第四話 L・O・V・E、大好き先生 時刻は午後二時の春の風が温かな昼真っ盛り。 もう食べられないとばかりに、美砂は畳の上に仰向けに寝転がる。 最後にはお好み焼きを三枚も完食してしまい、自分でも驚く程の食欲であった。 ただ直ぐに寝転がるのもはしたないと起き上がろうとするが、お腹が重くて動けない。 無理に腹筋に力を入れると、戻してしまいそうでもある。「うぅ……先生、動けない。助けて」「まあ、こうなるんじゃないかと薄々感じてはいたが」 むつきの方は、少々余裕を残しての三枚完食で、最後の一口を放り込む。 一先ず、ホットプレートの電源を切り、最後の一枚を紙皿の上に退避。 これは後で小腹が空いた時用にと残し、一先ず昼食は完了させる。 それから自分の直ぐ左手で袖を引っ張ってくる美砂へと手を伸ばした。 小さく四角いコタツテーブルで隣あっていたので、本当にすぐそこであった。「あっ、先生……まだちょっと待って」「なんもしねえよ。まだ、の一言が付くけどな」 そこはダメとシャツの裾を押さえる手をすり抜け、むつきが手を滑り込ませた。 薄い花柄のシャツを潜り、少し膨らんだ感じの美砂のお腹を撫でてやる。 最初は恥ずかしがっていた美砂も、張ったお腹を撫でられ気持ち良さそうに丸くなった。 それだけに飽きたらず、頭をみつきの膝の上に乗せようともぞもぞ動く。「こら、動くな。猫かお前は、撫でにくいだろ」「にゃん?」 美砂がむつきを見上げ、作った猫手を顔にまで持ち上げそんな一言を呟いた。 反射的に、まるで目の前の女性のスカートが捲れ上がり中を見てしまったかのように顔を背ける。 ふるふると震えており、ぎこちない口元を隠すように手で押さえてもいた。 指の隙間からは、はっきりとむつきがニヤついているのが見て取れる。「にゃ~ん、にゃ?」「待て、やめ……」 むつきの反応に気を良くした美砂が、太ももに頬ずりしながら続ける。 一旦離れさせようとする力も、手が震えていてかなり弱い。 猫手のままむつきの体をよじ登るようにし、ペロリと頬を舐めた。「ああ、くそ。可愛過ぎるぞ、この野郎。魔女か!」「きゃッ!?」 美砂が素に戻るような悲鳴を上げる程に、むつきは我慢できずに抱き寄せた。 胡坐をかいていた自分の上に座らせ、抑え切れない気持ちのまま締め付けるように抱きしめる。 顔に触れる美砂の深い紫の髪がくすぐったいが、それだけ甘い匂いが感じられた。 使っているシャンプーの匂いか、それとも美砂そのものか。 それを確かめるように美砂の首筋に鼻を埋めるように、深く深呼吸をする。 似てはいるが髪とはまた別種の甘さ、ただしくどさはなく何処までも爽やかで。 ただ、少し酸味のあるこれはと舌で舐めると、かすかな塩味、汗だった。 あの階段を登ってきた上に、食後という事もあって体温も上がっているせいだろう。「せ、先生……痛い」「あっ、悪い」 切実な訴えを耳にし、慌てて力を緩める。 腕の中の美砂は猫の真似をしていた時とは一転して、少し強張ってさえいた。「ごめん」「優しくギュってしてくれたら許してあげる」 言葉通り、加減して優しく抱きしめなおす。 顔の強張りも直ぐにほぐれたように、美砂が力を抜いて体を預けてくる。 お互い既に一線を越えているとはいえ、美砂はまだまだ初心なのだ。 あまり強引に求めすぎると、男の力強さに恐怖を感じても仕方がない。 これは反省しないとと、幼子をあやすように髪を梳いて撫でつけつけた。「んっ、なんか子ども扱いされてる気がする。キス、して先生」 ただそれはそれで不満を抱かれたらしく、瞳を閉じて唇を突き出してきた。 この年頃は難しいなと苦笑いしつつ、言われるままに唇を落とす。 それだけでは満足、もしくは子ども扱いされた気分を払拭できなかったようだ。 美砂の方から少し唇を開かせ、大人のキスをせがんでむつきの唇を突いてきた。 断る事などまずありえない。 その舌を受け入れからめとると、流れ落ちるむつきの唾液を美砂が喉を鳴らして飲み込む。 肌と肌以上の、口内同士の接触。 体液の交換とも言えるキスを鼻で必死に呼吸しながら続けた。 それが終わるのは、完全に息切れし、酸欠にも近い状態になってからであった。「はぁ……もう、無理。先生の唇、ソースとお好み焼きの味」「お互いにな。腹八分目だったが、残りの二分を埋められちまった」 とろんとした潤んだ瞳で、小さく馬鹿と呟き、むつきの胸板に額をぐりぐり擦り付けてきた。 しばらくしたいようにさせてやると、何かに気付いたように膝の上から降りていく。 といっても、むつきの隣に小さくちょこんと座っただけだが。 その表情は満足したというよりも、赤味を増して照れているようにも見えた。「先生、おっきくなってる」 ちらちらと、視線をむつきのズボンに向けては背けている。「さすがにな。あんな可愛い姿を見せられて、キスまでしたんだ。こればっかりは……」「じゃあ、する?」 小首を傾げながら上目遣いにそんな提案をされ、今再び理性が振り切れそうになったが。「その前に、片付けと歯磨きしようぜ。もう当分、お好みソースは食いたくない」「うっ、口周りべとべと」 むつきの指摘に、ハッと気付いた美砂が口周りをハンカチで慌てて拭いていた。 ただし、お互いの唾液だけならまだしも、お好みソース交じりである。 強めに拭っても、拭いきれた感はまったくない。 拭う事は諦めつつ、それでも観られたくないとハンカチで口元を隠したままである。「俺が片付けとくから、顔洗ってこいよ。洗面所はあっち。ビニール袋に歯ブラシと歯磨き粉もあったろ。持ってけ」「そうさせてもらう。後で一杯サービスするから」 直ぐそばにあったビニール袋を手掴み、逃げるように美砂は洗面所へと向かった。 それから直ぐに、もう少し待ってろと股間を一度叩いてからむつきも腰を上げた。 汚れたホットプレートの上に使用済みの髪皿等々を積み上げ、一気に炊事場へと持っていった。 簡単に片づけを終え、一度美砂と入れ替わるように洗面所で歯を磨いたのだが。 管理人室に戻ってきても、美砂の姿は何処にも見えなかった。 バッグもなくなっており、まだ何か女の子としての身だしなみを整えているのか。 ただそれも十五分を過ぎた頃になると、少しばかり不安になってきた。 襲われたのが怖くてまさか帰ったのかと、みつきがそわそわし始めた頃であった。「先生」 美砂の声に振り返ってみれば、閉じられた襖の向こうからである。 少々戸惑ってしまうぐらい、テンションを上げた声であった。「じゃーん!」 華々しく開けられた襖の向こうから現れたのは、チアコス姿の美砂であった。 オレンジ色のウェアに同色のミニのフレアスカート、足元は白のハイソックス。 手には淡い黄色のぽんぽんを当然の様に装備し、ふりふりふられている。 一瞬、おおっと美砂と同じようにテンションが上がろうとはしたのだが、心の何処かにブレーキが掛かってしまう。 むつきが故意に踏んだわけではなく、自動のエンジンブレーキだ。「背景と甚だミスマッチだな」「言わないで、それが気になってたからテンションあげあげで着たのに!」 ひかげ荘の木造旅館のような雰囲気に、チアコス姿の美砂が激しく浮いている。 本人も自覚していたからこそ、急にハイテンションにして現れたらしい。「そんな事を言うなら、着替える」「わっ、ちょっと待て美砂。似合ってる、可愛い。世界で一番可愛い!」 ぷいっとそっぽを向き、着替えに戻ろうとした美砂を立ち上がって追いかけ止める。 機嫌を直してと、必死に、それはもう必死に引き止めた。 腕を掴んで抱き寄せ、逃がすかと足で襖を閉める。 それから後ろから包み込むように抱きしめ、これでもかと褒めちぎった。 実際、むつきにとって美砂が世界で一番可愛いと思っているので嘘はないが。「世界で一番?」「一番」「クレオパトラより?」「何故クレオ……知らねえけど。よりより」 世界三大美人よりと言われ、よく分からないが機嫌は直ったらしい。「よろしい、信じてあげる」 機嫌を表すようにぽんぽんをしゃんしゃん振りながら、美砂がお尻を左右に振る。 後ろから抱きしめているむつきの股間を、お尻で刺激するように。 思わず腰が引けそうになったむつきは気付いた。 ぽんぽんと一緒に小さく飛び跳ねる美砂の胸が、やけに弾んでいる事に。 スポーツブラをつけているとばかり思ったが違う。 薄いウェアの無防備な隙間から見えたのは、束縛から解放された胸であった。 肩の上から覗き込むようにすると、辛うじて先端のぽっちも見えた。「頑張れ頑張れ、先生」 少し振り返り謎の応援を始めた美砂の流し目が言っていた。 頑張って手を伸ばして摘んでねと。「天才か!」 もうこの二日で何度そう思った事か。 飛び跳ねる美砂のウェアの隙間に手を滑り込ませ、美砂と一緒に飛び跳ねる胸を追う。 頑張れと続く応援に答えようとするも、意外と難しい。 胸そのものはある程度簡単につかめるが、乳首となると目標が小さすぎた。 こっちかと手を伸ばしても、指の隙間をくぐり抜けかするのが精一杯。「んっ、先生惜しい。もうちょっと、頑張って」 その度に美砂が艶かしい声と共に応援してくれるがらちがあかない。 美砂が用意したこのゲームは、言わば美砂の領域。 言われるままでは相手の手の平の上、意外と言われる行動でまず主導権を奪う。 この状況の唯一の利点、それは背後をとっている事だ。「ひゃっ!」 まず美砂の揺れる耳、飛び跳ねてはいても上下運動の少ないそれをあまく噛んだ。 やはり予想もしていなかったとニヤリと悪い笑みを浮かべ、片乳首をゲット。「先生、それズルぅ」「俺のルールブックにあるのはただ一つ、ルール無用。それだけだ!」 なんだか漫画の悪役のような言葉が自然と飛び出してしまったが。 片方の乳首は掴み損ねたが、もはや美砂は飛び跳ねる事も中断していた。 体を縮こまらせ、ポンポンも体の震えにあわせて揺れているのみ。 舌で耳の輪郭をなぞり、耳たぶを噛みながらねぶっている間に人指し指と中指で挟みこむ。 こねこねと両方の乳首を転がしてやると、美砂の足に力が入らなくなってきていた。「勝ち、先生の勝ちでいいから。あんまり……んぁ、ぁぅ」「賞品は?」「賞ひ……ひぅ、考えて、なかんんっ」 ゲームを仕掛けておいて賞品がなしとはけしからんと少し力を込めて摘む。「じゃあ、このまま立ちバックで一回」「でも、まだそんなに濡れて、ゴムもぁん」「少しは濡れてるなら素股、でいいだろ?」 美砂が震えながら頷いたので、また後でと乳首を弾いてからスカートに手を伸ばす。 スカートをたくし上げると、白いアンスコがお尻を包み込んでいた。 さすがにノーパンは恥ずかしかったのか、寧ろご褒美ですと撫で回す。「先生、支えて貰ってないと辛い」「そっちの壁に手をついてみろ、痛くないか?」「うん、ぽんぽんがクッションになるから」 なら遠慮なくと、腰を突き出し張り付くようにフィットしているアンスコを指先で横にずらす。 同時にズボンのベルトを外し、トランクスの中から取り出したそれを隙間に差し込んだ。 ぷっくり膨れた性器の谷間から小さな甘露が膨れていたのを、一物で潰し伸ばす。 ぴったり腰を押し付けると、ずらしたアンスコが少し戻り美砂の尻と一物を纏めて包み込んでくれる。 竿の上部と下部でそれぞれ異なる滑らかさで、不思議な感覚でもあった。「熱い、それに変な感じ。アンスコの中にあるから、私から生えてるみたい」 美砂のふたなり発言に刺激されるように、ぐっとさらにむつきが腰を押し付けた。 押し出されるように弓なりとなろうとする美砂の体に手を伸ばす。 今度はウェアの上から胸を軽く掴んで乳首を浮かせ、指先で弾いたり転がした。 目的は美砂を苛めるというより、支える為だ。 壁に手を付いているとはいえ、何時崩れ落ちてもおかしくない状況はこわい。「美砂、いくぞ」「中で一杯だしていいよ、先生」 ゴムあり前提では、決して聞けないはずの中だし許可である。 実際はアンスコの中にという意味が含まれるが、それでも十分であった。 美砂のまだ未発達な割れ目をなぞるように腰を引き、打ち付けた。 ビジネスホテルでの初夜では辛うじて回りに気を使っていたが、ここなら遠慮はいらない。 泣こうが叫ぼうが誰も来ない、もちろん美砂にそんな事はしないが。 あえて美砂にエロイ事をしている事を教えるように、パンッと音を立てさせた。「ぁっ」 狙い通り意味が通じたようで、カァッと少々火照っていた程度の首筋が真っ赤に染まる。「美砂の中、凄く温かくて気持ち良い」「ん~~~ッ!」 先程のお返しだとばかりに、腰を打ちつけながら耳元で囁く。 羞恥を煽られ、口を堅く噤んだまま美砂が頭を振っていた。 だが体は正直なもので、とろとろと愛液が最初の甘露など比べものにならない程に流れ出している。 むつきの先走り汁など、瞬く間に飲み込まれてしまう。 尻に腰を打ちつける音に加え、竿でわざとにちゃにちゃとこねる様に音を鳴らす。 ただ羞恥を覚えるたびに美砂の体から力が抜けてしまっていた。 壁についた手はずりずりとさがっており、余り長持ちはし無さそうだ。 素股とゴムありだが美砂の本当の意味での中とでどちらが良いか。 ちょいと早いがと少しだけ自分の快楽を優先させ、アンスコの中を汚していく。「美砂、出すぞ。お前の中に」「だ、出して……」 少しは開き直ったか、持ち直したのか美砂が答えてきた。「先生の赤ちゃん、妊娠しちゃうぐらい。濃いの一杯」「おま」 開き直るどころか、俺の上をいくかと仰天発言に理性が少し振り切れた。 本番かと見紛う程に、それこそ妊娠させてやるとばかりに腰を激しく打ちつける。 当然素股なのでそんな事はないが、もはやそんな事は関係ない。 むしろ美砂が履いているアンスコが子宮なのだとばかりに。「出すぞ、美砂の中に。妊娠するぐらいの元気な奴を」「いいよ、生んっであげる。先生の赤ちゃん、元気な赤ちゃん。あっ、ぁ……」「ああ、くそ。出る、孕め美砂!」 最後の一突きでコレでもかと腰を密着させ、種を生みつける。 美砂の中、性器とアンスコの間にどろり濃厚なそれを。「んっん……あはっ、一杯出てる。先生のも温かい」 出すたびに小さくお尻を突かれ、幸せそうに美砂が受け入れる。 最後の一滴まで搾り取るようにお尻を振り、さらなるむつきの射精を促がす。 だが最初が激しい濁流なだけに、そう長くは続かなかった。 むつきが腰砕けに座り込むのと同時に、美砂も引っ張られるようにその膝の上に着地する。 そしてぜえぜえと息を切らせるむつきに振り返り、満面の笑みで美砂が言った。「私の逆転勝利?」「完全勝利だこの野郎、なんつー台詞を。一応確認しとくが、プレイの一環だよな?」「当たり前でしょ。私まだまだ学生でいたいもん。遊び足りないし、先生と二人きりでイチャイチャしたり、エッチしたり。もうちょっと先の事」 言葉尻を掴まえれば、何時か生んであげるともとれる言葉であった。「先生、本当に一杯出したんだ。こんなに私に赤ちゃん産ませたかったなんて、もう変態なんだか、ら……」 言葉とは裏腹に頬に手をあて喜んでいた様子の美砂の言葉が、ふいに途切れる。 それも当然の事だろう。 まだアンスコの中にあったむつきのそれが、力を取り戻しつつあったのだから。 美砂も嫌ではないので、元気でよろしいとアンスコの中のそれを一指し指で突いた。 それと同時に、むつきが抱きしめてきて、囁き問いかける。「美砂、お前の中に入りたい」「うん、いいよ。でもその前に、ゴムかして付けてあげる」 抱きしめてきたむつきの腕に触れながら、美砂が頷いた。 そして何処に片付けたのと聞こうとしたが、即座にそれが差し出される。 数時間前に見た覚えのあるコンドームのパッケージの箱であった。 むつきが半脱ぎのズボンの尻のポケットから、それを取り出したのである。 準備がよろしい事でと、ちょっと半笑いになった美砂であった。「付け方はわかるか? それと爪は切ってるか?」「描いてあるかと思ったんだけど……ない、教えて先生。爪は、伸ばし中」「ならダメだ。教えてはやるが、今度から爪切っとけ。最近のは薄いのが多いから、迂闊に傷つけると簡単に破れるからな」「えー……」 膨れてもダメと言って、美砂の手からコンドームのパッケージを取り上げる。 一度美砂を正面に座らせ、いざやるとなると微妙だと思いながら教え始めた。 教育に良いのか、悪いのか分からない内容を教師らしく。 二度目以降はまず精子を拭い、それから箱を開けてコンドームを一枚取り出す。「汚れてちゃダメなの?」「汚れ……まあ、いいけど。現実は何が起こるかわからないからな、破れたり、脱げたり。本当は一度風呂に入るのが一番良いんだけど」 昨晩はゴムがなかったのでしてしまったが、先走りにも精子はある事をちゃんと教えておく。 知っていた方が、仮にゴムがない場合も生でする事を躊躇うようになるだろう。「それで、こうパッパッパっと」「ああ、なんで途中からはぶくの。早い、わかんなかった!」「次、三回目の時はもう少しゆっくり教えてやるよ。ぶっちゃけ、美砂に視姦されて我慢の限界です」 本当のところは、着ける所を見られるのが恥ずかしかっただけなのだが。 チラリと、コンドームを装着したソレを見て、納得してくれたらしい。 室内だというのに風でも吹いているかのように震えるように揺れているのだ。 美砂に見られまたピクリと反応したのを見て、これ以上のお預けは可哀想とでも思ったのだろう。 近くに置いてあったぽんぽんを手に持ち直し、むつきの体を軽く押してきた。「じゃあ、応援の続き。約束通り、先生の上で踊ってあげる。美味しいお好み焼き、一杯食べさせてくれたし」 抵抗なく倒れたむつきの上に跨ってきた。 ゴムの上から刺激するように、愛液流れる割れ目で一物を押し倒しながら。「それぐらいはお安い御用だ。でも多分それお前が思っているよりレベル高いぞ」「それぐらいできるって。まず、ちゃんとゴムを濡らして」 言い張るならと、とりあえずむつきは美砂のしたいようにさせる事にした。 腰を一物の上で前後に動かし、自分の愛液をぬりつけ始める。 もはやソレは意地なのか。 敏感に感じて止まりそうになりながらも、ぽんぽんとしゃんしゃんと振っていた。 むらむらと下から突き上げたくなる衝動に駆られながら、我慢する。「はぅぁ、濡れたかな? んしょ、それで入れるん、あれ?」 何処にどう入れようとしているのか、竿の裏筋にこすり付けているだけでやっている事が変わらない。 手を使おうにもぽんぽんを手にしていて使えず、気持ちよくなって力が入らない様子だ。 困り顔は、自分だけ気持ちよくなってしまった罪悪感からだろうか。 しばらく頑張ってはいたが、最後にはぺたりとむつきの胸板の上に倒れこんできた。「先生ぇ、手伝って……」「おう、少しずつ覚えていこうな。支えててやるから、入れてみな」「うん」 むつきが手で竿を垂直に立たせ、美砂が下半身で場所を探りながらゆっくりと腰を落としていく。 指でちゃんとほぐしていないので、まだまだ初期抵抗は高い。 だがそれでも着実に、ゆっくりとだが美砂が自分の中にむつきのそれを埋めていった。 徐々に徐々に、そして根元まで埋めきるとふるりと体を震わせ倒れこんできた。「先生、全部入ったよ。まだ、ちょっと立てないけど」「よく頑張ったな。痛くないか? 本当は指でほぐしたりしてからの方が良いんだが」「ちょっとピリピリするけど平気、あとゴムのせいかな。ちょと違和感。でも指でって事は、先生に中まで見られちゃう。それは、ちょっとまだ恥ずかしい」「まあな、俺も美砂にまじまじと見られたら、恥ずかしかったからな。今度、頑張ろうな」 撫でられうんと頷いた美砂が、唇へと吸い付いてきた。 ついばむ様にキスを繰り返し満足してから、腕に力を込めて体を起こしていく。 何度かへたり込みそうになりながら、自分の中にあるむつきの竿を軸に立ち上がる。「んっ、奥がごりごりする。けど、フレフレッ先生。頑張れ頑張れ先生。わーぁッ」 約束通り、本当にそれを守ろうとむつきの上で美砂が応援を始めた。 さすがに上半身だけではポーズの数にもバリエーションは少ないのだが。 ぽんぽんを動かししゃんしゃんと慣らしながら、一生懸命膝を使って飛び跳ねる。 その度に妊娠しようと降りてくる子宮口を叩かれ、へたり込みそうになれば膣を締めてむつきの竿を掴み耐えていた。 そんな姿がいじらしいやら可愛いやらで、むつきの竿も硬度を増していく。「んっ、凄い……どんどん硬くて大きく。私の応援で、嬉しい。L・O・V・E、大好き先生」 もうむつきも、見ているだけでは耐えられそうになかった。 これで頑張りたくないなんて言う奴は不能である。 美砂の為に頑張りたい、最終的に赤いものが何か出てもヤリ遂げたい。「頑張んっ、先生突いちゃだめ。応援、できない。あんっ」「十分だ、未だかつてない程に俺はエネルギッシュ。美砂の応援で最強だ、もう無理って言うまでイかせてやる」「駄目、耐え……られぁぅ」 畳の上で腰が少々痛むが構ってなどいられない。 美砂を突き上げる、美砂を打ち上げる。 もっと美砂の奥まで、教師として自分の形を覚えさせようと抉りあげた。 怒涛の突き上げに、応援の声は途切れ、耐え切れないように再び美砂がむつきの胸に倒れこむ。 瞳は完全に快楽の虜ではあったが、それでも手だけは僅かにぽんぽんを動かしている。 いや、それだけではなく、むつきに耳を澄ます余裕があったら聞こえたはずだ。「んっ、んっぁ……せん、れ。あんっ、ぁぁ。フレぅ」 突き上げに耐え切れずにいるにも関わらず、まだ応援しようとする声が。 聞こえたのか、ただの偶然か。 その声を直接貰おうとばかりに、むつきが首を曲げて唇を奪った。 後に残ったのは、むつきが突き上げ肌がぶつかる音、愛液が空気と混ざり合う卑猥な水音。 最後に二人の代わりに心音を流すように時を刻む時計のみであった。「美砂、気持ち良いか。何処が良い? 教えてくれ、お前が気持ちよくなれる場所」「そんっ、なこと。恥かしぃ」「なら、探すぞ。ここか、こうか?」 美砂の喘ぎ声を頼りに、むつきが突き上げに変化を加え始めた。 突き上げられ着地してきた美砂の体に対し、石臼を回すように腰を回す。 強かに打ちつけられた子宮の口をこじ開けるように亀頭をこすりつける。 はたまた小刻みにとある一点、恥骨の近くにあるGスポットを探したりもした。 そして見つけた。 そこを突いた瞬間、美砂の膣の中が収縮し、一際大きく艶やかな声をあげたのだ。「あっ、駄目そこ。先生駄目、凄いのぁぅ、凄いの来る」「躊躇うな、イケ。美砂、大丈夫俺が抱きしめてる」「来る、来ちゃう。昨日よりもっと、せんせぇッ!」「美砂!」 次の瞬間、美砂の体が一際大きくはね感電したかのように弓なりになった。 むつきもこむらがえりを興したように足を伸ばし、一物が爆発したかのように感じた。 美砂の中ではなく、ゴムの中に何度も射精し少しずつ意識を取り戻していく。 一旦美砂を隣に横たえ、ずるりと一物を抜いてゴムを脱いで口を結ぶ。 たぷたぷと、一度目より多いのではと思うような量が吐き出されていた。 直ぐに美砂がその事について小生意気な事を言うかと思ったが、突込みがない。 はてと思って隣にいる美砂を見ると、ぐったりと横たわったままであった。「美砂、もしかして気を……」 少し慌てて頬を叩くと、うめき声が上がったので気を失っているらしい。 どうしても興奮すると激しくし過ぎると、再びの反省である。 昨日まで処女だった相手にGスポットを責めるなどやり過ぎだ。 俺の自尊心しっかりしろと叱咤していると、妙な音が聞こえてきた。 蛇口の水を閉め忘れたような、水が流れ落ちるようなかすかな音である。 何処からか知ったのは、香ってはいけないその匂いを嗅いでしまった事からだ。「美ッ!?」 大声を上げそうになった口を慌てて閉じ合わせる。 気絶しているからこそ、まだ大丈夫。 この状態で起きたら泣く、絶対に泣き喚いて許してくれなくなる。 挙句もう嫌だの別れるなどと言われたら、人生の終わりだ。 黄色く温かなその液体は美砂の下腹部からこんこんと流れ出していた。「起きるなよ、絶対起きるなよ。振りじゃねえから」 そう気を失った美砂に無駄と思いながら言いつけつつ、むつきは足音を忍ばせ走った。 普通のタオルでは足りないと、確かどこかにあったはずとバスタオルを取りにだ。 美砂が起きるまでの時間との勝負。 結果、その努力は報われどうにか嫌われる事だけは避けられたのだが。 証拠隠滅の為に、勝手に全裸に脱がした事についてだけは激しく糾弾された。 罰としてエッチは切り上げ、甘いスイーツを買いに走らされたりと自業自得とはいえ散々であった。-後書き-チアコス、それを着ないなんてとんでもない。