関の外を指差していた。 ちょっと良いとは、外へという意味だ。 それだけで幸せ一杯から一転、サッと顔色が青くなり良くない想像が頭を駆けた。 確かに独り占めして良いとは言われたが、既に美砂は起きている。「ご、ごめん。直ぐに代わるから」「こらこら、全裸で外に出ようとしない。ちゃんと服着てからでいいから」 直ぐにむつきの腕から抜け出し、ぱたぱたと外へ向かおうとして止められた。 当たり前だが、全裸である事を怒られてしまった。 美砂もアキラが何を思ってそうしたのかぐらい、直ぐには察せられる。 しょうがないなと一つ溜息をついて、まだ申し訳無さそうにしているアキラのお腹を指で突いた。 そのままこの辺りかなっと指先を滑らせる。「んっ」 昨日の余韻がまだ残っているのか、アキラが敏感に体を震わせた。 さらに赤ん坊でも宿っているかのように、美砂がお腹を撫で続ける。「別にそんな事ぐらいで怒らないし。先生、言った通り凄かったでしょ?」「うん、気絶しちゃうかと思ったけど。幸せだった。お腹の中から先生が広がって、その後もぐりぐりしてもらった」 ならよしと、もう一度声を潜めて美砂がむつきが起きないよう気にしながら言った。「アキラをどうこうとかじゃなくて、真面目な話。良い?」「うん、直ぐに何か着るから待ってて」 先に美砂が玄関からコテージの外へ出ると、程なくしてアキラが現れた。 健康美の美砂とは対照的に、お嬢様然としたあの白い清楚なワンピースである。 そしてそっと玄関を閉めると、改めてお互いに向き合った。 まだ美砂の意図が良い取れず、アキラは少し挙動不審で視線が彷徨っている。 仕方ないなと安心させるように美砂が正面から抱きしめ、シャツをたくし上げた。 そしてコレぐらいならとアキラのスカートもたくし上げ、お腹をくっつけ合った。 背丈が違うので、美砂は少しだけ背伸びをして。「同じ場所を同じ方法で幸せにしてもらった子同士、無粋な事は言わないから。私らが喧嘩でもすれば先生二度としてくれないよ?」「それは嫌、凄く。でもだから仲良くとかじゃなくて。私ね、好きだよ柿崎の事。昨日までは色々考えてたけど。先生がそれでも良いって言ってくれた」「私だってそれは同じ。アキラの事が羨ましくて仕方なかったけど、先生が全部吹き飛ばしてくれた。だから、このお話は幸せでしたのハッピーエンドで一先ず終了」 抱き合うのを止めて、お互いに乱れた着衣を整えなおす。 宿泊施設付近は、長谷川達以外に誰もいないはずだが、雪広家のスタッフの誰かが通りがからないとも限らない。 手早くまくったスカートやシャツを下ろして、簡単に皺を伸ばす。 それから並んで玄関の扉に背をつけ、手をつなぎながらまだ色の薄い青い空を見上げた。「実は、夜中の三時ぐらいに目が覚めて。テーブルにあったお握り食べながら考えてたの」「うん……あっ、ちょっとお腹すいてきた」 相槌を打ちながら、そう言えばとばかりにどうでも良い事をアキラが呟いた。「アキラ、凄く幸せそうだったから先生が頑張ったんだなって。お昼も私に頑張ってくれて。それで思ったの。私達って先生に何かしてあげてるのかなって」 美砂の言葉を聞いて、そう言えばとアキラも思い出す。 二人共経緯は異なるが好きだという言葉を受け入れてもらい、付き合ってきた。 中学生らしい健全な付き合いとは違うが、大切にしてもらっている。 不満を口にしても受け入れられ、俺が悪いからと全てを許された。 そればかりか、精一杯愛してくれ、思わず幸せで気絶してしまうかと思うほどだ。 では何をして上げられたかと考えると、あまり思いつかない。 しいてあげれば、この間に図書館島へいくむつきの為にお弁当を作った事ぐらいか。「それだけ?」 思わず殆ど何もしてあげていないと、アキラが驚いたように呟いた。 もちろん、当人であるむつきの前でそう言えばこの野郎と怒られることだろう。 普段仕事で疲れたり、心折れそうな時にどれだけ支えられてきた事か。 実際何度も折れかけては、泣いて縋って頭を撫でてもらってきた。 笑いかけられたり甘えられたり、慰められたり。 些細な事で良いのだ。 それこそ朝起きた時に、おはようと一通のメールが携帯に入っているだけでも。 日々不安なく、体の何処かでエネルギーが作られ続ける彼女達にはまだまだ理解できそうにない。「返さないと。何して良いか、わからないけど」「それで悩んでたんだけど……先生が喜ぶ事ってなんだろね」「うーん」 二人で頭を悩ませること数分、辿り着いた答えはだいたい同じであった。「先生変態だから、変態的なこと?」「ちょっと変わったエッチ?」 感謝されているのか、されていないのか。 美砂もアキラも苦笑いしながらの、提案であった。 でも変態的なエッチとはなんだろうと、その足は自然と答えを求めて歩き出す。 とりあえず、皆の意見を聞く為に、皆がいるコテージへと。 美砂とアキラが不在の朝食を終え、コテージの前に戻ってきたむつきは小首を傾げた。 戻ってくる間にも何度も傾げてはいたのだ。 何やら皆の様子が変、普段の学校生活はともかく、ひかげ荘のメンバーは常に変だが。 二人の居場所を聞いても露骨に話をそらされ、ニヤニヤと。 さらに今日は雪広がゆっくり致しましょうと、ビーチにはいかないとまで。 帰りの時刻は十七時を予定をしており、それまでゆっくりと疲れを癒しましょうと。 おかしすぎる、二年A組の中では比較的大人しいメンバーが多いとは言えおかしすぎる。「けほっ、ていうか最後に出てきた野菜ジュース。なんか粉っぽかったんだが」 喉がおかしいと、水が飲みたくなってきた。 それとトイレに行きたいわけではないが、妙に股間辺りがむずむずとする。 超に貰った軟膏の出番かと、いそいそと玄関を開けて固まった。「お帰りなさいませ、ご主人様」「お帰りなさいませ」 マイクロビキニ姿の美砂とアキラに出迎えられたのだ。 ちなみに美砂が黒でアキラが白。 アキラは恥ずかしそうに局部を何度も腕で隠そうとしており、美砂は寧ろ私を見てとばかりに腰に手を当てポーズをとっている。 間違えてそういうお店に来たのかと、勘違いしそうであった。 だがそんなはずがあるはずもなく、思わず喉の奥の粉っぽさも忘れ、ぽかんと立ち尽くしてしまう。「ちょっと長谷川、先生呆れてるんだけど!」「やっぱり、メイド服とか……柿崎あれ」「お?」 頭を抱えて美砂が叫び、代替案をアキラが呟いた時、気付いた。 アキラが指差したのはむつきの股間、ズボンがはち切れそうにテントを張ったところだ。 ハッと我に返ったむつきが咄嗟に隠すももう遅い。 にやにやとそっか、そうなんだと笑いが止まらない二人にむつきは両腕を抱えられた。「ちが、そう朝。朝だからさ、飯の時も隠すのが大変で」「長谷川、ありがとう。先生やっぱり、こういうの大好きなんだ」「生地も薄くて乳首が透けたり恥ずかしいけど、先生が元気になってくれるならいいかな?」 必死にいいわけをするも、二人に聞いてもらえずずるずると連れて行かれる。 何処へかと言うと、昨晩もアキラと一緒に入ったバスルームにであった。 コテージに備え付けのバスルームだが、かなり広く空間を作って設計されていた。 それこそ、浴槽の外にエアベッドマットを敷いても十分空きがあるぐらいには。 実際にベッドマットがあり、まだ余裕があったのでその広さは一目瞭然だ。 もはや何が何だが、思考停止中のむつきの服を二人が嬉々として脱がし始める。「君達、俺の服を一生懸命脱がす前に説明をしなさい、説明を。確かに正直嬉しいけど、素直に楽しめないだろうが」「簡単に言うと、いつもエッチで気持ちよくして貰ってるから」「今日は私達が先生を一杯気持ち良くしてあげる」「説明に全然なってないぞ、この野郎」 いくらなんでも突然過ぎるし、方法がまたアレだ。 むつきも二人と付き合う前は風俗三昧で、マットでのローションプレイは慣れている。 情報源は長谷川か誰かだろうが、突然それをしようと思った二人の思いが分からない。 何を切欠に、どう思って。 ただ二人が余りにも一生懸命なので、問い詰めるのも悪い気がしてきた。 二人のやりたいようにと、脱がせてくる手に抗わず、むしろ率先して動いて服を脱いだ。 すると自分でも不思議な事に、一物は完全臨戦態勢であった。 可愛い嫁と彼女がエロイ格好をしているとはいえ、一瞬で身構えるとは歴戦の戦士過ぎる。 もちろん身構えた獲物はグレートソードであった、たぶん。「じゃあ、私がここに座るから先生はうつ伏せで。膝の上にどうぞ」 マットの上に美砂が正座し、ぽんぽんとその膝を叩いてきた。 戦士が猛り来るっているので、折れないように苦戦しながらうつ伏せに寝る。 それから言われた通り美砂の膝、谷間となったそこに顎を乗せるように顔を乗せた。 直ぐ目の前は美砂のおへそと、マイクロビキニで強調された割れ目が目の前だ。 今気付いたのだが、マイクロビキニの割りに陰毛が全く見えない。 旅行の為に剃ったのか、それともこのプレイの為に慌てて剃ったのか。「アキラの準備、もう少しかかるから。先生はこっち、なんて言うんだっけ?」 ぬちゃぬちゃと後ろでする水音、ローションを混ぜる音がその準備だろう。 えっと、と思い出しながら美砂が濃紺の瓶からコルクを抜いてワインを膝の間に流し始めた。 ただし、角度が悪くて太ももとお腹の三角地帯に留まらず流れ出す。 普段の膝枕のつもりでいたので、前方向に足が僅かに傾いていたせいだろう。 むつきの顔が置かれた膝の方にであり、慌ててむつきが流れていたワインをすすった。「あ、あれ?」「慌てるな、このまま飲めるから。もう少し、体重を後ろに掛けてみろ」 流れてくるワインを吸いつつ、河を遡って池に到達する。 それからずずっとワインを飲むに相応しくない音を立てて飲みきった。 後で罪悪感に凹む予感はかなりするが、今さら止められない。 ワインの味が欠片もしなくなるまで、美砂の足とお腹の谷間を舐め続けた。 剃った後でも、ワインでもワカメ酒というのか。 かなりどうでも良い疑問を思い浮かべている間に、アキラの準備も完了したようだ。「先生、冷たいかもしれないけど。少しだけ我慢して」「お、了解」 とろりと背中から尻へと、むつきがローションでデコレートされていく。 ひんやりしたのは一瞬で、直ぐに温かい体温を持ったアキラが背中に抱きついてきた。 全身ローションまみれで、むつきの背中の上を滑り始める。 どうやらマイクロビキニは脱いだようで、直接的なアキラの胸の感触があった。 高級スポンジも顔負けの柔らかいそれが、むつきの背中の上を転がっていく。 ただ全身なだけあって、お腹も太もももあらゆる部分を押し付けアキラが動いた。 美砂のワカメ酒と同じく、動きは拙いが一生懸命さが良く伝わってくる。「先生、気持ち良い?」「ああ、いいぞ。元気になり過ぎて、お前ごと持ち上げられそう。美砂、美砂もビキニ脱ごうぜ。ワカメ酒に、正直無粋」「先生がそう言うなら……ちょっとだけ、ごめんね」 一つ断りを入れてから、美砂がマイクロビキニを脱いでからもう一度膝を置いた。 それからお代わりのワインを、今度こそ零さずに注いでいく。 今度は一気に貪らず、一生懸命奉仕してくれるアキラの体を楽しみつつ、ちびちび飲んでいった。「先生、美味しい?」「最高、だけど。お酒より、正直一度出したい。うつ伏せでいるの辛いわ」 元気がありあまり、体で抑えるのも限界でむつきは中腰の様になっていた。 そのせいでアキラも動き辛そうで、困ってさえいる。 ただし、辛いと言われてもどうすれば良いかまだ良く分からないらしい。 だったらと、テキパキとマットプレイのやり方を語られても困るが。 あたふたとする二人へと、結局むつきが過去の経験からこうだろと指示を出した。「俺が仰向けになるから、アキラの位置に美砂が。アキラはフェラしてくれ」「分かった。アキラ、ローションまだある?」「うん、たくさん」 むつきは美砂の膝から頭をどけると、仰向けとなって両腕を頭の下に敷いた。 エアマットだけで、枕までは用意できなかったらしいので仕方がない。 ローションを体に掛けて跨ってきた美砂を眺める。 少し悩んでから最後に残っていたマイクロビキニのブラを脱ぎ、体を密着させてきた。 ぬるぬるにちゃにちゃと、ローションを刷り込ませるようにむつきの体の上を滑った。 それだけでなく、むつきの乳首とキスしたり普段されるように転がしてみたり。 段々と予想はしていたが、むつきへの奉仕だけを目的としているらしい。 アキラの方も、むつきの開いた足の間に座り込んで一物へと手を伸ばしていた。 これまたローションまみれの手で、まず一物全体を濡らしては滑らせていく。 マッサージするように玉袋をもみ上げ、クックッと刺激して精液を作らせる。 それから竿を手コキして、最後にぱっくりとそそり立つソレをくわえ込んだ。「うほっ」 目の前に美砂がいた為、くわえ込む瞬間に心構えがなく、妙な声を上げてしまった。 竿の周りをアキラの唇が包囲し、ずぶずぶと飲み込んでいく。 ローションのおかげですべりもよく、アキラの口が本当に膣の様に感じられた。「先生、お酒」「お前なあ。今回だけだぞ」 むつきの胸の上で騎乗位のように腰だけを動かし始めた美砂が、ワインの瓶を持っていた。 そして瓶の口をくわえ込み、クイッと瓶を傾け一口分だけ口に含んだ。 先にむつきの許可は貰っていたので、体を丸めて口付ける。 一瞬で終わっては勿体無いと思ったのか、少しずつちょろちょろ流し込まれた。 最後の一滴まで口移しすると、まだ残っているとばかりに侵入してきた舌に口内を味わわれる。 舌と舌、歯茎から歯の裏に至るまでワインの味が尽きても嘗め尽くされた。「美味い……アキラ、イク。イクぞ!」「んっ、んっんーーーっ!」 奉仕されているのに躊躇は失礼と、一瞬の躊躇いなくむつきはアキラの口の中に射精した。 腰が浮き美砂を跳ね飛ばしそうになりながら、アキラの口を蹂躙していく。 咄嗟に頭の下に敷いていた腕も伸ばし、美砂で見えない向こう側のアキラの頭を掴んだ。 まだまだ出るとばかりに押し付け、喉の奥にまで精液を迸らせる。 必死に動くアキラの舌もさらなる射精を促がし、驚く程に射精感が長い。 これは相当なと思っていると、射精感が終わった後にアキラが立ち上がってきた。 とことこと近寄り、寝転がるむつきの横にしゃがみ込んでくる。「れんれぇ」「我慢するな、苦いなら捨て」「んくっ」 口を開けて精液を見せたアキラが、目の前でそれを一気に飲み込んだ。 今こことばかりに、喉から胸、胃へと手で通り道を教えてくれさえ。 終着点は胃であり、はっきりと分かるのかアキラが手でその部分を撫でた。「アキラ、大丈夫か? なにも飲まんでも」「まずかったけど、先生が出してくれたものだから」「アキラ、凄い。先生も言葉ではこう言ってるけど、喜んでるみたいだし。先にどうぞ」「いやいや、これさすがにおかしい。出したのに萎えもしないって」 むつきの一物は出す前と変わらず、天を突くように立ち上がったままだ。 むしろ一度出した事で余計な肩の力が抜けたぜとばかりに、軽快な動きさえ見せていた。 歴戦の戦士はやはり新米戦士とは格が違ったが、むつきはそこまで歴戦ではない。 さすがに、ここまで来ればむつきも分かった。 あの野菜ジュース、妙に粉っぽかったが何かを盛られている。「お前ら、俺に何した。すっげえ不安になって来た」「変なものは入れてないって。先生、超りんから漢方薬貰ったでしょ」「先生がご飯の間に荷物をちょっと探して、見つけたそれを厨房で」「なんだ超の漢方か……ん?」 それなら元々美砂達と使う為に貰った物なのでと思った所で、ある事に気付いた。 そう言えば、漢方薬を貰った時に超が妙な事を言っていなかっただろうか。 確か、彼女達そう言った。 彼女はまだしも、何故複数形でそう言ったのか。 もはやこの美砂やアキラとの関係でさえ、実は見透かされているのかもしれない。 戻ったら一度ちゃんと話してみる必要がある、もちろん最初は美砂達の事は伏せてだ。 仮にばれているとしても、ここまでお膳立てしておいて、世間にばらすとかはないと思いたい。 こういう系統の漢方薬の臨床試験とかやらされそうだが。「アキラ、自分で入れてみろ。美砂も俺の顔に跨ってくれ」「先生、ちょっと御免ね」 美砂が顔の上に跨り、指で開いた秘所の谷間を口の上に落としてきた。 完全に視界は美砂の股座で閉ざされ、目の代わりであるかのように舌を伸ばす。 甘く味付けされたローションの味を味わいつつ、熱い膣の中へと舌を伸ばしていった。 まずは膣口にたどり着く前に、その周りの分厚い肉をより分ける。 蛇が蠢くように侵入していき、膣口からは一気にもぐりこんでいった。 むつきの舌が膣内で蠢くたびに、顔の上で美砂が腰をくねらせ踊る。「ぁっ、んぁ。気持ち良いけど、奉仕に」「俺がやりたいようにやってるだけだ。アキラも、おいで」「うん、先生いれるね」 美砂の膣を口で味わいつつ、今度はアキラの膣を一物で貫いていく。 むつきによる前戯こそなかったが、ローションプレイで十分に中は潤っていた。 それでもアキラは慎重に腰を下ろし、ゆっくりと受け入れてくつもりであった。 しかしやはりそこはまだローションプレイに不慣れなせいだろう。 もはやお約束であるかのように、三分の一を挿入したところで足を滑らせた。 必然的に尻もちをついたは良いが、残り三分の二を一気に挿入してしまったのだ。「ぁ……先生、出てる。私まだ何んぅ」 天井を見上げて喘ぎながら、子宮を汚されるのを感じてアキラが呟く。 アキラも子宮を突然突かれてイッたらしいが、むつきもそうらしい。 もっともむつきは、超の漢方薬のおかげとも言えたが。「お前がくっ、びっくりさせるから。ふぅ……美砂、後ろ向いて寝転がれ。アキラと俺の結合部を舐めてくれ」「はーい、溢れてる。アキラも頑張ったし、えい。やっぱ、まずけど。なんとか」 動きが鈍ったアキラの代わりにむつきが腰を使って、突き上げる。 ローションに加え、精液も新たに加えもはや水音ですらない卑猥な音を立てた。 ぐじゅぐじゅと溶けず混ざりあうような下品な音だ。 その音の源を美砂に舐めさせ、お腹で胸の感触を、口で以前と秘所の割れ目を舐め上げた。 美砂の足を開かせ腕で包むように太ももを抱え、卑猥に割れたそこをである。「アキラ、突いてもらってばかりじゃ奉仕になんない」「む、無理……柿崎手伝って」「しょうがないなぁ」 完全に腰が砕けたアキラの代わりに、美砂がそれを手伝った。 結合部に舌を伸ばしながら、アキラの腰に両手をそえ石臼のように回転させる。 中でどうなっているかは、普段自分がされているので良く分かった。 子宮口でむつきの亀頭を刺激するように、アキラの腰を回転させた。 ただしそれは、アキラも刺激され続けるのと同じ意味であった。「待って、柿崎待って。感じ、感じすぎちゃう」「駄目、先生が気持ちよくなるのが一番大事。先生、アキラの子宮口気持ち良い?」「たまらない、今直ぐにでも出そうだ。しかも、これ開いてきてる。いずれ、子宮の中にも挿入できるんじゃないか?」「アキラ、良かったね。もっと強く子宮の中を精液で叩いてもらえるかも」 羨ましいなとばかりに、美砂はさらに強く下に押し付けるようにアキラの腰を回した。 だがされているアキラの方は溜まったものではない。 ただでさえ、滑った際の強制挿入でイって射精されているのだ。 敏感なところに、子宮口を亀頭でぐりぐりと刺激され続ければ、気絶してしまう。 むつきに奉仕して満足させようなどと、浅はかだったかとちょっと後悔していた。「先生、ごめんなさい。次イッたら、しばらく動けない」「気にするな、その間は美砂に相手をして貰うさ。気がついたら、直ぐに相手してやるよ。本当に全然萎える気がしねえ。漢方凄いな、漢方」「ちょっと、もはや別の薬の気もするけど」「まあな、それじゃあ。アキラは少し休憩だ。ほら、イクぞ!」 アキラの中での二回目の射精であった。 この時はむつきも手を使ってアキラの腰を押し付け、思い切り吐き出した。 子宮口をこじ開け、中に直接放つように。 一度目や二度目の射精量と変わらぬ精液で、子宮内を満たしていく。 もはやアキラは言葉も発せられないようで、半分目をまわしていた。 それでもむつきは射精感の度に腰を打ちつけ、最後の一滴までしっかり射精する。「はあ、本当にこれ凄い。アキラ、少しだけ休憩な」「先生、私は? どういうプレイが良い?」 気絶一歩手前のアキラをむつきが胸の上で抱きとめていると、そう美砂が尋ねてきた。 今回のテーマが奉仕となると、あまりむつきが積極的に動くわけにもいかない。 アキラの場合には結構腰を使ってしまったが。 ならばと、少し意地の悪い笑みを浮かべて提案した。「なら美砂、俺の足の間で向こうを向いて四つん這いに」「バックから?」「ちょっと違う、向こうを向いたまま自分で入れてみな」「向こうを向いて四つん這いで……」 一体どういう体位か、気付いた途端にカッと美砂の顔が赤くなっていった。 仰向けに寝ているむつきとは逆方向に四つん這いで伏せるよう挿入。 腰を上下に振ってみせろとむつきは言っているのだ。 入っているところはもちろん、必死に美砂が腰を上下に振るところさえ丸見えである。 なんたる意地の悪い、それも変態的な提案か。 この変態と思わず睨みそうになりながら、美砂は今日だけはと我慢した。 言われた通りむつきの開いた足の間に座り、足が伸びる方向へと四つん這いになった。「先生、いれるから。これ以上は意地悪しないで」「はいはい、分かったよ」 竿を振って挿入の邪魔をしようと思ったが、先に注意されてしまった。 大人しく美砂の奉仕を楽しみますかと、抱いたアキラの胸を揉みながら眺める。 美砂が後ろへと、むつきの方へと振り返りながら、お尻を下ろし始めた。 ただ慣れない体位である事や、視界から遠い事もあり少し手間取っている。 だがむつきが手を貸す前に、自分で後ろに伸ばした手で竿を固定し始めた。「んぅ、全然硬い」 散々舌で舐めて柔らかくされた膣口へと、まずは亀頭を飲み込んだ。 それから徐々に膣の中へとむつきの竿を一口で飲み込んでいく。「気持ち良いぞ、美砂」「恥ずかしいけど、気持ち良い。はぅ、先生のせいで私まで変態になった気分」 むつきの竿を全部飲み込むと、間をおかずに美砂は腰ではなくお尻を上下させた。 これは奉仕、動かないむつきの変わりに、お尻を上下に振って挿入を繰り返す。 むつきからすれば、こんなに楽しい光景はない。 美砂の大きなお尻が自分の股座で必死に振られているのだ。 お尻の谷間の奥では勃起した一物が咥え込まれ、ローションと愛液で光っている。 見た目美しいとはいえないそれを、美砂が咥え込んでいた。 愛液をまぶしてすべりを良くし、何時射精しても良いよとばかりに。 世界一の幸せ者だと、自分の事を思わざるを得ない。「先生、先生気持ち良い? 私の中、気持ち良い?」「いいぞ、可愛いお尻が必死に咥え込んでる。美砂のいやらしいところも丸見えだ」「先生のえっち」 もう本当に恥ずかしいとばかりに、腰とお尻の動きはそのままに美砂は完全に顔を伏せた。 体も四つん這いではなく、女の子座りから体を伏せたように。 むつきとの接触部分を増やしながら、顔を見られないように腕を枕の様にする。「んぅんっ、ふぁ。はっ、先生まだ?」「四回目だからまだ少し、硬いけど射精は少し遅くなるな」「頑張るけど、我慢しなくていいから。時間はまだあるから、一杯好きな時に出して」 なんたる幸せ者、今再びそれを実感し高ぶりが背筋をぞくぞくと上り詰めた。 美砂を貫いていた竿が一回り膨れ上がり、射精が近くなった事を知らせる。 さすがに体を重ねてきた事もあって、美砂もそれに気づいたようだ。 さらにお尻を振るスピードを速め、むつきの射精を促がそうとし始めた。 まだびらびらに開いてもない綺麗な花びらでしっかりむつきの竿を扱きあげる。「先生、私に精液。赤ちゃんの種ちょうだい。お腹に植えつけて」「いくぞ、美砂。好きなだけ、今日は何回でも出してやるぞ」「その為に、色々手をまわしたから。先生は好きなだけ、何回でも私達を孕ませて」「じゃあ、美砂は一回目だ。一杯孕めよ、ほら来た。イクぞ!」 美砂が降ろしてきたお尻にあわせ、一度だけむつきが腰を跳ね上げた。 タイミングはばっちり、歯車がかみ合ったようであった。 体位的に遠かった子宮口へとなんとか辿り着き、亀頭の鈴口を合わせる。 あとは玉袋の中の精液をありったけ注ぎこむだけ。 びゅるびゅると未だ衰えない勢いのまま、美砂の子宮の中に種付けしていく。 まだまだ出るとばかりに、美砂の膣もさらなる射精を促がして締め付けてきていた。「凄い、来てる。先生が一杯、昨日よりもっと!」「すげえ、もう溢れてきた。ほら美砂、膣をもっと締めろ。溢れてるぞ」「無理、足に力が入らないし」 足どころか腰もぬけたようで、美砂は挿入され射精されたまま動けないようだ。 アキラもまだ完全に復活していないが、むつきはまだまだ元気である。 というか、これ本当に何時か萎えるのか心配にさえなってきた。 夕方にまで萎えさせないと、帰りのセスナの中でも立ちっぱなし。 また恥ずかしい笑い話を提供するだけになってしまう。「アキラ、ちょっとだけ起きて」「ぁっ、先生」 美砂の中から一度出て、その美砂をゴロンと仰向けにさせる。 それからアキラを少しだけお越し、美砂の上にうつ伏せに寝かせた。 失礼にも重いと美砂が訴えたが、それに反論する力はアキラにはなさそうだ。 これ幸いにと、むつきはそのうつ伏せにさせたアキラへと覆いかぶさるようにして挿入した。「美砂、こっちキス」「先生、んっ……甘い」「先生私も」「アキラはフェラしたし悪い、こっちで我慢してくれ」 背中の上を滑るようにして、膣の中を楽しみながらうなじを舐め上げた。 両手は二人の胸が重なる桃源郷へと。 三人でナメクジの様にローション塗れの中を絡み合う。 キスを貰えなかったアキラは悲しそうに、美砂へと唇を奪って貰う。 現在時刻は十二時過ぎと、帰りまでの残り時間は四時間。 三人はセスナの時刻ぎりぎりまで使い、奉仕は別にして求め合う事になる。 そしてむつきもそれまでになんとか漢方の効能を抜く事に成功した。 -後書き-ども、えなりんです。主人公のパワーアップ回(笑)それはともかくとして、今回までが厳密にはアキラ編かも。美砂の言う通り、一先ずはハッピーエンドという形で。多分、以後は二人共心に黒い感情を抱く事も減るでしょう。ハーレムへの布石というか、下準備。ギスギスしたのは、好きじゃないですしね。それで、次回からは新章の麻帆良祭編。更新は土曜日です。