第三十四話 実は先生意外とポイント高いんや 全員が生まれたままの姿で、開放的にひかげ荘の露天風呂を楽しんでいた。 最初は恥ずかしがっていた和泉や朝倉も、時間差はあれ慣れ始める。 唯一の男であるむつきが、思ったよりもじろじろ見る事も無く、自然体だったからだ。 極々自然に、両隣の美砂やアキラ、結局胡坐の上に戻ってきた夕映とイチャイチャしている。 それがむつきの自然体であった。 他の面々も湯当たりしないよう、時々は湯船を出て岩場に腰を落ち着け夜風で体を冷ましたり。 四葉が持ち込んだ甘味に舌鼓を打っては、温いが甘いジュースで水分を。 皆が思い思いに楽しんでは、お喋りに花を咲かせていた。 主な話題は自分を未来の火星人だと言い張る超の、妄言についてであった。「だから、数百年後には人類は生存地を火星にまで広げたは良いが。日本のアニメは良くできてるネ。スペースノイドとアースノイドの戦争が激化したネ」「まんま、ガンダムじゃねえか。さすが麻帆良最強の馬鹿も、ストーリーテラーの才能まではなかったわけか」「厳密には戦争の理由は違うけどネ。他に聞きたいことは?」「ほなら、私。その野菜みたいな名前の誰君だっけ。十歳の子供って聞いたけど、どうやってそんな子供が戦争の引き金を?」 超自身、信じて貰うつもりがあまりないのか、もはや設定が凄かった。 十歳の子供が教師として赴任してくるだけならまだしも。 その子のおかげで世界が引っくり返って、数百年後にまで響く戦争の始まりだと。 既にむつきも美砂やアキラ、時々夕映といちゃつくのに忙しくて聞いていない。「その子は言わばニュータイプ、違うネ。どちらかと言うと最高のコーディネイター、こっちが合ってるヨ。誰よりも賢く、誰よりも強く。そんな人類の夢の塊ネ」「アフターコロニーから飛んでシードかよ、本当に才能ねえな、この野郎」「てか、それ超りんの事やん。誰よりも賢く、誰よりも強く。古ちゃん程じゃないにしても」「だから私の祖先、言うたネ。そろそろ私も喋っていて、妄言の気がしてきたヨ」 もはや酔っているのかと尋ねられるレベルの会話であった。 この場にはむつき用のお酒が用意されてはいたが、ちゃんと見張りがいた。 むつき本人と用意をした四葉である。 間違えて飲まぬよう、間違えた振りをして飲まぬようにしっかりと。 二日酔いにでもなられたら、折角早くこの二日目の夜を終わらせた意味がない。「超りんも長谷川、亜子もさ。そろそろその詰まんない会話、止めない? もう、わけが分からなさ過ぎて頭が痛い。実際、超りんちょっとイタイよ」「SF交じりで俺は楽しいが、割と男向けのヒーローものだったな。スーパーサイヤ人とか、当時は熱狂したよな。かめはめ波の練習はもはや必須だった」「女の子にはちょっと、難しいかな」「のどか辺りは、そういうライト向けの小説も読むのでそうとは限りませんよ」 本当の事なのにと超は最後まで抵抗を見せていたが。 美砂のようにブーイング交じりで言われては、止めざるを得ない。 最も、元々そこまで拘って理解させつるつもりもなかった事もある。 だったら次の話題はと皆が楽しそうな話題を探す中で一石を投じる者がいた。 長い時間を掛けて、情報を整理してようやくこの度再起動を果たした朝倉であった。 まだ口元が引きつって本調子では無さそうだが、何時もの悪そうな笑みを浮かべる。「ふっふ、ようやく理解が追いついた。先生は玉の輿で、それを狙う乙女達」「朝倉、いい加減怒るよ」「あっ、すみません。ごめんなさい。まだ混乱してた。でも、柿崎と大河内、それで綾瀬以外はセックスフレンドって具体的にどこまでオッケーなの?」 むつきでさえ玉がキュッとなりそうな美砂の凄みに、速攻朝倉が謝っていた。 いっけねっと舌を出して頭をこつんと叩き、皆をイラッとさせながら。 改めて、とんでもない爆弾を放り込んできやがった。 全然、混乱を抜け出しておらず、むしろ突き抜けてさえいた。「私はそういった事はまだ早いので、スタミナのつくお料理を作ってあげるぐらいです」「私も、先生が科学の発展の礎になる程であれば、体を差し出す事もやぶさかではありませんが。先生、文系ですから」「おお、四葉は割りと普通の。葉加瀬もらしいっちゃー、らしい答えだ」 一応微分積分ぐらいならとむつきが主張してみたものの、葉加瀬に鼻で笑われた。 できて当然とばかりの態度だが、実際テストでもされたら危ういだろう。 超の陰に隠れがちで知名度は今一つだが、葉加瀬も十分に天才の範疇なのだ。 その苗字で呼ばれる事が当然のように似合う稀有な存在ですらあった。「それ、私もちょっと気になるな。今後、誰が先生のお手つきになる可能性があるか」「既に、俺が誰かに手を出す事が前提の件について」「胸に手を置いてみたら、たぶん納得できる」「先生の気持ちを受け入れてしまった手前、何もいえないです」 右腕に美砂、左腕にアキラ、正面の膝の上に夕映ともう場所がない。 ないはずなのだが胸に手を置いてみると、絶対なんて口にできやしなかった。 発育の良い美砂やアキラから、こじんまりとした夕映まで。 より取り見取りの状態でありながら、視線は色々と泳いでしまう。 たゆたう温泉の湯の中で、肌色の素肌を晒す雪広達へとだ。 本当に罪深いと思い知らされるが、本能とは良くできていて抗えなかった。「以前なら自信満々に、ふざけんなばーかって言えたけど。綾瀬のアレを見ちまうとな。拝み倒しって卑怯じゃね? あれだけ必死に頼み込まれると、断るのが悪いって勘違いさせられる」「長谷川さん、まるで見てきたように」「いえ、実際に見てました。超さんの光学迷彩を着ていましたから。盗聴器がなくとも、隣の個室の上から色々と覗いて。もちろん、いざとなったらお助けするつもりでは」「靴下や下着プレイはまだしも、最後の夕映さんが先生の精液まみれ。余りの光景に三人とも固まて、いざとなったらアレ、役立たずだたネ」 そもそもにして、夕映が誰か来たと引き返してきた足音は彼女達のものだ。 この人達はと、普段の自分を棚に上げて夕映が立ち上がって掴みかかろうとする。 もちろん、それはむつきが腰に抱きつき抱き寄せて止めたが。 ただしまだ頭は冷えないようなので、首筋にキスをして無理矢理止めた。「先生、キスは卑怯です」「逐一こいつらの行動に腹を立てても仕方がないぞ。既に罰は与えた後だし、また今度な」「先生、今日は夕映ちゃんに構いすぎ。ちゃんと私達にもキス」「時々は隣にも目を向けて欲しい」 可愛いおねだりをされ、忘れてないよと美砂にアキラにとキスをする。 唇同士の恋人のキスに夕映の目は釘付け。 一応するかと聞いてみたら、思い切り首を横に振られてしまった。「飽きねえな、先生達も。そうだな、まあ拝み倒されたら胸ぐらいなら触らせてやらなくもねえな。サービスで乳首摘むぐらいも?」「私は、えっと。手を繋いだり、腕を組んで少し胸を触れさせるぐらいなら。あとは頬にキスぐらいなら、普段パーティなどで親しい方にはされますし」「んーっ、答えなきゃいけない流れやん。私は、そうやな。セックスは無理やけど、クンニとか膜が無事なら手でされるぐらい。もちろん、気持ち良くしてくれたらやけど」「私は条件次第でセックスぐらいオッケー。それぐらい、先生の運命を捻じ曲げた自責の念はあるヨ。乙女として、一度ぐらいは愛されてもみたいしネ」 性に興味のある中学生らしい長谷川や雪広はまだしも、境界線が段々とおかしくなっていた。 麻帆良最強の馬鹿はともかく、問題は和泉だ。 普段から良い男がと言っていたが、まさかそこまで飢えていたとは。 親友であるアキラの方が、爆弾発言に恥ずかしくなったようにむつきの陰に隠れている。「ちょっと待て、和泉お前おかしい。麻帆良最強の馬鹿は置いておいても。お前ソレ」「そうですわ、おセックスしているのと代わりありませんわ。いえ、セックスフレンドですからそうなのかもしれませんが。それにしても!」「そうかな。最近気付いたんやけど、先生ちょっとええ?」 長谷川や雪広の突っ込みも良く届いていなさそうだ。 少し考え込むようにした和泉が、むつきを呼んでからお湯の中でくるりと回った。 さすがに胸と大事な部分は手で隠しつつ、背中を向けたまま立ち上がる。 その意味は、誰しもが即座に悟っていた。 和泉が背中を向けた意味、そのままむつきに見せるように立った意味。 温泉のお湯で濡れた白い肌には似合わぬ、背中を裂く様に大きく残る傷跡だ。「先生、これを見てどう思う? 正直にええよ」「傷跡があるな。可愛い和泉にはちょっと不釣合いな。けど、傷跡って皮が薄いからピンク色に火照って、ちょっと色気ある」「色気は予想外やけど、うん。先生らしい」 満足したように、微笑んで和泉は嬉しそうにお湯にまた沈んでいった。「前に言ったけど、もう傷の事はええねん。これを受け入れてくれる人が、私の好みやから。だから、実は先生意外とポイント高いんや。ごめんな、アキラ」「ううん、良いも悪いもない。私だって、先生に横恋慕中だし」「正妻たる私が許す。どんどん先生を好きになりなさい。それだけ、私の見る目があったって証明だし。今日みたいなあまり疲れたくない日は、人数多い方が良いし?」「あの、先生が私のお尻の下で大きく。い、入れては嫌ですよ?」 美砂がむつきの肩に顔を寄せながら、一物を握って軽く扱いてきた。 お湯の中なので更に軽くなった夕映が持ち上げられる程だ。 弁明の余地はなく、和泉に背中を見せられたのが本当に色気付いていた。 綺麗だと思って夕映に手を出したばかりなのに、反応してしまった。「へへ、ちょっと嬉しいかも」 お湯の揺らぎで和泉からは見えないが、アキラからも頷かれ照れていた。「なら、早速準備するネ」 和泉とむつきがお互い照れくさそうに笑う中、何やらまた超が妄言を言い始めた。 いや妄言ではなく実際、岩場をあがり湯の外に出ると床の上にお湯を流し暖める。 咄嗟にまた正座かと長谷川と雪広は思ったが、もちろん違う。 だいたい、正座は超も一緒だったので自分で準備するはずがない。 M気質だったと昼間に言っていたので、そう言った意味では油断ならないが。 これならと温まった床を手で触った超が、手招きをした。 相手は和泉、長谷川、雪広の三名であった。「セックスフレンドならセックスフレンドらしく。愛や恋は一先ず置いて、先生に気持ち良くして貰うネ。よろしいカ、柿崎さん」「今日激しくされると、明日に響くしむしろお願い。アキラも夕映ちゃんも良いよね?」「うん、高畑先生も言ってたけど。二年の麻帆良祭は明日が最後だから。先生も大事だけど、皆との思い出も大事」「私は元より、昼間が色々と激しかったのでこれ以上は」 夕映は許可というより辞退だったが、問題ないらしい。 なにこの都合の良すぎる嫁や彼女、あと未定はとむつきの方が若干呆れた。 元々、彼女達が異常に性に興味を持ってしまったのはむつきのせいだが。 それにしても限度というものはある。 あるのだが、和泉が率先してお尻をむけて岩場の向こうの床で四つん這いになっているのを見て、元気になってしまったので何も言えない。 超に指示されながら、白く小さいお尻をふりふり大事なところも丸見えだ。 これでその和泉以外誰もいなければ、即座にお湯を蹴るように駆け寄って後ろから押し倒している。「長谷川サンと委員長サンは如何するネ。和泉サンがクンニの都合上、真ん中は譲れないネ。手でして貰うなら仰向け、胸なら先生の隣ヨ」「はあ、竜宮城で綺麗でいようってのがそもそも間違いか。分かったよ、手マン希望」「ストレス解消も私の目的の一部ですし、ですが大事な部分を見せるのは。先生のお隣でお願いします。ところで、超さんはいかがなさいますの?」「女の子が四人もいて、気持ち良くして貰うだけでは可哀想ネ。おしゃぶり希望ヨ」 結局、露天風呂の岩場の向こうで和泉が赤い顔を隠しながらお尻を向けて四つん這いに。 長谷川は和泉の隣だが、岩場の腕に腰を下ろして自分で花園の谷間を開いた。 超はその足元、直線状では和泉の真下でお湯に肩まで浸かっている。 花びら大回転だなと思いつつ、むつきがお湯の中を歩き目の前に立った。 それを見てから、躊躇しながらそっとむつきの左手側から雪広が寄り添う。 和泉はクンニ、長谷川は手マン、超はフェラ、雪広は胸やその他を揉まれる形だ。 花びら大回転どころか、花吹雪が湯煙舞い上がりそうである。「壮観って、こういう時に使うんだろうな」「先生恥ずかしいから、はよう。お尻だけは見んといて」「やべ、広げてるだけで濡れて来た。馬鹿みてえ、けどぞくぞくする」「失礼しますわ、先生。ああ、男の方の肩幅の大きなこと」「ふふ、先生ガチガチに勃起してるネ。お湯は汚さないよう、私が全部受け止めるヨ」 ではお言葉に甘えてと、むつきは花吹雪の中へと突入する覚悟を決めた。「あんなに可愛い女の子を何人もはべらせて。私達の彼氏って凄い」「そうなのかな。嫉妬がわきにくくなってる自分がちょっと不安。夕映ちゃん、大丈夫?」「し、しっかり見るです。好きになれるかも知れない男性の姿をこの目で」 色々と間違っている応援を背に受け、むつきはまず左手で雪広を抱き寄せた。 その細い腰に腕を巻きつかせるように、少し左を向けたちょっと驚いた雪広の表情が良く見える。 やがて抱き寄せられた事に、むつきと裸で密着する事に赤面していく。 そんな顔を見られないよう、そっぽを向きながらむつきの方に頬を寄せていた。 恥ずかしがりやな雪広を抱き寄せつつ一歩踏み出し、和泉の腰を無造作に掴み引く。 お尻しか殆ど目に入っていないが、その時に超が一物に触れたのが分かった。 手の平で玉袋を転がしながら、亀頭部分に唇でキスをされる。 最近は馬鹿、馬鹿と呼んでいるが麻帆良最強の頭脳が、普通の少女のようにフェラをしてくれていた。 人類を遥かに超えた頭脳で、原始人のように一生懸命一心に。 世界で一番、恵まれた男かもと思いつつ、待ちすぎてふりふり振られていたお尻に顔を埋めた。「んぅ、恥ずかしい。ぁぅ、舌でこれクンニ」 超の頭を岩場にぶつけないよう注意しながら、前屈みに首を伸ばしてさらに舌を伸ばす。 小ぶりなお尻の奥、実はしっかり見えているお尻の穴よりももっと下。 まだ未使用な為にぴったりと閉じた割れ目に、まずは挨拶のキスである。 最初に感じたのは、唇に触れた感触よりも未通の乙女の匂いだった。 ピクンと和泉のお尻が震えるのを確認しつつ、舌で上に下に割れ目を舐め上げる。 舌が一ミリでも動けば、それ以上にお尻を振るわせる和泉がとても可愛く思えてきた。「先生、ほら右手。膜はマジで破らないでくれよな」「んんぅ」「やん、先生そんな所で喋らんといて」 くぐもった声、震動がくすぐったそうに和泉が腰を振った。 溢れる愛液とお尻を濡らす温泉で顔を濡らしつつ、長谷川の案内に従い右手を伸ばす。 目の前は和泉の割れ目とお尻しかなく、案内でもなければ辿り着けない 最初に触れたのは、しっとりと濡れた陰毛。 肌の上にぴったりと張り付いており、指先でくるくるまくようにしながら弄ぶ。 そこからはガイドは不要であった。 つつっと指をおろしていき、長谷川の反応を指先で感じながら秘所を目指した。 最初に濡れたと漏らしたように、確かに長谷川の秘所の割れ目は潤っている。 指でそっと分厚い肉を外側に広げると、糸さえ引くのが分かった。「自分でするのと全然違う。触られただけで、腰が浮く。岩から転げ落ちる」「あの先生、ご指導を。さすがに何をすれば良いのか」「感じるままにって奴だ。触りたいところに触れ、キスでもいいぞ」「はい、失礼します。それと私の胸はここですわ。どうぞ、お好きになさって」 了解とばかりに、中腰で近付いた雪広の胸を豪快に掴み取った。 セックス三昧に溺れる前のアキラに匹敵する豊満さである。 しかも抱き寄せた時の腰の細さから、胸の豊満さのギャップが激しい。 目の前は和泉の秘所の割れ目しか見えない為、記憶を頼りに雪広の姿を思い出す。 穏やかで優雅な、本人は嫌がるかもしれないがお嬢様という言葉がぴったりの。 それこそテレビやお話の中から出てきたような、恐らくはむつきも心のどこかで憧れた存在。 初めて教師として認めてくれたある意味で特別な、その彼女の体に胸に触れている。「うぐぅ、けほ。急に大きく。先生も隅におけないネ。先生への好感度は和泉サンが高いけど、先生からの好感度は委員長が独占ネ」「まさか、そんな。嫌ですわ、超さんもご冗談がお好きで」「ふふ、男の人の下半身は正直ネ。咥えてると良く分かるヨ」 まさにその通りなのだが、むつきの口から言えるわけもなく。 沈黙こそが答えだと知りながら、なにもいえなかった。「あ、さすがにちょっと嫉妬した。先生、何気に委員長を大事にしてるし」「クラスの事以外でも相談したり、逆にして貰ったり。この前も、委員長が倒れそうなのを察して休ませて。ずるい、委員長」「ぽかぽかがむかむかに、嫉妬ですか。人を好きになるとは、良い感情ばかりでもないですね。皆さん、プロポーション良すぎですし」「だったら、先生に一杯中だしして貰ったら? 女性ホルモン、だっけ。凄い出てるのか胸は大きくなるし、腰は引き締まって愛の力は偉大だって」 それは生理現象ではという無粋な言葉は、アキラの人差し指で止められていた。「集中できんから、俺の事はあまり弄るな。仕方ねえだろ。雪広は美砂より先に、先生として認めてくれたんだ。綺麗な深窓の令嬢だし、憧れても良いだろ」「純な男の気持ちの暴露。一枚激写」「おい、撮るな。しかもデジカメって、流出したらマジでやばいだろ!」「露天風呂を出る時には消すから。隠して持ち出しもしない。隠せる穴、いくつかあるけど先生に指で探って貰ってもいいよ?」 少し場慣れし、普段の朝倉が戻ってきたらしい。 裸でも首から提げっぱなしのデジカメを手に、笑いながらもう一枚撮っていた。 しかし朝倉のちゃんと消すという宣言の後は、誰一人として文句は言わなかった。 特に被写体として痴態を取られている長谷川達でさえだ。 その理由を一番察していたのは、むつきである。 和泉のぴったり閉じた割れ目からとろりと甘露が流れ出し、舌の上を流れていく。 長谷川も第一関節まで挿入した指を、フラッシュを浴びるたびにキュッと締めつける。 超はフェラや愛撫が巧みで分かり辛いが、左手の雪広もフラッシュを浴びては体を震わせていた。「おかしな気分に。先生、私の大事な部分にお手を。切なくて立っていられませんわ」「ちょっと背中に回って、持たれかかれ。圧迫された胸、首筋に掛かる髪と吐息。凄くいやらしいぞ雪広。程良く濡れて、挿入もスムーズだ」「ぁっ、先生の指が。私の中に、おセックス。指でおセックスを」「ちょっ、おセックス連呼するな。笑っちまうだろ。でも、気持ち分かる。先生、上手過ぎだろ。小刻みな指の動き、肉壁擦られるとイキそうだ」 もう我慢できないと、岩場から飛び降りながら長谷川が抱きついてきた。 雪広のように抱きついては胸をおしつけ、首筋にキスの雨を降らす。「うふぅ、んぅ……先生は、柿崎サンと出会う前まで結構な額を風俗につぎ込んでたネ。意外に高級取りで金払いも良いから、風俗嬢に大人気。色々と手ほどきうけたせいね」「思い出した、舞とかいう名の。私と東京の駅で出会った時も、無茶苦茶腹立ってきた」「風俗、金銭で女性を買うなどと。先生が……でも、柿崎さんと出会う。私と出会う前」「夕映ちゃん、男の人だもん。先生大人だし、昔の事だから」 風俗嬢に嫉妬する前に、目の前でセックスフレンドと致すのは良いのか。 基準が今一分からないが、むつきも少しそれどころではなくなってきていた。 愛撫するだけでなく、背中から雪広、右手から長谷川がキスをしては体を舐めてくる。 超も丹念に竿をしゃぶっては手で擦り上げ、技巧と言う点ではピカイチだ。 さすがに鍛えられた風俗嬢には劣るが、二ヵ月抱いてきた美砂よりは上かもしれない。「お前ら、一旦外に出ろ。特に雪広と長谷川。倒れられでもしたらフォローしきれん」「あっ、ちょっと私もありがたい。さすがに膝とか痛いやんね」「名残惜しいですが、少しでしたら。でも、指はどうかお抜きにならないで」「無茶、我が侭言うなよ委員長。先生が温泉の湯を汚す前に、私らが汚してる」 長谷川の言う通り、とろとろと溢れる愛液が温泉の湯に零れ落ちていた。 オナニーとは違う異性からの愛撫に夢中で雪広は気付いていなかったようだ。 ハッと我に帰っては、美砂達や四葉達にはしたない所をと平謝りである。 そんな雪広の細い腰に腕を回して、むつきは岩場の外の床へと連れて行く。 今一度超が床へと桶でお湯を汲んでは掛け湯をして、左から雪広、和泉、長谷川と川の字に仰向けで寝転がる。「殿方の前で、今さらですが。はしたないですわ」 雪広は一間の間に照れが戻り、胸と秘所を隠してやや体を丸めていた。「委員長、余裕あるね。私、もう腕も足も動かへんから隠せへん」「早めに寝る話、どこ行ったんだか。私もだるいけど、和泉触るぞ」「んっ、ちょっとイキそうになってまった」 ほぼ大の字でマグロ状態の和泉の秘部へと、横向きになりながら長谷川が手を伸ばした。 むつきに良く見せるように、割れ目を指で開いて見せてくれたのだ。 そして自分は片膝を立ててどうだとばかりに笑って大事な部分を見せつける。 照れ、マグロ、意地の笑みと色々と素の性格が出ているのかもしれない。 そんな三人を前にしてむつきは覆いかぶさるように倒れこんだ。「先生、顔近い。唇にキスは駄目、大事なところで擦ってええから」「そっちの方が凄くね? んくっ、はぁぁ……癖になる、この感覚」「ぁっ、先生の指がまた。くちゅくちゅいやらしい音が、はしたなくて恥ずかしくて気持ちがんぅ」「可愛いぞ、お前ら。もう直ぐ俺もイキそうだ」 顔を背けた和泉の首筋に吸い付きながら、濡れそぼった割れ目をこすりあげる。 といっても体勢が体勢なので、実際に擦らせたのは超だ。 後ろからむつきに抱きつき、太い腰に腕を回して手コキしつつ亀頭を割れ目にあわせた。 自然とむつきの腰が動くので、誤って挿入する事だけは避けながら。「良い被写体、新聞記者も良いけどカメラマンも捨てがたい? 四葉や葉加瀬ももっと近付きなよ。なんだかんだ言って、乙女としては興味あるでしょ?」「女の子ですから。人並みに恋愛には憧れます。ほら葉加瀬も、一緒に」「わ、私……今まで大学生がいたりする研究室に平気で着替えとか下着も。怖くなってきてしまいました。実はこっそりオナニーに使われてないかと」「実際、今日先生に靴下やら下着でオナニーされた身から進言するです。即座にやめるべきです。男性は本当に獣ですから、いえ。あの、先生になら構わないですが」 朝倉に誘われた四葉や葉加瀬のみならず、美砂達もこっそり覗き込んでいた。 何しろ露天風呂の岩場の向こうで励まれても、湯船に浸かっていては見えないのだ。 自然と、岩場に張り付くように、乗り上げるようにしなければ目に見えない。「ぁっ、ぁっ。先生、私イク。先生におめこされてイク」「お待ちになって亜子さん、私ももう少しんぁ。腰が浮いて」「やばい、マジでやばい。もう戻れない、オナニーじゃ我慢できない。イク、先生の指でイク。目の前が真っ白だ」「超、もっと激しく頼む。擦り切れる程に」「もう既に両手でゴシゴシやってるネ。慎重に漢方を調合したかいがあったネ。一回りは大きくなってるヨ。皆、覚悟はヨロシ。昼間の夕映さんと同じ目にあわされるネ」 超の台詞に過敏に反応したのは、目の当たりにしていた雪広と長谷川だ。 もはやむつきを変態と呼べない性癖になりつつある覗き行為で見てしまった。 靴下や下着を使い果たし、私の体をおかずにとオーバージャケットを肌蹴た夕映。 その夕映にむつきは、なにをしたのか。 似たように仰向けで寝転がっていた夕映に、その小さな体に何をした。「ぁぁっ、イッ。先生のお情けが、いけませんわ。そのようなぁぅ」「えっ、なに急にどうしたん?」「私も頭悪過ぎた。ぶっかけられる、先生の精液ぶっかけられるんだよぉっ」 何をされるか叫んだ長谷川の台詞で、今にも和泉は叫びそうであった。 当たり前だが、自分達に愛撫しながらむつきも超に愛撫されていたのだ。 射精すれば、亀頭から精液を迸れば、どうなるか直ぐに分かるはず。 長谷川の頭が悪すぎたという台詞ではないが、極度の興奮状態で頭がまわらない。 むしろ、精液をかけられた姿が用意に想像できて、絶頂がぐんと近付いた。「超、本当にお前どこでこんな。腰の陰毛まで使って刺激して、耐えられるか馬鹿」「まだまだ乙女の秘密の闇は深いネ。そろそろ、準備はヨロシ。先生、何時でも好きな時にイクといいネ」「イク、かけるぞお前ら。綺麗で憧れた雪広に、彼氏じゃなくて悪いが可愛い和泉に、小生意気だが時々可愛い長谷川に」「私の事もよろしくネ、先生!」 忘れないでと超がグッと竿を握りつぶすようにしたのが最後であった。 もはやこれ以上は我慢出来ないと、欲望のままにむつきが精液を放つ。 愛も恋も面倒な感情は捨て去って快楽だけを求め合う少女達へと向けて。 超の愛撫で溜めこまれた精液をありったけ、湯煙を裂く雨のように降りかけた。 ただし、雨のようにしっとりと濡れはせず、べたべたと汚していった。 まだまだ無垢な大人の階段を登る途中の少女達の体を、大人の欲望で淫らに彩る。「熱っ、こんなの耐え、られませんわ。ひぐぅっ!」「顔におっぱいに、アキラこんな何時も凄いぁっ」「イクっ、イっ。ぁぁっ、こんなの無理だろぅっ!」「くそ、止まらねえ。もっと、もっとかけるぞ」 ビクビクと腰を震わせては射精を繰り返し、まだまだ汚していく。 超がむつきの竿を右へ左へ、言葉にすると少々間抜けだが。 扱きあげては精液を搾り出して振り掛けるのを手伝ってくれていた。 だがそれも、そう長く続いたわけではなかった。 喉が詰まるほどにむつきが息を乱し、よろめくように岩場に座ろうと下がり始める。「超、もういい。休ませてくれ」「ふふ、一杯出たヨ。男の人はこれぐらいでないと。ゆっくり休んでると良いネ」 一人汚れを避けた形となった超が、ぐったりと岩場に腰を落としたむつきの正面に回る。 四つん這いで股座に近付き、同じく力を失いぐったりとした竿を手で取った。 はしたなくも舌を伸ばしてそれを救い上げ、残った精液を飲むように吸い上げた。 咥え込んだまま舌で竿の周囲も舐り上げては、綺麗にしていく。 これは中々と朝倉の激写に対しても、片手でピースをする余裕のありようだ。「くそ、また麻帆良最強の馬鹿に乗せられた気がする。気持ちよかったから、まあ良いか」「ですわ、足に力が……このなんとも言えぬ倦怠感。先生の精も、匂いはアレですが。なんとも力強い。生命の息吹すら感じられますわ」「おおげさな、けど。ちょい分かる気がするんは、駄目かな。ねえ、アキラ。中だしされると、もっと凄いの?」「凄い、断言する。その生命の息吹が、直接お腹の中で感じられるから。子宮をびたびた射精された精液で叩かれて。もう、先生の事しか考えられなくなる」 うんうんと肯定するように美砂も腕を組んで頷いていた。 ただし、和泉よりは先に確実に夕映がそれを受け取る確率が高い。 皆から頑張ってと視線を受けた夕映は、カッと火照る顔を俯かせ頷くので精一杯。 あまりの恥ずかしさに、そのまま湯船へと沈んでいこうとさえしていた。 その夕映を美砂とアキラが両脇から支え、誰にでもなく尋ねた。「今って何時ぐらいかな?」「ひかげ荘についたのが確か九時過ぎて」「あ、デジカメに時間でるから、えっと十一時過ぎたところ。かれこれ、一時間半近くは入ってるかも。そろそろ出た方が」「体調が悪くなった方はいますか? 私も明日に備え、そろそろあがりますのでお連れします」 四葉がそう尋ねたものの、逆上せた者は今の所いないようだ。「しばらく、立てませんわ。湯冷めしてしまいますので、誰かかけ湯をお願いできませんか。先生の精液まみれで入浴は流石に迷惑ですので」「最初は熱かったけど、冷えてくるとべとべとでちょっと。髪に掛かってないのが幸い」「先生、変なところで気を使うからな。髪は避けてくれたんだろ。それとも超か?」「んぅんふぁ、私も女の子ネ。髪は女の命、自分がされて嫌な事は他の子にもしないヨ」 献身的にも見える奉仕を中断してまで、そう言ってウィンクを飛ばした。 実際、超のフォローがなければむつきもそんな気遣い忘れそうだったが。 思惑はその胸に色々とあるようだが、ここまで奉仕されては放っておけない。 麻帆良最強の馬鹿ではあるが、ひかげ荘のメンバーとしてちゃんと受け入れなければならないだろう。 超の頭を撫で、感謝を行動で表すと、上目遣いで頬を赤くしにっこり微笑まれた。「さて、湯冷めも怖いし。そろそろ本当に出るか。明日に響くと」「ちょっと待った、先生」 もう十分だと残りの精液も、超の口に放出しきったところでそう言ったが待ったがかかった。 振り返るまでもなく、声だけでそれが美砂だと言う事は分かる。 分かるのだが、待ったの意味だけは振り返って見るまで分からなかった。 振り返ってみても、半分ぐらいしか分からなかったかもしれない。「なに、やってんのお前ら」「長谷川達に先生とのイチャイチャ見せ付けられて燃えなきゃ、女がすたる」「時間も時間だし、体力的に本番は無理だけど」「あの、何故私が中央に。体力を言うなら、一番小柄で消耗の激しい私がこの位置はちょっとおかしいです」 対面となる露天風呂の岩場で、三人が岩に手をついてお尻を振っていた。 つまりは体に火がついてしまったらしい。 漢方の効果は既にないが、後一回ぐらいならとむつきは奉仕中の超を抱え上げた。 横抱きに、美砂やアキラによくするお姫様抱っこでだ。「超にはして貰ってばかりだったからな。今度は俺が良くしてやるよ」「そういう心遣いは嬉しいネ。ありがたく、甘えるヨ」「と言うわけで、特別に超はここな」 美砂とアキラの両脇は不動だが、真ん中の夕映と向かい合わせ抱き合わせる。 右手は美砂に、左手はアキラのお尻を弄り、何度も蹂躙した穴を探す。 そしてまだまだ不慣れな夕映にはこれぐらいでと、超と合わせたお腹の間に一物を挿入した。 超と夕映、二種類の肌を味わって、瞬く間に硬さを取り戻していった。「お腹、熱いです。びくびくして、お昼に続きまたお腹を犯されるです」「私もネ、夕映サン。ちょっと刺激が物足りないけど、こういうのも偶にはありネ」「先生、こっちも忘れちゃ駄目だって。お嫁さんの穴と、お妾さんの穴。しかり蓋しないと涎でお湯が汚れちゃう」「今日は布団も別々だから。お願いします、先生との思い出。また一つください」 了解と上半身を駆使して左からアキラ、超、夕映、美砂にとその体にキスを落とした。 それからじんわりだるい腕を酷使し両脇のアキラと美砂の秘部をかき回す。 抱き合う超と夕映をおかずに腰をふり、最後の仕事にとりかかった。 -後書き-ども、えなりんです。朝倉のせいで確かに加速した、全然別方向で。結局四葉や葉加瀬は回避でしたが、早期加入組みがぶっかけられた。なんかこの小説、ぶっかけ描写がやけに多い気がする。本番までが長いのです。二年次の麻帆良祭も残り二話で終了でございます。その後は日常話を経て期末試験へ。超の加入により、絡繰とかエヴァとかあとザジも。今までさっぱり描写のなかった子が表に出てきます。それでは次回は土曜日です。