第五十二話 まだ、私は処女なのです 今日の夕食は、ピリ辛しょうが焼きとたっぷり野菜のスタミナ料理であった。 もちろん作ったのは四葉であり、長い夏休みに備えてという心遣いである。 まだ宿題が終わっていない者は、四葉には悪いが味わう暇も惜しんで平らげた。 そして即座に宿題に取り掛かったが、数時間で時間切れであった。 徹夜はむつきが許さずその時間切れは夜の十時。 結局本日中に宿題を終わらせられたのは昼間の三人に加え、雪広と朝倉それから絡繰の三名。 絡繰はガイノイド故に少々ずるい気もしたが、それが彼女なので文句が出るわけもなく。 残りの面々は全員が五十パーセントを超えたが、惜しくもと言うところであった。 長谷川やマクダウェル等は、明日には終わるなと気楽な夏休みに希望を抱いていた。 だが特に惜しんだのが、むつき君人形四つ欲しかった美砂やアキラ、夕映である。 恋人達の中で言いだしっぺの小鈴だけが四つとなおさらであった。 机に噛り付いてでも宿題を続けようとした為、一人ずつむつきが風呂へ運んでいく。 他は全員、夕食の片づけをした四葉も含め、風呂を浴びて遊戯室であった。 夏場恒例の稲川何某の怪談話がテレビでやるらしく、部屋の電気を消して視聴するらしい。 一方のむつきは、一番最後まで駄々をこねた美砂を、お姫様抱っこで露天風呂の脱衣所まで連れて行く途中であった。「やだやだ、まだやるもん。二時間あれば終わるの!」「一日かけて六十五パーセントがどうやれば、あと二時間で終わるんだよ。今日はもう時間切れ。こら、大人しくしなさい」「むつき君人形四つ欲しいの、二つじゃなくて四つ。いやしんぼなの!」「誰だよ、その台詞仕込んだ奴。はいはい、分かったから暴れんな」 手や足がげしげし当たって少し痛いが、落とさないよう気をつけて歩いた。 アキラや夕映はもう少し大人しかったのだが、本当にもう駄々っ子である。 しょうがないので最終手段、喚く美砂の唇を奪って舌を入れた。 一人最後までわがままをいう言葉を聞く耳持ちませんと、風呂の前に歯磨きだとばかりに。 食べ残しの欠片一つでもあれば、絡めた舌で受け渡しては食べさせる。 こくこくと美砂の喉をむつきの唾液ごと飲み下す音が、静かに廊下に染み渡る。 まだ歯磨き前であったのでピリ辛味、恥ずかしさもあったのか段々と大人しくなった。 代わりに首に腕を回されもっとと強請られたが、暴れられるよりはよっぽど良い。 いい加減離れようとするがしがみつかれ、恋人の攻防を何度か繰り返しようやく唇が離れる。 やや蕩けた瞳になった美砂を上から覗き込むように、むつきは美砂へと両天秤に掛ける問いを投げかけた。「ん、美味い。夏休み初日をイチャラブセックスで終えるのと、一人で食堂で必死に宿題して寂しく追えるのとどっちが良い?」「イチャラブセックス」 直前のキスもあって迷いなき即答かと思われたが。「だけど。むつき君人形も欲しい」 諦めきれないと大きな瞳にじわりと涙を浮かべながら、唇を突き出された。 欲求に正直な事でと、まずはお風呂ともう一度キスをしてから連れて行った。 脱衣所の暖簾は恋人が使用中と、丸字に男でも女でもなく愛の一文字である。 一体誰が用意したのか、考えられるのは長谷川なのだが。 先に連れて来ていたアキラと夕映の姿は見えず、美砂を降ろして着替えを命ずる。 脱衣所の適当な籠に、自分も浴衣を脱いで入れるが、下着もないので手早いものであった。 のろのろと脱いでいる美砂に振り返り、その頭をぽんと叩いた。「ほら、そんな顔すんな。良い事を教えてやるよ、まだ四つ手に入れられる方法。あんま落ち込んだ顔見せてると、教えてやらねえぞ。アキラと夕映が待ってるからお先」「えっ、本当。待って、先生待って!」 こそっと呟き、置いていく素振りを見せると慌てて美砂が衣服を脱ぎ出した。 といっても、むつき程ではないが夏真っ盛りのこの時期である。 薄着が基本である事から、脱ぐだけなら女の子でも時間はかからない。 ちゃんと待っていてくれたむつきに追いつき、その腕に抱きつき自慢の胸を直に押し付けた。 普段よりもかなり濃い湯気に出迎えられ、東屋でお喋り中のアキラと夕映に手を挙げて知らせ、まずは洗い場へ。 美砂が早速、椅子に座ったむつきの上に座って洗いあおうとしたが既に二人を待たせ中である。 残念だが隣の椅子に座らせて、さっさと頭や体を洗ってしまう。 髪の長い美砂が多少苦戦していた為、そこだけは手伝ってから腕を組んで湯船へ。「悪い、美砂がすっごく駄々をこねてな。ゆっくり宿題の疲れを癒せ」「先生こそ水泳部の顧問、お疲れ様。私がさぼったこと、先輩達何か言ってた?」「選抜メンバー全員休んでた。小瀬の話だと、本気で全国狙ってるから気兼ねせず水泳に打ち込む為にも今日中に終わらせるんだと。むしろ、アキラも狙う気だって喜んでた」「ちょっと罪悪感。全国は行きたいけど、欲しかったのはむつき君人形だし」 てへっと笑うアキラも左手で誘い、次いで夕映にも手を貸し全員で湯船の中に。 ちなみに小鈴は昼間に十分に楽しんだと、葉加瀬と共に地下の研究施設へ。 旅行用の移動バスを超包子の元電車を改造するのだと、張り切っていた。 なのでむつきは遠慮なく背中を露天風呂の岩場にもたれさせ、肩まで浸かった。 美砂を右手に、アキラを左手、夕映を正面に対面で座らせ皆でほっと一息、つく間もなく美砂に強請られた。「それで、先生早く教えてよ」「ああ、我々がむつき君人形を四つ手に入れられる方法ですか。ちなみに私は七十パーセントの進捗率です」「私は八十かな、頑張ったけど九十も届かなかった」 現状ではアキラが三個目を貰える可能性があるが、美砂と夕映は無理だ。 何しろ二日目は十パーセントの進捗率で五ポイント。 明日中に終わらせても美砂は二十ポイント、夕映は十五ポイントしか得られない。 現在美砂が六十ポイントと夕映が七十ポイントなので九十ポイントにはならないのだ。 最大個数を得た超や、一つ足りないだけのアキラとの差が大きく、美砂が急かすのも分かるというものだ。「ただの特別ルール。俺の恋人は三日間の間に終わらせれば、兎に角四つ貰えるんだとさ。多分、小鈴が後付で考えたルールだろうけど」「なっ、なんですと。あの頑張りは、正直期末より頑張ったあの頑張りは一体!?」「そんな事だろうと思ったです。多少の序列こそあれ、皆は等しく先生の恋人。明確な差。それも超さんが作ったルール内で彼女が優位に立てば反感を買う。至極全うなルールです」 美砂も夕映もぶつくさ言っているが、内心はかなりほっとしている様子だった。「そっか、ちょっと安心した。明日は午前中で切り上げて部活行こう」「私も最近色々とサボリがちなので。パルの原稿は今日もどたキャンしてしまいました。夏の売り上げでバイト代を払うと、木乃香さんや明日菜さんを誘うと言ってましたが」「明日菜に原稿に墨落とされてる場面が容易に想像できるわね。けど私も、午前中次第では部活行こう。円や桜子と付き合い悪くなってるし、夜はご飯一緒に食べに行こうかな」「おう、部活もしっかりな。イチャイチャしたいけど、自分の本分は守らないとな。俺も顧問で色々と優遇はされるが、やらなきゃならん仕事もあるし」 正直、こんな資料作って何の役にたつのかという仕事さえある。 市や教育委員会に、常に生徒の事を考え日々改善していますというアピール資料だったり。 そんなものを作るぐらいなら、全ての生徒に一言二言語りかける方が断然マシだというのに。 まあ、彼女達も大人になって社会に勤めれば理不尽な仕事の一つや二つあるだろう。 深読みではあるが、そう言った点では宿題というのも理不尽を感じながらしなければならない事に対する練習とも言えるのかもしれない。 そんな未来への考察はさておいて、何しろ今は夏休みだ。 まずは正面でほっとしながら見上げてきていた夕映の唇をちゅっと優しく奪う。「アキラ、美砂も」「先生、大好き」「最後だからべろちゅぅ」 言葉通り最後なのを良い事に、美砂とだけは少々長く濃厚なそれを。 これぞ本妻の特権とばかり、飽きるという言葉を知らない程にねっとりと舌を絡めあう。 終わり際に唾液の橋を作り上げながら、むつきは三人に笑いかけた。「欲しかった物も手に入れられそうで気兼ねもなくなり、イチャラブセックスしたい人」「はい、一杯ご奉仕するから一杯可愛がって欲しい」「先生、私達で気持ち良くなって」「うぅ、自分で期限を決めたですが、逆にもどかしくも。ちょっとだけ、参加です」 真っ先に美砂が手を挙げながら頬にキスを、アキラもむつきの体に愛おしげに手を這わせる。 正面にて腰を抱かれた夕映も、少し迷ったが小さく手を挙げ主張してきた。 全員、イチャラブセックスがお望みだと。 ならばむつきにも断る理由はなく、全力で可愛がってあげる所存である。 和泉の昼間の台詞も少し気になるし、そのお詫びも含めそれはもう全力でだ。 まずは夕映を自分へ持たれかけさせ両手を自由に、左右の美砂とアキラの腰を抱き寄せた。「先生、キスの続き。体より先に唇がふやけるまで。んぅ、ぁっエッチ」「少し分厚くなってる気がする。逞しい胸板が、ちょっと好き」 手馴れた美砂が中腰になって上からむつきを襲うように強引に唇を。 腰を離れた手はするすると、お湯と同じく美砂の体を流れ落ちてお尻で曲線を描きある一点へ。 お尻とは別の割れ目にたどり着いては、早くも潤い始めているそこへと滑り込んだ。 溢れ出す愛液を広げるように膣口周辺を指先で弄んだ後、つぷりと指を奥へと飲み込ませていく。 僅かに太股を閉じられ抵抗ならぬ抵抗を受けるが、指で挿入を繰り返しくちゅくちゅと刺激する。 左手のアキラもむつきの胸に頬を寄せて、首筋から順に鎖骨、乳首と舌を這わせてくれた。 手も逞しさを確認するように、へそからお腹お尻に太股と男女逆転したかのような動きだ。 女の子だって愛しい男の肉体には触れたくもなるのだろう。 少し興奮したのか、胸板の上で陶酔したようにはあはあと息づくアキラが非常にエロい。 美砂と同じように、腰にあった手がお尻を滑り落ちてとある穴を指先が上るのに時間はいらなかった。「えっと、私はまだあの自分からは」 そこで少し焦ったのは、むつきからの愛撫で受身にしかなれない夕映である。 どうしようとオロオロしているうちに、むつきの一物が起き始めてしまった。 既に半分もたれかかっている以上、それはお尻の割れ目を裂く様に押し上げてきた。 思いついたのは、自分のお尻や股座で擦りあげる愛撫だが、レベルが高くできるはずもない。 まだ自分から手コキやフェラですらしたことがないのだ。 今この時もお尻の割れ目をぐいぐいと力強くも熱い肉棒に割られ、カッと赤くなって固まってしまう。 そんな夕映を救ったのは、彼女の状態に気付いて微笑み、頬にキスしてあげたアキラであった。「夕映ちゃん、怖がらなくて良いよ。先生を思ってした事なら、先生は全部受け止めてくれる。思ったままに、先生を愛せば良いの。もちろん、恥ずかしいけどね」「あっ、やっぱり恥ずかしいんですか。一緒だった、なら。一人だけ萎縮するのも馬鹿らしいです。同じアホなら、恋人ならというところです」 アキラに手を引かれるように、夕映も自分の思うままに行動してみた。 少し中腰になってお尻の割れ目にあった一物を超える。「んぁっ」 ちょっと目測を誤り、大事な部分の割れ目の方まで亀頭に擦られ変な声がでてしまった。 今のはちょっとなしと、むつきをチラリと上目使いで見たのだが。 美砂とのキスに忙しいようで、助かったようなちょっともやもやするような。 そのもやもやに促され、無毛の割れ目を使って反り上がる一物を逆に押してみた。 ぐっと圧迫しては押し返され、はずみで性器同士がこすれあう。 これまで未経験というわけではなかったが、自分からむつきへの愛撫という点では初めてだ。 なんという恥ずかしい事を乙女の身でありながらと赤面が止まらない。 けれど同じ恋人ならと、さらにむつきの胸に同程度のふくらみしかない胸をこすり合わせた。 乳首同士がこりこりこすれあうように、すぐそばでむつきの鎖骨を食むアキラと同じように興奮して息遣いが荒くなる。「先生、拙い動きですけど。感じてくれるですか」「ああ、気持ち良いぞ。つるつるおまんこが、乳首も擦れて最高だ」「顔、満足に見れないです」 わざわざ美砂がキスを中断し、思いもよらない返答をむつきから受けてしまった。 まさか返って来るとはと、動きはそのままに夕映は俯いた。 そしてお湯の中での自分とむつきの性器の摩擦を目にして余計顔が火照る。「夕映ちゃん、可愛い。危ないから暴れないでね」「あっ、アキラさん。指、入り口を弄って」 一人だけ弄られないのは可哀想だと、アキラがお尻の側から腕を伸ばし夕映を支えた。 その手の指先を一本伸ばし、隙間をぬって膣口をちょいちょいと刺激する。 近々むつきが貫通する予定なので、前準備にとほぐしておくかのように。 もはや自分から体全体を使ってむつきを愛撫するどころではない。 ただただ指の動きに合わせて喘ぎ、意図せず体をくねらせむつきの体の上をはいずりまわる。 とても体に力が入らず、しがみついているつもりでもずるずるとむつきの体から落ちていってしまう。「夕映が沈む。アキラ、悪いけど指抜くぞ」「三人同時はまだ難しいね。だから、先に柿崎。私と夕映は慰めあいながら見てる」「先生、もうガチガチ?」「夕映ちゃんのつるつるおまんこで愛撫されたんだもん。ガチガチ、はやく私達の中に入りたいって」 美砂に答えるというよりも、アキラは殆ど夕映の耳元で囁くようであった。 耳を犯されるとはまさにこの事とばかりに、ぞくぞくと体を震わせている。 そんな夕映をアキラがむつきの膝から、両脇に手を添え連れて行く。 自分で岩場に背中から持たれ、むつきに変わって膝の上に抱っこするように抱えた。 右手はつるつるの割れ目、その奥の膣穴へと伸ばし、まだまだ狭い穴を細い指でなじませていく。 一方の左手もちゃんと仕事をしており、可愛い乳首をこりこりと弄り倒していた。「夕映ちゃんも、私のおまんこ弄って良いんだよ。むしろ、弄って。これから先生と柿崎が愛し合うから、私達も愛し合いながら見よう?」「アキラさん、昼間とは別人。首筋のおっぱいが、右手が左手が全方位が気持ち良くてふわふわするです」「怖がらなくて良いから、ほらキス。先生とは違うキュンキュン、夕映ちゃん可愛い」 あるいはそれはアキラがヌイグルミに抱くのに似た感情なのか。 もう必要ない程に背丈が高いアキラはそれがコンプレックスである。 逆に背が引く過ぎる夕映を前に、コンプレックスが刺激され、ヌイグルミのように可愛がってしまう。 今夜は一緒に寝て抱き枕になって貰おうかと、チラリと頭の片隅で考えるほどに。「見せ付けてくれちゃって。美砂、俺達も見せ付けてやろうぜ」「うん、先生ちょっと耳かして。やりたい体位があるの。少し大変かもしれないけど」 こそこそと美砂に耳打ちされ、大いに納得した。 お互いにおまんこを弄りあって吐息を漏らすアキラと夕映の前に立った。 後ろから立ったまま美砂を抱きしめるように、股座に一物を差し込んだ。 割れ目は既に美砂が自分で開いており、股座から伸びたソレを受け入れるだけ。 お尻も突き出していないので、さすがに挿入は浅い。 だがまだコレは序の口、あえて挿入の浅い体位となったのだ。「ぁっ」 美砂の考えた通り、顔がとろけ気味の夕映が小さく声を漏らした。 喘ぎ声に混じって消えそうな程に小さい呟きだが、何かを思い出したように。「夕映ちゃん、ほら。先生のおちんちんが私のおまんこに入ったり出たり。この体位、どこかで覚えは?」「うぅ、つい先日先生にされたです」 その時は挿入こそなかったが、後ろから抱かれ立ったままで素股をされた。 だが夕映の脳裏に呼び起こされた記憶では、何故か挿入をされている。 そんな馬鹿なと思い出しなおしても、目の前の強烈な映像で上書きされてしまう。 まだ処女なのに、むつきを受け入れた事がないはずなのに、記憶の中では非処女であった。 美砂と同じような格好で、後ろからむつきに貫かれ、愛液を垂らしながら犯されている。「ぁっ、嘘……まだ、私は処女なのです。まだ、なのに」「急に濡れてきた。先生、頑張って。挿入されてるの柿崎なのに、夕映ちゃんが感じてる」 うわごとのように夕映がつぶやき、アキラは指先が急にスムーズになったのを感じたのだろう。「それも、嘘です。アキラさんが弄るから」「でも、きゅうきゅう締め付けてる。夕映ちゃんも先生の精液欲しいんだ」 これは大変珍しい、アキラの言葉責めである。 アキラに全身を弄られ、それこそ耳の奥にまでささやく様に犯され、まさに夢心地だ。 ただ一方、夕映とは異なり体もそれなりにできている美砂にこの体位はつらい。 口が裂けても重いなどとは言わないが。 小さくごめん無理とむつきはささやき、美砂を抱えながら少しお湯の中を歩いた。 より結合部を夕映に見せ付けるように、目の前まで近づき軽く美砂の背を押して岩場に手をつかせる。 お湯に浸かるアキラと夕映の目の前で、前のめりになる美砂に追随して抱きしめ胸を揉んだ。 当然、腰は美砂のお尻にピッタリと、奥を抉るように挿入していった。 アキラと夕映が、二人の結合部がよく見えるよう、飛び散る愛液の一滴さえ見えるよう。「バックでも、こうして抱きしめられてするのは好き。アキラ、ちゃんと見えてる? 夕映ちゃんに見てもらえてる。私と先生が愛し合うところ」「しっかり見えてる。柿崎、凄くいやらしい。ね、夕映ちゃん。ほら、ああやって腰振って先生を誘ってる。お腹に欲しいから、子宮にびゅってして欲しいから」「ぁっ、ぁんぅ。アキラさん、おまんこ。弄らないでくださいです。ひぅ」「夕映、自分ばっかり気持ち良くなってちゃ駄目だぞ。アキラのおまんこも弄ってやれ」 パンパンと美砂の尻を打ちながら、ひょいと背中越しに覗き込んでむつきが言った。 アキラに弄られ小さくなる夕映は、どうして良いか手を彷徨わせていた。 その片手をあろうことか、美砂が自分とむつきの結合部に伸ばさせる。 ずりゅずりゅと愛液で滑り挿入を繰り返す自分の下腹部へと。 もう直ぐこうなるんだよと教えるように、濡れそぼったそこへと手を誘った。「こっちの手は、私のおまんこ。柿崎のおまんこ、どうなってる? 先生の硬い?」「ぬるぬるしてて、柿崎さん柔らかい。反面、先生のが硬くて熱いです」「触られた、先生とセックスしてる部分。気持ち良い、んぁ。何時も以上に感じちゃうぁっ」「すっげえ締まる。美砂、感じすぎだ」 ますます美砂を岩場に押し付けるよう、夕映に結合部を見せ付ける。 殆ど無意識のうちに、もはや夕映の目と鼻の先十センチ程だ。 きっと夕映の目を覗き込めば、二人が愛し合う光景が映り込んでいることだろう。「美砂、もうイク。大丈夫か、イケそうか?」「んぅ、先生が出してくれたら何時でも。あはっ、夕映ちゃん。見てて、私の子宮に射精されちゃうの。ぁっ、んぁぅ。先生の赤ちゃん、孕まされちゃうのぉっ」「美砂、イクぞ美砂。美砂の中で」「いいよ、受け止めてあげるからぁっ。びゅっびゅって、子宮を犯して」 もはや盛り狂う二人の獣であり、夕映は半分目がぐるぐるとしていた。 しっかり見てとアキラが頬をぺちぺちと叩き、その遠くなりかけた意識を呼び起こす。「イク、来た。孕め、孕め美砂!」「ぁっ、ぁぅんぁ。精液、先生の。イク、イクゥっ!」 夕映とアキラに視姦されながら、美砂がむつきの射精と同時に果てた。 まだ乾ききっていない温泉の湯と、新たに体から浮かんだ玉の汗を散らしながら。 髪を振り乱して愛する男の精をお腹で受け止め、子宮へと飲み込んでいく。 だが漢方で肉体改造されたむつきは量が多く、許容量を超えたようにあふれ出した。 まだ挿入されたままの膣口から、ぶしゃりと溢れた精液が飛び散った。 普段はそのままお湯の中に消えるだけだが、数センチ先には見上げる夕映がいる。 黒いその髪に、掻き分けたおでこに、頬に唇に。 むつきの精液と美砂の愛液がブレンドされた体液が、雨の様に降り注いでいた。「ぁっ、ああぅ。お湯より温かいです。顔射されたです」「後で、髪の毛洗ってあげる。ほっぺた、ついてる」 茫然と呟いた夕映の頬の体液を、アキラが勿体無いとばかりに舐め取っている。「はぁぅ、ぁっ。気持ち良かった、先生素敵だった。次はアキラの番だね」「俺も最高だったぞ。その前に、キス良いか?」「うん、大好き先生」 遠くにいきそうだった意識を呼び戻し、美砂がむつきに抱きついた。 首筋にごろごろと甘え、最後にキスで一時のお別れをして交代である。 まだ茫然自失中の夕映をアキラから譲り受け、今度は美砂が抱き上げる番だ。 小さくて可愛いと、アキラと似たような感想を抱きつつ。 自分達がかけた体液を舐め取りつつ、大きくなあれと胸をさわさわ刺激したり。 愛撫を繰り返し、ちゅくっと割れ目を指先で割って膣の中に指を埋めていった。「夕映ちゃん、柔らかい。キュンキュンしてる。もう少し、八月になったら先生に一杯愛して貰おうね」「柿崎さんの中がとろとろではなく、どろどろに、粘っこい、先生の精液」「今夜は特別だぞ、ちょっとわけてあげる」 順番通りとお互いに愛撫をしてから、見上げた。 夜空をではなく、自分達に覆いかぶさるように後ろの岩場に手をついたアキラをだ。 今回はさすがのむつきもギブアップして、最初から普通にバックの体位であった。 視覚的には、大きな相違こそないが、今にも落ちてきそうな胸の迫力がまた凄い。 すると何かを察して美砂が夕映の脇に手を沿え、持ち上げてくれた。 ぐんぐんと近付いてくるアキラの胸、その突起が目の前で舌先でちろっと舐める。「先生、アキラのおっぱい貰って良い?」「いいけど、変わりに美砂と夕映のおっぱいくれ。背中から密着するのにおっぱいがないと意味が分からん。アキラ、凄く濡れてるから前戯もいらないよな」「いいよ、先生。先生の欲しくて、早く入れて」 この時、夕映がお湯に浸かったままなら、また目を回したことだろう。 アキラは岩場についていた片手を放し、股座へと伸ばしていったのだ。 そして愛液が潤い、お湯に時折滴る程に濡れた秘部を自分で開いて誘っていた。 愛して欲しい、赤ちゃんの種を植え付けてとばかりに。 それに応える様に、むつきもアキラの腰を掴んで狙いを定めた。「アキラ、入れるぞ。今、赤ちゃんの種をやるからな」「うん、先生来て。私の中に、ぁっ」 お風呂で逆上せたようにぱくぱくと空気を喘ぐような膣口に、むつきは亀頭を添えた。 それだけでじわりとまた愛液が増え、引っかかり一つ感じるはずもなかった。 ぬるりと潤滑油の役目をしっかりと果たし、むつきの一物がアキラの膣の中に滑り込んだ。 お風呂で温められ、拙い技巧だが夕映にも愛撫されぐねぐねと肉壁が艶かしく動く。 早く精液を寄越せとばかりに、射精直後で敏感なむつきの竿を締め付けてくる。「こいつは堪らん。美砂、それに夕映も。アキラのおっぱい弄って気をそらしてくれ。直ぐに終わるのは、さすがに可哀想だ」「はーい、夕映ちゃん。一緒にアキラの赤ちゃんになろう。アキラお母さんにおっぱい貰おう?」「実母に多少申し訳ないですが。プレイの一環です。アキラお母さん、おっぱいください」「止め、待って。お母さんって呼ばない、駄目。んぁ、乳首感じすぎちゃう」 美砂の助力があったとは言え、夕映とアキラの立場が逆転していた。 先程までは良い様に遊ばれた夕映が、授乳プレイでおっぱいを弄ばれる。 出るはずのない母乳を求め、妊娠して張ってもいないのに大きなおっぱいを吸い上げた。 乳輪ごと頬張り、舌先で乳首を転がしてはちゅうっと母乳を求めるように。「アキラ、一足早くお母さんになった気分はどうだ。ほら、お父さんって呼んで」「先、お……父さんっ、意地悪しないで。ふぁ、美砂と夕映におっぱいあげられない。感じちゃうんぅの。三人目、できちゃう。三人目、妊娠しちゃう」「お母さん、おっぱいでない。お父さんに絞られすぎちゃった?」「アキラお母さん、このままでは飢えてしまいます。次の子を妊娠してまた出るようになってください」 饒舌でエロイ娘もいたものだが、囁かれるたびにアキラがびくびく震える。 膣内の強烈な圧迫感こそ薄れたが、今度は精液を搾り出そうとなまめかしく締め付けてきていた。 三人目がと言葉で否定しながらも、アキラのお腹は三人目を欲していたのだ。 まさに膣は口程にものを言うといったところか。 むつきもこれには頑張りがいがあるというものであった。「美砂も夕映も、俺が飲む分は残してくれよ。それとも、お前らが飲ませてくれるか?」 一生懸命アキラの乳を吸う二人の乳首を、指先で摘み上げては軽く引っ張る。「やん、アキラお母さん。お父さんに悪戯された、乳首摘まれた」「お父さんをちゃんと叱ってください。娘の乳首を摘んではいけませんと」「お、お父さんぁ。美砂と夕映のぁぅ、んぁんぅっ。意地悪しちゃ、ぁっ」 それ以上言わせてなるかと、邪魔するようにむつきもアキラを突き上げた。 パンパンとお尻を叩きながら、迫り来る射精感に導かれるまま。「もう、駄目。お父さん、精液頂戴。三人目、三人目がほしいぉ」「分かった、アキラ。ちゃんと孕むよう、一杯出してやるからな。夕映、来年にはお姉ちゃんだ。嬉しいか」「望めるなら妹が、やんちゃ坊主はあまり好きではありませんので」 夕映の殆ど素の返答に、返ってアキラは羞恥を呼び起こされたようだ。 プレイの一環で多少おふざけが入った言葉なら、まだ一緒に盛り上がれる。 だが素の返答をされてしまっては、どうしても普通の想像が脳裏を過ぎってしまう。 いつか、最低でも五年後、ピルの服用もやめた時に、むつきにおねだりする自分を。 籍こそいれられないが、チャペルで結婚式を挙げその夜に赤ちゃんが欲しいと。「先生、んぅお父さんに。私の赤ちゃんのお父さんに、ぁぅ」「順番が逆だ、アキラを孕ませて晴れてお父さんとお母さんだ。ほら、来た。三人目が上ってきたぞ、アキラ。出すぞ、イクぞ」「赤ちゃんの種、一杯。先生、一緒にお父さんとお母さんに」「なってやる、二人でも三人でも」 二人が上り詰めるのを見て、美砂と夕映も懸命にアキラの胸を吸い上げた。 のみならず、お互いに秘部には手を伸ばしたままでくちゅくちゅ弄りあう。 互いの愛液で手を、夕映はむつきの精液も加え手を、またはお湯を汚しながら。「イク、イクぞアキラ。受け取れ、俺の種を!」「んうぁっ、先生。先生の種が一杯。イク、イッちゃうっ!」 目一杯むつきが腕を伸ばし、アキラのみならず美砂や夕映までも抱きしめた。 四人で一緒に、何処か遠くへ意識を飛ばすように果てては体を振るわせあった。 密着する事で、むつきの射精とアキラが受け止める鼓動さえ聞こえるかのようだ。 二人のみならず、夕映はもとより今一度美砂も体を震わせては大きく果てた。 うっかりしていれば、四人もろともお湯の中に倒れこんでいた事だろう。「おっと、危なっ。やべ、踏ん張ったらまた出た」「んくぅ、ぁっ。先生まだ出てる、凄い一杯」 後ろに足を引いて耐えたは良いが、まだ袋の中で燻っていた一部が射精されたようだ。 既に飲みきれない程に精液をだされ、アキラもまた秘部からだらだら垂れ流しであった。 そんな三人を支えながら、むつきはそろそろと涼みの為にある東屋へとつれていく。 夜とは言え現在は真夏であり、体が冷える事もなく湯気だけでも逆上せそうだ。 くてりと抱き合いながら倒れる美砂と夕映をまず、ベンチに横たわらせ。 そのベンチの隅で、アキラと繋がったまま座り込んだ。「駄目、二回連続で足腰立たない。夕映ちゃん、大丈夫?」「です、が。少し体力が、素股は勘弁願いたいです」「今の季節は湯冷めもしないし、ゆっくりここで休んでろ。アキラ、可愛かったぞ」「う、うん。でも恥ずかしかった。今更、凄く恥ずかしいよ先生」 ノリノリの時はそうでもないが、やはり素に戻ると羞恥が勝るらしい。 顔を伏せて持たれてくるアキラを胸で抱きとめ、しっとり濡れた髪にキスをした。 布団の上ではないが、時折は美砂や夕映に手を伸ばし、撫でたり頬を突いたり。 虚脱感に苛まれながら、ピロートークのようにゆったりとした時間を過ごす。「ねえ、先生。私やっぱり、明日は宿題の出来に関わらず昼から部活行く。体力つけないと、体が持たない。超りんに先生と同じ漢方貰おうかな」「既にピル飲んでるし、大丈夫かな。でも、夕映ちゃん得に小さいし。ちょっと心配?」「御気になさらずにと言いたいですが、さすがに。これは疲れます。今まで先生からの愛撫ばかりでしたので。ここまで疲れた事は」 アキラの言う通り、特に夕映は肩で息をする程につかれきっていた。 これで美砂やアキラのように挿入までされたら一回目で気絶するのではないだろうか。「なんにせよ、小鈴の漢方は勘弁してくれ。元々は、俺が持たないからって貰ったんだぞ。ここでお前らまで体力つけたら元の木阿弥。俺が干からびるわ」「でも、まだまだ硬いよ?」 ほらとばかりに挿入され続けているアキラが、腰を振って硬さをアピールする。「まあな、そろそろ長風呂も過ぎるし。これで最後、フェラして貰って良いか? どうしても続きがしたけりゃ、管理人室に来い。最初から美砂はいるけど」「じゃあ、夕映ちゃん真ん中。私とアキラは、お袋を一つずつ」「夕映ちゃん、起きられる?」「ちょっと駄目です。先生、抱っこ良いですか? 動けないので好きに愛撫してください。私がではなく、先生が気持ち良くなれる方向で」 あら積極的と、喜んでむつきはアキラにどいて貰い代わりに夕映を抱き上げた。 小さいから本当に抱き締めがいがある夕映を、少し力を込めて抱き締める。 下手にイカせると本当に気絶しかねないので、愛撫は主にキスと未成熟な胸の開発だ。 顔射を思い出したがまあいいかと、夕映の顔のいたるところにキスの雨を降らす。 その間に美砂とアキラも、ベンチの前にしゃがみ込んではフェラをしてくれた。 もう少しだけ、夏休み初日の夜は続きそうな雰囲気であった。 -後書き-ども、えなりんです。エロ2連発で第二部発信です。次回は、お待ちかねの刀子メイン回の始まり。