第三十二話 のどかの前に出られない格好に! 一応断りは入れたものの、ベレー帽を取り上げられた綾瀬は目が点であった。 最近とみに抱負になってきた性知識を持ってしても、その行為の意味が分からない。 つい先程までのむつきの言動からも、綾瀬の体に触れるつもりがないのは分かる。 だがその代替行為と、ベレー帽が全く持って繋がらなかった。 少しばかり状況を忘れて小首をかしげていると、むつきのもう片方の手がベルトを外し始めていた。 しかし、片手では上手く外せず、カチャカチャと金具を鳴らすに終わっているだけだ。 本人は必死なのだろうが、見ているほうとしてはもどかしくもあった。「あの、その程度なら私でも」「すまん、早速言葉を破っちまった」「でも流石にパンツはご自分でお願いするです」 まさか男性のズボンのベルトを外す日が、こうも早く訪れようとは。 何処までも熱くなって火照る顔で、生唾を飲み込みながら綾瀬がベルトをはずしていく。 ベルトを外し、チャックまで下ろすと完全勃起状態のそれが飛び出してきた。 先走り汁がテントを張ったトランクスの中で染みを広げてさえいる。「ひぅ」 思わず便座の蓋の上で、悲鳴を上げて後ずさってしまう。 その綾瀬の目の前で、むつきは我慢出来ないと躊躇の暇なくトランクスをずり下げた。 今度こそ完全に解き放たれたむつきの獣が、涎を垂らしながら綾瀬の目の前でそそり立つ。 グロテスクな塔の出現に、もはや悲鳴も上げられない綾瀬であった。 湯気さえ出そうな顔を必死に両手で隠しては、指の隙間から凶悪なそれから目が放せないでいる。 思い出したのは、アキラの陰部をそれで貫いた光景であった。「綾瀬、靴下貸してくれ」「靴しぁっ」 何故そんなものをと、ようやく竿から目が離れむつきを見上げた。 そこで綾瀬は自分のベレー帽がどうなっているかを知った。 あろうことか、むつきはベレー帽の内側に顔を突っ込んで匂いを嗅いでいたのだ。 これ以上恥ずかしくなれば、頭が爆発するのではないだろうか。 そんな馬鹿な考えが頭に浮かぶ程で、靴下をどうするかなんて思考が吹き飛んでいく。 むつきに言われるままに、ニーソックスを脱いで差し出された手に体温の残るそれを手渡した。 もちろん、手が触れぬように上からふさっと落とし、便座の蓋の上を器用に後ずさった。「後で新しい奴を買う金はやる。思い切り、汚すぞ」「ぁぁ、ぅ。はい、です」 脱ぐ事で長いニーソックスはじゃばら状に縮まっている。 むつきは勃起状態の竿へと、そのじゃばら状になったニーソックスを被せた。 まだ綾瀬の体温が残るそれの上から、握りつぶすように一物を握った。 綾瀬のベレー帽の匂いを嗅ぎつつ、ニーソックスで扱きあげる。 その当人が何も言えず、言葉にならない言葉を漏らしている目の前でだ。「綾瀬」「はひゅ」 名を呼ぶと、先程ツアーコンダクターをしていた宮崎に負けず劣らず噛んでいた。 しかし、名を呼ばれた意味は殆どない事に気付いたようだ。 むしろ名を呼ぶそれさえ気分を高める行為だと気付き、何処へ目を向けて良いやら。「綾瀬の匂い、甘いミルクの匂いがする。良い匂いだ。靴下も暖かくて生地がきめ細かくて、気持ち良いぞ綾瀬」「あの、こういう場合は名前で呼ぶって。何を言ってるですか、私は!?」 目の前で自分の靴下でオナニーされ、相当焦っているようだ。「夕映、気持ち良いぞ。お前の靴下が、お前の中が。出る、出すぞ」「ぁぅ、ぁぅっ」「夕映ぇ!」 元より腰を引いた中腰状態から、むつきが綾瀬の名を呼び急に体を前に倒す。 危うく額同士がぶつかりかけたが、間一髪夕映がその一撃をかわしていた。 しかし、逆にむつきの顔が近付き、目の前で快楽に蕩ける顔を見せ付けられてしまった。 視線をゆっくり落としていけば、腰は震えており、じゃばら状の靴下が握られている。 根元はしっかりと握りこまれ、余裕のある足の先端部分が何かに打たれ波うっては染みを広げていた。 白い白濁液に、汚されている事がはっきりと分かった。 その汚されたニーソックスは床に取りこぼされ、べちゃりと音を立てる。 のみならず普段綾瀬の足を受け入れる穴から、どろりとした白い液体を吐き出してさえ。「私の靴下で、先生が。靴下が犯されたです」「あや、夕映。次、そっちの靴下も」「こっちもですか。今、今直ぐに脱ぎます」 もはやむつきの言いなり状態で、今度は左の靴下を脱いで渡す。 また穴に入れるかと思いきや、むつきはじゃばら状のそれを伸ばした。 わざわざ匂いを嗅いでいたベレー帽を綾瀬に返してまでだ。 ニーソックスなのでそこそこ長く、それから太ももにしては細い穴に挿入する。 何故という疑問も、もはや綾瀬が浮かべられず、ただただ自分の靴下が犯される様を食い入るように見ていた。 だがさすがにむつきの次の行動には黙ってはいられなかったようだ。「夕映の匂い、ちょっと臭いけど良い匂い」「止め、止めるです。そんな汚い、恥ずかしすぎて顔から火が」 ニーソックスを犯しながら、先端部分、綾瀬の足を包み蒸れた部分の匂いを嗅いだのだ。 まるでベレー帽では足りなかったとでも言うように。 綾瀬も相当混乱しているが、むつきもこれでかなり頭が沸いているらしい。 蒸れた足の匂いがむしろ良いと、鼻に押し付けて深呼吸さえしていた。「イク、夕映の足の匂いで。臭味で、イクっ!」「嘘、私の足の……嘘です、こんなの酷いです」 恥ずかしさのあまりついに、綾瀬がぽろぽろと涙を零し始めていた。 ただし、今のむつきにはその表情でさえおかずにしかならなかった。 泣き零れる綾瀬の涙を前に、嗜虐性を持った危うい心がぞくぞくと刺激される。 より一層、綾瀬のニーソックスを汚しつくして、一度外側で竿を綺麗に拭きさえした。 しかも一頻り綺麗にすると汚れきったそれを、綾瀬に見せ付ける。「とても気持ち良かったぞ。ほら、こんなにたくさん出たぞ。夕映のおかげだ」「ぐすっ、逐一見せるなです。この変態鬼畜教師、もう吹っ切れたです。でも靴下はもう品切れです。靴は駄目ですよ、歩けなくなってしまいます」「ハンカチあるか、それとブラもしてたら」「馬鹿にするなです、ブラぐらい。ちょっと待つです」 ハンカチだけはお尻のポケットから直ぐに渡してくれた。 それを使いまずは、綾瀬がぽろぽろと零していた涙を拭いてやった。 だがブラジャーだけは、おいそれと外せない。 何しろオーバージャケットはあるし、中にはハイネックのインナーもあるのだ。 インナーのお腹の部分から手を差し込んで紐らしきものを肩から外す。 後ろ手に背中に手を回さなかったのは、フロントホックだったからか。 もぞもぞと時間をかけて脱いだブラは、スポーツブラであった。 ただし、完全にスポーツを目的としたそれではなく、一応はふくらみを包む目的が優先されてた。 真っ白な布地に縁に小さくフリルがあしらわれ、ある意味で中学生らしい一品だ。「あまり、匂いは嗅がないで欲しいです」「無茶言うな。それと口の中に、唾を溜めて」 早速渡されたスポーツブラに顔を埋め、胸一杯に綾瀬の匂いを吸い込んだ。 探検ツアーで一時間程度歩いたせいか、甘い匂いの中に酸っぱさが混じる。 しかし不快どころか、甘さと酸っぱさが融合した果実の様にさえ感じられた。 この人はと呆れながら、綾瀬は言われたとおりにもごもごと口の中で唾液を溜め始める。 その綾瀬の口の前にハンカチが差し出され、れうっと溜まった唾を吐いた。「甘酸っぱい夕映の匂い、唾液で滑って手が止まらねえ」「想像はしてましたけど、私の唾液で。先生のアレが、黒光りして」 先程までは靴下を犯していたので直視こそ避けられた。 しかしながら今度は折り畳まれたハンカチで扱いているので、綾瀬から丸見えであった。 文字通り黒く光る竿の上を、唾液を含んだハンカチがゴシゴシと強めに滑る。 そんなに気持ち良いのか、羞恥を通り越して一回り、興味さえわいてきた。 だがまだ綾瀬に手伝うような勇気はなく、見ているだけで精一杯だ。 扱かれる度に唾液はひろがり、亀頭の鈴口からは精液と先走り汁が混じって出てくる。 普段コレが美砂やアキラの中で同じ事をと、考えが廻らずにはいられない。「夕映、また出る。今度は夕映のハンカチの中に」「ちょっと待ってくださいです、そのままだと。私に、顔射され。のどかの前に出られない格好に!」「夕映ぁ!」 名前を呼ばれ間に合わなかったと、綾瀬がその時を待って瞳をきつく閉じた。 しかし想像したような熱くてねっとりとした白い液体がかけられる事はなかった。 鼻を突き刺す刺激臭こそあれ、そっと目を開けてみるとむつきがちゃんと制御している。 射精しなかったわけではなく、扱いていたハンカチで亀頭を押さえていたのだ。 小さな四角い布でたっぷりの精液を受け止め、又しても地面にそれを捨てた。 一体どれだけ綾瀬の私物を汚せば収まるのか。 むつきの一物は相変わらず天井を指差すように、萎える様子がなかった。 しかもあろう事か、むつきは持っていた綾瀬のスポーツブラで竿の精液を拭っていた。「先生、あとは渡せるものはパンツぐらいしか」「やべ……つい、べとべとなのが気持ち悪くて。ちょっと使う気にはすまん」 一応の謝罪を終えてから、むつきはスポーツブラも下に捨てた。 そこで一旦冷静になってしまい、お互い無言となってしまう。 むつきの一物はまだまだ元気で、むしろ大きくさえなっているようにも見える。 だというのに、綾瀬が手渡せる着衣はもはやパンツのみ。 オーバージャケットは論外だし、さすがにそれを使えば皮が擦り切れてしまう。 ホットパンツも同様で、パンツを除けばあとはインナーぐらいだが。 裸の上にオーバージャケットを着ても、到底隠しきれるものでもない。「ゆ、綾瀬。ここで止めとくか。少しは萎えたから、腹痛のままって事で前屈みで誤魔化して」「そんな凶悪なもの。隠し通せるとお思いですか。ちょっと向こう、向いていてくださいです」「ああ、分かったすまんな」「謝罪はもう、何度も聞いたですよ。それこそ、聞き飽きる程に」 本当に男の人はとでも、今にも出てきそうな口ぶりである。 言われた通り、脱ぎかけのスーツのズボンに四苦八苦しながら振り返った。 そこにはトイレの扉ぐらいしかない。 落書きの一つでもあれば楽しめるが、図書館島は清掃が行き届いているようだ。 そもそも落書きするような連中は図書館島まで金を払ってまで来やしない。 ごそごそと綾瀬が脱ぐ音に気をそらされつつ待つ、五分ぐらい長い時間を待った。 それとも五分という長い時間は、むつきが内心焦って体内時計が狂っていたせいか。「先生、もう良いです。これ、あまりジロジロ見ないで下さい。あと匂いを嗅ぐのも禁止です」「あいよ。靴下同様、まだ温けえ」「そう言う事も言わなくて良いです」 早速借り受けた綾瀬の三角形の紐パンで、まだまだ硬い一物を握り締めた。 綾瀬の体温とちょっとした湿り気は、何度もオナニーされて濡れたのか。 もちろん、それをわざわざ指摘して確認する程に馬鹿ではない。 柔らかな布地のせいか、シュッシュとやけに響く音を立てながら一物を扱いた。「すべすべの生地が気持ち良い、これだけで何度でもイケそうだ」「こんな連続で何度も。一体超さんは何を考えてこんな漢方を作って」「後で聞いたら、俺にも教えてくれ。夕映、見てるか。お前のパンツを俺が汚してるぞ」「他に目のやり場がないですから。混ざった液が染みてきたです」 便座の蓋が冷たいのか、綾瀬が女の子座りに変えていた。 少々窮屈そうだがそれを感じさせず、視線はむつきの一物に固定されている。 自分のパンツが犯される様子を目を皿の様にして食い入るように見ていた。 とても、目のやり場がないから仕方なくと言うようには見えない。 そんな綾瀬にオナニー姿を視姦され、次なる精液が超特急で袋の中で生成されていった。「夕映、また出そうだ。これで最後、最後だから」「最後にしてもらわなければ困ります」 また絶頂感が強くなり、前屈みになったむつきが綾瀬にキスできそうな程に近付く。 綾瀬も少しはなれたのか、少し身を引くだけで耐えていた。 生々しい男の、興奮した獣のような荒い息遣いに耳を犯されながら。「クソ、超の奴絶対絞ってやる。その前に夕映のパンツを、ぐぁ出る。夕映!」「私のパンツが。先程まで履いていたパンツが、どろどろに」 これで最後だからと、あふれ出す精液は止まらない。 綾瀬のパンツから溢れ、むつき自身の手を汚してもまだ終わらなかった。 このまま履けば綾瀬が妊娠しかねない程に、汚しまくっている。 そして布地よりも付着した精液の方が多い程になって、ようやくむつきはそれを捨てた。 べちゃりと一番生々しい音を立てて、床の上に溢れた精液を流れさせていった。「手がべとべとだ、久しぶりに最悪の気分だ」「先生、これで手を。トイレットペーパーですが」「悪いな、綾、夕映。ああ、もうめんどくさい夕映」「どうか、その呼び名はここだけで勘弁してください。絶対にパル辺りに騒がれますから」 普段から美砂やアキラをプレイベートと仕事で呼び分けているのだ。 それぐらい朝飯前だと、主に右手についた精液を綺麗に吹き上げた。 汚れたトイレットペーパーは、便座の蓋の下に押し込んだ、そこまでは良い。 良いのだが、まだ全然一物が萎えていなかった。 比較的柔らかい布地の数々で扱いてはいたが、単純な黒から赤黒く充血してさえいた。 少しだけ萎えた感は出てきたが、殆ど臨戦態勢と代わらない。「本格的にまいったな。もう、戻るのは諦めるか。夕映、すまんが先に戻ってくれ。連絡とって美砂かアキラに来て貰う」「先生を一人残して戻れば、私がのどか達に怒られてしまいます」 一つ溜息を漏らし、綾瀬が最終手段ですとオーバージャケットに手をかけた。 本当はやりたくなかったがとさらに前置きし、震える手でボタンを一つずつ外していく。 その時、初めてむつきは疑問を抱いた。 オーバージャケットの下に、夕映はハイネックのインナーを着てはいなかったかと。 今そのハイネックがオーバージャケットの襟口から見えないのだ。 恥ずかしそうに顔を火照らせ何かを我慢するように綾瀬が唇を噛んでいるのは何故か。 その答えは顔を背けると同時に、綾瀬がオーバージャケットを肌蹴た事でわかった。「腰が抜けて、動けないです。どうぞ、好きにおかずにしてください」 便座カバーの蓋の上でやや股を開き、両手は必死に蓋の縁を握り締めている。 羞恥に耐える仕草で顔を背け瞳を閉じて、綾瀬が全てをさらけ出していた。 ハイネックのインナーも、ホットパンツも今は彼女のお尻の下だ。 オーバージャケットの下は何一つ身につけてはいなかった。 ささやかなふくらみと桃色の二つのぽっちも、絶壁を下った先の無毛の割れ目さえ。「綺麗だ、夕映。体が小さいとか、胸が小さいとか本当にどうでも良い」「男子トイレの中で言われても、嬉しくなんて」「夕映、こっちを向いて。その顔を見せてくれ」「ぁっ、駄目……キスは、それはまだ」 背けていた顔の頬に手を沿え、軽く力を込めればあっけなく正面を向いた。 さらに顎に手をかけ、上を見上げさせるとむつきは顔を近づけていった。 弱々しい抵抗の言葉もあがりはしたが、それで止められるはずがない。 ただし、忘れてはならないのは、豆腐メンタルなむつきの精神力だ。 特に性交に関する上での精神力は並大抵のものではなかった。「ぁっ、おでこ」 むつきがキスをしたのは、綾瀬の磨き上げられたおでこである。「生徒の大事なファーストキス、こんな場所で奪うとでも思ったか。綺麗だって言葉に嘘はないがな。恥ずかしながら、思い切り誘惑されちまった」「前以上に先生が元気に。私の裸を見て、なんですこの感情は。胸が締め付けられるようです」「俺はなにも言わん。その感情はお前が答えを出せ」「はいです。先生、私をおかずにしてくださいです」 しないでかと、むつきは五回目にして始めて自分の手で竿を握り締める。 自分の精液まみれで少々気持ち悪いが、視線だけは綾瀬の裸体に注いでいた。 細い首から鎖骨、なだらかな丘となる胸に可愛らしい乳首がちょこんとあった。 今直ぐにでも触れては摘み上げたいが、我慢する。 我慢はするが右手はしないと、綾瀬の裸体をおかずにオナニーを始めた。「綺麗だ、夕映。美砂ともアキラとも違う、別種の綺麗さだ。お前がこんなに綺麗で可愛い女の子なんて知らなかった」「まさか、私が綺麗などと形容される日が来ようとは」「何度でも言ってやる、綺麗だ夕映。今凄く、お前を汚したい。真っ白な肌を俺の白で汚したい。かけて良いか、ジャケットにはかけないから」「掃除が大変なので、できればお腹の上にお願いするです」 本当にそれこそまさか、許可が出るとは思いもしなかった。 もう一度綾瀬の顔に自分の顔を近づけ、右手を忙しなく動かしながらおでこにキスする。 何度も何度でも、唇が擦り切れ血が出るのではと思う程にだ。 その幼いキス音の一つ一つに綾瀬が反応し、体を震わせていた。 嬉しいのか恥ずかしいのか、目尻に涙さえ浮かべながら受け入れている。 その証拠に、おへそから続く下腹部、そのさらに下の秘所の割れ目から愛液が流れ落ち始めていた。 女の子座りに先程変えたのは、便座の蓋を汚す懸念があったからかもしれない。「夕映、俺に汚すなって言いながら。可愛いな、こいつ」「そ、粗相ではないです。むずむずして勝手に」「知ってるよ。可愛い夕映がエッチな気分になって濡れたことぐらい」「エッチじゃないです、決して」 何を今さらと蚊の鳴くような声での抵抗は軽く聞き流した。 右手をぐちゃぐちゃに汚しながら、綾瀬をもっと汚すために扱きあげる。 もうこれで何度目の事であったか。 回数さえ忘れては、綾瀬の裸体をおかずにオナニーを続けた。 滴る愛液が増せば興奮したむつきも右手の動きを加速させる。「夕映、そろそろかけるぞ。お前のお腹に、腹の上から妊娠させてやる」「止め、それ反則です。そんな事はあるはずがないと分かっているのに、キュンキュンと切ないです。切ないのです」「受け止めてくれ、夕映。夕映ぇっ!」 羽織っているオーバージャケットにだけはかけまいと、むつきが身を乗り出した。 片膝を便座の蓋の上に乗せ、綾瀬の細い首に腕を回して抱き寄せる。 頭髪の甘い匂いで最後の駄目押しを行ないながら、綾瀬のお腹に一物を擦りつけた。 滑らかな肌の上に亀頭を走らせ、びしゃびしゃと精液を衰えぬ勢いのまま吐き出す。「ぁっ、熱い。熱いのがお腹の上に。犯され、汚されていくです」「夕映、しっかり孕め。来年にはお母さんだ」「母、この私が。お爺様、私もついに人の母に」 ついに綾瀬からむつきは抱き返され、より密着してそのお腹の上を汚していった。 オーバージャケットの件は辛うじて頭の隅にある程度だ。 九割方を綾瀬を犯す事のみに費やし、可愛いおへそすら精液の海に沈めた。 零れ落ちそうな精液は慌ててトイレットペーパーで拭い、再びおでこにキスする。「もう少し、あと少しだ夕映。俺の為に、頑張ってくれるか?」「はぁふぅ。が、頑張るです。先生、割れ目の辺りもお願いするです。お尻にまで垂れてしまって。拭きたいのですが動けません」 少し腰をむつき側に引き、やや仰向けに綾瀬を寝かせるようにした。 こういう時は、小さな体も割りと便利なのかもしれない。 お腹の上の精液もあらかた拭き終わり、愛液にまみれた割れ目も吹き上げる。 そんな時だ、綾瀬の携帯電話が鳴り響いたのは。 突然現実に引き戻され、危うく綾瀬は便座の蓋の上から転がり落ちかけた。 咄嗟にむつきがお腹に手を置いて安定させ、もう片方の手で携帯電話を手渡す。 脱いだホットパンツの尻ポケットに入っていたのだ。「ゆ、ゆえゆえ。大丈夫?」「のどか?」 相手はどうやら宮崎であり、全く戻ってこないむつき、特に綾瀬を心配したのか。 相変わらず小さい声なのでむつきには聞こえないが、後ろで早乙女がはしゃいでいる声が丸聞こえだ。 恐らくはガイド役も代わって貰ったのだろう。「あの、先生が相当具合が悪いようで。まだ薬も」「そうなんだ。先に飲んで、あっ……おトイレ中だったら渡す事も」「だ、大丈夫です、のどか。先生のぉっ」 あまりに綾瀬が宮崎を必死に構うので、むつきに小さな嫉妬と悪戯心が湧いた。 現在綾瀬は、トイレの個室でオーバージャケットを敷き布団に便座カバーの蓋の上で仰向けに寝ている。 ここがもし寝室で、布団の上なら正常位で男を受け入れる体勢なのだ。 先程拭いてやった幼い割れ目からは、新たに愛液が染み出し準備は万端であった。 と言っても、さすがにこんな場所で処女を奪うつもりはさらさらない。「先生、何を」「先っぽだけだ。処女膜は無事だから気にするな」「まだのどかと電わぅぁ」「ゆえゆえ?」 膣口にさえ亀頭は触れさせず、大陰唇や小陰唇を弄ぶ程度である。 それでも処女の綾瀬にとっては、パニックに陥る程の状態であるようだ。 電話のマイク部分を手で押さえ、必死に声が届かぬよう気をつけていた。「夕映、こうしてるだけでイケそうだ。セックスしたい、夕映とセックスしたい」「今度させてあげますから、今は勘弁してくだぅ。なぁ、でもないです」「そう? なら良いんだけど。あのね、こっちはね」 綾瀬としては直ぐに電話を切りたいのだが、宮崎が話したそうにしていた。 むしろ、むつきのトイレを待つ綾瀬が手持ち無沙汰にならないように気を使っているのかもしれない。 大変大きなお世話なのだが、綾瀬としては宮崎を怒るに怒れなかった。 その間にもむつきの行為はエスカレートの一途を辿る。 綾瀬の両足首を手に持ち、大開脚をさせて綾瀬の陰部を亀頭で攻め立てた。「夕映のおまんこが咥え込みたがってるぞ。とろとろ愛液垂らして、気持ち良い。夕映のおまんこ気持ち良い」「うぅ、柿崎さん達を相手にする時の意地悪な先生です。はぅぁ、んぁっ」「ゆえゆえ、もしかして。ゆえもお腹痛いの?」「ら、大丈夫れす。少し疲れぅぁ、んっ」 とても会話する状態ではない綾瀬を不審に思いつつ、宮崎がさらに気を使い始めた。 綾瀬が我慢しているのではと、このまま電話が切られるのを待つのは勿体無い。 挿入してしまわないように気をつけながら、むつきは前屈みに顔を近づけた。 腰は時計周りに動かし、膣口部分を執拗に攻め続ける。 その状態のまま、綾瀬のおでこにキスの嵐をお見舞いして電話越しに聞かせた。「止め、お願いです先生。意地悪な男の人は嫌いです」「夕映が可愛くて綺麗だから、止められない。宮崎にも聞いて貰おうぜ。俺達がどれだけ愛し合ってるか。実はトイレでセックスしてますって」「まだ、セックスでは。のどか、少々取り込んでますので後でかけなおすです」「う、うん。ごめんね、長々と。あの夕映もお薬ちゃんと飲んでね」 ブチリと切れた電話を胸に抱え、綾瀬がよくもと睨み上げて来る。 その瞳で、絶対のどかに腹痛だと思われたと抗議してきていた。 ごめんと呟き、おでこにキスしても機嫌は変わらずだ。「後で、誠心誠意のどかに説明してもらうです」「その程度で許してもらえるなら、いくらでも。その前に、萎えるまで付き合ってくれ」「本当、仕方のない人です。意地悪したかと思えば、図太くもお願いしたり。こんな呆れ果てるような人は会った事がないです」「運命の出会いかもな」 失敬なという憤りの言葉の後で、むつきは腰の動きを再開させた。 まだ完全なセックスとはいえない。 それでも一回のセックスは、五回のオナニーに勝る。 次に一度完全に満足すれば、半立ち程度にまでは収まる気がする。 もちろん、さらにそこから誘惑されれば即座に元気になってしまうだろうが。「夕映、出る。このまま、夕映のおまんこにかけるぞ」「中でなければ、もう構いません。今はこれが精一杯です」 一瞬の隙、それをついて綾瀬が逆にむつきの頬に唇を押し付けた。 カンフル剤としては十分過ぎる。 腰が壊れかねない程にむつきは綾瀬の陰部を亀頭で攻め上げた。 処女膜を傷つける事だけは気をつけ、それでも何度か膣口を亀頭で押し広げた。 セックスのセの字ぐらいには到達しただろうか。 処女の綾瀬を犯しながら、背筋を上り詰めてくる快感に抗わずその名を呼んだ。「夕映、来た。これで本当、本当に最後だ。かけるぞ、夕映の大事な部分に」「はぅふぅっ、良いです。本当に終わらせてください、お風呂入りたいです。ひかげ荘の露天風呂、先生と。浴衣なんてもういらないです。どうせ、全部見せてしまったのですから」「今夜、皆で入るか。浴衣は禁止、裸で。夕映、イクぞ。夕映!」「んくぅっ、ぁぅ。熱っ、お尻に大事な部分にも熱いのが。体中に先生が……」 綾瀬の秘所ばかりか、小さなお尻までもを精液で汚し擦りつけた。 自分の手で射精を絞りあげもして、股座から尻、お腹を登って胸、首、顔とかけていく。 もはや完全に言い逃れは不可能だが、どこか満足したような気分にもなる。 ありったけの精液で綾瀬の全身を汚しつくすと、むつきは処理に取り掛かった。 トイレットペーパーで綾瀬についた精液を拭い、犯して地面に捨てた衣類も集めた。 こんな証拠を安易に残せば、後々大問題に発展しかねない。 力尽きたように喘いで起きない綾瀬の服も着せ、ぱしぱしと頬を叩いて起こしにかかった。 -後書き-ども、えなりんです。更新時間が不定で本当に申し訳ない。三人の悪ふざけの結果がこれだよ。何プレイですか、これは。主人公(笑)がひたすら美少女の前でオナニーにふける。もう意味がわからない、Lもサジを投げるレベルです。あと、これは寝取りなのでしょうか。答えは永遠に謎かもしれませんが。とりあえず、夕映追加です。それでは次回は土曜日です。