第五十八話 絶対に、そばを離れません その夜にひかげ荘の食堂に掲げられたのは、祝処女喪失というとんでもない横断幕であった。 四葉の夕飯も今日は日常を逸脱して、少々豪勢に。 特に夜に奮闘するむつきと夕映の為に、精のつく食材をふんだんに使っていた。 ニラのお浸しにネギ生姜のタレ、馬肉とトンカットアリのサラダ、豚肉とニンニクの醤油炒め。 明日一日は外へ出れないのではないかと言う品々である。 特に明日は水泳の大会で必ず外へ出なければ行けないアキラは、臭いが残らない別メニューも用意されていた。 大切な日だからとむつきの隣を美砂に譲られた夕映は、赤面しっぱなしであった。 ただそれで終わらず、経験者の二人に色々と気をつけるべき事を尋ねていた。「あの、やっぱり最初は痛いのでしょうか?」「ちょっとね。けど、それ以上に幸せになれるから気になんない。夕映ちゃんは小さいから多少痛みも大きいかもだけど、その分先生に全身ギュってされやすいし」「先生、大事にしてくれるから大丈夫。任せておけば、大切な思い出にしてくれるから」 美砂もアキラも、痛かった事は痛かったがと特別な笑顔で当時を思い出し語る。「うーん、さすがに七月中には間に合わなかったネ。でも私も夏休み中には体を癒して親愛的に膜を破って貰うネ」「ちゃんと治ったらな。下手に傷つけて子供が出来なくなったとか嫌だから。葉加瀬、俺じゃわからんからそのところ、気をつけてくれるか?」「超さんと違い、普通の人間の体は専門外ですが。やってみます」「葉加瀬、その時は私も超の為にお手伝いを」 教師業のみならず、水泳にまで手を出して本当に手が回らないのだ。 例えまわったとして、医者じゃないのからお手上げである。 そこは超と同じ天才にお鉢を回し、絡繰も手伝ってくれるのなら安心できた。「しかし、アレだな。結局、宮崎はその鈴宮ってのと連絡先は交換したけどお友達か。他人に可愛い子を譲るとか、鬼畜路線止めたのか?」「いえ、これは一度純愛に染めてから寝取りの一手かと。賭けは続行ですわ」「昼間は中学生同士の拙い恋愛、夜は濃厚に大人の調教か。大人しい奴程、夜は乱れるそうだが。楽しみな事だ」「ええなあ。先生、本屋ちゃんを調教とかするならうちも呼んでや。二人同時に調教とか燃えへんの?」 長谷川や雪広、最後の和泉などはもう今更なので、突っ込みの一つも出ない。 問題は背伸び発言をしたマクダウェルだ。 これまでと違い、皆と一緒にご飯を食べるようになったのは良い。 ニラやニンニクをちょいちょい避けるのもまだ良い、女の子だし四葉も認めている。 だが長谷川や雪広、泉達と言った普通の意味とは違う悪童に交わらないで欲しい。 マクダウェルが朱に染まってしまっては、アタナシアに合わせる顔がなかった。「長谷川、お前賭けに懲りろよ。それと朝倉、お前寝取りって言葉に拒絶反応示さなくなったな。いや、俺としてはありがたいけど。小忙しくなくて」「さすがに、勢いで生徒を襲わないってもう分かってきたし。もし、寝取られたらむつき君人形使って麻帆良都市内を素っ裸で走らせるから」「それで巨乳美少女中学生抱けるって、安いんだか高いんだか」「何人も何時でも、美少女中学生が抱ける先生にとっては高いでしょ?」 まあ確かにと今夜抱く予定の夕映を軽く抱き寄せ、オデコをくっつけあった。 本当はキスしたかったが、食事中で汚れた唇では夕映も嫌だろう。 もう数時間後に訪れるその時を思い、夕映がますます赤面しつつある。 ただ決して嫌がる様子はなく、むしろ好奇心に心を躍らせる程だ。 時折、むつきの下半身へとチラッと視線を向けてはそらしたりと、むっつりさんであった。 その夕映が何かを思い出したようにハッとし、長谷川に視線を向けた。(さすがに、初夜を聞かれたくはないのですが)(個人の部屋に盗聴器はねえよ。安心して女にしてもらって来い) このひかげ荘でむつきが知らぬ秘密を抱え、アイコンタクトである。 当然、むつきに気付かれる事もなく、心置きなく望めるというものであった。 四葉特性の精がつく料理で体力と気力を整えつつ、身も心も準備を始めた。 普段、ひかげ荘内では浴衣で過ごすむつきは、管理人室でネクタイを締めていた。 最近に教師寮から引っ越した為、身の回りのものは全て揃っている。 着慣れた仕事着でもあるスーツに着替えていたのは、夕映のリクエストであった。 別に夕映がスーツフェチで、初夜をスーツでと魅力を感じたわけではない。 彼女らしい、いささか生真面目な理由がある。 正式に恋人になる上で、舞い上がり過ぎないよう多少の戒めも含んでいるのだ。 恐らく将来に向け、鮮明に残るであろう初夜の記憶を教師と生徒として刻みたいと。 むつき君人形まで持ち出した為、その心意気を前にきちんと受け取った。「うし、馬子にも衣装。言ってて悲し」 朝の出社前と同じく軽く髪に櫛を通し、初夜の為の身支度を終えた。「それじゃあ、行って来る」「行ってらっしゃい。頑張って、夕映ちゃんに良い思い出あげてね」 布団の中から横たわったまま、美砂が行ってらっしゃいと手を振った。 倦怠期の夫婦かと突っ込みたいが、これから正妻以外に突っ込みに行くのである。 ある意味でありがたい事かと思いなおし、管理人室を後にした。 隣の部屋の前を通りがかると、和泉とアキラの秘め事がばっちり聞こえてしまった。「アキラ、凄い濡れとる。ほら、聞こえる? 今頃、先生は夕映ちゃん抱いとるんやろうな。なあ、アキラどんな気持ちや? 夕映ちゃんだけを見て、先生が愛をささやいとるよ」「亜子、意地悪しないで。四葉さんが、あんな料理一杯。もっと、奥までぇ」「して欲しかったら、アキラ自分で開いて。奥までぺろぺろしてあげる」「亜子ぉ、はやく」 思わず立ち止まって襖の隙間から見たい衝動に駆られたが、我慢である。 というか、美砂が布団から出て来なかったのは、すでに一人で始めていたのではないか。 考えてもみれば、これから燃え上がる夜を過ごすむつきや夕映は良いが、同じ料理を皆も食べたのだ。 頭上を見上げ、雪広達もと思ったところで、必死に頭を振った。 本当、一人を愛したい時には誘惑が多いひかげ荘は色々と毒である。「おーい、和泉。アキラは明日大会なんだから、早めに寝ろよ」「せっ、ぁっ。んんぅっ!」「マネなんやから、無茶はさせへんよ。もう、先生のせいで一回アキラがイッてまった」 本当に和泉は何処へ向かって性長しているのか。 今度一度、ちゃんとおしかけ教育係的な小瀬を問い詰めるのも良いかもしれない。 再度改めて早く寝ろと言いつけてから、むつきは本命であるさらに隣、夕映の部屋の前に立った。 管理人室の鏡で髪は何度も整えたが、縁側のガラスを使って再度確認。 身だしなみは問題ないとふりかえり、襖を軽くトントンと叩いた。「夕映、入っても良いか?」「構わないです」 襖を軽くノックして入ると、夕映は何時もの座椅子で本を読んでいた。 割と普段通りの態度であるが、本を閉じて目の前のテーブルの上の写真立てをパタンと伏せた。 記憶が正しければ、それは彼女が祖父と写る写真であり、良く見れば本の著者もそうだ。 もしかすると、読書をしていたのではなく、亡き祖父を偲んで語りかけていたのかもしれない。 そんなむつきの視線に気づいたかのように、真面目な顔で座布団を用意しつつ夕映が言った。「今まで、私を支えてくれた人が二人いました。一人は言わずもがな、のどかです。そしてもう一人は今は亡きお爺様です。こちらへ、どうぞです」 進められるままに布団の横に用意された座布団に、むつきは正座で座った。 向かいの座布団に夕映も正座で座り、話を続けた。「のどかとあの鈴宮さんがどうなるかは、神のみぞ知るところ。私もこれ以上、支えているつもりでのどかに支えられ続けるわけにもいきません」「それがダチだろ。急に夕映が離れたら、宮崎の方が寂しがるぞ。昼間、共通の話題が持てず拗ねてたみたいに」「アレは、忘れてください。先生は私の期待以上に応えてくれました。そして、お爺様に縋るのも今日まで。何かあれば私は真っ先に先生を思い浮かべます」「うん、夕映らしくて良い告白だと思う」 先に言わないでくださいと多少睨まれつつ、こほんと咳払いし改めて夕映が頭を下げた。「私とお付き合いしてください。先生が困った方だという事は先刻承知。一人二人で支えられるとは……この言い方は卑怯ですね。私も支える一人となりたいです。絶対に、そばを離れません」「俺も夕映に支えて欲しい。正直、この先何度泣くかわからない。そんな時、そばに居て欲しい。夕映が欲しい、全部。夕映の全てを、くれないか?」「はい、今日はそのつもりで。制服で正装も、どうかお召し上がりください」 顔を真っ赤にしつつ、上向きに見上げた夕映はキュッと瞳を閉じていた。 踏ん切りをつけたと言っても、それはまだつけたつもりになっただけ。 直ぐそこに訪れている破瓜の瞬間を前に、緊張しているが良く解った。 正座をする膝の上で握られた小さな手の拳は力の入れ過ぎて小刻みに震えていた。 オオカミを前にした小動物のようにとは大げさかもしれないが、怯えてしまっている。 だからむつきも、まずはその緊張をほぐすように、良く見える額にちゅっとキスを落とした。 それからそっと夕映を抱き締め、静かに深呼吸してその匂いを肺の奥にまで染み渡らせる。「夕映の甘いミルクの匂い。ちょっと別の匂いもするけど、もしかして化粧してる?」「特別な夜ですから。柿崎さん達が、色々と貸してくれました。先生の匂い、お爺様の記憶が日々薄れる中、代わりに染み込むです。寂しいですけど、これが大人になるということでしょうか?」 お互いに連れ合いとなる相手の匂いを骨の髄まで吸い込み染み渡らせた。 何時までもそうしていたいが、そうしていては初夜は迎えられない。 多少の名残惜しさを胸に、互いに見詰め合って唇を触れ合わせる。 小さな夕映の唇に唇を合わせ、ねぶりその中へと舌を侵入させていった。 見下ろす形なのでむつきの唾液も一緒に侵入し、夕映を犯していく。 舌同士を絡めあい唾液に塗れて水音を立て、直接触れ合っていない耳からも犯し合う。 全身の五感を使い、お互いの存在をあらゆる方法で把握し、気分を高揚させていく。 夕映が宣言した離れないという言葉を体現するようにキスを続け、そっとむつきは手を動かした。 ノースリーブのブレザーのボタンをぷちりと一つ外す。「んぅっ」 それに夕映が気付かないはずもなく、来たとばかりに体を振るわせた。 それでもむつきは手を止めずまた一つ、さらに一つと続けたボタンをはずして行った。 その度に夕映は体を震わせ、ボタンの数がもう少し多ければ最後にはイッたのではないだろうか。「夕映、脱がすよ」「さ、先に布団の上に。腰が抜けそうです」「じゃあ、抱えるぞ。相変わらず軽いな」 遠慮なくむつきは夕映を抱き上げたが、軽いと言われなぜか夕映は胸を隠すように腕を交差させた。 そうじゃないよと、そっぽを向きかける夕映をキスで止め、わかったかと視線で問いかける。「相変わらず、ずるいです……ばか」「あんまり、可愛い姿を見せてるとなかなか布団にたどり着かないぞ?」 歩いて二歩か三歩、そんなはずはないのだが、キスしてばかりでなかなか進まない。 その間ずっと夕映を抱きかかえているのだが、軽い体重に改めてその未成熟な体を知らされた。 美砂やアキラはまだ大人っぽいが、本当に夕映は子供といって差し支えない。 僅かながらに躊躇が浮かんだが、それを悟ったように夕映がむつきの顔に手を伸ばす。 そしてもう大人ですと、自分から抱えられた状態でキスをせがんできた。「先生、好きです。先生からすればまだ子供かもしれませんが、この気持ちは。抱かれたいと望んだ気持ちだけは大人に負けないつもりです」「そうか、解った。もう躊躇しない。ちゃんと抱くから、夕映を俺のものにする」「してください、先生のものに。私はそれを自分の意志で望みますから」 その言葉を最後にキュッと抱き合い、むつきはそっと布団の上に夕映を横たえた。 ボタンを外したブレザーから両腕を外させ、そのまま布団の上に広げる。 横から添い寝をするように顔を近づけ再びキスを再開し、シャツのボタンを外して行った。 一つ外すたびに、乳首を弾かれたかのように反応する夕映が可愛い。 もっと、もっと恥じらい感じて欲しいが残念ながら、シャツのボタンも有限である。 そのシャツの隙間に手を差し込み、楽園の扉を開くように大切にゆっくり開いた。「可愛いよ、夕映」 現れたのは薄い桃色のローティーン用のブラジャーであった。 ささやかなふくらみをしっかりガードしていた。 夕映の体を軽く支え、背中のホックを外してそれも取り去る。 一枚一枚丁寧に、ブレザーから白シャツ、そして薄い桃色のブラと上着はこれで最後。 ブラジャーの置き土産のように体の上に浮かぶ桃色の乳首までしっかり確認できた。 相当恥ずかしいのだろう、夕映の腕がそれを隠すかどうするか、迷い浮いている。 その手をとって自分の手と重ね、覆いかぶさると同時に布団の上に押し付けた。「我慢しなくて良いから、隣のアキラと和泉も楽しんでたから聞こえない」「それでも恥ずかしいです。早く、先生。羞恥以上のものをください」 しつこいように繰り返したキスの唇を、首筋から下ろし、時折キスマークをつけつつ。 先程見えた乳首の上で停止し、口に含んで甘噛みする。「ぁっ、先っ生。胸が、前はそれ程でもなかったのに妙に切ないです」「今の俺、凄く神経が研ぎ澄まされてる。あの料理のせいか。夕映の胸の膨らみが、手に取るようにわかる。ほら、ここから膨らんでここが頂点。頂点は一目瞭然か」「なぞっ、くすぐったい。それと同時に変な、声が。くぁ、ぁっ」 ふくらみの始まりと頂点となる乳首を舌先でなぞり、特に後者はくりくりと弄ぶ。 目が冴え意識が覚醒しているのはお互い様のようで、夕映も良く良く乱れてくれた。 普段は勉学をする為の制服を布団の上で脱がされている事も多少は関係しているのか。 スーツ姿のむつきに布団で押し倒され、互いに淫らな行為に及んでいるのだ。 教師と生徒、決して交わってはいけない間柄のはずであった。 なのにこれから否が応でもセックスをするのだと、愛する人と結ばれる事をありありと自覚させられた。「小さなおっぱい。五年後、赤ちゃん生むまでに二人で大きく育てような。やっぱ、哺乳瓶よりしっかり授乳した方が良いらしいし」「んぅ、先生が。もっと触れるだけでなく揉んで、大きくしてください」「夕映、夕映のおっぱい。お肉集めれば十分揉めるか。ほら、大きくなった」「先生、反対側もお願いするです」 背中やお腹からも集め、残念おっぱいが微乳ぐらいまでには大きくなった。 もちろん一時的なものだが、揉みしだく為には最低限それぐらいは必要だ。 肉を集め、かさ増ししたそれにしゃぶりついては手や唇でもみ上げ刺激する。 唇と手、それぞれ一つ使えば自然と手は一つ余ってしまう。 その手のひらは胸を弄ぶ合間に一人狂乱の宴を離れ、別の場所での宴を目指した。 なだらかな胸を滑り落ち、すべやかな肌の上を通り、柔らかいお腹の上を通りその向こう側へ。「ぁっ、ぁぅっ。先生、そこ」 腰を通り過ぎた先で待つのは、チェック柄のちょっとお洒落な制服のスカートであった。 これまたホックを外してジッパーを下げ、片手で器用にお尻を持ち上げ脱がした。 全て脱がしてはわざわざ制服を着こんだ意味はないが、破瓜の血がつくのはまずかろう。 女の子なので生理と言い訳は利くだろうが、恥ずかしい思いをするのは夕映である。 なので嫌でも夕映の視界に入るよう、彼女の顔の横にそっとスカートを置いた。「ぁぅ」 脱がされたと、より赤面する夕映を楽しむためではない、そもそも彼女のリクエストなのだから。 それから同時に胸を弄んでいたむつき自身も、夕映の体の上をキスをしながら下り股座へ。 乙女の聖域を守るには心もとなく、むしろオオカミを呼び寄せる少々大人っぽい過激な紐パンツであった。 夕映の三角地帯を等倍に広くしたような桃色の布切れが、肌にぴったりと張り付いている。 夕食で精をつけ過ぎたせいか、紐パンの上からでもはっきりと割れ目がわかるぐらいにしっかり濡れていた。「夕映」「はいです」 短いやり取りで意志の疎通を終えて、両側の紐をすっと引く。 普段大丈夫なのかと疑いたくなる程にするっと結び目がほつれていった。 そのままぺろんとお腹側をめくると、濡れた部分が愛液とで僅かながらに糸を引いた。 薄く面積の小さい紐パンツの奥には、綺麗なパイパンの割れ目が見える。 これまで幼い性器を見たのは何時以来か、水泳部の秘密の覗き穴だろうか。 蜜の甘い匂いに誘われるように、夕映の両膝を抱えながらそっと唇を触れさせた。「んぅっ」 初夜の前に何度か本番以外を経験させた為、ちょっと大胆な行動であった。 ただ夕映も初夜でいきなりのクンニに嫌な顔をする事もない。 むしろ自分からもっと見てと言葉にこそしないが、自分で割れ目を広げさえした。 乳首以上に桃色の美味しそうな花園が狭い隙間から見え、むつきは遠慮なくキスをする。 以前に下の口のファーストキスは貰っていた為、セカンドキスであった。 染み出す愛液を拾い上げるようになんどもキスをし、ディープキスへと移る。 舌先で狭い膣口を広げる様に動かし、その少し先にある今夜限りの膜へと触れた。「夕映、わかるか。ここ、夕映の処女膜」「はぅぁっ、先生。そこ、触れられるとお腹の奥がキュンと。もっとなぞって、触れてください」 今夜を過ぎれば二度とないであろう、処女膜への愛撫に夕映がわずかに腰を浮かせ始めた。 舌が触れるだけならまだしも、腰が揺れれば引っ張られ感じているようだ。 これは負けていられないと、処女膜を舌で広げたり押したり、舌を巻いて内から表にひっぱったりも。 あらゆる舌使いで処女膜へと愛撫を集中させ、夕映を愛してあげた。「先生、軽いのですけど。来るです、引っ張って。私の処女膜を」「夕映、そのままイッてくれ。可愛い声を聞かせてくれ」「可愛い、褒められると。イク、イクです。ぁっ、あぅぁっ!」 夕映の腰がグンと持ち上げられ、軽いブリッジをするように痙攣し始めた。 行き場のない手は、快楽に耐えるように敷布団のシーツを握り締めている。 そのまま弓なりになること数秒、やがて波が去ったように夕映が降りてきた。 コテンと布団の上に落ちては脱力し、はあはあと荒い息遣いで下腹部のむつきを見つめる。 潤んだ瞳で自分の股座にいる男を見る目つきは、すでに少女の殻を破ろうとしていた。「ふぅ、はふぁっ……先生、私のあそこ。入りそうですか?」「まだちょっと狭くて硬いけど。多分、もう二、三回イッとくか?」「疲れて寝てしまいそうです。先生、良いですよ。そのまま入れてください」 もう少し愛撫してあげたいが、夕映がそう言うのならとむつきもベルトに手をかけた。 可愛い喘ぎと乱れように、スーツのズボンは随分前からテントを張っている。 早く出せと暴れるそれを解き放つ為に、夕映の体をまたぐように上から覆いかぶさった。 改めて夕映を見下ろすと、体全体がぽうっと桜色に紅潮し喘ぐように呼吸をしていた。 その小さな体もさる事ながら、脱がした衣服が制服だと心に来るものがあった。 もちろん抱くのは綾瀬夕映という個人だが、自分は教師で夕映は生徒というカテゴリなのだと。「夕映、これからお前を抱くぞ。俺だけの夕映に」 だからもう一度確認するように聞いてしまったのは、踏ん切りの為だろうか。 まだ呼吸が乱れ応え辛そうな夕映は、潤んだ瞳でただ一度だけ頷いてくれた。 それならもう何も迷わないと、自分もカッターシャツを脱ぎ捨てズボンを下げる。 一緒にトランクスも脱いで夕映に覆いかぶさりつつ、狙いを定めた。 無毛の割れ目、先程イクまで愛撫した処女膜のあつ膣口へと亀頭を添える。 最後にもう一度だけ、いやキスしたまま挿入する為に深く長いキスをした。「うっ、ぁぁくっ」 キスの途中でも我慢できず、夕映がまずあげたのは苦悶の声であった。 喘ぎには少し遠い、まあ濡れが足りないと挿入に梃子摺るむつきの一物のせいだ。 いや潤いとしては十分であったが、お互いに大きさが合致していないせいである。 夕映の小さな膣口、それも膜付きとあればとても受け入れられるサイズではない。 だがそれでも受け入れるのだと、苦痛に顔を歪めながら夕映が足でもむつきを抱いた。 退路の道はないと、自分のみならずむつきの退路を断った。「もう少し、夕映。耐えてくれ」「痛っ、痛い、痛いです。体が裂ける、おまんこ壊れるです!」 美砂やアキラが見せなかったあまりの痛がりように思わず躊躇してしまう。 だがそれでも夕映は退路を開けず、腕でもむつきの背中に手を回し始めた。 躊躇すればより痛みを与えるだけかと、決断を迫られる。 せめて苦痛は、特に破瓜の痛みが一瞬で済む様に。 退路がないなら前進あるのみと、それもむつきは駆け足で駆け抜ける事に決めた。「夕映、ごめん。一気に行くぞ!」「耐えるです。痛い、けど。先生、先生ぁっ。ぎぃぁかっ!」 ズンッと夕映があげる悲鳴の中を駆け抜けるように、むつきは一気に突き上げる。 入り口は愚か、まだ未通の狭く少し長い膣の中をむつきの一物が駆け抜けていった。 貫かれた夕映は体の向く枕の向こう側を見上げるようにしていた。 お腹が文字通り一杯で呼吸するのも難しいと、口を何度もぱくつかせる。 ぽろぽろと瞳から零れ落ちる涙は、決してうれし涙の類ではないのだろう。 せめてその痛みが過ぎ去るまではと腰や一物の動きに注意し、せめて気がまぎれる様にとキスを繰り返す。 息が出来ないならと、密着した夕映の鼓動にあわせ人工呼吸のように息を吹き込んだ。 心臓の鼓動に集中したせいか、一物の根元に愛液とは違う液体の流れを感じる。 貫通した破瓜の血をしっかりと感じ、同時に夕映の意識が返ってくる事も感じられた。「はぁ、聞いていた。痛っ、聞いていた以上に、これは」「喋らなくて良い。お腹、撫でてやろうか?」「お願いします、申し訳ないですが。しばらくあまり動かないでください」 ただ正常位で密着した状態でお腹を撫でる事は難しく、体を一度起こすしかない。 少し動いただけでかなり痛そうなので気をつけて、痛そうなら止まり、また動くを繰り返した。 そうして体を起こすと、むつきの一物でぽっこりふくれたお腹を撫でてやった。 素敵な思い出の夜になるはずが、ごめんねと多少申し訳無さそうに。 美砂やアキラの時が上手く出来過ぎで、むつきに油断もあったのかもしれない。 夕映が落ち着くまで、撫でることだけを繰り返し続けた。「先生、そんな顔をしないでください」 余程落ち込んだ顔をしていたのか、辛いのは自分なのにそう言われてしまった。「確かに聞いた以上の痛みは感じてます、現在も。けれど、好きな人を受け入れここが。ぽかぽかしているのも事実です。これもまた柿崎さんやアキラさんから聞いた以上に」 そう夕映が両手で包み込むようにしたのは、やや膨らんだ感のある胸であった。 むつきに下腹部を貫かれ痛みこそあるが、それでも幸せ一杯だと。 だから申し訳無さそうにお腹を撫でるむつきの手を夕映はとって微笑んだ。「先生、私一人だけで幸せを感じても嬉しさ半減です。この気持ち、私と分かち合ってください。共にこれからを寄り添う者として」「俺が悪かった。痛みを感じさせた事じゃなくて、大事な初夜にしょんぼり顔なんて見せた事が。多分、一生落ち込んだり笑ったりの繰り返しだけど、一緒に居てくれるか?」「当たり前です。先生は私達が居ないと、何処までも落ちていくですよ。本当に、難儀な人に惚れてしまったものです。そろそろ、良いですよ」「ゆっくりするから。一緒にな、この幸せを分かち合おう。夕映、いくぞほら」 両手は繋いだままに、そのままの格好でむつきが腰を引いていった。 血と愛液が混ざり、一物がかなりグロテスクな状態になっていたが。 ずるずると狭い夕映の中から抜き出していく。 ただし、抜くのは万が一にも抜け切らないよう、竿の半分程度までだ。 きっと一度抜いてしまえば、今夜は二度と挿入は無理そうだから本当に慎重に、確認までする。「いれるよ」「はいです」 再び膣内を進むのにも、辛そうに片目を瞑って顔をしかめる夕映に声をかけた。 どんなに夕映が辛そうでも下手な思いやりはご法度だと、膣内を竿で抉り進む。 狭く苦しいが膣壁は早く種をとむつきの一物をねぶり刺激してくる。 ただし急げば夕映が苦しみ、察知して遠慮すれば悲しまれてしまう。 まさに天国と地獄だと、夕映の体を味わいながら慎重に挿入を繰り返していった。「はぁ、ぅっ。これがセックス、今私は先生とセックスしてぁっ」「ああ、セックスしてる。今は避妊してるけど、将来的には子供作ろうな。沢山は無理だけど、俺も頑張って働くから。夕映、俺の子供を生んでくれ」「早くても、五年後ですよ。私もそれまでに、たくさん食べて体を作るです。今のままでは本当に生む時に体が裂けるです。先生、もっと慣らしてください」「毎日、毎日抱くぞ。夕映の体が日々できあがるよう。毎日だ」 のろのろとしたゆっくりなセックスだけに、二人共饒舌に口が動いていた。 特に夕映は気を紛らわす意味もあったのかもしれない。 ただ子供、生むというキーワードが出た時には、体が歓喜に震えていた。 今直ぐにでも生むのだと言いそうな程に、狭い膣内が更に収縮していった。「夕映、夕映の中が狭くて気持ち良いぞ。もっと、慣れる様拡張してやるからな」「先生、初めてが先生で心の底から嬉しく幸せです。もっと激しくしたいでしょうに。事実、素股の時は激しく。思いやりが、想われてる事実が嬉しいです」 一瞬、褒められて思わず腰が動きそうになったが、挿入の速度は変えない。 のろのろとそれこそ亀の様に挿入し、優しいキスの様に性器まわりの肌を重ねる。 抜く時も同じく夕映の膣内をむつきの形に整えるようにであった。 だがそんなセックスも、同じくゆっくりとだが終わりが見え始めた。 特に夕映は自分の中でふくれ、ぴくぴく動き始めた竿で理解できた事だろう。 重ねた手のひらにキュッと力を込めて、涙目の表情に笑顔を浮かべて言った。「良いですよ、先生。私の中に、子宮にください。これも予行演習です」「夕映、あと二回、二往復したら出すから。妊娠一歩手前まで」「んっ、ちょっとだけ快感が。おまんこがぴりぴりする中に、ぁっ」「夕映が感じるところ、解った。ほら、ここ」 夕映が感じた膣内を亀頭で擦りながら、挿入していった。 すると今度ははっきりと快楽を感じたのか、確かに夕映が喘ぎ声をささやかにだが漏らした。 今日はここまでが限界であろうか、再びの抜きでもそこをなぞり次が最後だ。「夕映、出すぞ。中に、夕映の子宮の中に」「ください、先生の精液を。私の中に」 ずぶずぶとこれで最後だと夕映の中を進み、コツンと当たったのは子宮口だ。 もう我慢しなくて良いのだと、むつきはそこで全てを吐き出した。 激しく腰を動かせなかった代わりのごとく、子宮口と亀頭の鈴口をピッタリとあわせ。 その中へと精液を思い切り飛ばしては流し込んだ。 普段の激しさは影を潜めた大人しいが大量の精液を夕映の中に注いでいった。「んぅ、先生が。私の、出てるです。これは、ぁぅ。温かく気持ちが良いです」「抜ける、魂まで。夕映、俺の今夜の種は今全部だすから。全部受け止めてくれ」「はい、もちろんです。ありったけを、私の卵が溺れるぐらい。先生、好きです。もっと」「俺も好きだぞ、夕映。これから毎日、一杯しような」 びゅくびゅくと精液を子宮に注ぎながら、二人はそっと抱き合った。 あくまでゆっくり、言い方を変えればねっとりとしたセックスで互いに果てた。 全てを注ぎ込んだ後は、横抱きに抱き合いつつ布団の中で飽きる程のキスである。 夕映は望んだがマーキング行為はまた今度と、せめてと互いに繋がったまま目を閉じた。 抱き締めあったまま幸せに包まれながら、二人は初夜の夜をゆったりと過ごしていった。 一枚の襖を隔てた向こう側、廊下に全ての住人が揃っている事にも気付かぬまま。「ふぅ、先生でもさすがに夕映ちゃんレベルだと気持ち良いだけじゃすまないか」「ひやひやしたが、上手くいったな。綾瀬の悲鳴が聞こえた時はマジで焦ったぞ。綾瀬には悪いが、これも一種の友情だ」「うちらも、イキそうなのが引っ込んでまった。アキラごめんな、体うずく?」「幸せそうな二人を見てたら、疼きも消えちゃった。明日、一杯お願いしよう。水泳の予選突破のお祝いに」 美砂や長谷川がふうっと静かに息をついて、手に汗握った額の汗を拭った。 特に和泉やアキラは隣の部屋にいたので、淫猥で火照った体も吹き飛んだようだ。 ただ襖の隙間から覗いた光景に、もう続きを始める雰囲気でもない。 今夜はせめてと互いに抱き合って寝るぐらいであろう。「うむ、私の時は如何すべきカ。親愛的に、鬼畜道を歩んで貰う為に少し狭めに。葉加瀬はそうするネ?」「私はまだそういう関係では。茶々丸こそ、まだそういう機能ないけどどっちが欲しい?」「では、マスターをぼこひぎぃと言わせられる馬並みを希望いたします」「何故私をだ。こっちこそ、らめぇと言わせてやろうか」 ここで喧嘩すんなと、マクダウェルは速攻長谷川にはがい締めされ口を押さえられた。「悲鳴に釣られ、つい覗き行為を。明日の朝は、夕映さんの好きなメニューにします」「一応、そこは悟られないように上手くね。釈迦に説法だけど。それにしても私生活はアレだけど、先生セックスには滅法強いね。アレでガンガンいかないとか」「実は一番の特技だったりしますから。時に皆さん」 珍しく四葉の姿まであり、もし動揺しているならと朝倉がフォローしている。 ただそのフォローに多少付け加えた雪広が、皆に改まって問いかけた。「体が疼いて仕方のない人は、十分後に遊戯室に集合で。今夜の先生は夕映さん専用ですので、互いに慰めあいましょう」「私は明日大会が……」「ちなみに、先生のこれまでのセックスを映像化した特別DVDの上映会も」「あるけど、先生が人魚姫って言葉に惑わされず自分らしくって言ってたから良いよね?」 小鈴の台詞にあっさりと意見を百八十度変え、結局全員参加である。 もちろん優しい仲間思いの皆は、アキラの心変わりには何も突っ込まなかった。 -後書き-ども、えなりんです。やっと三人目の処女喪失。亜子はまだお尻だけですから、ノーカン。よくもまあ、こんな進みの遅いお話にお付き合いいただけているモノです。今回主眼は夕映との初夜なのですが……他の面々も、ちょいちょい変わり始めた点が。特にエヴァと茶々丸。普通に皆に交じってます。ご飯も一緒に食べる様になりました。まだまだ夏休みは続きます。それでは次回は土曜日です。