第四十七話 お前の夢に嫉妬しちまった 夕映とイチャイチャして心にやる気を充電し、四葉の手料理でお腹を満たす。 心も体も十二分に満たされた状態で、むつきは午後からの水泳部の活動に顔を出した。 行き先が同じアキラや和泉をひかげ荘に残して、集合時間の一時間程早くにだ。 顧問に就任してからの初めての本格的な活動である。 初日と言うこともあって、少し気合を入れてむつきもまた水着姿であった。 ただし、本物の水泳選手のようにブーメランパンツ一枚で来られるはずもない。 まだまだ水泳素人で気恥ずかしさが抜けないという事もある。 しかし一番の理由は、聞かん坊が暴れ出した時にどうしようもなくなるからだ。 何しろ水泳部には恋人のアキラが、セックスフレンドの和泉とおまけの小瀬。 特に後者から順に色々と誘惑をしてくる為、油断の一つも出来ない状況である。 まだ集合時間には早く、室内プール場には部員の姿は殆ど見えなかった。 飛び込み台の前で軽く体を動かしていると、驚きの声が背後から聞こえ振り返る。「わっ、先生か。びっくりした、じゃなくて。おはようございます」「おう、一足先に借りてるぞ。確か、一年のリーダーの日高、いや違う朝日か」「はい、朝日のり子です。のりりんって呼んでください」 短いツインテールを揺らし、元気良く主張されたが、そこは苦笑いである。「愛称は勘弁してくれ。これでも一応教師だからな」 思い出したのは、小鈴の呼び名に過剰反応した美砂達だが、生徒は基本苗字呼びと統一しているため、やんわりと断った。 それからむつきは第八レーン、一番遅い者達の為のレーンの飛び込み台に立った。 時計の秒針を確認しながら、十二時に合わさると同時に飛び込んだ。 アキラ達成績上位者に比べると、見る影もない大きな水しぶきと共に沈んでいった 潜水状態からバタ足へ、実家の海程ではないが青く透き通る水の中を突き進む。 ハーフパンツタイプの水着は、水の抵抗が甚だしくかなり力を要したが。 水面に浮上してからはクロール、参考書の内容を思い出しながら実践して泳ぐ。 多少自分なりに試行錯誤もしながら、早いのか遅いのかも分からないまま。 目の前に見えてきた二十五メートルの壁に手を付き、水しぶきを上げながら顔を振り払う。 即座に頭上の時計を見上げようとして失敗した。「おはよ、先生。結構早いじゃないですか」「小そごふっ」 対面の岸に小瀬が待っていた為、時計が見えなかった事もある。 だがそれ以上に、制服姿でしゃがみ込んでいた小瀬が大問題だ。 プールと岸の高低差から、むつきの視線を小瀬のスカートの中まで遮る物は何もない。 しかも陰毛が全て剃られたパイパンの割れ目、その恥丘に文字が書かれていた。 マジックか何かで割れ目に向けて矢印が引かれ、先生専用と、本当に馬鹿かと思う。 しかもその馬鹿な行為を誇らしげに、ちょっと照れながら微笑まれた。「へへ、先生嬉しい?」「お前、本当どんなクズと付き合ってたんだよ。水泳部の三年は見る目ない奴が多すぎる」 そう文句を言いながらも、悲しいかな。 チラチラと自分専用と銘打たれた割れ目に目がいってしまいむくむくと。 欲棒が専用だから構うまいと、臨戦態勢に入ってしまった。 部活中が困るなら、部活前にこの子をボイラー室に連れ込んで出しつくしてしまえとばかりに。 むしろ、小瀬は喜びそうだが、無理である絶対に。 せめて水中で、施してきた勃起対策の結果を確認しつつ、しばらくは上に上がるまいと決心した。「水性だから、着替え前にトイレで消すから安心して。セックスはして欲しいけど、大会も近いしキャプテンとして惚気てられないの」「ちょっと安心した。ああ、一応他の奴に言っておいてくれ。俺が泳いでるから、制服でプール際に近付くなって」「あっ、小瀬先輩。それに先生もおはようございます」 少しばかりそれは遅かったようで、和泉が目ざとく見つけ駆け寄って来る。 何々と楽しそうに小瀬の隣にしゃがみ込んで、またしてもむつきを噴き出させた。 いや、見えると分かっていて見てしまったむつきも悪いのだが。 これまた陰毛が剃られた和泉のパイパンの割れ目に矢印が、食べ頃と一言添えて。「和泉、頼むから小瀬の悪い影響を受けるな。小瀬も和泉をそそのかして遊ぶな」「可愛い小悪魔だから止められない。ああ、クロッチ部分が痒いかも」「うちも、ちょい下着合わへんのやろか」 むつきの注意も何処へやら、堂々とそんな事を呟き割れ目を指で割って中を見せてきた。 ピンク色の生々しくも肉々しい美味しそうなそこをだ。 和泉はまだしも、小瀬など愛撫される前から濡れており糸さえ引いている。「何してるんですか、先輩。それに亜子も」 ただそんな悪戯も、むつきが愛するアキラが現れるまでである。 美砂並みに黒いオーラを背負って、二人の背後に仁王立ちであった。 びくりと震えた二人はあたふたと危うくプールに落ちかけたりしつつ。 てへぺろと笑って、仲良くキャッキャと騒ぎながら逃げていく。 もうっと頬を膨らませたアキラは、ちゃんとスカートを押さえつつしゃがみ込んだ。「先生、最近ここで油断し過ぎ。はしゃぐと危ない」「俺よりも、あの二人にこそ言ってくれ。俺、普通に泳いでただけなんだけど」「そう、なんだけど」 キョロキョロと周囲を見渡し、誰もいない事を確認してからアキラが言った。「あの、我慢できなくなったら何時でも呼んで」「昨日、あれだけしたのに。俺の恋人はやりたい盛りだな」「うん、先生にエッチな事をされたい盛りなの。だから、一杯して?」 もう本当に勘弁してと、小首を傾げてのお願いにまた弾薬庫が爆発炎上しそうだ。 これで二人きりなら絶対襲って抜かずの三発ぐらいは余裕であった。 ただ今はそうもいかず、多少の照れ笑いを向けるので精一杯なのである。 せめてキスしたいと可愛い事を言った唇を穴が空くほど見つめていた。 だが次第に部員達の数も増えだし、どう誤魔化そうが不可能に近く我慢の一手。 そんな時であった。「アキラ、先生にパンツ見せて誘惑してないで着替えなよ!」「あーっ、本当だ。アキラが先生にパンツ見せて誘惑してる。皆、早く来て!」「うわ、マジだった。アキラやる、しかも見せてるのに気付いてない振りとか、あざとい!」「先生、アキラのパンツ何色?」 小瀬の大きな声の注意によってわらわらと。 更衣室から半裸で出てくる部員でさえおり、アキラもむつきも今更ながらに気付く。 最初こそアキラはスカートを膝裏に押し込んだりして、見えないようにしていた。 だが喋っては身を乗り出したりしているうちに、それがほどけ。 小瀬の言う通りむつきの位置から、猫さんプリントのパンツが丸見えであった。「違っ、わざとじゃ。見せるなら、もっと大人っぽいの履いてくるから」「アキラ、お前……」 猫さんプリントも部員達にばれ、なおさらあざといと弄られる始末。 度々救助を求める視線を受けたが、薮蛇になる事は明らかで。 むつきは付き合いきれんと、再度タイムアタックを開始し始めた。 意外と速いよねという言葉をプール際から何度も貰い、自尊心が刺激されたりしながら。 集合時間になるとむつきはプールから上がって、部員達の前に立った。 こそこそと数名の部員がなんでハーフパンツタイプと言い、立ったら困るからでしょと看破もされながら。 実はハーフパンツタイプの下にはちゃんとブーメランパンツの水着を着ていた。 そちらで一物ごとしっかり固定して締め付け、ふっくらハーフパンツタイプでごまかしの二重構造だったりする。 パンパンと手を叩いて、部員達の視線を自分に集めなおした。 当然の事ながら、強豪部としてしつけが行き届いており、私語の一つもない。「改めて、今日からよろしくな。確か夏の全国大会の地区予選が八月上旬にあったよな」「はい、八月の一日から地区予選です。そこで全国大会出場ともなれば、お盆明けの二十一日から三日間を掛けておこなわれますよ」「地区予選はもう、十日ぐらいか。あまり時間もないが、無理してオーバーワークには気をつけろよ。小瀬、大会への出場申請は?」「とっくに、出してあります。ただ、今年はアキラもいるので数年ぶりに全国大会が狙えますから。その時は、遠征のバスや宿泊施設の手配をお願いします」 割と軽い気持ちで、お飾りだと思っていたがそういうわけにもいかなさそうだ。 大会の申請等は小瀬でも出来るだろうが、金銭が絡むとさすがに弱そうである。「その辺は任せろ。むしろそういった事務は超得意。三年生は中学生活最後の大会だろうし、頑張ろうな。後は何時も通り、小瀬の指示で」「あっ、ちょっと待って先生。事務得意ならお願いしたいんだけど」 小瀬がそう言ったとき、特に三年生の部員達の目がギラついた。「もし全国大会に出場ってなったら、たぶん結構な確率で出場できると思うけど。その場合に強化合宿したいの。学園長の許可と、あと場所選びとかお願いできないかな」 ここ数年は少し落ち目だったが、それでも麻帆良女子水泳部は強豪部である。 今年から麻帆良の人魚姫が本格参戦して、小瀬の言う通り全国大会を狙えた。 そればかりか全国でも一桁台の順位さえ狙えるのではないのか。 さらにそれを現実にする為にも、強化合宿をという事だろう。「強化合宿って言っても、麻帆良以上に施設整った場所ないだろ。寮から近いし、室内プール場だから雨天もそれこそ台風だって気にしなくて良いし」「場所を変えれば、緊張と気合のノリが違うでしょ。ネタはあがってるの、和泉ちゃん」「先生ごめんな、喋っちゃったん。出身が沖縄って」 その瞬間、三年生のみならず大半の水泳部員達が食いついた。 競泳水着姿でむつきに詰め寄り、壁際に追い詰める程に。 実際追い詰めすぎて、胸やら太股やら本当に過ちで触れられてしまう者もいた程だ。 いや、むしろわざと触れさせていたのか。「先生、沖縄出身って。沖縄で強化合宿ですか!?」「南国での素敵なひと夏。普段練習きついけど、水泳部に入って良かった!」「沖縄、沖縄。ちょっと全国大会どうでも良くなって来た!」「おい、落ち着け。詰め寄んな、やばい。誰だ胸押し付けた奴、俺の手を放せ。あと最後、目的を見失うな、この野郎」 揉みくちゃにされて嬉しいやら、反面凄く焦るやら。 背中に回りこんだ誰かが胸を押し付けふっと耳に吐息を吹きつけお願いと囁く。 他に腕を掴んではこれまたお願いとおしつけてきたり。 これ絶対、顧問と思われてないだろうとノリが二年A組とそんな変わらない。 同じ中学生なのだから、仕方がないのかもしれないが。 沖縄というキーワードを前に、部員達も殆ど周りが見えていなかった。 だが次の瞬間ドンッと重低音が響き、頭を冷やせとばかりにプールの水が雨となって降り注ぐ。 ざーっと雨に降られ、多少冷静になりながら皆が一斉に振り返った。 何やら凄い事をしてのけたのは、プール際でしゃがみ込んでいるアキラらしい。 誰かがぽつりと、二重の極みっと疑問の声を呟き。 妙に黒いオーラに、先生お願いと誰もが振り返りなおしてきた。「ア、アキラさん?」 仕方ないので、戦々恐々と話しかけた。「先生は気をつけ。皆も、ちゃんと整列。してね?」「はい、整列しなおし」 小瀬までもちょっと気迫に押され、大人しく皆に指示を出した。 当初と同じく、正面にむつきを据えて、学年毎に並び順はばらばらで並びなおしていく。 まだ心の弱い一年生の子など、ちょっと涙目になっている子さえいる。 これ、別に来年和泉がいなくてもキャプテンできそうとむつきは思った。「アキラ、私制服なんやけど……」 そこへ勇気ある突込みを行ったのは、唯一水着でなかった和泉であった。 梅雨時に雨に降られたように、制服がぐっしょりと濡れてしまっていた。 スカートはまだしも、白いシャツが濡れてピンクのブラが透けてしまっている。「あっ、ごめん亜子。だって皆が先生に」「うん、普通に嫉妬したって言ったらあかんやん。それに特に一年生、びびっとるし。皆も悪いけど、アキラもちょっとあかん。はい、反省」「ごめんなさい」 和泉にぺこりと謝り、相手がちゃうとまた怒られた。「小瀬、これ当初の予定と違くね? サポートじゃなくて、ストッパーじゃねえか」「まあ、結果オーライ? 普段大人しいけど、怒ると怖いタイプか。よっしー、見誤っちゃった。だって、アキラなかなか怒んないから。愛されてるね、くぬくぬ」「止めて、他の子がいるところで止めて」「照れちゃって、代わりに私にぬぷぬぷしてよ」 やかましいと小瀬のおでこにデコピンして離し、もう一度パンパンと手を叩く。「取り合えず、合宿の件は分かったが条件が二つ。まず、地区大会を突破する事。あと、合宿するにしても施設や予算。目的は強化だから、沖縄とは限らん」 えーっと特に後半部分にて、不満の声が多数というか大半であった。 気持ちは分からないでもないが、本当に利点が薄いのだ。 これが他の野外で行なう部活なら、特に雪や寒さを避け沖縄でというなら分かる。 だが既に麻帆良に室内プール場があり、しかも今の季節は夏であった。 移動費や宿泊費もろもろを考慮しても、部で遊びに出かけるようなものだ。「取り合えず、監督室で過去の資料漁るから和泉も手伝ってくれ。他はほら、三年生最後の大会の為にも練習、練習。小瀬、頼んだ」「了解、さあ沖縄合宿の為にもいっちょ練習しますか。頼んだよ、人魚姫。沖縄合宿の為にも。沖縄いけたら色々便宜してあげるから。王子様との真夏の夜の夢も可!」「大会は先輩達の為に頑張るけど、止めてください。そういう……もう、良いかな? 頑張る王子様との真夏の夜の夢の為に」 チラリとむつきを見てから、ついに観念したようにアキラが否定を止めた。 さすがにこれ以上は否定しても回りが盛り上がるだけと思ったのか。 関係こそ秘密だが想いの暴露で、それはそれで周りがついにと盛り上がる。 たださすがにそこは練習と宣言した以上、小瀬が手を叩いて止めていた。 問い詰めるのは練習後と、乗り気は乗り気であったが。 一先ず、練習そのものは小瀬に任せておけば問題はないだろう。 その実績も以前に臨時顧問になった時に見ているし、面倒見も問題ない だからむつきは、ずぶ濡れの和泉にタオルで拭いて来いと指示してから監督室に向かった。 強豪部だけあって、麻帆良女子水泳部はかなりの部費と優遇処置を受けていた。 この室内プール場もそうだが、専用の監督室まであるのだ。 二階観客席部分に、本来は大会時などの放送席を改造した一室ではあったが。 中に入ってみれば設備も充実。 プール側は前面ガラス張り、外からはマジックミラーで、元放送席だけに放送設備も。 監督室にいながら指示が出せ、視界も広いので監視監督もできる。 さすがにそれは、プール際で行なった方がより安全ではあったが。 後は顧問専用のデスクに、これまでの歴史を語る資料を収めた本棚であった。「まずどこから、てか全部紙媒体か。夏休みは休みで忙しいが、顧問やってるとちょっと優遇されるしデータの電子媒体化でもするか」「ひゃー、アキラのお陰でえらい目にあったわ。先生、鍵かけとくね」「お、おう?」 やって来た和泉に、何故にと振り返ると一目瞭然。 タオルを頭から被ったまま、和泉が制服を脱ぎ始めたのだ。 一応はむつきもいるのだが、眼があった途端にエロイ瞳でエッチと呟かれてしまう。 しばし、和泉が脱ぐ衣擦れの音に耳を傾けまった。 それほど時間をかけず、和泉がぺたぺた足音を立てて近付いてきた。 そのままひょっこり、むつきが見ていた本棚の前まで来て覗き込んだ。 自然とむつきも、もう良いだろうと振り返ったわけだが。「和泉君、その旧式スクール水着を何処で? うちって、それ随分前に廃止したよな?」「長谷川さんに貰った。先生変態だから、こういうの好きそうだって」 胸元にはきちんと、「二-A いずみ」と平仮名で苗字が書かれていた。 この場合、和泉の慎ましい胸に押し広げられ、程よい膨らみがまた良いものである。 そう思った時点で、むつきの負けなのかもしれない。 しかしながら否定、肯定で、選んだのはスルーであった。「先生、私なにしたらええ?」 特に好き嫌いは聞いたつもりもないようで、和泉の方から普通に話を続けてきた。「俺もまだ分からん、しばらく待機。資料一通り眺めるまで待ってくれ」 資料の束を抱えてデスクに置くと、その辺にあったパイプ椅子を和泉が持ってきた。 デスクの安物の椅子の横につけて、むつきが座ると同じく座った。 そしてひとしきり頭までタオルで拭くと、それを首に掛けて持たれかかって来た。 普段美砂達がそうするように、安心したように体を預けている。 思わずその肩に手を回し抱き寄せ、頭の一つでも撫でようかとしたが自分で待ったをかけた。「なあ、和泉。最近、気にはなってたんだが。以前、風呂でも言われたし。お前、俺の事が好きなのか?」 ただ、その待ったのかけ方は間違いだったようで、和泉が頬をぷっくり膨らませる。「先生、失礼。好きでもない相手に、こんな事はせえへんよ」「俺の恋人でお前の親友のアキラが、一生懸命窓の向こうで練習してるけど?」「頑張れアキラ。その間、先生の性欲はうちがなんとかする」 どういう関係っと突っ込みたいが、本当に今更でもあった。 既にアキラは和泉がむつきのセックスフレンドだと認知しているのだから。 自分で考えていて、ちょっと頭がどうにかなりそうだが。 一応は資料を捲って目を通しながら、変わらず甘えてくる和泉と話を続ける。「いや、割りと本気で。その好きが美砂達と同じなら俺も考えがあるんだけど」「先生の事は好きやよ、気持ち良い事一杯してくれるし。長谷川さんと違って、襲われるの分かっててこうして誘惑しとるわけやから。処女あげてもええなって思っとる」「言葉の端々に、微妙な含みが見えるんだが」「好きってのは嘘やないよ。けど、今のうちの一番はお医者になる事やんね。だから恋とか面倒なのはちょっと。けど、女の子やから誰かに甘えたいし、気持ち良い事もしたい」 その証拠に瞳を閉じて見つめられ、真面目なところなのでそっと口付けた。 言葉なく離れると、無言でもう一度と唇を突き出され、おねだりを叶えてあげる。 そのかいあって、凄く嬉しそうに両頬を手でおさえ身もだえし始めた。 もちろん、その間ずっと和泉はむつきに体をあずけ、甘えっぱなしだ。 もはや躊躇は入らないだろうと、肩を抱き寄せそのまま髪を梳く様に優しく撫でた。 キスからここまで、大変お気に召したようで、猫のように喉の奥で唸っている。「ほら、先生やったら小瀬先輩やみきたん先輩みたいに、彼氏に乱暴はされへんし。まだまだうちは、お気楽な先生のセックスフレンドでいたいかな」「寂しさ半分、嬉しさ半分だな」「先生お嫁さん多過ぎやもん。前ちょっと零してたけど、お金大丈夫なん? 超りん、お金持ちやし、ちょっとぐらい助けて貰ったら?」「男の見栄もかなぐり捨てたくなる時もあるけど。それしたらさ、頭があがんないどころか更に倍々にお嫁さんが増えると思わねえか?」 何処まで本当か不明だが、小鈴の目的はむつきが二年A組の面々と親密になる事だ。 自身が親密になれた事で麻帆良祭のような暴挙に出る事はなくなったが。 和泉もそれを聞いて、確かにと否定の言葉すらない。 つらつらと無駄会話をしつつも、資料は眺め続けており見つけた。 全国大会を逃し始めてから停滞していたが、確かに昔は全国大会前に合宿をしている。 場所は別に沖縄ではなく、全国大会開催会場近くである事が多かった。 恐らくは早めに現地に入って慣れたり、当日に迷ったりしない為と言うのもあるだろう。「確かに合宿はしてたが、今年って何処だっけ?」「あっ、ほんまや。けど、どこやろ。今の所、そういうの小瀬先輩しか把握しとらへん」 小瀬が居なければ、この水泳部は回らないのではと心配になってきた。 以前の顧問が居た時は不明だが、完全なワンマン運営であった。 その負担はいかほどか、麻帆良祭での雪広の事もあるし、負荷分散は急務だ。 大会前のこの時期はまだ無理だが。 大会が終わった後には、早々にキャプテンをアキラに委譲し、来年の為に色々と教えてあげて欲しいものである。 その対価に、体を求められそうだが、安い物というかむしろ嬉しかったり。 ただそんな先の事よりも今は、目の前で窮屈な水着に潰されそうな可愛いおっぱいである。 和泉が立ち上がってデスクの上の資料を覗き込んだからであった。 頂きますと、小さな突起が見えた部分を口に含んでちゅうちゅう吸い上げた。「やん、先生やっと誘惑されてくれたん。待っとったのに」「わざとか、見事に誘惑されちまった。けど、一応部活の監督中だし」 お前はここと、頬を染めながら喜ぶ和泉を膝の上に座らせた。 和泉の短いが色素が薄くキラキラ綺麗な髪に鼻を押し付け、首筋にキスする。 左手でふにふにと可愛い胸を愛撫しながら、ちゃんと右手で資料を捲っては眺める。「取り合えず、後で小瀬に開催地聞いてそれからだな。正直、今から間に合うのか。他の強豪校とかに抑えられてそう。まあ、まずは」「先生」 つらつらと考えていると、和泉が切なげに声を上げてきた。「うちも先生にちゅっちゅしたい」「俺も水着の締め付け限界だから、ちょっと脱ぐか」 和泉を一度降ろしてから、二重構造にしていたパンツタイプとブーメランパンツを脱いだ。 まだ半勃起状態の一物を見て、へへっと和泉が笑う。 本当にエッチな事が好きな奴だと、お腹を子宮目掛けてつんと突いていやった。 やんと体を捩る和泉であったが視線は変わらず、食い入るように見ている。 改めてデスクの椅子に座って、膝の上に対面座位の格好で座らせた。 段々と起き上がり中の一物は、和泉の股下でいずれはお尻の割れ目のなかだ。 早く元気になってとばかりに、むつきの首や鎖骨にキスしながら和泉が腰を前後に振る。 濡れていない水着の摩擦が強めだが、普段の性活を考えると問題なかった。「地区大会は一日から、その前に前日に宮崎とデートして。いや、さらにその前に思い切り遊ぶ為に、初日三日間で全員の勉強終わらさせてやるか。たまには実家にも、見合いでも勧められたら堪らんし結婚を前提に付き合ってる美砂達の、言えるかこの野郎」「いつの間にのどかにまで、先生鬼畜過ぎ。超りんが何かするまでもないやん。のどか繊細な子やから意地悪エッチあかんよ」「誤解すんな。てか、セックスそのものを止めろよ。夕映からのお願いだけど」「寂しさ半分、嬉しさ半分やて」 残念とばかりにしな垂れかかられた為、腰を抱き寄せ唇に深く舌を差し込んだ。 和泉の唇ばかりか口内、唾液でさえ味わいつつ責め立てる。 女の子の甘い匂いも相まって、飽きる事なくすい続けられた。 ただ集中し過ぎるとまずいので程々に、時々窓から練習風景も監督しつつ。「先生、ここも。先輩に方法聞いて綺麗にしてあるからええよ」 そう言われ、和泉が振り返りながらむつきの左手を誘った。 腰から下へとさすがに恥ずかしげにしながら、それでもだ。 尾骨さえ超えて割れ目に、そこからは進行方向を変えてお尻を包む部分をまくり上げ皺のある窄まりへ。 ただむつきが直前で察知し、少し寄り道をして割れ目で愛液をすくった。 ローション代わりに愛液を塗りたくり、皺をなぞりながら徐々に指先を埋めていく。「んくぅ、先生。お尻、うちお尻弄られとる」「愛撫してるの俺だけど。小瀬、あいつ和泉をどうしたいわけ?」「先生の最高のセックスフレンドやて」 方向性あるのかよと思わず突っ込みそうになったが、ある意味で小瀬らしいのか。 気を紛らわせてやろうと、キスをしてやったり。 前の処女より後ろの処女を先になど、本当に鬼畜な事が頭を過ぎりもした。 指の第一関節までいれると、それから手を開いてお尻を支える。 あまり入れすぎないように気をつけながら添えた手で和泉を前後させていった。「お尻気持ち良い、おまんこも先生ので擦れて。水着、いらんかったかも。んぅ、先生ちゅう」「ちょっとまずい。可愛すぎて、恋人にしたくなる」「あかんて、私はセックスフレンドのまま。恋人になったら、絶対先生が一番になってまう。先生のお嫁さんが夢になってまう」 もう我慢出来ないと、窒息させる程にキスしてやろうとして邪魔が入った。 ピピピッと電子音を奏でる携帯電話であった。 デスクの上に放り出してあったハンドバッグの中、むつきの携帯電話である。 吐息を乱し切なそうに喘ぐ和泉を放っておけないが、緊急連絡だったら。 ちくしょうと、迷いに迷いながら手を伸ばしてハンドバッグを弄る。 その間にでも切れてしまえと少しばかり願いつつ、掴みとってしまった。「先生、キス。電話なんかええやん、うちとちゅう」「和泉すまん。後で一杯可愛がってやるから」 瞳を潤ませ懇願されたが、断腸の思いで受話ボタンを押した。「乙姫先生」 そして向こう側から掛けられた死を連想させる極寒の声に心臓が止まりかけた。 声だけで心臓を掴み取られ凍らされそうな、氷の女王の呟きであった。 和泉を愛おしいと思った気持ちも、股間に集った血の気も失い。 一物が和泉の割れ目を離れて、へなへなとしおれていきさえした。「はっはは……その声は、葛葉先生?」「ええ、お久しぶりという程でもありませんが」 一言一言、それこぞ一字一句口にするたびに、凍った心臓が殴られたようだ。 殆ど挨拶ぐらいしか交わしていないのに、急速に記憶を掘り下げられていった。 用件は一つ、麻帆良祭でのあの件しかないと。 手がカタカタと震え、意図せず和泉を愛撫する形となってしまう。 バイブも顔負けの高速震動で、姿勢制御もままならず和泉が倒れこんできた。 しかもあろうことか、むつきが耳にする携帯電話のそばで喘ぎ声をあげた。「先、ぁっ気持ちええ。もっと、んぁ。ぁぅんぁ」「ちょっと待て、今本当に不味い」 咄嗟に遠ざけたが、それは時既に遅く。「昼間から、お盛んなようで結構ですね。ええ、別になんとも思っていません。合コン、あれ以来全く全然音沙汰無しであろうと。あまつさえ、貴方の姉が結婚を前提に神多羅木先生と付き合おうとぉッ!」 極寒ブリザードも顔負けの女の叫びに、もはや一物は役立たずだ。 耳元を放してもミシミシと聞こえてくる謎の音は何だが知りたくはなかった。 なかったが、彼女が全力で携帯電話を握り締めている事は容易に想像がついた。 すっかり忘れてましたなどと言えば、きっとむつきの命はないだろう。「なっ、なにを仰るうさぎさん。いや、もう葛葉先生のご期待に応えようと、年下の可愛い男を取り揃えている最中でして」「期待など、私は貴方に頼まれて仕方なく。この電話も、うっかりすっぽかしてはと念の為に。そこをお待ちがえなく!」 もうこの人めんどくさいと、夫が逃げた理由がなんとなく分かった気もした。 だが己の安全の為に、あまり先延ばしもと急いで返答をする。「分かっています、分かっていますとも。本当に無理を言って、そうですよね。葛葉先生もお仕事がありますし。えっと、七月、七月の終業式直後は何かと忙しいですし三日あけて二十八日辺りはどうでしょうか?」「七月二十八日ですね、分かりました。全ての障害は排除しておきます。物理的に」「物、詳細は遅くとも今週中にメールいたしますので。葛葉先生も良い子をお願いします」「ええ、それでは。こちらも綺麗な方を取り揃えておきます。とても綺麗な」 とてもおどろおどろしい声を最後に、ブチリと命の綱が切れたような音と共に電話が切れた。 ああ、これは自分より下のレベルの子しか絶対に連れてこないなと思った。 だが元より葛葉のレベルが無茶苦茶高いし、別にむつきは女の子を狙うつもりもない。 頼むぞ戦士たちよと、大学以来音信不通気味のダチを思い出し心で敬礼する。 年上好きのみならず、人妻好きなアレな奴らまで心の電話帳を検索していく。「先生、先生。もう、んっ」 すっかり恐怖に縛られ、葛の葉の望み通り合コンのセッティングのみを考えていた。 当然ながらそれに不満を持った和泉が、キスで無理矢理意識を奪い取った。 凍りついたむつきの心を唇を通した愛情で癒し溶かしていってくれる。 動きがぎこちなかったむつきも、携帯電話をデスクに放り出し和泉を抱きしめた。 かつてアキラにそうされたように、温もりを求めて抱きしめていった。 ただし心こそ癒されたものの、まだ気分は高揚とまではいかない。「和泉悪い。と言うか、すまん。ちょっと気分が萎えちまって。あの人、本当に必死すぎる。姉ちゃんの幸せばっかで、約束忘れてた俺も悪いけど」 少し和泉にどいてもらい、へなへなと脱力する一物をぷらぷらさせる。「仕方あらへんな。先生を奮い立たせるのもセックスフレンドの役目やて」 そう呟いた和泉が、場所を変えて座り込んだ。 むつきの目の前、デスクの上にお尻を置いてかかとを縁に、M字開脚であった。 何を思ったのか、そのまま手を股座部分へと進ませる。 公開オナニーとでもむつきは当初思ったが、和泉は何かを探すように水着を弄っていた。 そしてプチっと聞こえた小さな音。 旧式スクール水着の股座部分がはらりと二分され、和泉の可愛いパイパンがお披露目である。 のみならず、例の食べ頃矢印がむつきの前に現れた。「消してなかったのかよ」「うちは更衣室使う理由なかったし。先生、上の肩紐は先生が脱がしてや」「お、おう」 なんだか主導権を握られてしまったが、肩紐をずらし可愛い胸が見えるまで水着をズリ下げた。 水着を半分脱がされた少女が、目の前でM字開脚している。 食べ頃矢印を見るまでもなく、食べてとばかりに和泉が両手をむつきに差し出していた。 ふるふる震える小さな胸も、小瀬に進められて開発中のお尻の穴も丸見えである。 特に性器から流れる愛液がお尻まで滴り、卑猥な事この上ない。「先生、うちの穴。お好きな方を食べてええよ。でもお尻はまださきっぽだけな」 閉じた性器とその下の窄まりを、両手で同時に開いてのお誘いだ。「くっ、なんでエッチな。和泉、セックスしたい。お前と、だけど」「恋人やないからなんて、おめこ我慢する先生好きやよ。でも、こっちなら。処女膜あらへんし、先生召し上がれ。食べ頃矢印、こっちの間違い」 恋人ではないけれど、望んでいるからとの免罪符付きだ。「和泉、くそ。教師だけど、お前の夢に嫉妬しちまった。なんで俺が一番じゃないんだ。なんでもっとはやく、お前を俺のものにしておかなかったんだ」 和泉がお腹のお肉を少し集めて、食べ頃の矢印の向きをお尻へと向ける。 心底悔やみ、歯を食い縛るむつきを見て、和泉もまたぞくぞくと言いえぬ快感に染まっていた。 悔し涙さえ流しそうなむつきに、愛されてると実感できる。 他の誰かに見られればただの性欲だとばっさりかもしれないが、今はそれで良い。 むつきが言った通り、和泉にとっての一番はお医者になる事なのだ。 高尚な愛やら恋やらは二の次で、今は求め合う事ができればそれだけで十分。 気持ち良く可愛がってもらえる、しかも乱暴される心配がないとすれば後は受け入れるだけであった。 一度は絶対零度で縮こまったむつきの一物も、和泉の誘惑の前に雄々しく立っている。 椅子からも立ち上がり、矛先が向いたのはお尻の方だ。「和泉、入れるぞ。お前のお尻の処女を貰う。悔しいが先っぽだけでも」 さすがに恥ずかしさはあるようで、和泉は無言で頷き、お尻の穴を両手で広げる。 窄まりに先端を添えられるとビクッと震えたが、ゆっくりと広げられ始めた。「ぁっ、広げ。くぁはっ、先生もっとゆっくり。息できぁっ」「分かってる、ゆっくり。これが和泉の尻穴、最高だ、最高のセックスフレンドだ」「嬉しいよ、先生。もっとぉ、奥。あかん、亀頭で一杯ぁぅ、はっ」 亀頭部分で尻穴を拡張され、カリ部分で再び窄まったのがまずかった。 一度ふっと気を抜いたせいで、それ以上は拡張できなくなってしまう。 抜こうにもまた亀頭の分だけは拡張しなければならないのだが。 しばらくは無理そうだと、後ろ手に天井を見上げ喘ぐ和泉の上に顔を持っていく。「和泉、少しだけカリの谷間の分だけ動くぞ。キス、したいか?」「して、キス。気を紛らわせんと、お尻。お尻壊れてまう」 そっと唇を触れさせ、微妙に腰を振って和泉のお尻の穴でセックスをする。 最初は愛液を潤滑油にしていたが、やがてとろとろと別の液が流れ出す。 膣もそうだが挿入の為に愛液を分泌するが、いわばコレがお尻の穴から分泌される愛液。 腸液によって少しずつスムーズに動き出した。 前後する感覚も少しずつ大きく、しばらく続ければ拡張されて亀頭も抜けそうだ。「凄く気持ち良いぞ。最高の尻穴だ」「嬉しいけど、んぁ。ええのかな。うち女子中学生やのに、お尻でぅっ」「俺が許す、もっとエッチに。和泉、俺だけのセックスフレンド」 自分で望んだとは言え、セックスフレンドという浅い関係にちょっと妬けたのか。 出来れば傷つけないよう丁寧に腰をふるむつきと、和泉はしっかりと見詰め合って言った。「アキラ、ごめん。うち、半分は水泳部のマネになったの先生がいたからかもしれへん」 セックスフレンドだが、もう少し先まで。 和泉の小さな我が侭は、むつきの雄を刺激するには十分であった。 なんて可愛い事をと、むつきもまたその少し先を望み始めた。 深く挿入しないよう腰をあげ、それでも和泉を抱きしめる為に前傾姿勢に。 キスをして顔中に下で唾液をまぶし、首筋も、体勢が辛いがふるふるの乳房も。 全身で和泉を感じながら、お尻の穴を犯し続ける。 和泉のお尻は壊さないようにされど、自分の腰は壊れてもと振り続けた。 お尻の愛液で潤いじゅぶじゅぶとおまんこ顔負けの水音を立てながら。「和泉、そろそろ出る。いいか、中に」「ええよ、好きなだけ。お尻で受け止めたる」「出すぞ、和泉のお尻に。来た、和泉、和泉!」「ぁっ、お尻。壊れッ、びゅくびゅく。壊れ、イグゥ!」 お尻に中に射精され、初めての中出しに和泉は本当に目の前が真っ白であった。 クンニや手マンは幾度かあれど、ここまで気持ち良いものかと。 本来は子作りの為に出すものがお尻の中で暴れまわる。 こんなの知らないと、全くの未知の感覚に脳がショートでも起こしそうだった。 むつきも以前小瀬とはしたが、ひかげ荘メンバーである和泉と始めてのアナルセックスだ。 もう留まるところを知らないとばかりに、精液が迸って止まらない。 これ絶対、後で和泉のお尻から垂れると思ったら、その分だけ残弾追加であった。 最後には亀頭で栓をしたはずの尻穴からも、あふれ出し始めていた。「おいおい、これ。和泉が尻穴で妊娠する程出たぞ」「お尻、熱い。妊娠、赤ちゃんできてまう」 すっかり和泉もお尻の虜で、うわ言のように同じような言葉を繰り返している。 和泉をしっかりデスク上に寝かせ、ずるっと亀頭をお尻から抜いた。 またビクリと小さく和泉が果て、それ程待つ事もなくさらに奥から溢れてきた。 子宮がない為、行き先を失って出入り口に戻ってきた精液である。 体を桃色に火照らせ、はあはあと喘ぎ尻から精液を垂らす姿のなんと美しい事か。 むつきは少々可哀想に思いつつも、和泉の頬をぺしぺしと叩いて起こした。「和泉、ちょっとだけ。起きれるか?」「えっ、もう一回? 疲れたけど、ええよ」 嬉しいがそうじゃないと、こいつめとキスしながら和泉を改めてデスクに座らせた。 ふうふうと喘ぎ中の和泉をデスクの縁に。 だらんと降ろした足も、縁にかかとを引っ掛けさせふたたびM字開脚に。「ピースした方がええ?」「いや、実践しようとした俺も俺だが、和泉も大概だな。何度も壊して、小鈴特性のガチガチセキュリティの携帯だから安心しとけ」「だと思ったん。先生がそんな危ない事、うちらにさせるわけもあらへんし」 だったら遠慮なくと、精液が垂れるお尻を見せながら和泉が両手でピースした。 そこをむつきが携帯の写真機能で激写し、完成ではない。 最近は色んな機能がある為、プリクラのように文字を書く事も。 椅子に座ってデスクの上の和泉を膝上に座りなおさせ、イチャイチャと。 携帯電話上で卑猥な姿をさらす和泉の上に、お尻の処女喪失記念と。 書いたのはむつきだが、和泉もハートマークで囲ってくれ次のようにも書いてくれた。「先生、大好きっと」 こいつと頬にキスし、和泉も返してくれたが、次の瞬間また心が凍りつきそうになった。「部活中はセックス禁止!」 ガンッと監督室の扉が外から殴られ、二人して椅子から転げ落ちる。 なんとかむつきは和泉の下敷きになる形に出来たが、不安を互いに埋めあうようにしっかり抱きあった。 ドキドキ、心臓が壊れそうな程に音を立てていたが、後からその声が誰か理解し安堵もしていた。「なんてね。これも来年の為だって、先を見据えた振りして三十分ぐらいアキラに任せてきた。開けてよ、私もセックスに混ぜて」 何故セックス中とわかったのか、早く早くと急かしていた。「小瀬か、心臓が止まるかと。てか、俺達の台詞じゃないが泳げよ、水泳部員」「先輩、寂しなったん? またうちが癒したるわ」 こらこらと止める間もなく、和泉が鍵を開けて小瀬を招き入れてしまう。 夏休みのスケジュールも詰める必要があるのだが、まずは小瀬の尻穴に一物を詰める方が先になりそうであった。 -後書き-ども、えなりんです。最近セックスフレンド爆心中の亜子回。なんかもう、亜子の位置づけが不明。一応清楚キャラのはずが、一番セックス好きかもしれないwまあ、亜子集中回もそろそろ終わりです。もう二話程、別の子の回をしてから終業式です。それから、長い長い夏休みの突入です。それでは次回は水曜です。